テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

大いなる心当たり。

2013-09-30 21:28:00 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 祝!ポルトガルのルイ・コスタ選手、
 2013ロードレース世界選手権エリート男子部門で優勝~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうございまスゥ、こすたおにいさんッ!」
「がるる!ぐるるるるがるぐるる!」(←訳:虎です!おめでとうポルトガル!)

 土砂降り!低温!スリップする路面!
 と荒れまくったレースを制した新世界王者コスタさんに拍手を送りながら、
 さあ、今日も読書タイム♪
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― 私の本棚 ――



 編者は新潮社の皆さん、2013年8月に発行されました。
 前回記事で御紹介いたしましたのは
 《おカネのない生活》をテーマにしたノンフィクションでしたが、
 こちらは、
 《本棚のある生活》
 をテーマとするエッセイ集、というべきでしょうか。

 本……書籍……
 ええ、タイヘンです。
 何がどうタイヘンかは、活字マニアの皆さまはもう、
 よ~く御存知ですよね。

「おォ~もォ~いィ~ッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:かさばるぅ!)

 それでも、私たちはまだ“アマチュア”です。
 “本のプロフェッショナル”すなわち著述や出版の専門家さんたちは
 《本棚》にどんな思いを抱き、
 どんな喜び、どんな苦労を味わっていることか……。

「きッとォ、たくさんッ、もッってるのでス!」
「がるるる!」(←訳:何万冊も!)

 天井まで届くカスタムメイドの本棚、
 整然と書架が並ぶ書庫……書庫!
 ああ、なんてステキな響きかしら書庫~♪とうっとりしつつも、
 不安を覚えずにはいられません。
 何万冊もの書籍、って……。

 『昔は祭壇だったのに』――
 この中野翠さんの作品題名が
 すべてを表していると申せましょう。
 まだそうたくさんの本を持っておらず、
 一目で自分の蔵書全冊が把握できた頃の、幸福。

「ほんがァ~ふえるとォ~…!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:怖ろしい事態に!)

 井上ひさしさんの『本の力』、
 小野不由美さんの『すべての本を一列に並べよ』、
 唐沢俊一さんの『価値のない価値』、
 金子國義さんの『《永遠の美しさ》に囲まれて』、
 鹿島茂さんの『愛人に少し稼いでもらう』
 酒生駒子さんの『混ざり合う心地よさ』……

 本と一緒に暮らすことの、
 しあわせと、苦労と工夫あれこれ。

「ほんのォないィ~せいかつゥ、なんてッ!」
「がるぐるるがるっ!」(←訳:有り得ないよねっ!)

 23人の作家さんクリエイターさんによる、
 『本棚のある生活』記は
 活字マニア諸氏のための一冊、と言えそうです♪

 
「どくしょのォ、あきィにもッ!」
「ぐっるる!」(←訳:ぴったり!)

 ぜひ、一読を~! 


 
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真似したいような、したくないような?

2013-09-29 21:44:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~! だいにんきィ~!」
「がるる!ぐるぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!売り切れなんてスゴいね!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在発売中の『an an』最新号は
 福山雅治さんの表紙&特集で売り切れ店続出!だそうよ。
 本日の読書タイムで御紹介いたしますのは
 福山さんとはやや異なるタイプながらも
 けっこうなハンサム……なのに
 突拍子もないことを始めちゃった或る男性さんの手記です。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
           ―― ぼくはお金を使わずに生きることにした ――



 著者はマーク・ボイルさん、原著は2010年に、日本語版は2012年6月に発行されました。
 英語原題は『THE MONEYLESS MAN A Year of Freeconomic Living』、
 既にメディア等でボイルさんのニュースを
 お聞き及びの方々もおられるでしょうが……

「びッくりィなァ、けつだんッ!」
「ぐぅるるるぅーがるる!」(←訳:チャレンジャーだねえ!)

 題名に偽りなし。
 著者・ボイルさんが決断したのは

 《お金を使わずに生きること》。

「ほんきィなのかなッ??」
「がるるるっ?」(←訳:出来るのっ?)

 アイルランドに生まれ、
 大学卒業後は渡英して
 オーガニック食品会社の運営にたずさわっていたというボイルさん、
 お仕事は順調だったようですが、
 御本人の弁によれば

  《ぼくは疲れた》

 のだそうです。
 おカネがすべてを動かす生活を送ることに。

 そして、決めました。

 お金と決別しよう。
 お金を使わず、生きてゆこう。

「むむむゥ~、むずかしそうッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:壁が高いよ!)

