テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ マエストロ辻に、ラブコール! ~

2024-10-31 22:03:24 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はッぴィはッぴィ~はろうィ~んッ!」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!はぴはろ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 Happy Halloween!  Trick or Treat!

 いや、Book and Treat! (本とおやつ!)ということにして、

 さあ、10月――神無月を締めくくる読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 最後に、絵を語る。 ――

 

 

 著者は辻惟雄(つじ・のぶお)さん、

 2024年8月に発行されました。

 『奇想の美術史家の特別講義』と副題が付されています。

 

「つじィせんせいィ!」

「ぐるるがるるるる!」(←訳:奇想のマエストロ!)

 

 美術史家・辻惟雄さんの代表的な著作といえば、

 なんといっても一世を風靡した

 『奇想の系譜』(1970年刊行)でしょうか。

 

 多くの美術愛好家さんに影響を与え、

 江戸絵画の評価や、

 鑑賞の方法も変えてしまったとさえ言われる

 『奇想の系譜』は、

 間違いなく、美術界における《20世紀の名著》です。

 

「でもォ、せんせいはァ~しんぱいしてるのでスゥ!」

「がるるぐるるる~!」(←訳:影響力ありすぎ~!)

 

 『奇想』は、あまりにも受け入れられ、

 愛されるようになってしまって、

 『奇想』以外の作品が軽んじられ、

 影が薄くなっているのではないか……?

 

 憂慮した辻さんが、

 この御本で、あらためて取り上げるのは、

 『正統の系譜』。

 

   第1講『やまと絵』

   第2講『狩野派』

   第3講『応挙と芦雪』

   第4講『私の好きな絵』

   第5講『辻惟雄×山下裕二 師弟対談』

 

 と、5つのパートに分けて、

 『鳥獣戯画』や『源氏物語絵巻』から

 俵屋宗達さん、雪舟さん、狩野派の名だたる絵師さんたち、

 円山応挙さんと長澤芦雪さん他、

 日本美術の”王道”を歩んだ画家さんについて

 熱く語っています。

 

「あッ! これェ、かわいいィ!」

「ぐるるる……?」(←訳:かるかや……?)

 

 第3講までの、剛健かつ硬派な絵画論が、

 ふっと優しく転調するのは、

 第4講の『私の好きな絵』です。

 

 室町時代の古絵本『かるかや』の、

 愛らしい稚拙美。

 

 東山魁夷さんの作品の、

 すずやかな静けさ。

 

 心惹かれる作品を語るときの、

 辻さんのお喋りは、とても楽しそうで、

 読んでいる私たちまで、楽しく、嬉しくなってきますよ。

 

「もッとォ、きかせてほしいィのでス!」

「がるるぐるるる!」(←訳:愉快なお喋りを!)

 

 正統も奇想も、

 正調も破調も、

 全部ひっくるめにしての、

 日本美術の世界へ。

 

 題名には、『最後に』とありますが、

 いやいやいや、

 もっとお話ししてください!と

 ラブコールしたくなる一冊です。

 近代と現代、

 例えば、幕末、明治~昭和初期の日本美術についての

 辻さんの考察は……?

 アート好きな活字マニアさんは、

 ぜひ、一緒にラブコールをお送りくださいね~♪

 

 

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~ 嘘か、まことか、告げるのは ~

2024-10-30 22:03:57 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 このふゆこそォ、よぼうゥするのでスゥ!」

「がるる!ぐるるがっるーる!」(←訳:虎です!入念にマッサージ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 毎年繰り返してしまう手指の肌荒れ……

 今年は、爪も守ろう!とハンド&ネイルクリームを使い始めました。

 効果がありますようにと祈りつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 聖女に嘘は通じない 1 ――

 

 

 原作は日向夏(ひゅうが・なつ)さん、

 漫画は浅見よう(あさみ・よう)さん、

 キャラクター原案は しんいし智歩(しんいし・ちほ)さん、

 2023年9月に発行されました。

 

 原作者の日向夏さんといえば、

 日本はもちろん海外でも大人気という

 アニメ『薬屋のひとりごと』の

 原作作家さんとして有名ですね。

 

 ていうか、私ネーさ、漫画やアニメより先に

 小説『薬屋のひとりごと』を読んでいたので、

 漫画やアニメが話題になる度に

 もっと原作小説をリスペクト&注目しておくれよう!

 と歯痒く思っていたんですけど。

 

「ほんかくゥ~なのでス!」

「ぐるがるるる!」(←訳:本格ミステリ!)

