テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

歓迎!甘~いオバケたち♪

2018-04-30 22:11:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 しがつゥらすとのォ~どくしょたいむゥはッ!」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ヘンテコで行こう!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、行きましょうヘンテコで!
 本日の読書タイムは、
 見てびっくり、読んでビックリ、
 二度見してまたまたびっくりなレシピブックをご紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― いかさまお菓子の本 ――



 著者はクリスティン・マッコーネルさん、2017年10月に発行されました。
 英語原題は『A Lady's Guide to Baking Bad!』、
 『淑女の悪趣味スイーツレシピ』と日本語副題が付されています。

「うむゥ! これはァ、たべられまスけどォ~」
「ぐるるるるがる!」(←訳:食べられないよね!)

 食べられる、けれど、食べられない?

 そんな摩訶不思議スイーツを造るのは、
 25万人を超えるフォロワーさんを持つインスタグラマーである、
 著者・マッコーネルさん。

 御本の表紙には、
 米国のホームドラマに出てきそうなルックスの
 マッコーネルさん御自身も登場していて、
 その手元には……

「わゥ! ふらんけんしゅたいんッ??」
「がるるー!」(←訳:怪物だー!)

 正確を期しますと、
 ピンク(!)色の彫像型ケーキのモデルは、
 映画でフランケンシュタイン博士が造った怪物を演じた
 俳優ボリス・カーロフさん……ではなく、
 『アダムス・ファミリー』に出てくるキャラクターさん。

 首には大ボルト、
 額には黒い蜘蛛、
 ギロリと剥いた三白眼は、
 とてもケーキには見えません、見えませんが……

 甘~いケーキなんです、ホントに。

「うききききィ~♪」
「ぐるるるる~♪」

 はい、そうなんです。
 この御本に収録されているレシピは、
 えーっと、比較的おとなしそうなものではね、
 
 『ブルーベリーレモンパイ』
 『オレンジクリームケーキ』
 『ライムメレンゲ』、

 それが、だんだんと、

 『空飛ぶ円盤クッキー』、
 『レッドヴェルヴェット宇宙生物ケーキ』

 になり、

 『フェイスハガー』のクッキー、
 『チョコミントメデューサケーキ』

 になりますとね、ふっふふふふ♪

「えいりあんッでスゥ!」
「がるるぅ!」(←訳:悪夢だぁ!)

 いやもう、何の予備知識もなく
 この御本を手に取った方々は呆然とすることでしょう。

   お菓子のレシピ本?
   ああ、派手派手カラーのクリームたっぷりな、
   アメリカ料理らしいレシピ本だなあ……
   いや、待て?
   何なの、この写真の、この造型は?

   映画『エイリアン』の異形宇宙生物?
   人喰い宇宙植物や、
   墓石を模したクッキー?
   悪い狼に、
   吸血鬼のミルクシェイク?

「こわいィ~! こわくてェ~」
「ぐるる~!」(←訳:面白い~!)

 初見は、ただもうびっくり。

 それが少しずつ感心と感服に変化し。

 あまりの突き抜けっぷりに
 笑いが止まらなくなり。

 御本の後半では、
 著者・マッコーネルさんを応援したくなります。

「がんばッてェ~!」
「がっるぐるるるる!」(←訳:もっとヘンテコを!)

 お菓子好きさんに、
 そして、ティム・バートンさんやヒッチコックさん、
 レトロなホラー映画、SF作品が大好きな方々に
 おすすめのお菓子レシピ本……いえ、
 ユーモアお菓子写真集です。

 ちなみに、私ネーさのお気に入りケーキは、
 本文148ページに掲載されている
 『絶叫ベリー』!

「これはァ、たぶんッ!」
「ぐるがるぐるーるがる?」(←訳:あのSFホラーが出典?)

 GWはまだ中盤ですが、
 早くも遊び疲れを自覚している活字マニアさんは、
 ぜひ、この御本で笑顔を取り戻してくださいね~♪

 
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あの探偵さんが、帰ってきた!

