テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

塩チョコレートを探せ!その2.

2008-02-29 23:03:37 | ショコラ
 塩チョコレート探索の旅、
 第2夜でございます。
 完璧な塩チョコレートは、はたして、どこにあるのか……?

「ネーさ、おおげさァ、なのでスよッ」

 そうね、テディちゃ、
 すっぱり言ってしまいましょうか。
 世にも美味しい塩チョコレートの名を。

「いッちゃえッ、いッちゃえェ~ッ」

 それは、フランスのチョコレートブランド
 《マルキーズ・ド・セヴィニエ》の、
 『プラリネ・ゲラント』です!!

「ふらんすゥ~?」

 フランスでは老舗として知られているんですが、
 日本には、直営店はないらしいんです。
 この名ショコラ屋さんの、
 『プラリネ・ゲラント』――
 これこそ、☆☆☆級の、お奨め品!
  (注:商品名は、或いは『フルール・ド・ソル』と
    表記されているかもしれません)

 フランス語や、食材に詳しい御方はお分かりでしょう、
 ゲラント塩を使用したチョコレート、です。
 ブルターニュ地方の海水から作られたお塩ですね。
 
 ネーさは以前、輸入食材屋さんのSALEで入手し、
 その美味しさにびっくりしました。
 チョコレートと塩の、幸福なマリアージュ!

「わおッ♪ テディちゃもォ、たべたいでスゥ!」

 うーん、それが……探してはいるんですけれど、
 ないのよね、どこにも……。
 日本ではもう扱っていないんでしょうか。
 フランスへ行けば手に入る、のだろうと思いますが……。

「ちぇッ、つまんなァ~いッ」

 チョコマニアさんはぜひチェキを!
 パッケージや箱、缶に描かれている
 マルキーズ・ド・セヴィニエ(セヴィニエ公爵夫人)の
 肖像画を目印にして下さいね!
 

 ところで、画像は《ロッテ》より発売中の
 『塩キャラメル』キャンディです。
 こちらは海塩でなく、
 フランス・ロレーヌ地方の岩塩を使用したキャンディ。
 これが、なかなかに良いお味!

「あッ、ほんとでスゥ!
 あまくてェ、やわらかッ♪
 おいしィでスッ!」

 キャラメルマニアさん(いるかな?)に、お奨め!です♪
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ワンダーキャット、めめぼん!

2008-02-29 13:35:19 | ブックス
「むひゃッ!
 ちびこいィ~、きゃわゆいィ~!
 ネーさ、このこはァ、……にゃんこ、でスかッ♪」

 はい、ワンダフルに可愛い仔猫ちゃんでしょ、テディちゃ。
 
「こ、この、あしのみじかさにィ、しんきんかんッ!」

 足が長い仔猫がいたら、その方がこわ……
 いえ、おっほん、
 御紹介いたしましょう、愛らしさピカイチの猫ちゃんの御本を!
 こちらを、どうぞ!



           ―― めめぼん ――


 
 文は竹内華子さん、写真は清水桜子さん、
 ’07年12月に発行されました。

 『めめぼん』こと、ネコのめめちゃんを、
 もう御存知の方々も居られるでしょう。
 《ふくとごま》という、
 ブログに登場している猫ちゃんたちの、
 ごまちゃんの第三子として、
 めめちゃんは生まれました。

 2007年5月29日、夜9時過ぎのことでした。

「めめちゃん……。
 よいなまえェ、でスねッ、めめちゃん……!」

 清水桜子さんのカメラが捉えた、めめちゃんの幼いすがた。
 これがワンダフル!
 小さな、針よりも細い爪を立て、
 敷物にしがみつくその身体の奥で、
 心臓がトクトクと拍つ音が聞こえるかのようです。
 
 生後まもなく亡くなってしまったという、
 めめちゃん兄妹の長兄、大(だい)ちゃん。
 次兄の、豆ちゃん。
 彼らのことを想うと、
 めめちゃんの生命は奇跡にも感じられます。
 
「がんばッて、めめちゃんッ!
 びょうきにィ、ならないでェッ!」

 大丈夫!
 めめちゃん、元気です!
 ブログ《ふくとごま》は現在も更新中です。
 ふくちゃん、ごまちゃん、そしてめめちゃんの、
 元気な様子を伝えてくれていますよ!

 でもぉ、ブログの画像もよいけれど、
 めめちゃんの写真をじっくり眺めたい――という御方には、
 この『めめぼん』を激賞!いたします。
 頁を開けば、いつでも、めめちゃんがそこに。

「よちよちのォ、めめちゃん、きゃわゆいのでスよォ♪」

 めめちゃんの誕生&成長日記、
 猫好きさんは(言うまでもない、でしょうか)
 ぜひぜひ、一読を!
 
