テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

神髄に迫れ!

2013-10-31 21:48:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪はッぴきィ~はろうィ~ッ♪」
「がるる!ぐるるぅ~るっ!」(←訳:虎です!ハロウィ~ンっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハッピーハロウィン!
 オバケやらドラキュラやらフランケンやら魔女やらが
 街にあふれる今宵の読書タイムは、ふっふっふ、怖~い路線で参りますよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 幻妖の水脈(みお) ――



 編者は東雅夫さん、2013年9月に発行されました。
 全三巻から成る《日本幻想文学大全》の第一巻であり、
 『deep waters』と英語題名が付されています。
 なお、『水脈』は『みお』とお読みくださいね。

「……くうきィがァ、どすぐろいィ~…」
「……ぐるぐるがる~…」(←訳:……ぞわぞわする~…)

 こわいおはなし。

 ヒトの祖先が楽園を追放されたときから、
 おそらく、
 寄り添うように、
 影のように、
 くっついてきちゃったのが、怖い御話、ではないでしょうか。

 ヒトの知恵では割り切れない出来ごと、
 あるはずのないこと、
 信じられないこと、
 首筋がヒンヤリ寒くなる背後からの囁き……。

「あうゥッ、みみをォふさごうッ!」
「がっがるぐるるがるっ」(←訳:そっそうしたいけどっ)
「でもォ、ちょッとォ~…」
「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:聞きたくもあるぅ!)

 怖い。
 けれど聞きたい。読みたい。

 そんな相反する気持ちを最大限に掻き立てる名作怪談21編が
 この御本には収められています。

 序文は澁澤龍彦さん!
 そして紫式部さん著《源氏物語》より『夕顔』、
 『今昔物語』より4作品、
 上田秋成さん著《雨月物語》より『白峯』、
 小泉八雲さん著《怪談》より『耳無芳一のはなし』、
 夏目漱石さん著『夢十夜』……

 どうですか、黄金のラインナップでしょ?
 そして御本の中段では、

 柳田國男さん著『遠野物語』、
 泉鏡花さん著『高野聖』、
 折口信夫さん著『死者の書』、
 江戸川乱歩さん著『押絵と旅する男』も!

「こッ、こわいィよゥ~!」
「ぐるるがるるがる~!」(←訳:全身にイヤな汗が~!)

 編者・東さんが精選したのは
 日本文学史に名だたる《こわいはなし》。

 21作品を読んだ後、
 怖い!と、あらためて私ネーさが思ったのは、
 坂口安吾さん著『桜の森の満開の下』でした。

 巨匠さんたちの名作が並ぶアンソロジー集の中にあって、
 きりきりと軋み、
 慟哭するような桜の下の闇のものがたり……

 この作品を日本語で読める私たちは幸せです!
 だって、英語やフランス語に訳せないでしょ、これ?
 無理に訳したら物語の魅力が半減しちゃうでしょ?

「ふァ~…えェとォ~…」
「がるるる~…」(←訳:そうかも~…)

 実体は朧(おぼろ)であっても、
 街で騒ぐオバケたちより、
 夜空を横切るコウモリくんたちより、
 はるかに怖ろしく、
 じわじわと心にせまる
 《妖話》選集。

 活字マニアの皆さまは
 ぜひこの御本でハッピーなハロウィンを♪

「……やぱりィ、はろうィんにはァ~…」
「ぐるるるがるぐるるぅ~!」(←訳:お菓子の方がいいよぅ~!)




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の《箱庭》に、わくわく♪

2013-10-30 21:33:50 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うひゃあッ、みちゃッたァ!」
「がるる!ぐるるがるっ!」(←訳:虎です!ボクも見たっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 私ネーさも見ちゃいましたよ……大きなクリスマスツリーを!
 都内では今週末の11月2日か3日あたりがツリーの点灯式イベント、
 というところが多いそうですが、
 今日は、イベントと同じくらい楽しそうな展覧会情報を、どうぞ~!

