嗚呼!とテディちゃは快哉を叫んだ。
「ぶらうんくんッ!
ひさしぶりィのォ、ぶらうんくんだァッ!」
例によって例の如くであるが、
ポストに入れられたネーさ宛の荷物を勝手に漁っていたテディちゃは
大発見したのであった。
これは、あの……!
「ぶらうんくんのォ、あたらしいィごほんッだァ~!」
―― ブラウンは、晴天なり。 ――
著者は、おくがわじゅんいち さんなのである。
発行は、’09年7月、なのである。
「よかッたァ……!
ぶらうんくんッ、ぶじだッたんだねッ……!!」
そう、実はテディちゃ、ひどく心配していたのである。
写真集『ブラウンダイアリー』で颯爽とテディベア界に現れ、
人気者となったブラウンくん、
その後も『ブラウンダイアリー・ゴールデン』、
『ブラウンダイアリー・ボン ボヤージュ』、
『ステキなカンチガイ・ブラウンのトホホ』で
不動のスターテディベアの座を固めたのだが、
’07年刊の『カンチガイ食堂・店長ブラウン』以降、
音信不通となっていたのだった。
ブラウンくん、どうしているのだろう?
お元気なのだろうか?
と案じる日々……。
「でもォ!
ぶらうんくんはァ、もどッてきたッ!」
そう、ブラウンくんは戻ってきた。
一年半の月日を経て。
ポラロイド、なる写真機を用いた
写真集となって。
「ふむふむッ、ぽらろいどォ?
これがァ、ぽらろいどォしゃしんッ……♪」
正方形の映像は、
とっても不思議な色調である。
ピントや、光の加減も、普通の写真とは違っているようだ。
これがポラロイドというものか……。
「かちょいィしゃしんッ!
ひしゃたいィもォ、かちょいィしッ♪」
小型の、白い表紙の御本の中には
ブラウンくんがいっぱいである。
1ページごと、ゆっくり読み進んで、
いや、文章がまったく無いので、眺め進んでゆきながら、
テディちゃは思うのだった。
そうだ、『まぐなむ』だとか
『どもんけん』だとか『きゃぱ』だとか、
そういった写真だけが写真ではない筈だ。
観る者に微笑みをもたらす
このブラウンくんの写真集こそ、
もしや、写真の未来なのではなかろうか。
「♪あおぞらのォ~したァ~♪
♪ぶらうんくんはァ、やぱりィさいこゥ~♪」
調子に乗って歌い出すティちゃである。
「♪なんだかァめでたいィ~♪」
2009・9・9と、
9が並ぶ重陽の節句、
めでたきこの日にブラウンくんの新作を御紹介できるとは、
なんとも嬉しいことよのう、と
つい浮かれてしまうテディちゃであった。
「つぎのォごほんはァ、いつゥ、でるのかなッ♪
まッてるからねッ、ぶらうんくんッ!」
「ぶらうんくんッ!
ひさしぶりィのォ、ぶらうんくんだァッ!」
例によって例の如くであるが、
ポストに入れられたネーさ宛の荷物を勝手に漁っていたテディちゃは
大発見したのであった。
これは、あの……!
「ぶらうんくんのォ、あたらしいィごほんッだァ~!」
―― ブラウンは、晴天なり。 ――
著者は、おくがわじゅんいち さんなのである。
発行は、’09年7月、なのである。
「よかッたァ……!
ぶらうんくんッ、ぶじだッたんだねッ……!!」
そう、実はテディちゃ、ひどく心配していたのである。
写真集『ブラウンダイアリー』で颯爽とテディベア界に現れ、
人気者となったブラウンくん、
その後も『ブラウンダイアリー・ゴールデン』、
『ブラウンダイアリー・ボン ボヤージュ』、
『ステキなカンチガイ・ブラウンのトホホ』で
不動のスターテディベアの座を固めたのだが、
’07年刊の『カンチガイ食堂・店長ブラウン』以降、
音信不通となっていたのだった。
ブラウンくん、どうしているのだろう?
お元気なのだろうか?
と案じる日々……。
「でもォ!
ぶらうんくんはァ、もどッてきたッ!」
そう、ブラウンくんは戻ってきた。
一年半の月日を経て。
ポラロイド、なる写真機を用いた
写真集となって。
「ふむふむッ、ぽらろいどォ?
これがァ、ぽらろいどォしゃしんッ……♪」
正方形の映像は、
とっても不思議な色調である。
ピントや、光の加減も、普通の写真とは違っているようだ。
これがポラロイドというものか……。
「かちょいィしゃしんッ!
ひしゃたいィもォ、かちょいィしッ♪」
小型の、白い表紙の御本の中には
ブラウンくんがいっぱいである。
1ページごと、ゆっくり読み進んで、
いや、文章がまったく無いので、眺め進んでゆきながら、
テディちゃは思うのだった。
そうだ、『まぐなむ』だとか
『どもんけん』だとか『きゃぱ』だとか、
そういった写真だけが写真ではない筈だ。
観る者に微笑みをもたらす
このブラウンくんの写真集こそ、
もしや、写真の未来なのではなかろうか。
「♪あおぞらのォ~したァ~♪
♪ぶらうんくんはァ、やぱりィさいこゥ~♪」
調子に乗って歌い出すティちゃである。
「♪なんだかァめでたいィ~♪」
2009・9・9と、
9が並ぶ重陽の節句、
めでたきこの日にブラウンくんの新作を御紹介できるとは、
なんとも嬉しいことよのう、と
つい浮かれてしまうテディちゃであった。
「つぎのォごほんはァ、いつゥ、でるのかなッ♪
まッてるからねッ、ぶらうんくんッ!」