テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《宇宙》の人 ~

2022-02-28 23:45:49 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 かんぜんにィ~よそうがいィ??」

「がるる!ぐるるるがっるる!」(←訳:虎です!斜め上を行ったね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2月27日放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第8回での

 義経さんの印象があまりに斬新で強烈で、

 全部もってかれちゃいました……

 そこで、本日の読書タイムでは!

 義経さんの破天荒っぷりにも負けないこちらの

 長編作品を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

  ―― プロジェクト・ヘイル・メアリー (上) ――

 

 

 著者はアンディ・ウィアーさん、

 原著は2021年に、日本語版は2021年12月に発行されました。

 英語原題は『PROJECT HAIL MARY』、

 映画化もされた『火星の人』で一躍SF界の人気者となった

 ウィアーさんの最新作です。

 

「ぶたいはァ、でッかくゥ~!」

「ぐるがるぐるる!」(←訳:火星から宇宙へ!)

 

 そう、火星での極限サバイバル生活を描いた

 『火星の人』から、

 著者・ウィアーさんの筆は、

 より広大な宇宙へと進んでゆきます。

 

 語り手の“ぼく“の安眠を妨げるのは、

 イラっとくる質問――

 

 《2足す2は?》

 

「ふァ?」

「がるぐるるる?」(←訳:謎々なのかな?)

 

 2+2。

 “ぼく“は、もちろんその答えを知っています。

 

 でも、今はそんなことより

 放っておいてほしい。

 

 なぁんて思いながら、

 うとうとしたり、目覚めたりを繰り返すうち、

 気付くのです。

 

 “ぼく“は、誰だ? 

 何者なんだ?

 ここは、どこだ?

 どうしてこんなところにいる?

 

「わわッ、しッかりィしてェ!」

「ぐるるるがるるっ」(←訳:記憶喪失ですかっ)

 

 ここは、病室か?

 手が、足が、思うように動かない?

 さっきから機械の音声が

 名前を訊ねてくるけど、

 “ぼく“は……“ぼく“の名は?

 

 混乱しながら、

 “ぼく“は記憶を探ります。

 なぜ、ここに?

 どうして、ここに?

 

 ……実は、

 “ぼく“がここにいる原因を辿ってゆくと、

 JAXAに行き着いちゃうんです。

 

「じゃくさッ?」

「がるるぐるるるるがる?」(←訳:日本のJAXAのこと?)

 

 日本の太陽観測衛星アマテラス。

 その観測データをもとに

 JAXAは或る仮説を、いえ、

 事実を発表しました。

 

 太陽が、暗くなっている。

 

 本来の明るさより、0.01%暗くなっている。

 

 ふん、たった0.01%ぽっちで

 騒ぐことなんてないさ、

 とは言えません。

 

 9年後には1%以上が、

 20年後には5%以上……と減少が続くなら、

 遠からず、海と大地は氷河期のように冷え切り、

 生きものは寒さに倒れ、

 地球は新たな大量絶滅を経験することになる――

 

「うわああァんッ!」

「ぐるるるがるー!」(←訳:そんなのヤダー!)

 

 そうなることを、防ぐために。

 

 “ぼく“が、ここにこうしている理由は、

 地球の寒冷化を食い止めるためなのだ、と

 少しずつ記憶が蘇ってきます。

 

 太陽を救い、地球を救う。

 

 そんな途方もないことを、

 いったいどうやって?

 

「けんとうもォ、つかないィでスゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:まさにSF!)

 

 誰も無し得ぬ、としか思えぬ難題に、

 “ぼく“は、

 どう立ち向かい、

 著者・ウィアーさんは

 どのような”宇宙”を描くのか。

 

 次回記事では、

 『プロジェクト・ヘイル・メアリー(下)』

 をご紹介いたしますよ。

 お楽しみに~♪

 

 

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~ 《彼》は、何処に? ~

2022-02-27 23:44:23 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほわァ~♪ ぬくいィ~♫」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!気温上昇~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 朝はブルルッで、昼間はポカポカ……

 この気温の変動っぷりに、やったぜ!と

 春到来を実感しながら、

 さあ、本日はちょこっと目先を変えて、

 ↓こちらの映画作品を、どうぞ~!

