テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

物語る、絵画の《手》。

2009-05-31 21:15:31 | ブックス
 5月さん、またお会いしましょう!
 6月さん、ウェルカム! こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~」
「ちわっす、ユキノジョーだぜぃ!」

 久々にユキノジョーもまじえて本日ご紹介いたしますのは、

「おかしかっ?!」
「おいしィものッ?!」

 違いますっ、御本ですっ!
 えへん、あらためまして、さあ、こちらを、どうぞ~!!


 
            ―― 手の美術史 ――


 
 編著者は森村泰昌さん、’09年2月に発行されました。
 絵画や映画の登場人物に
 『化ける』、いえ、『扮する』セルフポートレート作品で知られる
 森村さんが新たに編み上げたのは、
 ひたすら手、手、手、また手……の御本です。

 ほぼ全ページが、
 絵画作品の《手》を要として拡大印刷したもの。
 全体像に用はない、
 飽くまで《手》が中心、
 《手》こそすべて!であるかのように。

「わぽッ!
 ほんとにィ、おててェばッかりィ!」
「かお、ぜんぜんないじゃんっ!」

 そう、手は語ります。
 顔と同じくらい、
 或いは顔よりも雄弁に、
 手の主の感情を。

 森村さんは言います――

  『手』に注目すると、『顔』が邪魔になる。

「それはァいえてるゥかもッ」
「てがないと、こまるよなっ」

 ええ、この作品から『手』が無くなっちゃったら……
 そんなの考えられない!
 有り得ないわ!という絵画の、なんと多いことでしょうか。
 レオナルドさんもミケランジェロさんも、
 ボッティチェリさんもラファエロさんも、
 カラヴァッジョさんもラ・トゥールさんも、
 みなさん《手》に思いをこめて描きました。

「ふぇるめーるゥ、いいなァ♪」
「もでぃりあーに、しぶいっ♪」

 けれど、
 美しい手の形、指の角度、爪の色合いに見惚れつつ、
 ふっと気付けば……
 ああ、怖い!
 
 読者は、見事に森村さんの仕掛けた罠にハマってしまいます。
 手、手、手……これからはもう、
 美術館に行っても、
 アートブックを開いても、
 まず真っ先に《手》を観ずにはいられなくなる……。

 そして、
 《手》のない絵画がいかに無味乾燥であるかも、
 強烈に思い知らされます。

「もッとォ、てをォ!」
「てに、ひかりをっ!」

 森村さんのファンさん、
 アート好きな御方に、
 また、パズル好きな御方にもおすすめですよ~!
 この《手》は誰の《手》?
 作者さんは?
 制作の背景は?
 
「むゥ~、むずかしィッ!」
「ううっ、ややこしっ!」

 絵画の観方すら変えてしまう一冊を、ぜひ!
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話題な?新作お菓子、実食!

2009-05-30 22:12:07 | 美味
「るんぱッ♪るんぱッ♪
 にちようびィがァ、やツてきたァ~♪」

 はい、週末ですね~♪ こんにちは、ネーさです。
 本日は読書ネタをちょっとお休みして、
 最新の美味お菓子を探究いたしましょう!

「わほいッ! これはッ!」

 『カバヤ』さんの《生キャラメル》ですよ、テディちゃ。

 フランスの《キャラメル》マエストロ、
 A・ルルーさんのキャラメルや、
 有名だけれど、
 どう考えてもお値段高過ぎませんこと?な○△牧場の
 生キャラメルに較べると、
 とってもリーズナブル、
 手軽に買えちゃう新作お菓子ですね。

「ふむふむッ、これでスかッ!
 いただきィまスゥ!」

 はい、パッケージをぺりぺり~と開けて、と。
 
「むひゃ!
 やらかいィ!」

 ほほぉ~、本当にやわらかいキャラメルですわ。
 キャラメルソースのようですね。
 
「んままッ♪
 とろり~ん♪でスゥ~!」

 暑い日などは、召し上がる前に
 冷蔵庫で少し冷やすとよろしいかもしれません。
 洋菓子屋さんのキャラメルとは
 やや別種のお味であるとも申せますが、
 これも愛嬌、許しちゃいましょう!
 開発スタッフさんたちの努力に拍手~!

