テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

探せ金銀のエンゼル!大作戦。

2011-08-31 23:00:34 | えんぜる
  


「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッふッふッ♪
 きょうはァ、さがすぞッ! えんぜるさまッ!」
「ぐるる!がるがるぐるがるるる♪」(←訳:虎です!お会い出来るといいなあ♪)
「ではッ!
 よういィ~、どんッ!」 


  


「むむゥ!
 おられませぬッ!」


  


「がる~ぐるる~…」(←訳:ああ~いない~…)


  


「うぐぐゥ……
 まッ、まだまだァ!
 あきらめませんよゥッ!」


  


「ぐるるがるがる~!」(←訳:うわわわわ~ん!)


  
  

「ちぇッちぇッ!
 つぎはァ、まけないぞッ!
 
 9がつゥこそはッ!!」


 (ネーさ談 : 9月もやるんですか、これ……)
  
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なつかしの、緑の谷へ。

2011-08-30 23:08:51 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 あっちにアカイの、こっちに黒いの……と、
 今日はあちこちでトンボくんたちと擦れ違いましたよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス! あきィ、なのでスねッ!」
「ぐるるー!がるぐるがるがるるるー!」(←訳:虎ですー!でも昼間は真夏みたいー!)

 夏と秋の境界を行ったり来たりしながら、
 本日はマジメ~に読書タイム!
 さあ、いま評判の、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― 父・西條八十の横顔 ――


 
 著者は西條八束(さいじょう・やつか)さん、編者は西條八峯さん、2011年7月に発行されました。
 西條八十(さいじょう・やそ)さん……この御名前を耳にして、
 わあ!わたし西條さんのファンなの~♪と
 大喜びして下さる方々は、いまや少数派、というのが、
 当たり前、なのでしょうか。
 残念なことなのですけれど……。

「ふむむゥ? ゆうめいなァ、おかたッ、なのでスかァ?」
「ぐるがるるるがるる~…?」(←訳:聞いたことあるような~…?)

 西條八十さん(1892~1970)は、
 詩人さんであり、作詞家さんであり、仏文学者さんであった御方です。
 作詞家としてのお仕事が最も世に知られていて、

 『かなりあ』
 『鞠と殿さま』

 などのお歌は、誰が作ったのかは知らなくとも、
 殆どの日本人が
 はーい!アタシ歌えまーす!と、声を上げて下さるはずだわ。
 『唄を忘れたカナリアは……』
 『てんてんてんまり、てんてまり……』
 って、聞き憶え、ありますよね?

「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでス!」
「がるぐるぐるぐるる!」(←訳:鞠の唄、歌えるよ!)

 『銀座の柳』
 『誰か故郷を想わざる』
 『蘇州夜曲』
 『青い山脈』……
 とにかくもう、八十さん作詞のヒット曲は星の数ほど!
 あ、それからね、
 映画ファンの方々は
 『ぼくの帽子』
 という詩を御存知なのじゃないかしら?

 映画『人間の証明』の中で使われた、
 美しく、ひどく印象に残る詩句は、
 これもやはり、八十さんの作品でした。

「ひッとめーかーなのでスゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:すんごーい人だ!)

 数々の大ヒット曲を作詞して、
 では八十さんという御方も
 流行に乗ったチャラいミュージシャンだったのかと言えば、
 そんなことはありませんでした。
 早稲田大学で英文学を学び、
 後にはフランスへ留学、
 ソルボンヌ大学では詩人のポール・ヴァレリーさんと親しくなります。
 
「そッ、そるぼんぬゥ??」
「がるぐるるがる!」(←訳:インテリさんだ!)

 フランス語に堪能で、
 ランボーの詩を愛しながらも、
 流行歌を次々と作詞してゆく八十さん。
 
 その横顔、後姿は、
 家族の方々の眼には、どのように映ったのでしょう?
 愛情と、誇りと、
 ときどきは困惑と、
 おそらくは涙も……?