  

 

 

   ―― ダ・ヴィンチは誰に微笑む ――

 

 

 監督はアントワーヌ・ヴィトキーヌさん、

 日本では2021年11月に公開されました。

 原題は『The Savoir For Sale』、

 2022年2月27日現在、

 関東では『シネマ・ジャック&ベティ』(横浜)、

 『シネマテークたかさき』(群馬)で公開されています。

 

「ちょうへんッえいがッ!」

「ぐるるぅるるぅるがる!」(←訳:ノンフィクションだよ!)

 

 2017年――

 或る美術品が、4億5000万ドル(約510億円)という

 世界最高額で落札されました。

 

 『Salvator Mundi(サルヴァトール・ムンディ)』。

 

 レオナルド・ダ・ヴィンチさん作とされる絵画です。

 

「どこにィ~あるのッ??」

「がるぐるるるる!」(←訳:只今行方不明中!)

 

 レオナルドさん作、と鑑定されているとはいえ、

 未だ疑問も多いこの作品に、

 4億5000万ドルという莫大なお金を

 ポイっと支払った落札者とは、何者か。

 

 それはアラブの王族――

 某国の皇太子さまの意向を受けた

 アブダビ文化観光省であろうと

 オークション終了直後から囁かれていました。

 

 『サルヴァトール・ムンディ』は中東へ移送され、

 オープンしたばかりのアブダビルーブル美術館で

 大々的に公開されるのだろうと。

 

「ところがァ~…」

「ぐるがるっる??」(←訳:全部嘘だった??)

 

 アブダビ文化観光省などというお役所は、

 存在しなかった……!

 

 『サルヴァトール・ムンディ』が

 アブダビルーブルで公開される兆しすらない……!

 

 レオナルドさん没後500年を記念する特別展への

 『サルヴァトール・ムンディ』出展の密約を交わしていたという

 パリルーヴル美術館の首脳陣は、

 もう呆然……!

 

「むなしいィ~…」

「がるぐる~…」(←訳:脱力だね~…)

 

 1500年頃、フランス王ルイ12世のために

 描いたと言われる

 『サルヴァトール・ムンディ』――

 

 『世界の救世主』と名付けられた作品は、

 数百年の時を経て、

 ようやく日の目を見たと思う間もなく、

 闇の中に逆戻り。

 

 私ネーさが数週間前にネットで読んだ記事には、

 『サルヴァトール・ムンディ』は

 アラブの富豪のヨットから

 スイスの私設美術館へ

 運び込まれたらしいとありましたが……

 

 この時期に?

 よりにもよって、

 欧州で戦争が起きるかもしれないこの時期に、

 永世中立国スイスへ?

 

「あやしィ!」

「ぐるがるる!」(←訳:怪し過ぎる!)

 

  絵は、何処に消えたのか。

 

 『サルヴァトール・ムンディ』の真贋と売買をめぐる

 映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』は、

 5月にブルーレイ/DVDが発売予定です。

 アート好きな方々、

 レオナルドさんのファンの方々は、

 ぜひ、チェックしてくださいね♪

 

 

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~ ウサギくんが 春を呼ぶ ~

2022-02-26 22:00:06 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はるよォ~こいィ~♪」

「がるる!ぐっるるるるる!」(←訳:虎です!待ってるんです!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 あったかくて、のどかな春……

 のんびりお花見できる春……

 世界中に平和な春が訪れることを切望しながら、

 さあ、週末の今日は読書をサボり、

 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫

  

 

 

     ―― ピーターラビット 展 ――

 

 

 東京・世田谷区の世田谷美術館にて、

 会期は2022年3月26日~6月19日(月曜休館、ただし5月2日は開館)、

 『HAPPY BIRTHDAY! PETER RABBIT』

 と英語題名が付されています。

 

「ばァ~すでいィ??」

「ぐーるーるる?」(←訳:ピーター君の?)

 

 はい、そうなんです。

 

 おそらく世界でいちばん愛されているウサギ――

 ピーターラビット君の絵本が誕生したのは、

 1902年のことでした。

 

 つまり、今年2022年は、

 出版120周年にあたるメモリアルイヤー!

