テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

欣喜雀躍?ジンジャラー!

2011-11-30 23:14:10 | 美味
 こんにちは、ネーさです……きゃーっ!

「わきゃーッ!」
「がるーっ!」

  

 あ~ビックリしました。
 ここ東京・八王子では現在、ファンキーモンキーベイビーズのおにいさんたちが、
 あっちにも、こっちにも、雨後の筍のごとく出没しております。
 先日はラッピングバスを見かけましたが、
 今日は……ハタめいちゃってます。
 街灯の下の広告スペースに、
 DJケミカルさんのお顔が……。

「こんにちわッ、テディちゃでス! しんじられェないィッ!」
「がるる!ぐるるがるるるー!」(←訳:虎です!アンビリーバボー!) 
「でもォ、おめでとうゥなのでス!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:紅白出場おめでとう!)

 そうですね、ファンモンのおにいさんたち、
 2011紅白歌合戦出場決定ですって!
 おめでとうございます~!

 と、動揺も鎮まったところで、
 本日のおやつタ~イム!
 
 じゃじゃ~ん!と御紹介いたしますのは、
 ジンジャラーの友! 
 生姜を使ったお菓子ですよ~♪

  

 『無印良品』さんの《ジンジャーマンクッキー》!

  

 同じく『無印良品』さんの
 《ジンジャーチャイとミルクのチョコ》!

  

 こちらも『無印良品』さんの
 《ジンジャーのロールケーキ》!

 ショウガ尽くしのお菓子3種、
 さ~あ、いただきまぁす!

「いただきまスゥ!もぐッとォ!」
「ぐるがるる!がるる!」(←訳:いただきます!ぱくり!)

 おお♪それぞれに効いていますね、ショウガのお味が!
 特に分かり易いのは、《ジンジャーチャイとミルクのチョコ》でしょうかしら。

「ぴりッ、とォ、すぱいしィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:コクがあるね!)

 《ロールケーキ》もひとクセある風味、
 《ジンジャーマンクッキー》は見た目にニッコリ♪
 お菓子マニアさんたちの話題になりそうな楽しいおやつ、御馳走さまでした!
 生姜フード好きさん垂涎のお菓子、
 ジンジャラーさんはすぐにもMUJIで、お買い物を!

「さむゥい~12がつがァ、やッてきたのでス!」
「がるるるぐるがるるーる!」(←訳:暖かくして過ごしてくださいね!)
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話そう、動物語♪

2011-11-29 23:29:18 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ぬくぬく布団が手離し難い、寒ぅ~い朝が増えてきましたね。

「こんにちわッ、テディちゃでス! すとーぶゥ、だしまスかッ?」
「がるる!ぐるるるぐるがるーる?」(←訳:虎です!暖炉に火を入れますかー?)

 そうね!では薪を一束! 
 と言いたいところですが……我が家に暖炉はございません。
 ですが、この御方のお家には、ありますよ!暖炉が!
 さあ、本日の読書タイムの訪問先は、こちら~!

  



            ―― ドリトル先生の世界 ――


 
 著者は南條竹則さん、2011年9月に発行されました。
 前々回記事では宮崎駿さん著『本へのとびら』を、
 前回記事では海野弘さん監修『おとぎ話の幻想挿絵』を御紹介いたしましたが、
 今回も挿絵つながり!
 挿絵が重要な意味を持つ児童文学の世界を探検する御本の登場ですよ~♪

 あらゆる動物と自在にお話しができるただひとりのお医者さま――

 そのひとの名は、
 ジョン・ドリトル医学博士!

「うむむゥ!
 テディちゃ、しッてるでスよゥ、どりとるはかせッ!」
「がるがるるるぐるる!」(←訳:映画にもなったね!)

 第一次世界大戦の直後から書き始められたこの物語は、
 書籍化された際、著者のヒュー・ロフティングさん御自身が
 挿絵を描いたことでも知られています。
 そう!
 有名な《ドリトル先生》シリーズも、
 挿絵を欠いては成立しない作品、だったのです。

「おしつゥおされつゥ!」
「ぐるるがるるーぐる!」(←訳:スズメのチープサイド!)

