テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

イベント大好き?

2008-08-31 22:59:59 | おまつり
「はッぴきィ、はろォうィ~んッ!」

 ハッピーハロウィン!
 ……って、いくらなんでも早過ぎやしません?
 一応、まだ8月ですよ?
 画像は、ディズニーストアの店頭でパチリ、したものですが、
 ハロウィンの衣装に身を包んだプーさんたち、
 ハロウィンのお菓子、その他グッズも、華々しくディスプレイされています。
 10月31日まで、まだ2ヶ月もあるのに!

「むぽッ♪
 すでにィ、おまつりィきぶんッ♪
 ぷゥ~ちゃん、きゃわゆいィ~!」

 お店に流れている音楽は、
 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のオープニング曲。
 ♪ハロウィン♪ハロウィン♪……というハロウィンタウン住人たちの歌声に、
 つい一緒になって口ずさんでしまう自分が怖いです……。

「きんぐゥのォ、じゃッくがァ、おでましィだァ~♪
 きゃぽォーッ♪」

 うぅ、2ヶ月たっぷりうなされそう……。
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55ピースで識るトウキョウ。

2008-08-31 13:45:18 | ブックス
 8月最後の週末をいかがお過ごしでしょうか? こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃはァ、まいにちィ、うィーくえんどォきぶんでス~♪」

 本日は、週末に、秋の余暇にお出かけしたくなるような、
 《東京》ガイド本を御紹介いたしましょう。こちらを、どうぞ!


           
             ―― もうひとつ別の東京 ――



 著者は木村衣有子さん、’07年8月に発行されました。
 副題に『ひそかに愛し、静かに訪ねる55景』とある通り、
 穏やかで目に心地よい、喧騒からは半歩退いた『東京案内』の御本です。

「とうきょゥ……けッこうゥ、ひろいィのでスよッ」

 広い東京のあちこちから木村さんは、

     静かで、ひとりでかみしめられて、
     これからもそのままであってほしい場所やものばかり

 を選びました。
 『そのままであってほしい』という言葉に、
 東京の片隅に暮らす者のひとりとして共感せずにはいられません。
 ほんの数日、目を離した隙に、
 あれっ?あの建物はどこ?
 えっ?こんなお店ここにあった?いつ出来たの?
 と、なりかねないのが東京の、そして現代ニッポンの風景ですものね。

「おいしィ、おみせがァ、できるのはァ、よいィのでスゥ♪」

 ……えへん、おほん。
 よく知られている《美しい》東京は、
 たとえば『東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)』。
 『神宮外苑 銀杏並木』も、映画やTV映像でお馴染みですね。

「むぽぽッ♪
 きいろいィ、いちょうなみきィ、ろォまんちッくゥ、でスよッ」

 《眺望》の東京は、
 少し離れた位置から見上げる『東京タワー』や、
 雪ふりしきる『多摩川べり』、
 『東京国際空港』つまり羽田空港も。

「あッ、ひこーきィ! いいでスねッ♪」

 『御茶ノ水 聖橋』のページには、思わず見入ってしまいました。
 JRの電車に乗っていると、窓からよく見えるんですよね、
 この特徴ある形の橋が……。
 ホームに立てば、間近に橋脚がそびえていますし。

「あのゥ、ネーさァ、おいしィとうきょゥはァ?」

 美味しい東京は、
 『神楽坂 ペコちゃん焼き』や、
 『桜新町 《ヴィヨン》の ヴィヨネット』、
 『阿佐ヶ谷 《うさぎや》の うさぎまんじゅう』
 他が取り上げられています。

「ふんふんッ、おぼえておこォッとォ♪ うさぎィ、とッ」 (←メモ製作中)

 文章も写真も、ものやわらかな、あたたかい印象の御本です。
 東京に生まれ、東京に住まい、東京の町や駅を泳ぎ、
 或いは今日から東京に暮らし始めた人のこころにも、
 ゆっくり染み込む55の点景。

 ここは知らないぞ?という場合には、
 巻末掲載の『55の訪ね方』をどうぞ!
 ネーさ的には、秋期のお奨めは、そうですね、『小石川植物園』でしょうか。
 大きな樹の下、目を凝らせば……ドングリがいっぱい!