  



 
         ――大門美奈 個展『本日の箱庭展 - the Miniature Garden - 』――



 
 東京都中央区京橋3-6-6エクスアートビル1Fの
 TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY(72Gallery)にて、
 会期は2013年11月6日~11月24日(月曜日と火曜日は休館)!

「おおおッ! おべんとォ!」
「ぐるるるー!」(←訳:お弁当だー!)

  

 はい!
 お弁当ですよ!

 写真家の大門美奈(だいもん・みな)さんが
 2010年春からSNSを中心に発表してきた『箱庭写真』。

 
 『箱庭』とは、他でもない、
 《弁当というひとつの世界》を指しています。
 通勤鞄や通学カバンの中に、
 ひっくり返ったりしませんように…と、
 そぉっと仕舞う、あのお弁当箱。

 大門さんが撮影してきた日々のお弁当の写真――『箱庭写真』、
 そのうちの約20点が
 今回の個展で公開の運びとなりました♪

「むふふふゥ!
 なんだかァ~たのしそゥ!」
「がるるがる~!」(←訳:美味しそう~!)

  

 お腹の虫を刺激する魅惑的な、
 そしてユニークなこのチラシ(パンフ?)は
 『無印良品』さんの店頭でいただきました。
 使用されているお弁当箱は『無印』さんの製品のようですね。
 『無印』ファンの方々、
 お弁当が大好き!という御方は、
 ぜひ大門さんの個展へ!

「うふふッ! おひるやすみがァ~!」
「ぐるがるるるるぅ!」(←訳:待ち遠しくなるぅ!)



  

  では、本日のオマケ画像も美味しいモノで!
  
  『カバヤ』さんの《ピュアラルグミ ミックスベリー味アサイープラス》。
  これが、アサイー風味の再現率高し!
  「すッぱッ!」
  「がるっる!」(←訳:甘酸っぱ!)
  グミ好きさんに、おすすめです♪



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニヤリ!の請負人。

2013-10-29 21:34:30 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ひゃはァ~ッ、さむゥいィ~!」
「がるる!ぐるぐるるるぅ!」(←訳:虎です!厚着しなくちゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 と~っとも寒かった今日の東京・多摩地域では
 ダウンジャケットを着ている人もチラホラ。
 では本日は、
 首元にふっくらと巻きつけたマフラーの陰で
 ふっふっふっ……と、ほくそ笑みたくなってしまう一冊を御紹介しましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― 15のわけあり小説 ――



 著者はジェフリー・アーチャーさん、原著は2010年に、
 画像の日本語版は2011年5月に発行されました。
 英語原題は『And Thereby Hangs a Tale』、
 15編の短編小説と、
 クセのある『まえがき』一文と、
 数えきれないほどのニヤリ!が収録されています……ぷぷっ♪

「むゥ? なにやらァ、においィまスゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:ヘンテコが匂うよ!)

 御本を手にして、
 『まえがき』を読んだなら、
 その時点で活字マニア諸氏は、おや?と思うでしょうか。
 なんか臭うぞ!
 ヘンだぞ!と。

 何故なら、『まえがき』にこう記されているのです――

    ここに著した作品のうち、
    10話はよく知られた事件に基づいたものであり、
    残りの5話は私の想像力が生み出したものである。

 つまり、
 人から聞いた話やウワサ話を元手に書かれた作品が10編、
 著者・アーチャーさんのオリジナル作品が5編、
 ということになりますが……

 信用していいのかしら?

 なにしろアーチャーさんときたら、
 スキャンダルてんこ盛りの元政治家さんで、
 ベストセラー作家さんでもあります。

 
「しょうせつかさんはァ~」
「がるぐるるるがる!」(←訳:嘘をつくのが仕事!)

 その上、15の短編小説はどれも、
 題名を裏切らない『わけあり』揃い!

