テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

屋根も、壁も、広島のミュゼで!

2017-09-30 22:09:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふむゥ! ぜッさんはつばいちゅゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるるーるがる!」(←訳:虎です!カレンダーに手帳!)

 こんにちは、ネーさです。
 2018年のカレンダーや手帳の売り場が
 段々と“本気度”を増してまいりました。
 明日あたりLoftさんへ行こうかなぁ~と考えながら、
 さあ、まずは読書……をサボり、
 本日はこちらの、展覧会情報を、どうぞ~♪

  



           ―― 藤森照信 展 ――



 広島市の広島市現代美術館にて、
 会期は9月29日~12月3日(月曜休館、ただし10/9は開館し10/10は休館)、
 『ARCHITECTURE WITH NATURE, AND“ROJO”』と英語題名が、
 『自然を生かした建築と路上観察』と日本語副題が付されています。

「わほォ~いィ! ふじもりィさんッ!」
「ぐるがるるるぐるるるー!」(←訳:藤森センセの展覧会だー!)

  

 はぁい、そうです♪
 近代建築史・都市史研究の泰斗であり、
 江戸東京博物館の館長さんとしても知られる
 藤森照信(ふじもり・てるのぶ)さん。

 藤森さんはまた、
 建築家さん&路上観察学者さんでもあって、
 この展覧会では、
 藤森さんの建築と路上観察にフォーカス!

「ふしぎなァかたちのォ、たてものッ♪」
「がるるる!」(←訳:お茶室も!)

  

 建築と自然との関係を取り戻すべく
 藤森さんが取り組んできた試み――
 《自然素材をどう現代建築に生かすか》
 《植物をどう建築に取り込むか》
 をメインテーマに、
 藤森さんの代表的な建築のスケッチ作品、
 模型、写真等を紹介しますが、
 ちょっとビックリさせられるのは――

「そざいのォ、みほんもォ、ありまァ~ス!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:それ珍しいよね!)

 これまでに藤森さんが手がけた
 建築の屋根・壁・左官などの素材見本も展示……って、
 壁の見本が並ぶ展覧会ってそうありませんわよね。
 加えて、家具、茶室も広島へ遠征!
 新作茶室《せん茶》でのお茶会も
 開催されるそうですよ♪

「おちゃかいィッ??」
「がるる~♪」(←訳:いいな~♪)

 対談、ギャラリートークなどの関連プログラムは
 展覧会HPを御参照くださいね。

 関西圏の方々におすすめの、
 広島にお住まいのアートマニアさんが
 羨ましくなってしまう企画展、
 どうか、首都圏に巡回してくれますように~!
 
 
 

    では、9月最後のオマケ画像を、ここで!
   
    『グリコ』さんの新作、
    《牧場しぼり 生キャラメル&ミルク》は、
    「きゃらめるゥりぼんッ?」
    「ぐるるがる!」(←訳:濃厚な感じ!)
    アイスクリームでのどを潤し、
    風邪菌をちゃちゃっと撃退して、
    皆さま、どうか穏やかな休日を♪
    
    
    
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~ のんびり秋こよみ ~

2017-09-29 21:58:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~、きょうはァみられませんでスゥ~…」
「がるる!ぐるるがるる~」(←訳:虎です!軌道に変化が~)

 こんにちは、ネーさです。
 良いお天気だわ!今日こそ国際宇宙ステーションを見よう!
 と思ったら……
 9月29日は関東からはあまり見られないのよねえ……
 でも明日9月30日は北海道と東北からは見られるそうです。
 秋の夕空にちょっと溜め息しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



   ―― 子どもといっしょが楽しい おうち歳時記 ――



 著者は 季節の遊びを楽しむ会 の皆さん、2017年7月に発行されました。
 『にっぽんの四季の行事12か月』と副題が付されています。

「ふァいッ! もうすぐゥ、じゅうがつゥだもんねッ!」
「ぐるがるぐっるる!」(←訳:秋の行事いっぱい!)

 明後日はもう10月、
 お月見の月ですね。

 お月見は9月の十五夜と、
 10月の十三夜、の2回行われる行事で……といった事柄が
 わかりやすく解説されているのが、この御本です。

 いわゆる歳時記の類は、
 特に大人向けのものとなると
 漢学の素養がないと理解しにくい部分もあったりして、
 私ネーさなど読む度にアタフタしておりますが、
 うん、これはわかりやす~い!