 

「むほほッ! ぱちぱちぱちィ~!」

「がるるるるぐるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

  

 メモリアルイヤーに相応しく、

 大々的に開催される”お祝い“企画展では、

 ピーター君の誕生前夜から

 現在までの歩みを振り返ります。

 

 ビアトリクス・ポターさんによる

 シリーズ第1作『ピーターラビットのおはなし』の

 彩色原画全点、

 そして

 『ピーターラビットのおはなし』の原作である

 『ノエル少年への絵手紙』(1893年作)

 の両作品が展示されるのは

 日本初!なのだそうですよ。

 

「わひゃひゃッ! かわいィ~!」

「がるるぐるるる!」(←訳:尻尾がモフモフ!)

  

 また、ピーター君のモデルといわれる

 ポターさんが飼っていたウサギくんの

 スケッチやイラストレーション、

 私家版や草稿本、原画、

 ポターさん御自身が発案した関連アイテムなど、

 約170点が出展される予定です。

 

 なお、

 混雑が予想される土曜日と日曜日は

 日時指定券チケットが販売されます。

 平日の日時指定券はないので、

 美術館の窓口でチケットを購入できるそうです。

 チケットの購入場所、

 販売スケジュール等の詳細については、

 世田谷美術館HPをご参照くださいね。

 

「はるやすみィにはァ~」

「ぐーるーるるがるるぐるる!」(←訳:ピーター君に会いに行こう!)

 

 ピーター君のファンの方々、

 アート好き&絵本好きな方々も、

 ぜひ、お出掛けくださいな♪

 

 

 

   では、美味しいオマケ画像も、ここで!

   

   『チロルチョコ』さんの

   《さくら抹茶》は、

   もっちろん春をイメージした季節限定品で――

   「むゥ!よいィ~くみあわせッ!」

   「がるるる!」(←訳:香りも春!)

   2月最後の週末、

   心なごむ春を待ちつつ、

   どうか皆さま、穏やかな休日を。

 

   

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~ 春は、ゆるゆる旅暮らし ~

2022-02-25 22:47:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 げんきをォ、あッぷッぷゥ~!」

「がるる!ぐるるるるる~!」(←訳:虎です!アゲてゆこう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ネットもTVも新聞も戦争の暗いニュースばかり……

 いや、いかん! いかんです!

 苦しいときこそ、ちょっと笑顔になれちゃうものを!

 元気になれるものを!

 という次第で、本日の読書タイムは、

 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― SAVVY 2022年 4月号 ――

 

 

 関西をbaseとする月刊誌『SAVVY(サヴィ)』、

 現在発売中の最新号は、

 《やっぱり 京都が好き!》

 をテーマとする京都特集号です。

 

「わほゥ! きょうとォ!」

「ぐるる~る!」(←訳:行きた~い!)

 

 見どころいっぱい。

 美味しい物もいっぱい。

 おみやげにしたいステキなモノもいっぱい。

 旅行好きな方々にとって

 はてしなく魅力的な都市・京都。

 

 この『SAVVY4月号』の特集で

 メインになっているのは、やっぱり

 《美味しい》ですね。

 

「これがァ、さいしんッ!」

「がるるるぐるるがる!」(←訳:いちばん新しい京都!)

 

 3年前に来日、2021年10月に

 『RIFIFI STUDIO(リフィフィ スタジオ)』

 をオープンしたピチューさんは南フランス出身。

 野菜たっぷりのメニューのルーツは、

 地中海料理と、モロッコ料理。

 

 カフェの質と数では全国屈指!なのも

 京都の特徴です。

 お茶のサロンも増えていて、

 『YUGEN(ユウゲン)』(中京区亀屋町)、

 立礼茶室『然美(さび)』(祇園)、

 『麩屋柳緑(ふやりょうりょく)』(中京区白壁町)……

 はぁ~…オシャレですねえ♪

 

「おッ? これはッ??」

「ぐるぅ??」(←訳:カツぅ??)

 

 京都の”名物“美味しいもの、といえば、

 厚い玉子焼きをはさんだサンドウィッチ、

 レトロ感漂うフルーツサンド、

 などが近年の流行源にもなりましたが、

 ここで取り上げられているのは、

 チキンカツ……!

 

 本文38~41ページは

 『チキンカツの都を歩く』と題して、

 チキンカツを出すお店が紹介されています。

 

 そう、京都にはなぜか、

 チキンカツを出すお店が多い……!

 何故なら、鶏肉が好きで、

 地元密着型の洋食屋や食堂が多くて、

 学生の街だから……?

 

「みんなでェ、あつあつをォ~」

「がるる!」(←訳:パクリ!)

