テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

シェフにおまかせ!

2009-11-30 23:05:06 | ブックス
「ぼうそうぞくだッたぼくがァだいィ――わァちッ!(←舌を噛みました)
 ネーさァ、きょうのォ、おだいはァ、ながいィでスねェ~」

 ええ、長~い題名が、迫力!ですね。
 では、テディちゃ、東京特許許可局!と言ってのける気合で!
 本日ご紹介いたしますのは、こちらで~す!


 
        ―― 暴走族だった僕が大統領シェフになるまで ――


 
 著者は山本秀正さん、’09年9月に発行されました。
 山本さんは『マンダリンオリエンタル東京』の初代総料理長を務めた御方です。

「しょだいィそうちょうッ?!?」

 総長じゃありませんっ、総料理長さん!ですよ。
 ですが、はい、そうなんです。
 総長さんではなかったけれど、
 それに昔の話なんですけれど、
 山本さん、暴走族さんでした。

「ばりばりィでスかッ?」

 相当なバリバリさんだったようですわ。
 原宿、新宿、六本木を時速180kmでぶっ飛ばし、
 湘南の浜辺で大乱闘!

「うきゃきゃゥッ! こわいィ! やめましょゥッ!」

 ええ、止めちゃいました、山本さん。
 暴走族の世界から、お次はサーフィンの世界へ。

「さーふィんッ???」

 サーフィンに入れあげすぎて、山本さん、
 或る日、お父さんに言い渡されます。

 『勉強する気がないのなら、大学へ行っても仕方がない、
  辞めちまえ』

 そして、さらに――

 『料理人になれ!』

「おおおッ! だいたんなァ、ぱぱさんでスゥ!」

 大胆な父上の命令に、
 山本さん、オレの人生はオレが決めるんだっ!と反抗はしませんでした。
 オレが料理人なんて、向いているのかな?と疑いながらも、
 料理の道へしっかりと一歩を踏み出してゆくのです。

 現在と事情は異なり、
 モツァレラも、生ハムも、バジリコも日本にはない時代に、
 料理人修行を開始した山本さん。
 
 料理人の一族に生まれたのでも、
 生家が食べ物屋さんだったわけでもない、
 何のアドバンテージもない青年が、
 日本で、アメリカで、
 快進撃してゆくさまは……驚愕です!
 
「じじつはァ、しょうせつよりィもォ、すごッ!でス」

 お料理&お料理ビジネスに関心ある方々は
 もう絶対に読まなくちゃ!
 面白いノンフィクションをお探しの方々も、
 これは読まなくちゃ!の一冊です。
 
 《食》という視点から眺めるアメリカは――
 日本の料理界の今後の課題は――
 なーんてややこしいことは別にして、
 とにかく楽しい、一流料理人さん自慢のコースを、ぜひ!

「すてきなァしぇふさんにィ、
 おほしさまをォ、ひゃッこォ!あげたいィでス♪」

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愛犬家さんの、もうひとつの顔。

2009-11-29 23:15:24 | ブックス
「かかッてこォ~いッ!
 けんかァだッたらァ、あいてにィ、なるぞォッ!」

 ……あの、テディちゃ、いったい何事ですの??

「だッてェ、ネーさッ!
 きょうのォ、ごほんはァ、たいけつゥ!のごほんでしょッ?」

 え、えーと、それはちょっと違い、いえ、随分と違いますわ!
 誤解を正すためにも、
 さあ、あらためて! 本日ご紹介いたしますのは、こちらで~す!



                ―― VS. ――


 
 著者は馳星周さん、’09年11月に発行されました。
 『VS.』とは、『Versus(ヴァーサス)』のことですが、テディちゃ、
 『~対~』という意味はあっても、喧嘩を売ってる訳ではありませんよ。

「なァ~んだァ、
 テディちゃ、れんしょうきろくゥをォ、のばしたかッたのにィ~」

 ………。(←何の記録です?と訊こうとして止めました)
 えへん、再度あらためまして……
 『VS.』と銘打ち、
 青コーナーに仁王立つのは、
 ノワールロマンの名手にして、
 大人気のブログ『ワルテルとソーラと小説家』では
 心優しい愛犬家ぶりを発揮し、
 カメラの腕前は玄人はだし!という万能のアーティスト・馳さん!
 ですが、馳さん、溢れるその才能を、
 この御本では封印せざるを得ません。
 何故って、
 
