「こんにちわッ、テディちゃでス!
おかしをォ、もぐもぐゥ~!」
「がるる!ぐるるぅるがるっ!」(←訳:虎です!カボチャをパクッ!)
こんにちは、ネーさです。
ティム・バートン監督の名作
『ナイトメア ビフォア クリスマス』主題歌を口遊み、
お茶とお菓子を用意したら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 ――
著者はジェイムズ・ラヴグローヴさん、
原著は2016,2017年に、
画像の日本語版は2022年8月に発行されました。
英語原題は『THE CTHULHU CASEBOOKS:
SHERLOCK HOLMES AND THE SHADWELL SHADOWS』、
あの名探偵さんを主人公にした
“パスティーシュ“作品です。
「むむむッ? えいごのォ、だいめいィはァ~…」
「ぐるぅるー!」(←訳:くとぅるー!)
ええ、もう、スパッと言っちゃいましょう。
この御本は、
ホームズさんの物語のパスティーシュであり、
《クトゥルー神話》シリーズのパスティーシュでもあって、
つまりは、合わせ技、ですね。
不思議千万な物語は、
作家・ラヴグローヴさんが
或る”お報せ“を受領する場面から始まります。
「さしだしにんはァ、べんごしィさんッ?」
「がるるるるぐっる!」(←訳:遺品整理の件って!)
“お報せ“の内容は
ラヴグローヴさんを驚愕させました。
私が、あのH・P・ラヴクラフト氏の血縁者?
ラヴクラフト氏の末裔が保管していた古い文書を
読んでみてほしい、だって?
2週間後、ラヴグローヴさんのもとへ
文書が到着しました。
そして、
その文書に記された署名は……
ジョン・ワトスン医学博士。
「わァおッ?」
「ぐるっ!」
1880年――ヴィクトリア朝のロンドン。
霧にけぶる都で、
いかにして生涯の友たる
ホームズ氏と出会ったのか、
ワトスン博士は文書に記しています。
それは、巷間に知られている、
聖バーソロミュー病院の病理学教室……ではなく。
大都市ロンドンの場末、
迷路のような貧民窟にある
裏路地のパブ、でした。
「もしかしてッ?」
「がるぐるる?」(←訳:潜入捜査中?)
捜査、というより、調査中、でしょうか。
当時はまだ無名だったホームズさん、
不審な事件が起こったと聞きつけると、
依頼人がいる訳でもないのに
自発的に調査を行っていたのです。
「つまりィ、そこはァ~…」
「ぐるるるがるる!」(←訳:事件現場ですか!)
イースト・エンドでの、
4件の不審死。
真相を追うホームズさんと、
ホームズさんを手伝うことになったワトスン博士は、
想像もしなかった世界――
《古き神々》の宇宙を
垣間見ることに……?
「すとッぷゥ、でスゥ!」
「がるるるぐる~!」(←訳:ネタバレ厳禁~!)
はい、これ以上のお喋りは控えますけれど、
H・P・ラヴクラフトさん(1890~1937)の世界と、
ホームズさんの探求行動が交叉したなら、
いったいどんな事態になるのか……?
賛否両論ありそうな
著者・ラヴグローヴさんによる三部作
《クゥトルー・ケースブック》の第一作は、
ミステリよりも
スチームパンク好きな方々におすすめ、と言えそうです。
SF好きな活字マニアさんも、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