 

 甘いもの大好きな私ネーさとしましては、

 58~61ページに掲載されている

 焼き菓子が堪りません♫

 

 北欧のクッキー、

 フィナンシェ専門店、

 キツネ色のどら焼き。

 ああ、ぜ~んぶ買い込みたい!

 

「おみやげはァ、やきがしィ?」

「ぐるがる!」(←訳:決定だね!)

 

 メジャーな旅行ガイド誌には

 まだ載っていない、

 小さなお店さんたち。

 

 いいなぁ、行きたいなぁ……

 パンデミックが落ち着いたら……

 春が来たら……

 桜が咲く頃には……

 

 などなど、楽しく想像をめぐらせながら読みたい

 最新の京都情報を、

 旅好きな皆さま、

 ぜひ、覗いてみてくださいね~♪

 

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~ 追跡、請け負います。 ~

2022-02-24 22:40:23 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 のォーうおォー!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!NO WAR!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2021年の大河ドラマ『青天を衝け』作品中で

 主人公・渋沢栄一さんが強く訴えた《NO WAR!》。

 今日こそ栄一さんと同じくNO WAR!と繰り返しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

        ―― 魔の山 ――

 

 

 著者はジェフリー・ディーヴァーさん、

 原著は2020年に、

 画像の日本語版は2021年9月に発行されました。

 英語原題は『THE GOODBYE MAN』、

 懸賞金ハンター《コルター・ショウ》シリーズの

 第2作です。

 

「つかまえェまスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:保護もします!)

 

 シリーズ第1作『ネヴァー・ゲーム』で登場した

 コルター・ショウさんの職業は、

 懸賞金ハンター。

 

 この、懸賞金、というモノがなかなか複雑です。

 

 いわゆる“賞金首”――

 逃亡中の犯罪者に懸けられた賞金、

 のこともあれば、

 失踪したひと・行方不明になったひとを

 見つけ出したら支払われるお金も、

 やはり懸賞金と呼ばれるんですね。

 

「こんかいのォ、おしごとはァ?」

「がるぐる~!」(←訳:ひと探し~!)

 

 現在、ショウさんが探しているのは、

 教会を襲撃して逃走している

 ふたりの青年です。

 

 調査を進めたショウさんは二人を発見し、

 所在地を警察に報告して、

 これでお仕事は完了!というところで……

 

 事態は、思いもしなかった方向に?

 

「ううむむゥ! そうていがいィでス!」

「ぐるるるるる!」(←訳:信じられない!)

 

 結果から言えば、

 ショウさんは青年たちの身柄の確保に

 ”失敗”した形になりました。

 

 なぜ、失敗したのか。

 思いもしなかった事態は、なぜ、起きたのか。

 

 原因を探るうち、

 ショウさんが辿り着いたのは、

 或るカルトグループの存在でした。

 なぜ、の答えはそこにある――

 

 かくして、

 人里から離れたカルトグループの本拠地に、

 ショウさんは潜入を試みることに。

 

「それはァ、きけんでスゥ!」

「がるるぐるる!」(←訳:一般人なのに!)

 

 ええ、そうなんです。

 ショウさんは、警察官でも保安官でもなく、

 一般市民。

 

 公的機関の支援、なし。

 外出や電話も禁止、

 24時間監視され、

 外部と連絡も出来ず。

 武器も持てず。

 

 有利な点など一つもない、

 そんな状況下で、

 ショウさんはどうやって

 カルトグループの実態を突き止められるのか――

 

「はらはらァしまスゥ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:怖くてドキドキ!)

 

 《リンカーン・ライム》シリーズと異なり、

 ひたすらアクティブに、

 山も森も踏み越えてゆく賞金ハンター、ショウさん。

 

 彼の行動の根底にあるのは、

 《NO WAR!》とも通ずる、

 悪を許さない、

 看過しない、という決意でしょうか。

 

 映像化の企画も進んでいるという

 重厚な作品は、

 ミステリ好きな方々に、

 アクションものやクライムノヴェル好きな

 活字マニアさんにもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~!

 

 

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~ 大いなる カン違い ~

2022-02-23 23:24:11 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 たぶんッ、かんちがいィ~♪」

「がるる!ぐるるるるがる♫」(←訳:虎です!聞き間違いかも♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 カン違いに聞き間違い、

 見間違いに、記憶間違いも?