「すとれすゥ、ぜろッ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:サクサク読めます!)

 大人にもチビっ子にも分かりやすい、
 歳時のこよみ。

 1月から12月まで順番に、
 月ごとの習わし、お祭り、
 月や季節にちなむ食材&お料理も紹介されていて、
 9月のページには、
 十五夜に関する謂われと、
 お月見団子のレシピも載ってます♪

「あはァ♪ そうこなくちゃッ♪なのでス!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:真ん丸いのがいいよね!)

 10月のお月見――十三夜は、10月21日。
 旧暦の9月13日が、十三夜にあたるので
 お団子と一緒に
 秋の実りのモノ――里芋やサツマイモ、柿、
 栗、梨などもお供えする、と。

「おつきみィ、おわッたらァ、もちろんッ!」
「がるるぐるがるるるるる!」(←訳:お芋や柿もいただきます!)

 他にも10月の行事として
 ハロウィンについても記述があります。
 欧州発祥のハロウィンは日本古来の風習ではありませんけど、
 チビっ子たちが楽しいなら、まっいいか♪

「もはやッ、くりすますゥもォ??」
「ぐるるがるるる!」(←訳:日本の年中行事!)

 10月を迎えれば、
 衣替えに始まって、
 寒露、紅葉狩り、霜降……
 そして11月には立冬、小雪、酉の市が来て、
 はい、12月!

「ひょわわふゥ! ねんまつゥ?」
「がる~!」(←訳:速い~!)

 速っ!速すぎるわ!
 もうちょっと待って12月さん、まだ来ないで!
 と慌てる前に、
 秋の空気をのんびり愉しみながらの歳時めぐり、
 皆さま、ぜひ♪


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何よりも、効き目があるのは?

2017-09-28 22:18:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふふんッ♪ かちィましたでス!」
「がる~る!ぐるるがる!」(←訳:虎で~す!手堅く一勝!)

 こんにちは、ネーさです。
 国際宇宙ステーションは悪天候のため見られませんでしたが、
 我らがユヴェントスがCLグループ戦で勝利しましたので、
 ふっふっふ、今日は気分良く読書タイムに進めますわ♪
 さあ、本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  


           ―― 病弱探偵 ――


 著者は岡崎琢磨(おかざき・たくま)さん、2017年7月に発行されました。
 『謎は彼女の特効薬』と副題が付されています。

「あァ~…ごびょうきィでスかァ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:可哀想だね~…)

 ええ、題名の通り、
 この御本に登場する探偵さんは
 《病弱》なので、
 可哀想、ではあるんですけど、
 微妙な可哀想っぷり、と言ったらいいのかしら。

「びみょゥ??」
「がるるっ?」(←訳:どこがっ?)

 貫地谷マイさんは、
 16歳の高校生。

 今日もお隣に住む幼なじみの、
 山名井ゲンキくんのお見舞いを受けています。

 マイさんの病名は……

 夏風邪。

「ふァ? かぜッ??」
「ぐるるぅ~…」(←訳:風邪かぁ~…)

 そう、マイさんはとっても病弱なのです、が。

 マイさんが罹るのは、
 すぐ風邪を引く、喉が腫れて発熱、
 ごく軽度の熱中症、
 ごく軽い偏頭痛、といったもので、
 おクスリ飲んで寝てれば治る病気の病人さん、なのね。

「あはァ! それはァ~よかッたでス!」
「がるぐる!」(←訳:すぐ復活!)

 重病ではなくて、
 2、3日か、一週間後には復活できる病気。
 とはいえ、風邪を引いて、
 治ってはまた別の風邪を引いたり、
 頭痛になったり、が連続の日々っていうのは、
 やはりけっこうツライものがあります。

 遠足、修学旅行、文化祭、体育祭、
 そういうイベントにも出られなくて、
 病床で静養……ガックリくるものよね。

「へこみィまスよゥ~…」
「ぐるるるるる…」(←訳:落ち込みそう…)

 そんなドン底状態のマイさんに、
 ゲンキくんがお見舞いに持って行くのは。

 《謎》しかないでしょう!