「わおォ♪ どんぐりィ~♪」(←ぐーぐーと鳴るのはお腹……)

 では、みなさま、良い休日&週末を。
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はっつぁん&クマさん新作お菓子を語る?

2008-08-30 23:15:52 | 美味
     (♪テケテンテンテン……♪とBGMは出囃子調で落語っぽく)

「おぽぽッ♪
 ネーさはッつァんッ~、しんさくおやつゥ、でスよォ、
 あわわッ、まちがッちゃッたァ、
 えェ~とォ、しんさくおやつゥ~♪でェやんスよッ」 (←まだ慣れてません)

 おや、テディちゃクマさんかい。
 秋の新作お菓子なんですね、
 じゃなかった、えー、えーと、
 何だい何だい、秋の新作お菓子ってぇヤツかい?(←こちらも慣れてません)

「あたぼゥよッ♪」

 こいつぁ豪儀だ、
 『カルビーさん』の《四季ポテト 季節限定 じゃがベーコン味》と来らぁな。

「ぱくッとォ、するのでスッ♪
 じゃなかッたァ、
 いッちょォ、ぱくっとォ、やッつけちまおゥぜいッ」(←少し慣れてきました)

 おうっ、任せな!
 あらよっ、ぱくぱくっ。

「あいよッ、もぐもぐッ」

 ……美味しいわ。でも、普通にじゃがベーコン、ですね?(←つい役柄失念中)

「おいしィでスねッ、べーこんあじィ♪」(←こちらも役どころド忘れ中)

 パッケージは《秋》なんですけど、
 どの季節にも通用するスタンダードなお味です。
 じゃなかった、えー、えーと、
 てぇ味ってヤツだぁねぇ。 (←思い出して焦り中)

「もぐもぐッ、
 おじゃがァ、だいすきィなひとにィ、うけそォでスゥ~♪」(←完全に忘れました)
 
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・・・・・南国の、風と光の絵巻・・・・・

2008-08-30 14:35:11 | ブックス
「むむゥ?
 きょうのォ、ごほんはァ、まじめェそォでスゥ……?」

 そうですね、テディちゃの言う通り、少し硬派路線?の御本かもしれません。
 これは、ある画家さんの生涯と作品を著したものなんですよ。
 では、御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ~!



               ―― 今村 紫紅 ――


 
 著者は中村渓男さん、1993年に発行されました。

 日本画家・紫紅(しこう)さんの本名は寿三郎さんといいます。
 紫紅は、『千紫万紅』という字句からとった雅号なんですって。

「ほェ? どォいういみィでスかァ?」

 えーと、
 『さまざまな色、また、色とりどりの花が咲き乱れていること』だそうですよ。

 御本の表紙になっているのは、
 安田ゆき彦さん(『ゆき』の字は革に叉、です)が描いた《今村紫紅像》、
 東京国立博物館に所蔵されている作品です。

「こくりつゥ、はくぶつかんンッ………
 あッ?!」

 あらっ? 思い出しましたか、テディちゃ?
 
「えッとォ、はくぶつかんでェ、みたァ……ようなァ、きがァするゥ~……」
                            (←やや自信なさげ)

 ええ、そうです!
 今夏、東京国立博物館本館を訪れた方々は、気が付かれたでしょうか?
 1階の第18室、近代美術のお部屋です!
 そこに、紫紅さんの或る作品が展示してあったのでした――

         
            《 熱国之巻 朝之巻 》


 絵巻物の形で、大正3年に制作されたこの《熱国之巻》は、
 《朝之巻》《夕之巻》の2巻で構成されており、紫紅さんの代表作です。

 んもー、ネーさは一目惚れいたしました!

「ふァ~?」
 
 紫紅さんの御名前、歴史画を描いたことは以前から知っていたけれど、
 こんなに可愛い!かっこいい!おしゃれでユニークな絵巻を描いておられたとは!