 『サッカー以外のほとんどのスポーツに興味がない』
 
 というのに、持ち込まれた企画は……
 アスリートとの対談連載、だったのですから。

「むむッ!
 わるてるくんのォとうちゃんッ、ぴーんちィ!でスッ」

 会ったこともない、どころか、
 見たこともない競技の選手さんたちと、
 どうやって対談を成立させよう??
 う~ん??
 戸惑う馳さんの前に現れたのは第一回目の対談相手、
 女子重量挙げの三宅宏美さんでした。

 三宅さんの姿勢に、馳さんは魅せられます。
  彼女の純真さに胸を打たれた、
  がんばれ宏美ちゃん!
 と対談後に堂々と記す馳さんの後姿には、
 もう戸惑いなどありません。
 語ろう! 語り合おう! トップアスリートたちと!

「がんばれェ、そーらちゃんのォぱぱッ!」

 三宅宏美さん(女子重量挙げ)を筆頭に、
 西岡剛さん(野球)、
 岩隈久志さん(野球)、
 遠藤保仁さん(サッカー)、
 金田久美子さん(女子プロゴルファー)、
 上田由岐子さん(ソフトボール)、
 秋山成勲さん(総合格闘技)、
 石川直宏さん(サッカー)
 という顔触れが、赤コーナーで名乗りをあげます。
 馳さんがより専門的な領域に踏み込んで語り合っているのは、
 やはりサッカー選手さん、でしょうか……?

「なかよくゥ、たいけつゥ!でスねッ」

 スポーツ大好き!
 最初に見る新聞のページはスポーツ欄なんです!
 スポーツ系ノンフィクションはついつい読んじゃう~という御方に
 おすすめの対談集です。
 小説家・馳さんのファンの方々も、ぜひ!
 
「あくにんがァでてこないィ、すぽーつゥどらまァ、でスッ!」

 ……テディちゃ、あんまりデタラメ言うと
 ワルテルくんとソーラちゃんに『ガウッ!』ってやられちゃうわよ。

「ひィッ!」
 
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冬だから白?ショコラ♪

2009-11-28 22:52:21 | ショコラ
 高尾のお山の紅葉が、麓の市街地からもはっきり見えましたよ~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 きょうはァ、たんざわのおやまもォ、よくみえましたでス!」

 紅葉もたけなわ、11月最後の週末となって
 ガラス製クリスマスツリーくんも加わった本日は……
 はいっ、おやつタイムー!
 ↑の画像を御覧下さいな♪
 ハワイのお土産として名高いマカデミアナッツのチョコレート、
 小路幸也さんの著作『東京バンドワゴン』風に言うなら、
 『マタダメダチョコ』ですわね。
 
「まかでみあァでスよゥ!
 でもォ、これェ……しろいィ??」

 だって『マカデミアナッツホワイトチョコレートBOX』ですもの~♪
 輸入食品店などで売られている
 ミルクチョコレートの『マカデミアナッツチョコ』とは違い、
 ホワイトチョコレートで出来ている『マタダメダ』、あら失礼、
 『マカデミアチョコ』なんです。
 ミルクとホワイト、そのお味の差や、いかに?
 というわけで、実食!
 いっただきまーすっ! ぱくっ!

「いただきまスゥ! もぐッ!」

 お? ホワイトチョコレート、意外に硬質ですね?
 それに、とてもボリュームがあるというか、
 食べ応えがございます。
 
「あまいィけどォ、んままッ♪
 もぐぐッ、もぐッ♪」

 パッケージには『COVERD IN PREMIUM WHITE CHOCOLATE』とあります。
 ちょっと高級なホワイトチョコを使用しました~ってことなんでしょうか。
 BOXひとつに、個包装されたチョコが4粒、入っています。
 
「こうきゅうゥなのでス♪
 おいしィのでス♪」

 一粒で満腹?なハワイアンスイーツ、御馳走さまでした~♪
 今週は富士丸くんを『おくる会』があったり、
 上野へお出かけしたり、と
 慌ただしい毎日でした……
 穴澤とうちゃん様、風邪など召しておられないとよいのですが……。

「とうちゃんさんにィ、このちょこォ、あげたいィでスゥ~!」

 みなさま、本日も来訪して下さって、ありがとうございます!
 明日からまた寒くなると予報が……?
 ひゃー! しっかり着込みましょうね!

