テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

たのしきは、映画トーク♪

2019-02-28 21:55:38 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ふりかえればァ、にがつッてェ~…」
「がるる!ぐるーるがるぐっるる!」(←訳:虎です!賞レース月間だったよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、2月といえばエンタメ界では
 アカデミー賞を頂点とする“アワード”目白押しの月でした。
 そこで、2月の締めくくりに、
 本日の読書タイムも映画関連のこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♪

  



      ―― おしゃれも人生も映画から ――



 著者は地曳(じびき)いく子さん、立田敦子(たつた・あつこ)さん、
 2018年9月に発行されました。
 
 ファッション誌のスタイリストさんであり、
 『服を買うなら捨てなさい』の著者としても知られる地曳さんと、
 『ヴォーグジャポン』『フィガロジャポン』『キネマ旬報』などで
 映画評論を担当している立田さん――

 この御本は、二人の映画&ファッションのプロフェッショナルさんによる
 対談形式の《映画論》です。
 いえ、《映画放談》でしょうか?

「じゆうゥにィ~おしゃべりィ!」
「ぐるるるがるぐっるぅる!」(←訳:言いたいこと言っちゃう!)

 本文は、

 『01 私たちを虜にしたファッション映画』
 『02 《普通》の恋愛は、もはや非常識』
 『03 “血”よりも“絆”現代家族の肖像』
 『04 美のポイントは“個性”』
 『05 女性の働き方も激変』
 『06 SFは近未来を先取りしたノンフィクション』
 『07 女性に身近な料理が持つ、不思議なパワー』
 『08 幸福な生き方、幸せな死に方』

 と、8つの章に分けられていて、
 おふたりが本当に愉しそうに言いたい放題してるんですけど、
 中でも、あはは~♪そういわれると確かに!と
 笑ってしまったのは、
 本文94ページ……

「ぷふふふッ♪」
「がるるるっ♫」

 『美のポイントは“個性”』の章は、
 こんな一文から始まります。

  《“アカデミー女優はみんな非美人”の真実。》

 ……う。そうなの?
 日本人と欧米人の美の基準ってやっぱり違うの?
 エマ・ストーンさんや、
 ジャネファー・ローレンスんって、
 完璧な美人……じゃない、の?

「びじんのォきじゅんにィ~」
「ぐるがる?」(←訳:変化あり?)

 また、
 『SFは近未来を先取りしたノンフィクション』の章では、
 地曳さんと立田さんのSF映画に関する考察の深さが
 お喋りの間から浮かび上がります。

 リドリー・スコットさん監督作品
 『ブレードランナー』(1982年)の時代設定は
 2019年――

「わわッ! ことしィでスよゥ!」
「がるっるぐるるるるがっるる??」(←訳:あれって2019年だったの??)

   遠い未来の出来事と思っていた
   『ブレードランナー』の世界、
   今ないのは空飛ぶ車と
   人間的なレプリカントくらいで、
   物によっては
   リアルな2019年の方がさらにSF的なのではないか?

 そして、『ブレードランナー』の続編である
 『ブレードランナー2049』での未来は……?

「ものがたりィとォ、げんじつのォみらいィ……!」
「ぐるるるるるるる?」(←訳:どうなるんだろう?)

 終章『幸福な生き方、幸せな死に方』でも、
 始まりの一文(サブタイトル)は
 この御本全体を象徴しているかのように鮮烈です。

  《何のために生きるか、どんな風に生きるか》

「いのちのォ、いきつくゥところォ……?」
「がるるぐるるがるっる?」(←訳:それを描いた映画って?)

 ハリウッドの大作から低予算の文芸作品、
 伝説のカルト作品から 
 ディズニー作品やアメコミ映画までも
 ぐるっとカバーする映画談議は
 映像マニアさんにも
 映画館にはあまり通えなくても映画は大好き♫という御方にも
 おすすめの楽しさですよ。
 
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 
 
 
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惜別を、アートでも。

2019-02-27 21:44:33 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もうすぐゥ、にがつがァおわッちゃうゥ~!」
「がるる!ぐるるがるっるぅるるぅ!」(←訳:虎です!平成も終わっちゃうよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 “平成最後の”という言葉が
 あちこちで盛んに聞かれるようになって、
 美術界にもその波が押し寄せてきたみたいですよ。
 本日は読書タイムをサボって、
 こちらのスペシャルな展覧会情報を、さあ、どうぞ~♪

  


 
          ―― 両陛下と文化交流 ――



 東京・上野の東京国立博物館(本館特別4・5室)にて、
 会期は2019年3月5日~4月29日
 (月曜休館、ただし3/25、4/29は開館)、
 『日本美を伝える』と副題が付されています。

「わおッ! みてみてェ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:巨匠さんがずらり!)