 

 『薬屋のひとりごと』が、

 美麗な華風コスチュームに身を装った

 ミステリ作品であることを

 読者・視聴者の方々はよく御存知でしょう。

 

 こちらの『聖女に嘘は通じない』(原著は2022年刊)も、

 その本質は、本格ミステリ。

 

「どうさつりょくとォ、きおくりょくゥ!」

「がるぐるるがるぐる!」(←訳:この二つが武器だよ!)

 

 クロエさんは、

 辺境の教会で神官見習いとして働く

 ”普通”の女の子です。

 

 実家が裕福な商家である訳ではなく、

 鳥獣たちと会話ができる訳でもなく、

 絶世の美貌の持ち主でもない、

 そんなクロエさんが挑戦することになったのは、

 

 《神子(みこ)選抜試験》。

 

「はわわァ~…」

「ぐるるがる~…!」(←訳:なんか怖い~…!)

 

 《神子》もしくは《聖女》は、

 教会の最上位に在るシンボル的な存在で、

 これといった取り柄もない”普通”の子には

 縁など無いように見えますが。

 

 実は、クロエさん、あるんです。

 とびっきりの取り柄を、持っているんです。

 それは――

 

 カード賭博。

 

「うぎょッ?!?」

「がるるっ??」

 

 あ、ご安心下さい、

 クロエさんが暮らすミュトス王国では、

 聖職者の賭博を禁じる規範はありません。

 伝承では、

 他国に侵略された辺境の土地を

 『幸運の聖女』が

 交渉術とカードによる賭けによって

 無血で奪い返したとされているほどですので、

 詐欺やイカサマをするのでなければ、

 カード賭博OKなのですよ。

 

 クロエさんいわく、

 カードで常勝するコツは、

 記憶力と、

 相手の心を読むこと。

 

 そして、

 この取り柄を武器に、

 クロエさんが

 《神子選抜試験》に潜入する真の目的は、

 二年前の《選抜試験》で起こった

 或る《事件》の真相究明なんです。

 

「むむゥ、じけんッ!」

「ぐるるるがるるぐっるるる!」(←訳:ミステリらしくなってきた!)

 

 ほとんどデータを与えられぬまま、

 クロエさんが割り出してゆく

 《敵》は、

 《味方》は、

 《事件》の犯人とは……?

 

 現在は第3巻まで刊行されている

 クロエさんの潜入探偵物語、

 ミステリ系コミック好きな活字マニアさんに

 おすすめですよ。

 ぜひ、本屋さんで探してみてくださいね~♪

 

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~ 迷いの答えは、蔵カフェに ~

2024-10-29 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ねないこォ、だァ~れだッ?」

「がるる!ぐるが~る!」(←訳:虎です!せなさ~ん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 絵本『ねないこだれだ』が刊行されたのは1969年。

 以来、多くの人びとに愛され、現在も版を重ねる名作となりました。

 著者・せなけいこ さんに心からの感謝を送りつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― くらくらのブックカフェ ――

 

 

 著者は収録順に、まはら三桃さん、廣嶋玲子さん、

 濱野京子さん、菅野雪虫さん、工藤純子さん、

 2024年9月に発行されました。

 5人の児童文学作家さんによる

 アンソロジー作品ですよ。

 

「ふわァ~…りッぱァ、おくらでスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:重量級だねえ!)

 

 住宅街の細い道を、

 あっちに曲がり、こっちに抜けて、

 10分か、15分くらい歩いてゆくと。

 

 そこにあるのは、蔵。

 

 白ぬりの壁に、どっしりとした黒い屋根瓦。

 威風堂々として、

 それでいて神秘的な静けさを持つ蔵を、

 亜希(あき)さんは初めて目にしました。

 

「むッ? かおいろォ、よくないィでスよゥ?」

「がるるぐるぅ?」(←訳:大丈夫かなぁ?)

 

 亜希さんは、小学校の6年生です。

 顔色が良くないのは、

 もしかしたら……《呪い》のせいでしょうか。

 

「のッ、のろいィ??」

「ぐるるがるる??」(←訳:なんでそんな??)