「ぬくぬくでェ、ゆこうッ!」
 
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真夜中の博物館では……?

2009-11-27 23:11:50 | ミュゼ
 前回に続きまして、本日は東京国立博物館・本館訪問記を~!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃもォ、いまスよッ♪ むほッ♪」

 東京国立博物館・平成館の『皇室の名宝』展を鑑賞後、
 やってきましたのは、本館の平常展示エリアです。
 あちらこちらと見て回り、
 お~!と足を止めたのは、
 1階の⑱展示室『近代美術』のお部屋でしたよ!

「なにかァ、よいものォ、ありまスかァ?」

 ありますとも!
 ネーさの大大好きな今村紫紅さんの作品があるわ!
 禅宗の祖、達磨さまを描いた『説法』は
 点描法を用いた意欲的な画です。
 大観さんの屏風もありますし、
 明治初期の浮世絵と、他には……

 むむっ? 
 これは……こ、これはっ、すごーいっ!!

「えッ? どれェでスかァ?
 わわわゥッ! こここ、これはッ!」

 なんてすご~い!!!
 と、私たちの度肝を抜いたのは、
 佐藤朝山さんという御方の彫刻作品です。
 これが、本当にすごい! すごすぎます!
 全長30センチ程度の、木彫なのですが……
 
 古びて変色し、ヒビも入った竹筒の切れ端……
 その上にちょこんと、トカゲが一匹……。

「ネーさッ、このォとかげくんはァ、いきてまス!」

 ええ、生きているとしか思えません!
 なんとリアルな!
 ふうっと息を吹きかけたら、
 さささ~っと走って逃げ出すのじゃないかしら?
 そう錯覚してしまうリアルさです!
 うう~む、信じられない……
 竹は竹にしか見えず、トカゲくんはトカゲくんにしか見えず、
 これが木彫なのだとは、木で出来ているのだとは、とても……

「みらくるゥでス! あんびりーばぼォーでスよゥ!」

 作者の佐藤朝山(さとう・ちょうざん)さん(1888~1963)は
 福島県相馬に生まれた彫刻家さん。
 (後半生、玄々とも号したようです)
 大観さんに『ほんとうの天才』と激賞された朝山さんは、
 残念なことに、アトリエを戦火に焼かれ、
 多くの代表的作品を失ってしまったのだそうです……
 
 『蜥蜴(とかげ)』は1929年(昭和4年)に制作されました。
 ともに展示されている『白菜』は1931年(昭和6年)のもの。
 両作品とも、超絶技巧の賜物!
 まさにミラクル!
 この素晴らしさは、実際に見てみなければ分からないかもしれません……
 とにかく、ホントに、すごーいぃっ!!

「わんだほッ!でスゥ!」

 東京国立博物館へ行かれる御方は、
 ぜひ⑱展示室のケースを覗いてみてください!
 魂魄こもったトカゲくんが、そこにいます!

 ↑の画像は、博物館の受付でいただいた
 『東京国立博物館ニュース』誌です。
 各シーズンごとの展示・催し物情報は、
 この『ニュース』誌や、博物館のHPで御確認を!
 12月には川瀬巴水さんの版画も⑱室で展示が予定されているとか。
 巴水さんファンの御方は、冬の上野へ!

「ゆくべしィ!でスよッ♪」

 ……思うに、観客さんのいない夜中の博物館では、
 あのトカゲくん、
 とたたたたーっと走り回ってるんだわ! きっとそうだわ……!

「ありえるゥのでス!」
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行列!の名宝展。

2009-11-26 23:10:01 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです!
 本日は上野へお出かけしてまいりましたよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス~!
 うえのォこうえんのォ、こうようもォ、なかなかきれいィ~♪でスッ」

 目的地は、はいっ、↑上の画像でお分かりでしょうか、
 東京国立博物館ですよ~!
 こちらでは現在、



      ―― 皇室の名宝 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品 ――


 
 が開催中なのです。(’09年11月29日まで)
 1期の展示は『永徳、若冲から大観、松園まで』とありましたように、
 絵画が中心の構成でした。
 今回の2期は、宝物、古筆、平安時代の絵巻などが展示されていて――