  

 チラシ(フライヤー)には、
 “日本の美を伝える、皇室ゆかりの優品を一堂に。”
 とありますが、
 優品?
 いえいえ、超一級品と言っていいんじゃないでしょうか。

 だって、
 東山魁夷さん筆『悠紀地方風俗歌屏風』、
 高山辰雄さん筆『主基地方風俗歌屏風』、
 高村光雲さん作『養蚕天女』、
 それに――
 
  

 岩佐又兵衛さん筆『小栗判官絵巻』、
 酒井抱一さん筆『花鳥十二ケ月図』!

 天皇陛下2歳のときのお誕生日のお祝いに
 拝領された御着物、
 皇后さまお召しのドレス(イヴニングドレス)といった
 めったに公開されない貴重な御品も
 展示されるんですよ。

「しるくのォ、かがやきィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:きれいだねえ!)

 この展覧会では、
 宮内庁が所管する皇室ゆかりの作品の中から、
 天皇陛下御即位の儀式に際して制作した
 『悠紀・主基地方風俗歌屏風』(平成2年=1990年)、
 天皇皇后両陛下が
 外国語訪問の際にお持ちになって紹介された作品などを
 展示します。

 展示は、
 前期:3月5日~31日、
 後期:4月2日~29日
 の2期間に分かれていて、
 展示品の入れ替えが予定されていますので、
 詳細については博物館HPをご参照くださいな。

「……へいせいィ、ほんとにィ、おわッちゃうゥのでスかァ~…」
「がるるるぐる~…」(←訳:さみしいよね~…)

 平成とは、どんな時代であったのか――

 振り返るにはまだちょっと早いような、
 終わってほしくないような。

 感慨を抱きつつ、
 アート好きな皆さま、
 春の上野へ、ぜひ♫





    では、ココロほっこり♪なオマケ画像も、ここで。
   
    2月22日の“猫の日”にいただいたのは、
   『カルディコーヒーファーム』さんの
   《ねこちゃんダックワーズ ホワイトチョコレーズン》。
    パッケージのにゃんこイラストが可愛い~!
   「あじわいィもォ~♪」
   「ぐるるぅる~!」(←訳:ゴロニャン~!)
    ティータイムのおともに、おすすめです♫




   
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鎖骨を探せ?

2019-02-26 22:09:07 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 うきゃッ! こッ、これッてェ~?」
「がるる!ぐるるぅ~!」(←訳:虎です!怖いよぅ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、そうなんです……
 本日の読書タイムは、
 うわあ! あたしこういうの駄目なの~!と
 拒否反応を起こしちゃう御方もいるかもしれない
 キケンなアートブックをご紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 名画と解剖学 ――



 著者は原島広至(はらしま・ひろし)さん、2018年12月に発行されました。
 『《マダムX》にはなぜ鎖骨がないのか?』と副題が付されています。

 《マダムX》――
 画家ジョン・シンガー・サージェントさん(1856~1925)さんの
 最も有名な作品にして、
 最も悪評高い作品……と言うべきでしょうか。

 ↑上の画像にありますように、
 御本の表紙を飾るにふさわしい美しさの、
 女性の全身像なんですけど、
 よくよく見れば、
 著者・原島さんが副題に挙げたとおり――

「あれッ? ないィ??」
「ぐるるがるるる?」(←訳:鎖骨が行方不明?)

 《マダムX》すなわち
 『マダムX《ピエール・ゴートロー夫人》』は、
 不運不遇な作品でもありました。

 1884年、パリのサロンに出品された折には、
 退廃的だと酷評され、
 サージェントさんはパリでの居場所を失い、
 追われるように英国へと渡ることになりました。
 おまけに、モデルのゴートロー夫人には
 作品の受け取りを拒否されるし、
 ドレスの肩紐部分を修正したりしたけれど、
 それで評価が変わる訳でもなく……

「かわいそうゥ~…」
「がるるっるる~…」(←訳:つらかったね~…)

 “ふんだりけったり”な目に遭った挙句、今度は、
 鎖骨が無い!
 とまでディスられてしまう《マダムX》。

 けれど、著者・原島さんは
 骨格と筋肉の図をもとに、
 《マダムX》に鎖骨が描かれていない理由を考察します。
 それは、たぶん……?

