
TVや雑誌では、例の特撮SF映画の宣伝がにぎやかな今日この頃……
こんにちは、SF小説では『夏への扉』が好きなネーさです。
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!」
「がるるぅ!」(←訳:虎ですぅ!)
「うちゅうせんッ、ぜんそくゥぜんしんッ!」
んまっ!
テディちゃまでSF映画に染まっちゃってるわ!
……分かりました、ええ、こうなったら!
特撮には特撮で対抗いたしますよ!
活字の分野で、いま特撮といえば、はいっ、こちらを、どうぞ~!
―― 特撮円谷組 ――
著者は東宝ゴジラ会の皆さん、’10年10月に発行されました。
副題に『ゴジラと、東宝特撮にかけた青春』とあります……
ああ、この表紙写真!
ゴジラくんの、がおおー!という雄叫びが聴こえてきそうじゃありませんか♪
「うむッ!
ごじらもォ、いいなッ♪」
「がるがるぐるぐる!」(←訳:たしかにジュラ紀の生物だ!)
ゴジラくんを創りだし、
《特撮》の代名詞ともなっているその御方は……
円谷英二さん!
御本の巻頭には、こうあります。
―― 夢の力をくださった 円谷英二に捧ぐ すべては、ここから始まった ――
この一文だけで、胸が熱くなるような想いを抱いてしまうのは、
私たち日本人が、
ゴジラを、エビラを、
ラドンちゃんやキングギドラちゃんを、
モスラへの愛を、
DNAレベルで刻みつけられているためでしょうか。
どの怪獣くんも、ただただ愛しい! 懐かしい!
「ゆけェ、ちきゅうぼうえいぐんッ!」
「ぐるるるぐるーがる!」(←訳:オキシジェンデストロイヤー、GO!)
この御本は、多くのインタビューから構成されています。
インタビューに答え、
皆から『オヤジさん』と慕われ、敬愛された円谷英二さんの思い出を語るのは、
日ごと夜ごと東宝スタジオに通い詰め、
円谷さんのもと、
特撮映像の創造&製作にたずさわったスタッフさんたち。
オヤジさんの右腕となり、
或いは手足となり、
はたまたゴジラくんの内臓ともなって、
怪獣映画を世に送り出していった彼&彼女たちは
日本映画の開拓者さんでもありました。
「みなさんッ、ぷろふぇッしょなるゥ!」
「がるがるるるるー!」(←訳:お顔が輝いているよー!)
そうです!
なんとも印象的なのが、
円谷さんのこと、映画のこと、
あれこれを語る方々のお顔がステキに輝いておられるその様子!
円谷さんとの係わりは、
皆さんにとって誇りであり、
支えでもあったのかしら、と想い巡らしてしまいます。
活字マニアだけれど、映画ファンでもあるのさ!という御方に
ぜひ!な一冊です。
掲載されているのが殆どモノクロ写真なのは少し残念ですけれど、
巻末(299ページ)には、ほら!
あの有名なお写真もありますよ!
『モスラ』の撮影現場、
街を壊しながら東京タワーへ這ってゆく幼虫モスラを
すっ、と指さす円谷さんのお姿が……!
「りりしいィ、おすがたでスゥ!」
「がるがるぐるるる!」(←訳:名人ここにあり!)
……そうだわ、ところでテディちゃ、
話題のあのウチュウセンカンについて
お訊ねしたいんですけど?
「ふァいッ!
なんでもォきいてくださいィッ!」
あのセンカンでは、人工重力を用いているの?
人工重力って、私ネーさ、いまひとつ理解できなくてー?
「うッ? あうあうゥッ??」
「ぐる~がる~」(←訳:え~と~)
それとね、ハドーホーっていうアレも、よく解らないんです。
ハドーホーを撃った場合の、反動というか、
力学的なフィードバックはどう処理されているのかしら?
宇宙には慣性の法則というモノがあるでしょ、
宣伝画像のような、
破壊力をもったハドーホーを前方の標的へ発射したとすると、
それにともない、ウチュウセンカンは後方へ吹っ飛ぶ、のが
ニュートンさんの理論では起こりそうなものですけど?
「しッ、しりませんッ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:きっとヒミツなんだよ!)
ヒミツが気になる御方は、
映画館へ! いざ!