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塩チョコレートを探せ!

2008-02-28 23:07:50 | ショコラ
「……あ~、ネーさッてばァ、またァ、ちょこれーとォ……」

 そぉなんですのよ、テディちゃ。
 またしてもチョコ、です。
 もうこうなったらとことんチョコ、です。

「ふァ~」

 えっへん。
 こちらは、不二家さんの
 『プティフランス キャラメルサレ(塩キャラメル)』です。
 MOF(フランス最高職人)監修、だそうですよ。
 薄型のミルクチョコレートの中に、
 塩キャラメルソース入り、と箱に説明があります。
 よぉし、
 どんなお味か、解明いたしましょう!
 いただきまーす♪

「テディちゃもォ、いただくのでェ~ス♪」

    (もぐもぐもぐもぐ)

 キャラメル、ソース……うむむむ、
 これ、塩……かしらね?
 塩のお味、ずいぶん抑えられちゃってるような。
 シチリア産海塩使用、とありますが……。

「みるくちょこはァ、おいしィでスよ」

 キャラメルソースも美味しい、んです。
 ハーシーのキャラメル入りキスチョコに似たお味よね。
 でも、塩キャラメル!って謳うには、
 どことなく……ズレがある?

 うーむ、これって、そうね、《塩》に対する認識が
 フランス人と日本人とでは微妙に違うのかもしれません。
 前に、J・P・エヴァンの塩チョコをいただいた時も悩みました。
 塩のお味はするけれど、
 何かが違う……。

「ネーさ、ぜいたくもの、なのでスねェ。もぐもぐッ」

 実はね、数年前、とーっても美味しい、
 ものすごーく美味しい、
 塩を使ったチョコレートに
 巡り会ったんです。

「ふゥ~ん? もぐもぐッ」

 以来、探しているんですが、
 そのチョコレートはもう、日本では売っていないみたいで、
 ……あっ?
 
 チョコが! いつの間にか、もうない?!

「ごちそォさまでした♪ けぷッ」

 ……塩チョコレートのお話、
 長くなりそうなので、
 また他日に、続きます……。

「ネーさ、げんきだしてッ!」

 …………。
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星がナビする京都の旅!

2008-02-28 13:56:31 | ブックス
「むむッ!
 きょうとのォ、ごほん!
 ネーさの、きょうとしッく、まァた、はつびょうでス!」

 そうなんですよ、テディちゃ。
 なにしろ今はJRの『そうだ、京都行こう』CM春編、
 ついでにソフトバンクのCMでもオトーサン犬さんが
 旅、旅、とTV画面からアピールしきり。
 さあ、この御本を読んで、私達も旅エネルギーを充電しましょう!



        ―― 開運!星が導く京都ガイド ――


 
 著者は鏡リュウジさん、’07年10月に発行されたものです。

「あれッ、そのおなまえェ、きいたことあるでスねッ?」

 はい。鏡リュウジさんは、有名な占星術研究家さん。
 数多くの雑誌等で星占いのページを担当し、
 著書を出版し、占術に関する翻訳もしておられます。
 
 その鏡さんが京都ガイド本を書かれた……?
 手に取り、目次を一読して、なるほど、と感心しました。
 そうかあ、こういう切り込み方もあるんですね!

「えェ? どんなァ? どんなのォ?」

 京都の名所、古刹、老舗さんやカフェ、
 といった場所を紹介している点では、
 一般的なガイドブックと同様……に見えますが、
 『星座別開運スポット』が掲載されているんです。
 それも、秋、冬、春、夏、
 それぞれの季節に合わせて。
 
 京都大好きネーさ、
 京都のガイドブックはたーくさん読んでまいりましたが、
 こういう御本は初めてです……。

「うむゥ~、めずらしッ!でスね」

 でもね、見過ごせないのは、寧ろ、
 神社さんお寺さんについて書かれた頁なんです。

 京のお寺社さんを語る鏡さんの文章は、敬虔です。
 小さな頃から親しみ、敬っている、
 その心持ちが文の端々に滲み出ているようです。
 京都出身だという鏡さんの、
 生まれ育った土地への愛情でしょうか。

 巻末に(鏡さんの本領発揮?)
 各星座の2008~2010年の運勢も記載されていて、
 占い好きの御方には一段と楽しく読める構成になっています。

 え~占いなんて~、
 と引いちゃう御方もいるかもしれませんが、
 読まず嫌いでは余りにもったいない!
 ぜひ、一かじりならぬ一読を!
 