「ふァァ~??」

 でも……この絵巻の素晴らしさを存分に伝えてくれる媒体が、
 悲しいことに、現時点では、全く、何一つとして、ありません。

 絵巻の細長い画面は、WEB上では表現できません。
 紙への印刷もやはり、あの長い画面すべてを再現するのは困難でしょう。
 また、描線と色調が非常にデリケートなので、
 これも複製には向きません……。
 
 つまり、現物をこの眼で観る――
 この方法でしか、《熱国之巻》の美を、味わうことが出来ないんです。

「ふむむゥ~?」

 オリジナルの美を、ぜひ博物館で!
 
 ……と言いたいところですが、事情は複雑です。
 博物館では期間ごとに展示品替えが行われるので、
 行けば必ずこの画に出会える!とは限りません。

「じゃッ、ゆくまえにィ、おでんわでェ、きかなくちゃッ!」

 それがいいですね。
 オペレーターのおねえさんがHPよりも詳しく情報を教えてくれますよ。

 博物館に行けそうもない御方も、機会があったらぜひ、紫紅さんの画集を!
 明治の日本画壇にそのひとありと謳われた紫紅さんは、
 35歳の若さでこの世を去りました……。
 高く評価された作品の幾つかは、戦争による空襲で焼失してしまい、
 残っている作品・公開されている作品は、
 決して数多くないのです……。

 美術館・博物館へ行く時は、
 おドジな紫紅さんの名を、どうか、お忘れなきよう!
 ひょっとしたらひょっとして、紫紅さんの画に会えるかもしれません!

「……どじィ?」

 紫紅さん、ちょっとオッチョコチョイな面もあったようです。
 神戸の港から出た船で、はるばると大海原を越え、
 インドに着いたはいいものの……旅券に記入漏れが!
 上陸を拒否されちゃいました!

「ひえェェ~ッ!!」

 波止場の外には一歩も踏み出せぬまま、
 ただ一度きりの、紫紅さんの短いインド滞在は終わりました……
 しかし!
 波止場をぶらつき、観察し、スケッチした成果が、
 《熱国之巻》に結晶します!
 きらめくような、まぼろしの南の風!
 
 ……そして現在、《熱国之巻》全2巻は、重要文化財となっているのです。

「ふァァァ?」

 紫紅さんの生涯と画業を伝える御本、お奨めです!
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注意報!

2008-08-29 23:15:45 | その他
 昨日(28日夜)の豪雨と雷の酷さは……改めて申すまでもありませんね。
 7~8時間も雷鳴が止まないなんて、
 生きた心地もしない、とはあのことでしょうか。
 
「テディちゃ、ひッしでェ、おへそッ、まもッたのでスゥ!」

 画像は、我が家の近くにあります多摩川の支流のひとつ、浅川の様子です。
 いつもの川幅はこの半分以下なのですが、
 本日(29日)の午後は、
 濁った水がゴウゴウと音たてて流れてゆきますよ。

「うゥッ、こわいィ~!」

 これでも、水は朝方よりは引いているんです。
 雨がピークの時は、
 河原の草や樹もなぎ倒す勢いで
 護岸いっぱいに濁流が広がったそうですよ。

「あうゥ!
 ちかよッちゃだめェでスよッ!
 ぞうすいィしているゥかわッ、きけんッなのでスゥ!」

 八王子や多摩の各地で、さらには全国のあちこちで
 豪雨による被害があったと報道されています。
 被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

「……むぽッ?
 みむゥぎゃ~ッ!!!」

 ど、どうしたのっ、テディちゃ?!

「ごろごろォでスッ、ネーさ!
 またッ、かみなりィさまッ、きたでスよォ!」

 ええ~っ?!
 多摩南部に大雨警報?
 ……もう、いや~っ!