 物語に出てくるどのキャラクターも、
 ロフティングさんの挿絵なしでは、どんな生きものなのか、
 ちょっと想像がつかないところがありますよね。
 言い換えれば、
 ロフティングさんは文章と絵筆の両方で、
 長大な作品世界を構築していったのでした。

 この御本は、
 ドリトル先生の世界と作者ロフティングさんの研究書であり、
 いかにしてドリトル先生は誕生したのか、
 ドリトル先生を囲む時代の有りよう、
 愛すべき主役&脇役さんたちの解析、
 またロフティングさんの生涯をも追いかけて行く“追慕”の書物でもあります。
 
 児童文学史にも稀な、
 《ドリトル先生》を生み出した作家さんの素顔とは、
 どんなものだったのでしょう?

 ドリトル先生のお家がある、
 英国の片田舎のパドルビーとは、
 どんな町だったのか――モデルとなった町はあるのでしょうか?

「おおきなァ、おにわのォ、あるおうちィッ!」
「ぐるぐるるるがる~」(←訳:柳の木があって~)
「わにがァ、いたのでスよッ♪」

 子どもの頃、
 ドリトル先生の物語に接し、幸福な時間を過ごした活字マニアさんには
 なんとも嬉しく、懐かしさをおぼえずにはいられなくなる御本です。
 犬のジップ!
 食べるの大好き豚のガブガブ!
 家政を監督するアヒルのダブダブ!
 ネコ肉屋のマシューにトミー・スタビンズ少年!
 キャラさんたちの名を耳にするだけで、
 帆を広げ、船出するドリトル先生を見送るカモメたちの声が聞こえてくるかのようです。
 目的地は、はるかなアフリカ!

「ようそろッ!」
「がるるるー!」(←訳:全速前進ー!)

 これこそまさに、
 動物語を話せたら!と
 昔も今も密かに願う活字マニアさんのための一冊ですよ♪

「にんげんにもォ、どうぶつゥにもォ、おすすめッ!」 
「がるっ♪」
 
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~ 黄金時代の、比類なき魔法絨緞 ~

2011-11-28 23:33:15 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 PCでラジオが視聴できるradiko.jpから、流れてきますねクリスマスソングが。
 私ネーさ、ウィンターワンダーランドという曲が好きです♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふらんく・しなとらァさんがァ、よいのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるがるるぐるるー!」(←訳:虎です!やっぱり山下達郎さんだよー!)

 オールデイズな曲が似合うクリスマスシーズンには、
 読書タイムもちょこっとクラシカル趣味で!
 さあ、本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  


 
               ―― おとぎ話の幻想挿絵 ――


 
 解説・監修は海野弘さん、アートディレクションは原条令子さん、2011年9月に発行されました。
 前回記事で御紹介した宮崎駿さん著『本への扉』では、
 宮崎さんの《挿絵》に対する思いと愛情に言及させていただきましたが、
 書物とアートへの博学ぶりでは第一人者たる海野弘さんも、
 《挿絵》を愛するマニアさんのおひとりらしゅうございますよ~♪

「うつくしィ、さしえのあるゥ、ほんッ!」
「ぐるがるぐるるる!」(←訳:魔法あり妖精あり!)

 折にふれ、拙ブログでは
 《挿絵の黄金時代》とされる19世紀後半~20世紀初頭にかけて出版された御本、
 その時代に活躍した挿絵画家さんに関する御本を取り上げてまいりました。
 先日は、『アーサー・ラッカムの世界』を御紹介いたしましたよね。

「ふァいッ!
 ぴーたー・ぱんッ、きゃわゆかッたでスゥ!」
「ぐるるぐるがるるー!」(←訳:ニーベルングの指輪も!)
 
 この御本では、
 ラッカムさんと肩を並べる《挿絵の黄金時代》の名だたる画家さんたちが、
 メジャーリーグのオールスター球宴のごとく
 続々と登壇いたします。

 巻頭の、海野さんによる解説『夢見る時代の画家たち』は、
 いうなれば、選手宣誓!
 そして、ファン投票第一位?と申し上げるべきでしょうか、
 トップバッターならぬ一番手として登場するのは、
 アーサー・ラッカムさん!

「やぱりィ、でスねッ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:挿絵界のキング!)

 二番手は、エドマンド・デュラックさん!
 フランスのエスプリを英国出版界に持ち込んだデュラックさんの代表作は、
 アラビアンナイトのシリーズ!
 千夜一夜の世界を描かせたら、デュラックさんの右に出る者なし!