「あッ! たいへんでスぅ、ネーさ!
 ぎょうれつゥしてるでスよッ!!」

 んまあっ! 館内混雑のため入場制限をしております、
 ただいま30分待ち――ですってぇ?!
 1期の時はすんなり入場できたのに!
 ……仕方ありませんね、並ぶといたしましょう。
 幸い、今日は小春日和です。行列も、そう苦にはなりませんね。

「ふァ~、やッとォ、じゅんばんがァきましたでスゥ!
 でもォ、こんざつゥしてるゥ~……」

 『皇室の名宝』展の会場となっている平成館内は混み合っています。
 ですが、聖徳太子さまの直筆!という法華義疏(7世紀・飛鳥時代)、
 聖徳太子像(8世紀・奈良時代)、
 王義之の喪乱帖(4世紀に書かれた原本を7~8世紀に模筆したもの)
 と、評価額算出不可能な名宝がずら~り!
 ちょっと時代を下れば……
 春日権現験絵巻(鎌倉時代)がきれいですね~!
 俵屋宗達さんの扇面散屏風(17世紀・江戸時代)もイケてます♪
 刀剣の部では、徳川家より献上されたという
 相州正宗の太刀が美しい……。

「ふゥッ、つかれましたでスゥ~」

 まだまだ!
 テディちゃ、がんばって!
 2階の特別展を見終わっても、1階の関連展示、
 《正倉院宝物の模造製作活動 伝統芸術の継承と保護》があります!
 模造品?なんて侮ってはいけませんよ!
 明治、そして平成の名職人さんたちが制作した御品は
 『本物』の迫力を漂わせています。
 展示品のひとつ、
 琵琶を収納する『琵琶袋』を眺めれば……
 夢枕獏さんの『陰陽師』が思い出されますね~♪
 魂を持った琵琶、玄象も、このようなケースに収めてあったのでしょうか。

「めだたないィけどォ、
 しぶゥいィ~てんじィでスゥ!」

 歴史好き!
 時代小説好き!な御方には、
 行列してでも見ていただきたい特別展です!
 時間帯によっては、あまり待たずに入館できるようですよ。
 会期は、29日(日)までですので、
 お急ぎ下さ~い!

「ネーさ、ほんかんのォてんじィはァ?」

 東京国立博物館・本館の展示品につきましては、
 うう~む、ここには書ききれません!ので、
 次回につづきま~す♪
 
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― 雲湧く時代 ―

2009-11-25 22:14:42 | ブックス
 本日はちょいっとタイムリーな御本をご紹介いたしますよ~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~♪
 ネーさ、たいむりッてェ、なにィのことでスかァ??」

 ついこのあいだの日曜日、
 11月22日に’09年の大河ドラマ『天地人』が最終回を迎えました。
 そして、次の日曜日、11月29日から放送開始となるのは、
 司馬遼太郎さん原作のスペシャルドラマ『坂の上の雲』~!
 ならば、予習をしなくちゃ!という次第で、こちらを、どうぞ~!


 
      ―― 秋山好古・真之兄弟と正岡子規らが生きた時代 ――



 別冊歴史読本の第48号、’09年10月に発行されました。
 《『坂の上の雲』への招待》と副題が添えられています。

「えェ~とォ、えェ~とォ、これはァ……めいじィじだいィ、でスかッ?」

 ええ、そうなんです。
 明治時代の日本の、
 陸軍で騎兵将校として名を馳せた秋山好古(あきやま・よしふる)さんと、
 海軍の名参謀と呼ばれた真之(さねゆき)さん兄弟、
 秋山兄弟と深い親交があった正岡子規さんたちが主人公のドラマ、ですね。
 
「むむゥ~、めいじィはァ、むずかしィ~」

 そうねぇ……
 幕末――新撰組や龍馬さんを描いた諸作とは事情が異なり、
 日清・日露の戦争を背景とする『坂の上の雲』は、
 司馬さんの作品の中でも評価が定まっていない御本、
 と申せましょうか。
 そんな御話を、はたしてTV局さんは
 どんな風に映像化してくれちゃうのか……
 楽しみであり、ちょっと心配でもあり……
 
「はいゆうさんはァ、みんなァ、すてきィでスよッ♪」

 ステキな俳優さんたちが、
 明治の元勲諸侯をどう演じてくださるのか、
 これはもう期待一筋!ですわね。
 
 明治~大正の偉人さんたちは大勢いらっしゃいますが、
 ネーさが以前から贔屓にしちゃってますのは
 薩摩の出身で、《日本海軍の父》といわれる
 山本権兵衛さん。

 権兵衛は、この御本では『ごんひょうえ』とフリガナされていて、
 また他に『ごんのひょうえ』とも書かれている資料もあるようですが、
 決して、いいですか、決して――

