テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

そのころ、の記憶と。

2016-05-31 22:04:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 いまァ、なぜかァ、うんどうかいィしーずんッ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!梅雨前に運動会!)

 こんにちは、ネーさです。
 運動会に中間テスト、修学旅行、インターハイの準備も、と
 小学校から高校まで、学生さんは忙しそうです。
 本日の読書タイムは、
 高校を舞台にしたミステリ作品を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



       ―― 放課後スプリングトレイン ――



 著者は吉野泉(よしの・いずみ)さん、2016年2月に発行されました。
 『SPRING TRAIN』と英語題名が付されています。

「うむッ? ひょうしのォ、ふんいきィはァ~…」
「ぐるるる?」(←訳:ほんわか?)

 高校を舞台にしたミステリ、と申しましたが、
 ええ、ご安心ください、
 壮絶なバトルロワイヤルはありません。
 凄絶なホラーサスペンスシーンもありません。

 この御本に収められている
 連作短編ミステリ4作品に共通するトーンは、
 学校の音楽室で誰かが奏でるピアノ曲のような、
 どこかしら懐かしい音、でしょうか。

 その“懐かしさ”の理由は、
 おそらく、著者・吉野さんが巻末の『あとがき』に
 述べておられますが……

 ホームシック。

「なつかしのォ~こきょうゥ~♪」
「がるぐる~!」(←訳:我が故郷~!)

 物語の舞台になっている高校は、
 福岡市内の、或る高校です。

 高校の2年生といえば、
 うんうん、3年間の高校生活の中で
 いちばんリラックスして学校に通えるとき。

 この物語の語り手である、
 《私》こと泉(いずみ)さんも、
 今日の授業が終わるのを
 うきうきと心待ちにしています。
 なぜって――

「あはァ! わきゃッたでス!」
「ぐーるる!」(←訳:デートだ!)

 ブブー!違います。

 泉さんはね、
 親友の朝名(あさな)さんが彼氏さんを紹介するというので、
 福岡市内の、天神地下街の中央広場へ
 ゆくことになってるんですよ。

 友人のボーイフレンドさんは、
 はたしてどんな人でしょうか。
 自分のデートじゃないけれど、
 ほどよい緊張とワクワク感で、
 駅へと走る泉さんと、朝名さん。

「いそぎましょゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:遅刻厳禁~!)

 しかし、
 電車から地下鉄に乗り換えよう、というところで。

 不思議な出来事が、
 泉さんの身の上に起こります。

「これはァ、いッたいィ???」
「ぐるるるがる~??」(←訳:どうゆうこと??)

 小さくても、
 実害はなくても、
 頭の片隅にいつまでも引っ掛かってしまいそうなその出来事を
 するん、とほどいてみせるのは、
 泉さんでも朝名さんでもなく、
 朝名さんのボーイフレンドさんでもない、
 新たな登場人物さん。

「わほッ♪ めいたんていィ!」
「がるる!」(←訳:鋭いね!)

 炯眼の持ち主さんと
 泉さんのお喋りに、
 はたまた学校の文化祭でのバタバタに、
 毎日の学校生活の様子に、
 読み手は記憶を刺激されることでしょう。

 自分の高校時代はどうだったろうか。

 うん、共学ってこんなだったよなあ。
 化学の実験、あったよね。
 文化祭かぁ、ウチのクラスは演劇じゃなくて
 模擬店だったっけ。

「あさのォつうがくゥ、きついィ~!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:部活でクタクタ!)

 良い意味でケレン味を排し、
 ミステリよりも文芸作品に近い物語ですから、
 あんまりミステリを読まない活字マニアさんにも
 おすすめしたい一冊です。

 とりわけ、福岡で学生時代を過ごした御方は、
 ページを捲るごと――

「ぐぐゥッとォ~」
「がるるるるぐるる?」(←訳:こみ上げる何かが?)

 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね!
 
 
 
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寓話のようでいて。

2016-05-30 21:59:02 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ごーるゥしましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリア総合優勝は
 ヴィンチェンツォ・ニーバリさん(アスタナ所属、国籍はイタリア)!
 最終日までドタバタに見舞われた今年のジロを見事に制しました~♪
 7月開幕のツール・ド・フランスの覇者は、誰なのかなぁ?
 と、楽しく妄想しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― 神様に一番近い動物 ――



 著者は水野敬也(みずの・けいや)さん、2016年3月に発行されました。
 『人生を変える7つの物語』と副題が付されています。

 前回記事では映画ガイド本を御紹介いたしましたが、
 こちらのフィクション作品も
 どこかSFテイストのする、
 シュールな動物寓話集……
 いえ、寓話集のパロディ、といったらいいのかしら?