「ひらけェ、ごまごまッ!」
「がるぐるるがるーぐる!」(←訳:ランプの妖精、カモーン!)

 さらに、知名度はいまひとつなれど、
 ピカソさんにも賞賛されたという
 北欧出身のカイ・ニールセンさん!
 
 そして、E・A・ポーのヴィジョンを具象化するために生まれた?のかもしれない、
 ハリー・クラークさんが描くダークな世界……
 怖~い御話が好きな活字マニアさんは
 それはもう惚れ惚れすることでしょう♪

「ぎゃわァ~! あんこくゥ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:怖ろしや!)

 《挿絵の黄金時代》をテーマに編まれた画集は他にも発行されていますが、
 この御本について特筆すべきは、
 印刷状態がとても良好なこと、です。

 《黄金時代》とはいえ、
 当時の《挿絵》の原画は、現在、殆どが散逸するか、失われてしまいました。
 ゆえに、復刻&復刊にあたっては、
 100年前に発行された書物の挿絵を写真撮影し、
 編集するのが通常の作業となります。
 けれど、これが難しいのです。
 元々の挿絵が、あまり良い出来ぼ印刷ではなかったり、
 書物の保存状態が悪く、褪色してしまっていたり……。

「でもォ、このごほんではァ、さしえッ、きれいィでスよゥ!」
「ぐるがるるがるー!」(←訳:カビの跡もないー!)

 どうせ観るのなら、できるだけ美しい《黄金時代の挿絵》を!
 そうして、想いを100年前に飛翔させてください――
 印刷技術の発達とともに、
 書物がどのように発達し、花を咲かせ、
 《挿絵》によって人々を魅了してきたか――

 『本の来た道』を、
 活字マニアの皆さま、ぜひ!

「おうごんじだいのォ、まほうにィ!」
「ぐるがるがるるるがるるー!」(←訳:みんなでかかっちゃおうー!)
 
 
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本の世界で、たからさがし。

2011-11-27 23:23:09 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ケヤキの葉っぱがドサドサーっ!と落ちる音が聞こえてきますよ。
 秋も終わりですね。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くうきィがァ、かんそうしてまスゥ!」
「がるる!ぐるぐるがる~!」(←訳:虎です!お肌が乾くぅ~!)

 パックしなくちゃ!クリームも仕入れなくちゃ!マッサージも!と冬対策しながら、
 でも忘れちゃいけない読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― 本へのとびら ――



 著者は宮崎駿さん、2011年10月に発行されました。
 『岩波少年文庫を語る』と副題が付されています。
 説明するまでもありませんが、著者の宮崎さんは――

「わきゃほゥッ!
 みやざきさんだァッ!」
「がるるー!ぐるるー!がるぐるー!」(←訳:コナンー!ラナー!船長さんー!)
「くらりすゥー!かーるゥー!」

 はい、そうです、その宮崎さん、ですね。
 アニメーション作家さんの、宮崎駿さんが、この御本の著者さんなのです。

 2010年夏、
 スタジオジブリ製作の『借りぐらしのアリエッティ』が公開された折のこと。
 『アリエッテイ』の原作小説『床下の小人たち』を含む岩波少年文庫が創刊60周年を迎え、
 その記念企画のひとつとして、
 スタジオ・ジブリでは
 《岩波少年文庫の50冊》という冊子を作成しました。
 50冊の選者となったのが、宮崎駿さん!

「いいなッ、それッ! よんでみたいィッ!」
「がるるるぐるぐるるー!」(←訳:欲しいよ、その冊子ー!)

 ええ、そうです、
 欲しい!ぜひとも読んでみたい!
 と、私ネーさも思ったのですが、
 冊子は非売品……入手できなかったのです。
 あ~あ、無念だわ~と溜め息したものですが。

 とても貴重なその冊子に掲載された内容と、
 スタジオジブリで行われた宮崎駿さんへのインタヴュー、
 TV番組『ジブリの本棚』(2010年8月に放送されたもの)、
 そして、新たなインタヴューをもとに、
 著者・宮崎さん御自身が大幅に加筆して、
 今秋、この御本は生まれ出ました。

「よかッたァ、よかッたァ♪
 これでェ、みんながァ、よめまスねッ!」
「がるぐる!」(←訳:めでたし!)

