「こんにちわッ、テディちゃでッス!
へいせいィもォ、きょうゥでェおわりィ~…」
「がるる!ぐるるるがる~…」(←訳:虎です!しんみりです~…)
こんにちは、ネーさです。
平成の30年――
ひとつの時代が締めくくられる今日この日の読書タイムに、
さて、文芸かエンタ系ミステリか時代小説か、
SFか歴史ものかノンフィクションか、
どんな作品をご紹介すべきなのか、
う~んう~んと悩みまくった結果は……
はい、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/37/5092cc9dd68ed23b75d6453eb3ee86ee.jpg)
―― フェルメールと天才科学者 ――
著者はローラ・J・スナイダーさん、
原著は2015年に、画像の日本語版は2019年2月に発行されました。
英語原題は『EYE OF THE BEHOLDER』、
『17世紀オランダの《光と視覚》の革命』と日本語副題が付されています。
ええ、またしても、またまたしても、フェルメールさんです。
先日は、福岡伸一さん著『フェルメール 隠された次元』について
お喋りいたしましたけれども、
今回もまたフェルメールさん……
ではなくて。
「むゥ? ちがうゥのでスかッ?」
「ぐるるるがる~??」(←訳:どうゆうこと~??)
平成が始まる以前に、
つまり、既に20世紀の中頃あたりから、
画家ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)の評価は
既に確固たるものになっていました。
では、この30年の間に
何か変化があったか、というと。
先ずは、絵画の分析・修復技術の、
よりいっそうの進歩がありました。
現存するフェルメールさんの作品の多くが
数ヶ月、ときには数年にわたる
入念かつ細密な修復作業を施され、
再び美術館の展示室へと戻ってきたのですけれども、
同時に。
「けんきゅうゥもォ、しんてんッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:議論も活発に!)
分かりやすい例をあげれば、近年、
『真珠の首飾りの少女』の唇の端には、
光の点を表わす小さな白色が乗せられました。
20世紀後半の時点ではなかった光の点は、
修復時の解析から、
フェルメールさん自身が仕上げた画面には
この点があった、と判断されてのことです。
また、作品の脇役、いえ、
“隠れた主役”の存在も徐々に判明してきました。
その“隠れた主役”こそが、
アントニ・フン・レーウェンフックさん(1632~1725)。
「あまちゅあァ~だけどォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:腕は超一流!)
1674年、オランダの小都市デルフトで、
或る発明が為されました。
肉眼では見ることが出来ない世界を、
くっきりととらえる――
顕微鏡の誕生です。
それまでにもう望遠鏡や
初歩的な拡大鏡(凸レンズ)は発明されていましたし、
流通してもいたのですけれども、
レーウェンフックさんが造り上げた顕微鏡は
精度が段違いに良好。
さらに、レーウェンフックさんが手掛ける
カメラ・オブスキュラの技術は、
遠近法表現とも密接な結びつきを持っている――
いまや、フェルメールさんとレーフェンフックさん、
同じ1632年に生まれ、
同じ市のご近所で育った二人が親しく交流していたことは
確実視されています。
「ふたりでェ、あみだすゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:新たな視覚世界!)
この御本で描かれるのは、
フェルメールさんとレーウェンフックさんの生涯と、
レンズの製造法、
視覚理論の歴史、
フェルメールさんが
作品上で実際に用いた光学・遠近法の技法、
同じ17世紀オランダで活躍した画家さん科学者さんたち。
最新技術を手に、
フェルメールさんレーウェンフックさんたちが
切り拓いてゆく未来とは――
「いッしょにィ、まきおこそうゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:光の革命!)
伝記風ノンフィクション、
或いは科学ドキュメンタリーともいえるこの御本、
フェルメールさんの熱烈なファンの方々におすすめです。
また、巻頭にはフェルメールさんの作品に加え、
顕微鏡に関する図版も掲載されているので、
博物学好きな皆さまも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫
へいせいィもォ、きょうゥでェおわりィ~…」
「がるる!ぐるるるがる~…」(←訳:虎です!しんみりです~…)
こんにちは、ネーさです。
平成の30年――
ひとつの時代が締めくくられる今日この日の読書タイムに、
さて、文芸かエンタ系ミステリか時代小説か、
SFか歴史ものかノンフィクションか、
どんな作品をご紹介すべきなのか、
う~んう~んと悩みまくった結果は……
はい、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/37/5092cc9dd68ed23b75d6453eb3ee86ee.jpg)
―― フェルメールと天才科学者 ――
著者はローラ・J・スナイダーさん、
原著は2015年に、画像の日本語版は2019年2月に発行されました。
英語原題は『EYE OF THE BEHOLDER』、
『17世紀オランダの《光と視覚》の革命』と日本語副題が付されています。
ええ、またしても、またまたしても、フェルメールさんです。
先日は、福岡伸一さん著『フェルメール 隠された次元』について
お喋りいたしましたけれども、
今回もまたフェルメールさん……
ではなくて。
「むゥ? ちがうゥのでスかッ?」
「ぐるるるがる~??」(←訳:どうゆうこと~??)
平成が始まる以前に、
つまり、既に20世紀の中頃あたりから、
画家ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)の評価は
既に確固たるものになっていました。
では、この30年の間に
何か変化があったか、というと。
先ずは、絵画の分析・修復技術の、
よりいっそうの進歩がありました。
現存するフェルメールさんの作品の多くが
数ヶ月、ときには数年にわたる
入念かつ細密な修復作業を施され、
再び美術館の展示室へと戻ってきたのですけれども、
同時に。
「けんきゅうゥもォ、しんてんッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:議論も活発に!)
分かりやすい例をあげれば、近年、
『真珠の首飾りの少女』の唇の端には、
光の点を表わす小さな白色が乗せられました。
20世紀後半の時点ではなかった光の点は、
修復時の解析から、
フェルメールさん自身が仕上げた画面には
この点があった、と判断されてのことです。
また、作品の脇役、いえ、
“隠れた主役”の存在も徐々に判明してきました。
その“隠れた主役”こそが、
アントニ・フン・レーウェンフックさん(1632~1725)。
「あまちゅあァ~だけどォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:腕は超一流!)
1674年、オランダの小都市デルフトで、
或る発明が為されました。
肉眼では見ることが出来ない世界を、
くっきりととらえる――
顕微鏡の誕生です。
それまでにもう望遠鏡や
初歩的な拡大鏡(凸レンズ)は発明されていましたし、
流通してもいたのですけれども、
レーウェンフックさんが造り上げた顕微鏡は
精度が段違いに良好。
さらに、レーウェンフックさんが手掛ける
カメラ・オブスキュラの技術は、
遠近法表現とも密接な結びつきを持っている――
いまや、フェルメールさんとレーフェンフックさん、
同じ1632年に生まれ、
同じ市のご近所で育った二人が親しく交流していたことは
確実視されています。
「ふたりでェ、あみだすゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:新たな視覚世界!)
この御本で描かれるのは、
フェルメールさんとレーウェンフックさんの生涯と、
レンズの製造法、
視覚理論の歴史、
フェルメールさんが
作品上で実際に用いた光学・遠近法の技法、
同じ17世紀オランダで活躍した画家さん科学者さんたち。
最新技術を手に、
フェルメールさんレーウェンフックさんたちが
切り拓いてゆく未来とは――
「いッしょにィ、まきおこそうゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:光の革命!)
伝記風ノンフィクション、
或いは科学ドキュメンタリーともいえるこの御本、
フェルメールさんの熱烈なファンの方々におすすめです。
また、巻頭にはフェルメールさんの作品に加え、
顕微鏡に関する図版も掲載されているので、
博物学好きな皆さまも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