テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

トリッキーな密室ミステリ!

2009-10-31 22:47:05 | ブックス
 ハロウイン本番day、いかがお過ごしでしょうか?
 こんにちは、カボチャは天麩羅もスープもパイも好きなネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 かぼちゃさらだもォ、おいしィでスよッ♪」

 カボチャ飛び交うハロウィン月の最後に御紹介いたしますのは……
 はい、こちらです! どうぞ~!



             ―― 密室の如き籠るもの ――



 著者は三津田信三さん、’09年4月に発行されました。
 『密室』は『ひめむろ』とお読み下さいな。

「あうゥッ! 
 こわいィ! ひょうしがァ、こわいィでスよゥ!」

 そぅおですねぇ……おどろ~なカバーイラストは村田修さんの、
 カバーデザインは坂野公一さんによるものです。
 中身の御話も、表紙の雰囲気を移植したかのような、
 おどろ~な展開が――

「ひィッ! むぎゃぽッ!」 (←後ろにでんぐり返し?)

 収録されているのは短編3作品と、
 ほぼ長編に匹敵する分量の中編1作品ですが、
 注目すべきは、4編いずれも
 『密室』をテーマにしたミステリ、
 もしくは変型『密室』ミステリといえる作品であることでしょうか。

 冒頭の『首切の如き裂くもの』では袋小路が、
 次の『迷家の如き動くもの』では人里から隔絶した土地が、
 『隙魔の如き覗くもの』では視覚の中の閉鎖空間が、
 そして表題作の『密室の如き籠るもの』では
 ずばりロックド・ルームが、
 事件の舞台となっています。

 事件に挑むのは、
 東城雅哉(とうじょう・まさや)の名で
 怪奇小説・探偵小説を執筆している
 刀城言耶(とうじょう・げんや)さん。

「ふァ~、
 さッかさんでスかァ~?
 ものずきィなァ~」

 怪異譚大好き!な言耶さん、
 理屈で解明できるおはなし、理屈では解明できないおはなし、
 両方とも大好物なんですよ。
 
 『密室の如き籠るもの』では、
 旧家に伝わる魔性?の箱の噂を聞きつけてやって来た言耶さんの目前で
 難解きわまる事件が起きました……
 《密室》のウンチクを語りつつ、
 言耶さんは真相に一歩、また一歩と迫ってゆきますが……

「こ、こわいィからァ、
 はやくゥ、かッ、かいけつゥしてくださいィッ!」

 怖いと言えば、いちばん怖さがにじみ出ているのは
 『首切の如き裂くもの』かもしれませんね。
 この御話では、え~と、ミステリですから詳しくは申せませんが、
 《謎》が《謎》のまま残される、というような
 傾向があって……これが、さりげなく怖いです!

「ひィッ! こここ、こわッ」

 ミステリ好きさん、
 とりわけ、密室大好き!な御方はぜひ!な一冊です。
 トリック・アーンド・トリックな意欲作、
 ハロウィンにはぴったりでしょう♪

「……テディちゃはァ、
 とりーつ・あんどォ・とりーつゥがァ、いいでスゥ~ッ!」
  
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新路線はクリーミィ?

2009-10-30 23:10:21 | 美味
 おっほん、えっへん、
 こんにちは、グミハンターのネーさです。

「こんにちわッ、あしすたんとのォ、テディちゃでスゥ!」

 本日は、あ~あ、『リラックマスープマグ』が品切れでがっかり……
 でも!転んでもタダじゃ起きないわよ~!っとローソン店内を探索、
 発見いたしました新顔グミさんを御紹介しましょう。
 
 『ノーベル製菓』さんの《生キャラメルグミ》で~す♪

「……えェ~?
 なまきゃらァ??」

 つるんとやわらかな口溶けが身上の生キャラメルを
 グミにする必要があるのかしら~?と言いたそうですね、テディちゃ。
 しか~し!
 食べず嫌いはいけません。
 グミハンターは実食あるのみ!
 いっただきま~すっ!

「あわわッ、テディちゃもォ、いただきまァ~スゥ!」

 ぱくっ! ……あらっ?

「もぐッ! ……むひょッ?」

 キャラメルとグミを無理矢理ブレンドしたのかと予想していたら、
 これは、ちゃーんと『生』キャラメルの風味が
 活かされているグミですね!
 けっこういけます!
 美味しいですっ!