2018-04-29 22:08:24 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 うむゥ! やぱりィ、いちばんはァ~…」
「がらうる!ぐるーるるがる!」(←訳:虎です!ゴローさんです!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、今季のTVドラマで“最も期待を裏切らない”のは、
 『孤独のグルメ』よね、やっぱり!
 では、今春の新刊で“最も期待を裏切らない”ミステリ作品といえば……
 はい、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― それまでの明日 ――



 著者は原尞(はら・りょう)さん、2018年3月に発行されました。
 おそらく、活字マニアの皆さまも
 書店さんの店頭で驚かれたのではないでしょうか。

「わわわッ?? しんさくゥ??」
「ぐるるー!」(←訳:新作だー!)

 ええ、私ネーさも我が目を疑いましたわ。
 あの《探偵・沢崎》シリーズの、新作が!!
 新刊コーナーに並んでいるなんて!

「おどろいたァけどォ~」
「がるーる!」(←訳:嬉しーい!)

 新宿の、或る雑居ビルにオフィスを構える
 《渡辺探偵事務所》。

 沢崎さんは、その探偵事務所の、
 たったひとりの所長であり、“探偵さん”。

「ひとりでェ、がんばッてまスゥ!」
「ぐるるる!がる!」(←訳:しぶとく!強く!)

 事務所の名が、
 なぜ沢崎ではなくて渡辺なのか――

 その理由については、
 《探偵・沢崎》シリーズの、
 『そして夜は甦る』『私が殺した少女』に描かれていますが。

 長編としては第5作目となる、
 この御本、『それまでの明日』は、
 新たな依頼人さんが
 小さな事務所を訪れる場面から始まります。

「ほんとうゥにィ、いらいにんさんッ??」
「がるぐるぅ?」(←訳:紳士だよぅ?)

 この場に、この事務所にそぐわない紳士がやって来た、と
 探偵・沢崎さんは第一印象で判断します。

  ――彼は依頼人ではないな――

 しかし、彼は依頼人でした。
 依頼内容を手際よく説明し、
 1週間分の料金と経費の一部だと言ってお金を前払いし、
 連絡先を告げ、
 沢崎さんと雑談をして後、出てゆきます。

「あやしいィところォ、なしィでスゥ!」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:ごく普通だよね?)

 ごく普通の、
 後ろ暗さもないような依頼人さん、かと見えましたのに。

 依頼人さん、消失――

「どこへェ、いッちゃッたんだろッ??」
「がるぐるるるるー!」(←訳:連絡取れないよー!)

 依頼人さんの身に何が起こったのか。
 “紳士”のはずが、そうではなかったのか。

 そして、依頼人さんが探偵さんの手元に、
 ポン、と置き去りにしていった依頼内容には、
 どんな謎が秘められているのか。

「どッちをォむいてもォ、なぞだらけッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:どうするの探偵さん!)

 探偵さんがやがて見出す依頼人の謎、
 依頼内容の謎の、核心とは?

 14年ぶりに刊行されたこのシリーズ最新作には、
 なつかしいキャラさんたちも、
 新しいキャラさんも混在して
 “いま”の探偵・沢崎さんの物語が紡ぎ出されています。

 シリーズ初期からのファンの方々も、
 著者・腹さんの著作に初参戦!という御方も、
 ぜひ、一読を♪

 (未読の御方は、先ずは第一作『そして夜は甦る』から
  シリーズの刊行順に読み進んでくださいね)
  

  
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~ 墨が描く、ハレー彗星 ~

2018-04-28 22:08:03 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ようこそォ、ご~るでんッ♪」
「がるる!ぐるるがるるるぅ!」(←訳:虎です!なんかワクワクぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 私ネーさ、とりたてて旅行に行く計画もなく、
 特別なイベントに参加する予定があるわけでもありませんが、
 世間のワクワク感に乗っかって、
 楽し~くGWを過ごしてみたいものです♫
 さあ、週末とカブるGW初日の本日は、
 読書をちょいとサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



            ―― 横山大観 展 ――



 東京都千代田区北の丸の東京国立近代美術館にて、
 会期は2018年4月13日~5月27日(月曜休館、ただし4/30は開館)、
 『The 150th Anniversary of his Birth:Yokoyama Taikan』
 と英語題名が、
 『生誕150年記念展』と日本語副題が付されています。

「きねんのォ、としのォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:お披露目です!)