「ごんべェさんッ??」

 ち~が~い~ま~すっ! (←恨めしや~のリズムで!)
 そう読んではいけませんっ!
 ……確かに、字だけではね、そうとも読めるんですけど、
 権兵衛さん御自身はそう呼ばれるたびに、
 違う!ゴンベエではない!
 と否定しておられたのよ。
 でも、当時の新聞はゴンベと書きたてたらしいし、
 庶民さんたちは親しみをこめてゴンベさん、と呼んでいたのだとか。
 ユーモラスなエピソードをお持ちの権兵衛さん、
 ドラマでは石坂浩二さんが演じるんですって。
 
「きんだいちィさんッ、でスねッ!」

 入り組んだ日清・日露の戦争の裏側をもっと知りたい、という御方には、
 小説では浅田次郎さんの『蒼穹の昴』が、
 ヴィジュアルでは宮崎駿さんの『雑想ノート』がおすすめです!
 
「ふァいッ!!
 みやざきさんのォ、まんがはァ、すごォ~くゥわかりやすいィでスゥ!」

 秋山兄弟の生きた時代を映し出す資料写真が多数掲載された
 ↑画像の『招待』BOOK、
 ドラマ好きさん、
 歴史好きさんは、ぜひ一度~!
 
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涙と栄光の絵筆?

2009-11-24 23:24:19 | ブックス
 今日(11月24日)は、二の酉でしたね。こんにちは、
 屋台の前で、リラックマのイラストが描かれた綿菓子の袋に
 目が釘付けになったネーさです……あの袋だけ欲しいわっ!
 綿菓子屋さんのおじさんに頼んでみようかしらっ??

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ネーさッ、はずゥかしィからァ、やめてくださいィッ!」

 そ、そぅお? テディちゃがそう言うのなら、我慢しましょう……。
 ん? 我慢しすぎて何か忘れているような………? あらっ、そうでした!
 本日のすてきな、いえ、ステキで怖ろし~い御本は、こちらで~す!



              ―― 巨匠たちの迷宮 ――



 著者は木村泰司さん、’09年9月に発行されました。
 副題に『名画の言い分』とあります。

「うむッ!
 ゆうめいなァ、がかさんたちがァ、でてくるゥのでスねッ!」

 登場するのは、美術史上に於いて《巨匠》とされる大画家さんたち。
 著者の木村さんはプロローグでこう書いておられます。

  ―― 一人一人の画家の人生を思い起こすと、
  なぜ彼がその作品を描くことになったのか、運命の必然を感じます ――

 そう、『絵の中に画家の人生を探すこと』と題されたこの文章が
 羅針盤のように読み手を導き、案内してくれるのです。
 半ば置き忘れられた画家さんたちの生涯、
 影と光を湛えたパレットの裏側へと……。

「ふむふむッ?
 ひかッちゃッてるのはァ、どなたでスかァ?」

 光り輝く《画家の王》といえば、
 ピーテル・パウル・ルーベンスさん。
 『フランダースの犬』のネロ少年も憧れたフランドルの画家さんは、
 栄光の人生を送った、とされています。

 ロココ絵画の生みの親、とも称される 
 ジャン=アントワーヌ・ヴァトーさんは、
 36歳の若さで亡くなりましたが、
 王侯貴族からの注文が殺到する人気画家さんでもあったのでした。

 他方で、影そのもののような、
 ダークな生を駆け抜けた画家さんもいます。

「だーくゥ? まッくろくろすけェでスかッ??」

 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオこと、
 カラヴァッジオさん。
 いやー、すごいです。真っ黒です。
 バロック期を代表するこの画家さんの悪名の高さは、
 以前から耳にしておりましたけれど……
 これほど度外れたアウトローであったとは!
 トラブルメイカーって、カラヴァッジオさんのためにある言葉、
 なんじゃないかしら~?