 創刊以来60年の間に、
 岩波少年文庫から刊行された作品は400点を超えます。
 宮崎さんはその中から、お薦めの50冊を、
 3ヶ月かけて再読しながら選び出しました。

 50冊の顔触れは……
 うんうん、なるほどね!
 あ、これは宮崎さんらしいわ!
 というような作品から、
 えっ?これを?
 うぅ~む、そう来ましたか!
 と意表をつかれる作品もあります。
 50選に取り上げられたのを機に
 改題復刊された作品もあるそうですから、
 嬉しい御話ですね。

「ますますゥめでたいッ!」
「がるがるぐるるる!」(←訳:ますます読みたい!)

 50冊を解説してゆく宮崎さんは、
 画家さん&アニメ作家さんでもある御方ですので、
 挿絵の重要性をも力をこめて説いておられます。
 『チポリーノの冒険』では、
 ジャンニ・ロダーリさんの文章に
 B・スチュエーヴァさんが挿絵を描いており、
 宮崎さんに大きな影響を与えたこと……。
 E・H・シェパードさん描く、『クマのプーさん』……。
 E・ファージョンさんの作品には、E・アーディゾーニさんの挿絵……。

 時の流れにかすんでしまう作品、
 時を経ても変わらず読み継がれている作品。
 古びてしまうものと、
 なおも魅力を減じないもの。
 
 巻末に、宮崎さんは
 『子どもたちへのエール』と題した文章を配しています。
 21世紀の子どもたちへ、宮崎さんが贈る言葉とは――

「えーるをォおくろうッ!」
「がるるーる!」(←訳:エールを!)

 書物を愛するかつての子どもたちに、
 きっと書物を愛してくれるに違いないたくさんの子どもたちに、
 ぜひ!の一冊ですよ~♪
 

 
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お店あれこれ巡り♪

2011-11-26 23:07:03 | おまつり
 こんにちは、ネーさです。
 今日、11月26日は、三の酉!
 なので、読書タイムをお休みして、屋台巡りとまいりましょう~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わほゥ! いいィ~においィ~♪」
「がるる!ぐるがるがるる~…」(←訳:虎です!この甘い香りは~…)
「ばななんッ♪」

  

 は~い、バナナチョコの屋台さんでした♪
 
「あッ!あれはァ?」

  

「がるるっ!」(←訳:お肉だぁ!)

 霜降りステーキの屋台さんは、
 なんと、小学校低学年の男の子たちに人気のようでした。
 チビっ子たちが、お父さんに、
 食べたーい!と、おねだりしていましたよ。

 肉食派さんに対して草食派さんの食べ物は――

  

「ぽてちィ!」

 ポテトチップスではなくて、
 ポテトフライの屋台さんです。
 意外にも、大人のお客さんが多いように見受けました。

 そして、屋台といえば、こちら!

  

「わたあめやさんッだァ~♪」
「がるがるっ!」(←訳:モコモコっ!)

 お次は、あ~ら、珍しや?

  

 くじ引きの屋台さん、です。
 くじを引いて、当たりがでたら、
 アイドルさんのカレンダーやグッズと引き換えできちゃう、みたいね。

「あうゥ~…くじィ、ですかァ~」
「ぐるがるるるぐる~…」(←訳:くじ運は自信ないなあ~…)

 でもね、くじ運の良し悪しよりも、
 もっと分からなかったのは、こちらなのよー!

 

 あんず飴屋さんと、フランクフルト屋さんの屋台に挟まれて営業中なのは……
 数字合せ?
 えーと、どういうものなのかしら、数字合せ、って?
 数独みたいなもの?
 クイズじゃないわよね?
 
「わきゃりませんッ!」
「ぐるがるるー!」(←訳:正体不明だー!)

 他には、タコ焼屋さん、お好み焼き屋さん、
 漬け物屋さん、クレープ屋さん……
 写真を撮影したのは、午後の早い時間だったので、
 お客さんはまだ少なめでしたが、
 夕刻になるにつれ、大そうな賑わいとなりました。
 お酉さまの神威で、どうか来る2012年は、
 日本も世界も商売繁盛!
 活況あふれる年になりますうように!

「かみさまッ、どうかァ、よろしゅうにィ!」
「がるるぐるがるがるー!」(←訳:お頼み申し上げますー!)
 