「ううッ! かいぼうずゥ!」
「ぐるるがるるるるぅ!」(←訳:それが怖いんだよぅ!)

 そうなのよねえ、
 人体模型や解剖図が苦手な人は
 この御本を読んで貧血を起こしてしまうかもしれません。

 白状いたしますと、
 私ネーさも解剖図が苦手で……
 なので、チラ見で走り抜けたページもあるんですけど、
 これは!と感心させられる解析・解説も多くて、
 結局は最後まで読んでしまいましたよ。

   ミケランジェロさん描く『デルフォイの巫女』さんは、
   歯の生え方が普通じゃない?

   エドゥアール・マネさん描く『ナナ』の、
   モデルさんの細すぎるウエストの肋骨は
   どうなってるの?

   ロダンさんの『考える人』の脚の筋肉は?

「にんげんッだけじゃァ、なにィのでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:動物も解剖~!)

 ダヴィッドさん作『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』、
 あの作品に描かれている馬の筋肉を図にすると?
 (実際には、ナポレオンがアルプスで乗っていたのはロバ)

 そして、人間の友=犬の骨格は?

 鳥たちの羽根は、どうなっているのか?

「……ふァ~、すこしずつゥ~…?」
「ぐるるがるるるるぐる?」(←訳:怖さに慣れてきたかも?)

 “生きもの”ならば当然、
 その身に備えている“骨と肉“。

 私ネーさ的には、
 人間よりも馬くんたち犬くんたちについての解説の方が
 より楽しめた、のですけれども。

 解剖図? 
 やっぱりアカン!
 という御方には、ムリにおすすめいたしません。
 ただ、お気が向いたらちょっと覗き見してみてくださいね。
 もっちろん、
 解剖図平気だもん!な方々は、
 ぜひ、一読を~♪
 

 
 
 
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~ 水辺の、ふしぎ物語 ~

2019-02-25 22:14:02 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ううゥ~、かなしィでスゥ~…」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!寂しいです~…)

 こんにちは、ネーさです。
 バスケット日本代表がW杯へ!の嬉しいニュースで始めるつもりが、
 ミミズクくん力尽きる……のニュースが入ってきて、
 やり切れない気持ちです。
 いっそ高尾山まで逃げてきていれば……
 翼もつムクムク毛玉ちゃんを悼みながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
 
  


  
           ―― 月虹の夜市 ――



 著者は折口真喜子(おりぐち・まきこ)さん、2019年1月に発行されました。
 先日ご紹介しました『おっかなの晩』に続く、
 《日本橋船宿あやかし話》シリーズの第二作目です。
 『月虹』は『げっこう』とお読みくださいね。

「あはァ! おりょうゥおねえさんッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:船宿のアイドル!)

 昔むかし、
 お江戸の町が“水の都”だった頃のこと。

 浅草川に浮かぶ島、箱崎で
 船宿・若狭屋(わかさや)を切り回しているのは、
 お涼さん、
 という若女将さんです。

「ちょこッとォ、ふしぎなァ~おかみさんッ!」
「がるるぅるぐるるる!」(←訳:視えちゃうらしいよ!)

 お涼さんの父親が“視えちゃう”系の御方だからなのか、
 過去の経緯からなのか、
 それとも海の水と川の水が交じり、
 いろいろなモノが流され着く土地柄のせいなのか、
 お涼さんの身辺には、
 不思議なことが起こったり、
 不思議なモノが訪ねてきたりいたします。

 表題作品『月虹の夜市』でも、
 お花見の晩、
 あれよあれよと
 奇怪な出来事に遭遇するお涼さんですが……
 
 いえ、ちょっと待った!

「ふァ??」
「ぐるぅ?」

 ベンガルワシミミズクくんのためにも、
 ここで、予定変更ですよ。
 御本のいちばんはじめに収録されている
 『小正月と小僧』、
 この作品に注目を!

「こしょうゥがつゥ?」
「がるるる!」(←訳:冬だねえ!)

 小正月とは、正月14日の行事です。
 地方や地域によっては、15日が小正月だったり、
 女正月、戻り正月と呼んだり、
 小豆粥をいただく習慣があったりしますが、
 船宿《若狭屋》でも、
 小正月の決まり事をひととおり済ませて、
 家の近くの御稲荷さまに
 お参りしたお涼さんは――

「わきゃァ~ッ!」
「ぐるるがるぅ?」(←訳:いつのまにぃ?)

 いつの間にやら、
 小さな男の子が、横にいる?

 ……うん? 少し様子がヘン、ですね。

 男の子は、ふつうの子、ではない?