 高い家賃を払う生活から、
 古びたトレーラーハウスへ(トイレなし、バスシャワーなし)。
 食料は山野で採集したり、
 物々交換したり。
 自作のストーブで調理をして、
 ロウソクの灯りで読書。
 車は使わず、徒歩、もしくは自転車で移動(ごくたまにヒッチハイク)。

「うわあああァ~…」
「がるるるゥ~…」

 可能なのか?
 と誰しもが危ぶむ《カネなし生活》。
 ボイルさん自身、最初は四苦八苦し、
 やがてはコツを体得して、
 困難を克服してゆきます。
 いえ、克服しているように見えますが……

 実際には、
 “ツッコミどころ満載”過ぎる、といいましょうか、
 ギリギリだなあ~と心配になってしまう暮らしです。

 病気になったらどうするの?
 (幸いにもボイルさん、丈夫な質であるようです)
 衣服は既製品?
 インターネットは使っているの?
 結局は経済社会と隔絶したわけじゃないのね?

 
 そう批判する人もいますが、
 寒くても、
 つらい思いをしても
 ただもう《カネなし生活》を敢行!

「やめないィのでスねェ~…」
「ぐるるがるぐるぐる?」(←訳:意外に快適なのかな?)

 たっぷり論議を呼びそうな、
 《カネなし生活》実践記。

 おカネを使わずにヒトは生きてゆけるのか?
 という大命題に興味津々の活字マニアさんは
 ぜひ覗き見しちゃってください、ボイルさんのマネーレス暮らし!

「むむゥ~、これはァ~…」
「がるぐるるるるっ?」(←訳:真似できなそうっ?)
 


 
 
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誰かに似てる御方?

2013-09-28 21:43:57 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、うんどうかいィびよりィ~♪」
「がるる!ぐるるっるがっる!」(←訳:虎です!体育祭って言って!)

 こんにちは、ネーさです。
 今週末は天晴れな体育祭日和のようですね。
 しか~し♪ 私ネーさ、バリバリの運動音痴でございますから、
 本日もアート情報をお送りしちゃいますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  

「あッ♪ ぽるこさんだァ~♪」
「ぐっるるがるる~!」(←訳:パゴット大尉だ~!)

 ええ、そうね、って、違うわ!
 違います!
 上の画像の飛行士さんは『紅の豚』さんこと伊空軍のマルコ・パゴット大尉に
 とても似て……すっごく似ていなくもありませんが、
 えへん、全くの別人さんです。
 その御名前を、
 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリさん、と申しましたら――

  



 
         ―― 星の王子さまミュージアム ――



 
 はい!ここですね!
 神奈川県は足柄下郡の箱根町仙石原、
 東名高速御殿場ICから車で約20分の場所にある
 サン=テグジュペリさんの代表作『星の王子さま』をテーマにしたミュゼです。

 今年、2013年は
 『 LE PETIT PRINCE 星の王子さま』が出版されて70年!という記念の年!

 ならば、好天の秋の休日は
 箱根観光を楽しみながら、
 ポルコ、じゃなかった、サン=テグジュペリさんのミュゼへ
 お出掛けしてみてはいかがでしょうか~♪

  

「おにわもォ、きれいィ~でスゥ!」
「がーるるるるぐるるる!」(←訳:ジーナさんの庭みたい!)

 どうしても『紅の豚』路線に引っ張りたいのね……
 まあ、それも分らなくはありません。
 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリさん(1990~1944)は
 確かにポルコ・ロッソさんと同時代人でもありますから。
 サン=テグジュペリさんの愛した地中海と
 箱根のお山から見える相模湾はつながっている……と思いたいわ。

「あきのォ、はこねでェ~のんびりィ~♪」
「ぐるぐる!」(←訳:お庭散歩!)

 体育祭、運動会、
 今日28日に開幕した国体『スポーツ祭東京2013』観戦、
 そしてお散歩……
 皆さま、どうか穏やかな休日をお過ごしくださいな。



   では、今週末もお見せしちゃいましょうオマケ画像!
  
  『森永』さんの《エンゼルパイminiキャラメル》!
  キャラメルマニアさんにおすすめです♪
  「ちッちゃくてェ~かわゆいィ!」
  「がるるぐるるぅ!」(←訳:今日も完食だぁ!)