 激動の時代を、
 劇的に生きたひとりの詩人さんの人生を
 家族の目線から浮かび上がらせる一冊は、
 往時の写真、八十さん作の詩も収録されて、
 歴史好きさん、昭和史マニアさんにぜひのおすすめ!
 童謡&唱歌を愛する音楽家さんにも
 おすすめしたい御本ですよ♪
 
 読み終われば、
 ぼんやりと見えてくるでしょうか。
 夏の、碓氷峠に向かう道、
 吊り橋から見下ろす緑深い渓谷の底へ、
 白い花のように
 落下してゆく麦わら帽子の残影が――

「なつゥ、でスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:夏の詩だね!)

 夏の名残りに、一読を! 
 
 
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《原画展 こどもの時間》へ……オマケ篇!

2011-08-29 23:19:24 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、皆さま、御一緒に!
 南の方角に向かって念を飛ばしましょう!

 台風! 来なくていいからーっ!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 たいふゥッ! きちゃだめでスゥッ!」
「がるる!がるぐるぐるるるる!」(←訳:虎です!あっち行け台風ぅ!)

 仕上げに粗塩を撒いたら、
 ようやく読書タ~イム!……とゆきたいところですが、
 本日は、ちょっと番外編!
 前回記事で御紹介しました八王子市夢美術館でいただいちゃったこちらの品々を、
 いざ、御覧あれ~♪

  

「むッ? これはァ??」
「ぐるがるる?」(←訳:チラシかな?)

 はーい、これはね、
 夢美術館エントランスで見つけた博物館や美術展の宣伝用チラシです。
 とーっても美麗だし、面白そうだし、
 ならば広~く御報せしなくては!

「あきのォ、おでかけよていィのォ、さんこうにィ!」
「ぐるがるるーる!」(←訳:なるといいねー!)

 ↑上の画像のチラシは、
 豪華なデザインと印刷が目を惹いた
 
 《世紀末、美のかたち》展!

 府中市美術館で、会期は9/17~11/23!
 アール・ヌーヴォー好きな御方は、こちらへ!

「どんどんッ、ゆこうッ!」
「がる!」(←訳:おう!)

 はいはーい、お次は……

  

 《楽しい昭和のレトロ・アート》展!

 栃木県栃木市の、とちぎ蔵の街美術館にて
 会期は8/6~9/25!
 『レトロの中に斬新なアートがあった!』んですって。
 でも、チラシ中央の、
 日活スコープ総天然色映画『風速40米』というのは、いったい……???

「なぞォ、でス!」
「がるがるる!」(←訳:不思議千万!)

 さらに驚かされたのは、

  

 《フィギュアたちの人生》展!

 滋賀県近江八幡市の、ボーダレス・ア-トミュージアムNO-MAにて、
 会期は9/3~11/13!
 なんか凄いわ!観てみたいわ!
 でも滋賀県?!?
 琵琶湖畔のミュゼですって??

「とおいィ~!」
「がるぐるる~!」(←訳:遠過ぎる~!)

 関西圏にお住まいのフィギュア好きさんは、ぜひこちらへ!
 関東の御方は、

  

 《モーリス・ドニ》展!

 『いのちの輝き、子どものいる風景』と題して、
 東京・新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にて、
 9/10~11/13まで!
 
「おふらんすゥ♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:パリの香りだ!)

 香りは香りでも、アルプスの香りがするのは、こちら!

  

 《セガンティーニ》展!

 『アルプスの画家 セガンティーニ ―光と山―』は、
 静岡市美術館にて
 9/3~10/23!
 その後、損保ジャパン東郷青児美術館へ巡回する予定だそうです
 (会期は11/23~12/27)。
 私ネーさ、セガンティーニさん好きなんですー!
 絶対に行くぞー!

「おォー!」
「がるー!」

 そして、八王子市夢美術館に戻りますと、
 新たな企画展は……

  

 《土門拳の 古寺巡礼》展!

 会期は9/16~11/23、
 絵本の原画展から、いきなり巨匠の写真展へ!
 シブい!シブいわ!
 土門さんのオリジナルプリントを拝見できる日が楽しみです!

「どんなァ、しゃしんッ、かなッ??」
「がるるるぐるる!」(←訳:きっと直球勝負!)

 アート好きな方々の、
 お役に立てましたでしょうか?
 秋の休日には、皆さま、ぜひ美術館へ~♪

「おでかけェ、たいむゥ、じゅんびィ、おッけィー!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:張り切ってGO!)
 