「うむむッ! んままッ♪であるゥ!」

 トリック・オア・トリーツで、ぱくっ!
 もひとつ、ぱくっ!
 ハロウィンのパーティにもおすすめのお菓子です。
 グミ好きさんはチャレンジしてみてはいかがでしょう?

「もぐぐッ、このォ、ぷにぷにがァ、よいかんじィでス!」

 では皆さま、楽しいハロウィンを♪

「♪はッぴきィ~はろうィんッ♪」
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ヒヨッコさんの、流星サーチ。

2009-10-29 23:08:38 | ブックス
 こんにちは、ローソンへ『リラックマスープマグ』を引換えに行ったら、
 当店では品切れですので取寄せになります、と言われ、
 愕然としたネーさです……品切れ? 品切れですってぇ~?!?

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 ネーさ、がまんしてェ、まつのでスよゥ!」

 そうね、入荷予定の11月5日まで、耐えてみせましょう。
 その間、耐える私たちを支えてくれるのは、やはりBOOKS!
 さあ本日は、こちらの御本を、どうぞ~!



               ―― 流星さがし ――



 著者は柴田よしきさん、’09年8月に発行されました。
 御本冒頭に登場するのは、柴田さんの作品ではお馴染みの、

「くんッ! くんかッ、くんかッ!
 におうゥでスッ!
 でッきゃいィやつのォ、においィがするでスよッ!」

 あ~、それはきっとサスケくんの匂いなんじゃないかしら、テディちゃ?

「さすけッ??」

 サスケくんというのは、チャウチャウ犬なんですよ。
 飼い主は京都の北、山里に暮らす作家の
 浅間寺龍之介(せんげんじ・りゅうのすけ)先生。
 
 柴田さんの作品では『猫探偵 正太郎の冒険』シリーズの他、
 所々で顔を出す、いえ、主役顔負けの活躍をされる浅間寺先生ですが、
 この御本での主人公さんは、
 浅間寺先生が中学教師をしていた時代の教え子さん――

 弁護士の、成瀬歌義(なるせ・うたよし)くんです。

「むむッ、べんごしィ!
 えりーとさんッ、でスかッ」

 歌義さん、エリート街道快走中!の法律家さんとは
 違った路線を歩んでいるようです。

 京都の個人事務所で働いていたのですけれど、
 このたび、東京の大きな弁護士事務所へ武者修行に出立したのです。

「うむゥ、ごくろうゥでござるッ!
 なにかとォ、くろうがァ、おおかろうのゥ~」

 浅間寺先生もその点を心配しています。
 歌義、うまくやっているだろうか……?

 残念ながら、
 その心配、まったくの的外れ、というわけでもありません。

「とうきょうゥ、でスからねェ~」

 大きな弁護士事務所での仕事は
 面食らうことも多いですし、
 京都に居た時のように四季の移り変わりを意識する余裕もなくしがち……
 それでも、歌義くん、踏ん張ります。
 できることから、こつこつと!

「せんりのみちもォ、いッぽからァ、でスねッ♪」

 こつこつ進む歌義くんの持ち味が発揮される
 表題作品『流星さがし』、
 探偵猫・正太郎くんも住んでいるという
 神楽坂を舞台にした『白い彼岸花』……
 個人的には、この『白い彼岸花』の御話がとても好きです。
 塀の角から、正太郎くんがニャアと現れそうな、
 《東京》の物語だなぁと感じましたよ。

 ミステリ作品ではありますが、
 ミステリアスな色合いの、
 《ひとのこころ》の在り処を探し、必死に追い求める、
 駆け出し弁護士・歌義くんの成長譚でもあるのでしょうか。
 続編……ありそうです!

「にゃんこたんていィ、しょうたろうくんのォ、ふぁんのかたがたはァ」

 読むべし!な一冊です。
 ぜひ!
 
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英国スイーツ最前線?

2009-10-28 23:08:50 | ブックス
 食いしん坊の皆さまっ、こんにちは、ネーさです!

「はらぺこォのォ、みなさまッ、こんにちわッ、テディちゃでス!」

 という次第で、本日ご紹介いたしますのがどんなジャンルの一冊なのか、
 ははぁ~!と気付いた御方もおられるでしょうね。
 では、ご一緒に! こちらを、どうぞ~!