「しゅやくはァ、いきなりィ~!」
「ぐるるがぅるるる!」(←訳:コブタちゃんです!)

 御本のいちばん初めに収録されているのは、

 『三匹の子ぶたなう』。

 ええ、はい、子ぶたさんなんです。
 あの三匹の。
 ワラのお家・木のお家・レンガのお家で
 それなりに平和な暮らしを送っていた、
 あの、子ぶたさんたち。

 そして、いくら空腹だったとはいえ、
 非合法かつ残酷な戦いを挑んだオオカミ野郎の、
 まあ当然だわよね~と皆が納得するあの有名なお話が――

 モダンに大変身!

「おおかみくんはァ、かんがえぇましたでス!」
「がるぐるるるがるるる!」(←訳:同じ間違いはしないぞ!)

 子ぶたさんのお家に向かう前に、
 オオカミ野郎、或る名言を噛みしめます。

   最も強い者が生き残るのではない。
   唯一生き残るのは、
   変化した者だ。

 かのチャールズ・ダーウィンさんの言葉です。

「へんかァ、しなくちゃッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:騙されないように!)

 今度は子ぶたさんに騙されることのないよう、
 充分に精神的武装してのち、
 闘いに赴いたオオカミ野郎でしたが……

 結末や、いかに!

「ぷひひひッ♪」
「がるる~♪」

 他に、
 映像化したらステキそうな
 『宇宙五輪』、

 ラジオドラマに仕立てたい
 『スパイダー刑事(でか) ~カブトムシ殺人事件』、

 遠藤周作さんの『沈黙』を想わせる表題作品
 『神様に一番近い動物』、

 等々の、パッと見は異端のようでいて、
 実は正統派寓話7作品が、
 読み手さんお人生を変えてやろう!と
 手ぐすねを引いておりますよ。

「さしえもォ、やッてくれまスゥ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:拍手100万回!)

 文平銀座さんによるイラストの、
 ああ、なんたる相乗効果!
 物語を、御本を、いっそう充実させる
 すばらしい画です♪

 『夢をかなえるゾウ』で著者・水野さんのファンになった方々は、
 こちらの御本も手に取ってくださいね。
 ぜひのおすすめですよ~!

 
 
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  読もう&観よう《SF》!

2016-05-29 21:54:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうゥッ、れあるまどりィー!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!CL制覇~!)

 こんにちは、ネーさです。
 CL決勝戦、PK戦のはて軍配はレアル・マドリッドに上がりました。
 レアル&アトレティコ両チームの選手さんスタッフさん、
 お疲れさまでした。
 来年2017年のCL決勝の地はウェールズのカーディフ!
 行きたいわ!行かなくちゃねユーヴェも!
 と心に期しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪

  



         ―― 新世紀SF映画100 ――



 執筆者は、五十音順に(せーのっ!)
 青井邦夫さん、アサダアツシさん、石熊勝巳さん、伊東美和さん、
 岡本敦史さん、加藤ヨシキさん、キシオカタカシさん、桑原あつしさん、
 堺三保さん、神武団四郎さん、添野知生さん、高鳥郁さん、
 てらさわホークさん、中野貴雄さん、長野辰次さん、長谷川町蔵さん、
 松江哲明さん、真魚八重子さん、森直人さん、モルモット吉田さん、
 安田謙一さん、柳下毅一郎さん、山崎圭司さん、涌井次郎さん、
 2016年1月に発行されました。
 『スター・ウォーズからスーパーヒーローまで
  SF映画の進化を読み解く絶景100本』
 という副題からもお分かりのように、
 映画ガイドの御本ですよ。

「ひょうしはァ、はではでェでスけどォ~!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:中身はシリアス!)

 DVDで『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観て以来、
 私ネーさ、SF映画の探索に取り掛かっています。
 SWみたいなスペースオペラ系……
 時空トラベルもの、
 未来都市もの、
 最近流行り?のディストピアものも面白そうだなぁ~♪

 でも、具体的には、どれを観るべき?
 専門家さんたちの推薦するSF映画って、
 どんなもの?

「ならばァ、どーんとォ、ごしょうかいィしましょうッ!」
「がるるる~!」(←訳:100本~!)