 第一話の『きみに首ったけ』から、
 騙し騙され、
 ハラハラそわそわ、
 にやり!うふふ!な世界が展開します。

 そう、どこか既視感を伴った世界が……

「うんッ! みたことあるよゥなッ?」
「ぐるるぐるがるるる?」(←訳:聞いたことあるよな?)

 じ~っと見つめれば、既視感の正体が割れてきます。
 英国らしい皮肉と、
 ブラックな笑いと、
 放送コードをこっぱみじんにする破壊力の持ち主は――

 モンティ・パイソン!

 ええ、この御本のテイストを一言でいうなら、もうズバリ、
 モンティ・パイソンです♪

「あァ~、あのッ!」
「がるるぐるるぅがる!」(←訳:伝説のコメディ番組!)

 ヒネくれてるけど、
 どういう訳か、憎めない。
 アブナいんだけど、親近感あり。
 呆れちゃうんだけど、応援したくもなってしまう♪

「ねじくれてまスねッ!」
「ぐっるがるるるる!」(←訳:やっぱヘンテコだ!)

 私ネーさのお気に入りは
 第8話の
 『並外れた鑑識眼』。
 
 幾重にもツイストのきいたこの怪作を、
 ああ、最盛時のモンティ・パイソンのメンバーで実写化してもらえたら!

「だいひッとォ、しまスかッ?」
「がるるぐるぐる!」(←訳:大コケするかも!)

 ってことで、
 モンティ・パイソンファンを自認するパイソニアの皆さまはぜひ、
 一般活字マニアの方々も覗いてみてくださいね、
 アーチャーさんの《わけあり》世界!
 きっと、ニヤリ!とさせられますよ♪♪

 
 

 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それは宇宙歴……?

2013-10-28 21:40:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ごしごしィ、じゃばじゃばァ!」
「がるる!ぐるぐるがる~!」(←訳:虎です!洗濯日和だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風が去って、秋晴れの月曜日となりましたね。
 こんな日はのほほ~んとお昼寝を……いえ、やっぱ読書だわ!ってことで
 本日は、驚きにパッチリ目も醒めちゃうこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
             ―― 増山超能力師事務所 ――



 著者は誉田哲也さん、2013年7月に発行されました。
 《ストロベリーナイト》シリーズや、
 『武士道シックスティーン』など《武士道》シリーズで人気の著者さんが
 新たに描き出すのは、

 時は宇宙歴XXXX年――

「ふァ~?? うちゅうゥれきィ???」
「ぐるーがるっるぐるるっ?」(←訳:スタートレックですかっ??)

 あららっと、
 失礼いたしました。
 この物語には、
 スタートレックも宇宙歴も出て来ないんですけれど、
 明らかにSF的センスがにじみ出ているので
 脱線してしまいました。

 ええ、SFです。
 ファンタジーのセンスも、ちょこっと。

 それは何故かと問われたなら、
 御本の題名にある通り……

 超能力者たちが登場する!

「ぱーでスかッ!」
「がーるるるる!」(←訳:パーなんだね!)

 ちょ、ちょっと、ちょっと、
 パーじゃなくてエスパーってお言いなさいな。
 エスパーって!

 ……まあ最近はエスパーという呼び名は流行ってないようなので、
 出来れば、超能力師、がいいかしら。

「むゥ? ちょうのうりょくしィ?」
「ぐっるるるがるる!」(←訳:師ってのが怪しい!)

 怪しくはありませんてば。
 師というのはね、ちゃんとした資格を意味してるんですよ。

 そこは現代の日本でしょうか、
 それとも、いくらか未来の日本なのでしょうか。

 或る年のこと、
 国内初の超能力者団体『日本超能力師協会』が
 正式に発足しました!