 
          ―― イギリス人は甘いのがお好き ――



 著者は木島タイヴァース由美子さん、’08年11月に発行されました。
 副題に『プディング&焼き菓子がいっぱいのラブリーな生活』とあります。

「まけませんッ!
 にほんだッてェ、まけてませんでスよゥ!
 あまいものォ、だァーいすきィ!」

 はいはい、わかりましたから、テディちゃ、
 まずはティータイムの本場イギリスのおやつタイムを
 ちょいっと覗き見してみませんか。
 ほ~ら、お菓子の焼ける良い香りがしてきましたよ。

「う、うむッ、
 ネーさがァ、そういうのならァ……」

 著者の木島タイヴァース由美子さんは
 イギリスで観光ガイドをしておられる御方です。
 日本人として初めてイギリス政府公認のドライバーガイドの資格を
 取得した名ガイドさんでもあるのですね。

 イギリスのカントリーサイドと
 古い建物を何よりも愛しているという木島さん、
 この御本で案内して下さるのは、
 『イギリス人とプディング』、
 『メアリーさんの素敵な暮らし』、
 『湖水地方はお菓子天国』、
 『ロンドンスイーツ散歩』、
 『おみやげにはプディング&スイーツを』……

「うゥ~むゥ、おなかがァ、すいてきたァ~」

 英国の食事で美味しいのは朝食だけ、と言ったのは
 どなただったでしょう?
 この御本に掲載されているお菓子の写真を見れば
 きっとテディちゃのようにぐ~ぐ~とお腹を鳴らすことでしょう。
 
 スタンダードなロンドンのホテルのアフタヌーンティー、
 その反対に先進的な?コッツウォルズのパブのお料理、
 スーパーで手軽に購入できるスイーツアイテム、材料。
 いいですね~、缶詰のプディングなんて楽しそう~♪
 缶詰とはいえ、ロングセラーであるということは
 英国人にも広く認められたお味なんですね。

「にほんでもォ、うッてればァいいのにィ~」

 スイーツ好きさん、
 そして英国好きな方々は時間を忘れて読みふけってしまう御本です。
 甘いもの苦手なんだけど~という御方は、えーと、
 コラムのページをチェック!
 英国の《食》の歴史が浮かび上がります。

「ぷでぃんぐゥ、ぱいィ、とらいふるゥ~♪
 まざー・ぐーすのォ、うたァみたいィ~♪」

 巻末には『プディングのレシピ集』も掲載されています。
 腕におぼえあり!なスイーツ好きさん、
 ぜひ自家製プディング作成に挑戦を~!
 ふっふっふっ、ネーさもやってみようかな~♪

「ひッ? ひィィィ~ッ!」 (←恐怖と不安のあまり、卒倒~!)
 
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熾烈な?優雅な?王朝ミステリ。

2009-10-27 22:39:45 | ブックス
「ネーさッ、はれたでスよッ!」

 はい、台風一過の晴天、ただし強風注意!な東京・多摩地方から
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」

 気分もちょこっと晴れたところで、
 さあ、本日はこちらのミステリを、どうぞ~♪


 
               ―― 千年の黙 ――



 著者は森谷明子さん、単行本は’03年に、
 画像の文庫版は’09年6月に発行されました。
 副題に『異本源氏物語』とあります。
 『黙』は『しじま』とお読み下さい。

「むッ?
 ネーさ、このおなまえはァ、たしかッ?」

 あら、憶えていたんですね、テディちゃ。
 そうなんです、著者の森谷さんは、
 先日ご紹介しましたミステリ作品『矢上教授の午後』の著者さんです。
 もうひとつ、テディちゃ、憶えていますか?
 『矢上教授』のご職業、いえ、専門分野は?

「えッ? えェ~とォ……
 ふァいッ! にほんぶんがくゥでス!」

 おお、よく出来ました!
 その《日本文学》が、この御話の主人公さんなんです!