 

 亜希さん、実は、

 ターゲットにされているんです、学校で。

 

 同じクラスの麻衣花(まいか)さんが、

 毎日のように押し付けてくるのは、

 宿題を代わりにやれとか、

 好きでもない男の子にラブレターを書けとか、

 難題ばかり。

 

 いえ、これはもう、悪質ないじめ、

 いえいえ、れっきとした犯罪なのですが、

 イヤだと言えば逆ギレして

 もっとひどい目にあわせてくる麻衣花さんを怖れ、

 亜希さんは彼女の命令に従ってしまうんです。

 

 そしていま、

 亜希さんが手にしているのは、

 麻衣花さんに騙されるようにして持たされた

 《呪い》の本。

 

   この本を受け取ったら、

   24時間以内に読まねばならない。

   そうしないと、家族に悪いことが起こる。

   しかし、読めば、自分に《呪い》がかかる。

 

 という本です。

 

「はァ? それはァおかしィでス!」

「がるぐるるる?」(←訳:矛盾してない?)

 

 怖くて、苦しくって、腹が立って、

 涙ぐんでいた亜希さんが

 ひょんなことから行き着いたのは、

 ええ、そうです、

 蔵でした。

 

 分厚い扉の向こうは暗く、ひんやりとして、

 それから……コーヒーの芳香?

 

「よいィ~かおりィ♫」

「ぐるるるがるる!」(←訳:お菓子の匂いも!)

 

 その蔵は、

 本ぎっしりの本棚が壁を埋める

 ブックカフェ、だったのです。

 

 そうして、

 白シャツに黒いベストの、

 カフェのマスターさんは

 亜希さんが《呪い》の本を持っていると知って、

 或る取引を申し出ました……。

 

「あううゥ、どうしようッ?」

「がるるるぐるる!」(←訳:アタマは大混乱!)

 

 マスターさんとの取引を、

 受けるか、拒むか。

 《呪い》の罠から逃れる道は、どこにある?

 

 亜希さんの冒険と闘いを描く

 廣嶋玲子さん著『呪いの行く末』を含む

 5つの短編作品は、

 こころがくらくらする

 蔵カフェの物語です。

 

 この御本は、ジャンルとしては児童文学なのですが、

 かつて『ねないこだれだ』に夢中になった

 小さな読書家さんたちに、

 オトナな活字マニアさんたちにも

 おすすめですよ。

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

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~ 見つけよう、シッポを! ~

2024-10-28 22:03:27 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あうゥ~…きょうもォ、おてんきィどんよりィ~…」

「がるる!ぐるがる~…!」(←訳:虎です!無念なり~…!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 秋晴れはどこに行っちゃったのかなぁ?と、

 空一面の灰色雲を見上げ、溜め息する理由は……

 答えは、さあ、本日の読書タイムで、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか ――

 

 

 著者は渡部潤一(わたべ・じゅんいち)さん、

 2024年9月に発行されました。

 『宇宙を旅する不思議な天体の謎にせまる』と副題が付されています。

 

 そう、答えは……彗星です!

 

 拙ブログでも度々お喋りしている

 『紫金山・アトラス彗星』が、

 夕刻、西の空に見える、はず、なんですけど。

 

「ずゥ~ッとォ、くもりィぞらッ!」

「ぐるがるるるる~!」(←訳:観測できないよ~!)

 

 関東南域にお住まいの方々は、よく分かっておいででしょう。

 このところ曇天や雨天が続いていて、晴天がありません。

 こんな状態では日照不足で野菜が育たず、

 ますます高騰してしまうのでは、と心配に……

 おほん、失礼しました。

 脱線せず、本題に戻らなくては。

 

 映画『君の名は。』に登場する彗星によく似てるわ!

 という点でも話題の、

 『紫金山・アトラス彗星』のおかげで、

 いま彗星が注目されていますね。

 

「だッてェ、めだつゥのでス!」

「がるぐるるがるるる!」(←訳:あの尻尾が良いよね!)

 

 彗星の特徴である、

 長~い尻尾。

 

 あの尻尾って、いったい何なの?

 そもそも、彗星って何?

 この御本では、そういった《彗星Q&A》が取り上げられていて、

 

 第2章『彗星とは何か?』

 第3章『彗星はどこからやってきて、どこへゆくのか?』

 第4章『彗星の形の不思議』

 第5章『彗星の明るさの謎』

 第6章『紫金山・アトラス彗星はどう見えるのか?―その予測―』

 

 の5つの章で《彗星の科学》が論じられています。

 

「わおゥ! おしゃしんッ、きれいィでスゥ!」

「ぐるがるる!」(←訳:歴代名彗星!)

