テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2025!新春特別企画 【オマケ編】

2025-01-04 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あらためましてェ~あけましてェおめでとうございまスゥ!」

「がるる!ぐるるぅ~!」(←訳:虎です!新年だぁ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ハッピーニューイヤー! 

 新春特別企画にお付き合い下さった皆さま、ありがとうございました。

 今回は、お疲れさまの慰労会ということで――

 

「ちょっと待ったあっ!」

  

 え? は? マイクマフトお兄ちゃん? 

 どうしました?

 

「えへん! 言いたいことがあるぞよ!

 なんでじゃ! なんで年に一度のわしの出演企画の時に、

 サイバーアタックなんぞ起こらにゃならんのだ?

 MI6は何をしとった!

 Mを呼べ! Qはどこだ!

 これから緊急セキュリティ会議招集だ~!」

 

 ……えーと、マイクマフト氏がヘビくんを連れて

 官庁街に駆け去ってしまいましたので、

 では、残った我々だけで始めましょうか。

 2025年、初のおやつタイムは、

 おめでた~く↓こちらで!

  

 『東京ひよ子』さんの

 《ひよ子創生110年 七福のひよ子 ものがたり》!

  

「おおォ、ひよこちゃんッ!」

「ぐるがるるる!」(←訳:大勢いるねえ!)

「七羽七色!」

  

 『名菓ひよ子』ちゃん(右)は、商売繁盛の恵比寿さま、

 『茶ひよ子』ちゃん(左)は、厄除け・福徳の毘沙門天さま。

   

 『桜ひよ子』ちゃん(右)は、五穀豊穣の大黒天さま、

 『苺ひよ子』ちゃん(左)は、音楽・芸能の弁財天さま。

  

 『ショコラひよ子』ちゃん(右)は、笑門来福の布袋尊さま、

 『メープルひよ子』ちゃん(中央)は、長寿延命の寿老人さま、

 『紅茶ひよ子』ちゃん(左)は、子孫繁栄の福禄寿さま。

  

 七色の『ひよ子』ちゃんによる、

 可愛らしくも美味しそうな新春おやつですね。

 

「きぶんはァ、しちふくじんめぐりィ~♫」

「がるるるぐるるるがるる!」(←訳:良いことありますように!)

「HAPPYよカモン!」

 

 そろそろお正月休みの出口が見えてきました。

 次回からは、通常モードに戻って、

 読書タイムを再開!いたしますので、

 2025年も、どうぞよろしくお願いいたします~♪

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2025!新春特別企画! 《激走!大西洋横断!》 その④

2025-01-03 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

「はわわわァ~ッ!」

 

 お待たせいたしました、

 2025!新春特別企画の第4回の始まり始まり~ですよ。

 前回は、謎の襲撃犯を追いかけ、

 名探偵テディちゃムズ一行は海軍学校船《アテナ》号から

 人力飛行機に乗り換え、ロンドン上空に到達したところで、

 機体が崩壊!となって。

 

「おちるゥ~ッ??」

 

 いや、それが。

 所詮は人力飛行機です。主な素材が布と紙なので、

 ぱたぱた、ほろほろ、機体のあちこちを壊しつつも、

 ゆ~っくり落下した末に。

 

「ぱふゥ!」

  

 なんと、そこは。

  

「えっ? テディちゃムズ!?!」

 

 名探偵テディちゃムズの盟友ユキノジョン・H・ワトスン博士と

 スコットランドヤードの警官隊が

 謎の襲撃犯たちと睨み合っている現場!

 ではありませんか。

 

 襲撃犯たちは、暗い夜空から落下してきた

 テディちゃムズたちに気付いて避けるヒマもなく、

 直撃を喰らって気絶してしまい、

 ころんと転がったテディちゃムズの手元には

 あの外交行嚢が……!

 

「でかしたッ、テディちゃムズ!

 ……ん?」

  

 テディちゃムズの兄、マイクマフト氏の耳がピクリと動きます。

 いま、たった今――

 

 ピシリ。

 

 そんな音が、外交行嚢から聴こえませんでしたか?