 はい、本日の読書タイムは、

 思わずぷふふっと笑ってしまう

 ↓こちらの楽し~い一冊を、さあ、どうぞ~!

  

 

 

    ―― 100万回死んだねこ ――

 

 

 編著者は福井県立図書館の皆さん、

 2021年10月に発行されました。

 『覚え違いタイトル集』と副題が付されています。

 

「ちッがァ~うゥッのでスゥ!」

「ぐるがぅるるるぅ!」(←訳:それじゃないよぉ!)

 

 あのぅ、

 本を探してるんですけど――

 

 と利用者さんからの相談を受け付けるのは、

 全世界の図書館員さんたちの

 使命であり宿命でもあります。

 

 そして、どんな相談であれ、

 書名、著者名、出版社名、刊行年など、

 諸々のデータが明らかならば、

 広大な書物の海から目的の一冊を探し出すことも

 難しくはありません。

 ……ありませんが、しかし……?

  

「ちょしゃはァ、かふかさんッ!」

「がるるぐるるる!」(←訳:題名はヘンタイ!)

 

 あ、カフカさんの『変身』ですね。

 

「したまちのォ~…」

「ぐるっる!」(←訳:ロボット!)

 

 それは、下町ロケット、でしょ。

 

「そうせきィせんせいィのォ~」

「がるぅる!」(←訳:僕ちゃん!)

 

 夏目漱石さんの『坊ちゃん』、ですか。

 

 なんて具合に、

 クイズなの?と首を傾げたくなる難問奇問も

 図書館員さんたちは解かねばなりません。

 

 『ハーメルンの音楽隊』?

 それは『ハーメルンの笛吹き男』と

 『ブレーメンの音楽隊』が

 ごっちゃになったカン違い。

 

 村上春樹さんの『そば屋再襲撃』は、

 そばでなくてパン、『パン屋再襲撃』ですよ。

 

「うふふふッ♪」

「ぐるる~♫」

 

 空耳アワー的なカン違いは、

 なぜかウキウキ、ココロがはずみます。

 想えば、ええ、高校時代の私ネーさも

 友人と言葉遊びをしたものでした……

 『昔取った杵柄』→『毟り取った衣笠』とか、

 『虐げられた人々』→『シイタケ食べた人々』とか、

 『蓼食う虫も好き好き』→『縦カール無視はスキ焼』とか。

 

「…………」

「…………」

 

 あの名作も、

 あの人気作も、

 カン違いの罠にかかると、

 まるで《別人》に?

 

 福井県立図書館のプロフェッショナルさんたちを

 悩ませ、戸惑わせた《覚え違い》タイトル傑作選は、

 ホッと一息つきたいリラックスタイムの読書に

 おすすめですよ。

 本好きな方々は、ぜひ、

 手に取ってみてくださいね~♪

 

 

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~ 光跡は いまも ~

2022-02-22 23:47:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 まさにィ、おうごんじだいィ~!」

「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!皆がキラキラ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 現在、スティーヴン・スピルバーグ監督によるリメイク版

 『ウエスト・サイド・ストーリー』が公開中ですね。

 そこで、本日の読書タイムは”本家”である1961年版の映画

 『ウエストサイド物語』を語るこちらの御本を、

 さあ、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― わたしのウエストサイド物語 ――

 

 

 著者はジョージ・チャキリスさん、

 原著は2021年に、

 画像の日本語版は2021年12月に発行されました。

 

 英語原題は『MY WEST SIDE STORY: A Memoir』、

 ロバート・ワイズさん&ジェローム・ロビンスさん監督による

 『ウエストサイド物語(1961)』で

 ベルナルドを演じてアカデミー助演男優賞を獲得した

 ジョージ・チャキリスさんの自伝作品です。

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「ぐるがる~!」(←訳:千両役者~!)

 

 ミュージカル映画の金字塔『ウエストサイド物語』。

 

 有名な上にも有名な、

 今もブロードウェイで舞台版が上演されている

 ミュージカル映画映画ですが、

 御本の『プロローグ』でチャキリスさんは

 こう著しています。

 

   映画『ウエストサイド物語』がどのようにして生まれ、

   企画がどのように展開し、

   一時期、制作が放棄される危機も

   あったことなどを記した本がないか、

   ネット上を探し回りました。

   しかし、そのような本は

   見つかりませんでした。

 

「ええッ? そうなのォ?」

「がるぐるる?」(←訳:名作なのに?)

