テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 おまけのその5!

2014-01-03 21:08:31 | ♪2014!新春特別企画♪
 《名探偵テディちゃムズ、またも活躍!》
 《名馬と探偵の冒険!》
 《悪のブックメーカー摘発にテディちゃムズ貢献す!》
 《銀星号みごと女王杯獲得!》

 新春の新聞各紙には、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士と
 友人の虎くん、
 それに銀星号の名が見出しとなって躍りました。
 毎度お騒がせしております2014新春特別企画も、
 さあ、フィナーレでしょうか♪♪

「おいわいィだァ~ッ♪」
「パーティーだぁ!」
「がるるるぅ!」(←訳:祝勝会だぁ!) 

 ベーカー街のテディちゃムズの部屋では、
 ポン!ポン!とクラッカーがはじけ、
 テーブルに御馳走が並びます。

「みんなァ、たべてたべてッ!
 おにいちゃんのォおごりィだよゥ!」

  

「ああっ! 
 それは私が買ったばかりの福袋のお菓子っ!」

 兄・マイクマフト氏の悲痛な叫びは……

「こっちもうまそう!」

  

「そっそれは私の好物のクッキー!」

 えへん、祝勝会の喧騒にかき消されます。

「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちもいいね!)
「ドーナツチケット!」

  

「わわわっ私のミスドの福袋までも~!」

 気にしない気にしない♪とテディちゃムズ。

「だってェ、おにいちゃんはァ、だいしょうりィ~」

 そうそう、万馬券を獲ったのですよね。
 テディちゃムズの単勝馬券の配当は、1.1111倍でしたが。

「いちならびィ!」
「ぴんぞろぉ!」
「がるるるる!」(←訳:おめでたい!)

 勝利の馬券は、
 女王様の肖像画、数々の事件の記念品、
 タバコならぬ熊笹を詰めたスリッパ等とともに
 暖炉の上に飾られました。
 さらには仕上げに、

「えいっ!」

 と、銀星号くんがドア枠のてっぺんに
 自分の蹄鉄を投げあげます。

 これで、今年は幸運が来ること間違いなし!

  

「あらためましてェ~きんがしんねんッ!」

 お読みくださった皆さまがたに
 心よりの御礼を♪

「ではッ、ことしもォ、よろしくゥ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:お願いいたします!)



 
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2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その4!

2014-01-02 21:49:59 | ♪2014!新春特別企画♪
 消えた名馬・銀星号はどこに?

 ここだ!と、
 名探偵テディちゃムズは2014新春特別企画その4!も佳境となったいま、
 瞬殺で喝破いたしましたよ♪

「まほうをォ、とくにはァ、これがァいちばんッ!」

 魔法をかけられ、
 《くまダム・タッソー蝋人形館》の展示品にされていた銀星号の鼻先へ、
 名探偵テディちゃムズが突き付けたものは――

「わああっ??」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)

 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんのお腹も、
 ぐぐ~っと鳴らしちゃったのは、

「やきぐりィ!」

 ピカデリー広場で買い求めた、焼き栗!
 懐中にしまっておいた栗は、ほどよくホカホカです♪
 食欲をそそるその香りに……

  

「ぷはっ! 目がさめた!」

 おのれを取り戻した銀星号。
 焼き栗をパクリと頬張り、ヒヒンといななき。

「ここはどこ?
 ぼくどうしてたの?
 あっ、それよりも、いまなんじ?
 レースが始まっちゃう!」

 そうです!
 レディングマ競馬場で開催される新春特別女王陛下杯!
 大本命馬の銀星号、
 王室厩舎のエース馬・銀星号!
 出走するのなら、

「いそごうッ!」
「はやくはやくっ!」
「ぐるるる!」(←訳:競馬場へ!)

 ヴィクトリア駅から特急列車に乗って、
 観客で満員のレディングマ競馬場へ。
 関係者入口から(またも顔パスで)予定時刻ぎりぎりに、パドックへ。
 ああ、なんとか間に合った、と思いきや、

   なんだぁ、あれはぁ?
   あれが銀星号か?
   縮んじまったのか?
   ちゃぐちゃぐ馬っ仔でねえの?

 こころない野次が浴びせられます。
 そうですねぇ、魔法は完全には解けきっていないようで、
 銀星号くん、
 あんまり競走馬っぽくないおめでたい容姿のまま、ですから……

「きにしなくてェ、いいのさッ!」

 立ちすくむ銀星号に、
 声をかけたのは名探偵テディちゃムズ。

「どんなァかッこうをしてたッてェ、
 きみはァ、きみッ、なのさッ!」

 そして、手に掲げてみせたのは、
 銀星号の単勝に賭けた馬券。

「これがァ、しんらいのォ、しるしッ!
 きみはァ、きッとォ、ゆうしょうゥできるゥ!」

 その言葉に、勇気百倍の銀星号!