「ふァ~、ちょッとォかわいそゥ~……」

 画家さんたちそれぞれの人生はどのようなものだったのか、
 画家さんが生きた時代はどのように動いていたのか、
 多角的に照射される《名画》たちの物語は、
 美術史をテーマにした短編映画さながらです。

 掲載されている図版も豊富ですから、
 アート好きさん&歴史好きさんにおすすめですよ♪
 カラヴァッジオさんたちの他に、
 ベラスケスさん、ニコラ・プッサンさん、クロード・ロランさん、
 レンブラントさん、フェルメールさんも
 容赦なく分析されちゃいました……。

「びじゅつかんへェ、ゆくまえにィ、ぜひィ~♪」
 
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月の雫か、天の露か。

2009-11-23 23:23:03 | ブックス
 美しいものを愛する皆さま、
 えっへん、こんにちは、ネーさでございます。

「こんにちわゥ、テディちゃでございまスるゥ~!
 むむッ、まばゆいィかがやきッ!」

 その輝きは、月の雫か、天の露か……
 本日ご紹介いたしますのは、五千年の昔から人類を魅了し続ける、
 或る美しい宝飾品についての一冊です。
 さあ、こちらを、どうぞ~!


 
               ―― 真珠 美の壺 ――



 編者はNHK『美の壺』制作班のみなさん、’09年10月に発行されました。
 女王の如き威厳を放っている表紙の『真珠』は
 19世紀に英国で製作された装身具セットです。
 なぁんてきれいなんでしょ……♪

「ちッちゃなァ、しんじゅッ、
 おッきなァ、しんじゅッ、
 なんびゃくつぶもォ、つかわれてまスねッ♪」

 真珠が人類とともにあったのは、
 日本では約5500年前の縄文時代から。
 古代のエジプトや、
 シーザーさんたちが闊歩した古代のローマでも、
 比類ないその美しさゆえに何よりも愛されたのでした。

「なによりもォ?」

 ローマの学者、プリニウスさんはこう言っているそうですよ。
 『真珠はあらゆる貴重なものの中で第一の地位を占める』と。
 
「がくしゃさんもォ、みとめるゥうつくしさァでスねッ!」

 普通、『真珠』と聞いて思い浮かべるのは、
 アコヤガイから生まれる白い、いえ、真珠色というべき白さの、
 丸い粒のもの、なのですが、
 この御本ではそれ以外の『真珠』も取り上げられています。
 
 歪んだ形状の、バロックパール。

「どれひとつとしてェ、おなじィものはァありませんッ!」

 ピンクガイ(コンク貝)から生まれる、コンクパール。

「ぴんくゥでス! ひゃあァ、びッくりィ!」

 ホタテ貝から生まれるのは、スキャロップパール。

「びみょうなァ、ちゃいろッ!」

 アコヤガイの真珠とは質感が違うようですけれど、
 これもまた美しいものですね。
 千に一つ、万に一つの偶然が育て上げた小さな奇跡です。

 小さな奇跡は、女性だけでなく、
 世の男性をもトリコにしてきました。
 真珠って、どんな風に出来るんだろう?
 どうやったら、作れるんだろうか……?

 古今東西、真珠生成の謎に挑戦してきたのは多くの学者さんたちと、
 何人かの日本人たち――
 その中に、鳥羽のうどん屋さんの長男である、
 御木本幸吉さんという御方がおられました。
 
「あッ、テディちゃ、しッてまスでスゥ!
 しんじゅのォおうさまッ!なのでスよゥ!」

 御木本さんはどのように真珠の養殖を成し遂げてゆくのか?
 いびつなカケラに始まり、
 真円により近い珠型のパールへ、
 その道のりの、いかに遠く、険しかったことでしょう……。

「たいへんなァ、おしごとォでしたァ……」

 決して分厚くはない御本ですが、
 真珠の魅力をあますところなく伝えてくれる文章と写真が
 満載されています。
 アクセ好きの女性の方々、
 歴史好きさん、偉人伝好きな御方にもおすすめ、ですよ~♪
 バロック美術好きさんも、ぜひ御覧あれ!

「めずらしィしんじゅにィ、びッくりィしましょゥ!」
 
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公園にて。

2009-11-22 23:10:39 | ブックス
 本日(11月22日)、吉祥寺・井の頭公園で行われた
 富士丸くんを『おくる会』に行ってまいりました。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 ネーさ、いそいでッ! ちこくゥしちゃうッ!」

 はいはい、急がなくちゃ! 色々と用事がありましたので、
 ↑画像の野外音楽堂へ到着したのは午後2時40分過ぎだったでしょうか。
 わあ、すごくたくさんの人が!
 あっ! 穴澤とうちゃんさんがいらっしゃるわ!