 

「うひょッ、まさかッ」

 

 慌てて行嚢を手に取るマイクマフト氏、

 袋の封を開けてゆくその間にも、さらに

 ピシリ、ピシピシ、と音は止まず――

  

 音と一緒に、ぴょん、と飛び出したのは。

 

 小さな、ヘビくん。

 

 マイクマフト氏とヘビくん、

 暫し、互いに見詰め合ったのち――

  

「とぅちゃん!」

 

 予想外の言葉とともに、ヘビくんににじり寄られて、

 さしものマイクマフト氏も、ぽかんといたしますよ。

 

「とぅちゃん? わしが?」

「とぅちゃん!」

 

 ええ、そもそも。

 ことの始まりは、米国西海岸の桑港(サンフランシスコ)で行われた

 国際会議の席でした。

 マイクマフト氏としては、英国外に出るなぞ

 まっぴらごめん!もう帰りたい!の心境ではあったのですが、

 隣に座った東洋のジャポン国特使とお喋りするうち、

 お近づきの記念に、と

 特使殿から”ヘビの卵”を贈られたのです。

 

 へ? ヘビ?

 ギョっとするマイクマフト氏に特使殿は微笑みました。

 間もなく、新年。

 聖なるヘビは新たな年の守り神であり、

 財運金運をも招くと謂われているのですよ。

 

 財運金運……!

 ああ、財務省の連中は好きそうやなぁ、

 ここは貰って帰らんときっと恨まれるわなぁ、

 そや! 女王陛下への献上品ということにすれば、

 ジャポンさんも財務省もわしの部局も

 みな面子が立って、八方丸~く納まるわいなぁ……。

 

 そうして、ヘビの卵入り小袋を

 ありがたく受け取ったマイクマフト氏だったのですが。

 

 ふっと、気付きました。

 会議の円卓に着いている他国の特使たちが、

 マイクマフト氏が手にする小袋に、爛々たる眼光を注いでいます。

 

 しまった……!

 財運と金運を背負ったヘビ――

 そんなスーパーアイテムなら、どこの国の財務省だって

 欲しいに決まっとる!

 今後は隠密裏に行動せねば!

 

 焦ったマイクマフト氏、

 弟のテディちゃムズを急遽呼び寄せました。

 名探偵を護衛につけ、

 桑港を発ち、大陸横断鉄道で合衆国を東へ向かい、

 ボストン港で英国海軍学校船《アテナ》号に乗り込んで、

 大西洋を猛スピードで横断したら、

 女王陛下の年越し&新年の祝宴に、

 ぎりぎり、間に合うはず。

 

 そこで陛下と執事たちに頼み込んで、

 宮殿内にヘビくんの住居を作ってもらえば、

 他国の使節たちも手は出せないでしょう。

 争いやゴタゴタは回避できます。

 

 それがよもや、謎の集団に襲われたり、

 宮殿の宴には行きそびれ、

 卵が途中で孵って、

 なぜか、とぅちゃんと認識されるとは。

 

「まだァまにあうゥよッ、おにいィちゃんッ!」

「がるるる!ぐるるがるるるる!」(←訳:そうだよ!祝宴はこれからだ!)

「新年の鐘は鳴ってない!」

 

 マイクマフト氏とヘビくん、

 尻尾を同時に揺らします。

 

「なるほど、そうじゃな! よし、バッキンクマ宮殿へ!」

  

 困難を乗り越えたささやかな一団が、

 宮殿に続く大路を進んでゆきます。

 紅白クマ合戦がちょうど終わったのでしょうか、

 ロイヤルアルバートクマホールからは、

 拍手や指笛、『蛍の光』の合唱が流れてきますよ。

 

「みんなァ、へいわにィ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:みんな健康で!)

 

 音楽の余韻にひたり、

 新しい年が運んできてくれる希望を想いながら、

 クマたちは唱和します。

 

 どうか、よい一年になりますように!

 

               ~ おしまい ~

 

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2025!新春特別企画! 《激走!大西洋横断!》 その③

2025-01-01 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

「そ、総員、衝撃に注意~っ!」

 ゴゥンッ、ドスン、ガリガリ、ブシュシュウ~ン……

 

 あらららら、どうしましょう、

 新春特別企画その③、始まると同時に中断、でしょうか。

 名探偵テディちゃムズ一行を乗せた

 英国海軍学校の高速船《アテナ》号、失速してゆきます。

  

「船長、甲板に異常が!」

 副長さんの報告に、船橋は動揺に包まれました。

 黒影の襲撃者たちは、退艦するついでに

 甲板に大穴を開けていったのです。

 穴から風と海水が吹き込んで、

 《アテナ》号の蒸気機関は不調を来たしてしまいましたよ……!