「やぱりィ?」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 放課後に遭遇した不思議な出来事。

 教室で気付いた或る疑問。

 同級生から聞かされた胡乱なウワサ話。

 その背後に潜む“ほんとうのこと”を、
 ゲンキくんを手足の如く使って、
 マイさん、果敢に突き止めてゆきます。

「がッこうゥせいかつにもォ~」
「ぐるがるるるる~…」(←訳:色々あるんだね~…)

 短編6作品から成る
 病弱探偵さんと助手さんの青春物語、
 マイさんが秋の学校行事には元気で参加できますように!と
 願いをこめつつ、
 皆さまもぜひ、一読を♪
 

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ANDO、始まりました!

2017-09-27 22:08:23 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 うちゅゥーすてェーしょんッ、みそこねちゃッたでス!」
「がるる!ぐるるっるぅ!」(←訳:虎です!見たかったぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ここ数日、夕空を横切る国際宇宙ステーションが
 首都圏からもよく視認できているそうですよ。
 明日9月28日は18時02分頃!
 雨雲が去った後にはもしかしたら見えるでしょうか♪
 期待しながらの本日は、
 読書をサボり、こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



         ―― 安藤忠雄 展 挑戦 ――



 東京・港区六本木の国立新美術館企画展示室1E+野外展示場にて、
 会期は2017年9月27日~12月18日(火曜日休館)、
 『 TADAO ANDO : ENDEAVORS 』と英語題名が付されています。

「きょうゥからァ、かいさいィ!なのでス!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:不思議な建築家さん!)

  

 1941年、大阪に生まれた安藤さん、
 高校在学中にライセンスを取得し、デビューも遂げたほどの
 プロボクサーさんでした……が、
 独学で建築を学び、
 建築設計事務所に勤めたのち建築士試験に合格、
 世界各地を放浪する旅を経て、
 1969年に安藤忠雄建築研究所を設立、
 1979年には《住吉の住宅》で日本建築学会賞を受賞、
 その後は……さあ、行くわよ!

「ふァいィ?」
「がるっ?」

 1993年に日本芸術院賞、
 1995年にプリッカー賞、
 2003年に文化功労章、
 2005年に国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、
 2010年にJ・F・ケネディセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、
 2013年フランス芸術文化勲章、
 2015年イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャーレ賞、
 2016年にイサム・ノグチ賞……と、
 ものすごい賞をものすごい回数受賞しておられて、
 イェール大とコロンビア大とハーバード大他の客員教授を、
 現在は東京大学の名誉教授さんであり、
 阪神タイガースの大ファン!

「はァ? たいがーすゥ??」
「ぐるがるるっ♪」(←訳:虎党ですかっ♪)
 
  

 斯様に壮大な履歴とタイガースへの愛をお持ちの安藤さんの
 代表的な作品たちが
 この企画展ではたっぷり紹介されます。

 原点ともいえる住宅作品たち、
 《直島プロジェクト》のインスタレーション、
 傑作《光の教会》を原寸大で野外展示場に再現!

「むッ? すたんぷゥらりィーもォ、かいさいィ?」
「がるぐぅる?」(←訳:それなぁに?)

 展覧会開催期間中、
 展覧会会場と都内7ヶ所のANDO建築作品に
 オリジナルスタンプが設置されます。
 すべてのスタンプを集めた御方には
 抽選でプレゼントが?!?

「わほふゥ! おもしろそうゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:挑戦したい!)

 建築マニアさんにおすすめの
 国立新美術館開館10周年記念展、
 スタンプラリーに挑んでやる!と決意した御方は
 展覧会HPを参照の上、お出掛けくださいね~♪
 



    ではここで、オヤツなオマケ画像も、はいっ!  
   