「うえェェ~~~んッ!」
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~ 憧れの黄色いジャージ ~

2008-08-29 13:21:58 | ブックス
 ……またも反省、のネーさです。こんにちは。

「もふふッ? きょうはァ、なにをォ、はんせいィ、なのでスかァ?」

 何をと申しまして、昨日は『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』について
 お喋りいたしましたが……
 自転車競技は《視覚》だわ!ヴィジュアルな面のお話もしなくては!
 と反省頻り、したしました。

「ふむふむッ、みためッ、でスねッ♪」

 そうですよ、テディちゃ。
 見た目!つまり映像的に!ぐっと訴えかけてくる競技の魅力を伝える写真集を、
 はい、本日は御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ~!



             ―― マイヨ・ジョーヌ ――


 
 写真と文は井上六郎さん、’06年6月に発行されました。
 副題に『伝説の1999-2005 ツール・ド・フランス写真集』とあります。

「むぽッ♪ これはァ、しゃんぜりぜェどおりッ! だいきぼォでスッ」

 欧州では、日本に比べてとても人気があるスポーツがあります。
 例を挙げれば、
 モーターバイク(オートバイ)のレースと、
 自転車のレース。
 サッカーに次いでポピュラーな競技、なんですね。
 
 子どもたちにとって、自転車レーサーやモーターバイクレーサーはヒーローです。
 もちろん、大人にも大人気! レーサーたちはスターです!
 みんな自国のチームや選手を声高らかに応援するんです!
 シャンゼリゼ大通りを封鎖しちゃうくらい、なんのその!

「ごォ、ごォ~♪」

 この御本では、1999年~2005年のツール・ド・フランスの模様が
 順に掲載されています。
 1999年――ランス・アームストロングさんが初の総合優勝をした年ですね!

「むぽッ♪ そォでしたッ♪」

 1999年の第86回大会、
 初日のタイムトラアルでランスさんはトップを獲得しました。
 この時、彼は生まれて初めて、
 《マイヨ・ジョーヌ》に袖を通したのでした。

 世界選手権で優勝したことも、
 ツール・ド・フランスでステージ優勝したこともあるけれど、
 ようやく、やっと、《マイヨ・ジョーヌ》を手にした……!
 
「すゥごォ~いィッ!おめでとォなのでスゥ!」

 そしてまた、このレースから伝説は始まります。
 1999年の大会から、2005年の第92回ツール・ド・フランスまで、
 前人未到の7連覇!
 超人的な記録です!

 2005年の大会を最後に引退するまで
 ツールを走り抜けたランスさんを中心に、
 ランスさんのライヴァルたち、
 コースに設定されたフランスの風景をも
 カメラは切り取り、写し取ります。

 村の石畳の上を、
 応援の言葉が描かれたアスファルトの上を、
 ヒマワリの畑の間を、
 アルプスの山岳路を懸命に登ってゆくレーサーさんたち……。

「むむゥ、めにィ、まぶしいィッ!」

 自転車競技を知らない御方も、
 ぜひ一度!
 お気に召したら、次は映像へ?
 それとも現地へ観戦ツアー?

「わんだふるゥなァ、ちゃりんこォわーるどゥ!でスッ♪」
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夏と秋のバトル?

2008-08-28 23:08:54 | 花雑記
 お花屋さんの新入荷ニュースで~す。
 青いお花は、リンドウですね。

「むぽッ♪ こんしゅうのォ、いちおしィ~♪」
 
 白いリンドウ、ピンク……というか淡紫色のリンドウもあります。
 秋の彩りだわね~、テディちゃ。

「ネーさ、おはなもォ、いいけどォ~」

 はい?

「このォ、あきのォ、ながあめェをォ、どうにかァしてくださいィッ!
 もォ、あめェ、いやッ!!」

 そうね、雨の日ばかりですものね。

「あそびにィ、ゆきたいィよゥ~ッ!
 たのしくゥ、おでかけェ、したいよゥッ!!」

 ……やっぱりそう来ましたか……。

 
  **  **  **  **  **  **  **  **  **


 現在、多摩一帯はすんっごい雷&雨です!
 みなさま、お気を付けてー!

「おへそッ! おへそをォ、かくしてェ!!」
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王冠の《マイヨ・ジョーヌ》!