 どうやら……山の神さま、みたいな?

「かみさまァ??」
「がるるる?」(←訳:この子が?)

 山の神さまは、
 もちろん、或る目的があって
 お涼さんを訪ねてきたのでした。

 その目的とは……探しもの?

 神さまの探しもの、とは……いったい??

「むむむゥ? みつかりィまスかッ?」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:見つけようよ皆で!)

 ミミズクくんにも、
 山の神さまのような御方がついていて下さったなら。

 今日ばかりは、そんな風に思い、
 幾度も溜め息してしまったんですけど、
 お涼さんと山の神さまの探しものの旅は、
 ご安心くださいな、
 あたたかく、こころに染み入る物語です。
 
 全8編の連作短篇から成るこの御本、
 もう次作が待ち遠しくてなりません。
 時代小説好きさんにも
 ファンタジーが好きな活字マニアさんにも
 激おすすめしたい一冊、いえ、シリーズなんですよ。
 どうか皆さま、ぜひ!
 
 

 
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ー バンパイア・コミック クロニクル ―

2019-02-24 21:51:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、はやぶさァにごうゥ~!」
「がるる!ぐるるがぅるる!」(←訳:虎です!宇宙でファイト!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事ではミミズクくんにエールを送りましたが、
 今日は小惑星探査機『ハヤブサ2』くんを全力で応援しますよ。
 『ハヤ2』くんの道のりは、まだまだ長い……
 どうかミッションを達成できますように!と星々に祈りつつ、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



      ―― 少女まんがは吸血鬼でできている ――



 著者は中野純(なかの・じゅん)さん、大井夏代(おおい・なつよ)さん、
 2019年1月に発行されました。
 『古典バンパイア・コミックガイド』と副題が付されています。

 先日は、練馬区立石神井公演ふるさと文化館分室にて開催中の
 『練馬区ゆかりの漫画家』展と、
 清水勲さんと猪俣紀子さん著『日本の漫画本300年』を
 御紹介いたしました。

 そして今回も、
 漫画関連のノンフィクション作品に登場していただきましょう~♫

「しょうじょまんがはァ、きゅうゥけつきィ~…?」
「ぐるがるぐるるるぅ??」(←訳:これ本当なのかなぁ??)

 御本の題名――『少女まんがは吸血鬼でできている』を一見して、
 おそらく多くの方々が、

  う~ん? 
  いくら何でも……?

 と思ったことでしょう。
 
 私ネーさも、
 『少女まんが』『吸血鬼』というキーワードから、
 萩尾望都さん著『ポーの一族を』想起したしましたけれど、
 えーと、他に吸血鬼マンガって、ありましたっけ……?

「ところがァ!」
「がっるるるる!」(←訳:あったんです!)

 ええ、そうなんです。

 少女まんが専門の私設図書館《少女まんが館》を運営する
 著者・中野さん&大井さんによれば、
 吸血鬼少女まんがとは、
 “少女まんがの核心部”。

 そうして、本文を読み進んでゆくにつれ、
 いやもう、ホントにもう、呆気に取られてしまいます。

 こんなに?
 吸血鬼少女まんがって、こ~んなにあるの?!?

「さくひんッ、いろいろォ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:作家さんもいろいろ!)

 すでに1950年代から1960年代にかけ、
 吸血鬼をテーマにした少女まんがは発表されていて、
 横山光輝さん、
 石ノ森章太郎さん、
 野呂新平さん、
 里中満知子さん、
 えっ! 青池保子さんも!

 さらに、まんがだけではなく、
 少女雑誌の読み物にも
 吸血鬼ネタが!

「しりあすゥどらまァもォあればァ~…」
「がるるぅるぐる!」(←訳:コメディもあり!)

 『ポーの一族』が雑誌に初掲載されたのは1972年。
 同じ1970年代に、
 早くもラブコメディやらギャグやら、
 吸血鬼少女まんがは、花盛り?

「まだまだァ、おわりませんでスゥ!」
「ぐるるるるがるるぐるるるがる!」(←訳:21世紀も吸血鬼まんがは健在!)

 この御本の前半部分は、
 《ポーの一族》シリーズと、
 木村敏江さん著《夢の碑》についての
 熱い語りで構成されていますが、
 奇しくも、両シリーズとも新作が現在進行中、ですね。

 また、
 通常のコミックスより大きな版(B5サイズ)の
 『ポーの一族』プレミアムエディション上下巻が
 発売されたばかりです。

「ほんやさんでェ、さがしてェみてねッ!」
「がるるぐるるるがる~!」(←訳:今年は原画展も予定~!)