  

 走ります!
 ゲートが開くやいなや、
 居並ぶ血統正しい名馬たちの長~い脚をかいくぐり、
 走って走って、
 貴賓席の女王陛下がたが見守る中、
 他馬をブッちぎりで――

  

 ゴール! 優勝です!

「やったあ!」

  

「うほほっ♪ よくやった!」

 マイクマフト氏が恵比寿顔で褒めたたえます。

「銀星号を誘拐し、
 オッズを不正操作しようと謀った闇ブックメーカーの一味は
 馬券売り場前で逮捕したわい。
 また、実にもって喜ばしいことに♪」

 鼻をうごめかすマイクマフト氏。

「女王陛下と私は、
 3連単を的中させた!
 万馬券だぞよ~♪♪♪」

 めでたきは新春のほまれ、
 皆の笑顔。
 祝い、寿(ことほ)ぐ、こころばえ。
 
 名探偵テディちゃムズと、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 虎くん、
 銀星号も、
 お正月の空に願うのでした。

「よいいちねんになりますようにッ!」




  ~その5!に(たぶん)続く!~



 
 
 
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2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その3!

2014-01-01 21:30:06 | ♪2014!新春特別企画♪
 おめでとう!
 新しい年おめでとう!

 そんな声が交わされる新年を迎えたばかりのロンドンの街では、
 新春特別企画その3!が進行中でございます♪

 消えた名馬・銀星号の消息を求め、ひた走るのは
 名探偵テディちゃムズ!
 
 心当たりがある、と
 ころころの短い脚で到着した建物にはこんな看板が。

  《くまダム・タッソー蝋人形館》

「しんねんッあけおめッ! おじゃましまァス!」

  

 ロンドンのあらゆる場所で顔パスの名探偵テディちゃムズ、
 シロクマのユキノジョン・H・ワトソン博士と
 友人の虎くんを伴い、
 深夜の蝋人形館の新作展示室にて、一点をば
 ピタリ!

  

「これがァ、ぎんせいごうゥだよッ!」

  

 ……えっ? これが?

 ユキノジョン・H・ワトソン博士と虎くん、
 目を白黒させました。
 王室厩舎の大スター馬《銀星号》が、これ……ですか?

  

「えっとぉ~、まぁ~そのぅ~…」
「ぐるるるるがるるがるぐる~…」(←訳:おめでたい感じはするけど~…)
「ホントに~???」

「ほんとォだッてばァ!」

 名探偵テディちゃムズ、勇んで説明いたします。

 兄・マイクマフトの捜査資料によりますと、
 銀星号が失踪して以降、
 ロンドン市を出入りする全ての馬、
 市内の厩舎の全ての馬を調べましたが、
 銀星号に外見・体格が一致する馬はおりません。

 一方、《くまダム・タッソー蝋人形館》へは、
 クリスマス直後、
 展示品の模様替えのために
 ドでかい荷物が大量に運び込まれました。

 まさか、その荷物の中に銀星号が隠されているとは
 何者も思いますまい!

「ろんよりィ、しょうこッ!
 さわッてごらんよッ!」

 促されて手で触れてみますと、
 おや、確かに!
 冷たいはずの蝋人形が、温かい!

「むっ! ここは、ぼくのでばんだ!」

 医学博士であるユキノジョンの診察によりますと……

  

「まほうだ、これはっ!」
「がるっ???」(←訳:魔法っ??)

 ま、魔法ですか??
 名馬・銀星号は魔法のチカラで
 こんな姿になっちゃってるんですか?
 いや、魔法だとしてもですね、問題は……

 
「ぐるるっるがるる?」(←訳:どうやって解くの?)
「うう~ん、それは……」

「うッふッふッ♪」

 あららららら。
 勝算ありげに、にんまりする名探偵テディちゃムズ。
 魔法の解き方にも
 心当たりがある、んでしょうか……?



   ~その3!に続く!~




 
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2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その2!

2013-12-31 21:33:51 | ♪2014!新春特別企画♪
 ♪鐘が鳴る鳴る、鐘がなる♪
 ♪お久しぶりの新春特別企画の第二回♪
 ♪新年間近いベーカー街でも年越しの鐘が……あら?

「追跡だ! 捜査だ! さあ急げ!」

 ベーカー街の部屋に響くのは、
 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏の選手宣誓!ならぬ叱咤激励なのでした。
 何なんでしょう、追跡って?捜査って?

「おにいちゃんッ、いッたいィなにごとォ??」
「ちゃんとせつめいして!」
「がるぐるる!」(←訳:最初からね!)