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《原画展 こどもの時間》へ。

2011-08-28 23:00:09 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 ……んん? あら? なんだか良い香りが……?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くんかッ、くんくんッ! むむッ、このかおりィはッ!」
「ぐるる!がるがるるるぐるる!」(←訳:虎です!これは木犀の花の香りだ!)

 びっくりです! 我が家の銀木犀が花をつけましたよー!
 ええと、まだ8月、8月よね? 早過ぎませんこと?
 おっかしいなあ?と首を傾げながらも、
 本日は読書タイムをちょいっと一休み、
 皆さま、御一緒に、こちらの展覧会へ、どうぞ~!

  


  
             ―― 絵本原画展 こどもの時間(とき) ――


 
 八王子市夢美術館にて、会期は2011年7月8日~9月4日、
 『酒井駒子 はまのゆか 相野谷由起 三人の絵本作家による原画展』とありますね。

「わほッ♪ てんらんかいィ~♪」
「がるがるっ♪」(←訳:わくわくっ♪)

 5月~6月に八王子市夢美術館で開催された《ムットーニ・ワールド からくりシアターⅡ》については
 拙ブログでもレポートいたしましたが、
 《からくりシアターⅡ》は夢美術館の一日の入場者数と
 一日平均の入場者数の記録を更新するほど大人気だったそうです。
 さすがはムットーニさんね!
 では、今回の企画展はどうかしら~??

「えほんッ、でスねッ!」
「ぐるがるるるぐるがる!」(←訳:夏休みにぴったりだよ!)

 ええ、今度は、絵本の原画展なんですね!

 出展作家さんは
 酒井駒子(さかい・こまこ)さん、
 はまの ゆか さん、
 相野谷由起(あいのや・ゆき)さん、の御三方。

 展示作品は、
 館内の順路に従ってゆきますと、
 
 相野谷さんの『うみへ いった ひ』『うさぎのさとうくん』『みどりいろのぼうし』他、
 はまの さんの『いもほり』『mamechan』『はるの ふね』他、
 酒井駒子さんの『よるくま』『ロンパ-ちゃんとふうせん』『ビロードのうさぎ』
 『金曜日の砂糖ちゃん』他――

 絵本の原画であるカラー画、
 それにモノクロの下絵など
 “絵本が出来るまで”の資料やメモ等も
 点数は多くありませんが、展示されています。

「おォ~ッ♪ うみィ~ッ♪♪」
「がるる~♪」(←訳:スイカ~♪)

 相野谷さんの『うみへ いった ひ』、
 はまの さんの『いもほり』、
 印刷で観るよりも原画はとても美しくて、
 にぎやかなイモほり風景、
 画の中の青い夏の海に、見惚れることしばし……。
 
 そして、酒井駒子さん……!

 いつか酒井さんの原画を拝見できたらなあ、と願っておりましたが、
 ようやく!その機会がやってまいりました!
 おお!よるくまちゃん!
 よるくまちゃんがいるわー!

「きゃわゆいィでス!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:口元の表情が豊か!)

 母くまを探すよるくまちゃんの健気さ、
 風船と遊ぶロンパーちゃんの小さな背丈と手指、
 こころ優しいビロードのうさぎ……
 『ビロードのうさぎ』からは原画8作品が展示されており、
 画を前にすれば、
 絵本を読んだときの驚きと感動がよみがえります。
 酒井駒子さんの御本が大好き!な御方は必見ですよ~!

  

 なお、この展覧会の入場料金は、
 大人は¥500、学生さんと65歳以上の方々は¥250、
 中学生以下の方々は入場無料となっています。
 チビっ子ちゃんたち、
 パパママを誘ってガンガン来館してちょうだいね!