    **   **   **   **   **
 
「う~んとォ、う~んとォ」

 テディちゃ、何を唸ってるの?

「あッ、ネーさ!
 ネーさはァ、みずがめざ、だッたでスね?
 ほらァ、ここ! ここをよむでスよッ」

 2009年は水瓶座にとって12年に一度の幸運期……。
 どんなことが起きるんでしょうね。
 いいことあるといいなあ……。
 ところで、ネーさはともかくとして、
 テディちゃは? 何座なの?

「テディちゃはァ、こくまざ!」

 小熊座……?
 ……何か、大きな誤解が……。
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くるくるッ、なチーズクリーム♪

2008-02-27 23:01:57 | 美味
 はい、食いしん坊パワー発揮、の時間です。

「つまりィ、おやつたいむゥ、ッてことでスね、ネーさ」

 3時の、いえいえ、夕方のおやつなんですけどね、テディちゃ。
 お茶といっしょに、
 新作お菓子をいただきましょう。

「ふァいふァ~いッ♪」

 こちらは、グリコさんのロングセラーお菓子、
 『コロン』の、チーズケーキ味。
 水色をベースにしたパッケージが、
 いかにもチーズケーキっぽい、というか、
 爽やか路線を演出して、

「おなかすいたでスゥ~、
 はやくたべたいィでスゥ~」

 ……そうね、いただきましょうか。
 1箱の中に小袋が六つ、入ってますね。
 はい、どうぞ。

「きゃほーッ、いただくでスゥ!」

     (べりべり、ばりばり、もぐもぐもぐ)

「あ~ッ、ほんとにィ、ちーずゥけーき!
 ちーずけーきのおあじィ、するでス!」

 ほ~? ネーさもいただいてみましょう。
 ……おお、確かに!
 チーズケーキのお味がします。
 いえ、もしかしたらこのクリーム、
 本物のチーズケーキより美味しいかも。
 チーズケーキのチーズ臭が取り除かれて、
 上手に、かつ上品に変身を遂げた、
 そんなお味です。
 美味しい!
 チーズケーキを苦手にしている御方も
 これならパクっといけちゃうかもしれません。

「あのゥ、ネーさァ、でもォ……」

 え? どうしたの、テディちゃ?

「すくないィ、のでスゥ~」

 うーむ、
 量がね、ホントに少ないわね。

「もォ、こうなッたらァ、やけぐいィッ!!」

  (ばりばり、べりべり、もぐもぐ、べり、ばり、もぐもぐもぐもぐ)

 ……な、なくなっちゃった……。
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バービー、その歴史を語れば。

2008-02-27 13:56:45 | ブックス
「おおッ!
 ばーびーちゃん、でスよォ、ネーさ!」

 はい、バービー人形ちゃんですね、テディちゃ。
 可愛い表紙のこちらは、
 バービーちゃんについての御本なんです。

「ぷりてィ、でスね~♪」

 なぜバービーちゃんが可愛いのか、
 多くの人を魅了するのか、
 その秘密を知るためにも、さあ、読んでみましょう!


    
        ―― バービーから始まった ――


 
 著者は茅野裕城子さん、’04年4月に発行されたものです。

 先日、伊勢丹新宿店のバービーショップで
 箱に入ったバービー人形を見かけて以来、気に懸かっていました。
 バービードール……って?
 アメリカのお人形だということは知っているけれど、
 他にはあまりよく……たしか、ボーイフレンドはケン、だったかな?

「うんッ、そゥでしたねェ」

 ところが、この御本を読んで驚きました。
 バービーちゃん、元々は日本生まれ?
 いえ、企画し、販売されたのはアメリカの会社からで、
 衣装のデザイナーさんもアメリカの女性でしたが、
 実際にお人形を開発製作していたのは、
 日本の下請け会社さんだった――とは!

 あの足の長い、
 ウエストはキュっと細くて、
 睫毛くるん、のバービーちゃんが……日本発!

「びッくりィ、でスねッ!」

 バービーコレクターさんの間では常識であるこのお話も、
 門外漢にとっては、ええっ!?!です。
 
 バービーちゃんの華麗なドレスを縫い上げていたのは、
 手先の器用な日本の主婦さんたち。
 バービーのサイズに合わせ、
 フランク・ロイド・ライト風の、
 モダンなミニチュア家具を作ったのも、
 日本の或る家具メーカーさん。

 言われてみれば、はい、日本人て、向いていますよね。
 こういう『小さく』て『愛らしい』もの、を作ることに。

「ふむむゥ、ふむゥ、そォだッたのでスかァ~」

 バービードールの歴史は戦後の日本史と、
 またアメリカ、日本それぞれの文化史、
 玩具の歴史や服飾の流行史とも重なります。
 静かに、しかし、きりりと、人種的偏見を打ち破ってゆく、
 その過程にも瞠目させられました。
 バービーちゃん、もっと調べてみなければ!