「ぱちぱちぱちィ!
 おいしかッたでスよゥ、
 ごちそゥさまァ~♪」

 キャラメル好きさん、一度はお試しを!
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~ 大国vs.弱小国の驚愕バトル物語 ~

2009-05-29 22:24:55 | ブックス
 皆さま、《世界名作劇場》へ、ようこそ~!

「わぽぽッ!
 ひッさびさァでスねッ、ネーさ! ぱちぱちィ!」(←拍手~!)

 ええ、そうなんですのよ、テディちゃ。
 本日は久方ぶりの《名作劇場》、
 埋もれた名作をガッツでライトアップしようじゃありませんか♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!



          ―― 小鼠 ニューヨークを侵略 ――



 著者はレナード・ウィーバリーさん、
 原著は1955年に、日本語版は1976年に発行されました。
 英語原題は『THE MOUSE THAT ROARED』、
 roarという単語には『(猛獣が)吠える』『怒鳴る』『大笑いする』
 などの意味があるようです。

「ふァ?
 ねずみがァ、ほえるのォ??」

 いえ、それが。
 この小鼠さん、吠えるどころか、
 チューと鳴く力もありません……

 物語で『小鼠』に例えられるのは、
 ヨーロッパアルプスの山々に抱かれた小さな独立国家、
 《グランド・フェンウィック大公国》。
 人口僅かに六千人の、弱小国、なんです。
 その国が、公国始まって以来の大ピンチに襲われました!

「わわッ、なにごとォでスかッ?
 ごじらァでスかッ??」

 NO! 襲来したのは怪獣ではなく、
 金欠病ですっ!!

「…………ふァ??」

 数十年前は人口四千人だったのが、六千人に急増!
 そのため、自給自足のバランスが崩れ、
 衣料品や食料品を輸入せねばならなくなったのです、が。
 輸入するには、お金が要ります。
 グランド・フェンウィック大公国の特産品であるワインだけでは、
 とても輸入品の代金をまかなえない……。

 そこで、グロリアナ十二世大公女殿下は
 枢密院会議を招集しました。
 
 皆さん、この経済的苦境を打破する唯一の方法があります――

「ふむふむッ?」

 アメリカ合衆国に宣戦を布告するのです――

「ふむふむッ、せんせんふこくゥ……
 ッてェ、えええええェ~~~ッ!!!
 せ、せんそゥ?!?!」

 そう、戦争です!
 大公国には押しも押されぬ大義名分がありました。
 米国カリフォルニア州のワイン業者が
 『ピノー・グランド・エンウィック』なる
 大公国特産ワインの偽造品を製造販売していたのです!
 米国政府は大公国の度重なる抗議を無視!
 事態の改善は見込めません!
 かくなる上は、もう宣戦布告~!

「……ほんきィ、でスかァ……」

 小鼠の本気、おそるべし。
 宣戦布告書を郵送して二ヶ月、
 何の返答も得られなかった大公国側は
 実力行使に出ました。
 14世紀そのままの、
 鎖帷子(くさりかたびら)と鎧、大弓で武装した部隊を
 チャーター帆船でニューヨークへ送り出したのです。

「ひィィッ!
 かてッこないィでスゥ~!」

 と思うでしょ?
 しかし、予期せぬ偶然が転がりに転がって、
 米国VS大公国の戦争は、なんと!!

「なんとォ?
 ……ま、まさかッ!」

 20世紀の冷戦時代を背景に、
 モナコかリヒテンシュタインか
 それともカリオストロ公国か?な弱小国が打つ
 驚天動地の大勝負!
 勝利するのは大国の大統領か?
 弱冠22歳のグロリアナ大公女殿下なのか?
 さあ、見合って見合って!

「はッけよいィッ!」

 かつてはハリウッドで映画化もされたというのに、
 長らく入手困難であったこの御本、
 数年前にシリーズ全4作が復刻され、
 現在はネット書店などで購入できる状況になりました♪
 ネーさ激おすすめの名作、
 読んで損はない《小鼠》国の大冒険です!
 ぜひ!

「まッたなしィ! のこッたァ!!」
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お買いものは、マーケットで!

