テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その2!

2013-12-31 21:33:51 | ♪2014!新春特別企画♪
 ♪鐘が鳴る鳴る、鐘がなる♪
 ♪お久しぶりの新春特別企画の第二回♪
 ♪新年間近いベーカー街でも年越しの鐘が……あら?

「追跡だ! 捜査だ! さあ急げ!」

 ベーカー街の部屋に響くのは、
 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏の選手宣誓!ならぬ叱咤激励なのでした。
 何なんでしょう、追跡って?捜査って?

「おにいちゃんッ、いッたいィなにごとォ??」
「ちゃんとせつめいして!」
「がるぐるる!」(←訳:最初からね!)

 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 彼らの友人の虎くん、
 ロンドンにその勇士ありと知られた三人組が訊ねるのへ、

  

「おお! よっく聞けぃ!」

 マイクマフト氏は胸を張ります。

「女王陛下の銀星号が行方不明なのだ!」

 銀星号?と眉をひそめる名探偵テディちゃムズ。
 女王陛下の厩舎が誇る名競走馬、
 連戦連勝記録を更新中の銀星号が――

「ゆくえェふめいッ??」
「おおごとだっ!」
「ぐるる!」(←訳:事件だ!)

 クリスマスの直後、
 煙のごとく厩舎から消えてしまったという銀星号。
 探し出さないと、大変なのです。
 なぜかと申しますと、

   《新春特別女王陛下杯》

 の出走時間が、すぐそこに迫っているのですから。

「皆が銀星号を待っておる!」

 レディングマ競馬場のVIP席には、女王陛下と御家族がた、
 名門貴族諸氏がずら~り。
 招待席には外国の大使さんたち、セレブたち。
 そして銀星号の熱狂的ファンたちが
 競馬場全体にぎ~っしり。

 そこに、誰がアナウンスできるでしょう?

 『銀星号は出走しませ~ん』なんて。

「国際問題になるわい!」
「かんきゃくせきはァ、おおさわぎだよゥ!」
「だいこんらんッ!」
「がるっ!」(←訳:怖いっ!)

 新春のお祝い気分は台無し、
 レースも台無し、
 皆ががっかり……

 いえ、そんな事態は避けねばなりませんよね。

「ゆけ、テディちゃムズ!
 捜査だ!
 銀星号を発見し、
 競馬場へ送り届けるのだ!」

  

「わかッたよゥ、おにいちゃんッ!
 やッてみるッ!」
「さがそうっ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:見つけよう!)

 捜査資料一式を受け取り、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 虎くんは走り出します。
 新年の鐘が鳴るロンドンの街路を、
 或る場所に向かって!

「うんッ!
 こころあたりィがァ、あるのさッ!」

 おお、頼もしきは、名探偵テディちゃムズ♪
 で、その心当たりって……?




   ~その3!に続く!~
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2014新春特別企画!《女王陛下の銀星号事件》 その1!

2013-12-30 21:31:06 | ♪2014!新春特別企画♪
 もうあと何時間で2014年。
 そんな忙しい最中に盛り上がっていますのは……

「きゃぽォ~いッ! としのくれェ!」
「しんねんがくるぞ~!」
「がるぐるるっ!」(←訳:めでたいねっ!)

 はい、皆さま、お久しぶりでございます。
 新年間近のロンドン、ピカデリー広場にて
 わいわい騒いでおりますのは、

 名探偵テディちゃムズ!
 シロクマのユキノジョン・H・ワトソン博士!
 彼らの友人の虎くん!

  

「しんねんをォいわうゥ、おまつりィだよゥ!」
「のめや♪うたえや~♪」
「ぐるがる!」(←訳:寒いけど!)