  

 近代日本画の巨匠、
 横山大観さん(1868~1958)。

 富士山を主題に制作した作品は、実に1500点超!と言われ、
 この展覧会のチラシ(フライヤー)にも
 『群青富士』(大正6年/1917年頃)が印刷されておりますが、
 ↑上の画像の
 『白衣観音(びゃくえかんのん)』(明治41年/1908年)にも
 注目してくださいね。

 今から105年前に刊行された画集に
 モノクロで掲載されて以降、
 行方知れずになっていたのが、
 100年ぶりに発見された!

 という、話題の作品です。

「ゆくえェふめいィ??」
「がるるっるぐるっる!」(←訳:見つかって良かった!)
 
  

 ドラマティック度では、↑こちらの作品も負けてないわよ!

 『夜桜』(昭和4年/1929年)、
 『紅葉』(昭和6年/1931年)は同時展示!

 重要文化財に指定されている
 “日本一長い”画巻、
 『生々流転』(大正12年/1923年)!

「すごいィ~しきさいィ!」
「ぐるがる!」(←訳:壮観絵巻!)

 そう、この展覧会は、
 大観さんの代表作とされる大作たちが
 10年ぶりに一堂に会した大回顧展なんです。 

  

 そして、↑こちらも、やはり100年ぶりに発見された作品、
 『彗星』(明治45年/1912年)。

 当時、地球に大接近したハレー彗星を、
 大観さんは画題に選びました。

 ハレー彗星と日本画、っていう、
 ミスマッチっぽいところが良いわね~♪

「まるでェ、えすえふゥ、でスねッ!」
「がぅるるっる!」(←訳:ファンタジック!)

 会期中、一部の作品は展示替えが行われます。
 『夜桜』と『紅葉』の展示は5月8日から5月27日まで、
 となっていますので、

「このォさくひんッ、みたいィ~!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:どうしても見たい!)

 と、お考えの方々は、
 美術館HP等で展示スケジュールの詳細を確認してから
 お出掛けくださいな♪




    では、GWですもの♪オマケ画像も華やかに!
   
    『ハーゲンダッツ』さんの
    《期間限定デザートセレクション》を、ドンと!
    「ふふゥ!んまいィ!」
    「がるるる~!」(←訳:ひんやり~!)
    明日は夏日、と予報が出ています。
    熱中症にならぬよう水分補給を心掛け、
    どうか皆さま、穏やかな休日を♪



    
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《静》なる世界へ。

2018-04-27 22:13:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 これはァ、ふらいんぐゥ?」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!フライングだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 えー、やっちまいましたわ……GWは明日からだというのに、
 SALEで足に合う靴を見つけたものですから、
 早々に散財してしまいました……
 緊縮財政の必要性をひしひし感じる週末の読書タイムは、
 さあ、こちらの大型アート本を、どうぞ~♪
 
  


  
         ―― ART GALLERY 静物画 ――



 監修は青柳正規さん、木島俊介さん、中野京子さん、2018年2月に発行されました。
 集英社さんが刊行する
 《ART GALLERY テーマで見る世界の名画》シリーズの第6巻には、
 『静かな物への愛着』と副題が付されています。

「ふむふむッ! せいぶつがァといえばァ~…」
「ぐるるがるるるる?」(←訳:壺とかリンゴとか?)

 そうですよね、
 静物画、という題から
 私たちが思い浮かべる絵画作品は、
 たとえば、セザンヌさんが描くような、
 テーブル上にセッティングされた果物や食器、
 水差しや、テーブルクロスのしわが造る陰影から成っている、と
 言い切っちゃってとしても
 間違いではないのでしょうが。

 毎回、テーマごとに斬新な手法で斬り込んでくる
 《ART GALLERY》シリーズでは
 退屈になりやすい『静物画』さえも
 実にアグレッシブ!

「ふァ? これッてェ、せいぶつがァでスかァ?」
「がるるぐぅるるる?」(←訳:風景画じゃないの?)

 第1章『日々の幸せのために』――

 いわば、御本の冒頭、
 いちばん初めの顔、というべき位置に収録されているのは
 ロベール・カンパンさん作
 『受胎告知』(1415~25年頃)。

 その次ページには、
 ヤン・ファン・エイクさん作
 『洗礼者ヨハネの誕生』(1420~25年頃)など、
 中世の宗教画や教会美術が並んでいて、
 えっ?これ静物画なのー??
 と、軽くないショックに襲われました。

 修道院で制作された時祷書も
 描き入れられているアイテム次第とはいえ、
 静物画と見做してもいいんだ……そうか、そうなのか……

「ネーさッ、びッくりィしてまスゥ~!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:衝撃なのです~!)

