今夜は満月!東京・多摩地方は快晴で、お月さま、お星さまもきれいですよ~♪
こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
「むッ! なにやらァ、ぴかりッ!
まぶしィッ!」
「ぐるがるっ?」(←訳:月の光みたいっ?)
んまっ! テディちゃも虎くんも失礼な!
ぴかり!と光っていたって、いいじゃありませんか!
だって、お坊さまのおつむりなんですもの!
さあさ、本日は、こちらを、どうぞ~!
―― ぼくは坊さん。 ――
著者は白川密成さん、’10年2月に発行されました。
糸井重里さん編集で人気の『ほぼ日刊イトイ新聞』に連載された文章を
一冊にまとめたのが、この御本です。
「むむむッ?
このおにいさんはァ、もしやッ、ほんとゥのォ、おぼうさまッ??」
「ぐるるがるー!」(←訳:僧侶さんかー!)
ええ、著者の白川さんはお坊さまです。
以前は、白川歩(しらかわ・あゆむ)さんとおっしゃいましたが、
2001年11月より、
白川密成(しらかわ・みっせい)さん、とお名前を変えたのです。
何故ならば、
お祖父さまの跡を継ぎ、僧侶となったためでした。
四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所、
栄福寺さん。
白川さんは、その栄福寺さんの、
御住職さまなのです。
「ふむむッ! まだァおわかいようなのにィ??」
「がるっがるるー!」(←訳:うんっおにいさんだよねー!)
高野山大学密教学科で学んだ白川さん、
24歳で住職さまになるまでは、
書店員さんとして働いていたのだそうですよ。
でも、本屋さんでのお仕事を始めておよそ一年の後、
お祖父さまは病の床につきました……
そうして、ついには、見送ることに……。
悲しいけれど、
ぼんやりしてはおれません。
新しい住職として、
寺のつとめを始めなくては!
「うゥ~、そうぞうするだけでェ、たいへんそうでスッ!」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:お坊さまってどんなことするの?)
お坊さまの、お仕事は――
白川さんが思っていた以上に広範囲で重労働?
毎日のお勤め、お寺の掃除、
会議の出席や、出張、
そして、お葬式に代表される法事。
新人僧侶・密成さんは、
懸命に取り組みます。
『坊さん専用バリカン』で頭を剃るのに苦労したり、
糸井重里さんが講師をつとめる広告塾で学びながら、
宗教について思いを深めます。
栄福寺さんは密教のお寺なので、
弘法大師さまの教えをひき、
また仏典の言葉も多く引用されていますが、
いずれにも平明な現代語訳が添えられ、
意味がさっぱりわからーん!なんてことはありません。
何より、ユーモアあふれる柔軟な目線に
ほっとさせられます。
高野山大学の学生時代のお話は、
えーと、その……なかなかにヘンテコ!
「むぱッ♪わらッちゃいましたでスゥ!」
「ぐるがるぐるー!」(←訳:高野山ってすごいところだなー!)
宗教モノはちょっと……という御方も、
うちは密教じゃないしー、という御方も、
なんだかちょっと異次元みたい?な僧侶さんライフ、
一読してみてはいかがでしょう?
ちなみにネーさ家は臨済宗(禅宗)ですが、
とっても楽しく読めちゃいましたよ~♪
「ぞくへんッ、ありかなァ?」
「がるがる!」(←訳:ありかもね!)