 

 御本の巻頭には、

 『ネオワイズ彗星』(2020年)、

 『ラブショイ彗星』(2011~2012年)、

 『マックノート彗星』(2007年)など、

 近年観測された彗星の撮影画像が収録されています。

 

 比類なく素晴らしいのは、

 『マックノート彗星』の筋状の長い尾で、

 しかし、

 私たちの記憶にその名も形も刻まれていないのは、

 この彗星が”南半球でよく見える”タイプだったから。

 

「くやしィ~ッ!」

「がるる~…」(←訳:残念だ~…)

 

 彗星に関する研究が

 ぐんと進むのは、

 『天体分光学』が盛んになる

 19世紀以降のこと。

 

 尾の向きが太陽とは反対側だと判り始め、

 軌道なども解明され、

 その研究はやがて

 太陽風――

 太陽から吹きつける

 秒速数百キロメートルにも達する

 高速の電気を帯びた粒子群(プラズマ)の発見に

 結びつきました。

 

「それでッ、それでッ?」

「ぐっるるがるるる?」(←訳:シッポの謎の方は?)

 

 えへん、ネタバレになってしまうので、

 ここでは、キーワードだけを挙げておきましょう。

 

 尾の形や、長さが決まる要因は……

 『イオン』と『塵』?

 

 詳しくは、本文112ページの

 『彗星の形の基本』をお読みくださいな。

 

「それにしてもォ~」

「がるるぐるるがるる!」(←訳:本物の彗星を観たい!)

 

 『紫金山・アトラス彗星』を観測しやすいのは、

 10月いっぱい、と予想されているようです。

 もう数日しか残っていない10月……

 はたして、チャンスはあるのか?

 もしも夕刻に空が晴れたら、

 皆さまも、ぜひ、

 彗星の尻尾を探してみてくださいね~♪

  

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~ インテリア本? いや、人生論? ~

2024-10-27 22:03:53 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ただいまァ、ぜッさんかいさいちゅうゥ~!」

「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!靖国通りだよ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 現在開催中なのは、第64回《神田古本まつり》!

 (10月25日~11月4日、雨天の場合は中止)

 リラックマちゃんとコラボしたトートバッグも可愛いんですよ。

 と、本好きさん大集合のイベントに思い馳せつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ワンルーム ワンダーランド ――

 

 

 編者は落合加依子(おちあい・かよこ)さん、

 佐藤友里(さとう・ゆり)さん、

 2024年7月に発行されました。

 『ひとり暮らし100人の生活』と副題が付されています。

 

 御本の表紙になっているのは、

 居心地の良さそうな、低いテーブルとソファ、

 本棚と、サボテンの鉢があるお部屋の写真……

 

 じゃあこの御本は、

 インテリアのアイディア集かな?

 などと予想して手に取ってみると。

 

「ぶぶゥ~ッ! はずれェでス!」

「ぐるるるるる~!」(←訳:違うんだよね~!)

 

 ええ、そうなんです。

 『ひとり暮らし100人の生活』と副題にあるように、

 ここでは、100人分の”住まい”が登場して、

 室内の写真も掲載されていますが。

 

 主役は、”住むひと”の意思。

 

 自分で選んだテーブル、ベッド、カーペット。

 壁際の棚には、本? それとも絵画?

 何をどこにどう置くか、

 何が必要で何が不要か、

 決めるのは、自分自身の意思です。

 

「ひゃくにんッ、いるのでェ~」

「がるるぐるるる!」(←訳:意思も100色!)

 

 或るひとのお部屋で目立つのは、

 檸檬(レモン)の図柄のカーテン。

 

 また、或るひとのお部屋では、

 額装された絵画や版画が楽し気に増えてゆき。

 

 また別の、或るひとのお部屋は、

 ミニマムというんでしょうか、

 ほとんど家具が無く。

 

 またまた別の、或るひとのお部屋では、

 山のような段ボール箱が。

 

「ひッこしィちゅうゥ、でスかッ?」

「ぐるるがる~!」(←訳:お疲れさま~!)

 

 いえいえ、実は。

 この段ボール箱は、理由があって置かれているんです。

 

 壁越しに聞こえてくるのは、

 ガタンゴトン、ガタゴト……ガタタン!

 そう、電車の音です。

 電車の音がするとは、つまり、

 駅近で便利、ではあるんですけど、

 いくら何でもうるさいと、

 音対策に作ってみたのが

 段ボール箱を重ねた防音壁、なのでした。

 

「むふふゥ! なァるほどッ!」

「がるるぐるるぅ!」(←訳:効くといいねぇ!)

 

 幾分か音の反響が抑えられたそうですが、

 ”住むひと”は考えます。

 

   この段ボール壁は、いつまで?

   最善策は、いつも姿を変えてゆく。

   この部屋に、私自身に、

   次はどんな変化が訪れるのだろう?