 

 と、そこに。

 「テディちゃムズさん、ロンドンより通信です!」

 通信士さんが声を上げました。

  

『こちらロンドン、ユキノジョン・H・ワトスン博士!

 外交行嚢強奪犯の狙いが分かった!』

 

 ベイカー街221Bで留守を守っているユキノジョン・H・ワトスン博士が、

 次々と電報を打って寄越します。それによると……

 

 数分前、首相官邸に投げ文あり!

 外交行嚢は現金10億クマポンドと引換えだ!

 使い古した紙幣を用意せよ!

 交換場所はロンドン市内〇✕の△◇!

 時刻は2時間後!

 

 みなまで聞かず、走り出すテディちゃムズ。

「ゆこうッ、ろんどんへッ!」

 

 いやしかし、ちょっと待って、テディちゃムズ、

 《アテナ》号の現状を鑑みるに、

 2時間でロンドン着、というのは――

 

「ふふんッ!

 こんなこともォ~あろうかとッ!」

  

 甲板下の貨物室で、

 テディちゃムズと虎くん、マイクマフトお兄ちゃんは

 よいしょっ、せーの、と荷解きします。

 大きな防水布の中から現われ出たのは………え?

 

 人力飛行機………?

 

「くみたてェかんりょうッ!」

「がるぐる!」(←訳:強度確認!)

「出発じゃあ!」

 

 組み上げた機体に乗り込んだら、さあ、離陸ですよ。

 甲板に空いた大穴と、穴の周囲の乱気流を利用して、

 小型人力飛行機は空中に舞いあがります。

 テディちゃムズの巧みな操縦で、

 たちまち偏西風を捕まえて、

 翼は大西洋の荒波を眼下に、ぐんぐんと東へ。

  

「ううゥんッ、たりないィ!」

 

 順調かつ無茶な飛行を行いつつ、

 テディちゃムズは舌打ちしました。

 日没を過ぎ、光量が足りない視界では、

 ロンドンへの最短空路を見分けるのは困難の極み、ですねえ。

 

「ほっほっ、ワケもないわ」

 ペダルを短い足でせっせと踏みながら、

 マイクマフト氏はニヤリと笑いました。

「我が耳のチカラで、案内してみせる!」

 

 飛行機のキャノピーを少しだけ開け、

 ムクムク耳を突き出して、

 マイクマフト氏は精神を集中いたします。

 雲の彼方から、かすかに聴こえるあれは……

 

 ロイアル・アルバート・クマホールで開幕した

 大晦日名物の《紅白クマ歌合戦》の拍手と歓声!

 

「おお、聴こえるぞ!

 クマスピーナッツの大ヒット曲が!

 Vaundyクマくんの美声が!

 B’クマZのギターとシャウトが!

 あっちだ、テディちゃムズ!」

 

 かくして、人力飛行機は滑らかに、

 えー、正直に言っちゃいますと、だいぶヨタヨタと、

 テムズ川沿いにロンドン中心部上空に到り、

 着陸態勢に入ろうとして。

 

「うわッ?」

 

 テディちゃムズお手製の人力飛行機、限界です。

 ペダルは曲がり、サドルは外れ、

 翼からはメリメリと不吉な音がして、

 あわれ、勇ましいクマたち&虎くんは、

 まっさかさま……!?!

 

           (次回に、続く!)

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 2025!新春特別企画 《激風!大西洋横断!》 その②

2024-12-31 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

『海賊船が接近中! 総員警戒を!』

 

 か、海賊!

 2025年新春特別企画は、開始早々えらいことになりましたよ。

 どうします、名探偵テディちゃムズ?

  

「むゥ、かいぞくゥッ!」

 

 眉間にシワを刻んで、テディちゃムズは唸ります。

 《アテナ》号は海軍学校所属の船ですから、機密ではないし、

 船橋や船内の設備も特別なものではありません。

 そんな船へ、海賊たちが乗り込んでくる理由といえば。

  

「がるるるるるるるぐるる!」(←訳:マイクマフトさん隠れて!)

 

 テディちゃムズと同様に

 事態を察した虎くんが慌てて忠告しましたが、

 時すでに遅し。

 

 騒々しい足音がどんどんこちらに迫ってくる!

 と思う間もなく、

 黒い影たちが船室に雪崩れ込んできて、

 テディちゃムズと虎くんには目もくれず――

  

「ふぎゃっ!」

 

 ぬぬっ!