 衝撃のトドメは、
 カラヴァッジョさん作『エマオの晩餐』、
 ベラスケスさん作『セビリアの水売り』、
 レンブラントさん作『フローラ』もが
 同じ章で紹介されていることでしょうか。

 カラヴァッジョさんのこの作品、
 言われてみれば確かに、
 部分的には静物画……
 いえ、全体のテイストが
 静物画的な構成が施されている、と読めなくもない……

「でもォ、あんしんッしてッ!」
「がるぐる!」(←訳:次の章は!)

 第2章『卓上の小宇宙』では、
 いかにも“静物画らしい”作品が揃い踏み。

 ではありますが、
 ベラスケスさんの作品を“静物画”として見た後では、
 どれほど技術が高かろうと、
 ブドウが実にブドウらしく仕上げられていようと、
 どこか、物足りなくなるような。

「わなにィ、はまッたァかもッ♪」
「ぐっるる♪」(←訳:うっふふ♪)

 静物画って何なんだろう?
 と、あらためて考えながら見入るのは、
 第3章『美しい花々』、
 第4章『豊かさと美しさ』。

 また、御本の後半部分に収められているのは
 江國香織さんのエッセイ
 『そこに閉じ込められているもの』、
 奥本大三郎さんによる
 『ナチュール・モルト』、
 渡辺晋輔さんによる『描かれた楽器』など
 文章を用いての
 “静物画の世界”へのアプローチ。

「れんきゅうのォ、あーとたいむゥはァ~」
「がるるぐるがるるぅる!(←訳:ここで体感しましょう!)

 観ても読んでも楽しい
 《ART GALLERY》シリーズ、
 皆さま、ぜひ、一読を♪
 
 
 
 
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~ 記憶の、旅 ~

2018-04-26 22:07:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 あしたはァ、ぷれみあむゥ~!」
「がるる!ぐるるるがーるるる!」(←訳:虎です!明後日はゴールデン!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、黄金週間です。
 海外旅行へ、国内旅行へ、
 そして書斎を足場に時間旅行へお出掛けの皆さま、
 本日の読書タイムは、こちらの御本で
 プチ旅行を、どうぞ~♪

  



           ―― 消滅遺産 ――



 編者はナショナルジオグラフィックの皆さん、監修は安倍雅史さん、
 2018年2月に発行されました。
 『もう見られない世界の偉大な建造物』と副題が付されています。

「あうゥ~…もうゥみられないィのでスかァ~…」
「ぐるるるがるる!」(←訳:悲しくて悔しい!)

 中東での痛ましいニュースが報じられ、
 日々ため息するしかない私たちは、
 消滅遺産――
 もうこの世から無くなってしまった建造物、などと聞くと、
 爆撃、テロ、戦争、といった穏やかならぬ出来事を
 連想してしまいます。

 けれど、
 何かが“無くなる”きっかけ、
 “無くさせる”原因って、
 戦争以外にもある、みたいですね。

「べるりんのォ、かべッ!」
「がるるぐる!」(←訳:破壊の喜び!)

 第二次世界大戦の負の遺産として、
 都市ベルリンを西と東に分裂させた
 ベルリンの壁。

 この壁ばかりは、

  ああ、なくなって良かった!

 と、多くの人を笑顔にした『消滅』でしょうか。

「はんまーでェ、ぼこんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:大槌でドカン!)

 或いは、
 人間の商業活動による消滅。

 チリのアカタマ砂漠の地上絵は、
 オフロードタイヤの痕跡で
 大きなダメージを受けています。

「それはァ、だめでスよゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:車両の侵入厳禁!)

 そして、やはり、
 戦争による消滅。
 
 フランク・ロイド・ライトさん設計の
 初代帝国ホテルは、
 関東大震災の揺れをも乗り越えましたが、
 東京大空襲によって
 総床面積の4割強が被災、
 やがて戦争後には
 取り壊しが決定したのでした。

 同じく大戦中、
 英米軍の空漠によって
 独ドレスデンの聖母教会は崩れ落ち。

 ナチス・ドイツ軍がエカテリーナ宮殿から運び出した
 琥珀の間(こはくのま)は、
 戦争の混乱の中で行方不明に……
 (現在は再現版の琥珀の間が公開されています)。

「もッたいィないィ~!」
「ぐるがるるるるるー!」(←訳:もう無くさないでー!)