 

「むゥ! だんぼゥるにィ、そんなてつがくゥがッ?」

「ぐるる~…!」(←訳:深遠だ~…!)

 

 定型的な、ワンルームのマンション。

 古いアパートの和室。

 改装真っ只中の、柱がむき出しの部屋。

 一軒家の洋室。

 

 部屋と、そこに住むひとから湧きのぼる

 柔らかく、あたたかなエッセイ集を、

 皆さま、ぜひ♪

 

 

 

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~ 100年の、写真たち ~

2024-10-26 22:03:23 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわァ~…ものすごいィ~ほうどうゥ!」

「がるる!ぐぅーるるがるぐる?」(←訳:虎です!ニュースは野球一色?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 MLBワールドシリーズの報道に席捲される週末は、

 ドジャースが先ず1勝!して盛り上がりましたね。

 明日も幸運を!とエールを送りながら、

 さあ、本日は読書をサボって、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 100 Year Story of Photography ――

 

 

 静岡県静岡市の静岡市美術館にて、

 会期は2024年10月4日~11月17日

 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館)、

 『写真をめぐる100年のものがたり』

 と日本語題名が付されています。

 

「ひゃくねんのォ、れきしィ!」

「ぐっるるがる!」(←訳:ずっしりだね!)

  

 米国人のアルフレッド・スティーグリッツさん(1864~1946)が、

 留学先のドイツで写真化学を学んだのは1881年、

 帰国して写真製版のお仕事を始めるとともに

 芸術としての写真の普及&確立に努めるようになったのは

 1890年のこと、と伝えられています。

 

 それから100年余。

 写真が辿ってきた道は――

 

「ぎじゅつのォ、かくしんッ?」

「がるるるぐる?」(←訳:可能性の拡大?)

  

 この展覧会では、

 京都国立近代美術館が所蔵する

 アーノルド&テミー・ギルバート夫妻が収集した

 『ギルバート・コレクション』を中心に、

 19世紀末から現代までの

 68作家さんによる約180点の作品が紹介されています。

 

 スティーグリッツさん、

 カール・ブロスフェルトさん、

 アンセル・アダムスさん、

 木村伊兵衛さん、野島康三さん……

 写真好きな方々にとっては垂涎の展示内容ですが、

 この展覧会が開催されるのは

 静岡市美術館のみ、

 他の美術館に巡回する予定はありませんので、

 ご注意くださいね。

 

「ちょッとォ、とおいィけどォ~」

「ぐるがるるぐるるるる~♪」(←訳:ぜひ静岡へお出掛けを~♪)

 

 

 

   では、ここでオマケ画像も、じゃじゃん!

   

   『ファミリーマート』さんで発売中の、

   《安食シェフ監修 ロールケーキ》と、

   

   同じく、

   《塩キャラメル生フランス》ですよ。

   「おおおッ、おッ、おいしィ~~ッ!!」

   「がるるー!!」(←訳:ブラボー!!)

   ええ、美味しいです!

   《ロールケーキ》の生地は、

   カステラを思わせるやわらかさ……

   クリームは良い塩梅にすっきり……

   そして、パン!

   生フランスパンの美味しさよ!

   このパンだけでも売り出して欲しい~!

   「あじきさんッ、わんだふるゥ!」

   「ぐるるるがる!」(←訳:拍手連打です!)

   全食いしん坊諸氏におすすめしたい傑作です。

   ぜひとも入手して、

   美味しい休日をお過ごしくださいな~♪

   

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~ 季節を横目に、めぐり歩き ~

2024-10-25 22:03:00 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ……ううむゥ?なんだかァ、へんてこッ?」

「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!たぶんヘンテコ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 長過ぎる残暑の影響でしょうか、

 庭の片隅で、シロツメクサのお花が咲いています。

 ヘンテコな気候に首を傾げながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 森のカフェと緑のレストラン 神奈川 ――

 

 

 編者は『ぴあMOOK』編集部の皆さん、

 2024年5月に発行されました。

 『神奈川で出会える、やすらぎの空間へ』

 と副題が付されています。

 

 ええ、残暑を引きずってはいても、ほぼ秋です。

 熱中症の危険はだいぶ薄れ、

 戸外でスポーツをするのも大丈夫!な季節ですから――

 

「おでかけェ、しようゥ!」

「ぐ~るるるる!」(←訳:の~んびりと!)

