こんにちは、ネーさです。
激走するFIAT500(ルパンⅢの愛車ね♪)を見かけましたよ~!
なんて珍しいんでしょう♪
なんて可愛いらしいんでしょう♪♪
「こんにちわッ、テディちゃでス! ゆけッ、ちびくるまッ♪」
「がるるー!ぐるがるがるるるるーる!」(←虎ですー!エアコンついてないけどね!)
愛さえあれば、エアコンなんて!
ルパンⅢファンの方々ならばそう言うことでしょうが、
本日ご紹介いたしますのは、
ルパンさんのライヴァル?とされるあの御方にまつわる一冊です。
こちらを、どうぞ~!
―― 翼のある依頼人 ――
著者は柄刀一さん、2011年7月に発行されました。
『慶子さんとお仲間探偵団』と日本語副題が、
『WINGED CLIENT DETECTIVE TEAM OF KEIKO & HER FRIENDS』と英題名が付されています。
ミステリマニアさんは、
『~の依頼人』
と聞いただけで、はは~ん!と思い当るものがあるかもしれませんね。
「うむむッ! それはァ、まさしくゥ!」
「がるるーぐるる!」(←訳:ホームズさんだ!)
は~い、正解です!
本格ミステリ作家さんとして知られる著者・柄刀さん、
2000年に『マスグレイヴ館の島』という作品を刊行されています。
そもそもその作品が、一種の
《シャーロック・ホームズ・トリビュート》
ともいうべき設定の物語でした。
登場人物たちはみな、
“英国・シャーロック・ホームズ・ソサエティー”会員さんたち、
数々の謎は古典ミステリトリックへの挑戦&新解釈……
この御本は、
『マスグレイヴ館の島』の後日譚にあたる、
連作短編集なのですが、
もちろん、そこかしこで!
ホームズさんのエピソードや、
いわゆる『いまだ発表されていない作品』に関する考察、
ホームズさん的手法による推理が描き込まれてもいます。
シャーロッキアンにとっては
ツッコミどころ満載で楽し、いえ、嬉しいミステリですね♪
「それでェ、じけんはッ??」
「がるぐるるー?」(←訳:どこですかー?)
事件がどこで起きたのかといえば、
そうね、
お空で、でしょうか。
表題作品『翼のある依頼人』は、
シャーロッキアンさんたちがチームワークで
犯人を追いつめてゆく物語です。
『依頼人』の素性は、
なにしろ『翼』があるというくらいですから――
「わきゃッたァ!
てんしさまァ、でスゥ!」
「がるぐるがるぐるるる!」(←訳:蝙蝠羽根の悪魔なのかも!)
「からすゥてんぐッ、とかッ??」
えへん、どれも不正解です。
『翼のある依頼人』とは……
北海道に滞在中のシャーロッキアンのひとり、ルシイさんは、
空から落下してくる小さな影を目にしました。
生垣の間で見つけたのは、やせた、一羽のメジロ……。
不審をおぼえ、
シャーロッキアンさんたちは
メジロを保健所に持ち込みます。
検査の結果、判明した驚愕の事実とは――
その事実が示唆する恐るべき事件とは――
4編の短編ミステリが収録されていますが、
可愛らしい表紙装丁とは裏腹に、
どの作品にも、
容赦なし!手加減なし!な本格トリックが駆使されています。
本格マニアさん、
ホームズファンさん、
ミステリ&エンタ好きな方々に、おすすめ!ですよ~♪
「れすとれーどけいぶッ、このおとこをォ、たいほォしたまえッ!」
「がるぐるがるるぐるるぐるー?」(←訳:罪状は何ですかホームズさん?)
「おやつをォ、かくしたァ、つみィだッ!」
……ホームズさんはおやつには動かされません!