「ええッ!」
「がるる!」

 そう、もはや超能力に《うさん臭さ》は無いのです。
 日本超能力師協会は
 年に2度の能力検定試験を実施し、
 その試験に合格すれば、
 超能力師の資格が公認されます!
 晴れて超能力師の看板を
 空高く掲げることが出来ます~!

 あ、でもね。
 看板は、この際、名刺に変えてみましょうか。

 
 《増山超能力師事務所 所属 ヤマダ タロウ》

 って具合にね。

「ちょうのうりょくゥしゅうだんッ!」
「ぐるぐるがる、ぐるっる!」(←訳:どういうとこ、そこって!)

 日暮里駅近くのビル2階、
 曇りガラスに社名が浮かんでいるのが見えるでしょ?
 そこが、増山超能力師事務所。
 そこに出入りするのは、超能力師か、
 あるいは、超能力師にトラブル解決を依頼するフツーの人……?

「みわけがァ、つかないィ?」
「がるるるるるっぐるぐる?」(←訳:本当にいるのっ超能力師?)

 超能力師、という資格を有する事務所員さんたちの日常は?
 大冒険は?
 大活躍はアリなのか?

 ミステリ要素もある作品なので、
 はい、粗筋の御紹介はここまで!
 嬉しくなっちゃうオチャメな表紙の装画(studio crocodile)を目印に
 本屋さんで探してみてくださいね♪
 おすすめですよ~!



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふわふわと、ひらひらと。

2013-10-27 21:33:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴィ~はろうィんッぱ~てィ!」
「がるる!ぐるうるがるぅ!」(←訳:虎です!仮装で行列ぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハロウィン本番は10月31日ですが、
 今日27日にはあちこちでハロウィンイベントが行われたようですね。
 町や駅には、魔女や妖精に扮したチビっ子たちがいっぱい!
 本日の読書タイムは、
 仮装に使う人も多そうな、あのアイテムを主題にした一冊を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
                  ―― 羽 ――



 著者はソーア・ハンソンさん、原著は2011年に、画像の日本語版は2013年5月に発行されました。
 英語原題は『 Feathers  The Evolution of a Natural Miracle』、
 『進化が生みだした自然の奇跡』と日本語副題が付されています。

「いいなァ~、はねッ♪」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:背中に欲しいよね!)

 背中に羽があったらなあ、
 どこまでも飛んでゆけるのになあ~…
 とは、ギリシャ神話の昔から人類が夢想してきた永遠のテーマ。
 名工ダイダロスさんはそれを実現したそうですが、
 その結末は……皆さまも御存じの通り。

 しかし、現代では、
 羽は、《飛ぶ》こと以外の分野でも研究対象になっているようです。

「ふァ~?? どんなァけんきゅうッ?」
「がる?ぐる?」(←訳:物理?化学?)

 その研究とは――

 生物の進化の歴史。

 いまだに解き明かせない謎のひとつに、
 ミッシング・リンクというものがありますね。
 類人猿から直立二足歩行をするヒトに到るまでの進化の過程は
 まだまだ判っていません。

 いえ、むしろ、
 進化の過程が判明している生物(ウマなど)の方が
 珍しいのです。

 そして、羽ある生きもの――鳥もまた、
 ミッシングリンクを持つ存在です。

「あはァ! しッてるでスよゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:始祖鳥だね!)

 始祖鳥たち古代の生物の進化に関し、
 いままで話題になってきたのは《骨格》でした。

 前肢(腕)は、飛ぶことが可能な長さだろうか?
 骨盤の形から始祖鳥たちがどんな種類の恐竜であったか推測できるか?
 はては、
 この化石って骨をツギハギして偽造したんじゃないの?

「うむゥ! ろんそうゥでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:大問題だもん!)

 ですが、著者・ハンソンさんは、
 《骨格》よりも《羽》に
 心を奪われます。

 化石の中の鳥の先祖たちは
 どんな《羽》を持っていたんだろう?

 《羽》は何から、いつ、どのように進化したのか?