 

 では、緑に囲まれた静かなカフェまで、

 ちょっと歩いて、

 美味しいティーと、ケーキを。

 

 というような、

 《森のカフェ》系の御本が、

 近年は隠れたベストセラーになっています。

 

 ぴあMOOKさんの『森のカフェ 緑のレストラン』も、

 首都圏のお店を紹介する版の他に、

 『神奈川』、『埼玉』、『千葉』、

 『東海』、『関西』の版が刊行されているんですよ。

 

 その中でも、

 山の森があって、海があって、

 古都(鎌倉)もあって、港町(横浜)もあることから、

 とりわけ人気なのが『神奈川』。

 

「おみせはァ、くらしッくゥ!」

「がるるぐるぅ?」(←訳:古民家カフェ?)

 

 古民家、というより、

 大観光地・神奈川県にはお屋敷カフェ多し!

 と見るべきかもしれません。

 

 別荘を思わせる立派な日本家屋を改造して、

 或いは、

 豪農さんのお家や納屋を改修してお店に、

 はたまた、

 丘の上の古い洋館をレストランに。

 

「ぜいたくなァ~くうかんッでス!」

「ぐる!がるるぐるがる!」(←訳:ここ!天井がいい感じ!)

 

 相模原市緑区の『古民家カフェ 雅(みやび)』さんは、

 養蚕で使っていた中二階がある

 珍しい構造の建物ですが、

 天井の梁が美しいカフェですね。

 

 『くずきり』を食べたい!と思い立ったら、

 鎌倉市佐助の、

 その名も『くずきり みのわ』さんへ。

 

 大手さんのガイドブックにも載っている

 鎌倉の報国寺さん境内の

 『休耕庵(きゅうこうあん)』さんは、

 竹に囲まれた和カフェ。

 

 生粋の活字マニアさんは、

 横浜市の神奈川近代文学館内の、

 『鮨喫茶 すすす』さんはいかがでしょう。

 

「すしィきッさッ??」

「がるるぐるる~!」(←訳:初めて聞いた~!)

 

 『鮨喫茶 すすす』さんのメニューにあるのは、

 《小僧の神様の握りずし》(¥4.800)、

 《ささめ雪のちらし鮨》(¥2.600)、

 《太宰治の鰻重と握りセット》(¥3.400)、

 《梶井基次郎のレモンスカッシュ》(¥650)など。

 

 日本文学愛好家さんのハートに

 ずしりと響くネーミングですね。

 

「ぷふふふッ♫」

「ぐるるっ!」

 

 長期予報によれば、

 11月もあまり寒くはなさそう、とか?

 

 着ぶくれせず、

 身軽にお出掛けするなら今だ!

 カフェ巡りしよう!

 とピンと来たら、

 出発する前に、ぜひ、一読を♪

 

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~ 《芸》を探して ~

2024-10-24 22:03:03 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むふふふゥ! これはァ、おもしろそうゥでス!」

「がるる!ぐるがるるるぐるるる!」(←訳:虎です!あの人気作が人形劇に!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ヨシタケシンスケさん著『りんごかもしれない』を、

 人形劇としてプーク人形劇場で上演(10/26~11/24)というニュースが……!

 うわあ、いったいどんな人形劇?とドキドキしながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 芸人本書く派列伝 ――

 

 

 著者は杉江松恋(すぎえ・まつこい)さん、

 2024年9月に発行されました。

 いわゆる《ブックガイド》ジャンルに属する作品……なのですが。

 

「かわッてるゥ!」

「ぐるがるぐる!」(←訳:レア路線だね!)

 

 ええ、レアです。

 で、何がどうレアなのかと申しますと。

 

 書評の対象は、

 《芸人》さんの本。

 

 落語や、講談、浪曲、漫才、コントを、

 劇場の舞台で演じる演者さんたち。

 そして、

 放送作家さん、脚本家さん、TVタレントさん。

 

 放送作家さんを、この枠に入れてよいのか、

 ちょっと迷ってしまうんですけど、

 ↑上記のような

 《芸人》さんたちが執筆した書籍の書評47篇と、

 著者・杉江さんによる非常に濃密な、

 『はじめに』『おわりに』

 も収録されているんですよ。

 

「ふうゥ! あたまがァ、くらくらッ!」

「ぐっるるがるるる!」(←訳:ビックリなのです!)

 

 本文の冒頭を飾るのは、

 立川談四楼さん著『談志が死んだ』

 についての書評です。

 

 これが、書評であると同時に、

 落語立川流内部の暗闘を暴くエッセイ、

 とも言える文章になっていて、

 何も知らずに読み始めると、

 ええっ? 何これ?!?