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アシストさんが、最強です?

2013-09-27 21:43:24 | ブックス
「こんにちわゥ~、テディちゃでス!
 むむッ! みえたぞォ、ふじさんッ!」
「がるる!ぐっるるぐるがるる!」(←訳:虎です!はっきり見えました!)

 こんにちは、ネーさです。
 空気が澄んで、今日はここ東京・八王子市内からも
 富士のお山を遠望することが出来ましたよ♪
 では、本日の読書タイムも
 江戸情緒が香る一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 土蛍(つちぼたる) ――



 著者は近藤史恵さん、2013年6月に発行されました。
 副題に【猿若町捕物帳】とシリーズ名が付されています。

「もふゥ! とりものちょうッ!」
「ぐるるるる~!」(←訳:久しぶりだ~!)

 奉行所の同心さん、十手を持った親分さんが
 御用だ!と江戸の町を疾走する捕物帳――
 日本ならでは、なスタイルのミステリですね。

 著者・近藤さんは、
 現代の日本を舞台にしたミステリ作品、
 自転車競技のロードレース界を舞台にした『サクリファイス』シリーズ等で
 人気の作家さんなのですけれど、
 こちらの【猿若町捕物帳】も大人気!
 シリーズ第一作『円之丞鹿の子(えんのじょうかのこ)』に始まり、
 第五作目がこちらの『土蛍』となります。

「きたまちィ、でしたかァ?」
「がるるぐる?」(←訳:たしか南町?)

 玉島千蔭(たましま・ちかげ)さんは
 南町奉行所の同心さんです。

 二枚目で、権力を笠に着ず、
 女性にモテている……んですけど、
 堅物な玉島さん御本人は
 自分のモテ具合に気付いていません。

 なので、玉島さん付きの小者(用人さんのことですね)・八十吉(やそきち)さんは
 いつもはらはらさせられたりして。

「うむゥ! しらぬはァ、ほんにんばかりなりッ♪」
「ぐっるるが~る!」(←訳:もったいな~い!)

 収録されている短編4作品
 『むじな菊』
 『だんまり』
 『土蛍』
 『はずれくじ』
 では、さりげな~く玉島さんのモテっぷりが描かれておりますが、
 実はね、見逃しちゃいけないのは
 小者の八十吉さんの存在よ!

「やそきちさんッ?」
「がるるぐるるっ?」(←訳:なんでなんでっ?)

 ロードレース競技に喩えるなら、
 チームのエースは主人である同心の玉島さん。

 対して、使用人の立場に在る八十吉さんは
 エースを助けるアシスト、の役どころでしょうか。

 絶対的な強さを誇るエース。
 けれど、どんなに強いエースも
 アシストの献身なくしては
 勝利を挙げることは出来ない――

 八十吉さんの優しい目線、
 玉島さんの推理と炯眼、
 両者があって、この【捕物帳】に活力が生まれます。

「さいこうのォ、あしすとッ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:貴重な存在です!)

 表題作品『土蛍』もステキですが、
 私ネーさ的には
 『むじな菊』
 の八十吉さんがいい味出してるぅ!と思うのですよ。

 時代小説や捕物帳はあんまり……という御方にも
 おすすめの【猿若町】シリーズ、
 ぜひ一読を~!

 
「さいきょうゥあしすとォ、やそきちィさんッ!」
「がるるぐーるるがるるぐる!」(←訳:いつかエースになれるかも!)



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極上の《謎》風味♪

2013-09-26 21:33:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せかいィせんしゅけんッ、かいさいちゅうッ!」
「がるる!ぐるがーるぐーるーるがる!」(←訳:虎です!最速ロードレーサーは誰だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 イタリアはフィレンツェで開催中の自転車競技ロード世界選手権、
 エリート男子個人タイムトライアル部門で優勝したのは
 トニ・マルティンさん(ドイツ)~!
 三連覇達成おめでとうございます!
 さあ、私たちもマルティンさんにあやかって――

「どくしょォたいむゥにィ~!」
「ぐぅるる!」(←訳:ファイト!)

 ってことで、本日はこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― 体育館の殺人 ――



 著者は青崎有吾(あおさき・ゆうご)さん、2012年10月に発行されました。
 第22回鮎川哲也賞を受賞したこの御本は、
 著者・青崎さんのデビュー作品でもあります。
 
 先日は、今夏に刊行された青崎さんの第二作『水族館の殺人』を
 御紹介いたしましたが……

「さめッ!」
「がるるるる!」(←訳:まさかの鮫!)