 この御本で取り上げられている
 SF映画100作品は、
 古典的名作あり、
 聞いたこともない珍作あり、
 迷作と紙一重に怪作あり、
 賛否両論の問題さく、
 大ヒット作もあれば興業的に大失敗作品も……
 と、つまり、とても間口が広いんですね。

 作品によっては、
 これはSFなのかしらん?
 アクションかホラーなのでは?
 純文学系でしょう?なものもあり、
 読み手としては考えさせられるのですが、
 そうした境界線の曖昧さも
 《SF》の良さ、と捉えることが出来ます。

 カズオ・イシグロさん原作の映画
 『わたしを離さないで』。

 マーヴェルの《アイアンマン》シリーズ。

 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、
 SFなんだけど、SF……と言い切っていいのか……。

「ためんてきィ、なのでス!」
「ぐるるるがるるるぐるがる!」(←訳:映画にはいろんな顔がある!)

 映画100作品ごとの
 執筆者さんの思い入れとチカラの入った解説が素晴らしく、
 また、青井邦夫さん、モルモット吉田さんによるコラムにも
 敬服させられます。

 アイアンマンの動力源は水素核融合炉か?

「かッ、かくゆゥごうゥッ??」
 
 日本のSF映画はどこへゆくのか?

「がるるるぅ~…」(←訳:どこかなぁ~…)

 映画ガイドとしてではなく、
 一流の映画評論作品集として読んでいただきたいこの御本、
 これ観てみたい!と
 胸が熱くなる映画が必ず見つかりますよ♪

 私ネーさが“観たいリスト”に加えたのは
 『UFO少年アブドラジャン』、
 『彼女はパートタイムトラベラー』、
 『サルート・オブ・ザ・ジャガー』!

「みなさまのォ、おこのみィはッ??」
「ぐるるる~?」(←訳:どれかな~?)

 活字マニアさんも映画好きさんも、
 ぜひ、一読を♪


 
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~ 君知るや、壁画の美 ~

2016-05-28 21:54:31 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やぱりィ、だいはらんッ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!峠は鬼門だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリア第19ステージは、
 峠の雪壁に激突!下り坂で落車!とアクシデント続出、
 総合優勝争いは混沌としてきました……!
 どうなるんでしょう、この先??

「だいじょぶゥかなァ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:何とかなるさ!)

 ハラハラドキドキの運営も、
 結局はなんとかなっちゃうお国ぶりのイタリア……
 本日は、読書をサボり、
 展覧会情報もイタリアンなテーマで、さあ、こちらを、どうぞ~♪
   
  



        ―― 世界遺産 ポンペイの壁画 展 ――



 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて、
 会期は2016年4月29日~7月3日(会期中無休)、
 『LA PITTURA PARIETALE ROMANA A POMPEI』と
 イタリア語題が付されたこの展覧会は
 日伊国交樹立150周年を記念する特別展です。

「へきがッ、だいいどうゥでスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:海を越えました!)

  

 ボッティチェリさん、カラヴァッジョさん、メディチ家の宝飾品……と来て、
 さて今度はポンペイです。
 
 はるか南イタリアからやってきてくらた
 美しい壁画たち!

「ほんものォ、でス!」
「ぐるがるる!」(←訳:本邦初公開!)

 海外に初めて持ち出されたという壁画
 『赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス』をはじめ、
 壁画の役割、
 絵画的な価値、
 制作技法、
 モチーフや構図の特徴など、
 歴史マニアさんにとっては見どころ多数!

  

 紀元後79年の火山噴火の悲劇と、
 その悲劇により現代へ送り届けられた空間――ポンペイ。

 行ったことあるわよポンペイ!
 ナポリや青の洞窟も!
 というイタリア旅行経験者さんも
 きっと大勢おられるでしょうね。
 
「テディちゃもォ、ゆきたいィ~でス!」
「がるる~!」(←訳:ボクも~!)

 世界遺産好きな御方、
 イタリア好きな方々にもおすすめのこの展覧会、
 会場の森アーツセンターへは
 東京メトロ日比谷線の六本木駅が至近ですよ。
 駅コンコースから直結で森タワーに入れますので、
 雨の日などはとっても便利です♪

「つゆどきもォ、さくさくッとォ、おでかけッ!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:楽しんできてね~!)
 
 
 
 

    さて、今日のオマケ画像は……こちら!
   
    『明治』さんの
    《大人のきのこの山・たけのこの里 深み抹茶》!
    「むッ!これはァ~…」
    「がるっ!」(←訳:うまっ!)
    苦味が実に美味!
    休日の穏やかなおやつタイムに、
    皆さま、ぜひ実食を~♪
    

  
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《菌》を追いかけ、世界旅!