    『グリコ』さんの
    《パナップ 大人のメロン》、
    私たちのお気に入りなんですけど、
    もう販売期間が終わっちゃったのかしら……
   「おいしいィのにィ~!」
   「がるぐる!」(←訳:復刻希望!)
    まだまだ続くアイスクリーム愛、
    秋の新作も楽しみです♪
     
  
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~ 音の世界へ ~

2017-09-26 22:02:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ! えんだいィみもんッ、なのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!新記録だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ノルウェーで開催された自転車競技のロードレース世界選手権2017、
 エリート男子ロードの部門で優勝したのは、
 スロベニアのピーター・サガンさん!
 2015年2016年そして今年と3連覇を成し遂げました!
 3連覇は史上初!大記録です!!

「すんごいィッ!」
「ぐるるる!」(←訳:拍手の嵐!)

 興奮冷めやらぬ中での本日の読書タイムは、
 久しぶりに音楽物件の御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 新しい夜明け ――



 著者は 踊ろうマチルダ さん、2017年9月に発行されました。
 音楽家ツルベノブヒロさんによるソロ・プロジェクトの新作です。

「まちがえェないィでねッ!」
「がるぐーるぅるるるがるるる!」(←訳:これアーティスト名なんです!)

 はい、そうなんです。

 アーティスト名が、踊ろうマチルダ。
 そしてアルバム名が『新しい夜明け』、となります。

 ファンの方々は愛情を込めて
 《マチルダ》と呼んでいるそうですが、
 私ネーさ、《マチルダ》さんを知ったのは、
 ごく最近のことでした。

 FMラジオで、偶然耳にして、もうトリコです!
 夢中です!
 毎日聴いてます!

「ありがたいこィとにィ~♪」
「ぐるぅるぅるるがるぅ!」(←訳:オフィシャルがあるぅ!)

 ネットとSNS時代の有りがたさですわね。
 《マチルダ》さん、オフィシャルサイトをお持ちです。
 そして、You Tubeにも何曲かがアップされています。

 You Tubeでは、《マチルダ》さんオフィシャルと、
 ファンの方々が投稿した
 《マチルダ》さんのライブ動画などが観賞できるんですけど……

 どれも、すばらしい!

「うたごえェ、どくとくゥでス!」
「がるーるぐるる!」(←訳:ギターも巧すぎ!)

 書物の用語でいうなら“表題作品”、
 なのに何故かCDには未だ収録されていない
 『踊ろうマチルダ』。

 一曲で短編映画さながらの世界を構築してみせる
 『ギネスの泡と共に』。

 オフィシャルサイトのMOVIEのページでこの2曲を聴き、
 そして、
 You Tubeのオフィシャル『OdoroMatilda』で
 『箒川を渡って』
 『夜の支配者』
 の2曲を聴いたら、
 きっと貴方も思うに違いありません。

 このひと、何者なのー?!?

「ほんものォ、でス!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:本物の音楽家さん!)

 《マチルダ》さんは、
 メジャーレーベルに所属していない音楽家さんです。
 なので、新作『新しい夜明け』も
 一般のCDショップで見つけるのは難しいかもしれません
 (タワレコの旗艦店にはありそうですが)。

 ですが皆さま、
 『箒川を渡って』で左ストレートを喰らい、
 『踊ろうマチルダ』で棒立ちとなり、
 『夜の支配者』でノックアウトされたら、
 よろめきつつも起き上って
 『新しい夜明け』へと
 一歩、踏み出してみてください。

 そこには、きっと、新しい“音”が。

「らいぶゥ、はじまりィましたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:全国を回るよ!)

 新作『新しい夜明け』からの
 私ネーさのおすすめ曲は、
 『化け物が行く』です。

 比類なき“音の世界”を
 どうか皆さま、
 ぜひ!!

 
 
 
 
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東京《樹木》あるある。

2017-09-25 22:00:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッ? なんだかァ、ゆうぐれがァ~??」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!早いねぇ!)

 こんにちは、ネーさです。
 秋分の日を過ぎて、日没時刻は早まる一方となりました。
 赤や黄色に染まってゆく街路樹を見上げながら、
 さあ、本日はこちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 東京名木探訪 ――



 文は近田文弘(ちかだ・ふみひろ)さん、
 写真は川嶋隆義(かわしま・たかよし)さん、2017年8月に発行されました。
 『プロの目線で散策気分』と副題が付されています。

「ふァ~? めいぼくゥ~?」
「ぐるがるる?」(←訳:この東京に?)