 
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机の上に、まず方眼紙を。

2011-11-25 23:33:41 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ここ東京・多摩地域の紅葉は今週末が見頃!だそうです。
 高尾のお山周辺は、観光客さんで賑やか~♪

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 おみやげにはァ、たかおせんべいィ、おすすめでス!」
「がるる!ぐるぐるぐるるるがるがるー!」(←訳:虎です!甘くてサクサクな御煎餅だよー!)

 関東圏の土曜日&日曜日は、お天気も良さそうですね。
 お出掛けにはうってつけ!ですが、
 その前にちょこっと読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 家の履歴書 文化人・芸術家篇 ――


 
 著者は斎藤明美さん、2011年7月に発行されました。
 以前に『家の履歴書 今は亡きあの人篇』を御紹介いたしましたが、
 こちらの御本に登場するのは、
 画家さん、漫画家さん、落語家さん、芸能人さん、映画監督さん、野球解説者さん、と
 現役で活躍なさっている『文化人・芸術家』の方々です。

  あなたは、どんなお家に住んでいましたか?
  思い出に残っているお家は?
  そのお家で、どんな暮らしをしていましたか?

 そんな風に訊ねられたら誰だって、
 ついつい、気合を入れて、
 《家》つまり《我が家》《我が住まい》の履歴を
 語ってしまうものですよね。

「うむッ!かたッてしんぜようゥッ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:見取り図だって描いちゃうよ!)

 一番手を飾るのは、
 私たちも大ファンの、安野光雅さん!

 島根県津和野の、“宿屋の倅”に生まれたという安野さんは、
 生家を回想しつつも、
 昭和28年から25年間暮らした東京都小金井市のお家に
 特別な思い入れがあるようです。
 
 それは、アトリエがある家でした。
 念願の、アトリエ付きの家!
 画家にとっての、夢の家……。

「いいなァ~♪ あとりえッ!」
「がるぐるる~!」(←訳:憧れだよね~!)

 漫画家の、西原理恵子さんにとっての“原風景”、
 松本零士さんの自筆見取り図が光る“長屋”図解。
 茶道家の千玄室さんの、500年続く“家”は、京都に。
 加藤和也さんが夢見るのは、お袋・美空ひばりさんと暮らした“家”……。

 京都南座の新春顔見世興行もかくや!
 豪華な文化人さん・芸術家さんたちがずら~り、な中にあって、
 美輪明宏さんの“家”が、
 不思議とこころに残りました。

 長崎に生まれた美輪さん、
 実家の事情により、
 若くして長崎から東京へ移り住みます。
 17歳。
 お金はなし、コネもなし。
 頼る親戚もなく、
 ただ、歌の世界で大成することを信じて――

「だいけッしんッ、だッたでスゥ!」
「がるぐるるるるがるー!」(←訳:でも間違ってなかったー!)

 三島由紀夫さんとの交流を、美輪さんは追想します。
 謙虚なひとでしたよ、と。
 その言葉に、読み手の私たちは思わざるを得ません……
 いま、もし、三島さんが生きていたら?
 そして、“家”について語ってくれたなら?
 どんな“家”が、
 彼の魂の器であったのでしょうか……?

「こどものころのォ、いえェかなッ?」
「ぐるるがるがるるぐるる?」(←訳:大人になってからの家かな?)

 見取り図マニアさんに、
 昭和史研究家さんに、
 むかし住んだ“家”を折にふれては思い出してしまう活字マニアさんに
 おすすめの一冊です。
 読み終えたら……さあ、方眼紙に描いてみましょう!
 御自身の“家”を!
 
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ガタゴトと、夢は走る。

2011-11-24 23:26:16 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 夕刻、東の空で輝いているお星さまを、あらためて調べてみて……
 うん!
 あれはきっと、木星さんだわ!
 と結論いたしました。

「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふむふむッ、じゅぴたーでスかッ♪」
「ぐるるー!ぐるるるがるがるる!」(←訳:虎ですー!近くて遠いお星さま!)

 木星のシマシマや土星の輪、
 火星の小惑星帯……
 お空のロマンは尽きませんが、
 本日ご紹介いたしますこちらの一冊からも
 馥郁とロマンが香ってまいりますよ♪
 さあ、活字マニアさん、そして鉄道マニアさんも、御覧あれ~!