2009-05-28 22:34:29 | ブックス
「♪おかいものォ♪おかいものォ~♪
 ♪テディちゃのォきぶんはァ~おかいものォ~♪」

 某百貨店のCM風に始まりました本日は、
 テディちゃ&ネーさが大好きな、
 とあるお国の、とある町での買い物指南ガイドの御紹介です。
 はいっ、こちらを、どうぞ~!


 
        ―― LOVE ロンドン! お買い物の旅 ――


 
 著者は木内麗子さん、’09年3月に発行されました。
 映画で御覧になった方もおられるでしょう、
 英国・ロンドンでは《マーケット》がとっても元気!です。
  
「あはッ!
 いろんなものォ、うッてるのでスよッ!」

 そうですね。
 高級なアンティーク品を扱うお店から、
 ヴィンテージもののお店、
 ジャンクぽいもののお店……
 実に様々なお店が、
 古いものだ~い好き!な英国の人々と、
 観光客さんを惹きつけて止みません。
 アンティークの取引量では、
 たぶん英国とフランスがヨーロッパ最大、でしょうか。

 そんなロンドンの各マーケットを、
 著者の木内さんは駆け巡ります。
 目的は、ひとつ。

   かわいいものを掘り起こせ! 

「もふふッ!
 いぎィなァ~しィ!」

 ええ、異議なんてありませんとも!
 かわいいもの、大歓迎!
 何百ポンドもする高価な御品専門のマーケットではなく、
 玉石混合、
 ヴィンテージ雑貨やハンドメイドのお洋服、
 食べもの屋さんの並ぶマーケットを
 自筆のカラフルなイラストとともに
 木内さんはガイドして下さいます。

 有名なポートベロー(ノッティングヒル)、
 カムデンやコベントガーデン、
 ロンドンを少し離れたところでは、
 グリニッジ、
 バースのクリスマスマーケットも。
 
「のんびりィ、すてきなァ、おかいものォでスねッ♪」

 ガンガンお金を遣うお買い物とは違う
 豊かな心もちになれるお買い物。
 今夏、英国に滞在を予定しておられる御方はぜひ、
 マーケット周遊の予習にこの御本を!
 旅の予定がなくても、
 可愛いアクセや雑貨、
 おみやげ図鑑の数々に
 見ているだけでも楽しくなりますよ~!

「テディベアのおみせもォ、ありまスでスよゥ~♪」

 どうか、宝物が見つかりますように!
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愛好者は星の数!

2009-05-27 22:32:39 | ブックス
 フェンシングの太田選手が世界ランキング一位に!
 快挙だわ!と感激のネーさです。こんにちは。

「おおたさんッ、おめでとゥッ!
 こんにちわァ、テディちゃもォ、かんげきィ!」

 剣技の栄光に憧れつつ、
 文系の私たちが本日ご紹介いたしますのは……
 最高最上の《文》の華!
 さあ、こちらを、どうぞ~!



              ―― 文房具 ――



 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’09年4月に発行されました。
 本年度の4月以降、ややスタイルは変わりましたが、
 多くのファンを持つ長寿&人気番組から生まれた御本の、
 最新刊のテーマは……文房具!

「ふむむッ!
 まんねんひつゥかなッ?
 けしごむゥかなッ?」

 いえいえ、この御本に登場する文房具さんたちは、
 ぶっちぎりに由緒正しい
 《文房四宝》様、でございます。

「ぶんぼッ??」

 文房四宝(ぶんぼうしほう)とは、すなわち、
 筆・墨・硯・紙、
 の四つを指します。
 文房四宝に造詣が深いということが、
 遙か昔の中国ではとても重要視されました。
 その『文人のたしなみ』が日本にも伝えられたのです。

「……なんだかァ、すごそゥ~……」

 ですね。
 壱から四の各ツボで取り上げられている文房四宝さん、
 どれも逸品中の超逸品です。
 銀座の伊東屋さんでも売っていそうにありませんね。

 本阿弥光悦さんは京の水ですった墨を好んだという
 いかにも深読みできちゃいそうなエピソード、
 日本で独自に発達した
 『硯箱』についての考察、
 どの御話も世の《文具マニア》さんたちの心をくすぐりそうです。