 そうですよね、ちょっと考えちゃいますね。
 東京――
 とりあえず、首都です。
 緑ゆたかな武蔵野……の思い出は既に遠く、
 地面はアスファルトやコンクリートで覆われています。
 
 そんなところに、
 名木と呼べるほどの樹木はどれくらいあるのか……

 あるとしても、ほんの少数なんじゃないか……

 と考えてしまいますが、
 植物学のプロフェッショナル、
 国立科学博物館の名誉研究員にして理学博士、
 同館の植物研究部植物第一研究室長の近田さんの眼は、
 ビルや住宅がひしめく都心部からも
 “名木”を拾いあげます。

「ほわわわッ、けッこうゥありまスゥ!」
「がるるるる?!?」(←訳:日本一の松?!?)

 2011年、国の天然記念物に指定されたのは、
 江戸川区の善養寺にある
 《影向(ようごう)の松》――

 伸び広がったクロマツの大枝は、
 日本一と認定されているんですって。

 香川県にもほぼ同規模のクロマツがあって、
 どちらも日本一、
 いや、東西の横綱だ!と相撲協会さんが裁定したそうですが、
 それにしても、樹齢600年って凄いわね。

「せんそうにもォ、やけずゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:台風にも負けず!)

 同じクロマツでも、
 浜離宮恩賜庭園のマツは《三百年の松》。
 徳川六代将軍の家宣さんが植えた松です。

 そして、三百年にはまだ届かないものの、
 最近《百年の森》として注目されているのは、
 明治神宮さんの森。

「うえののォもりにもォ~!」
「がるぐる!」(←訳:名木あり!)

 東京国立博物館の本館すぐ前には、ユリノキ。
 上野から遠くない小石川の植物園には
 ソテツ、メタセコイア、
 有名なニュートンさんの生家のリンゴ樹(接ぎ木ですが)
 と、エリート名木が揃ってます。

 新宿御苑、
 世田谷の九品仏周辺、と来て、
 多摩地域に目を向けると……

「めいぼくゥ、いッぱいィでス!」
「ぐるるがるる!(←訳:高尾や奥多摩!)

 もうひとつ、
 “東京の”というなら忘れてほしくないのは、
 はる~か南、
 船旅で一日以上かかる島嶼(とうしょ)域も
 立派な東京都です。

 御蔵島のスダジイ林、
 伊豆大島の樹齢800年を超えるオオシマザクラ《サクラッ株》、
 どちらもお見事!

「おおしまざくらァ、いいでスねッ!」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:白い花が美々しい~!)

 植物学のプロ・近田さんの解説が添えられた
 《名木》ガイドブックは
 歴史好きな活字マニアさん、
 都民の皆さまはもちろん、
 東京へ遊びに来る方々にもおすすめです。
 
 春夏秋冬、私たちとともにある
 ビルだけではない“東京の見どころ”、
 ぜひ、一読を♪

 
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― ドラコニアの宝石匣 ―

2017-09-24 22:16:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きんもくせいィがァ、さきましたァでス!」
「がるる!ぐるがる~♪」(←訳:虎です!佳い香り~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 秋爛漫?な金木犀の香りに包まれながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 今年(2017年)で没後30年、
 もうすぐ世田谷文学館での企画展も予定されている
 あの作家さんの“傑作集”を、どうぞ~!

  



         ―― 澁澤龍彦玉手匣 ――



 著者は澁澤龍彦(しぶさわ・たつひこ)さん、
 編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、2017年7月に発行されました。
 『un ecran doraconia』と仏語題名が付されています。
 また、『玉手匣』には『エクラン』とルビがふられていますよ。

「しぶさわァさんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:伝説の人!)

 澁澤龍彦さん(1928~1987)は、
 フランス文学者さんであり、評論、エッセー、
 そして小説家さんとしても知られる御方ですが、
 そんな澁澤さんの作品の中から、
 編者・東さんが抽出したのは、
 
 《全部で九十九のエッセンスにより構成されたアンソロジー》。

 東さんによる御本冒頭の『まえがき』を経て、
 プロローグの『夢の玉手箱』から
 エピローグの『澁澤龍彦という夢』まで、
 どのページをひらいても
 澁澤さんの名文がほろほろとこぼれてきます♪

「おしゃれェさんッ、でしたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:驚倒のセンス!)