 

 『スターウォーズ』『2001年宇宙の旅』

 『ブレードランナー』といった作品には、

 舞台裏を綴ったもの、ファン諸氏による研究論が

 刊行されていますけれど、

 『ウエストサイド物語』の

 制作背景を描いた書籍はない……

 

 おそらく、この事実がチャキリスさんの

 背中を押したのでしょう。

 

 舞台の、映画の、

 『ウエストサイド物語』が創られてゆく過程を

 自身の生涯と絡めて、

 チャキリスさんは回想してゆきます。

 

 わたしが生まれたのは、1932年。

 3歳までオハイオ州ノーウッドで育ち、

 それからアリゾナへ、フロリダへ、またアリゾナへ、

 と住まいが変わった少年時代、

 大好きだったのは、踊ること!

 

「あはァ! やぱりィ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:ダンスダンス!)

 

 そうして、映画の世界で生きることを

 夢見るようになった19歳のチャキリスさん、

 働きながらダンスの教室に通います。

 

「きついィ~けどォ!」

「がるるる!」(←訳:頑張るぞ!)

 

 少しずつ、しかし確実に

 映画の世界へ歩を進めてゆく様子は、

 第二章と第三章に詳述されていて、

 これがまた、なんというキラキラしさ!

 

 ベティ・グレイブルさん! 

 マリリン・モンローさん!

 オードリー・ヘップバーンさんに

 フレッド・アステアさん!

 マレーネ・ディートリッヒさん!

 黄金時代のハリウッドの、

 なんという目映さ!

 

 端役から始まって、

 徐々に認められるようになり、

 映画会社と契約を交わして、

 将来はバラ色……に見えました、が。

 

 チャキリスさんは気付いてしまうのです。

 

 ミュージカル映画の制作と興行に、

 かげりが見えてきている事実に。

 

「むむむゥ~…!」

「ぐるるぅ!」(←訳:そんなぁ!)

 

 会社との契約が切れたのを機に、

 チャキリスさんは決意しました。

 西海岸を発って

 東海岸へ行こう。

 ニューヨークで、新たな挑戦を!

 

 それは、1958年の夏。

 チャキリスさんは、

 ”ニューヨークで最もホットなミュージカル”

 『ウエストサイド物語』に圧倒されます。

 

 そして、

 『ウエストサイド物語』ロンドン公演のために

 オーディションが行われると聞いて……

 

「やるしかァないィでス!」

「がぅるるるぐる!」(←訳:チャンスを掴め!)

 

 この先のチャキリスさんの大躍進ぶりは、

 どうか皆さま、

 ご自分の目で、読んで、知ってくださいね。

 

 また、ミュージカル好きな方々、

 映画好きさんは必読!なこの御本には

 貴重な写真も多数掲載されています。

 特に、

 『紳士は金髪がお好き』のワンシーン(40ページ)、

 ジェローム・ロビンスさんが

 振付を監修する場面の写真(116ページ)に注目しながら、

 ぜひ、一読を~♪

 

 

 

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~ もしも、あの時? ~

2022-02-21 23:40:00 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぷふふッ♪ おおわらいィ~でしたでスゥ!」

「がるる!ぐるるるるるぅ!」(←訳:虎です!大立ち回りだぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2月20日放送の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は

 脚本家・三谷幸喜さんの本領発揮回でしたねw

 今後も頼朝さんは笑わせてくれるのかしら~と期待しつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  

 

 

     ―― あの日、松の廊下で ――

 

 

 著者は白蔵盈太(しらくら・えいた)さん、

 2021年4月に発行されました。

 

 第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞作であるこの作品は、

 ええ、題名からもお分かりですよね、

 《赤穂浪士討ち入り》を引き起こした

 あの大事件がテーマとなっています。

 

「やまッ! たにィ!」

「ぐるるがるる~!」(←訳:吉良はいずこ~!)

 

 はいはい、落ち着いて。

 それは、吉良邸へと《討ち入り》した

 雪の日の出来事ですね。

 

 この物語が始まるのは、

 時計の針をずずずぃ~っと巻き戻して……

 おお、到着しましたよ。

 元禄14年で~す。

 

「それはァ、あのッ!」

「がるぐるるる!」(←訳:事件発生の年!)