「がるぐるがるがるるー!」(←訳:展覧会は9月4日まで~!)
「まッてるでスよゥ!」
 

 追記:『八王子市夢美術館』は月曜日が休館日となっています。
    お出かけの際は御注意下さいませ。
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おやつの定理。

2011-08-27 23:16:01 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 やや天候不安定な東京・多摩地域では、
 冷やし中華よりも、あったかラーメンが恋しい週末となりました。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱすたもォ、あッたかいのがァよいでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるるるがる♪」(←訳:虎です!コンビニの肉饅もいいな♪)

 そんな次第で、週末のおやつタイムもちょこっと様変わり!
 《ガリガリ君》はお休みして、
 本日は、さあ、こちらをパクっと!

  

 『カルビー』さんの
 《おとな じゃがりこ スパイシーチキン》!

 もう一品は、

  

 『ブルボン』さんの
 《トルティエ ホワイトクリームビスケット》!

 どちらも新発売の製品ですわね♪
 では、お好みの飲みものを用意したら、実食です!
 いっただきまーす!

「わくわくッ♪
 いただきまスゥ! がぶりんッ!」
「がるぐるがるるるるがるるる!」(←訳:ボクもいただきます!ぱくん!)

 《おとな じゃがりこ スパイシーチキン》は、
 おとな、と名乗るだけに、ぴりっとスパイス強めなお味ですわ。
 エスニックスパイス風味の若鶏唐揚げ風、という感じでしょうか。
 タイ料理好きな御方&ビール好きな御方におすすめです♪
 
 《トルティエ》は、
 ホワイトクリームのまろやかさもさりながら、
 ビスケット生地が美味しいです!
 しゃりっとした歯応えは、
 《マクビティ》ビスケットを想わせる軽快さ♪
 小麦胚芽が使われているせいかな?
 アタシはクッキーよりもビスケットが好きなのよ~!という御方は
 張り切ってパクリ!されたし。

「かりかりッ! ぱくッ!
 じゃがじゃがッ、おいしィでス!」
「がるぐる!ぐるるぐるぐるがるー!」(←訳:さくさく!ミルキーなビスケットも良いよー!)

 楽しきは休日のおやつタイム♪
 今日も満足♪ご馳走さまでした!
 8月最後の週末、
 皆さま、どうぞゆったりとお過ごし下さいね~!

「しゅうまつはァ、ぱくもぐッ♪」
「がるる♪」(←訳:だよね♪)

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新しいメガネを探して?

2011-08-26 23:25:51 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ひゃー! 今日26日の午後は凄まじい雨でしたねー!
 皆さま、御無事だったでしょうか?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どしゃぶりィでしたでス!」
「がるる!がるぐるぐるるるがる~!」(←訳:虎です!バケツがひっくり返った~!)

 台風も近付いてきちゃいそうな週末ですが、
 読書タイムは雨天決行ですよ!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― 超常現象を科学にした男 ――


 
 著者はステイシー・ホーンさん、原著は2009年に、画像の日本語版は2011年7月に発行されました。
 『J.B.ラインの挑戦』と日本語副題が付されています。
 英語原題は、
 『Unbelievable : Investigations into Ghosts,Poltergeists,Teleparthy,
  and Other Unseen Phenomena,from the Duke Parapsychology Laboratory』ですね。

「うにゃにゃッ? わきゃりませんよゥ???」
「がるぐるるるー」(←訳:あんびりばぼー??)

 わかりやすく言ってしまいますと、
 こちらは、超能力についての御本!

「えェ~ッ??」
「がる~っ??」

 と書くと、どうも誤解が生じますね。
 丁寧に言い直すと、こんな感じかしら?

 トリックだー!
 みんな騙されてるんだー!
 信じられなーい!
 そんな風に偏見の目で見られていた《超常現象》なるものを、

  これは研究に値するものである!

 と訴え、
 人々の認識を変えていった或る学者さんについての御本――

「…わきゃッたようなァ~??」
「…がるがるがるぐる?」(←訳:…分からないような?)

 交霊術、降霊会、自動書記や、霊媒の口寄せ……
 19世紀末は、怪しい超常現象花盛りの時代でした。
 のめりこんじゃう人、
 懐疑的な人、
 どっちつかずの人、と反応は十人十色。
 無視する、という手段もありますが、
 それは《科学的》な対応、態度とは申せません。

 《超常現象》をきちんと研究してみよう!
 まず疑う、のではなく、
 まず調査、してみよう!