 あらゆる情報が溢れ返っている現代に比べて、
 まだ絶対的に情報の量が少なかった時代、
 澁澤さんは確かに《知の巨人》の一人でした。

 たとえば、
 いま、上野の美術館で展覧会が開催されている
 アルチンボルトさん。

「やさいでェ、しょうぞうがッ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:お花で横顔!)

 戯れ絵のようなアルチンボルトさんの作品を
 日本で正当に評価したのは
 澁澤さんが最初じゃないかしら?

 他にも、博物画や、
 仕掛け満載のイタリアの庭園のお話、
 中世の伝説のお話などなど、
 澁澤さんが“その地平を拓いた”といえるジャンルは
 数えきれないほど!

「いまでもォ、しんせんッなのでス!」
「がるぐるがる!」(←訳:今もなお斬新!)

 この御本では、
 《ドラコニア》
 《オブジェ》
 《文学》
 《美術》
 《生涯》
 のパートに分けて
 澁澤さんの文章が紹介されています。

 中でも、これはチカラ入ってるなぁ~と
 読んでいてウフフと頬が緩んでしまうのは、
 本文96ページの
 『天井界の作家』!

「これはァ~もうゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:本気です!)

 天上界へ連れていってくれる作家さんとして
 澁澤さんが慕っていたのは、
 泉鏡花さんでした。

 短い中にも、
 澁澤さんの鏡花さんへの憧れ、共鳴、
 賛美の思いが凝ったこの文章、
 鏡花さんのファンの方々は必読です!

「てんらんかいィのォよしゅうゥにもッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:おすすめです!)

 《澁澤龍彦 ドラコニアの地平》展は、
 東京・世田谷区の世田谷文学館にて、
 10月7日から開催されます。

 編者・東さんが案内してくれる
 澁澤さんの世界=ドラコニアの精髄を、
 活字マニアの皆さま、
 ぜひ、この《宝石匣》で味わってみてくださいね♪
 
 
  
 
 
  
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立体も、やってました。

2017-09-23 21:49:26 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 あきィなのでェ、ぶゥーつゥ!」
「がるる!ぐぅーるがーるぐる!」(←訳:虎です!ショートブーツGO!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日9月23日は秋分の日!
 もうブーツでお出掛けしてもよさげな季節になりましたね。
 で、読書をサボってどこへお出掛けしたいか、というと……
 ↓こちらはいかがでしょうか~♪
 
  



        ―― シャガール 三次元の世界 ――



 東京都千代田区丸の内の東京ステーションギャラリーにて、
 会期は2017年9月16日~12月3日
 (月曜休館、ただし9/18と10/9は開館して9/19と10/10は休館)、
 『Marc Chagall The Third Dimension』と英語題名が、
 『平面と立体の境界』と日本語副題が付されています。

「ほふァ? しゃがーるゥおじさんがァ~?」
「ぐるがる?」(←訳:立体制作?)

 ええ、そうなのよね、
 マルク・シャガールさん(1887~1985)さんの作品といえば、
 油彩画、版画、
 それにステンドグラスが有名ですが―― 

  

 あるんです!
 立体作品が!

「ほんとゥだァ~…!」
「がるぐるる!」(←訳:陶芸だねえ!)

 実際のところ、
 晩年のシャガールさんは
 彫刻に力を入れていて、
 少なくない点数の作品を制作していたのだそうです。

 ただ、本格的に紹介される機会は 
 これまで殆ど無かった、んですって。

「ならばァ、こんかいィがッ!」
「ぐるる!」(←訳:初見参!)

  

 この展覧会では、
 日本初公開作品を多数含む彫刻作品50点と、
 同じ主題を描いた油彩、水彩、版画や下絵など絵画作品、
 立体作品に取り組むきっかけとなった陶芸作品10点の、
 全170点が展示されます。

 特に、個人蔵の彫刻作品については
 観賞できる貴重な機会になりそうですね。

「かいさつゥぐちィからァ、あるいてェすぐッ!」
「がるるぐる!」(←訳:駅直結です!)