 茅野さんの少女時代の思い出のお話も、
 バービーちゃんと同じくらいすてきです。
 1960年代、
 バービードールがまだ日本で製作されていた頃の記憶……。
 
 そういえば、かつて私の手元にもバービーちゃんが……と
 バービードールに思い出・思い入れのある御方に 、
 ぜひぜひ、お奨めしたい一冊です!

     **  **  **  **  **  **

「ネーさはァ、ばーびーちゃん、もッてなかッたのでスかァ?」

 ネーさはリカちゃん人形を持っていたんです。
 でも……バービーちゃんが猛烈に欲しくなってきました。
 いいなあ~、バービーちゃん、いいなあ~、
 美人のお人形さんて、いいなあ……。

「ぎくッ」
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ワイルド・ミモザ。

2008-02-26 23:03:27 | 花雑記
 以前、お花屋さんで売られているミモザについて
 お喋りしましたけれど、テディちゃ、憶えてます?

「ふァいッ!
 きいろのォ、ぽわぽわなァ、おはな、でスね、ネーさ」

 お花屋さんで見かけたミモザは、
 おそらく温室のような、
 充分に管理された空間で育てられたお花だったのでしょう。

 でも、こちらは、ワイルド!
 野育ちというか、野生というか、
 自然に生えて、花を咲かせているミモザさんです。

「えらいィでスゥ! ぱちぱちぱちッ」

 通りがかりの、全然知らないお家なんですが、
 柵から身を乗り出すような形で、
 寒風の中、
 黄色いお花をつけている姿は健気ですね。
 ミモザ……正確には、
 『フサアカシア』というらしいんです。
 『ギンヨウアカシア』というお仲間さんもいて、
 容姿の点ではとっても似ているそうですよ。

 野育ちミモザは、
 お花屋さんのミモザほどには目立っていません。
 あんまり、ミモザだ!と気付く人もいないようで、
 なんだか可哀そう……。

「うんッ、それはァ、かわいそォでスゥ~。
 こんなにィ、むくむくッとしてェ、
 おいしそォなのにィ~」

 ……は?

「きいろのォ、おはな、いッきにィ、がぶッとォ」

 テディちゃ、ミモザは食用花じゃありませんよ!
 ……た、たぶん……。
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安楽椅子な、美食家探偵氏。

2008-02-26 13:47:27 | ブックス
 この表紙、この装丁で、
 分かる御方にはすぐ分かってしまいますね。

「ぽけみすゥ、でスねッ、ネーさ!」

 そうですね、テディちゃ。
 日本が誇るミステリのブランド
 《ハヤカワポケットミステリブック》さんです。
 はい、御紹介いたしましょう!

   
         ―― 殺人犯はわが子なり ――


 著者はレックス・スタウトさん、
 原著は1956年に、日本語訳版は’03年10月に発行されました。

 レックス・スタウトさんといえば、
 美食家探偵ネロ・ウルフのシリーズで知られています。
 この作品でも、探偵役はウルフ氏。
 出不精で、家から動こうとしない彼のもとへ、
 ひとりの依頼人がやってきました――

「わォッ、こてんてきィ、でスゥ!」

 持ち込まれたのは、人探し。
  ――11年前に勘当した息子の居場所を突き止めて欲しい。
     ここNYにいると思われるのだが。
 ウルフ氏は仕事を受け、
 タイムズ紙に広告を出します。

 しかし、
 『P・Hへ 貴君の無実は明らかになった――』
 で始まるこの広告が波乱の素となりました。
 折りしも、裁判所では、或る事件の公判中。
 被告人のイニシャルが、同じくP・Hだったのです。
 広告を見た警察やメディアが、
 ウルフ氏と助手アーチー氏に質します。
 無実って、どういうことだ?!

「ひとちがいィ、なのでスよォ!」

 人違い、なのでしょうか、本当に?
 ウルフ氏とアーチー氏は疑い始めます。
 勘当され失踪したP・Hと、
 有罪宣告をされてしまったP・H、
 もしや……?

 一歩も家を出ずに調査に当たるウルフ氏、
 立派な安楽椅子探偵さんだと評しても差し支えないでしょう。
 助手アーチー氏たちが集めてきたデータで、
 はたして事件は解決できるのでしょうか?
 P・Hが無実だとしたら、
 控訴審に持ち込むに足る証拠はどこに?
 そして真犯人は?