「ほぺッ? ぶんがくがァ、しゅじんこッ???」

 その名は『源氏物語』――
 日本が、平安文化が、世界に誇る文学作品が、
 このミステリの主人公さんです。

 とき、あたかも左大臣藤原道長さんが栄華を極めようとする某帝の御世、
 都の片隅に、『式部』と呼ばれる女性がおりました。
 後の世には知らぬ者とてない、
 けれど、いまはまだ、知る人ぞ知る存在、なのでしたが。

 式部さんを知るのは、
 彼女の書く『ものがたり』の読者さんたちと、
 縁者、お邸の使用人さんたち……

「ふむふむッ、
 これからァ、ゆうめいィにィ、なるのでスねッ♪」

 式部さん、時々は頭を抱えたりもいたします。
 宮中! なんでこんな場所を物語の舞台にしちゃったのかしら!
 作法だの言葉遣いだの、ややこしいったら!
 物語に描いてるのは架空の人物だっていうのに、
 モデルはあの大臣だとか、この大納言だとか、
 その女御さまだとか、勝手な憶測がひとり歩きしちゃうし~。

 が、『その女御さま』のお膝元で、ある事件が起きたことから、
 式部さん、じっとしていられなくなりました。

「おォ~! だいじけんッ、はッせいィ!」

 いえ、大事件といってよいのかどうか……
 一匹の猫ちゃんが行方不明になった、んですけれども……。

「……にゃんこォ?」

 にゃんこ、いえ失礼、猫さんの飼い主さんが
 ただの御方ではなかったため、事件は複雑になりました。
 猫ちゃん、帝さまの愛猫だったのです!

「みぴゃッ! そ、それはァ、おおごとォ、なのでスゥ!
 さがさなくちゃッ! みつけなくッちゃッ!」

 帝の愛猫『命婦(みょうぶ)』ちゃん捜索にまつわる第一部の
 『上にさぶらふ御猫』、
 第一級の歴史ミステリでもある第二部の『かかやく日の宮』、
 源氏の君逝去の巻から生まれた第三部の『雲隠』――
 三つの《謎》が見事に交叉する連作ミステリ、
 古典文学好きな御方には楽しくてたまらない御話でしょう。
 著者・森谷さんによる巻末の附記、
 杉江松恋さんによる解説もすばらしいので
 ミステリ好きさんに限らず、
 活字マニアさんは、ぜひ~!

「ややこしくてもォ、おもしろさァ、ひるいなしィ!でスよッ」

 年内には刊行予定だという続編が待たれます!
 
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シッポもツノもないけれど……?

2009-10-26 23:15:59 | ブックス
 台風ですか……今ごろですか……ふー、
 秋晴れが恋しいネーさです、こんにちは。

「こんにちわッ、テディちゃもォ、おさんぽいけなくてェ、つまんないィ!」

 テディちゃ、ちょいっと情緒不安定かも~と思ったら、
 必要なのは《笑い》です。
 あはは♪と笑えば寒さも吹っ飛ぶ!
 笑いたい時には、さあ、本日ご紹介いたしますこちらを、どうぞ~!



             ―― 悪魔の下回り ――



 著者は小林信彦さん、単行本は1981年に、
 画像の文庫版は1984年に発行されました。
 悪魔!なーんてハロウィンシーズンにはぴったりの御題ですよね♪

「あくまァ……?
 こわいィおはなしィ、なのでスかッ?」 (←ぶるるッ!)

 いえいえ、ホラーではございませんよ。
 主人公さんは、砧一平(きぬた・いっぺい)さんという、会社員さん。
 あ、失礼、もと会社員さん、ですね。
 砧さん、いま、ものすごーくブルーです。
 いえ、ブルーを超えた暗黒圏におられます。

 失業してしまって、
 奥さんには駆け落ちされてしまって、
 借金を背負わされてしまって、
 もうあれやこれやで……いやになっちゃいました。
 終わりにしよう、何もかも。

 亡き父が復員の折に密かに持ち帰ったリボルバーを、
 砧さんは自分に向けて――

「ひィィィッ! だめでスよゥゥッ!」

 と、そこへ。

「ふァ~、よかッたァ~!
 てんしさまがァ、すくいにきてくれたのでスねッ!」

 いえ、現れたのは、悪魔です。

「……ふァ?」

 尻尾は焼けちゃって無いんですけど、
 ツノも見当たらないんですけど、
 身分証明書もありませんけど、
 本人いわく、

 《私は、飽くまで、悪魔です!》。

「…………えェ~とォ??」

 テディちゃと同様、砧さんも疑いの眼差しです。
 悪魔、って……ねえ?
 なんだかなぁ~?