 ロンドンもいまは冬。
 気温はたいそう低いのですが、
 市の中心部にあるピカデリー広場は
 カウントダウンをともに楽しもう!騒ごう!という人々で大混雑です。
 さらには、

「わほゥ!おいしそゥ!」
「ホットワインだ!」
「がるるるぐっるる!」(←訳:焼き栗も売ってる!)
「くださァ~いなッ♪」

 広場の隅には屋台も出ていたりして、
 テディちゃムズ一行はさっそく、
 スパイスたっぷり、身体がホカホカ温まるホットワインと
 熱々の焼き栗を買い入れました。
 飲んだり食べたりしていれば、
 アッという間に午前0時、のはずが……

「あれッ? おややッ?」
「なんだなんだっ??」
「ぐるるがるる!」(←訳:空から電報が!)

 紙吹雪に混じって天から降ってきたのは、
 クマ郵便省の特別速達電報でした。
 だれだァいまごろォ?と訝りつつ、
 テディちゃムズが電文を開いてみますと。

  《 ジケンハッセイ!スグカエレ! 》

 あ~あ、やはり、やっぱり。
 年の瀬に事件はつきもの、なのでしょうか。
 ホットワインを味わうのもそこそこに
 三人がベーカー街の部屋に戻ってみれば、
 そこには――

「テディちゃムズ!
 国家を揺るがす緊急事態だ!」  

  

「あァ~…おにいちゃんッ!」

 テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が
 ふんぞり返っていたのでした。

 さあ、どうやらまたしても始まっちゃったようです。
 恒例の新春特別ドタバタ企画が。
 お暇な御方もそうでない御方も、
 お正月休みのほんのひととき、
 テディちゃムズたちの冒険物語にお付き合いくださいませね。

 それにしても、
 マイクマフト氏のいう“緊急事態”とは……?

 

    ~その2!に続く!~



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2013年 BEST BOOK を探せ(その④)!

2013-12-29 21:44:03 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いよいよォ、らすとすぱーとッ!」
「がるる!ぐぅるるるがる!」(←訳:虎です!ファイナルです!)

 こんにちは、ネーさです。
 2013年の BEST BOOK を御紹介する年末の特別編も
 最終回の④となりました♪
 今回は、アート系の御本&ノンフィクション系の御本から、
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
           ―― テルマエ・ロマエ Ⅵ ――


 著者はヤマザキマリさん、2013年6月に発行されました。
 日本の漫画界に衝撃を与えた《テルマエ》シリーズ完結!
 先ずは拍手を送りたいわ!

「るしうすゥおにィさァ~んッ!」
「ぐるるるがるがる!」(←訳:お風呂屋根性貫徹!)

 一方、こちらも衝撃作でしたね!

  


 
         ―― 聖なる怠け者の冒険 【挿絵集】 ――


 著者はフジモトマサルさん、2013年6月に発行されました。
 そうよね!挿絵ってもっと評価されていいのよね!評価すべきよ!

「きょうとのォ、まちなみがァ、ふぁんきィー!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:マジカルですぅ!)

 では次は、建築の写真集を!

  


      ―― 丘の上の修道院 ル・コルビュジエ 最後の風景 ――


 著者はニコラス・ファンさん、日本語版は2013年6月に発行されました。
 静謐と信仰と調和を湛える建築家ル・コルビュジエさんの至高の美!

「けんちくのォ、まりょくッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:建築好きさんは必見!)

 さて、ここからはノンフィクション系の御本ですよ。

  


      ―― ジョージ・ハリスン コンプリートワークス ――


 編者はローリング・ストーンズ誌編集部の皆さん、
 日本語版は2013年2月に発酵されました。
 “静かなビートル”ことジョージ・ハリスンさんの生涯と業績がこの一冊に凝縮!

「じょーじさんのォ、ぎたーがァ♪」
「がーるるるるぐるる!」(←訳:ビートルズを支えた!)

 お次は、チャンピオン登場!

  


     ―― 完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯 ――


 著者はフランク・ブレイディーさん、日本語版は2013年2月に発行されました。
 伝説のチェスプレヤー、フィッシャーさんの栄光と謎を追った労作です。

「ぼびーさんはァ、にほんともォ~」
「ぐるぐるがるるるる!」(←訳:縁が深い御方でした!)

 そして、次は……

  


 
          ―― 謎の独立国家 ソマリランド ――


 
 著者は高野秀行さん、2013年2月に発行されました。
 これぞ真のノンフィクション!

「はくりょくゥありすぎてェ~…」
「がるるぐるる!」(←訳:メマイしそう!)

 えへん、個人的好みで推したいのは、こちら!

  


       ―― グローブトロッター 世界漫遊家が歩いた明治ニッポン ――


 著者は中野明さん、2013年6月に発行されました。
 ガイジンさんが見た近代日本の姿は……?

「びッくりィでス!」
「ぐるっるがるっ!」(←訳:歴史ってスゴっ!)

 そしてそして、
 大トリを飾っていただくのは……この作品!

  


            ―― キャパの十字架 ――


 著者は沢木耕太郎さん、2013年2月に発行されました。
 『流星ひとつ』も素晴らしい御本ですが、
 入魂の、と形容すべき内容は間違いなくBEST BOOK!!

「はくしゅッ!」
「がるる!」(←訳:大拍手!)

 ふぅ~、いかがでしたでしょうか、
 ここは僕の、私のBEST本とカブってるわ♪という御本が
 一冊でもありましたかしら?
 2013年に出会ったたくさんの御本に感謝しつつ、
 さてと、次回からは……

「しんしゅんとくべつきかくのォ、はじまりはじまりィ~でス!」
「ぐるる~っ!」(←訳:ひええ~っ!)



 
 
 


  
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2013年 BEST BOOK を探せ(その③)!

2013-12-28 21:27:41 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 ふゥ~、きょうはァ、だいさんかいィ!」
「がるる!ぐるるるるー!」(←訳:虎です!がんばるぞー!)

 こんにちは、ネーさです。
 2013 BEST BOOK 探訪も③となった今回は、
 外国の著者さんの作品をピックアップいたしますよ。
 さあ、まずはこちらから、どうぞ~!

  


          ―― シャドウ・ストーカー ――


 著者はジェフリー・ディヴァーさん、原著は2012年に、
 日本語版は2013年10月に発行されました。

「じぇふりーおじさんッ、とうじょうゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:いきなり真打ち!)

 小川洋子さん&宮部みゆきさんを日本のクイーンにたとえるならば、
 米国のキングと呼べちゃうのはこの御方、J・ディーヴァーさん♪♪
 ディーヴァーさんの作品では、もう一作……

  


          ―― ポーカー・レッスン ――


 2013年3月に発行された↑こちらの短編集もおすすめです!

「じぇふりーおじさんにィ、はずれなしッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:保証書つきだね!)

 さて、お次はSF作品を、
 どどど~んと3冊!御紹介いたしましょう♪

  
  
  


       ―― 紅玉(ルビー)は終わりにして始まり ――

       ―― 青玉(サファイア)は光り輝く ――

       ―― 比類なき翠玉(エメラルド) ――


 著者はケルスティン・ギアさん、日本語版は2013年に順次発行されました。
 『時間旅行者の系譜』とシリーズ題名が付された3部作は、
 近年流行りのタイムトラベルものの中で
 いっちば~ん面白かったわ!

「よーろッぱではァ、べすとせらーでス!」
「ぐるるるがるぐるるる!」(←訳:ドイツの作家さんだよ!)

 では、もう一作、SF作品を!

  
  


         ―― 巨獣めざめる (上・下) ――


 著者はジェイムズ・S・A・コーリィさん、原著は2011年刊、
 日本語版は2013年4月に発行されました。
 私ネーさ的には、2013年最も印象深かったSF作品といえば、
 この御本なんです!

「くらしかるゥでス!」
「がるぐる!」(←訳:正調です!)

 エンタ魂が燃えるミステリから、
 新奇で愉快なタイムトラベルストーリー、
 温故知新な《人間と宇宙》のものがたり……は、いかがでしたか?

 明日の④では、
 ノンフィクション&アート系の2013 BEST BOOK を御紹介いたします。
 大掃除やお買い物の合間にでも
 お読みくださいな~♪♪


 
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2013年 BEST BOOK を探せ(その②)!

2013-12-27 21:19:05 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おッしゃァ! きょうもォ、やッたるどォ~!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!その②です!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回の①に続きまして、
 さあ、今日も探しちゃいましょう、2013年のBEST BOOK!
 本日は、ミステリや時代小説などのジャンルから選出いたしますが、
 トップを飾るのは、やはりこの御方!

  


              ―― 桜ほうさら ――


 著者は宮部みゆきさん、2013年3月に発行されました。
 小川洋子さんが文芸ジャンルのクイーンならば、
 エンタメジャンルのクイーンは宮部さん、ですね!
 2013年6月発行の……

  


              ―― 泣き童子 ――

 こちらも、宮部さん!

「こわいィのでスよゥ、このォおはなしィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ビビりました!)

 つい先日は宮部さんの最新作『ペテロの葬列』が発売されました♪
 2014年も宮部さんから目が離せません♪♪

 で、時代ものジャンルから、もう一作!

  


 
            ―― 鯖猫長屋ふしぎ草紙 ――


 著者は田牧大和(たまき・やまと)さん、2013年6月に発行されました。
 ニャンコ好きさんをトリコにする異色作です!

「おえどのォ、ながやはァ~」
「がるぐる!」(←訳:猫の王国!)

 では、ここでミステリ系に針路を取りましょうか♪

  


 
              ―― 三階に止まる ――


 著者は石持浅海さん、2013年7月に発行されました。
 日本のミステリでありながら、英国風ツイストがと~っても鮮烈!

「なんどもォ、よみかえしてはァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:感心しまくり!)

 感心といえば、こちらの作品もね!

  


         ―― 櫻子さんの足下には死体が埋まっている ――


 著者は太田紫織(おおた・しおり)さん、2013年2月に発行されました。
 北海道を舞台にしての連作は大好評を得、
 現在は第三巻まで刊行されていますよ~♪

 
「かッこいいぜッ、さくらこおねえさんッ!」
「がるるぐぅるるがる!」(←訳:読めばファンになる!)

 そして、こちらも……

  


               ―― 幻坂 ――


 著者は有栖川有栖さん、2013年4月に発行されました。
 言葉の魔術に読み手は陶然とさせられます。

「さかをォ、のぼるとォ~…」
「ぐるるがる??」(←訳:そこは異国??)

 さらに、こちらもね!

  


             ―― はるひのの、はる ――


 著者は加納朋子さん、2013年6月に発行されました。
 美しさ、力強さにノックアウトされるファンタジックな物語……
 著者・加納さんに心よりエールを!

「つぎのォさくひんッ、まッてまスゥ!」
「がるがるがる!」(←訳:早く読みたい!)

 ふぅ~、はぁ~(←肩で息してます)、
 駆け足で御紹介いたしましたBEST BOOK②、
 次回③では外国の著者さん編をお送りする予定です♪

 
「きままにィ、おつきあいくださいませッ!」
「ぐるるる!」(←訳:ではまた!)

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2013年 BEST BOOK を探せ(その①)!

2013-12-26 21:32:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! とうとうッ、ことしもォ!」
「がるる!ぐるるがーるるぐる!」(←訳:虎です!こんなシーズンです!)

 こんにちは、ネーさです。
 はーいっ、今年もやりましょう♪
 2013年《 BEST BOOK 》を探す年末恒例企画!
 一年の間に御紹介してまいりましたあの本この本の中から、
 あらためて、おすすめしたい作品の幾つかを選んでみました。
 条件は、2013年に刊行された御本であること、なのですが……

「ではァ、さッそくゥ!」
「ぐるるる?」(←訳:一冊目は?)

 ええ、まずはこちらから、どうぞ~!

  


          ―― いつも彼らはどこかに ――


 著者は小川洋子さん、2013年5月に発行されました。
 ええ、今年も小川さんです!
 文句なしのBESTです~!

「しッぽだねッ!」
「がるるるぐっる!」(←訳:大好きなシッポ!)

 お次は、こちらを!

  


          ―― ランチのアッコちゃん ――


 著者は柚木麻子(ゆずき・あさこ)さん、2013年4月に発行されました。
 インパクト大なこの表紙!
 内容ももちろんインパクト強!

「きょーれつゥ、なのでス!」
「ぐるがるるぐっるがぅる!」(←訳:でもいいぞアッコちゃん!)

 そして、こちらも!

  


          ―― わたしのリミット ――


 著者は松尾由美さん、2013年9月に発行されました。
 読んでいる間も、読後もドキドキ!

「なつかしくてェ、あたらしィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:不思議な御話!)

 おっと、こちらも、ですよ♪

  


            ―― 東京百景 ――


 著者は又吉直樹さん、2013年9月に発行されました。
 ああ、ピースの又吉さんてばもう、途方もないセンスの持ち主!

「うむむゥ! またしてもォ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:驚かされました!)

 でもって……こちらも!

  


             ―― 一路 ――


 著者は浅田次郎さん、2月に発行されました。
 上下巻からなるこれは……時代小説なのか?ファンタジーなのか?

 
「わんだーらんどォ、でスゥ!」
「がるるがるる!」(←訳:表紙もステキ!)

 以上の5作品は、
 オールジャンルからの選出なのですけれど、
 さあ、まだまだ、
 2013年BEST BOOKを探せ!は、明日の(その②)に続きますよ~♪

「ねんまつもォ、どくしょたァ~いむッ!」
「ぐるぐるがるるる!」(←訳:GOGO本屋さん!)



 
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初春は、シャガールさん♪

2013-12-25 21:30:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 めりーくりすますでスゥ♪」
「がるる!ぐるぐるーる!」(←訳:虎です!ボンナターレ!)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマスをお祝いしつつ、
 本日はまたも読書をひと休みし、
 今年最後の?アート情報をお送りしましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― シャガール展 ――



 静岡県静岡市の静岡市美術館にて、
 2014年1月2日~3月30日(毎週月曜休館、ただし1/13は開館し翌1/14が休館)
 『Marc Chagall Le plafond de l'Opera』と仏語題名が付されています。
 テレビ静岡開局45周年を記念する企画展なのだそうですよ~♪

「さいこうゥにィ~!」
「ぐるる!」(←訳:華やか!)

  

 パリ・オペラ座の天井画や、
 メッス大聖堂のステンドグラスなど、
 シャガールさんが手がけたモニュメント(記念碑的作品)の
 下絵、スケッチ、
 関連する絵画・版画作品、舞台衣装等、
 日本初公開163点を含む
 計236点の作品が展示されます。

  

「だいきぼォ、でスねッ!」
「がるっぐるぐる~!」(←訳:わあっ見て見て~!)

  

「しゃがーるおじさんッ!」
「ぐるるがっるるる!」(←訳:絵筆を持ってるよ!)

 オペラ座天井画制作中の映像も紹介&公開予定!
 テレビ局さんらしい企画力が感じられますね。
 静岡へ行ったるぞ!と決意したシャガールさん好きなアートマニアさんは、
 展覧会公式HPを検索してみてくださいな~♪



  では、ここで年末スペシャルおまけ画像!
  
  「おもたァ~いィ!」
  「ずしり!」
  
  クリスマスと並行してお正月の準備も始めねば、と
  『とらや』さんで羊羹を購入しました。
  お店でいただいたカタログの表紙には……
  「れいほうゥふじィ!」
  「がるるる!」(←訳:吉祥です!)



 
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 ― 光を描く筆 ―

2013-12-24 21:23:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪さァいれんとないとぉ~♪」
「がるる!♪ぐーるーるるる♪」(←訳:虎です!♪ホーリーナイト♪)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、聖なる夜といえど、敢行します読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
          ―― わたしの好きなクリスマスの絵 ――



 著者はフェデリコ・ゼーリさん、画像の日本語版は2013年11月に発行されました。
 伊語原題の『La mie nativita』とは、
 『わたしのキリスト降誕祭』という意味だそうです。

 イタリア美術史の研究者フェデリコ・ゼーリさん(1921~1998)による
 《降誕祭絵画傑作集》は
 ……地味です。

 けれど、比類なく神々しい!

「さんたさんがァ、いませんよゥ!」
「ぐるーるがる!」(←訳:ツリーもない!)

 サンタクロースおじさんもトナカイさんも、
 満艦飾のクリスマスツリーも、
 この御本には出てきません。

 ここにあるのは、
 静かで厳粛な、
 《降誕祭》の図像です。

 現在、私たちが目にしている、
 きらきらツリーに代表されるクリスマスの在り様は、
 アメリカ(新大陸)風のクリスマスであって、
 ヨーロッパ、ことに、ほぼカトリック教国であるイタリアのクリスマスとは
 ずいぶん違うものなんですよ。

「ふむふむゥ、このごほんのなかにに、あるのはァ~」
「がるるるぐる!」(←訳:むかしの聖夜!)

 ジングルベルはないけれど、
 イルミネーションもないけれど、
 ここでは、
 東方の三博士と、
 彼らを導く星と、
 聖なる存在を迎える喜びに
 出会えます。

  

 表紙を飾っているのは、
 著者・ゼーリさんが“オランダのカラヴァッジョ”と呼ぶ
 ヘリット・ファン・ホントホルストさんこと
 通称ゲラルド・デッレ・ノッティさん(1590~1656)の
 《幼子イエスの礼拝》。

 他にゼーリさんが選んだのは、
 ジョットさん、
 ピエトロ・ディ・ジョヴァンニさん、
 アントニオ・アッレーグリさんこと通称コレッジョさん、
 ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケスさん……

「あたたかなァ、ひかりィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:黄金色の光!)

 賑々しいクリスマス絵本や画集の海の中では
 あまり目立たない小さな御本、
 かもしれませんが、
 絵画をじっくり眺め、
 柱本元彦さんが訳された
 ゼーリさんの文章を味わえば、
 きっと、思われることでしょう――

「こういうッ、くりすますもォ!」
「がるぐる!」(←訳:いいなあ!)

 皆さま、ぜひ一読を。



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フツーじゃないチャレンジ!

2013-12-23 21:25:00 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 ちゃれんじゃーあらわるゥ!」
「がるる!ぐるるっ!」(←訳:虎です!大挑戦っ!)

 こんにちは、ネーさです。
 晴れやかな祝日の今日も、
 ええ、しっかり読書タ~イム♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
        ―― 知識ゼロからのフェルメール観賞術 ――



 著者は森村泰昌さん、2013年11月に発行されました。
 『A Beginner's Guide to appreciation of Vermeer's art』と英語題名が付されています。
 著者の森村さん、といえば――

「ふァいッ! テディちゃ、しッてるでスゥ!
 ばけちゃうひとォでス!」
「ぐるるるるがるるぅるぐるがる!」(←訳:巨匠さんに化けちゃうあの御方!)

 ゴッホさんの自画像に扮するセルフポートレート写真(1985年)に始まって、
 以降、セルフポートレート技法での制作に邁進する森村泰昌(もりむら・やすまさ)さん。
 
 メイクと衣装、大道具小道具を駆使して、
 男性画家さんのみならず、
 美人女優さんや、
 絵画の中の人物にもなりきってしまう現代美術家・森村さんは、
 ヨハネス・フェルメールさんの、

 《絵画芸術(画家のアトリエ)》
 《真珠の耳飾りの少女》

 という、2大名作のセルフポートレート化にも
 チャレンジしました。

「むふゥ! がんばりましたッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:研究を重ねて!)

 徹底的に、
 計算し、仮説を立て、セットを組み上げ、
 そして撮影する。

 そうした制作の過程で、
 森村さんは考えます。

  フェルメールとはどういう画家であるか。

 この御本は、
 森村さんが考えに考え抜き、
 資料を研究し、時代考証も取り入れた
 森村さん版フェルメール論なのですが……

  すごい!
  ここまでやったか!

 と全力で拍手したくなる成果がぎっしりですよ♪

「わんだふるゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:神業かも!)

 フェルメールさん独自の遠近法、
 モデルさんたちの正確な身長、
 画家とモデルさんの距離、
 道具や装飾品。

 それらすべてを自力で再現した森村さんは、
 どんな美術史家よりも深く、どんな研究家よりも斬新に
 フェルメールの絵画を読み解きにかかります。

 他の画家とは、どこが違うのか?
 描き入れられているモノやヒト、視線の意味は?
 そして、
 フェルメールさんが表現しようとしたのは……?

「せいみつにィ、かがくてきィにッ!」
「がるぐるぐるる!」(←訳:でも心をこめて!)

 森村さんがフェルメールさんの作品の数々をどう読み解いたか、
 ここにその詳細をバラしちゃうわけにはゆきませんので、
 ぜひぜひ、御本を実見ください!

 フェルメールさんの作品、
 また西洋美術の巨匠さんたちの名作や、
 もちろん森村さん御自身の作品も
 収録されていますよ(印刷も上質)!

「あーとだいすきィなァ、おかたにッ♪」
「ぐるるるるがる~!」(←訳:激おすすめです~!)
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ふたりの《困ったちゃん》。

2013-12-22 21:29:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どッぽ~んッ!」
「がるる!ぐるぅぐるぅ!」(←訳:虎です!ばしゃばしゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 えー、活字マニアの皆さまは、
 ゆず湯に飛び込んだり泳いじゃってはいませんよね。
 湯冷めしないようムクムク着込んで、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 政と源 ――



 著者は三浦しをん さん、2013年8月に発行されました。
 『MASA AND GEN』と英語題名が付されています。

 
「おしゃれなァ、ひょうしィでス!」
「ぐるるる!」(←訳:和風だね!)

 御本の表紙が和調のクラシカルなデザインを取り入れているのは、
 主人公さんの職業ゆえ、でしょうか。

 堀源二郎(ほり・げんじろう)さんはね、
 つまみ簪(かんざし)の職人さんなんです。

 
「つまみィ??」
「がるがる?」(←訳:かんざし?)

 舞妓さんの御髪(おぐし)や、
 七五三の正装姿の女の子たちの御髪に、
 ほら、飾られているでしょう、絹布を細工して花の形にした簪が。
 桜や、藤や、菊や、
 松、なんていう形に造られた愛らしい花々。

 評判のいい、一流の腕利き職人さんである源二郎さんこと源(げん)さんは、
 その手が生み出す繊細な美とは反対に、
 そのぅ、
 “ザイルより頑丈な神経”の持ち主で、
 家ではだらしない格好で、
 頭髪を真っ赤に染めて知人の葬式に出席するとは……

 73歳にもなるくせに、
 何を考えているんだ!

 と、源さんの有人・有田国政(ありた・くにまさ)さんは
 いつもいつも思うのでありました。

「ふァ~…まッかァ~…」
「ぐるぐるがるる~…」(←訳:赤い髪でお葬式~…)

 国政さんこと政(まさ)さんは、
 定年退職して現在は無職であるものの、
 長く銀行に勤務していたカタい御方です。

 お仕事以外はゆ~るゆる&ズボラな源さんと、
 カタくて几帳面な政さん。

 水と油か、と見える2人は、
 生まれ育った墨田区Y町では知らぬ者とてない大親友、なのでした。

「なかよしィ、でスねッ♪」
「がるるる!」(←訳:マブダチ!)

 おじいちゃ、、と呼ばれる年齢になっても、
 ふたりの周辺は賑やかです。
 
 源さんの弟子・徹平(てっぺい)くんが引き起こすトラブル、
 常識無視な源さんの暴走、
 カタいだけに融通がきかない政さんの悩みごと……。

 微笑ましくもうるわしい、というべきでしょうか、
 困ったもんだ、というべきかしら?

「はるなつあきふゆゥ~♪♪」
「ぐるがるがるるぐるるる!」(←訳:四季おりおりのトラブル!)

 円陣闇丸さんによる本文イラストレーション、
 成見紀子さんによるブックデザインも
 物語の楽しさをぐんぐん高めてくれます。

 
 祝日に、冬の休暇におすすめの一冊、
 未読の御方は、もうぜひ~!!
 
コメント
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