 黒い影たちは、マイクマフト氏の腕から外交行嚢を引き剥がし、

 奪い取ってゆくではありませんか!

 

「返せっ! 戻せっ! わしの行嚢~!」

 

 マイクマフトお兄ちゃんの抗議も虚しく、

 影たちは疾風のごとく駆け去ってゆきます。

 この間、わずか3.5秒。

 

「おにいィちゃんッ、しッかりィ!」

「ぐるる?」(←訳:大丈夫?)

  

「だっ、大丈夫だわい! それより、それより行嚢を……!」

「うんッ、わかッたァ!」

 

 名探偵テディちゃムズ、

 颯爽と影たちの後を追いかけ……るのではなく、

 船橋への階段をモフモフ足で駆け上がりました。

 まっしぐらに通信士さんの席へ向かい、

 

「しきゅうゥでんぽうをッ! ろんどんへッ!」

 

 テディちゃムズが通信文を送り、

 船員さんたちがアタフタしている隙に、

 侵入者たちは《アテナ》号から退去してゆきます。

 

 マイクマフト氏が後生大事に抱え守り、

 謎の黒い影集団が強奪していった外交行嚢とは、

 いったい……?

 

     (次回へ、続く!)

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2025!新春特別企画 《激風!大西洋横断!》 その①

2024-12-30 22:03:05 | 2025!新春特別企画!

 ゴォ~ン、ゴォ~ン……

 皆さま、お久しぶりのパラレル・クマワールドへ、ようこそ!

 一年が暮れゆくロンドンの街に

 セントポール寺院の聖なる鐘の音が渡って――

 ん? んん? あらら、何かヘンですね?

 よくよく耳を澄ませてみれば、

 あの音はゴォ~ンじゃなくて、ゴゴゴゴォ~じゃありませんか?

 

「当ったり前じゃ、うおっ、おっとっと!」

  

 ゴウゴウという騒音の中、

 床をころころ転がって行くのは、おお!

 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏!

 

「おにいちゃんッ、しッかりィ!」

「がぅるるぐるっる!」(←訳:ちゃんと捕まって!) 

  

 すかさず兄に声を掛けるのは、

 ロンドンのベイカー街221Bにそのクマありと知られる

 名探偵テディちゃムズ氏!

 友人の虎くんとともに、

 画像をブレブレにさせつつも、器用に踏ん張ります。んむむ!

 

 ええ、揺れる床や、ちょっとばかりの騒音に

 畏れおののく必要はありません。

 ここは、海の上。

 正確には、大西洋を西から東へと横断する

 英国海軍学校の高速船《アテナ》号の船内です。

 少々の揺れは想定範囲内、ですね。

 

 それにしても、名探偵テディちゃムズ一行が、

 なぜまた《アテナ》号に乗船しているのかと申しますと――

 

「もちろんっ理由はコレじゃっ! おっとと!」

  

 マイクマフト氏が抱えている袋の縁には

 『外交行嚢(がいこうこうのう)』と記印されています。

 つまり、袋の中身は、外交用の重要な文書や物品……?

 

「その通りだわい! ぐおおっ?」

  

 縦揺れ、横揺れ、斜めに、下に。

 さしも頑丈なクマ&虎たちも、

 ここ数日あちこちで低気圧が発生している大西洋を

 超高速で渡ろうとする《アテナ》号内の船室で、ころころ、ころりん。

 

「んもうゥ、まだァとうちゃくゥしないのかなァ?」

 ぼやく弟・テディちゃムズに、兄・マイクマフト氏は、

「わしの計算では、あと1時間でサウザンプトン港だ!」

 と即答します。

 さすが、一説に”政府そのもの”と言われるだけありますね。

「ぐるるるがるぅ~…?」(←訳:間に合うかなぁ~…?)

「間に合わせるのじゃ!」

 

 懐中時計の針を睨みつつ

 勇敢に宣言するマイクマフト氏、

 一段と激しい揺れに、またもころころ横転しながらも、

 胸に、いえ、お腹に抱いた外交行嚢を

 必死にかばい、守ります。

 

「なんとしても!

 女王陛下にこれを!!」

 

 その時でした。

 船内の壁と伝声管を震わせて、

 緊急事態を報せるサイレンと、

 船橋の航海士さんの絶叫が!

 

『海賊だあぁっ!!』

 

        (次回へ、続く!)

 

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