 かくて1889年、『超心理学』という言葉が
 ドイツで使われ始めます。

 J.B.ラインさん(1895~1980)は
 植物生理学の研究者でしたが、
 のちにデューク大学超心理学研究所を設立、
 『超心理学』という語を普及させ、
 学問としての地位確立に尽力した人物なのです。

「ふむふむッ、がくしゃさんッ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:パイオニアだね!)

 現代でも、色眼鏡で見られることが殆どなのが、超常現象ってモノです。
 
 でも、疑うだけじゃいけないんじゃないか?
 そこには、まだ知られていない何か、があるのでは?

 小プリニウスが幽霊屋敷の噂を書いた古代ローマから、
 長々と21世紀まで続く、『信じる?信じない?』論争に、
 ラインさんが果たした役割は――
 そして今後の展望は――

 超能力だのESPだの霊媒だの、
 いかにも先入観を誘いそうなな単語が各章にあふれておりますけれど、
 この御本は、いわゆるトンデモ本ではありません。
 或る研究分野の歴史を綴った、
 とてもまじめな著作なのです。

 ニュートン科学の世界観から、
 量子力学と理論物理学の世界観へ。
 その新しい世界では、
 《説明できない現象》は、
 まったく違った意味合いを持つことになる可能性も否定できない……?

「あうゥッ、またァ、わきゃらなくなッたでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:迷路だよう!)

 一般向きの御本ではない、かもしれませんが、
 科学史好きな御方は、ぜひ!
 それにチャレンジャー精神バリバリの理系少年少女さんにも、
 おすすめの一冊ですよ♪

「うむ~むゥ、めまいィがァ~…」
「がるる~…」(←訳:ボクも~…)
  
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― 佳人の肖像 ―

2011-08-25 23:20:39 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 蝉くんが鳴き、庭に赤トンボくんが舞う晩夏は……わわっ、大変!
 大っきな蜂が~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃわうゥ~ッ! はちィ、こわいィッ!」
「がるる!がるぐる~!」(←訳:虎です!逃げろ~っ!)

 今はちょうど大型の蜂が増える季節なんでしょうか、
 黒い服は蜂に狙われやすいといいますから、
 皆さま、お気を付けくださいね!
 では、家の中に無事避難した後は……はい!今日も読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― エリザベート ――


 
 著者は森美与子さん、2011年5月に発行されました。
 『美と旅に生きた彷徨(さすらい)の皇妃』と日本語副題が、
 『LEBEN DER KAISERIN ELISABETH』と独語題名が付されています。

 オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの妃、
 ヴィッテルスバッハ家のエリザベート姫――
 御本の表紙画を一目見ただけで
 彼女だ!
 と判った御方は、演劇好きさんでしょうか、
 映画好きさんでしょうか、
 それとも西洋史マニアさんでしょうか。

「たからづかまにあさんッ、なのかもッ♪」
「がるぐるるるーがるぐるる?」(←訳:ミュージカルファンさんかな?)

 いまや世界的に有名な、美貌の皇妃さま――エリザベート妃に関する書物は
 何十冊と書かれておりますが、
 この御本では、
 エリザベート妃の生い立ちや婚約時代、
 そして放浪の月日と、
 彼女を取り囲む人々が取り上げられています。

「びじんさんッ、でスねッ♪」
「がるるっぐるぐるるがるー!」(←訳:あっ!この絵見たことあるー!)

 19世紀後半、王や王妃たちの肖像画家として
 各国の宮廷の美女&美丈夫さんたちを描きまくったドイツ人画家、
 フランツ・ヴィンターハルターさんによる
 エリザベート妃の肖像画三枚が、
 エピソードとともに収録されています。

 ヴィンターハルターさんは、
 ヴィクトリア女王の肖像画を可愛らしく、
 ナポレオン三世妃ウージェニーを華々しく、
 エイザベート妃は実に印象的に神々しく
 その画布に写しとりました。
 最も世に知られるエリザベート妃の肖像――
 星形の髪飾りを戴いた白いドレスの妃の像は、
 皇妃26歳の折りの御姿……
 なんというか、
 御伽噺か、神話の国のおひと、のようですね。

「きれいィすぎるゥ!」
「がるぐるるがるがるー!」(←訳:他の肖像画もすごいー!)