2008-08-28 14:32:43 | ブックス
 ……テディちゃ、ネーさは反省しましたわ。

「ふァ?? なんのォ、はんせいィ?」

 昨日、スポーツに関する名著をあれこれと御紹介いたしました。が、
 わずか2~3行でこの御本を片付けてしまうなんて余りにも失礼ではないかと、
 すごーく反省したのです。
 そこで!
 あらためまして、本日、御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ~!




         ―― ただマイヨ・ジョーヌのためでなく ――


 
 著者はランス・アームストロングさん、2000年8月に発行されました。
 原題は『It’s Not About the Bike』、
 意訳すれば『自転車のことじゃなくてさ』という感じでしょうか。

「えッ?
 じてんしゃのォ、おはなしィじゃないのでスかッ?」

 自転車について語ってはいるんです。
 でも、大部を占めるのは、闘病記。
 ランスさんが病魔を屈服させるまで、
 そしてその後の復活の日々を記録したのが、この御本です。

 毎年、ほぼフランスの全土を会場にして開催される自転車レース
 ――ツール・ド・フランス。
 かつてチャンピオンになったグレック・レモン選手のように、
 ランスさんも米国人のステージ優勝者になりました!
 彼の視線の先にあるのは、レースのリーダーが身に着ける、
 遠目にも鮮やかな黄色のジャージ。
 《マイヨ・ジョーヌ》と称されるそれは、
 すべてのレーサーの憧れの黄色!

「ふむふむッ、まッきいろォ、でスねッ♪」

 栄光のマイヨ・ジョーヌ!
 ランスさんは思います。
 まだまだ、これから!
 僕は勝つんだ!
 総合優勝してやる!
 スペインやイタリアのレースでも勝つんだ!
 いや、世界中のレースで!
 僕はチャンピオンになるんだ!!

「ふァ~、やるきィまんまんッ、なのでスゥ~」

 彼の足を止めさせたのは、身体の痛みでした。
 脚、手、腰、背中、肺……自転車競技は痛みと闘う競技だからと、
 気に懸けてもいなかったのが裏目に出たのです。
 医師は、告げました。
 あなたは、癌です。
 それも、相当進行しています――

「そんなのッ! ひどいィ!」

 ランスさんもそう思ったでしょう。そう嘆きたかったでしょう。
 しかし、嘆く暇も充分には与えてもらえません。
 診断が下った翌日には手術をし、専門の治療を開始するかたわら記者会見し、
 検査をし、脳外科手術を決定し、新たに専門医を見つけ、と
 怒濤の闘病を余儀なくされるのです。

 手術は、成功しました。
 では、次は?
 お医者さんは言います。
 化学療法を、と。

「あゥ~、それはァ、つらいィのでス……」

 つらい化学療法をランスさんは選択し、闘います。
 病をねじ伏せるために。
 完治する、ために。

 化学療法を乗り越えたランスさんは、
 ついに!完治したと診断されました。

   治った!
   僕は病気に勝ったんだ!
 
 喜びの声を上げ、万々歳で現役復帰?
 いいえ、そうはなりませんでした。
 第二の闘いのステージがここから、始まります。
 
   僕は走らなくてはならないのか?
   なんで?
   走らない方が楽に過ごせるのに。
   なぜまた競技の痛みに苦しみながら走らなきゃいけない?

「あゥ……それはァ……」

 レーサーを魅了する《マイヨ・ジョーヌ》。
 王者の黄色。
 恐怖と葛藤を身に貯え、
 彼はヨーロッパに向かいます。
 
   『僕はようやく自分が何をすべきかわかった』 

 ランスさんは書きます。

        ―― ツール・ド・フランスで勝ちたい ――

 夏。フランス。1999年。レース開始の報が世界中に流れます。
 はたして、パリで表彰台に上るのは?
 《マイヨ・ジョーヌ》は誰の手に?

「ううううゥ~、らんすさんッ、まけないィでェ~ッ!」

 闘病中の御方にはつらい読み物でしょうか?
 いいえ、そんなことありません!
 ランスさんのラッキーもガッツもいただいちゃいましょう!
 ぜひ、一読を! 
 
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近づくコンプ?