 会期中は、
 館長さんによる開館前のギャラリートーク(事前申込制)、
 レンガ・タッチ&ウォーク(当日申込み制)、
 といったイベントも予定されています。

 シャガールさん大好き!なアートマニアさんは、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいな~♪

 
 


    さて、秋分の日のオマケ画像も、はいっ!
   
    『モントワール』さんの
    《乳酸菌100億個 カカオ70%チョコレート》!
    「ひゃくおくゥ!」
    「ぐるるがるるる!」(←訳:3枚で100億!)
    ビター系なんですけど苦すぎない、
    美味しいショコラでした。

    皆さま、明日からは薄着をしないよう心掛けて、
    どうか穏やかな休日を♪
    
    
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~ ゆるゆる深海紀行 ~

2017-09-22 22:13:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あきのォよぞらはァ~きれいィだけどォ?」
「がるる!ぐっるるがるるる!」(←訳:虎です!こっちもキレイだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 お彼岸を過ぎたら秋の空と星は美しく、
 一方、寂しくなのるは秋の浜辺……
 と、思わせておいて!
 本日の読書タイムでは
 海ってこんなにスゴイんだぞ!なノンフィクションを御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



       ―― 微生物ハンター、深海を行く ――



 著者は高井研(たかい・けん)さん、2013年7月に発行されました。
 著者の高井さんは、
 独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)に所属する、
 深海・地殻内生物圏研究プログラムの
 プログラムディレクターを務めておられる
 生物学者さん、でありながら……

「たのしィ~のでス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:面白いんだよ!)

 そうなのよね~♪
 私ネーさが愛聴しているFMラジオの某番組の、
 ゲストとして招かれた学者さんのお喋りが
 やたらと面白くて、大笑いさせられました。

 その大笑いの原因が、
 高井さん!

「ぱふふッ♪」
「がるるっ♪」

 ラジオのDJさんに、
 JAMSTECって
 JAXA(宇宙航空研究開発機構)と
 名前が似てますよね~というような質問をされたら。

   ボクたちの方が
   すごいことやってます!

 って、すっぱり断言したのよ。

「わきゃきゃッ♪」
「ぐっるぅっる!」(←訳:言っちゃった!)

 おお喧嘩だ喧嘩だ!
 いえ、喧嘩じゃないですけど、
 笑いが解る学者さんは貴重です。
 JAXAより、そしてたぶんNASAよりも?すごいって、
 高井さんたちはどんな研究をなさっているんでしょうか。

「のぞいてェみましょうゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:場所は深海!)

 海洋研究開発機構(通称はJAMSTEC ジャムステック)は、
 わかりやすくいうと、
 海洋研究所さんです。

 有人潜水艇《しんかい6500》や
 科学掘削船《ちきゅう》を駆使しての探査、
 大気や海の下にある地殻やマントル、
 地球のあらゆる場所に生息する生物・生命現象を
 包括的に調査研究する、のが
 JAMSTECさん。

 そして、著者・高井さんが担当しているお仕事の一つが、
 《しんかい6500》の搭乗員として、
 “潜る”ことです。

「ふわァ~、かいていィへッ?」
「ぐるる!」(←訳:怖そう!)

 《しんかい6500》の内部は、
 約2畳ほどの広さ。
 そこにギュギュっと機材を詰め込んで、
 パイロットさん&コパイロットさん&高井さん、と
 3人の人間も乗り込んで。

「せッ、せまいィ~?」
「がるるるぐっる!」(←訳:慣れれば快適!)

 冒険者たちをお腹に抱え、
 《しんかい6500》は潜航します。

 インド洋で、
 マリアナ海溝で、
 そして震災の震源域の海底へも――

「そこにィ、なにがァあるッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:生命の限界域?)

 この御本では、
 高井さんがJAMSTECに辿り着くまでの青春時代の物語、
 米国での留学生活、
 JAMSTECルーキー時代、
 初《しんかい6500》潜航記、
 オマケとして
 どっちが強い?《クマムシVS極限環境微生物》!編など
 熱い学究生活が語られています。

 ……いやー、ラジオでのトークと同じくらい
 笑わせてもらいました。
 あ、もちろん、笑いよりも研究第一です。
 真面目に研究しておられます。

「よりィふかくゥ、きわめまスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:学問も深海も!)