 お疑いもごもっとも、と悪魔氏、プレゼンを始めます。
 わたくし、正真正銘、本物の悪魔なんです。
 1480年生まれの満500歳、
 これでも悪魔の世界ではヤングアダルトの部類でして、
 徳川幕府がキリシタン弾圧を盛んにやっていたころ、
 このジパングに参りました。
 あっ、ちょっと待って、
 話を最後まで聞いて下さいっ!

 私の得意技は、若返り~っ!

「むゥ?
 わかがえりィ?」

 若返りと耳にして、
 砧さんの目がキラリ!

 ……若返り? 若返り!!!

「わァッ、だめでスゥ!
 ゆうわくにィ、のッてはァ、だめだめでスよゥ!」

 ああ、時すでに遅し。
 『若返り』の一言に心動かされた砧さん、
 悪魔の契約書にサインしてしまいました。

 しかし、いいんでしょうか……?
 この悪魔さん、自ら『松竹梅の梅』ランクとカミングアウトしちゃう
 最下級の下回り悪魔さんなのです。
 そんな半端な『梅』悪魔と砧さんの、
 二人ならぬ一匹と一人が見果てぬ野望へ走る珍道中は
 第一章から脱線の連続~!

「うわうゥ~、だからァいッたのにィ~」

 雑俳あり、替え歌あり、パロディあり、
 笑いたい!突拍子もない御話を読みたいぞ!という方々に、
 おすすめの快作です。
 残念ながら、現在は入手困難な状況にあるようですが、
 古書店さんや図書館で、ぜひ!

「あくまでェ、あくまをォ、げきたいィしようッ!」
 
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やっとビンゴ?な美味タイム♪

2009-10-25 22:48:15 | 美味
 寒いわっ!これって冬?な東京・多摩地方から、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 わぽッ♪
 きょうこそはァ、おやつたいむゥゥ~!!」

 は~い、めしあがれ~♪
 女子高生さんたちに大人気だという
 ローソンさんのオリジナルデザート『プレミアムロールケーキ』ですよ。
 さあどうぞ、御遠慮なく~。

「ほぺッ?
 ……あのゥ、テディちゃひとりでェ、たべてもォいいのッ??」

 どうぞどうぞ~、お召し上がり下さいな。
 
「よ、よォしッ! 
 こうなッたらァ、たべちゃうゥ!
 たべちゃいィまスからねッ!
 いただきまスゥ! (←ネーさの気が変わらぬうちにと大急ぎで)
 ぱくくッ! もぐッ!
 んむッ! うままッ!
 くりーむゥがァ、とッてもォ、おいしィ~♪♪♪」

 それは良かったですね。
 めでたいわ~、実にめでたい~!

「もぐぐッ? めでたィ??」

 ええ、目出度いのです!
 テディちゃ、ネーさはやったわ! やり遂げましたよ!
 これで20点!
 ローソン秋のリラックマフェア『リラックマスープマグ』の引換に必要な
 シール20点分をやーっと集め終えたのですっ!
 ロールケーキのパッケージから点数シールを剥がし、
 応募用紙に貼って、と……これで、完成!!(←ガッツポーズ!)
 
「おおおッ! それはァ、めでたィ! ぱくくッ!」

 20点分のシールを収集するのは
 意外に大変なことらしくて、
 なんとこのシール、ヤフオクで出品されていたりするんですよ。
 しかも、けっこうなお値段で入札されてもいて……
 
「それはァ、びッくりィ! もぐぐッ!」

 でもっ!
 ネーさは地道~に、普通~に、不器用~に集めました!
 近日中には引換にゆきたいと思っておりま~す♪

「ふァ~いッ、いッてらッしゃィ~!
 もふゥ~、おいしかッたァ~♪」(←お腹をなでて、満足&満腹?)