「ひゃッ、すりりんぐゥ、でスッ」

 昔むかしのNYを彷彿とさせる、
 風格ただようミステリです。
 デジタル情報飛びかう現代ミステリよりも
 オールドスタイルのミステリが好き!
 という御方にお奨め、ですね。

「おでぶの、うるふさん、だいえッとォ、してねッ!」

 それは……絶対無理です。
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ガラスのお雛さま(ただしカエル)。

2008-02-25 23:11:30 | その他
 雑貨屋さんにて発見しました。
 すかさず、パチリ。

「あ~、ネーさ、おひなさまでスよゥ~」

 そうなんです、テディちゃ。
 これはガラス細工のお雛さま。
 ただし、カエルちゃんの男雛さま女雛さま、なんです。

「きゃわゆいィ~♪」

 三人官女さんも、カエルちゃん。
 いっそ五人囃子さんもカエルちゃんに演じて貰えたら
 もっと面白くなりそうなんですけど。

 その代わりに、でしょうか、
 官女さんたちの下段には菱餅があります。
 ガラス細工の菱餅!
 ちょっと笑っちゃいますね。

「たべられないィ、おもちィ、でスゥ……ざんねんッ」

 物欲、いえ、購買意欲を刺激するガラスのカエルちゃん、
 眺めていると……じわじわ~と、

「だめでスよゥ、ネーさ!
 ばしょ、もォ、ないでスよォ!」

 う。そ、そうですね、
 部屋中どこも本だらけで、ガラス細工を飾る場所なんて、もう……
 う~ん。

「ほッ」 (←安心してます)

 でも、こっちと、あっち側の本を詰めちゃえば、
 少しスペースが――

「みぎゃ~ッ! だめでスゥよォ~!」
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粒ぞろい!で……あとから寒気が?

2008-02-25 14:00:05 | ブックス
 はい、本日も紹介いたしますのはこちらの御本です!
 ……って、テディちゃ、
 なんだか腰が引けてません?

「だッてェ、ネーさ、いやァなよかん、するでスよゥ~。
 こわァい、おはなしィ、ありそでスゥ」

 ………えっと、そう、ですね。

「あッ、めをそらしたでス!
 こわいおはなしィ、あるのでスねッ?」

 えへん、おほん、改めまして、こちらをどうぞ!



         ―― 名短篇、ここにあり ――



 編者は北村薫さんと宮部みゆきさん、
 ’08年1月に発行された作品です。

 ミステリ作家として名高いおふたりが、
 一冊の短篇集を作りました。
 選ばれた12篇の著者陣は豪華です!。
 
 半村良さんに始まり、
 小松左京さん、吉行淳之介さん、戸板康二さん、
 そして円地文子さんまで。

 全体に、ちょっぴり怖いけれどホラーとはまた違う、
 また、ミステリというよりは、
 ミステリアスな物語――
 そんな趣きを持ったお話が揃っています。

「うッ、やッぱりィ、こわいんだァ……」

 こわさ、は否定出来ません。
 ですが、これは、不思議な怖さ。

 読後すぐ、ではなく、
 時間をおいて、そののちに、ふと思い出しては寒気する、
 というような怖さです。

「あくしつでスゥ!
 あくしつな、こわさ、でス!」

 いいえ、上質な恐怖、でしょう。

 個人的にグッと来たのは、
 『考える人』――井上靖さんの作品です。

 或る新聞記者さんが、
 木乃伊(ミイラ)を目にしました。

「み、みいらッ?」

 偶然に、取材先で遭遇した即身成仏……
 いえ、本当にそうなのでしょうか?
   ――なんだか奇妙ではないだろうか。
     合掌ではなく、
     『考える人』と同じような姿勢をしている……?
 違和感ゆえに、木乃伊は記者さんの記憶に残ります。
 それから十余年の後、
 即身成仏を調査研究する一団に、
 記者さんも加わることとなったのですが……。

「こ、こわいッ、でもォ、ど、どうなるかしりたいィッ」

 巻末にて、編者の北村さん宮部さんが
 解説対談をしておられます。
 こちらも印象深くて、
 ミステリ好きの読者さんなら色々と考えさせられるところです。
 いえ、ミステリあんまり好きじゃないという御方もぜひ!
 はたして、12篇の、どれに心動かされるか――

「う~ん、う~ん、えェ~とォ」

 20世紀の空気が濃厚な短編集、
 『昭和』の物語が読みたい、という御方も、ぜひ!
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