 研究が深まり、語りが深まるにつれ、
 印刷に使われているインクの色も
 深まってゆく……という
 粋な仕掛けが施された科学ノンフィクション、
 理系の御方にも文系の御方にもおすすめです。

 深海は、私たちをどこへ導くのか――

 答えを探しに、皆さま、
 ぜひ、一読を!

 
 
 
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覗いてみましょ、江戸の町。

2017-09-21 22:14:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どくそうゥ~でしたでスゥ!」
「がるる!ぐっるるる~!」(←訳:虎です!ブッちぎり~!)

 こんにちは、ネーさです。
 自転車競技のロード世界選手権2017男子エリートの
 タイムトライアル部門で優勝したのは
 トム・デュムランさん!
 オランダ人初の世界TTチャンピオンの誕生ですよ!

「はくしゅゥ~!」
「ぐるる!」(←訳:快挙だ!)

 次のお楽しみは日曜日に開催される
 エリート男子のロード部門だわ♪
 どんな激闘が繰りひろげられるのかワクワクしながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



        ―― 江戸ビジュアル図鑑 ――



 編集は㈱エディキューブさん&双葉社さん&他の皆さん、
 2017年8月に発行されました。
 『時代小説の用語と場面がよくわかる』と副題が付されたこの御本は、
 ノンフィクション・ビジュアルブック、
 とでも呼べばよいのでしょうか。

「えどじだいのォ、あれやァこれやッ」
「がるぐる!」(←訳:一目瞭然!)

 お江戸の町って、
 いったいどんな風だったのか――

 現代の東京には、
 200年以上も昔の建物って殆どなくて、
 さらには当時の町の構造がそのまま残ってる場所も
 やっぱりなくて、
 お江戸どころか
 明治大正昭和の建物も消えてゆくばかりで、
 “昔を偲ぶ”ことは
 難しくなる一方ですが……

 ふぅむ、こういうやり方もあるのねえ~♪

「たくさんのォ、しりょうゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:集めました!)

 この御本では、
 CGを使っての地図や図版、
 浮世絵など江戸時代に制作された絵図の他に、
 幕末~明治期に外国人観光客のおみやげ向けに
 撮影された写真、
 そして開国時に日本を訪れた外国人ジャーナリストや
 画家さんの手になる版画、
 といった資料を駆使して
 “江戸の町”の再現を試みています。

「いがいにもォ、これッ!」
「がるぐるる!」(←訳:イケてます!)

 幕末期のおみやげ用写真は
 近年、発掘と研究が続けられているようですが、
 このレトロな写真たちが
 多くの図版の中にあって冴えてます!

 浮世絵って、ディフォルメOKな画法なものですから、
 どうしても立体感や遠近感、細部の質感が
 うやむやになってしまいやすい、んですよね。

 それが、写真だと――

「りあるゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:実感ひしひし!)

 CGも頑張ってます。

 北町奉行所の俯瞰図、
 伝馬町の牢屋敷MAP、
 長屋の部屋割り、
 職業ごとのインテリアと備品の差、
 大名屋敷や八丁堀の同心屋敷の図解、と
 もうなくなってしまったモノたちを
 可能な限り復元!

「ふァ、これがァぶぎょうしょッ?」
「がるっるぐるーる!」(←訳:長屋ってユニーク!)

 巻末には
 《江戸の基礎知識》というページがありまして、
 通貨単位の説明が図で表現されていますが、
 この分かり易さにも拍手です。

 江戸期の金貨や銀貨の単位って10進法ではないので
 ややこしさにいつも困っていた私ネーさも、
 おお!と感嘆しました。

「かゆいィところにィ~」
「ぐるがる!」(←訳:手が届く!)

 唯一、残念なのは
 食べ物についての記述がない点でしょうか。
 続刊で、江戸の飲食について
 がっつり掘り下げてほしいわ!

「ぞくかんッ??」
「がるぐる?」(←訳:ありかな?)

 続刊もしくは補巻を期待したい江戸図鑑、
 時代小説好きさん、
 日本史好きな御方、
 歴史の宿題を抱えるチビっ子さんにも
 おすすめですよ。
 
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいな~♪
 
 
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