 ……あら? テディちゃ、本当にひとりで全部食べちゃったんですか。

「ふァいッ! ごちそゥさまでしたでス♪
 みなさまもォ、わんだほーなァ、おやつたいむゥをッ♪」
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あたたか楽しい《和》のびっくり箱。

2009-10-24 22:46:50 | ブックス
 週末はのんびりリラックスタイム~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 ……おやつたいむゥじゃないィのがァ、かなしィ……」

 リラックスタイムも楽しいものですよ、テディちゃ。
 本日は、ほっこり、ゆったりできるこちらの御本を、さあ、どうぞ~!


 
          ―― しばわんこ 和のお道具箱 ――


 
 絵と文は川浦良枝さん、’09年9月に発行されました。
 絵本の雑誌『MOE』に掲載された同名の連載を一冊にまとめた、
 しばわんこシリーズの最新刊です。

「ふァ~? おどうぐばこォ??」

 日本の伝統行事や風習を体当たり?で実践してきた
 しばわんこさん&みけにゃんこさん、
 この御本でトライいたしますのは《和》のお道具箱の開けゴマ!
 いえ、発掘と探険と申すべきでしょうか。

 だって、なんとも可愛いお道具箱の中身は……
 昭和レトロの懐かしい逸品揃い、です。
 あっ、これ見たことある!
 お祖母ちゃんが持っていたっけ!
 でも、う~ん、今はもう……。

「うむむッ、あんまりィ、ないかもッ?」

 お裁縫箱の中の竹尺(たけじゃく)、
 お料理の道具の中では、ささら、ほうろく、鰹節削(かつおぶしけずり)、
 納戸の中には火鉢、炭入れ、火箸や手あぶり……。

 確かに身の回りに在ったけれども、
 現在はとても影が薄くなってしまった品々が、
 しばわんこさんたちの手元で
 再び息を吹き返します。
 
「こんなにィきゃわゆいィおどうぐばくならァ、
 テディちゃもほしィ~♪」

 物置の古道具入れには納まらず、
 元気に現役をつとめるレトログッズも
 しばわんこさんは大切にしておられますよ。
 風鈴、手拭い、
 最近復権いちじるしいお弁当箱。

 水彩で描かれたやわらかな画が
 お道具箱の小物たちはもとより、
 しばわんこさんの毛並み、
 みけにゃんこさんの肉球にまで
 躍動感を与えます!
 写真では、CGでは、この魅力は出せませんね。

「ほかほかでェ、あッたかいィのでスよゥ~」

 絵本として、
 また図鑑や事典として、
 読んでも見ても楽しめるヴィジュアルブックです。
 《和》に興味をお持ちの、男性諸氏も、ぜひ!
 
「みなさまァ、りらッくすゥ&にこにこォ、できますようにッ♪」

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~ 里のお山とハーブ森 ~

2009-10-23 23:13:35 | ブックス
 今日はミステリじゃありませんよ~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 みすてりじゃないィとするとォ……あはッ!
 これはァ、きょうとのォ、ごほんッ!」

 はい、そうなんです。
 本日ご紹介いたしますのは、京都の、
 でも観光ガイドブックとはちょっと違う御本なのです。
 こちらを、どうぞ~!


 
           ―― ベニシアの京都 里山暮らし ――


 
 著者はベニシア・スタンリー・スミスさん、’09年4月に発行されました。
 写真&翻訳は梶山正さん、
 副題に『大原に安住の地を求めて』とあります。
 『Venetia’s kyoto Country Living』と英題も付されています。

「さとやまァ??
 きょうとのォ、まちのォおはなしじゃないィのでスかァ??」

 ガイドブックに掲載されている《京都》は、
 主に市内と、その周辺の歴史ある寺社が中心ですね。
 ベニシアさんが現在住んでおられるという大原にも、
 観光客さんが右往左往する寺院が点在していますけれども、
 ここは同時に、普通のひとが普通に暮らす土地でもあるのです。

 ベニシアさんのお家は、
 築100年にもなる古い建物……もとは、農家であったようです。

「ふむふむゥ、
 ふるいィおうちィでスねッ!」

 この古いお家に、
 どうしてベニシアさんは住まうことになったのでしょう?

 ベニシアさん、英国のお生まれです。

「いんぐらんどォ? すこッとらんどォ?」

 イングランド、でしょうか。
 ベニシアさんのお母様の実家の写真が巻頭に載っておりますが
 ……すごい!
 大邸宅ですわ!
 チャーチルさんの生家やダイアナ妃さんの実家にも遜色ない
 貴族の邸宅です!