 ヒトの歴史に、文化に、
 鳥たちは、《羽》は、
 どういう形で係わってきたのだろうか――

「しんかろんにィ~」
「ぐるる!がるる!ぐるる!」(←訳:美術史!服飾史!工芸史!)

 保全生物学者である米国の研究者ハンソンさんが著したこの御本は
 難解な専門書ではありません。
 理系じゃない活字マニアさんにも楽しく読める
 《羽》の研究ノート、といった雰囲気です。
 ノンフィクションが読みたいぞ!と
 張り切る本の虫さんにおすすめですよ~♪

「きょうりゅうまにあァさんにもッ」
「がるるぐるるるるー!」(←訳:読んで欲しいですー!)



 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名デザイナーさんの仕事とは。

2013-10-26 21:47:30 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 祝!《さいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス2013》!
 さいたま市と仏ツール・ド・フランスが共同開催した自転車レースの祭典は
 2013ツール覇者クリス・フルームさんのアタックが決まり、
 独走優勝となりました~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうッ、ふるーむおにいさんッ!」
「がるる!ぐるるがーるぐるる!」(←訳:虎です!豪華なレースでした!)

 現ツール王者のフルームさん、
 現ロードレース世界チャンピオンのルイ・コスタさんたち、
 世界トップクラスの選手さんが競い合うレースが日本で見られるなんて!
 主催者発表では観客数は20万人超!
 ちぇっ、その20万人の一人になりたかったぜ!と地団駄を踏みつつ、
 週末の今日はアート情報を、さあ、どうぞ~♪

  


             ―― 山名文夫と夢二 展 ――


 石川県金沢市湯涌町の金沢湯涌夢二館(かなざわゆわくゆめじかん)にて、
 展示期間は10月5日~12月15日(年中無休、ただし展示替時のみ休館)。

 繊細な線描画は、ちょっと地味に見えてしまうかもしれませんが、
 山名文夫(やまな・あやお)さん(1897~1980)のお仕事は、
 きっと皆さまも御存知ですよ♪

「むむむゥ! そういえばァ、どこかでェ~?」

  

 山名さんは昭和の日本グラフィックデザイン界をリードした御方であり、
 資生堂のデザイナーとして
 数々の名広告・名デザインを手がけました。

 現在でも、資生堂の商品には
 山名さんのデザインが使われているものがあるそうですよ。

「ぐるるるがるる~!」(←訳:レトロで可愛い~!)

  

 東京からはやや遠い金沢湯涌夢二館……
 でも、山名さんの業績を少しでも知っていただきたくて、
 ここにお知らせいたしました。

 金沢に旅行予定の方々は
 機会がありましたら、足をのばしてみてはいかがでしょうか、
 湯涌町の夢二館へ!

「あきのォ、かなざわッ♪」
「がるるぐるるるぐるる!」(←訳:人気の観光地へGOだ!)



   では、ここで今日のオマケ画像と参りましょう♪
   10月も末近くなって、季節は早くも――
  
  
  クリスマス!
  上の画像は『アフタヌーンティー』さんにて、
  下の画像は『MUJI』さんにて、パチリ!
  「さむくゥなッってきましたッ!」
  「ぐるるがるがるる~」(←訳:風邪に気を付けて~)
  皆さま、穏やかな週末を!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― ウワサは、野火のごとく ―

2013-10-25 21:49:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ひゃァッ! くるくるゥ!」
「がるる!ぐーるがるるっ??」(←訳:虎です!パーマですかっ??)

 こんにちは、ネーさです。
 んまぁ!先ほど何気なくTVを観ていてビックリ!
 『くるり』のヴォーカル・岸田さんのアタマが
 くるくるパーマになっちゃってるわ!
 うわあ!いつの間に!別人じゃん!……と打ちのめされた後は
 読書タイムで自分を取り戻しましょう。
 本日は、えっとぉ、こちらを、どうぞ~!