  


 
             ―― 小説を、映画を、鉄道が走る ――


 
 著者は川本三郎さん、2011年9月に発行されました。
 愛らしい装幀は、本山木犀さんによるものです。
 著者の川本さんは、サントリー学芸賞受賞作『大正幻影』、読売文学賞受賞作『荷風と東京』、 
 桑原武夫学芸賞と毎日出版文化賞を受賞した『林芙美子の昭和』他、
 文学・映画についての評論作品で知られる御方ですが、
 
  『鉄道の旅が無性に好きな人間である』

 と、御自身の《テツ》レベルを分析しておられます。
 鉄ちゃんと呼ばれる鉄道マニアではない、
 車輛の形やレールの幅にも感心はない、
 ただ、鉄道の旅が好きなのだ――

「てつどうふぁんッ、なのでスねッ♪」
「がるるるぐるるがるる!」(←訳:分かりますその気持ち!)

 鉄道が大好きなのは、
 鉄道マニアさん&ファンさんたちだけではありません。
 多くの作家さんたち――
 小説家さん、映画作家さん、画家さん、漫画家さんの作品にも、
 大きな役目を担って、鉄道は登場します。

 背景や点景として、
 ストーリーの重要なアクセントとして、
 或いは、
 作品のテーマそのものとして。

 そう、この御本は、映画評論であり、
 鉄道文学評論書でもあるのですが、
 御本の幕開けには
 松本清張さんの作品が挙げられています。
 清張さんと鉄道、といえば――

「あはァ! それはッ!」
「ぐるがるるるがるる!」(←訳:列車のミステリだね!)

 奥田英朗さん、恩田陸さん、石井桃子さん、
 林芙美子さん、つげ義春さん、
 水上勉さん、島田荘司さん、永井荷風さん――
 作品中に、随筆に、回想録に、
 鉄道のある風景や、鉄道に乗る楽しさ、喜びを書き込んだ作家さんたちに、
 川本さんは想いを巡らせ、
 往時の鉄道事情をも発掘してゆきます。

 第二次世界大戦のさなかにも、
 鉄道が止まることはなかった……
 あの東京大空襲の折も、国電は動き、私鉄も運行されていた……
 関東大震災の直後であっても、
 避難する人々を乗せ、
 中央線は走った……
 そして、この春の震災の際も、
 鉄道に係わる人たちが如何に身を粉にして行動したことか……

「てつどうはァ、すごいィでスゥ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:鉄道員さんたちもすごい!)

 作中に引用されている池澤夏樹さんの言葉――

  『鉄道のおかげでどれほど遠くに夢を馳せることができたか』

 鉄道好きさんにとっては、
 まさに日頃から抱く思いそのまま、
 心の動きをそっくり言い表した文章が、
 深く印象に残ります。

 ひとが鉄道に託した夢、
 鉄路の彼方に見た望み、
 駅で交差する過去と未来。

 鉄道ファンさんに、
 それほど鉄道ファンじゃないんだけど、という方々にも、
 ぜひぜひおすすめした素晴らしい《鉄道愛》の一冊です。
 読み進むごと、
 鉄道に寄せる希望と感謝が、
 線路の上に作家さんたちが見た場面の数々がぐんぐんと膨らんでくる迫力!
 どうか、この素晴らしい御本を、読み逃しなきように!

「ことしィのォ、べすとわんッ!」
「がるるるがるぐるがるぐるー!」(←訳:テツマニアさんも、読んでねー!)
 
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長~いパンチ!

2011-11-23 23:22:11 | 美味
 こんにちは、ネーさです。
 11月23日《勤労感謝の日》の今日は、
 いえ、別にこれといって祝日と関連性はないのですが、
 長~いもの特集ですよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 なァがァ~いィものッ??」
「がるる!がるるぐるる~?」(←訳:虎です!長いって何~?)

 ふっふっ、それはですね、例えば……じゃじゃん!

   

 『P&Gジャパン』さんの
 《プリングルズ 期間限定 チーズフォンデュ》!

「がるるぐるがるー!」(←訳:30%増量だってー!)
「たてながァでスゥ!」

 こちらも!ですよ~♪

   

 『明治』さんの
 《グミチョコ ドリンクメニュー》!

 クリームソーダ味・コーラフロート味・いちごミルク味の、
 3種類のお味のグミチョコが入っている筒型パッケージのお菓子です♪

「ほそながァ~でスねッ!」
「ぐるるるーがるるがる???」(←訳:コーラ味のグミチョコ???)