 もう見られない、
 アールデコ様式の駅舎。
 万博で使われたロンドンの水晶宮、
 シドニーのガーデンパレス。
 
 モノクロ、カラーの写真、版画、
 解説の文章で辿る
 29編の《失われたもの》への旅を、
 皆さまも、ぜひ。




 
 
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― 神戸発、20世紀モダンガール ―

2018-04-25 20:55:21 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおたにィさんッ、どんまいッ!」
「がるる!ぐるるっるるる!」(←訳:虎です!皆わかってるよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 アストロズの豪快打線に真っ向からの速球勝負!
 勝利投手にはなり損ねちゃったけど、
 大谷選手は凄かったわね!
 拍手の嵐を送りながら、
 さあ、読書タイム……はサボることにして、
 本日は、↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



        ―― 大正ロマン、昭和モダン ――



 神戸市東灘区の神戸ファッション美術館にて、
 会期は2018年4月21日~7月1日
 (月曜休館、ただし4/30は開館して翌5/1が休館)、
 『―― 竹久夢二・高畠華宵とその時代』と副題が付されています。

「むむッ? こうべしィ??」
「ぐる~!」(←訳:遠い~!)

 はい、美術館のある六甲アイランドは、
 首都圏から、いえ、JR三宮駅からも
 ちょっと距離がございます。

 でもね、それでもね、
 実に魅力的な、
 特に服飾史に興味を持っている方々に
 激おすすめしたいのが、ここ、
 神戸ファッション美術館なんですよ。
 
  

 おもに、近世・近代のドレス、
 靴や帽子、バッグなどの
 服飾美術を展示している神戸ファッション美術館では、
 今回のように特別な企画展も開催されます。

 テーマは、
 大正から昭和初期にかけての30年間の女性像。

「ふァいッ! ゆめじィさんッ、でスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:大正ロマン!)

  

 大正時代を象徴する、
 甘やかな少女像を創作したのは、
 竹久夢二さん、高畠華宵さん、
 蕗谷虹児さんといった
 エディトリアルデザインにも係わった方々ですから、
 活字マニアさんの皆さんも
 よく御存知ですよね。

 そして、昭和に入ってからは
 岩田専太郎さん、中原純一さん、鏑木清方さん、
 小村雪岱さん、橘小夢さんといった
 こちらも書籍の装丁などで本好きな方々には身近な
 アーティストさんたちが
 時代の《美》を牽引しました。

「げんだいィでもォ、かんじられるゥ~…」
「ぐるるがるー!」(←訳:静かなパワー!)

 日本画、版画、挿絵原画、絵葉書、
 楽譜、装丁本などが展示されるこの展覧会では、
 講演会やワークショップも企画されていますよ。

 GWは神戸近辺にお出掛け予定の皆さま、
 機会があればぜひ、
 六甲アイランドの美術館へも
 足を延ばしてみてくださいね~♪

 


   では、ここでオマケ画像も、ひょっこり?と。
   
   『不二家』さんの
   《カントリーマアム アーモンドブラウニー》は、
   ガトーショコラか、
   ザッハトルテのような~…
   「ちょこれいとォ、ずッしりィ!」
   「がるぐぅるる!」(←訳:濃いチョコ味!)
   このお菓子に合うのはアイスティー……
   いえ、アーモンドミルクと一緒に、
   ぜひ、実食を♪


   
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地下深層の新世界!

2018-04-24 22:14:18 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 わほォ~いィ! おひさしゅゥ~♪」
「がるる!ぐっるるがるる!」(←訳:虎です!待ってたもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事でヘヴィなノンフィクション作品と対峙した反動でしょうか、
 なんだか軽快なフィクションが読みたくなりました。
 なので、さあ、本日の読書タイムは、
 皆さまにもお馴染みの
 こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
 
  



         ―― ダンジョン飯 6 ――



 著者は九井諒子(くい・りょうこ)さん、2018年4月に発酵されました。
 『DELICIOUS IN DUNGEON』と英語題名が付されたシリーズの、
 待望の第6巻ですよ~!