「むぽッ!
 すずりばこッてェ、かちょいィでスねッ!
 きらきらァしてるでスゥ♪」

 ネーさは何百年も前に中国で造られた
 『名墨(めいぼく)』にうっとりです♪

「げんだいものとはァ、ぜんぜんッちがうゥ!」

 高級文具コレクターさん、
 隠れ文具マニアさん、
 わたしステーショナリーにはちょっとうるさいの~という御方、
 フィギュア型消しゴム収集狂さんにも、
 ぜひ一読をおすすめしたい御本です。
 シャープペンもボールペンも、
 すべてはここから進化した!?
 誕生と変容の雄大なる歴史を、ちょこっと拝見いたしましょう!
 
「みんなァいッしょにィ、
 これくたーにゅうもんッ!」  
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頭脳優良、保証付き?

2009-05-26 22:54:37 | 美味
「ネーさ、ネーさ!
 みてみてェ! わだいさくゥ、でスよッ!」

 おお、テディちゃ!
 これは本当に話題作だわね!
 あのTVドラマとコラボして作り上げられた
 『ヤマザキ』さんの新製品、
 《脳トレパン》!

「たべたらァ、あたまよくなるゥ??」(←大いなる期待と野望!)

 それは……実験、いえ、実食してみるしか
 確かめる方法はありませんね。
 では、飲み物など用意して、いただきましょうか。

「いッただきまスゥ!
 はむむッ、もぐぐッ!
 おォー!
 あままッ!」

 DHA入り塩キャラメルクリームとホイップクリーム、
 パン生地も、甘うございますね。
 甘過ぎる、という程ではありませんが、
 日本の菓子パンここにあり!な甘パンです。
 クリーム大好き派のネーさ、
 こういうパンとは友ダチになれそう~♪
 美味しいで~す♪

「もぐぐッ!
 ……あたまァよくなッたかなッ?」

 テディちゃ、即効性については何の説明書きもありませんわ。

「……むむッ!
 そうだッ!(←効果あってか早速ひらめいた?!)
 じしょをォ、たべたほうがァ、あたまよくなるゥのかもッ??」

 きゃー!
 辞書も百科事典もたべちゃダメですっ!!!
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ワンコ派は涙、また涙……。

2009-05-25 22:23:13 | ブックス
「ええェ~ッ??
 いぬゥゥゥ~ッ??!」

 皆さま、こんにちは……って、どうしたんですか、テディちゃ?
 やけに不満そうじゃありませんか。

「ネーさ!
 いぬはァ、くまいちぞくのォ、てきィ!でスよゥ!」

 あーら、そうでしたかぁ?(←しらばくれ中です)
 では『敵』たるワンちゃんたちを研究するためにも、
 はい、本日は、こちらを、どうぞ~!


 
           ―― 犬と人のいる文学誌 ――


 
 著者は小山慶太さん、’09年4月に発行されました。
 人類のパートナーアニマルといえば、
 犬?
 それとも猫?
 この御本は、一目瞭然のワンコ派!ですね。
 本文中で取り上げられているのは、
 犬を愛した文豪さん、
 犬が出てくる神話や、
 犬が重要な役をつとめる文学作品、
 犬の研究について、などなど……

「ううゥッ、がるるるゥ!
 いぬまみれェでスゥ!」

 言い得て妙ですわ、テディちゃ♪
 犬好きさんならば号泣必至のエピソードが……ぐすん、ぐすッ。

「わきゃッ??」

 1章『漱石の飼い犬』からもう、泣かされてしまいます。
 飼い猫にはけっして名前をつけようとしなかった、
 夏目漱石さん。
 でも、偉大なる文豪さんにとって
 犬は特別な存在であったようです。
 
 ヘクトー。
 それが、漱石さんが犬につけた名でした。
 ギリシャ神話の英雄ヘクトールから採られた名をいただいたのは、
 知人から貰い受けた雑種の小犬。
 お役所への届書にも、漱石さん手ずから名を記し、
 家に来たばかりの夜には
 藁で寝床をこしらえてやったり、
 よく眠れているか、寂しがっていないか、と
 こまやかに気遣いするのです。
 
