「さあっ、事件なのだ、テディちゃムズ!」
はい、前回よりの続き、でございますよ。
2016年まで、あとわずか。
大晦日のロンドンで
眉毛をヒクつかせているのは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/d3/9df3990ad603f3cef099e63d87a78ba1.jpg)
名探偵テディちゃムズの兄、
マイクマフト氏。
世界に冠たるこの大都市でも、
最もヘンテコ、風変り、と評判高いテディオゲネス・クラブの
玄関口でモフモフな両足を踏ん張り、
「では諸君、
テディオゲネス・クラブへ入りたまえ!
話はそれからだ!
おぉっと、ただし!」
マイクマフト氏が、
名探偵テディちゃムズと、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
そして虎くんを
きりりっと見据えて言うことには、
「よいかねっ、テデォゲネス・クラブ内では――」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/21/6aa3bdfe654ed6fb0b876639c6743adc.jpg)
「私語禁止じゃ~っ!」
「ぐへッ?」
あららっ?
突如、マイクマフト氏を押しのけて登場したこの御方は?
「わしかっ?
わしは、クマ仙人じゃ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/f3/d0c27552edee9cb5c8f69ab9aea6c1cf.jpg)
ええッ?クマ仙人?クマ仙人って誰ぇ~??
と、どよめくテディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソン博士と虎くんです。
それにしても、クマぎっしりの画像ですねえ。
「おっほん!
テディオゲネス・クラブの設立者にして名物支配人、
クマ仙人とはわしのことじゃ!
よいかっ、皆の衆!
クラブ内では決して喋るな!口を利くな!
それが、我がテディオゲネス・クラブの鉄の掟じゃわい!
一度でも喋ったら、三ヶ月の出入り禁止!
二度目で永久除名処分じゃ!
談話室以外では、ひとっ言も喋ってはならん!」
では談話室へ案内するぞ!
ついてこい!
とクマ仙人に引っ立てられるように、
テディオゲネス・クラブの扉をくぐるテディちゃムズ一行は、
建物内部の静けさに驚きました。
ロンドンの中心部にあるとは思えない、
針の落ちる音さえ聴こえてきそうな静寂ですよ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/b3/791e27c74b79693c16486a5897731fbb.jpg)
「……ここ数日、平和で静かなこのクラブのあちこちで
摩訶不思議なる出来事が相次いでおるのだよ、
テディちゃムズくん!」
談話室に着くや、
クマ仙人は説明を始めました。
話は私が、とマイクマフト氏の前が身を乗り出すのを
肘で押しやり、
「厨房から、食べ物がちょいちょい消え失せる。
椅子の背にかけておいた膝掛けが見当たらなくなる。
シルクハットは、目を離した瞬間にどこかへ行ってしまう。
飲みかけのミルクティーは、いつの間にやら空っぽになり、
閉じていたはずの天窓が、
ハッと気付けば開いている。
だがな、
いろいろな不思議が起こる一方で、
金銭の紛失はないのだ!
1ポンド、いや1ペンスたりと、
お金は盗まれておらんのだよ!
これはいったい、どういうことだっ?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/5f/cb62e5ea79345ec2c9f48b312153ccfb.jpg)
「ははァ!」
名探偵テディちゃムズの眼が
ぴかりん!と光りました。
「まどッ! それにィ、もうふッ!」
おやおやおや?
もしや、テディちゃムズ……?
「なぞがァ、どんどんッほどけてェきたよゥ!」
よっしゃ、話していただきましょう♪
摩訶不思議なる事件の真相を!
~その3!へ続く!~
はい、前回よりの続き、でございますよ。
2016年まで、あとわずか。
大晦日のロンドンで
眉毛をヒクつかせているのは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/d3/9df3990ad603f3cef099e63d87a78ba1.jpg)
名探偵テディちゃムズの兄、
マイクマフト氏。
世界に冠たるこの大都市でも、
最もヘンテコ、風変り、と評判高いテディオゲネス・クラブの
玄関口でモフモフな両足を踏ん張り、
「では諸君、
テディオゲネス・クラブへ入りたまえ!
話はそれからだ!
おぉっと、ただし!」
マイクマフト氏が、
名探偵テディちゃムズと、
ユキノジョン・H・ワトソン博士、
そして虎くんを
きりりっと見据えて言うことには、
「よいかねっ、テデォゲネス・クラブ内では――」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/21/6aa3bdfe654ed6fb0b876639c6743adc.jpg)
「私語禁止じゃ~っ!」
「ぐへッ?」
あららっ?
突如、マイクマフト氏を押しのけて登場したこの御方は?
「わしかっ?
わしは、クマ仙人じゃ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/f3/d0c27552edee9cb5c8f69ab9aea6c1cf.jpg)
ええッ?クマ仙人?クマ仙人って誰ぇ~??
と、どよめくテディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソン博士と虎くんです。
それにしても、クマぎっしりの画像ですねえ。
「おっほん!
テディオゲネス・クラブの設立者にして名物支配人、
クマ仙人とはわしのことじゃ!
よいかっ、皆の衆!
クラブ内では決して喋るな!口を利くな!
それが、我がテディオゲネス・クラブの鉄の掟じゃわい!
一度でも喋ったら、三ヶ月の出入り禁止!
二度目で永久除名処分じゃ!
談話室以外では、ひとっ言も喋ってはならん!」
では談話室へ案内するぞ!
ついてこい!
とクマ仙人に引っ立てられるように、
テディオゲネス・クラブの扉をくぐるテディちゃムズ一行は、
建物内部の静けさに驚きました。
ロンドンの中心部にあるとは思えない、
針の落ちる音さえ聴こえてきそうな静寂ですよ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/b3/791e27c74b79693c16486a5897731fbb.jpg)
「……ここ数日、平和で静かなこのクラブのあちこちで
摩訶不思議なる出来事が相次いでおるのだよ、
テディちゃムズくん!」
談話室に着くや、
クマ仙人は説明を始めました。
話は私が、とマイクマフト氏の前が身を乗り出すのを
肘で押しやり、
「厨房から、食べ物がちょいちょい消え失せる。
椅子の背にかけておいた膝掛けが見当たらなくなる。
シルクハットは、目を離した瞬間にどこかへ行ってしまう。
飲みかけのミルクティーは、いつの間にやら空っぽになり、
閉じていたはずの天窓が、
ハッと気付けば開いている。
だがな、
いろいろな不思議が起こる一方で、
金銭の紛失はないのだ!
1ポンド、いや1ペンスたりと、
お金は盗まれておらんのだよ!
これはいったい、どういうことだっ?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/5f/cb62e5ea79345ec2c9f48b312153ccfb.jpg)
「ははァ!」
名探偵テディちゃムズの眼が
ぴかりん!と光りました。
「まどッ! それにィ、もうふッ!」
おやおやおや?
もしや、テディちゃムズ……?
「なぞがァ、どんどんッほどけてェきたよゥ!」
よっしゃ、話していただきましょう♪
摩訶不思議なる事件の真相を!
~その3!へ続く!~