「どんどんッすすむゥ~!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:地下迷宮深層!)

 物語の舞台は、
 とある時代の、とある国。

 地下迷宮探検行の最中、
 ドラゴンに食べられてしまった妹・ファリンさんを救うべく、
 あらためて装備を整え、
 探索へと乗り出した剣士・ライオスさん。

 深刻な資金不足のため、
 ライオスさんと仲間たちは
 地上から食糧を携行するのではなく、
 現地調達――
 すなわち、

  迷宮で食糧を調達しようじゃないか!

 という、非常手段を選んだ上で、
 ドラゴンが棲む地下層を目指した、んですよね。

「じょうしきィはずれェ~でスよゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:現地調達なんて!)

 地下迷宮で取れる、
 いえ、“獲れる”食糧。

 それは、スライムだったり、
 毒を持つキノコや生物だったりする訳で、
 ライオスさんに同行する《迷宮グルメ》の達人、
 ドワーフのセンシさんも
 予想外の苦労を強いられましたが。

 なんとかかんとか、
 やって来ました、炎竜(レッドドラゴン)がウロつく下層まで。

「しかもォ、みつけちゃッたァ!」
「ぐるるがるるぅっる!」(←訳:それに倒しちゃった!)

 そう、見つけて、闘って、倒して。

 念願かなって、
 妹・ファリンさんを取り戻したライオスさん一行は、
 いそいそと地上へ帰還……

 出来ませんよねえぇ?

「だんじょんはァ、こわいィでスよゥ!」
「がるぐっるる!」(←訳:罠がいっぱい!)

 正直申しまして、
 第4巻と第5巻はけっこう真面目な
 ファンタジーストーリーの趣きが濃く、
 第1巻の頃の“意表をつく展開”と
 “B級地下グルメ”色が薄れちゃったかしら?と
 戸惑ったりもしたんですけど、
 こちらの第6巻は面白かったわ!

 ごはんネタを描きつつ、
 ダンジョンでの冒険もきっちりこなし、
 新たな謎を仕掛ける。

 まさに一流のエンターテイメント!

「はやくゥ、よみたいィ~でスよゥ!」
「ぐるるがる~?」(←訳:7巻はいつ~?)

 ダンジョンそしてドラゴンという、
 古典的であるだけに
 手垢にまみれてしまってもいる素材に
 爽風を吹き入れた著者・九井さんの手腕とセンスは、
 マンガはあまり読まないんだけど……な活字マニアさんにも
 全力でおすすめしたい素晴らしさですよ。
 ぜひぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
 
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あの日から、今も。

2018-04-23 22:40:11 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 うぐぐふゥ~! さむいィ~でスよゥ!」
「がるる!がるぐるるぅる~!」(←訳:虎です!風邪引いちゃう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 いやいやいや、もうじきGW♪だというのに
 風邪なんか引いてはいられませんよ。
 熱々の飲みもので身体を内側から温めたら、
 さあ、今日も読書タイムです。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!
 
  


           
          ―― 津波の霊たち ――



 著者はリチャード・ロイド・パリーさん、
 原著は2017年に、日本語版は2018年1月に発行されました。
 英語原題は
 『Ghosts of the Tsunami Death and Life in Japan's Disaster Zone』、
 『3・11 死と生の物語』と日本語副題が付されています。

 前回記事で御紹介した『太陽系観光旅行読本』は、
 ひょうきんな題名とは逆に
 ごくマジメに太陽系内の星々の現況を論じたサイエンス本でした。

 こちらの御本も、
 題名に『霊』とありますものの、
 オカルトやホラーのジャンルには属しません。

「ちょしゃさんはァ、じゃーなりすとォさんッ!」
「ぐるるがるぐっるるるるるる!」(←訳:日本をよく知っているのです!)

 著者・パリーさんは現在、
 英《ザ・タイムズ》紙のアジア編集長にして
 東京支局長でもあるジャーナリストさんです。

 パリーさんが日本に興味を持った契機は、
 なんと、高校在学中に
 クイズ番組で優勝して日本旅行を体験したこと、
 というのですから驚かされますが、
 大学を卒業してフリーランスの記者となり、
 やがて、1995年に来日し、
 英《インディペンダント》紙の特派員を務めもしました。

 ですからパリーさん、在日歴も長く、
 地震というのがどんなものか、
 よく知ってはいたのです。

「しッていたけどォ~…」
「がるるるっる……!」(←訳:知らなかった……!)

 知らなかった、いえ、解っていなかった、のは、
 私たちも同様でしょうか。

 あの地震が起こった日、
 パリーさんは東京にいました。

 かつて経験したことのない揺れに、
 デスクの下に逃げ込んで、
 それから10階分の階段を歩いて下りて、
 戸外に出て。
 
 その時はまだ、想像もしませんでした。

 震源に近い地域を、
 どれほどの災厄が襲いつつあるのか――

「でもォ、すぐゥにゅーすがッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:被災地の様子が!)
 
 オフィスに戻ったパリーさんは
 日本のTV映像から何が起こりつつあるのかを知ります。
 翌朝、車を駆って東北へと向かった彼は、
 それ以降長く、
 震災に関する記事を世界に発信しながら、
 被災した方々へのインタビューも行います。

 地震は、津波は、
 あなたから何を奪ったのか。

「よむのがァ、つらいィでス……」
「がるるるぐるる……」(←訳:悲しくて苦しい……)

 おそらく、余震止まぬ日々の中、
 パリーさんは数知れぬ悲劇と相対したのでしょうが、
 この御本で主に取り上げているのは
 大川小学校を見舞った出来事です。

 あの日の子どもたちのこと。
 子どもたちの お父さんお母さんのこと。
 喪われた未来と、
 失われた平穏のこと。
 
 その場かぎりではない、
 長く、何日も、何年も、
 災厄の名残りを追跡するパリーさんが
 多くのインタビューを経て辿り着いた情景とは……。

「よんでェもらいたいィ、いッさつでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:たくさんの人に!)

 どうか皆さま、ぜひ。
 
 
 
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太陽系トラベルガイド!

2018-04-22 22:07:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あてんしょんッぷりィ~ずゥ!」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!間もなく出発です!)

 こんにちは、ネーさです。
 あら失礼、本日の読書タイム機長のネーさです。
 はい、気温も気候もちょうどよろしい
 初夏の旅行シーズンがやって来ました。
 国内へ、海外へと、
 旅行の予定を立てている活字マニアの皆さま、
 さあ、↓こ~んな旅のガイド本はいかがでしょうか♫
 
  



         ―― 太陽系観光旅行読本 ――



 著者はオリヴィア・コスキーさん&ジェイナ・グルセヴィッチさん、
 原著は2017年に、画像の日本語版は2018年2月に発行されました。
 英語原題は
 『Vacation Guide to the Solar System:Science for the Savvy Space Traveler!』、
 『おすすめスポット&知っておきたいサイエンス』と
 日本語副題が付されています。

「うちゅうゥりょこうゥ~♪」
「ぐっるるるる~!」(←訳:行ってみたい~!)

 ふふん、太陽系の観光ガイドだって?

 と鼻で笑った活字マニアさんが
 もしもおられたなら、
 きっとそれは、あの有名な
 ダグラス・アダムスさん著『銀河ヒッチハイクガイド』を
 思い浮かべたがゆえ、でしょうか。

 ええ、分かります。
 『銀河ヒッチハイクガイド』は
 とびっきりヘンテコで、
 コミカルかつシュールな伝説的傑作であり、
 もちろんフィクション作品なんですけれど。

 こちらは、いわゆる“ガチ”です。

「まじめェ、なのでス!」
「がるぐる!」(←訳:真剣だよ!)

 現在判明している限りの
 科学的事実をもとに、
 おフザケなし、
 ギャクなしで、
 太陽系の観光ガイド本を作ってみたら。

 旅心を刺激する、
 実に実に楽しい科学ノンフィクションが
 完成しました♪

「まずはァ、たびのォじゅんびィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:荷造りしよう!)

 宇宙へ行くには、どんな荷物を用意したらいいのか?

 身体能力は、地球外世界ではどう変わるのだろう?

