もう10月! 衣替えの季節ですね。
秋冬ものの衣服を準備するのは人間で、
夏毛から冬毛にモフモフと変わってゆくのは動物たち。
こんにちは、今日は動物ミステリ気分のネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)
「どうぶつゥ、みすてりィ!!
くまはァ、でまスかッ?」
「がるるっ?」(←訳:虎はっ?)
まあまあ、落ち着いて。
どんな動物くんが登場するのかというと……はい、こちらを、どうぞ~!
―― 小鳥を愛した容疑者 ――
著者は大倉崇裕さん、’10年7月に発行されました。
題名から、もうお判りですね。
表題作にして御本の冒頭を飾る第一話は……小鳥さんたちのものがたり!
「えェ~??
ことりがァ、しゅやくゥ~?」(←やや不満のようです)
「ぐるるがるるる~…」(←訳:鳥が主人公かあ~…)
あら、勘違いしちゃいけませんよ。
主人公さんは、人間、それも現役の刑事さんです。
須藤友三(すどう・ともぞう)さんは、
警視庁捜査一課の刑事さん!……でした。
或る事情により、大怪我を負い、
半年もの闘病生活を余儀なくされてしまいました。
退院から三ヶ月経った今も、
体力は順調に回復しておりますが、
気力は……
どこかに置き忘れてしまったような気がしています。
「むりしちゃァだめだよゥ、おじちゃんッ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:あせらないで!)
現場復帰への道は、ただただ、遠い……
一課には、既に須藤刑事の居場所はありません。
代わりに用意されたのは、
総務部総務課課長代理心得という、
聞いたこともないような部署の一席。
俺はここで飼い殺しにされるのかと、
須藤さん、暗澹たる心地になりましたが。
事件です!
お仕事ですよ、須藤さん!
「よかッたでスねッ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:現場復帰だ!)
そう、現場へ!
でも、あららららら?
現場で須藤さんと、
須藤さんの唯一の部下、薄圭子(うすき・けいこ)巡査に任されたのは、
動物の世話?
容疑者が所有していたペットの世話をしろ、と??!!
「……かわッたァおしごとでスゥ!」
「がるがるる?」(←訳:どういうことだろ?)
罪を憎んで人を憎まず。
同じように、
刑事事件の容疑者ではあっても、
彼もしくは彼女の飼うペットに罪はありません。
動物愛護の精神にのっとり、
そんなペットたちをケアするために設けられたのが
警視庁総務部総務課の動植物管理係だったのです。
動物に関する知識などほぼ皆無の須藤さん、
かたや、ほぼ専門家!の薄さん。
須藤さんはアタフタと、
薄さんはウキウキと、
容疑者のマンションを訪れますが……
「ひゃあッ!
ことりがァ、いッぱいィでス!」
「ぐるるがる~!」(←訳:すごい数~!)
小鳥と、
小鳥のカゴが置かれたマンションの一室。
ふたりの探偵さんは、そこから何を読み取るのでしょうか?
須藤さんと薄さんの、
漫談さながらの珍妙にして的を射たやりとり。
冗談のように見えて手抜き一切なし!の本格ぶり。
動物くんたちの、見事な脇キャラ具合。
幾つもの高いハードルを軽々と越えた
4編から成る秀麗な連作ミステリ、です!
ミステリ好きさん、ぜひとも一読を!
「どうぶつゥすきならァ、きッとォ、たのしいィ~♪」
「ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:ワンにゃんマニアさんにもおすすめです!)
秋冬ものの衣服を準備するのは人間で、
夏毛から冬毛にモフモフと変わってゆくのは動物たち。
こんにちは、今日は動物ミステリ気分のネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)
「どうぶつゥ、みすてりィ!!
くまはァ、でまスかッ?」
「がるるっ?」(←訳:虎はっ?)
まあまあ、落ち着いて。
どんな動物くんが登場するのかというと……はい、こちらを、どうぞ~!
―― 小鳥を愛した容疑者 ――
著者は大倉崇裕さん、’10年7月に発行されました。
題名から、もうお判りですね。
表題作にして御本の冒頭を飾る第一話は……小鳥さんたちのものがたり!
「えェ~??
ことりがァ、しゅやくゥ~?」(←やや不満のようです)
「ぐるるがるるる~…」(←訳:鳥が主人公かあ~…)
あら、勘違いしちゃいけませんよ。
主人公さんは、人間、それも現役の刑事さんです。
須藤友三(すどう・ともぞう)さんは、
警視庁捜査一課の刑事さん!……でした。
或る事情により、大怪我を負い、
半年もの闘病生活を余儀なくされてしまいました。
退院から三ヶ月経った今も、
体力は順調に回復しておりますが、
気力は……
どこかに置き忘れてしまったような気がしています。
「むりしちゃァだめだよゥ、おじちゃんッ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:あせらないで!)
現場復帰への道は、ただただ、遠い……
一課には、既に須藤刑事の居場所はありません。
代わりに用意されたのは、
総務部総務課課長代理心得という、
聞いたこともないような部署の一席。
俺はここで飼い殺しにされるのかと、
須藤さん、暗澹たる心地になりましたが。
事件です!
お仕事ですよ、須藤さん!
「よかッたでスねッ!」
「がるぐるがるる!」(←訳:現場復帰だ!)
そう、現場へ!
でも、あららららら?
現場で須藤さんと、
須藤さんの唯一の部下、薄圭子(うすき・けいこ)巡査に任されたのは、
動物の世話?
容疑者が所有していたペットの世話をしろ、と??!!
「……かわッたァおしごとでスゥ!」
「がるがるる?」(←訳:どういうことだろ?)
罪を憎んで人を憎まず。
同じように、
刑事事件の容疑者ではあっても、
彼もしくは彼女の飼うペットに罪はありません。
動物愛護の精神にのっとり、
そんなペットたちをケアするために設けられたのが
警視庁総務部総務課の動植物管理係だったのです。
動物に関する知識などほぼ皆無の須藤さん、
かたや、ほぼ専門家!の薄さん。
須藤さんはアタフタと、
薄さんはウキウキと、
容疑者のマンションを訪れますが……
「ひゃあッ!
ことりがァ、いッぱいィでス!」
「ぐるるがる~!」(←訳:すごい数~!)
小鳥と、
小鳥のカゴが置かれたマンションの一室。
ふたりの探偵さんは、そこから何を読み取るのでしょうか?
須藤さんと薄さんの、
漫談さながらの珍妙にして的を射たやりとり。
冗談のように見えて手抜き一切なし!の本格ぶり。
動物くんたちの、見事な脇キャラ具合。
幾つもの高いハードルを軽々と越えた
4編から成る秀麗な連作ミステリ、です!
ミステリ好きさん、ぜひとも一読を!
「どうぶつゥすきならァ、きッとォ、たのしいィ~♪」
「ぐるるがるるぐるるる!」(←訳:ワンにゃんマニアさんにもおすすめです!)