  



 
                ―― 刑事の子 ――



 著者は宮部みゆきさん、
 1990年に刊行された『東京殺人景色』が2011年に『刑事の子』と改題され、
 2013年9月に画像の文庫版が発行されました。
 先日は今年2013年刊行の『桜ほうさら』を御紹介しましたが、
 この御本は、1987年にデビューした宮部さんの初期の作品、と
 位置づけられる作品ですね。

「でもォ、したまちィでス!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:本所ですぅ!)

 ええ、物語の舞台は、
 東京都江東区――
 お江戸の時代は、本所深川、と呼ばれて
 宮部さんの他の作品にもたびたび登場する一帯に当たります。

 そのためでしょうか、
 宮部さんのファンの方々はすんなりと入ってゆける、
 馴染みがあり、懐かしくもある土地柄なのですが。

 主人公の八木沢順(やぎさわ・じゅん)くんにとっては
 “ものめずらしい”場所なのでした。

 よその町で育った順くん、
 下町を知らないのです。

「ふむふむゥ、とうきょうゥはァ~」
「がっるるぐるぐる!」(←訳:けっこう広いもん!)

 手頃な家を見つけて、
 お父さんとふたり、この江東区に越してきた中学生の順くん、
 家政婦のハナさんから
 奇妙なウワサを聞かされます。

 或る家で、ひと殺しがあった――
 若い娘さんが殺されたらしい、
 というウワサを。

「うわわァ~! やだよゥ~!」
「ぐるるぅ!」(←訳:怖いよぅ!)

 近所に住む友人・慎吾(しんご)くんに確かめてみれば、
 どうやらそのウワサ、
 想像以上に広まっているようです。

「ただのォ、うわさァ、でスかッ?」
「がるがるぅ~…?」(←訳:それともぉ~…?)

 順くんのお父さんは、警察の、刑事さん。

 家政婦のハナさんも
 そこを見込んで順くんにウワサの存在を報せたのです。
 
 ウワサはウワサに過ぎないのか、
 ウワサの裏に何らかの事実が潜んでいるのか、
 順くんと慎吾くんは
 少年探偵団的行動に踏み出すのですが……

「きッ、きけんでスよゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:止めた方が!)

 やがて、
 順くんのお父さんが捜査に携わっている事件と、
 順くんと慎吾くんが調べているウワサの真偽とがリンクし、
 事態はもはや手に負えぬ大事(おおごと)に――

「どうしようゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:ピンチだよ!)

 大人気作家・宮部さんのホームグラウンドに展開する、
 硬質でありながらエンタ度の高いミステリは
 宮部さんの作品をまだ読んだことがない方々にも
 おすすめです♪

 順くんと同じお年頃の中学生さん&高校生さん、
 ぜひ読んでみてくださいね~!
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復活希望の名コラム傑作選!

2013-10-24 21:50:42 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 はッぴょうゥ! つーるどふらんすゥ2014ッ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!出発地は英国!)

 こんにちは、ネーさです。
 現地時間10月23日、
 パリにて《ツール・ド・フランス2014》のコース概要が発表されました!
 来年のツールは7月5日に英国のリーズで開幕、
 7月26日にパリでゴール!となります。
 また、今週末にはさいたまでツール関連イベントも開催されますよ~♪
 うぅむ、このままロードレースネタに突っ走りたいところですが、
 読書タイムも忘れずに!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
        ―― ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎 ――



 著者は堀井憲一郎さん、2013年8月に発行されました。
 『Horii's Zoom-Zoom Investigation』と英語題名が付されています。
 御本のカバー裏面には『ネットでは検索できない秘密がここにある』
 と記されていますね。

「ふむゥ、ちょうさいんさんッ、でスかァ~」
「ぐるるがるるる!」(←訳:007みたいな!)