「ふァ~、そうせきィせんせがッ?」

 川端康成さんも、愛犬家さんだったと、
 3章に詳しく描かれています。
 川端さんが飼っていたのは、
 テリアの雑種と、
 『黒牡丹』と名付けた狆(ちん)。
 黒牡丹もまた、川端さんの心深くに根をおろした存在でした……。

 ワンコたち、
 ワンコに惚れた人間たち、
 狼に始まる犬と人との歴史や、
 犬派必読の文学作品まで、
 分かりやすく総括された
 犬好きさんのための一冊です。
 ハンカチ1枚2枚では、
 崩壊する涙腺を到底おし止められぬことでしょう。
 いっそバスタオルを御用意して
 読み始めて下さいな~♪
  
「がるるるるゥ~!
 ぷんぷんッ、いぬなんてェ、ぷんッ!」 

 テディちゃ、タオルを落としましたよ?

「ぎくりッ?」  
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ボンネットバス、走る走る!

2009-05-24 22:13:10 | ブックス
 皆さま、こんにちは。
 『テディちゃ&ネーさ&ユキノジョー』バスツアーへようこそ~!
 
「ぜんぽゥッ、かくにんッ!」
「エンジン、おっけー!」

 車掌はテディちゃ、
 運転手がユキノジョー、
 そしてガイド補佐は私ネーさが相勤めます本日のツアーメニューは、
 はい、こちらで~す、どうぞ~!


 
          ―― ボンネットバスが好き ――



 ’08年11月に発行されました。
 英題は『We love bonnetbus』、
 『さあ!《リアルタイムマシーン》の世界へ!』と
 日本語副題が付されています。

「きッぷをォ、はいけんッ!
 はいッ、ぱちんッ!」(←改札パンチを入れる音です)
「おすわりくださーいっ!
 しゅっぱつしまーすっ!」

 ボンネットバス……
 はたして、御存知のお方はどれほどおられるでしょうか?
 
   ボンネットバスっていったい何??
 
 分かりやすくお答えするならば、
 宮崎駿さんの名作『となりのトトロ』を御覧下さいませ。
 雨の中、おねむのメイちゃんを背負ったサツキちゃんが、
 トトロと一緒にバス停で待っていると、
 現れたのは――ネコバス!
 呆然と見送ったサツキちゃんたちでしたが、
 そこへお父さんを乗せたバスが到着いたしました……。

 はい、そうです!
 おとうさんが乗っていたあのバスが、
 ボンネットバス!なんですね。

「ふァいッ、さかみちでスよォ~、ゆれまスよォ~」

 おっととと、
 歴史ある車体は揺れるものですね。
 日本で最初にボンネットバスを製造したのは
 日産自動車さんなのだそうです。
 昭和16年に始まり、
 昭和30年代後半に製造が終了するまで、
 いすヾ自動車さん、日産自動車さん、
 日産ディーゼルさん、トヨタ自動車さん、
 日野自動車さん、三菱自動車さんたち
 6社の自動車メーカーさんが
 日本各地の道路へボンネットバスを送り出していたのでした。

「お!
 ちょっときゅうけーい!」

 ラジエターに給水しながら、
 ユキノジョーとテディちゃが車体を点検しております。
 ええ、私たちが見慣れたバスとは
 あっちもこっちも違っているのが、ボンネットバス、なんです。

 少数ではあれ、
 ボンネットバスさんたち、
 現在も元気に走行を続けています。
 主に観光路線で、
 そのレトロな魅力を発揮し、
 お客さん方を楽しませてくれているんですね。。

「よし! てんけん、かんりょう!」

 乗り物大好き~♪な御方に、
 おすすめのバスBookです。
 ここに行けばボンネットバスに会える!乗れちゃう!旅ガイドや、
 廃車が再生してゆく物語も掲載されていますよ~♪

「ぴぴィ~ッ♪(←車掌さんのホイッスル?)
 ふァい~!
 しゅッぱつゥ、いたしまスよゥ~」

 では皆さま、安全&優良運転で、
 ボンネットバスの旅を御満喫されますよう! 
コメント (2)
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湘南の美味、かぼちゃプリン!

