「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぐーぐーッ!」
「がるる!ぐるーっ!」(←訳:虎です!ぐぐーっ!)
こんにちは、ネーさです。
秋の野に響くのはポンポコ狸の腹太鼓の音か、
はたまたお腹の虫が鳴く音か……
8月最後の読書タイムである本日は、
さりげなく食欲をかきたててくれちゃう、
こちらの御本を、どうぞ~!
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―― まるまるの毬 ――
著者は西條奈加(さいじょう・なか)さん、2014年6月に発行されました。
書名の『毬』には『いが』とルビが振られています……ので、
『まるまるのいが』とお読みくださいね。
「ふァ?? まるまるのォ、いがッ??」
「ぐるがるぐるる??」(←訳:何のことだろう?)
『まるまる』とは
西国のお菓子屋での『お団子』の呼び名。
そして、いが――トゲトゲのあるもの、といえば……
「あッ! わきゃッたでス!」
「がるる!!」(←訳:栗だね!!)
丸いお団子の上に、
栗の毬=いが栗に見立てた黄色い米粒をたっぷり乗せた餅菓子。
日本の各地で作られていた、
細部や形は多少違っても“秋のお菓子”として知られていたものを、
お江戸・麹町(こうじまち)の菓子屋
《南星屋(なんぼしや)》の主・治兵衛(じへえ)さんは、
黄色い米粒の代わりに
栗を裏ごしして、お団子の上半分にまぶしました。
はい! 南星屋特製まるまる毬の出来上がりです!
「あはァ! おかしィ~♪♪」
「ぐるるるがるるぅ!」(←訳:お菓子屋さんだぁ!)
ええ、そうなんです。
南星屋さんは、行列の絶えないお菓子屋さん。
麹町界隈では知らぬ者とてありません。
遠くから買いに来る人も多いんですよ。
お店は、治兵衛さんと、
娘のお永(えい)さん、
お永さんの娘で治兵衛さんの孫にあたる看板娘のお君(きみ)ちゃん。
たった三人で切り盛りする小さな店ですけれど、
味は確かだと評判です。
いいわね~♪
ネーさも食べてみたいわ~♪
「テディちゃもッ!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)
繁盛するお店と、
仲の良い家族。
お江戸を舞台にした美味しくも楽しい連作短編集……と思ったら。
あらら、風向きがヘンですよ?
或る日、奉行所の同心さんたちが
治兵衛さんの身柄を拘束!
有無を言わさず引っ立てていっちゃいました!
「ええええェッ? なぜッ??」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:お菓子作りは罪なの?)
治兵衛さんにも、さっぱりワケが分かりません。
いったいどうしてこうなった?
「なにかのォ、まちがいィ?」
「がるるるっ!」(←訳:濡れ衣だっ!)
江戸も後期にさしかかろうという時代、
治兵衛さんの身の周りで起きる
お菓子にまつわる数々の物語。
ちょっぴりミステリテイストも香る7作品は
腹ペコな甘党活字マニアさんに熱烈おすすめです。
とっておきのお気に入りお菓子とともに
お読みくださいな~♪
「おまんじゅうゥ!」
「ぐる!」(←訳:羊羹!)
では、ボナペティ!
ぐーぐーッ!」
「がるる!ぐるーっ!」(←訳:虎です!ぐぐーっ!)
こんにちは、ネーさです。
秋の野に響くのはポンポコ狸の腹太鼓の音か、
はたまたお腹の虫が鳴く音か……
8月最後の読書タイムである本日は、
さりげなく食欲をかきたててくれちゃう、
こちらの御本を、どうぞ~!

―― まるまるの毬 ――
著者は西條奈加(さいじょう・なか)さん、2014年6月に発行されました。
書名の『毬』には『いが』とルビが振られています……ので、
『まるまるのいが』とお読みくださいね。
「ふァ?? まるまるのォ、いがッ??」
「ぐるがるぐるる??」(←訳:何のことだろう?)
『まるまる』とは
西国のお菓子屋での『お団子』の呼び名。
そして、いが――トゲトゲのあるもの、といえば……
「あッ! わきゃッたでス!」
「がるる!!」(←訳:栗だね!!)
丸いお団子の上に、
栗の毬=いが栗に見立てた黄色い米粒をたっぷり乗せた餅菓子。
日本の各地で作られていた、
細部や形は多少違っても“秋のお菓子”として知られていたものを、
お江戸・麹町(こうじまち)の菓子屋
《南星屋(なんぼしや)》の主・治兵衛(じへえ)さんは、
黄色い米粒の代わりに
栗を裏ごしして、お団子の上半分にまぶしました。
はい! 南星屋特製まるまる毬の出来上がりです!
「あはァ! おかしィ~♪♪」
「ぐるるるがるるぅ!」(←訳:お菓子屋さんだぁ!)
ええ、そうなんです。
南星屋さんは、行列の絶えないお菓子屋さん。
麹町界隈では知らぬ者とてありません。
遠くから買いに来る人も多いんですよ。
お店は、治兵衛さんと、
娘のお永(えい)さん、
お永さんの娘で治兵衛さんの孫にあたる看板娘のお君(きみ)ちゃん。
たった三人で切り盛りする小さな店ですけれど、
味は確かだと評判です。
いいわね~♪
ネーさも食べてみたいわ~♪
「テディちゃもッ!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)
繁盛するお店と、
仲の良い家族。
お江戸を舞台にした美味しくも楽しい連作短編集……と思ったら。
あらら、風向きがヘンですよ?
或る日、奉行所の同心さんたちが
治兵衛さんの身柄を拘束!
有無を言わさず引っ立てていっちゃいました!
「ええええェッ? なぜッ??」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:お菓子作りは罪なの?)
治兵衛さんにも、さっぱりワケが分かりません。
いったいどうしてこうなった?
「なにかのォ、まちがいィ?」
「がるるるっ!」(←訳:濡れ衣だっ!)
江戸も後期にさしかかろうという時代、
治兵衛さんの身の周りで起きる
お菓子にまつわる数々の物語。
ちょっぴりミステリテイストも香る7作品は
腹ペコな甘党活字マニアさんに熱烈おすすめです。
とっておきのお気に入りお菓子とともに
お読みくださいな~♪
「おまんじゅうゥ!」
「ぐる!」(←訳:羊羹!)
では、ボナペティ!