 けれど、
 貴族の血筋も、美貌も、強大な帝国の皇妃の地位も、
 彼女に幸福を運んできてはくれませんでした。
 そういった経緯も、
 現在では周知の事実となっています。
 アーティストさんたちの創造性を刺激し、
 しばしば演劇や映画の題材にされるのも、
 そのためなんでしょうね。

 読みやすく見やすく、
 あまり専門的にもなりすぎず、
 著者・森さんは巧みに
 エリザベート妃の一生をガイドしてくださいます。
 光あふれる少女時代から、
 レマン湖畔での哀しい最期まで……。

「さいごのォ、さいごまでェ、えいがァみたいッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:あまりに劇的だ!)

 肖像画好きさんには、特におすすめ!
 アンティーク写真に興味をお持ちの御方も、ぜひ!
 19世紀末のファッションとインテリアも学べるビジュアルブックですよ~!

「うるわしのォ、ひめぎみはァ」
「がるるがる?」(←訳:いまいずこ?)
 
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大&小の《にくきゅう》たち♪

2011-08-24 23:00:03 | 美味
「ぷみゅッぷみゅッ♪」
「がるがるっ♪」(←訳:ぷにぷにっ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま御安心召されませ、
 ぷみゅぷみゅ~♪というのは
 和製レディーガガといわれるあのキュートガールさんの新曲ではございません。
 
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ、そのとォーりィッ!」
「がるる!がるぐるぐるるるぐるーぐる!」(←訳:虎です!ぷみゅみゅ、ぷに、っていうのはね!)
「これでスゥ!」

  

 はい、お待たせいたしました、
 本日は恒例のおやつタイム『グミハンター』参上日!
 こちらは、

 『カバヤ』さんの
 《沖縄パインとシークヮーサーのグミ》!

 コラーゲンもたっぷりな、
 沖縄県産果汁使用の
 OKINAWA FRUITSグミ、
 テディちゃと虎くんはすでにいただいちゃっております。

「おいしィでスゥ! ぷみゅぷみゅでスゥ!」
「がるぐるがるるるぐる!」(←訳:ちょうどいい甘さと弾力性!)

 では、私ネーさも、いただきまーす!
 ぱくり! ぷにぷみゅ!
 お~♪ 酸味があまり強くなくて食べやす~い♪
 南国っぽいパイン味のグミ、
 さわやかなシークヮーサー味のグミ、
 両方とも美味です♪
 強いて言うなら、私の好みは……シークヮーサーでしょうか。

「なかみはァ、こんなでスゥ!」
「がる!」

  

 紫外線のせいで、ちょっと肌にダメージが……という御方は、
 ぷみゅぷみゅ♪なコラーゲン入りグミ、
 ぜひ実食を!

 そして、こちらは――

  

 先日ご紹介いたしました《プニフワ幸せにくきゅうグミ イチゴ味》(画像左側)の
 新バージョンを発見しちゃいましたよ♪

 『扇雀飴本舗』さんの
 《なんだか幸せにくきゅうグミ もっと幸せ編 ピーチ味》!

 何がスゴイって、
 『にくきゅう型グミ 大きいグミ2粒入り』なところが
 スゴイわね!
 小型愛玩犬ちゃんやMサイズにゃんこちゃんたちの肉球から、
 中型以上のワンコの肉球へ進化?したグミ……
 次は大型犬かしら?
 それともライオンくんやヒョウくんたちの
 大型肉食獣サイズの肉球が
 グミになって襲来するのかしら~??

「たべごたえェ、ありそうッ!」
「ぐるがるぐるがるるる!」(←訳:でも食べまくってやるう!)

 《なんだか幸せ》でスペクタクルな肉食派?グミと
 南の島の風が香る草食派?グミ、
 それぞれに美味しゅうございました&ご馳走さまでした♪ 

「ごちそうさまァでしたでスゥ!」
「がるぐるがるるー!」(←訳:ご馳走さまでしたー!)

 さあ、毛玉たち&チビっ子たちよ、
 おやつで元気を補給したら、
 残りの宿題を片付けちゃいなさーい!
 