「ここ、こッ、こんにちわゥゥッ」(←ぺこり!)

 井の頭公園の北側に位置する野外音楽堂ステージの上には、
 富士丸くんの写真パネルが飾られていて、
 ステージ左端の小テント内の壇上には富士丸くんの御遺骨、
 そして穴澤さんが座っておられて、
 訪れるゲストさんたちを迎えて下さいます。
 あの、穴澤とうちゃんさん……もしや、『おくる会』の間、ずっとそこに?
 ずぅっと、そこに居続けてくださったのでしょうか?

「きょうのォ、とうきょうはァ、すごォーくさむかッたのにィ!
 とうちゃんさんッ……!」

 ステージの上で、あらためて富士丸くんの笑顔と出会い、
 穴澤さんに御挨拶するのは……
 夢を見ているかのような、非現実的な体験でした。
 シャンプー中の、濡れネズミ富士丸くんの心細そうな姿の写真に
 ついふき出しそうになり、
 一方で目の前の御遺骨は、否応なく、私たちに事実を突きつけます。
 富士丸君はもういないのだ、と。
 これで終わりなんだよ、と。

 けれど、ここは舞台の上です。
 劇聖シェイクスピアが言うように、
 天と地の間には私たちの想像も及ばない物語がいくつもあるのだとしたら、
 いったい誰にわかるでしょう?
 これで富士丸くんの物語は終わったのだと。
 物語はまだ始まったばかりかもしれず、
 この先も、2幕、3幕と、
 続いてゆくのかもしれません。

 残された毛玉のDNAをもとに、クローン富士丸くんが復活?!
 富士丸くんには、実は隠し子がいた?!?
 いえ、富士丸くん、ホントはもう戻ってきている?!?
 ただヒトの目には見えないだけで、
 富士丸くんはそこにいる……のかも。
 ほら、とうちゃんさんのすぐ傍に……。

 富士丸くん、どうか、とうちゃんさんを守ってあげてください。
 とうちゃんさんに、またすてきな物語を見せてあげてください。

「おねがいィしまスゥ!」

 冷え込む曇天のもと、
 会場の設置&運営に尽力して下さったスタッフの皆さま、
 ありがとうございました。
 
 そしてまた『おくる会』会場に来合わせた富士丸くんファンの方々にも
 御礼の言葉を!
 富士丸くんてこんなにたくさんの人々に愛されていたんだわ!と
 ほのぼのいたしました……。

「わんこをォつれてるゥひともォ、いましたでスよッ!」

 とうちゃんさん、これからもブログを拝見しますからね!
 富士丸くんファンの皆さまも、
 『ひとりと一匹』にさらなるエールを、ぜひ~!

「きょうはァ、ほんとにィありがとうッ! とうちゃんッ!!」
 
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銘菓おやつで。

2009-11-21 22:55:37 | 美味
 伝統銘菓のおやつタイムへ、ようこそ~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~♪ もぐもぐッ♪」

 んまっ、もう食べちゃっているんですか、テディちゃ?
 えー、こちらは、改めて御紹介するまでもありませんね、
 美味しいことでは定評ある、北海道を代表するスイーツ
 『六花亭』さんの《マルセイバターサンド》です。

「おいしィでス!
 れーずんがァ、い~ッぱいィでスよッ♪」

 ラム酒の風味たっぷりのレーズンも美味しいのですが、
 クッキー生地の食感、お味もGOODです。
 おそらく、隠し味のアーモンドパウダーがこのサクサク感を――

「もぐもぐッ、ばたァがァ、とろ~りィ♪」

 ……あの、テディちゃ?
 いくつ食べちゃうつもりなんですか?
 まさか、限界への挑戦!とか?

「もぐッ! ぱくッ!
 おなかがァ、まんぞくゥするまでッ!」

 ……せっかくの連休なのですから、
 どうか皆さまは食べ過ぎに御用心を!
 松茸の拾い食いとか、
 焼き栗の早食い競争とか、
 ボジョレーヌーヴォーのお風呂とか、
 危険な罠には近寄らないように!

「うィうィ、めるしィ~♪
 たのしィ~きゅうじつをォ!」
コメント
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