 ええ、サメの暴れっぷり?に仰天されられた『水族館の殺人』に感心し、
 遡ってシリーズ第一作であるこちらの『体育館の殺人』を読んでみましたら、
 おお~!
 いいじゃないですか!
 こっちでもサメに劣らず高校生さんたちが暴走してるじゃないですか!

「こうこうせいィですからねッ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:青春の特権だ!)

 青春を謳歌していいお年頃の、高校生さんたち。
 
 神奈川県にあるという、
 県立風ヶ丘高校では、
 梅雨まっ只中の今日も部活動が始まる時刻です。

 女子卓球部の一年生、袴田柚乃(はかまだ・ゆの)さんは
 雨に打たれながらも
 同じ卓球部の子と連れ立って
 校内の旧体育館にやって来ました。

「ほうかごのォ、れんしゅうゥでスゥ!」
「がるるぐるるっる!」(←訳:まずはストレッチ!)

 いえ、ストレッチの前に
 卓球台の準備をしなくちゃ。
 旧体育館に入って、
 部長の佐川さんに挨拶して、それから……おや?

 柚乃さんたいの興味を引いたのは
 体育館ステージの幕が下ろされていたこと。

 いつもは、幕が上がっているのに……?

「むむッ、もしやッ!」
「ぐるるっ??」(←訳:そこがっ??)

 ええ、そこが“事件”の現場でしたよ。
 どんな事件なのか、犯人は、とは
 ネタばれになっちゃうため
 説明できないのはもちろんですけれど、
 幾つかヒントを記しておきましょうか♪

 御本冒頭には、
 校内の見取り図が2種類も載っている――

「くんくんッ!みとりずゥ、というとォ~…」
「がるるぐるるがるぅ!」(←訳:本格の匂いがするぅ!)

 エラリー・クイーンさんへの敬愛あふるる、
 理詰め&ロジック尽くしのスブ~い本格派!
 体力でブチ抜いてゆくアリバイの壁!
 奇矯な、それでいて実力胆力に長けた探偵さんの登場!

 と、ミステリ好きの心をくすぐるカードが揃い、
 ゲームプレイヤーたる読み手を翻弄してくれます。
 学園ものが好き!という御方にも
 おすすめですよ~♪

「さいごのォ、いちぺーじィまでェ~」
「ぐるぐるるる!(←訳:気を抜かずに)
「よむべしィ!」

 ミステリの醍醐味、堪能なさってくださいね!


 
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秋のミュゼは、英国調で。

2013-09-25 21:17:41 | ミュゼ
「こんにちわゥ~、テディちゃでス!
 はんそでッ?」
「がるる!ぐるっ?」(←訳:虎です!長袖っ?)

 こんにちは、ネーさです。
 半袖にするか長袖にしようか?と
 季節の変わり目は服装に悩まされますね。
 台風の影響で雨降りとなった今日は、
 読書をサボっていつものようにアート情報タ~イム♪
 本日は、こちらの展覧会を、どうぞ~!

  



 
        ―― ウィリアム・モリス 美しい暮らし ――



 東京・府中市の府中市美術館にて、
 会期は2013年9月14日~12月1日(休館日は10/15、10/21、10/28、11/5、11/11、11/18、11/25)
 『ステンドグラス・壁紙・テキスタイル』と副題が付されています。

「もりすさんのォ、かべがみィ!」

  

「ぐるるるがるる!」(←訳:タイルに暖炉!)

  

 ウィリアム・モリスさん(1834~1896)は、
 もはや説明の必要もないくらいの、
 近代アート界の巨人さん、ですね。

 150年を経ても、
 モリスさんがデザインした壁紙やテキスタイルは現役!
 インテリア用品、衣服、雑貨など
 世界中の人々に愛され、使われています。

「とくにィ、こんしーずんはァ~」
「がるがるるぐる!」(←訳:英国モノが流行!)

  

 ええ、そうですね。
 『ヴォーグ』他、ファッション誌では
 英国特集を組んでいて、
 お店でも英国国旗をモチーフにした商品、
 タータンチェックのジャケット、スカートを見かけます。
 伊勢丹さんのタータン模様が新しくなったことも話題だわ♪

「ならばッ、あーともォ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:英国スタイルで!)