 とブッ飛ばされること間違いなし。

 

 何も知らず、

 というか、

 落語界の知識ゼロで読み始めた私ネーさ、

 しばらく呆然自失状態でした……。

 

「たぶんッ、どこにでもォ~あるのでス!」

「がるぐーるるるる!」(←訳:心のダークサイド!)

 

 人の心の、底も見えぬ闇を覗くような、

 読み手を不安にさせる書評もあれば、

 また逆に、

 ほっこり、ほろほろさせる作品も、

 杉江さんはピックアップしています。

 

 笑福亭銀瓶さん著

 『師弟 笑福亭鶴瓶からもらった言葉』

 

 ビートたけしさん著『フランス座』……

 

 そして、特筆すべきは、

 

 小林信彦さん、萩本欽一さん著

 『小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム

  名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏』

 

 についての文章でしょうか。

 

 これは、国内外の《笑》の文化、

 ショービジネス史に関する広大な知識がなければ

 語り得ないもので、

 《芸人》さんの著作を評することの

 難しさを感じさせられますね。

 

「むッ! これもォ、ちゅうもくゥ!」

「ぐるるがるっるるる!」(←訳:今季のトピックだよ!)

 

 年末が近付く中、

 題名だけでニヤリとさせられてしまうのは、

 

 塙宣之さん著

 『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』。

 

 塙さんの『なぜ勝てないのか』論を、

 杉江さんはどう見るか。

 塙さんが作る《笑》に

 杉江さんは何を期待しているのか。 

 

「わらいのォぬまッ、でスねェ~」

「がるるるるるる~!」(←訳:脱け出せないよ~!)

 

 《笑》の、

 さらには《芸》の、

 一生脱け出せない沼に嵌ってしまった人びとがふと零す、

 言葉と、思い。

 

 《笑》が好き、という活字マニアさんに、

 《芸人》さんの《芸》を日々追いかけるファンさんたちに、

 激おすすめの一冊です。

 秋の読書タイムに、ぜひ~♪

 

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~ 研究:美味しいもの!(その2) ~

2024-10-23 22:03:13 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおゥ! こんざつゥ、してまスゥ!」

「がるる!ぐるがる~…!」(←訳:虎です!行列だあ~…!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 はい、期日前投票に行ってきました。

 駅に近い投票所だからでしょうか、

 会場はとても混雑していましたよ。

 日本の未来よ良くなれ~!と念じながら投票を済ませたら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 異世界メイドの三ツ星グルメ 02 ―― 

 

 

 原作はモリタさん、まんがはU4さん、キャラクター原案はnimaさん、

 2024年3月に発行されました。

 先日ご紹介しました『01巻』に続いて、

 今回は『02巻』に行ってみましょう。

 

「よみがえるゥ~きおくゥ!」

「ぐるるがる!」(←訳:驚愕と衝撃!)

 

 とある世界で、

 庶民の娘として暮らしている

 シャーリィ・アルブレラさんは、

 或る日或る時、はっきりと思い出しました。

 

 前世の自分が、

 令和の日本社会に生きる

 会社員であったことを。

 

 と同時に、シャーリィさん、愕然といたします。

 

「もうゥ、たべられないィ~…!」

「がるぐるるがるる……!」(←訳:令和日本のあの味……!)

 

 毎朝、満員電車で出勤して、

 足が痛くなるほど一日ず~っと働いて、

 夜道をひとり、アパートへ帰る。

 そんな日々の、唯一の楽しみは、

 美味しいもの。

 

 コンビニやスーパーマーケット、カフェ、

 チェーン店、デパ地下等で購入できる、

 ささやかなグルメ――

 ハンバーガーや牛丼や、

 ラーメン、アイスクリーム、スイーツ……

 

 生き甲斐とさえ言っていい

 あの美味しいものたちが、

 この世界には、無い? 存在しない?

 

「そんなのォ、やだァ~ッ!」

「がるるるぐっるるるぅ!」(←訳:無いなら作ってやるぅ!)

 

 かくしてシャーリィさん、

 前世の美味しいものを現世でも味わいたくて、

 ああかこうかと研究に励んだ結果……

 

 王宮のおやつ係に

 スカウトされてしまいました。

 

「ちょうどォ、よいのでス~!」

「ぐるがるぐるがるるる!」(←訳:王宮では食材使い放題!)

 

 先輩おやつメイドさんたちとの衝突や、

 まだ少年の王子さまとの出会いを経て、

 この第2巻で

 シャーリィさんに襲いかかるのは。

 

 王子さまの花嫁候補の貴族のお嬢様と

 ”おやつ対決”。

 

「わほほッ♫」

「がっるぅるぐぅーるぅるる!」(←訳:やっちゃえシャーリィさん!)

