「こんにちわァ、テディちゃでス!
きょうもォ、いたりあァ~つながりィ?」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!イタリア小咄?)
こんにちは、ネーさです。
前回記事では伊ルネサンスの巨匠ミケランジェロさんの展覧会を
御紹介いたしましたが、
本日の読書タイムは、
文学版ルネサンスの巨匠さんの作品に登場いただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 愉しき夜 ――
著者はジョナン・フランチェスコ・ストラパローラさん、
画像の日本語版は2016年6月に発行されました。
伊語原題は『La piacevoli notti』、
『ヨーロッパ最古の昔話集』と日本語副題が付されています。
「よーろッぱでェ、いちばんッふるいィ~?」
「ぐるっるがるるるる?」(←訳:古いってどれくらい?)
著者のストラパローラさんは、
ルネサンス期のイタリアの作家・詩人さんです。
生没年ははっきりしていなくて、
1557年頃に亡くなったとされています。
代表作である
短篇物語集『愉しき夜』(第1巻1550年、第2巻1553年)は
16~17世紀に渡って版を重ね、
フランス語他に翻訳もされました。
ですから、
シャルル・ペローさんの物語集(1695年)よりも、
ヤーコプ・グリムさん&ヴィルヘルム・グリムさんによる
グリム童話(1812年)よりも、
ぐーんと古いわけですね。
ていうか、
ペローさんやグリム兄弟さんのお話の中には、
これストラパローラさんのお話を
モデルにしたでしょー?
というものが少なくありません。
「いたりあァからァ、よーろッぱァにィ~」
「がるっるるるる!」(←訳:広まったんだね!)
この御本には、
おそらく親が子どもに夜ごと語って聞かせた昔話が、
第一夜第二話、第二夜第四話……というように、
26話の物語が収められています。
「むッ? これはァ??」
「ぐるるがるぐるるるっ?」(←訳:聞いたことあるかもっ?)
魔法使いと、お弟子さんのお話。
勇ましい?竜退治のお話。
猫が機智を駆使して
主人をお城の主にするお話は――
「あはァ! ながぐつゥ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:長靴をはいたネコだ!)
私ネーさが感心させられたのは
『美しい緑の鳥』というお話です。
どんぶらこ、と川を流れてきた箱に入っていたのは、
たいそう美しい子どもたちで、
「それはァ、もちろんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:王子か王女!)
王子と王女の行方不明を嘆く王さまがいて、
「やぱりィ!」
「がるる!」(←訳:だよね!)
王さまのお母さんの、王太后さまっていうのが、
そりゃもう腹黒い人でね、
「いじわるゥおばさんッ!」
「ぐるぐる!」(←訳:いるいる!)
魔法のアイテムや、
言葉をしゃべる動物、
二転三転のサスペンスフルな終幕!
あらゆる御伽話のエッセンスが凝縮されているかのような、
この『美しい緑の鳥』、
映像化してみたいものですね♪
「みごたえェ、ありそうゥでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:特撮も使おう!)
想像力をフル稼働させて、
大人にこそ読んでもらいたい《昔話》。
こーんなにも文学史的に重要な作品が、
なぜか、日本できちんと訳出されたことはありませんでした。
ようやくこうして刊行の運びとなったのは
訳者・長野徹さんの武勲、いえ、文勲です!
《昔話》で育ってきた活字マニアの皆さま、
ぜひ一読して著者さん&訳者さんに拍手を~♪
きょうもォ、いたりあァ~つながりィ?」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!イタリア小咄?)
こんにちは、ネーさです。
前回記事では伊ルネサンスの巨匠ミケランジェロさんの展覧会を
御紹介いたしましたが、
本日の読書タイムは、
文学版ルネサンスの巨匠さんの作品に登場いただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
―― 愉しき夜 ――
著者はジョナン・フランチェスコ・ストラパローラさん、
画像の日本語版は2016年6月に発行されました。
伊語原題は『La piacevoli notti』、
『ヨーロッパ最古の昔話集』と日本語副題が付されています。
「よーろッぱでェ、いちばんッふるいィ~?」
「ぐるっるがるるるる?」(←訳:古いってどれくらい?)
著者のストラパローラさんは、
ルネサンス期のイタリアの作家・詩人さんです。
生没年ははっきりしていなくて、
1557年頃に亡くなったとされています。
代表作である
短篇物語集『愉しき夜』(第1巻1550年、第2巻1553年)は
16~17世紀に渡って版を重ね、
フランス語他に翻訳もされました。
ですから、
シャルル・ペローさんの物語集(1695年)よりも、
ヤーコプ・グリムさん&ヴィルヘルム・グリムさんによる
グリム童話(1812年)よりも、
ぐーんと古いわけですね。
ていうか、
ペローさんやグリム兄弟さんのお話の中には、
これストラパローラさんのお話を
モデルにしたでしょー?
というものが少なくありません。
「いたりあァからァ、よーろッぱァにィ~」
「がるっるるるる!」(←訳:広まったんだね!)
この御本には、
おそらく親が子どもに夜ごと語って聞かせた昔話が、
第一夜第二話、第二夜第四話……というように、
26話の物語が収められています。
「むッ? これはァ??」
「ぐるるがるぐるるるっ?」(←訳:聞いたことあるかもっ?)
魔法使いと、お弟子さんのお話。
勇ましい?竜退治のお話。
猫が機智を駆使して
主人をお城の主にするお話は――
「あはァ! ながぐつゥ!」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:長靴をはいたネコだ!)
私ネーさが感心させられたのは
『美しい緑の鳥』というお話です。
どんぶらこ、と川を流れてきた箱に入っていたのは、
たいそう美しい子どもたちで、
「それはァ、もちろんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:王子か王女!)
王子と王女の行方不明を嘆く王さまがいて、
「やぱりィ!」
「がるる!」(←訳:だよね!)
王さまのお母さんの、王太后さまっていうのが、
そりゃもう腹黒い人でね、
「いじわるゥおばさんッ!」
「ぐるぐる!」(←訳:いるいる!)
魔法のアイテムや、
言葉をしゃべる動物、
二転三転のサスペンスフルな終幕!
あらゆる御伽話のエッセンスが凝縮されているかのような、
この『美しい緑の鳥』、
映像化してみたいものですね♪
「みごたえェ、ありそうゥでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:特撮も使おう!)
想像力をフル稼働させて、
大人にこそ読んでもらいたい《昔話》。
こーんなにも文学史的に重要な作品が、
なぜか、日本できちんと訳出されたことはありませんでした。
ようやくこうして刊行の運びとなったのは
訳者・長野徹さんの武勲、いえ、文勲です!
《昔話》で育ってきた活字マニアの皆さま、
ぜひ一読して著者さん&訳者さんに拍手を~♪