 長い船旅では、お洗濯は出来ないけど、
 大丈夫、人間の嗅覚は適応力に優れているので、
 匂いは気にならなくなる、んですって。

 そうそう、宇宙でのトイレは練習が必要ですよ。

 あ、それから、宇宙空間におけるリスクというのは、
 酸欠、減圧、有毒ガス等々の事故、
 いつも運動していないと骨が弱ってしまう、
 小惑星との衝突など、
 多岐に渡ります。

「それでもォ、ゆきたいィ!」
「がるる!」(←訳:宇宙へ!)

 では、リスクを承知で出掛ける先は、
 月にしましょうか?
 或いは、火星?
 巨大な木星?
 輪っかを持つ土星?
 はるかな冥王星?

 各天体で可能なアクティビティ、
 絶景が見られるポイント、
 独特な気象(天象)現象があることも
 出発前にチェックしておいてくださいね。

 なお、私ネーさのおすすめ目的地は
 天王星です!

 御本の本文210ページに
 天王星の画像(NASA出典)が掲載されているのですが、
 これは、まるで宝石のような……!

「いいなァ~♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:肉眼で視たい!)

 さらに、もうひとつ!

 御本の表紙画と挿絵を描いているのは
 スティーブ・トーマス(Steve Thomas)さん。

 トーマスさんの画の数々が本っ当にすばらしいので、
 画だけでも!
 どうか皆さま、画だけでも御覧になってください~!

 お? そろそろカウントダウンが始まりそうですよ?

「ふァいィ! うちゅうゥへェ!」
「がるぐる!」(←訳:GOです!)
 
 
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~ 浮世のニャンコたち ~

2018-04-21 22:06:20 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァふふゥ~! あちゅいィ~でスッ!」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!もう半袖だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 季節の味は桜餅から、柏餅へ――
 チビっコちゃんたちが半袖で走り回る週末は、
 さあ、読書をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 浮世絵 猫の世界展 ――



 東京・八王子市の八王子市夢美術館にて、
 会期は2018年4月6日~5月13日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)、
 『――国芳、広重、豊国、英泉らが描く――』と副題が付されています。

 はい、前回記事で御紹介した
 『大佛次郎と猫』の流れにするるるる~と乗って――

「てんらんかいィもォ、にゃんこッ♪」
「ぐるるぅる~♪」(←訳:ごろにゃん~♪)

  

 実を申しますと、
 『大佛次郎と猫』の後半部分でも
 にゃんこ浮世絵が取り上げられておりました。

 美女と寄り添うにゃんこ。
 擬人化され、コスプレするにゃんこ。
 百面相をするにゃんこたち。
 
「かぞえェきれないィ~!」
「ぐぅるるがるる!」(←訳:にゃんこだらけ!)

 浮世絵という絵画表現と猫は
 よほど相性が良いのか、
 それとも多数の画師さんや刷師さんたちが
 猫好きであったか……?
 
  

「かわいいィ~のもッ♪」
「がるるる~♪」(←訳:変顔のも~♪)
「こわいィ~のもォ、いまス!」

  

「ぐるるがぅるるるる!」(←訳:有名なにゃんこもね!)

 歌川広重さん作『名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣』は、
 世に最も知られた猫浮世絵のひとつ、でしょうか。

 広重さんの他にも、
 にゃんこマニアとして名高い歌川国芳さん、
 歌川国貞さん、渓斎英泉さんたち
 江戸時代から明治時代にかけて活躍した画師さんによる
 猫ねこネコな浮世絵が集う展覧会へ、
 愛猫家さんは、ぜひ、お出掛けを♪

「ごろにゃんッ♪」
「ぐるぐる~♪」(←訳:ごろごろ~♪)




   では、てっきり初夏!な日のおやつタイムを、ここで!
   
   『シャトレーゼ』さんの
   《無添加うみたて卵のプリン》
   《いちごのプリン》!
   「あれッ? おなじィ~ぷりんッなのにィ?」
   「がるるるぐる!」(←訳:味わいが違う!)
   同じカスタード生地のプリンですが、
   《無添加うみたて卵のプリン》はこころもち柔らかめな、
   そして《いちごのプリン》は
   しっかり焼いた食感の生地、と
   それぞれの美味しさが良いですね。

   明日も暑くなりそうです。
   アイスクリームや氷菓は苦手なのよ~という御方も、
   とにかくしっかり水分補給&熱中症予防をして、
   どうか穏やかな休日を♫
      
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