 

 元禄14年の、3月28日。

 梶川与惣兵衛(かじかわ・よそべえ)さんは

 文机に向かい、呻吟しておりました。

 

 与惣兵衛さんの身分は、旗本。

 

 高家肝煎(こうけきもいり)の吉良家、

 大名・浅野家とも、

 縁故などありません。

 

 ただ……徳川家の旗本であるがゆえ、

 彼は、居合わせてしまったのです。

 

 赤穂藩主・浅野内匠頭長矩(あさの たくみのかみ ながのり)が、

 吉良上野介義央(きら こうずけのすけ よしひさ)に

 斬りかかった現場――

 松の廊下に。

 

「とととッ、とめなくちゃッ!」

「ぐる~!」(←訳:誰か~!)

 

   殿中でござる、殿中でござるぞ……!

 

 ええ、他ならぬ与惣兵衛さんでした、

 殿中でござると叫び、

 浅野内匠頭を後ろから抱き止めたのは。

 

   あのとき私が浅野内匠頭を止めなかったら、

   今ごろ吉良様は……。

 

「あわわわゥ!」

「がるるるるぐるるる!(←訳:考えるのも怖ろしい!)

 

 そして、江戸城を揺るがした大事件から、半月後。

 与惣兵衛さんは習慣にしている日記を書こうと、

 筆を手に取りますが、

 さて、どうしたものか……?

 

 浅野&吉良の両人とともに

 饗応役の部署で働いていた与惣兵衛さんは、

 図らずも、

 事件の背後の複雑な人間関係を

 知ってしまっているのです。

 

 たかが私的な日記とはいえ、

 下手なことを書いて、

 それを誰かが読んだりしたら……?

 

「じけんはァ、いッそうゥ~」

「ぐるるる?」(←訳:大混乱に?)

 

 あの日、

 松の廊下で起こった事件の、真相とは。

 

 奇人変人さんたちに振り回される

 与惣兵衛さんの回想録は、

 歴史好きな活字マニアさんにおすすめです。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

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~ 花たちの旅 ~

2022-02-20 23:38:32 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ~! わんだふるゥ~だッたのでス!」

「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!精鋭揃い!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 北京オリンピックのフィギュアスケート

 エキシビションは楽しかったですね♪

 選手さんたちの笑顔、衣装や選曲に感激し、

 心からの拍手を送りながら、

 さあ、読書タイムも元気に参りましょう。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

    ―― ちいさな 花言葉・花図鑑 ――

 

 

 植物監修は佐々木和幸(ささき・かずゆき)さん、

 2021年11月に発行されました。

 『野の花 道の花 編』と副題が付されています。

 

 この御本で紹介・解説されているのは、

 220種類の“身近な花々“――

 公園、河川敷や道端などで

 私たちが目にする類の植物、なのですが……

 

 いやー、驚きの連続でした!

 

「しッてるゥようでェ~しらないィことばかりィ!」

「ぐるがるるるっる!」(←訳:全然知らなかった!)

 

 ちいさな花たちは、五十音順に掲載されていて、

 まずは『アカツメクサ』から始まります。

 

 ええ、もうね、早くもここでポカーンですよ。

 『シロツメクサ』じゃなく?

 『アカツメクサ』?

 同じマメ科の『レンゲ』に似ているけど、

 『レンゲ』じゃないのね……

 明治時代の初めに牧草として輸入された、と。

 

 もっとポカーンとさせられたのは、

 『ウコン』。

 インド原産にして、ショウガ科ウコン属、

 『ターメリック』の原料となる『ウコン』の花って、

 こんな姿形をしているとは!

 エキゾチックで可愛くてユニーク!

 

「どんなァ、かおりィ?」

「がるぐるるる~!」(←訳:想像できない~!)

 

 ちっちゃなピンク色の花が

 いかにも春らしい『カラスノエンドウ』。

 

 名前はヘンテコだけど

 お花はキュートな『ヘクソカズラ』。

 

 『むべなるかな(もっともなことだ)』の

 語源となった『ムべ』の実。

 

 『トンボグサ(蜻蛉草)』『帽子花』

 『スズムシグサ(鈴虫草)』の別名を持つのは、

 『ツユクサ(露草)』。

 

 あ、『ヘリオトロープ』って

 こういうお花なんですね!

 アガサ・クリスティーさんの作品で

 名前だけは知っていたんですが、

 ペルー原産? 

 明治半ばに日本に伝わった?