2016-05-27 22:06:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わすれずにィいようゥ、ひろしまッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!平和がいちばん!)

 こんにちは、ネーさです。
 核なき、だけではなく、戦争のない世界へ――
 今日5月27日のヒロシマの風景に、
 一日も早く世界が平和で満たされるよう、
 心の底から願いつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、平和なればこそ!の大冒険作品を、どうぞ~♪ 
 
  



           ―― 菌世界紀行 ――



 著者は星野保(ほしの・たもつ)さん、2015年12月に発行されました。
 『誰も知らないきのこを追って』と副題が付されています。

「ふゥむッ? きのこォ、でスかァ~?」
「ぐるがるぐるがる~?」(←訳:舞茸とか松茸とか~?)

 ええ、きのこ、と聞いて最初に思い浮かべるのは、
 私たちの身近にある“食べられるきのこ”でしょうね。
 シイタケ、マッシュルーム、エノキダケ等々の。

 しかし、世の中には、食べられない、というより、
 モノを“食べられなく”するきのこ、も存在します。

 著者・星野さんは、
 そんなヘンテコなきのこ、
 《雪腐病菌(ゆきぐされびょうきん)》の研究者――
 菌類学者さんなのです。

「ふァいィ?? きいたことォないィでスよゥ?」
「がるぐるる??」(←訳:雪が腐れる??)

 寒く、雪に覆われた、冬の畑。

 雪の下は凍てついていて、
 植物たちは平和に冬眠しているのかと思いきや、
 実は、たびたび異変が起こります。

 低温にもかかわらず、
 植物たちに感染し、
 じわじわと病気――《雪腐病(ゆきぐされびょう)》をもたらす、
 雪腐病菌。

 この病菌の分析と分類、収集が、
 星野さんの研究テーマ、なのですよ。

「びょうきをォ、もたらすゥ、きのこォ~…」
「ぐるがるるぐるる?」(←訳:低温好きなきのこ?)

 ほとんど知られていない、
 つまりとってもマイナーなきのこの研究は、
 ものすごっく地味で地道……なはず、なんですけど、
 えーと、どうしてなのか、
 インディ・ジョーンズさんの冒険を連想させる、
 規格外の探検に発展するので
 まったく油断できません。

 ロシアに行けば、
 移動は飛行機じゃなくシベリア鉄道やヒッチハイク?
 宿泊はホテルじゃなく見ず知らずの他人のお家?

「ひえええッ? それはッ」
「がるるぐるる!」(←訳:危険な匂いが!)

 ホッキョクグマの気配におびえたり、
 ときにはKGBに尋問されたり、
 採集した標本を没収されちゃったり。

「あちゃァ~!」
「ぐるっ!」(←訳:怖いっ!)

 北極圏での収集の次は
 南極に行きたいなぁ~と
 周囲にアピールしたら、
 これまた何故か、トントン拍子に
 中国の南極考察隊に同行できることに。

「ぺんぎんッ!」
「がるるる!」(←訳:アザラシ!)

 ふと振り向けばジェンツーペンギン。
 行く手にはゾウアザラシの壁。

 シベリア、北米に南米、
 南極大陸に、オーストラリア。
 星野さんいわく、
 “アフリカ以外の五大陸をまたにかけた
  壮大な現地集合・現地解散の調査”行は……

 笑えます。

「ぷふふふッ♪」
「ぐるるっ♪」

 酵母・カビ・きのこの仲間、菌類。
 (大腸菌・乳酸菌・納豆菌は細菌類だそうです)

 いまだ正体不明?な雪腐病菌の秘密を探るべく、
 ゴルゴ13のように世界を巡る学者さんの
 大冒険紀行、いえ失礼、
 異色の菌類解説書は、
 嘘いつわり皆無の楽しい完全ノンフィクション作品です。

 わたし文系だから~、
 ええ~キノコぉ~?
 カビとか苦手なのよね~
 なんて言わず、ぜひ一読を!
 菌類の孤独でチャレンジャーな生きざまに、
 きっと貴方の観方も変わる……!

「おすすめェでス!」
「がるるぐるるー!」(←訳:探してみてねー!)
 

 
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魅惑の《哲学》小路。

2016-05-26 22:04:20 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 そろそろォ~おおづめェでスかッ♪」
「がるる!ぐるるがる?」(←訳:虎です!優勝は誰に?)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリアは波乱続き!
 無名の選手さんがステージ優勝したり、
 ペースメイカーさんがトップでゴールしちゃったり、
 先読みできない展開です。
 本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
 “読みにくい”ジャンルに敢えて挑戦!という
 勇気あふれる一冊ですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
  
  



          ―― はじめての哲学 ――



 著者は石井郁夫(いしい・いくお)さん、画はヨシタケシンスケさん、
 2016年2月に発行されました。
 はいっ、哲学です、
 ネーさが書き間違えしたワケじゃありませんよ。
 美味しいケーキを求めて
 未知のお菓子屋さんを訪ねるのと同じように、
 踏み込んでみましょう、《哲学》の世界へ!

「てッ、てつがくゥ~…!」
「ぐるるるる!」(←訳:五里霧中だ!)

 いえ、慌てる必要はありませんとも。
 御本の題名に『はじめて』とありますでしょ?
 哲学初心者さんでも、
 ゆったりと迎え入れてくれる
 ふところの広い文章と画が
 私たち読み手を導いてくれます。

 哲学を学ぶ――

 というより、
 14人の哲学者の人生をたどりながら、
 彼らの思想を学ぶ哲学入門書。

 ↑これが、この御本のスタンスです。

「つまりィ、てつがくぶんやのォ~」
「がるる?」(←訳:偉人伝?)

 哲学史偉人伝の始まりは、
 まずは王道に則り、
 古代ギリシャがスタートラインとなります。

 紀元前479年、
 ギリシャ半島に侵攻したペルシア軍を撃退されます。
 そうして、都市国家アテネは
 《偉大な50年》と呼ばれる黄金時代を謳歌することになり、
 ソクラテスさん→プラトンさん→アリストテレスさんの3人が
 現代にまで影響を及ぼす
 《叡智》の塔を築き上げました。

「あはァ! ありすとてれすさんッ、いいかもッ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:分かりやすい~!)

 裕福なお家に生まれ、
 プラトンさん主宰の学園で勉強し、
 アレクサンドロス王の家庭教師となるも、
 動物好きの海洋学者であり、
 世界初の動植物園を造った――

 哲学者さんよりも博物学者さんだわね。

「こだいぎりしゃッてェ~、ぐろーばるゥ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:時代の先端だよ!)

 古代ギリシャを舞台とする第一章の次は、
 近代哲学が芽吹いた時代へ。

 ルネサンス、といっても
 イタリアではなくイギリスのルネサンス時代に
 著者・石井さんは筆を進めます。

 《知は力なり》と著したベーコンさん。

 一方、ドイツではデカルトさんが
 《我思う、ゆえに我あり》と言い、

 カントさんは学生に問われ、
 《人間とは何かを具体的に知ることが、
  すべての学問の出発点なのだ》
 と答えます。

「うむゥ! だんだんッ!」
「ぐるがるるぐっるるる!」(←訳:哲学らしくなってきた!)

 ヘーゲルさん、
 ショーペンハウエルさん、
 ニーチェさん……

 著者・石井さんによる学者さんたちの略伝は、
 哲学という小路を形作るレンガのひとつひとつを
 あらためて磨き、
 光を当てているかのようです。

 こうして、ヒトは学んできた――

 いえ、まだまだ学び足りていないようですが。

「これからもォ、てつがくのォみちはァ、つづきまスゥ!」
「が~っる!」(←訳:ず~っと!)

 哲学の祖・タレスさんから、
 20世紀の実存主義者・サルトルさんまで。

 ヨシタケシンスケさんのイラストがとても楽しくて
 ついふらふら~っと読み進んでしまう
 魅惑の哲学入門書、
 歴史好きさん
 伝記モノ好きな御方にもおすすめです。
 もちろんフィクション好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読してみてくださいな♪ 




   
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しあわせ度数、MAX?

2016-05-25 21:52:56 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 はふゥ~! やッとォ、しゅうりょうゥ~!」
「がるる!ぐるるがっるるる~…」(←訳:虎です!記録的だったねえ~…)

 こんにちは、ネーさです。
 上野のお山に長大な行列を作らせた『若冲展』は
 昨日5月24日で終了いたしました。
 入室待ち時間がなんと5時間超えを記録した!と
 話題になったというか悲鳴が上がったというか、
 とにかく観客の皆さまも美術館スタッフの皆さまも
 お疲れさまでした。
 本日は読書をサボり、
 ちょこっとは静かになった?上野駅近辺での
 新たな展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



           ―― ブータン ――



 東京都台東区上野の上野の森美術館にて、
 会期は2016年5月21日~7月18日(会期中は無休)、
 『The Bhutan Exhibition - A How to Happiness』と英語題名が、
 『しあわせに生きるためのヒント』と日本語副題が付されています。

「ふァいッ! はるかァ、ひまらやのォ~ふもとッ!」
「ぐるがる!」(←訳:王国です!)

  

 ブータン王国は、
 人口は約75万人、
 面積は九州とほぼ同じ、
 自然豊かな国として知られています。

 特に有名なのが――

「こうふくゥ~しすうゥ、でスゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:驚異の97%!)

 2005年の国勢調査では
 約97%の人々が『幸せ』だと回答したことから、
 世界中から注目を集めたブータン王国。

 この展覧会では、
 ブータンの生活様式、
 ブータン仏教と信仰、
 愛されるブータン王室等のテーマごとに
 ブータンの民族衣装、装身具、
 王室の衣裳などが展示されます。
 
  

 ↑こちらの画像中央に写っているのは、
 6月5日までの期間限定で公開される、
 ブータンの国蝶『ブータンシボリアゲハ』の標本です。
 とっても貴重なものらしいわ……!

「ひまらやのォ、ちょうちょッ!」
「ぐるるる!!」(←訳:ロマンだ!!)

  

 ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王さまと、
 ジェツン・ペマ王妃さまは
 皆さま、憶えておられるでしょうか、
 東日本大震災の直後に来日してくださった
 親日家の御夫妻ですね。

「ふァいッ! テディちゃ、おぼえてまゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:感激したよね!)

 上野の森美術館は、
 JR上野駅公園口改札からはいちばん近くにある美術館です
 (国立博物館とかって駅からけっこう歩くんですよねえ…)。
 とはいえ、
 暑い日のお出かけには、
 皆さま、日傘や帽子、水分補給をお忘れなく。

「いッてらッしゃァ~いッ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:楽しい鑑賞を!)





    では、オマケ画像もここらで、はいっ!
   
   『不二家』さんの
   《カントリーマアム おいしいチョコミント》!
   「あはァ! なつのォ~しんさくゥ!」
   「がるるる~!」(←訳:冷んやり~!)
   ミントのお菓子が大好き!な御方におすすめです。
   《カントリーマアム》シリーズ愛好家さんも、ぜひ♪


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これが“書店あるある!”?

2016-05-24 22:01:02 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうもォ、あいすくりーむゥ!」
「がるる!ぐるるがるるるるーる!」(←訳:虎です!明日もアイスクリーム!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日も暑かった東京・多摩地域……
 アイスクリームで一息つきながらの読書タイムは、
 活字マニアの皆さまにとっては
 大笑い&苦笑い&クスクス笑いのミステリ作品を御紹介しますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



          ―― レジまでの推理 ――



 著者は似鳥鶏(にたどり・けい)さん、2016年1月に発行されました。
 『本屋さんの名探偵』と副題が付されていることからも、
 あらためて説明の必要はないでしょうが、
 極上の“書店ミステリ”!

「しょてんいんさんはァ、みィ~んなッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:名探偵なのだ!)

 近年の、日本における書店ミステリというと、
 大崎梢さんの《成風堂シリーズ》が有名ですね。
 第一作『配達あかずきん』から始まるシリーズは
 多くの活字マニアさんを唸らせた痛快な作品でしたが、
 似鳥さんがこの御本を著すきっかけとなったのも、
 大崎梢さんがきっかけでした。

 大崎さんが発起人となった企画、
 『本屋さんのアンソロジー』に、
 似鳥さんも参加したのです。

「それでェ、うまれちゃッたのでス!」
「がるるるぐるる!」(←訳:探偵さんたちが!)

 『本屋さんのアンソロジー』に収録された、
 『7冊で海を越えられる』。

 そこに登場するキャラクターさんたちの
 他の話を書いていたら、
 はい、この御本が完成しました♪

「ぶたいィはァ、やッぱりィ~」
「ぐるがる!」(←訳:本屋さん!)

 学生バイトなんですけど、
 店番シフトの構成や、
 荷ほどき、雑誌の付録組み、
 平台でのフェス手配、
 サイン会にレジ締め、と
 業務のすべてを担っている青井(あおい)くん。

 傍目にはデキる書店店長としか見えない彼に、
 或るお客さまが、
 7冊の書籍のリストを渡して訊ねます。

 この7冊って……なにか意味があるんでしょうか?

「……ふァいッ??」
「……がるぅ??」

 お客さまの今後の人生を変えてしまいかねない、
 7冊の書籍に隠された意味とは?

 『7冊で海を越えられる』に続いては、
 漫才を想わせるやり取りがオシャレな
 『全てはエアコンのために』。

 書店員の誇りを懸けて
 不可能犯罪?に挑む『通常業務探偵団』。

 そしてオオトリは、
 オシャレが、いえ、シャレたヒネリに拍手喝采!の
 『本屋さんよ永遠に』。

 おっと、これで終わりじゃありませんよ。
 本文ページのあちこちには、
 幾つもの注釈文がありまして……

 笑えちゃうんです、これがー!

「わらえるゥしィ~♪」
「ぐるがるぐる~!」(←訳:その通りだし~!)

 これぞ、“本屋さんあるある!”。

 週に2回以上は本屋さんに通ってます!
 息抜きの場は書店さん!
 そんな方々は、
 分かるわ、これ!
 と膝を打つこと間違いなしの
 連作短編4作品と注釈文。

 皆さまも、ぜひ、一読して叫んでくださいな。

「あるあるゥ~これッ!」
「がるる!」(←訳:大あり!)

 活字大好きな御方に、
 激おすすめです♪
 
 
 
 
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筆よ、運べ。

2016-05-23 22:01:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、きけんッでしたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!この暑さ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 来ましたねえ、熱中症の恐怖を感じ、
 アイスクリームを2個3個とパクついてしまう日々が。
 今シーズン初めて冷房をオンにした本日は、
 “小説らしい小説”作品を、どうぞ~♪
 
  



           ―― ツバキ文具店 ――



 著者は小川糸(おがわ・いと)さん、2016年4月に発行されました。
 ええ、活字マニアの皆さまは御存知ですよね、
 ここ数年、文具に関する図鑑やムック本が頻々と刊行されていることを。

「ふァいッ! はやッてるゥのでス!」
「ぐるぐるがるるぐる!」(←訳:そもそも必需品だし!)

 文房具とかステーショナリーとか
 呼び方は色々ですが、
 PC、スマホがどれほど普及しようと、
 鉛筆、ボールペン、ノートにハサミ、テープ……
 必要なんですよね、文具って。

 鎌倉の、小高い山のふもとにある、
 《ツバキ文具店》にも
 オーソドックスな文房具が並んでいます。

 ノート、消しゴム、コンパス、定規、糊、画鋲、
 マジックペン、便箋に封筒、と
 定番路線の品物と、
 そして。

 看板には掲げられていない、
 或る“もの”も。

「かたちのォ、ないものッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:あると嬉しいもの!)

 雨宮鳩子(あめみや・はとこ)さんは、
 ツバキ文具店の店主さんであり、また
 代書屋さんでもあります。

 いえ、江戸時代から続いている
 由緒正しき代書屋さんだそうですから、むしろ、
 代書屋さんの方が本業であると申せましょう。

「でもォ、だいじょうぶゥでスかァ??」
「ぐるるがるるぐるっる?」(←訳:イマの時代に代書って?)

 メールとSNS全盛の現代に、
 代書業が割り込む余地はあるのか?

 冒頭で、読み手さんは不安に思い、心配もします。
 いまや代書屋さんは説滅危惧種なのではないか、と。

 けれど、そうでもないっていうのが
 世の中の面白いところ!

「わふゥ! おきゃくさんでスッ!」
「がるぐるる!」(←訳:代書希望の!)

 鳩子さんを、
 代書をしてくれるツバキ文具店を訪ねて、
 ごく近所から、はたまた遠くから、
 代書希望者さんがやってきます。

 簡単そうにみえるけど、そうでもない?暑中見舞い。

 繊細な気遣いを要するお悔やみ状。

 プライヴェートなもの、
 ややオフィシャルなもの、と
 代書希望者さんの数だけ、
 《送りたい手紙》はある――

「むむゥ~、はとこさんッ、にんきィでスねッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:あるんだ代書の需要!)

 前回&前々回記事では、
 マンガが主役でした。

 視覚、セリフ、効果音等々、
 巨大な情報量を持つ表現=マンガに対し、
 小説――文字は、何が出来るのか?

 そんな問いがあるとしたら、
 答えはここ、
 この作品の中に見つかるかもしれません。

 一族代々の知識と智慧を受け継いだ鳩子さんが、
 そのすべてを傾注して、
 紙に向かい、
 筆を執る。

 誰かの代わりに。
 誰かのために。

「ふゥ~むゥ! これならッ!」
「がるるるるぐるるるる!」(←訳:繁盛するね代筆屋さん!)

 鳩子さんと、
 四季おりおりの鎌倉の清々しさ。

 全活字マニアさんにおすすめです!
 ぜひぜひ、一読を~♪
 
 
 
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唯一無二の!

2016-05-22 22:08:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~……しーずんがァ、おわりましたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!2冠でね!)

 こんにちは、ネーさです。
 コッパ・イタリアを延長戦の末に制したユーヴェ、
 2冠獲得をもって2015~2016シーズンに幕を下ろしました。
 選手さんスタッフさん、ありがとう&お疲れさま!
 来季こそ3冠だ!CL制覇だ!と今から気炎を上げつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪
 
  


      
       ―― 文藝別冊 総特集 萩尾望都 ――



 編者は穴沢優子さん、2010年5月に発行されました。
 形態としては、MOOK本、ということになるのでしょうか、
 漫画家・萩尾望都(はぎお・もと)さんへのインタビューや、
 作家さん漫画家さんたちからの萩尾さんへのメッセージ、
 主要作品解説、
 巻末には幻の作品『月蝕』も収録、と
 萩尾さんのファンの方々には垂涎の内容ですよ~!

「ネーさッ、ひきずッてまスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:展覧会のせいで!)

 はい、そうなんです。
 前回記事でレポいたしました、
 武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の
 『萩尾望都SF原画展』……
 私ネーさ、実物の原画を目にした衝撃が全く冷めず、
 頭の中が未だにボ~っとしております。

 そして、展覧会場で購入した↑こちらの御本を読んでは、
 またボ~っと。

「それくらいィ、きょゥ~れつゥでしたでス!」
「がるるぐるるがるるる!」(←訳:漫画のチカラ畏るべし!)

 この御本の各所から、
 どれほど大勢の漫画家さん作家さんたちが
 萩尾さんをリスペクトしているかが
 ひしひしと伝わってきます。

 特別寄稿している漫画家さんは、
 松本零士さん、ちばてつやさん、安彦良和さん、
 永井豪さん、里中満智子さん、山岸涼子さん、
 青池保子さん、庄司陽子さん、赤石路代さん、
 清水玲子さん、宮脇明子さん、羽海野チカさん、
 ささやななえこさん。

 小説家さんは、
 恩田陸さん、小松左京さん、三浦しをんさん、夢枕獏さん。

 作家さんたちそれぞれの、
 萩尾さんへの共感・憧憬・共鳴が表現されていて、
 粛然とさせられます。

 一流のクリエイターを刺激し、突き動かすことができる、
 そんな漫画家さんの作品を
 リアルタイムで読めるなんて、
 ああ、私たちって幸せだわ~♪

「ネーさッ、おちついてッ!」
「ぐるる^!」(←訳:冷静に~!)

 はいはい、冷静になるためにも
 皆さま、主要作品解説のページをご覧くださいな。
 御本の、ちょうど200ページですよ。
 
 『ポーの一族』『とってもしあわせモトちゃん』
 『トーマの心臓』『11人いる!』
 『ブラッドベリ傑作選』『百億の昼と千億の夜』
 『スター・レッド』『メッシュ』
 『銀の三角』『A-A'』『半神』
 『マージナル』『イグアナの娘』
 『残酷な神が支配する』……

 前回記事では、
 『モザイク・ラセン』をおすすめしましたが、
 今回おすすめしたいのは
 『半神』!

「みじかいィ~さくひんでスゥ!」
「がっるぐるがーる!」(←訳:たった16ページ!)

 16ページの中に描き切られるその世界たるや、
 あまりの深度に目眩がします。
 
 読んだことのない活字マニアさんは、
 ぜひぜひ、探して読破してくださいな!
 冗談ではなく、
 本当にこれ一作で漫画観が変わってしまうくらいの傑作です!

「むむゥ~、しゃべれどもォ、しゃべれどもォ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:話が尽きません!)

 唯一無二の漫画家・萩尾望都さん。
 この御本は、2010年時点での萩尾さんの“画業”特集号ですが、
 刊行から6年を経た今でも品切れや絶版にはなっていません。
 つまり、それだけ愛され、必要とされている御本、なんですね。
 マンガ好きなお方も、
 あまりマンガは読まないな~というお方も、
 一読を、ぜひ♪
 
 

 
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