「ぎょわえェーッ!」
「がるーっ!」
 
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ほっこりな、ニャンズBOOK。

2011-08-23 23:15:35 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 涼しくなったり、夏が戻ってきたり、忙しい毎日ですわね~ふぅ~。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!がるぐるるがるがるる!」(←訳:虎です!まだ8月は終わらないぞ!)

 そうね、テディちゃや虎くんを見ていて思うんですけれど……
 毛皮を着こんだ子たちって、夏季はなんて苦しそうなの!
 お散歩しているワンコたちを、
 特にコーギーちゃんやテリアちゃんたちを、
 もうみーんな丸刈りのマルガリータにしてあげたいわ!

「ひいィッ! まるがりィ!」
「がるぐるがるるるーがるぅ!」(←訳:マルガリータは嫌だよぅ!)

 丸刈りといえば……この子たちも丸刈り候補ね!
 さあ、本日ご紹介いたしますのは、毛玉族にスポットライトを当てたこの一冊ですよ~!

  
 

 
             ―― 吾輩は看板猫である ――



 著者は梅津有希子さん、2011年3月に発行されました。
 看板猫……
 全世界のニャンコマニアさんたちが
 ぐぐっと身を乗り出してしまいそうな、魔法の言葉ですね!
 日本でいちばん有名な看板ニャンコというと……

「ふァいッ!
 たまえきちょうッ、でスゥ!」
「がるるぐるがるぐるる!」(←訳:みんな知ってる、たま駅長さん!)

 和歌山電鉄の名猫駅長、たまさん。
 外観から内装までニャンコ尽くしの『たま電』も運行されていて、
 現在は単なる駅長を超えた存在のたまさんですが、
 たま駅長さんの他にも、
 いるんですね、
 《看板猫》さんたちが。

 この御本には、
 昭和レトロな商店街さん、飲食店さん、雑貨店さん等、
 お店の看板を背負い、
 人間たちにメンチを切り、おっと、いえいえ、
 お客さんたちを呼び寄せる招き猫の役も務める、
 けなげなニャンコたちが勢揃いしています。

「はたらきものォ、でスねッ!」
「がる!」(←訳:偉い!)

 吾輩は看板猫である。
 血統書なぞ、見たことはない。

 と言いたげなニャンコたちは、
 殆どが、昔ながらの家族経営をしているお家の飼い猫たちです。
 大らかで、
 体重もまた大らかで、
 常連のお客さんといえど、
 愛想たっぷりに迎える、という訳ではありません。
 それなのに、
 彼ら彼女らが店頭にいるときと、いないときとでは、
 お店を照らす太陽の光の色さえ違って見える……
 ホントにワンダー&ワンダフルな生きものです。

 表紙の美男子ニャンコちゃんは、
 東京都杉並区高円寺の中華料理店『七面鳥』さんの看板猫、
 トラジロウくん。

「えッ? とらッ??」
「がるるるーぐるがるるーるる!」(←訳:なんだか親しみを感じるよー!)

 勤務時間は、『おもに夜、ときどき昼』だそうです。
 八百屋さんのニャンコも、床屋さんのニャンコも、
 銭湯のニャンコ、クリーニング店のニャンズも、
 看板猫役を担いながら、
 同時に、ごく自然に『自由』であるところが、
 好ましく、羨ましくもありますね。
 
 いつまでも、いついつまでも、逞しく、のんびりと、
 お店の入口でフテ寝していていただきたいニャンコちゃんたちの御本、
 ニャンコマニアさん、
 動物写真大好きな御方、
 昭和文化を愛する方々のも、おすすめです!

「にゃほうッ! またたびィ、くださいなッ♪」
「がるぐるる!」(←訳:マグロもね!)

 さて、御話はちょっと変わって、
 現在、環境省が『動物取扱業務の適正化』について
 パブリックコメントを受け付けています。
 私ネーさも、本日メールを送信いたしましたよ!
 ワンコ、ニャンコ、他の動物たちを愛する皆さま、
 8月27日(土)の締め切りまでに、
 ぜひメールやFAXの送信を!
 個人的には、
 『One Action for Animals』
 というサイトのページ、
 『パブリックコメントについて』がとても参考になりました。
 どうか皆さま、
 またとないこの機会に、清き御意見をお願いいたします!

「わんこォ、にゃんこォをォ!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:どうかよろしく!)
 
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聖なる正典に捧ぐ!

2011-08-22 23:12:45 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 激走するFIAT500(ルパンⅢの愛車ね♪)を見かけましたよ~!
 なんて珍しいんでしょう♪
 なんて可愛いらしいんでしょう♪♪

「こんにちわッ、テディちゃでス! ゆけッ、ちびくるまッ♪」
「がるるー!ぐるがるがるるるるーる!」(←虎ですー!エアコンついてないけどね!)

 愛さえあれば、エアコンなんて!
 ルパンⅢファンの方々ならばそう言うことでしょうが、
 本日ご紹介いたしますのは、
 ルパンさんのライヴァル?とされるあの御方にまつわる一冊です。
 こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 翼のある依頼人 ――


 
 著者は柄刀一さん、2011年7月に発行されました。
 『慶子さんとお仲間探偵団』と日本語副題が、
 『WINGED CLIENT   DETECTIVE TEAM OF KEIKO & HER FRIENDS』と英題名が付されています。
 ミステリマニアさんは、
 『~の依頼人』
 と聞いただけで、はは~ん!と思い当るものがあるかもしれませんね。

「うむむッ! それはァ、まさしくゥ!」
「がるるーぐるる!」(←訳:ホームズさんだ!)

 は~い、正解です!
 本格ミステリ作家さんとして知られる著者・柄刀さん、
 2000年に『マスグレイヴ館の島』という作品を刊行されています。
 そもそもその作品が、一種の
 《シャーロック・ホームズ・トリビュート》
 ともいうべき設定の物語でした。
 登場人物たちはみな、
 “英国・シャーロック・ホームズ・ソサエティー”会員さんたち、
 数々の謎は古典ミステリトリックへの挑戦&新解釈……

 この御本は、
 『マスグレイヴ館の島』の後日譚にあたる、
 連作短編集なのですが、
 もちろん、そこかしこで!
 ホームズさんのエピソードや、
 いわゆる『いまだ発表されていない作品』に関する考察、
 ホームズさん的手法による推理が描き込まれてもいます。
 シャーロッキアンにとっては
 ツッコミどころ満載で楽し、いえ、嬉しいミステリですね♪

「それでェ、じけんはッ??」
「がるぐるるー?」(←訳:どこですかー?)

 事件がどこで起きたのかといえば、
 そうね、
 お空で、でしょうか。

 表題作品『翼のある依頼人』は、
 シャーロッキアンさんたちがチームワークで
 犯人を追いつめてゆく物語です。
 『依頼人』の素性は、
 なにしろ『翼』があるというくらいですから――

「わきゃッたァ!
 てんしさまァ、でスゥ!」
「がるぐるがるぐるるる!」(←訳:蝙蝠羽根の悪魔なのかも!)
「からすゥてんぐッ、とかッ??」

 えへん、どれも不正解です。
 『翼のある依頼人』とは……
 
 北海道に滞在中のシャーロッキアンのひとり、ルシイさんは、
 空から落下してくる小さな影を目にしました。
 生垣の間で見つけたのは、やせた、一羽のメジロ……。
 不審をおぼえ、
 シャーロッキアンさんたちは
 メジロを保健所に持ち込みます。
 検査の結果、判明した驚愕の事実とは――
 その事実が示唆する恐るべき事件とは――

 4編の短編ミステリが収録されていますが、
 可愛らしい表紙装丁とは裏腹に、
 どの作品にも、
 容赦なし!手加減なし!な本格トリックが駆使されています。
 本格マニアさん、
 ホームズファンさん、
 ミステリ&エンタ好きな方々に、おすすめ!ですよ~♪

「れすとれーどけいぶッ、このおとこをォ、たいほォしたまえッ!」
「がるぐるがるるぐるるぐるー?」(←訳:罪状は何ですかホームズさん?)
「おやつをォ、かくしたァ、つみィだッ!」
  
 ……ホームズさんはおやつには動かされません!
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