 

「はるばるゥ~やッてきたのでスゥ!」

「ぐるがるぐるる!」(←訳:海も山も越えて!)

 

 散歩で見かける花、

 空き地のすみっこで揺れていたりする

 目立たない実や草たちが、

 隠し持っている意外な履歴。

 

 植物好きさんだけでなく、

 歴史好きな活字マニアさんに、

 雑学マニアさんにも

 おすすめの一冊です。

 

 気になるお花に、

 どんな花言葉が付されているのか、

 ページを捲って、

 ぜひ、確かめてみてくださいね~♪

 

 

 

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~ 描いて、描いて、その街を ~

2022-02-19 23:30:26 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおッ? あめェ~ふッてるゥのでスゥ!」

「がるるぐるぅがるるる~!」(←訳:虎です!雪じゃないんだ~)

 

 こんにちは、ネーさです。

 先週は降雪&積雪の予報にビビりまくりましたが、

 今週は、雪ではなくて、雨!

 これって春! 春が来たってことよね♪と浮かれながら、

 本日は読書……をサボって、

 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  

 

 

       ―― 荻須高徳 展 ――

 

 

 広島県広島市の ひろしま美術館にて、

 会期は2022年1月3日~3月13日(会期中無休)、

 『MonParis Moi à Paris OGUISS』と仏語題名が、

 『― 私のパリ、パリの私―』と日本語副題が付されています。

 

「ひろしまァ??」

「ぐるるぅ~!」(←訳:遠いよぅ~!)

 

 ええ、遠いです、ここ東京・八王子からは

 たいそう遠いんですけれど、

 荻須さんの作品の画像を拝見していたら

 旅をしているような気分になって、

 とても楽しかったものですから、

 さあ、皆さまもご一緒に、絵の中のパリへ。

 

「ほぼォ、ひゃくねんッ!」

「がるるぐるる~!」(←訳:時間を遡ろう~!)

 

 荻須高徳(おぎす・たかのり)さん(1901~1986)。

 

 愛知県に生まれた荻須さんは、

 1921年に上京し、翌年に東京美術学校に入学、

 卒業した1927年には渡欧します。

 住まいに定めたのは、もちろん、パリ。

 

「えがこうゥ、このォまちをォ!」

「ぐるる!がるる!」(←訳:街角を!路地を!)

 

 パリ。

 数え切れぬほどの画家たちが

 この街で夢を見、

 そして夢破れては失意のうちに帰国したものですが。

 

 荻須さんは、パリに愛された画家でした。

 

 1928年にサロン・ドートンヌに入選し、

 やがてはサロンの会員に推挙されるほど

 周囲に認められる存在になったのです。

 

 けれど……

 大戦はパリの街をも呑み込もうとしていました。

 1940年、荻須さんはやむなく帰国します。

  

 荻須さんが再び渡仏するのは、

 長い戦争が終わって後、1948年のこと。

 

「なつかしのォ、ぱりィ!」

「がるるぐる!」(←訳:我が町パリ!)

 

 あらためて、パリを制作活動の拠点とし、

 1956年にはレジオン・ド・ヌール勲章を受章した荻須さん、

 現在はモンマルトルの墓地で静かに眠っています。

 

 生誕120年を記念するこの展覧会では、

 油彩画約80点を中心に、

 スケッチなどの作品も展示されます。

 

 広島に行く機会があるなら、

 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね。

 お出掛けできそうにない御方は、

 ひろしま美術館HPを覗いてみるのも

 おすすめですよ~♪

 

 

   では、ここでとびきり美味しいオマケ画像も!

   

   「なななッ??」

   「ぐるがるっ??」(←訳:なにこれっ??)

   

   「もしやッ?」

   「がるる!」(←訳:よもや!)

   

   「ひゃあァ!」

   

   「ぐぅる!」(←訳:きゃあ!)

   はい! バレンタインシーズン!ということで、

   私ネーさのもとにも素敵なショコラがやって来ました。

   『ゴディバ』さんの

   《50周年アニバーサリー 感謝の想い グランプラス》、

   眼福で口福で、もううっとりです♪♫♩

   「ではァ、はりきッてェ~」

   「がるる!」(←訳:お相伴!)

   一年中ず~っとバレンタインでもいいのになぁ♫

   なぁんて思ったりしながら、

   皆さまも、どうか穏やかな休日を♪

   

 

   

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