 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 彼らの友人の虎くん、
 ロンドンにその勇士ありと知られた三人組が訊ねるのへ、

  

「おお! よっく聞けぃ!」

 マイクマフト氏は胸を張ります。

「女王陛下の銀星号が行方不明なのだ!」

 銀星号?と眉をひそめる名探偵テディちゃムズ。
 女王陛下の厩舎が誇る名競走馬、
 連戦連勝記録を更新中の銀星号が――

「ゆくえェふめいッ??」
「おおごとだっ!」
「ぐるる!」(←訳:事件だ!)

 クリスマスの直後、
 煙のごとく厩舎から消えてしまったという銀星号。
 探し出さないと、大変なのです。
 なぜかと申しますと、

   《新春特別女王陛下杯》

 の出走時間が、すぐそこに迫っているのですから。

「皆が銀星号を待っておる!」

 レディングマ競馬場のVIP席には、女王陛下と御家族がた、
 名門貴族諸氏がずら~り。
 招待席には外国の大使さんたち、セレブたち。
 そして銀星号の熱狂的ファンたちが
 競馬場全体にぎ~っしり。

 そこに、誰がアナウンスできるでしょう?

 『銀星号は出走しませ~ん』なんて。

「国際問題になるわい!」
「かんきゃくせきはァ、おおさわぎだよゥ!」
「だいこんらんッ!」
「がるっ!」(←訳:怖いっ!)

 新春のお祝い気分は台無し、
 レースも台無し、
 皆ががっかり……

 いえ、そんな事態は避けねばなりませんよね。

「ゆけ、テディちゃムズ!
 捜査だ!
 銀星号を発見し、
 競馬場へ送り届けるのだ!」

  

「わかッたよゥ、おにいちゃんッ!
 やッてみるッ!」
「さがそうっ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:見つけよう!)

 捜査資料一式を受け取り、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 虎くんは走り出します。
 新年の鐘が鳴るロンドンの街路を、
 或る場所に向かって!

「うんッ!
 こころあたりィがァ、あるのさッ!」

 おお、頼もしきは、名探偵テディちゃムズ♪
 で、その心当たりって……?




   ~その3!に続く!~
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2014新春特別企画!《女王陛下の銀星号事件》 その1!

2013-12-30 21:31:06 | ♪2014!新春特別企画♪
 もうあと何時間で2014年。
 そんな忙しい最中に盛り上がっていますのは……

「きゃぽォ~いッ! としのくれェ!」
「しんねんがくるぞ~!」
「がるぐるるっ!」(←訳:めでたいねっ!)

 はい、皆さま、お久しぶりでございます。
 新年間近のロンドン、ピカデリー広場にて
 わいわい騒いでおりますのは、

 名探偵テディちゃムズ!
 シロクマのユキノジョン・H・ワトソン博士!
 彼らの友人の虎くん!

  

「しんねんをォいわうゥ、おまつりィだよゥ!」
「のめや♪うたえや~♪」
「ぐるがる!」(←訳:寒いけど!)

 ロンドンもいまは冬。
 気温はたいそう低いのですが、
 市の中心部にあるピカデリー広場は
 カウントダウンをともに楽しもう!騒ごう!という人々で大混雑です。
 さらには、

「わほゥ!おいしそゥ!」
「ホットワインだ!」
「がるるるぐっるる!」(←訳:焼き栗も売ってる!)
「くださァ~いなッ♪」

 広場の隅には屋台も出ていたりして、
 テディちゃムズ一行はさっそく、
 スパイスたっぷり、身体がホカホカ温まるホットワインと
 熱々の焼き栗を買い入れました。
 飲んだり食べたりしていれば、
 アッという間に午前0時、のはずが……

「あれッ? おややッ?」
「なんだなんだっ??」
「ぐるるがるる!」(←訳:空から電報が!)

 紙吹雪に混じって天から降ってきたのは、
 クマ郵便省の特別速達電報でした。
 だれだァいまごろォ?と訝りつつ、
 テディちゃムズが電文を開いてみますと。

  《 ジケンハッセイ!スグカエレ! 》

 あ~あ、やはり、やっぱり。
 年の瀬に事件はつきもの、なのでしょうか。
 ホットワインを味わうのもそこそこに
 三人がベーカー街の部屋に戻ってみれば、
 そこには――

「テディちゃムズ!
 国家を揺るがす緊急事態だ!」  

  

「あァ~…おにいちゃんッ!」

 テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が
 ふんぞり返っていたのでした。

 さあ、どうやらまたしても始まっちゃったようです。
 恒例の新春特別ドタバタ企画が。
 お暇な御方もそうでない御方も、
 お正月休みのほんのひととき、
 テディちゃムズたちの冒険物語にお付き合いくださいませね。

 それにしても、
 マイクマフト氏のいう“緊急事態”とは……?

 

    ~その2!に続く!~



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