「ひえェッ! ほんとにィ、ひえェッ!」

 そんな貴族の家系に生まれたベニシアさん、
 1960年代、世界的な流行に影響されてインドへ。
 そしてインドからさらに東へ、
 日本の地へ――

「だいりょこうゥでしたねッ!」

 日本の、京都の、大原の地に落ち着くまでの、
 さまざまな日々や出来事、
 やっと手に入れた大原での生活の豊かなひろがり……
 
 ハーブを友に、
 里山で生きるベニシアさんの笑顔は
 花のように輝いています。
 やわらかな、温かい笑顔の里へ、
 さあ、みなさまも、ぜひ~!

「きゃわゆィいらすとッ♪
 びゅてほーなァおしゃしんもォ、じッくりィごらんくだいッ♪」
 
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漢字漬け薔薇窓ミステリ?

2009-10-22 23:12:36 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ただいま凹んでおります。困ってます。
 だって、漢字が見つからないぃ~んですっ……どうしましょうぅ?

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 おこまりィでスかッ、ネーさ?」

 ええ、困りまくってますが……ここは強行突破!
 めげずに御紹介いたしますよ~! こちらを、どうぞ~!



           ―― 花窓は璃 (はなまどはり)――



 著者は深水黎一郎さん、’09年9月に発行されました。
 副題に『シャガールの黙示』とあります。
 題名の漢字表記につきましては、
 『窓』は異字体、『は』は王に皮、の字が使用されています。
 詳しくは、どうぞ↑上の画像をご参照くださるようお願いいたします。

「ふむむゥ? 
 ネーさッ、はなまどはりッてェ、なにィでスかァ?」

 『花まどはり』とは、ステンドグラスのことなんですよ、テディちゃ。
 古くは『薔薇窓』と書いてステンドグラスを指す例もありました。

「うむッ、すてんどォぐらすゥ!」

 この物語の《主役》とも言えるステンドグラス――薔薇窓は、
 フランスの都市ランスの大聖堂を飾る
 マルク・シャガールさんのステンドグラスです。

 語り手さんは、
 以前に御紹介いたしましたミステリ作品
 『エコール・ド・パリ殺人事件』、『トスカの接吻』で
 名探偵ぶりを発揮しておられた
 神泉寺瞬一郎(しんせんじ・しゅんいちろう)さん。

 この御本では、瞬一郎さんがフランス遊学中に遭遇した
 とある不可思議な事件の顛末が語られます。
 甥っ子の瞬一郎さんから御話を聞かされるのは、
 いえ、半ば無理やり読まされるのは、
 警視庁の海埜(うんの)警部補さん。

「むゥ? よまされるゥ?」

 瞬一郎さん、フランスでの体験談を文章に仕立てたのです。
 しかし……読み始めた海埜警部補さん、思わず……メマイが!
 漢字、漢字、とにかく漢字?!?
 カタカナ表記が、まったく無し!
 人名、地名、国名、みーんな漢字で表記されています。
 その表記方法にもこだわりがあって、
 パリは『巴里』ではなく『巴黎』だったりします。
 
 四苦八苦する海埜警部補……でしたが、
 やがて字体にも慣れ、甥っ子の体験談に夢中になってゆきました。
 
 世界遺産にも登録されている
 ランスの大聖堂で起きた事件……それとも事故?
 真実への鍵となるのは、シャガール作のステンドグラス?
 好奇心旺盛な瞬一郎くんは
 謎の解明にのめりこんでゆきますが……。

「ついついィたんていィ、しちゃうゥのでスねッ」

 人名までもがすべて漢字表記!
 には驚かされますが、ちゃあんとルビがふってあるので、
 その点はご心配なく!
 海埜警部補さんと同様、意外とすんなり読み進めるようになります。
 小栗虫太郎さんの『黒死館殺人事件』をご存知の
 ミステリファンさんならば、
 お茶の子さいさい♪かもしれませんね。

 異国らしい風情と雰囲気を大盛りに盛りこんだ
 ペダンチックなミステリは、
 ミステリ好きな方々に、
 建築好きな方々にもおすすめです。
 漢字パズル好きな御方も、ぜひ!

「かんじのォあらしにィ、あぷあぷゥッ!」
 
コメント
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