 そして、こちらは……じゃじゃじゃーん!
 
   

 PLAZAさんで、パチリ!といたしましたのは、
 くるみ割り人形くん、ですよ♪

   

 楽隊さん、近衛兵さん、王さま……
 各種クリスマスグッズの中にあっても、
 縦に長~くて、
 背高ノッポなくるみ割り人形さんたち、
 ちょっと目を惹きますね。

 日本では、クリスマスシーズンや年末に上演されるものといえば、
 ベートーベンさんの『第九』を思い浮かべる御方が多いかもしれませんけど、
 欧米圏では、クリスマス劇として馴染み深いのは、
 くるみ割り人形!
 頭でっかち、顎がっしり、丈夫この上ない歯を持つお人形さんが
 少女マリーとともに、
 悪いネズミの王さまを退治するアドベンチャーストーリーです♪

「さようでスかッ、もぐぱくッ♪」
「ぐるがるるぐるがるる♪」(←訳:なるほどねパクぱくく♪)

 あらっ? いつの間に?

「いただいておりまスゥ!
 ぽてちッ、おいしィでスゥ~♪」
「がるるぐる~♪」(←訳:グミも美味~♪)

 長~いお菓子と長~いお人形さん、
 クリスマス気分を盛り上げてくれる食べ物やグッズをお探しなら、
 お店で御対面してみて下さいね。
 
「がるーぐるるるぐるがるる!」(←訳:パーティ好きさんにおすすめ!)
「かざッてもォ、たべてもォ、たのしィッ!」
「ぐるるぐるがるがるるー!」(←訳:人形は食べちゃダメだようー!)

 
 
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新作も旧作も!の大列伝。

2011-11-22 23:17:54 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 寒さ増す11月の夕刻、東の空に輝くお星さまは、
 えーと、何というお名前なのでしょうか?
 図鑑やアプリで調べてみましたが……アルデバランかしら??

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せいざをォ、みわけるのはァ、むずかしィのでス!」
「がるる!ぐるるるるがるーがる!」(←訳:虎です!首が痛くなっちゃったー!)

 では、温かいお部屋に戻って、
 天上の星ならぬ地上の星、いえいえ、紙上の星を見つけるといたしましょう。
 本日ご紹介いたしますのは、こちら~!

  


 
            ―― あさのあつこのマンガ大好き! ――


 
 著者は あさのあつこ さん、2011年9月に発行されました。
 人気の『バッテリー』シリーズ、歴史小説、SF小説、
 ミステリーやエッセイ作品でも知られる作家のあさのあつこさんは、
 “大のマンガ読み”さんであるようです。
 小さいころに出会ったマンガ、
 少女の時代に読んだマンガ、
 大人になってのち夢中で読んだマンガ……
 この御本は、
 あさのさんの身の内に染みこんだマンガ、
 あさのさんを虜(とりこ)にしたマンガを振り返り、
 独自のマンガ文化年表をも編み込んだ
 《日本のマンガ》論集です。

「にほんのォ、まんがはォ、ほしのかずゥ!」
「がるがるぐるぐるる!」(←訳:たくさんあるよねえ!)

 ――わたしは幼い頃から、少年マンガ・少女マンガの区別なく、さまざまなマンガを読んできました―― 

 文中、あさのさんはそう述べておられます。
 従って、各章で言及されるマンガも、
 名作スポーツマンガから、
 『ベルばら』のような少女マンガ、
 萩尾望都さんの作品のような『文学に近い』と言われるマンガ、
 さらには『ドラゴンボール』他、
 週刊少年ジャンプから生まれた作品
 近年の『聖☆おにいさん』などなど。
 うーん、お詳しいんですね。
 
「さすがァでス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:博士と呼びたい!)

 あさのさんにしか書けない『小説家から見たマンガ』の章では、
 クリエイター・あさのさんのふところの広さを、
 そして『最終回に望むこと』では、
 あさのさんの《理想の創作作法》が浮かび上がります。
 読み手は、また描き手は、
 どのような形の《締めくくり》に涙し、
 或いは反発するのか?
 これなら許せる最終回と、
 これはちょっと許したくないぞ!な最終回を、
 嘆いたり、惜しんだり……。

「ふかいィ、おもいいれェがァ、あるのでスよッ!」
「ぐるぐるるるがるる!」(←訳:マンガって特別なのさ!)

 巻末では、あさのさんお気に入りのマンガ36作品が紹介されています。
 36作品の中に、
 皆さまの愛読書は載っていますか?
 これは知らないわ!
 しまった!未読だ!という作品は?
 もしや、
 読もうと思って買ったけれど、
 まだ手をつけてないや~!
 という作品もあったりして?

「よみかえそうッ、めいさくゥまんがッ!」
「ぐるるぐるるがる!」(←訳:新作にも挑戦したいね!)

 マンガLOVE!な活字マニアさん、ぜひ~♪
 
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歴史と、ナイショと。

2011-11-21 23:32:16 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 夕空にピカリ!とお星さまがきれいな季節がやってきたようです。
 もう冬、なんでしょうね。

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やきいものォ、きせつゥ、でスねッ♪」
「がるる!ぐるるぐるがるーる!」(←訳:虎です!闇ナベの季節ですよー!)
「むぴゃッ! やみなべはァ、いやでスよゥ!」

 ……冬の寒さは思考を空転させもするのでしょうか。
 では、アタマの回路に読書エッセンスを!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
              ―― 街道をついてゆく ――


 
 著者は村井重俊さん、2011年2月に発行されました。
 『司馬遼太郎番の6年間』と副題が付されています。
 表紙を御覧になれば……分かる御方には分かっちゃいますね♪
 題名と題字は、司馬遼太郎さん著『街道をゆく』シリーズのもじり、というか、
 シャレ、になっています。

「くすすッ♪」
「がるるっ♪」

 著者の村井さんは、副題にもありますように、
 週刊朝日誌上の人気連載『街道をゆく』の担当者さんを務めた御方です。
 
「わほッ、すごいィでスねッ!」
「ぐるぐるがるるるがるるー!」(←訳:大人気作家さんの担当さんなんてー!)

 村井さんが司馬さん付の担当記者さんになったのは、
 1989年(平成元年)、
 司馬さん66歳、
 村井さん31歳の、秋も終わりのころのことでした。

「さんじゅういッさいィ!」
「ぐるぐるがるるぐる!」(←訳:若き担当さん誕生、だ!)

 担当者をやってみないか、と上司さんから言われたときは嬉しくて、
 けれど村井さん、
 急いで固辞いたしました。
 ダメです!
 『街道をゆく』の担当は、そりゃやってみたいけれども、
 英語、話せませんし。
 それに……
 司馬遼太郎さんの小説、大好きです!
 でも、でもですね、
 ナイショの話、
 実は……『街道をゆく』は、
 一冊も読んだこと、ないんです!

「ええェッ???」
「がるぐる?」(←訳:ホントお?)

 『街道をゆく』は未読ですが、
 ああ、しかし、司馬さんの担当になる、という
 大いなる魅力に抗え得るジャーナリストさんがこの世にいるわけはありません。
 前任者さんに紹介され、
 村井さんは司馬さんのお宅へと向かいます。
 もろもろの不安を抱えつつ始まる『街道をゆく』新編に、
 やがて、頼もしい戦力が加わりました。
 絵本作家の安野光雅さんが、
 挿絵を担当することとなったのです!

「おォッ! ごーじゃすゥ!」
「ぐるがるぐるるっ!」(←訳:豪華な布陣だねっ!)

 歴史小説好きさんは、
 司馬さんのお顔を毎日のように拝見できるなんて!と羨み、
 アート好きさんは、
 安野さんのナマ画を見られるなんてステキ!と羨み、
 同じ業界の方々も、
 司馬センセとお仕事できるなんてこのヤロー!と羨んだに違いない、
 華々しくも壮絶な、
 村井さん率いる『街道をゆく』チームの成果は、はたして……?

 前回記事では正岡子規さんの句集を御紹介いたしました。
 子規さんといえば、
 もうすぐドラマ『坂の上の雲』の放送が始まりますね♪
 ドラマの中では、既に子規さんは退場してしまいましたが、
 司馬さんが描いた明治の群像劇を愛する活字マニアさんに、
 この御本はぜひのおすすめです!
 
「れきしまにあさんもォ、ぜひッ!」
「ぐるがるるがるっ♪」(←訳:読んでみてねっ♪)
 
 
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