 美しい姿のまま、永遠に生きる――

 少女まんがの世界を
 いっそう輝かせる“吸血鬼”という存在、
 その魅力を説くこの御本は、
 少女まんがは未知の分野なんだけど……そんな方々にこそ、
 おすすめしたい労作にして傑作です。
 どうか皆さま、ぜひ、一読を♪



 
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~ 麗しの ラリック展 ~

2019-02-23 21:38:18 | ミュゼ
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 がんばれェ、みみずくゥくんッ!」
「がるる!ぐるるるがるるる~!」(←訳:虎です!カラスに負けるな~!)

 こんにちは、ネーさです。
 首都圏で今週ビッグニュースとなったのは、
 阿佐ヶ谷周辺で目撃されたベンガルワシミミズクくん!
 カラスの群に追われている様子が報道されるたび、
 負けないで!振り切るのよ~!と応援してしまいます。
 ミミズクくんの無事を願いつつ、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  


 
         ―― ラリック・エレガンス ――



 東京・練馬区の練馬区立美術館にて、
 会期は2019年2月24日~4月21日(月曜休館)、
 『LALIQUE   UNIMAT collection 』と英語題名が、
 『宝飾とガラスのモダニティ ――ユニマット コレクション――』
 と日本語副題が付されています。

「あしたからァ、かいさいィでス!」
「ぐるがるる~♪」(←訳:春の特別展~♪)

  

 ルネ・ラリックさん(1860~1945)。

 19世紀末から20世紀前半にかけて
 一世を風靡したフランスのアーティストさんの作品は、
 日本の私たちにも馴染み深いものですよね。

「ふァいッ! はいけんッしましたでスゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:庭園美術館で!)

 ええ、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は
 照明やレリーフなど、
 室内の調度と装飾はラリックさんの作品が中心になっている、
 といっても過言ではありません。

 ラリック社はガラス工芸の老舗として
 現在も続く名店ですが、
 ルネ・ラリックさんの“出発点”は、
 宝飾品のデザインでした。
 
  

 この展覧会では、
 ユニマットグループが所蔵するラリック・コレクションより
 ラリックさんが初期に制作したジュエリーから
 晩年に作り上げたガラス作品までが展示されます。

「せんさいィなァ、でざいんッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:透過光の美!)

 会期中には、
 オリジナルマイグラスを造る美術講座
 (要事前申込・抽選、材料費+展覧会鑑賞券の¥3.500要)、
 特別講演会(要事前申込・抽選)、
 特別コンサート
 (定員50名、要事前申込・抽選、展覧会鑑賞券代を含む¥1.500要)、
 学芸員さんによるギャラリートークなど、
 イベントも予定されていますよ。

 詳細については美術館HPで御参照の上、
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、お出掛けを♪

 


    では、ここで週末の美味しいオマケ画像も、じゃじゃん!
   
    『明治』さんの新作、
    《エッセルスーパーカップ 紅茶クッキー》で、
    目指すは疲労回復~?
    「ふうゥ!かふんしょうゥでェ、もうッ!」
    「がるるるぐる~!」(←訳:くたくただよ~!)
    今年の花粉症って、想像以上にキツいかもしれません……
    皆さまは予防手段をしっかり講じて、
    どうか穏やかな休日をお過ごしくださいな。

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うちの子が、いちばん!

2019-02-22 22:18:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 きょうはァ、にゃァ~!」
「がるる!ぐぅるるるるがる!」(←訳:虎です!ニャンコの日だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日2月22日はニャーニャーニャーな猫の日……
 なんですけれど、
 本日の読書タイムでは、敢えて!
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
        ―― 平成犬バカ編集部 ――



 著者は片野ゆか さん、2018年11月に発行されました。
 山田優子さんによる可愛らしい表紙画には、さりげな~く
 『この物語はノンフィクションです』と書き入れてあります。

「のんふぃくしょんッ、だけどォ~…」
「ぐるるるる~!」(←訳:スリリング~!)

 御本冒頭の『はじめに』で、
 著者・片野さんはこう述べています。

 《平成、それはこの国に多くの“犬バカ”が生まれた時代なのだ――》

 犬は家の外で生きる。
 ほとんどの犬は屋外で飼われていて、
 人と犬の居住スペースははっきりと分かれていた。

 時代が昭和であれば、
 愛犬を自慢するのは
 恥ずかしい行為でしかなかった、けれども。

「いまはァ、へいせいィでス!」
「がるるるぐるるるるる!」(←訳:いろいろ変わりました!)