 

 対決、とはいうけれど。

 

 前世では、手軽に入手できた食材や調理道具を、

 この異世界ではどうやって調達したらいい?

 そもそも、

 令和の日本で培われた

 シャーリィさんのセンスは、

 異世界の王宮で通用するのか?

 

 ささやかな、

 しかし、

 シャーリィさんにとっては何よりも尊い、

 美味しいものへの愛と情熱を

 存分に注ぎ込んだ物語は、

 SNSでも大反響を呼びました。

  

 皆さまも、ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

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~ 天気で、グルグル? ~

2024-10-22 22:03:39 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおたにさんッ、おめでとうゥ~!」

「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!河村さんにも祝!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大谷選手のLAドジャースはワールドシリーズ進出!

 グリズリーズの河村勇輝さんは、開幕戦ベンチ入り決定!

 お二人に幸あれ!と元気玉を遠投したら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 《雨ダルさん》の本 ――

 

 

 著者は佐藤純(さとう・じゅん)さん、

 2021年5月に発行されました。

 『《雨の日、なんだか体調悪い》がスーッと消える』

 と副題が付されています。

 

「うむゥ! これェ、わきゃりまスゥ!」

「ぐるるがるる?」(←訳:天気痛だよね?)

 

 最近は、TVの天気予報コーナーや、

 Webの天気予報関連サイトなどでも

 珍しくなくなってきた『天気痛予報』。

 

 実は私ネーさも、天気が悪化したりすると

 ものすっごい頭痛に苦しめられることが少なくありません。

 

 いったい、この痛みは

 どういうメカニズムで発生するんでしょう?

 

「ではァ、まなびましょゥ!」

「がるるるぐるるる!」(←訳:天気痛の仕組みを!)

 

 著者・佐藤さんは、この御本で『天気痛』に悩む人たちを

 《雨ダルさん》と呼んでいます。

 その理由は……

 

   雨の日(や雨の前日)に起こる

   頭痛やめまいの原因のひとつに

   『気圧変化』が関係しているから。

 

「ふむふむゥ、きあつのォ~へんかッ?」

「ぐるるがるっるるる?」(←訳:前線の接近ってこと?)

 

 頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、

 気分がどんよりする……

 『天気痛』の症状は人それぞれで

 全く感じない人もいますが、

 だからといって、

 『雨ダルさん』は心の弱い人だとか、

 怠け者なのだ、という結論にはなりません。

 

 気圧変化のストレスがいかに巨大なものか、

 著者・佐藤さんは↓こんな風に説明しています。

 

   私たちの身体の表面積を、

   約1.5㎡と仮定する。

   1㎡当たりにかかる気圧は、約10トン。

   つまり、人の体には

   およそ15トンもの大気による圧力が

   常にかかっている。

 

「じゅうごとんッ?!?」

「がるるぐっる~!」(←訳:嘘だと言って~!)

 

 嘘や冗談ではなく、15トン。

 

 通常で15トンも!なところへ、

 台風や前線が接近してきて、

 気圧がグーンと低下したら、

 頭痛や肩こりが起こるのは

 仕方ないというか、避けようがないと言うか。

 

 避けようがない――

 どうしても避けられないのなら、

 ええ、そうです、

 ”上手に受け流す方法“を探しましょう。

 

 まずは、

 気圧の変化に敏感な、

 耳をガード!

 

「みみィ、でスかッ?」

「ぐるがーるぐるる?」(←訳:どうガードするの?)

 

 両耳を手でつまみ、

 上下に軽く引っ張り、くるくる回す、

 1分ほどのマッサージ。

 

 温めた濡れタオルを耳に当て、

 耳の血行をよくする『耳温熱』。

 

 気圧調整機能がついた耳栓も、

 効果が高いそうですよ。

 

「ほほゥ、みみせんッ!」

「がるるるぐるるる!」(←訳:そんなの有るんだ!)

 

 手首のツボ押しや、

 軽いストレッチ、ウォーキングなど、

 『天気痛』を和らげるさまざまな方法が

 この御本では紹介されています。

 

 長くつらい猛暑がようやく終わり、

 秋になったと思ったら、

 暑さが戻ってきたり、また急に寒くなったりする

 季節の変わり目。

 

 他にも何冊か『天気痛』関連の書籍を

 読んでみたのですけれど、

 分かりやすさの点で

 おすすめしたいのはこの御本です。

 《雨ダルさん》を自認する方々は、

 ぜひ、チェックしてみてくださいね。

 

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