2008-08-27 23:09:37 | その他
「るるゥ~♪
 いつつゥめェ~♪
 ぺぷしィのォ、おまけェ~♪
 いつつゥめェェェ~♪
 のこりィはァ、みィッつゥゥ~!」 (←気分上々テディちゃ、です)

 ………………。
 (←今日の星占いは『疲れでダウン寸前、注意!』だったなぁと思い出すネーさ)
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―― BOOKSに見る&読むオリンピック競技 ――

2008-08-27 13:42:53 | ブックス
 北京オリンピック、終わっちゃったわね。

「おわッちゃッたでスねェ~。テディちゃ、ちょッとォ、さみしィでスよゥ……」

 9月にパラリンピックが開催されますが、
 北島くんたちの新記録でガッツポーズ!とはしばらくお別れだと思うと、
 そうですね、寂しいものですね。

 でも!
 オリンピックで何より嬉しかったのが、
 フェンシングの銀メダル!
 ブラヴォー! 大田選手、ありがとう~!
 
「ふぇんしんぐッ??」

 実はネーさ、前々からフェンシング競技を応援していたんです。
 新聞やTVやネットのニュース等でも報道されることは少なかったけれど、
 頑張って~!と。
 
「ふむふむッ?」

 というのも、何冊かの御本でフェンシングが取り上げられていたため、なんです。
 
「えいきょうされたァ、のでスねッ」

 この御本を読めば、この競技が好きになる!
 思わず応援したくなる!
 前置きが長くなりましたが、本日はそんな御本を紹介いたしちゃいましょう!
 では、先ずはこちらから、どうぞ~!

 【 フェンシング 】
     『プリンセス・ブライド』ウィリアム・ゴールドマンさん著
     『紅はこべ』バロネス・オルツィさん著

 以前に御紹介しました『プリンセス・ブライド』は笑と涙の恋愛ファンタジー剣劇。
 準主役ながら主役を押しのける怪男児、いえ、炎の快男児はスペイン人――
 イニーゴ・モントーヤ!
 刀工であった父の仇を探している彼は、天性の剣士です。
 仇の男の特徴は、忘れもしない、六本指!
 いざ、尋常に、勝負!勝負~!

「ふれェふれ~ッ♪」

 『紅はこべ』は、オルツィ男爵夫人が書いた大冒険活劇です。
 陰謀あり、ギロチンあり、逃走&追撃あり、社交界の花ありと、
 フランス革命の混乱を背景に描かれた物語は
 書籍化された1905年当時、大ベストセラーになりました。
 映画や、TVドラマにもなっている作品です。

「ちゃんッちゃんッ、ばらばらッ♪」

 【 自転車競技 】
    『サクリファイス』近藤史恵さん著
    『ただマイヨジョーヌのためでなく』ランス・アームストロングさん著

 『サクリファイス』は、言わずと知れた極上のスポーツミステリ!
 一方、『ただマイヨジョーヌのためでなく』はノンフィクションです。
 自転車レースの最高峰《ツール・ド・フランス》を制覇(連覇!)した
 アームストロングさんを待っていたのは、
 栄光だけではありませんでした……。
 周囲も彼自身も、予想だにしなかった、病魔という敵……。
 苛烈な半生記が綴られます!

「うゥッ、よむのがァ、こわいィ~!」

 【 飛込競技 】
     『DIVE!!』森絵都さん著
 
 今年、映画化もされました。
 この御本を読めば、飛込競技の歴史が分かります。
 技や、複雑な採点法も分かります!
 読み終わったが最後、応援せずにはいられなくなります!

「こッ、こわくゥないィもんッ!
 たかさァ5めーとるゥもォ、10めーとるゥもォ、
 こ、こわくゥなんてェないィもんッ!」

 さあ、みんな一緒に感情移入!
 主人公さんたちを、競技に携わる方々を応援しましょう!
 JOCさん!
 オリンピックではフェンシングも自転車も飛込もろくにTV中継されなかったけど、
 もっと中継を!選手の方々に光を!
 助成金も、もっとー!!

「みんなにィ、ひかりをォ~!」  
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