 超一流の調査員・堀井さんことホリイさんは、
 1995年~2011年の『週間文春』誌上ピカイチの名スパイ、
 いえ、名コラムニストとして鳴らした御方です。

 ホリイさんのコラム『ホリイのずんずん調査』のファンだった活字マニアさんは
 多いのじゃないかしら?
 私ネーさも、大好きでした!
 連載が終わってしまった時は悲しかったけれど、
 こうして一冊の分厚い単行本となり、
 『ずんずん調査』が帰ってきましたよ♪

「ずッしりィ!」
「がるるがる!」(←訳:重たいです!)

 この御本に収録されているのは
 792回に渡る全掲載から抜粋された100本の調査です。

 100本の内容は、
 画期的というか、
 よくやった!偉い!から、
 そんなぁ!
 マジでっ??
 そうだったのか!と仰天させられるものまで、
 驚異の連続……!

「ほほゥ?」
「ぐるる?」(←訳:例えば?)

 森永のチョコボールをいくつ食べたら
 《金のエンゼル》に出会えるのか?
 その確率は?

「……ふァ~?」
「……がるぅ~?」

 時代劇の悪徳商人の屋号が
 『越後屋』だったのを見たことがない!

「………」
「………」

 郵便ポストの回収は表示してある時間どおりに来るのか?

「…………」
「…………」

 星一徹は一度もちゃぶ台をひっくり返したことなどない!

「……いちどもォ??」
「……ぐるるる?」(←訳:……ホントに?)

 詳細な聞き取り、資料の精査、そして統計と、
 確かな数字に裏打ちされた『ずんずん調査』。
 100本の傑作命題のうち、
 最も呆然とさせられちゃったのは

 
 寿司を『1カン』と数えだしたのは平成に入ってからである!

 
「ええええッ?」
「がるぐる?」(←訳:そうなの?)

 なんですって?
 じゃあ、巷にはびこる『1カン』なる通(つう)ぶった数え方は、何なワケ?
 どこから来たの『カン』って??

 思わずグルメ雑誌の編集者さんに詰め寄りたくなる真相を
 日本で初めて調べ上げたのは、ええ、ホリイさんでした!

 
「びッくりィでス!」
「ぐるるがっる!」(←訳:知らなかった!)

 敢えて調査当時の時代性を織り込んでゆけば、
 社会の動き、
 歴史の波、
 平成という現代の素顔もが見えてきます。
 すべての活字マニアさんにおすすめしたいこの一冊♪
 出来れば『週間文春』誌上にぜひ復活を~!

「ほりいさんのォ、ちょうさいんこんじょうにィ!」
「がる!!」(←訳:拍手!!)



  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フレンチな《たい焼き》出現!

2013-10-23 21:40:43 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 大漁だァ~♪♪」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!大物釣りです!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 今日は読書をひと休みしての
 おやつタ~イム!
 こぉんな大物ちゃんが釣れちゃったので、
 皆さまに御披露目ですよ~♪♪

  

「わきゃッ♪ いいィ~かおりィ~♪」
「ぐるるっがる?」(←訳:何だろっコレ?)

 ええと、これはですね――

  

「あはァ、たいやきィでスゥ!」
「がるるる!……ぐるっ?がるがる~…」(←訳:タイ焼き!……うんっ?でもこれ~…)
「なにかァ、ちがうゥッ??」

  

 お~♪よく気付きましたね。
 ↑上の画像のたい焼きくんは、

 
 たい焼き専門店『薄皮たいやき 銀のあん』さんの
 《クロワッサンたい焼き》!

 目敏い食いしん坊さんはもうお分かりでしょう、
 クロワッサン風の特製生地で自家製餡を包み、
 『銀のあん』さん専用のたい焼き器で焼いたオリジナルたい焼き、なんですよ。
 今秋から発売の新製品です!

「ふァ~! くろわッさんのォ、たいやきィ~!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:おフランスぅ!)