 展覧会期間中は
 講座やスライドレクチャーなどのイベントも開催される予定です。
 アート好きさん、ファッション好きさんに、
 東京郊外・府中市の美術館へのアート散歩、おすすめですよ~♪



   では、恒例?のオマケ画像をここで!
  
  『不二家』さんの《LOOKショコラ 3つの味わい》!
  秋の新製品なんですって~♪♪
  「やほゥ! たべちゃるゥ!」
  「がるぐるる~!」(←訳:完食宣言だ~!)
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どこもかしこも、名場面!

2013-09-24 21:41:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 やッたでスねッ、はんざわなおきィさんッ!」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!記録樹立だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 原作者の池井戸潤さん、高視聴率獲得おめでとうございます!
 このドラマで池井戸さんの作品を知った、という御方は
 『空飛ぶタイヤ』や『民王』も読んでみてくださいね~♪
 では、あらためて、
 本日の読書タイムの始まり始まり~!

  



 
            ―― 名画で読み解く『世界史』 ――



 監修は祝田秀全(いわた・しゅうぜん)さん、2013年8月に発行されました。
 『111の名画でたどる人類5000年のドラマ』と副題が付されています。

 前々回記事では『真珠の世界史』、
 前回記事では『ボルジア家風雲録』と、
 歴史絡みの作品を御紹介してまいりましたが、
 三度目の正直ならぬ三冊目の正直!
 この御本に教えていただこうではありませんか、
 歴史の何たるかを!

「ふァいィ~、にがてェだけどォ~」
「ぐるっるぅるる!」(←訳:頑張っちゃおう!)

 そう、一口に歴史……といっても、
 実体は色々よね。
 幕末なら任せて!新撰組マニアなの!てな御方、
 室町・戦国の知識ならだれにも負けません!
 私はルネッサンス専門!
 僕は英国史やってます!な御方もおられるでしょう。

 けれども、世界の歴史全体の流れを把むのは、
 なかなかに難しいものです。
 教科書をひもといても……

「こだいしィ、ややこしィ!」
「がーるるっるぐるぐるるるぅ!」(←訳:ローマ史って入り組んでるぅ!)

 ややこしくても入り組んでいても、
 その混沌をスパっと切り裂き、
 一筋の光を投げかけてくれるのは
 《視覚》――すなわち《絵》!

 いつ何が、どんなことが起こったのか、
 《絵》で見れば、一目瞭然。

 《絵》を目印に進んでゆけば、
 世界史の航路が見えてくるんですよ。

 たとえば、この御本の表紙を飾っているのは、
 ドラクロワさん作『民衆を導く自由の女神』。
 フランス革命を視覚化しきった、
 決定的な一幅、でしょ♪

「テディちゃ、これェ、しッてまスゥ!」
「ぐるるるがっるるぐる!」(←訳:図鑑にも載ってる名作!)

 ラファエッロさん作『アテネの聖堂』では古代ギリシアを、
 壁画『アレクサンドロス・モザイク』ではアレクサンドロス王の遠征を、
 といった具合に、
 年代順に重要な出来事が絵画で並べられてゆくと、
 ストレスゼロの分かりやすさ!

 私ネーさ、
 あらっ?これってこの時代の出来事だったの?
 これとこれは平行に進行してたんだ?
 と、多くの勘違いや記憶違いを正されました。

「ネーさッ、かんちがいィ、おおすぎィ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:トロすぎるぅ!)

 えへん、
 また、この御本で注目していただきたいところは、
 ヨーロッパ社会の歴史のみならず、
 イスラム圏の拡大、
 破壊される中南米文化、
 中国歴代王朝の興亡などにも
 しっかり目が向けられている点です。

 ブルボン家の王さまや
 スペイン海戦もいいんですけど、
 インドやトルコの細密画って美しいんですよ~♪♪

「せかいィじゅうゥのォ~れきしィだからッ」
「ぐるがるるるぅぐる!」(絵もバラエティ豊か!)

 年代のことなど考えず、
 ページを彩る絵画を眺めているだけでもわくわくする
 《歴史画》満載の一冊は、
 学生さんより
 社会人さんの方が楽しめるかもしれませんね。
 本屋さんで見かけたら、
 ぜひ手に取ってみてくださいな♪

「びなんびじょもォ~♪」
「がるぐるるぅ!」(←訳:大勢いますぅ!)


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黄金絵巻の、原点へ。

2013-09-23 21:25:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 いまァ、ひそかなァ、ぶーむッ!」
「がるる!ぐるーるがる!」(←訳:虎です!大ブームかも!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは、
 いま密かに、いえいえ、けっこうなブームとなっている或る作品と、
 テーマを共有する御本に登場いただきますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― ボルジア家風雲録 ――



 著者はアレクサンドル・デュマさん、画像の日本語版は2013年8月に発行されました。
 仏語原題は『Les Borgia』、
 1839年~1841年にかけて刊行された『Crimes Celebres(著名犯罪集)』全八巻中の
 『ボルジア家』を描いた部分を訳出したのが
 こちらの日本語版上下巻2冊になります。

「ふァいッ! こッちがァ、じょうかんッ、でス!」

  

「ぐるるるがるがる!」(←訳:こちらは下巻です!)

  

 デュマさん(お父さんの方の、大デュマさん)は、
 もう改めて紹介する必要がありませんね。
 『三銃士』!
 『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』!
 『鉄仮面』!
 大冒険小説の作者として
 19世紀文学史に名を刻む文豪さんです!

「だるたにゃんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:アンヌ王妃!)

 人気作家として名を成す以前のこと、
 デュマさんはオルレアン公爵(後の国王ルイ・フィリップ)の秘書でしたが、
 劇作家を経て、
 実話小説の連作『著名犯罪集』執筆に取り掛かりました。

 つまり、『三銃士』を著すより前の、
 作家デュマさんの出発点がこの『著名犯罪集』であった、
 という見方も出来ましょうか。

「でもォ、でゅまさんはァ~」
「がっるるぐぅるがる!」(←訳:やっぱりデュマさん!)

 小説家としては未知数だった時代でも、
 デュマさんはやはりデュマさんです。
 《語り》の勢い!
 ぐいぐい引っ張ってゆく筆力!

 チェーザレ・ボルジア公を核に据えたこの作品は
 ノンフィクションとフィクションの狭間を蛇行するように、
 15世紀末のイタリア半島での動乱を物語ってゆきます。

 実録、とは言い難く、
 けれど完全なフィクションでもない――
 日本語訳題の『風雲録』とは
 よくぞ名付けたものよ!と拍手したくなる名題です!

「どらまァ、でスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:全編が劇的!)

 映画、小説、評論、
 様々な『ボルジア家』像に影響を与え、
 そのイメージを決定付けたのが
 デュマさんのこの作品でした。

 現在、惣領冬実さん著『チェーザレ 破壊の創造者』が
 大人気となっているのは
 活字マニアの皆さまも御存知の通り。
 コミックの『チェーザレ』ファンの方々は
 ぜひこちらの、
 デュマさん版チェーザレ・ボルジア公物語も
 一読なさってくださいな~♪

「わきやくゥさんたちもォ!」
「がるがるぐる!」(←訳:豪華絢爛だよ!)






 
 
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珠の美、輝きの歴史。

2013-09-22 21:27:09 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おでかけェ~びよりィ~♪」
「がるる!ぐるぐるがるるる!」(←訳:虎です!良い天気だもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風が襲来した前回の連休と異なり、
 絶好のお出掛け日和となっていますね♪
 いや~読書だ!お出掛けよりも!というヒネクレ者さんは、
 さあ、本日はこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― 真珠の世界史 ――



 著者は山田篤美さん、2013年8月に発行されました。
 『富と野望の五千年』と副題が付されています。

「うむゥ~…じみィ~…」
「ぐるぐる~…」(←訳:地味だね~…)

 ほほほ、御本の外見こそ飾り気のない新書ですけれど、
 侮るなかれ!
 本文中には、
 ン十万ドル、ン千万フラン、ン億円、ン億ドル、
 などという数字がさらりと、
 何でもないことのように並んでいたりします。

 それらは皆すべて、真珠にまつわるお値段であり、
 経済効果でもあるんですよ。

「ふァ~、しんじゅッてェ~…」
「がるるるぐるるっ?」(←訳:そんなに高いのっ?)

 現代では、デパートあたりの宝飾品売り場へ行けば、
 白、ピンク、クリーム色、黒、と色とりどり、
 粒の大きさ、全体の長さも
 お好みの物を選び放題!なのが
 真珠、です。

 けれど、ほんの100年前までは、
 真珠はダイヤモンドと同じような扱われ方をしていました。

「きちょうひんッ、でスからねッ!」
「ぐるぐるるがる!」(←訳:世界最古の宝石!)

 アラビア湾、
 セイロン島、
 インド南部……
 各地で潜水夫さんたちが命懸けで採取する真珠は、
 自然の神秘が生み出した
 《天然》の真珠。

 それが一挙に変わるのは
 1916年以降のこと。

 この年、日本で真円真珠の商業生産が本格化したのです。

「せかいじゅうゥがァ、びッくりィ!」
「がるるるがるる!」(←訳:!養殖真珠が来た!)

 誰が世界で初めて真珠の養殖に成功したか、については
 様々な説があるのですが、
 養殖真珠を作り上げたことによって
 当時の宝飾品マーケットを根底から引っくり返しちゃったのは
 日本の真珠でした。

 おかげで、市場は大混乱。
 世界恐慌の影響もあり、
 天然真珠の値段は暴落してしまいます。

 そんな中、
 行く詰まった真珠の世界に
 新風を吹き込んだのは意外な人物――

 ガブリエル・《ココ》・シャネルさん。

「えッ? しゃねるさんッ?」
「ぐるるるーる?」(←訳:デザイナーの?)

 新時代のファッションと、
 真珠を愛する大富豪たちと、
 メジャー宝飾店主たちのハカリゴト、
 五千年の長きに及ぶ人類と真珠の蜜月関係、
 日本の養殖真珠の栄枯盛衰。

 地味~に見えるこの御本の中には、
 人間の美への執着と欲、野望が息づいています!
 歴史好きさんも、
 キラキラもの大好きな御方も
 面白い~!と感じ入る一冊ですよ♪

「むふふゥ♪ しんじゅゥかァ~♪」
「がるるるぐっるぅっる!」(←訳:欲しくなっちゃった!)

 え~、真珠購入をお考えの方々も、ぜひ一読を♪



 
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~ 少年たちの夢の箱 ~

2013-09-21 21:11:54 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みあげようッ、あきのォそらッ♪」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!星がきれい!)

 こんにちは、ネーさです。
 中秋の名月が話題になった今週は、
 アート情報も“宇宙路線”で行っちゃいましょう!
 こちらを、どうぞ~!

  



 
    ―― 子どもたちの夢を描いたアーティスト 小松崎茂 展 ――



 東京・八王子市の東京富士美術館にて、
 会期は2013年9月29日まで(9月24日は休館)、
 イラストレーター&画家として活躍した小松崎茂(こまつざき・しげる)さん(1915~2001)の画業を辿る、
 特別企画展です!

 小松崎さんといえば――

「さんだーばーどッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:船に飛行機!)

 プラモデルのパッケージを飾るイラスト、
 いわゆる『プラモの箱絵』『ボックスアート』と呼ばれる分野で、
 第一人者であったのが小松崎さんです。

 人形アニメ《サンダーバード》シリーズ、
 零戦、戦艦、宇宙船、といった乗り物の画や――

「これはァ、えすえふゥ!」
「がるぐるるーがる!」(←訳:宇宙コロニーだね!)

  

「こッちはァ、うみのォ、うえッ!」
「ぐるるがるぐーる!」(←訳:移動式海上エアポート!)

  

 この展覧会では、
 昭和の少年たちの夢をかきたてた名作箱絵、
 デザイン資料、
 小説の挿絵、
 日本画修業時代の作品他、
 約100点が展示されます。

 会場となっている東京富士美術館は、
 JR八王子駅からはだいぶん離れた場所にありますので、
 よぉし行くぞ!という小松崎さんファンの方々は、
 美術館のHPや地図等で
 事前の確認を怠りなきよう~!

「♪るるるゥ~さんだァ~ばァ~どォ~♪」
「♪がるるぐる~♪」(←訳:♪ラララルル~♪)

 えへん、美術館内では、静か~に観賞しながら、
 皆さま、穏やかで充実した連休をお過ごしくださいね。



  はい、ではここで恒例?のオマケ画像!
  
  『東ハト』さんの《ALL》シリーズ新作、
  《ALLグラノーラ》!
 「はやッてまスねッ、ぐらのーらッ♪」
 「ぐるるがるるるぐる!」(←訳:朝食におすすめです!)


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