2009-05-23 22:25:59 | 美味
 週末ですね、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥゥ~、テディちゃでスゥ~、がるるゥ~」

 ……テディちゃ、せっかく美味しいものをいただいたんですから、
 威嚇音は止めて下さいな。
 えっへん、以前にも御紹介いたしましたこちらは、
 神奈川県茅ヶ崎市『茅ヶ崎えぼし工房』さんの、

  《かぼちゃプリン》~!!

「きゃぽォー♪ まッてましたァなのでス!」

 パッケージ上面には《茅ヶ崎名代 南瓜ぷりん》とあります。
 カバーを外すと、
 直径約15センチ&高さ約4センチほどの容器に、
 かぼちゃ色の焼プリンが~♪

「いただきまァ~ス!
 むぽぽッ♪ 
 かぼちゃがァ、おいしィッ♪
 からめるそーすがァ、んままッ♪」

 とろん・ふるるん・やわらか~なプリン、ではありません。
 時間をかけて焼き上げた、
 ずしんと重たいこのひと匙!
 苦味のきいたカラメルソースが染み込んだプリン生地は
 むちゃくちゃ美味しい~っ!!

「ぱくぱくッ、もぐぐッ♪」

 《かぼちゃプリン》は、
 『えぼし』本店さんや、
 神奈川県内に展開する『えぼし工房』さん各店で販売、
 通販も受け付けているそうですよ。
 チャラいユル系プリンを
 一本背負いで場外へ吹っ飛ばす
 豪快無双の南瓜ドルチェ!
 全国のプリン好きさん、ぜひ実食を~!

「いちどォ、たべたらァ、とりこッ!でスよゥ~♪」 
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~ 赤レンガの旅路 ~

2009-05-22 22:19:10 | ブックス
 ほぼ一日中、これでもかーっ!というくらい強風が吹きまくった
 東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでスゥ~」

 強風にも飛ばされなかった三匹のコブタちゃんのお家といえば、
 レンガ製でしたよね。
 はいっ、強風つながりで御紹介いたします本日の一冊は、
 こちらで~す! どうぞ~!

「ネーさ、むりやりィでスゥ……」


  
           ―― 赤レンガ近代建築 ――



 編者は佐藤啓子さん、’09年4月に発行されました。
 副題に『歴史を彩ったレンガに出会う旅』とあり、
 『A GUIDE TO RED BRICK BUILDINGS』と
 英題が付されています。

「♪さむうぇあァ~♪おォばァざァれいんぼゥ~♪」 

 ドロシーをオズの都へ導いたのは
 黄色いレンガの道でしたが、
 この御本に登場するのは
 赤いレンガを用い、
 明治から昭和前期に造られた建築物さんたちです。
 北は北海道、
 南は九州・宮崎まで、
 日本各地に現存する赤レンガさんたちの、
 なんと麗しいこと!

「おしゃしんッ、かちょいィでス!」

 私たちが見知っているのは、
 東京国立近代美術館工芸館や、
 現在は工事中の東京駅、
 横浜の赤レンガ倉庫……
 そうそう、京都や大阪でも
 幾つかの赤レンガ建築を拝見しましたね。
 でも、他にもこんなにたくさん、
 赤レンガの名建築があるのだとは、知りませんでした!
 
 リンゴ倉庫、
 かつては天体望遠鏡を備えていた観測台、
 水門、水路、
 JRの車庫、
 砲台跡地や紡績工場、
 今も現役の邸宅さんもあるんです。
 
「わぽォ!
 すみごこちィはァ?」

 冬は暖かで夏は涼しい、んだそうよ。
 
「すごいィ! すんでみたいィ~!!」

 昔むかしは、赤レンガ建築はもっともっと
 身近で目に出来たものだったのでしょうか?
 震災や戦争がなかったなら……
 銀座のメインストリートは赤レンガ一色?

 歴史好きさん、
 建築ウォッチングが好きな御方に、ぜひ!
 想像力がかき立てられる、
 いえ、レンガのように一段一段と旅心が高まってゆく
 楽しいガイドブックです!

「まッかなァ、れんがのォ、みちへッ♪ 
 しゅッぱつゥ~♪」 
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