 家の中で、犬と暮らす。
 
 犬といっしょの時間が増え、
 ライフスタイルが変容してゆく。

 日本犬専門雑誌『Shi-Ba』が刊行されたのは、
 ちょうどそんな変化が明らかになってきた頃でした。

「ひょうしはァ、ふくたろうゥくんッ!」
「ぐるるー!」(←訳:ラブリー!)

 本屋さんの棚に並ぶやいなや、
 柴犬オーナーさんたちのハートを
 グッと鷲掴みにした『Shi-Ba』。

 でも、書店員さん、取次店の方々も
 当初はだいぶ戸惑ったことでしょう。

 『Shi-Ba』を制作している出版社さんが得意とするのは、
 パチンコ必勝本や、つり情報など、
 男性・青年向けの娯楽情報出版物。
 それが突然……しばワンコの雑誌って??

「ちゃれんじィ、でスねェ~♪」
「がるるぐぅるるる!」(←訳:楽しいチャレンジ!)

 そこには、編集長・井上祐彦(いのうえ・まさひこ)さんの
 深謀遠慮&展望がありました。

 誰も見たことのない愛犬雑誌をつくる……!

 実は井上さん、『Shi-Ba』創刊前は
 “崖っぷち”にいたのでした。

 社内失業状態で、
 まもなくリストラの対象になるのは確実、
 もう後がない、という苦境だったのですが、
 井上さんには切り札があったのです。

 愛犬・福太郎くんという、
 最高の切り札が!

「わんこォとォ、ともにィ~」
「ぐるるがる!」(←訳:拓こう道を!)

 《ニッポンの犬とカッコよく暮らす!楽しく遊ぶ!》

 2001年――平成13年、夏。

 『Shi-Ba』第一号誌が世に出るまでの、
 そして世に出た後の、山あり谷あり嵐あり、
 冒険と挑戦を綴ったノンフィクション作品は、
 ワンコ好きさんは当然ながら、
 ニャンコ好きさん、ウサギ好きさん、
 鳥好きさんや爬虫類好きさんの胸をも打つ快作です。

 すべてのワンニャンたちのしあわせを祈りながら、
 ぜひ、一読を♪

 
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力作の《漫画本》史!

2019-02-21 22:11:17 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ぐゥ、ぐるじィ~…!」
「がるる!ぐるるるぅ~!」(←訳:虎です!苦しいよぅ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 いきなり朝から花粉飛散度MAX?な状況で、
 アタマがぼ~っとしております……が、
 こんな時こそ読書タイムですよ。
 本日は、前回記事とリンクする流れで、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
        ―― 日本の漫画本300年 ――



 著者は清水勲(しみず・いさお)さん、猪俣紀子(いのまた・のりこ)さん、
 2019年1月に発行されました。
 『《鳥羽本》からコミック本まで』と副題が付されています。

「うむゥ? さんびゃくゥねんッ??」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:300年でいいの?)

 そうね、日本における漫画の歴史については諸説あり、
 “元祖”的存在というなら、
 やはり京の高山寺が所有していた鳥獣戯画でしょ?と
 私ネーさも思ったりしましたが。

 この御本でテーマにしているのは、

 《漫画本》

 なんですね。

 《肉筆戯絵》や《肉筆戯画絵巻》ではなく、
 《本》というスタイルで、
 商品として大々的に売り出されたもの、です。

「ふむむゥ! しょうひんッ、でスかァ~」
「がるるぐるるるる!」(←訳:それが300年前!)

 大阪の出版業者さん(河内屋八兵衛さん他)が、
 享保期(1720年代)に
 『鳥羽絵欠び留(あくびどめ)』
 『鳥羽絵三国志』
 『軽筆鳥羽車』
 の《鳥羽本》3種を刊行、
 ここから《鳥羽絵》は戯画の代名詞として定着、
 商品としての流通も始まります。

 そうして、江戸時代も後期にさしかかるにつれ、
 京・大阪をしのぐ勢いで
 出版文化の中心地となってゆくのが――

「おえどォ、でスねッ!」
「ぐるるる!」(←訳:江戸の町!)

 安永5年(1776年)、
 鳥山石燕さん著『画図百鬼夜行』によって
 妖怪本ブームに火がつきます。

 寛政期(1789~1801)になると、
 山東京伝さんの戯画が評判を取ったりもしますけど、
 文化11年(1814年)、
 とうとうあの名作が降臨!!

「でたッ!」
「がるるっ!」(←訳:出たねっ!)