 バターを利かせた24層の生地は、
 サクサクであり、もっちりであり、
 表面に散らしたザラメ糖がキャラメル化してカリッでもあって、
 一般的なホットケーキ風の生地とは
 だいぶ食感が異なっていますね。

 昔風のたい焼きがいい!という御方もおられるでしょうが、
 これもなかなか美味しゅうございます♪

 
「さいずもォ~!」
「がるるる!」(←訳:BIGだ!)

 食欲の秋を実行中の方々、
 そして腹ペコな高校生さんたちには
 特におすすめしたい《クロワッサンたい焼き》、
 『銀のあん』さんに行く機会があったら
 ぜひ頭からガブリっと!

「テディちゃはァ、しッぽからァ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:ボク真ん中から!)

 はい、お好みの場所から召し上がれ~♪





 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悪魔な才能?

2013-10-22 21:48:37 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスッ!
 ひゃァ~ッ! にげろォ~!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!逃げようっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 おっしゃ、逃げる準備は万端だー!
 じゃなくて、読書タイムです!
 本日は久しぶりにコミックスを御紹介いたしますよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 銀の匙 9 ――



 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、2013年10月に発行されました。
 いやー、『Silver Spoon』も第9巻♪
 今日も、エゾノーこと大蝦夷農業高校の生徒さんと動物くんたちは元気に青春してます!

「あッ! こいつゥでス!」
「ぐるるるがるるー!」(←訳:コイツが犯人だー!)

 そ、そうね、
 この御本――第9巻の表紙をニンマリしちゃってるのは、
 物語の主人公・八軒勇吾(はちけん・ゆうご)くんのお兄さん、
 八軒慎吾(はちけん・しんご)さんです。

 進学校の勉強漬け生活から
 農業高校での酪農漬け寮生活に方向転換した弟の勇吾くんと違って、
 兄の慎吾さんは、東大一直線!
 エリート道を邁進する……はずだったのが、
 あっさり東大を中退してしまった、という
 アマノジャク?な性格のおにいちゃんです。

 しかも、おにいちゃんは尋常ならざる特技を持っている……!

 あらゆる食品を
 信じられないほどマズくしてしまう
 怖ろしい特技を……!

「うむゥ! はんにんッでス!」
「がるるるー!」(←訳:悪魔だよー!)

 何もかもをマズくする……!

 美味しい野菜やお肉を生産する農家さんの側からすれば、
 まさに敵!
 悪夢ともいうべき存在ですが、
 農業高校で奮闘している弟・勇吾くんの身を
 気遣っているのでしょうか。
 おにいちゃん、しばしば大蝦夷農業高校周辺に
 出没いたします。

 さらに、この9巻では、
 八軒くんのママもエゾノーにアポなし突撃!
 エゾノーには来ないけど、
 八軒くんのパパも準主役級の扱いで登場?

「こわいィよゥ~!」
「ぐるぐる!」(←訳:パパ怖い!)

 ええ、怖いんですよね、八軒くんパパ。
 荒川さんの前作『鋼の錬金術師』の超悪役と同じくらい怖い!

 けれど、
 そのパパさん&ママさん、おにいちゃんが、
 八軒くんと友人の酪農青春グラフティに
 少しずつ影響をもたらしてゆくようですが……?

「やぱりィ、はんにんはァ、あいつでスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:極悪人だよう!)

 次巻では、
 極悪人、いえ、おにいちゃんの特技はどうにかならないのかしら~と
 気になるところですが、
 もっと気になるのは、こちら!

  

「ええェッ? じッしゃァ??」

  

「ぐるっるー?!?」(←訳:実写ってー?!?)

 アニメ化の次は実写が来るのかっ?な驚愕の展開!
 明日10月23日発行の『週間少年サンデー』では
 『銀の匙』が巻頭カラー掲載となるそうですから、
 活字マニアの皆さま、
 最新話&大人気コミックスの最新刊をお読み逃しなく~!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする