「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふぁァ~…ぬくぬくッ!」
「がるる!ぐっるる~る!」(←訳:虎です!あったか~い!)
こんにちは、ネーさです。
冬用のブーツをお手入れして履いてみれば……
おお、なんと暖かいことでしょう♪♫
足取りも軽く帰宅した後は、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― ワイルドサイドをほっつき歩け ――
著者はブレイディみかこ さん、
2020年5月に発行されました。
『STILL WANDERING AROUND THE WILD SIDE』
と英語題名が、
『ハマータウンのおっさんたち』
と日本語副題が付されています。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』他、
現代の英国事情を描くブレイディみかこさんの、
このエッセイ作品は――
「ちょうどォ、あのころォなのでス!」
「ぐるるるっる~!」(←訳:ブレグジット~!)
EUから離脱するか否か。
2016年6月に
英国全土で行われた国民投票を背景とする
『刺青と平和』
と題した1編から、
本文は始まります。
英国に住む人びとの殆どが、
離脱?
まさかね~ww
残留派の方が多いに決まってるじゃん。
と考えていたのに、
蓋を開けたら……?
「まさかがァ、げんじつにィ!」
「がるるぐる!」(←訳:みんな仰天!)
人びとの驚愕や困惑、抗議を置き去りに、
どんどん進行してゆく、
いえ、進行と停滞を繰り返すEU離脱。
そこに加わるのが、
緊縮財政による
さまざまな制度の改変……
いえ、みかこさんは、はっきり
“改悪”と呼んではばかりません。
本文57ページの
『ノー・サレンダー』には、
みかこさんに全面的に賛成せずにはいられない
涙また涙の物語が……!
「こッ、これはッ!!」
「ぐるがる!」(←訳:悪夢だよ!)
緊縮財政が大規模に行われると、
打撃を受けるのは、お金持ち……ではなく、
労働者階級だ、とみかこさんは言います。
みかこさんの住む町でも、
公共のサービス施設が次々と閉鎖され、
ついに魔の手は、
図書館までも……!
「ひひひッ、ひどいィ~…」
「がるるるるる……」(←訳:信じられない……)
みかこさんの友人、
スティーヴさんは大の本好き。
忙しい日々の間の、
ほんの僅かな時間、
近所の図書館に行って
本を読むことは
彼にとって無上の愉しみでしたが。
その図書館が、閉鎖……
いえ、
コミュニティセンター内に移転させられた挙句、
子ども向け絵本がちょっぴり、
などという惨状に陥って、
スティーヴさんも
みかこさんも、がっかり……。
「……はァ~…」
「ぐるぅ~…」
小さな小さな図書スペース。
騒音がひどくて、
ゆっくり本を読むなんて出来もしない。
しかし、スティーヴさんは
敢えて、そこに通います。
反骨精神を熱く燃やす彼が、
その小さな図書スペースでやっているのは
……子どもたちへの
絵本の読み聞かせ?
「あううううゥ!」
「がるるぅる!」(←訳:泣いちゃう!)
図書館を閉じよ、と政府は言う。
本なぞどうでもいい、とばかりに。
いいや、そんなこと許容できんぞ、と
スティーヴさんは行動で示します。
本を読む。
これからも、読む。
子どもたちと一緒に。
「そうともッ!」
「ぐるる~!」(←訳:読むぞ~!)
長身で、スキンヘッドで、
眼光鋭いおっさん、だというスティーヴさん。
彼に幸あれ!
と、ここ日本から
私たち活字マニアは
スティーヴさんにエールを送ります。
どうか今頃は、
図書スペースが拡大されて、
スティーヴさん好みの御本が
書棚に並んでいますように……!
「こどもたちィにもォ~」
「がるる!」(←訳:幸あれ!)
会ったこともない
海の彼方の市井の人びとに
限りないシンパシーを感じさせてくれる
ブレイディみかこさんの力作を、
皆さま、ぜひ♪
ふぁァ~…ぬくぬくッ!」
「がるる!ぐっるる~る!」(←訳:虎です!あったか~い!)