 日本のみならず、
 後に西欧の画家さんたちをも驚倒せしめる
 葛飾北斎さん作『北斎漫画』初編。

 名古屋の版元から出版されたこの御本は、
 門人さんたちに与える書として出したつもりが、
 一般にも売り出されて大ベストセラーとなり、
 翌年には二編、三編が発刊……とシリーズ化されて、
 十五編が刊行されたのは、
 北斎さんが世を去ってのちの、
 明治11年(1878年)!

「めいじィ??」
「ぐるがる~!」(←訳:息が長い~!)

 上田秋成さん、尾形光琳さん、酒井抱一さん、
 歌川豊国さん、渡辺崋山さん、十返舎一九さん、
 歌川広重さん、歌川国芳さん、河鍋暁斎さん――
 綺羅星のような巨匠さんたちによって
 《鳥羽本》《漫画本》は
 押しも押されぬ“日本の文化”となってゆきました。

「めいじィいこうもォ!」
「がるるぐるる!」(←訳:漫画は続くよ!)

 昭和31年(1956年)に『鉄腕アトム』が、
 昭和35年(1960年)に『鬼太郎夜話』が、
 昭和41年(1966年)に『サスケ』が、
 昭和44年(1969年)に『天才バカボン』が、
 昭和49年(1974年)に『ポーの一族』が、
 昭和55年(1980年)に『Dr.スランプ』が、
 昭和59年(1984年)には『AKIRA』が。

 そして、平成の時代には……?

「いッぱいィ~ありすぎてェ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:もうたいへん!)

 中世から近代へ。
 江戸から明治へ。
 20世紀から21世紀へ。
 さらには、平成に続く時代へも
 絶えることなく歩み続ける《漫画本》の歴史を、
 コミックマニアさんはもちろん、
 歴史好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読いてみてくださいね♪
 おすすめです~!
 

 
 
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あまりにも…豪華な!

2019-02-20 21:59:00 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おわかれェはァ、さみしいィ~ものでスゥ~…」
「がるる!ぐるるがるぐるる!」(←訳:虎です!最高の才人でした!)

 こんにちは、ネーさです。
 シャネルのデザイナーとして知られた
 カール・ラガーフェルドさんの訃報に接し、
 ただ寂しいばかりですが……
 いえ、あの華麗なモードを創り出したラガーフェルドさんに
 暗く湿った涙は似合わないわ!
 パリの空へ最大最高のリスペクトを送りながら、
 はい、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  


 
        ―― 練馬区ゆかりの漫画家 ――



 東京・練馬区の練馬区立石神井公園ふるさと文化館分室にて、
 会期は2019年1月12日~3月30日
 (月曜休館、ただし祝休日の場合は開館し、翌平日は休館)、
 『――1970年を中心に』と副題が付されています。

「うわァッ! これはァ!」
「ぐるるがるるぐるぅ!」(←訳:すごい顔触れだよぅ!)

 そう、そうなんです!
 ↑上の画像の、チラシ(フライヤー)表面には、

 手塚治虫さん(火の鳥)!
 石ノ森章太郎さん(章太郎のファンタジーワールド ジュン)!
 ちばてつやさん(あしたのジョー)!
 松本零士さん(銀河鉄道999)!
 竹宮恵子さん(風と木の詩)!

 の画があって――

  

 ↑こちらの解説面には、

 モンキー・パンチさん(ルパン三世)!
 牧美也子さん(銀のかげろう)!
 いがらしゆみこさん(オズの魔法使い)!

「ひゃァ! るぱんッ??」
「がるるるぐるー!」(←訳:ルパンがいるー!)

  

 まだまだ! ↑こちらには、

 白土三平さん(カムイ伝)!
 古谷三敏さん(ダメおやじ)!
 高橋留美子さん(うる星やつら)!
 吉沢やすみ(ど根性ガエル)!
 ちばあきおさん(キャプテン)!

 ……はぁ、もう瞬きも忘れて見惚れるしかありません。
 上記の漫画家さんたちが、
 揃って1970年代前後、
 練馬区を拠点に活躍しておられたとは……!

「まんがァぶんかのォ、おうこくゥ?」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:神話の領域だね!)

 日本のマンガ文化の礎となった
 多くの名作たちが誕生した練馬区で、
 手塚治虫さん生誕90年、
 石ノ森章太郎さん/松本零士さん生誕80年の今年度に
 開催されているこの企画展は、
 嬉しいことに観覧無料!
 マンガにはあんまり詳しくないんだけど……という御方も、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいな。

 (ふるさと文化館へは、
  西武新宿線の石神井公園駅の北口から
  吉祥寺行きのバスに乗って、
  石神井郵便局前で下車が便利です) 
 
 
 
 
 
   では、ここで今回のオマケ画像を……ちょっと豪華に♪
   
    『レーマン』さんの
    《発売50周年記念 限定ルーブリアン》には、
    あの巨匠さんのあの名画が!!
    「わァおッ!ふぇるめーるさんッ!」
    「がっるぐるる!」(←訳:かっこよすぎ!)
   
    パッケージの上面、
    側面にも『真珠の首飾りの少女』像が!
    お菓子の個包装それぞれにも!と、
    フェルメールさん好きな方々垂涎の缶入りお菓子は
    『レーマン』さんの各店舗と
    オンラインショップでも販売されていますよ。
    アートもお菓子も好き~!な御方は
    検索してみてくださいね♫



    
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対決!の相手は……?

2019-02-19 22:12:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またァ、みえないィのでス!」
「がるる!ぐるるるがる~??」(←訳:虎です!お月さまどこ~??)

 こんにちは、ネーさです。
 今日2月19日のお月さまはスーパームーン!
 なのに、何故なんでしょう、雨模様って……
 ガッカリしちゃいましたが、
 そのガッカリを、さあ、読書でリカバリーです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 竜のグリオールに絵を描いた男 ――



 著者はルーシャス・シェパードさん、原著は2012年に、
 画像の日本語版は2018年9月に発行されました。
 英語題名は『THE MAN WHO PAINTED THE DRAGON GRIAULE AND OTHER STORIES』、
 著者シェパードさん(1943~2014)の代表作
 《竜のグリオール》シリーズ全7作品のうち、
 この御本には前半の4作品が収録されています。

「でッきゃいィ~どらごんッ!」
「ぐるるぅるるがるるる!」(←訳:スペシャルなLサイズ!)

 竜って、まあ私ネーさも会ったことはないんですけど、
 どうやらチビっコから特大級まで、
 いろんなサイズがいるらしいのよね。

 この物語の“主役”たる竜のグリオールは、
 特大の中の特大サイズ。
 
 背中までの高さが750フィート(約230メートル)、
 鼻から尻尾の先までが6000フィート(約1830メートル)……って、
 フィートなんていう単位に縁のない私たち日本人には『へ?』、
 フィートを常用している欧米の方々にも『はぁ?』な、
 超特大サイズです。

 何月何年どころか、
 何世紀もかけて
 それほどの大きさにまで育ち上がった巨竜グリオールは、
 これはもう宿命と申しましょうか、
 或いは運命と呼ぶべきでしょうか、
 対決の日を迎えました。

「あいてはァ、まほうゥつかいィ!!」
「がるるぅ!」(←訳:激突だぁ!)

 ドラゴン対魔法使い。

 御伽噺の、ファンタジーの、
 いえ、あらゆる物語の“こうあるべき筋立て”です。
 でも……

 世紀の対決は、
 中途半端な形で終わってしまいました。

 魔法使いは行方知れずに。

 グリオールはといえば、
 心臓は止まり、
 呼吸も途絶えたのですが、
 精神の動きはおさまらず、
 暗い霊気をなおも周囲に送り出し続ける……。

「そッ、それはァ~…」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:災厄の源だよぅ!)

 動けなくても、竜は竜。
 人間の手には余る存在です。

 それを、なんとかしよう!と立ちあがったのが、
 表題作品
 『竜のグリオールに絵を描いた男』に登場する
 メリック・キャタネイさん。

 槍ではなく、
 銃でもなく、
 絵筆と絵の具で
 竜を“退治”してみませんか?

 と、竜の害に悩む国人たちを説き伏せます。

「えふでとォ、えのぐゥでェ??」
「がるるるぐるる?」(←訳:出来るのかなあ?)

 いまや草木に覆われ、
 大地に同化しかかっている巨竜と、
 ひとりの美術家。

 彼らの“対決”、
 いえ、“対峙”の結末は――

「ゆだんッしちゃだめェでスよゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:竜は竜なんだから!)

 1985年度のヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞他、
 数々の文学賞を受賞した『竜のグリオールに絵を描いた男』、
 その連作となる3作品と、
 著者シェパードさんによる『作品に関する覚え書き』、
 おおしまゆたかさんの解説文も含め、
 SF好き&ファンタジー好きな活字マニアさんに
 ぜひのおすすめです♪
 本屋さんで、図書館で、
 探してみてくださいね~!


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