こんにちは、ネーさです。
冬用のブーツをお手入れして履いてみれば……
おお、なんと暖かいことでしょう♪♫
足取りも軽く帰宅した後は、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― ワイルドサイドをほっつき歩け ――
著者はブレイディみかこ さん、
2020年5月に発行されました。
『STILL WANDERING AROUND THE WILD SIDE』
と英語題名が、
『ハマータウンのおっさんたち』
と日本語副題が付されています。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』他、
現代の英国事情を描くブレイディみかこさんの、
このエッセイ作品は――
「ちょうどォ、あのころォなのでス!」
「ぐるるるっる~!」(←訳:ブレグジット~!)
EUから離脱するか否か。
2016年6月に
英国全土で行われた国民投票を背景とする
『刺青と平和』
と題した1編から、
本文は始まります。
英国に住む人びとの殆どが、
離脱?
まさかね~ww
残留派の方が多いに決まってるじゃん。
と考えていたのに、
蓋を開けたら……?
「まさかがァ、げんじつにィ!」
「がるるぐる!」(←訳:みんな仰天!)
人びとの驚愕や困惑、抗議を置き去りに、
どんどん進行してゆく、
いえ、進行と停滞を繰り返すEU離脱。
そこに加わるのが、
緊縮財政による
さまざまな制度の改変……
いえ、みかこさんは、はっきり
“改悪”と呼んではばかりません。
本文57ページの
『ノー・サレンダー』には、
みかこさんに全面的に賛成せずにはいられない
涙また涙の物語が……!
「こッ、これはッ!!」
「ぐるがる!」(←訳:悪夢だよ!)
緊縮財政が大規模に行われると、
打撃を受けるのは、お金持ち……ではなく、
労働者階級だ、とみかこさんは言います。
みかこさんの住む町でも、
公共のサービス施設が次々と閉鎖され、
ついに魔の手は、
図書館までも……!
「ひひひッ、ひどいィ~…」
「がるるるるる……」(←訳:信じられない……)
みかこさんの友人、
スティーヴさんは大の本好き。
忙しい日々の間の、
ほんの僅かな時間、
近所の図書館に行って
本を読むことは
彼にとって無上の愉しみでしたが。
その図書館が、閉鎖……
いえ、
コミュニティセンター内に移転させられた挙句、
子ども向け絵本がちょっぴり、
などという惨状に陥って、
スティーヴさんも
みかこさんも、がっかり……。
「……はァ~…」
「ぐるぅ~…」
小さな小さな図書スペース。
騒音がひどくて、
ゆっくり本を読むなんて出来もしない。
しかし、スティーヴさんは
敢えて、そこに通います。
反骨精神を熱く燃やす彼が、
その小さな図書スペースでやっているのは
……子どもたちへの
絵本の読み聞かせ?
「あううううゥ!」
「がるるぅる!」(←訳:泣いちゃう!)
図書館を閉じよ、と政府は言う。
本なぞどうでもいい、とばかりに。
いいや、そんなこと許容できんぞ、と
スティーヴさんは行動で示します。
本を読む。
これからも、読む。
子どもたちと一緒に。
「そうともッ!」
「ぐるる~!」(←訳:読むぞ~!)
長身で、スキンヘッドで、
眼光鋭いおっさん、だというスティーヴさん。
彼に幸あれ!
と、ここ日本から
私たち活字マニアは
スティーヴさんにエールを送ります。
どうか今頃は、
図書スペースが拡大されて、
スティーヴさん好みの御本が
書棚に並んでいますように……!
「こどもたちィにもォ~」
「がるる!」(←訳:幸あれ!)
会ったこともない
海の彼方の市井の人びとに
限りないシンパシーを感じさせてくれる
ブレイディみかこさんの力作を、
皆さま、ぜひ♪