テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

残念…じゃないかも?事典2018版!

2018-09-30 18:40:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~! こわいィでスゥ!」
「がるる!ぐるがるぐる~?」(←訳:虎です!祈るしかない~?)

 こんにちは、ネーさです。
 台風が刻々と近付いていますので、
 今日は時刻を前倒しして
 いつもよりちょっと早目の読書タイムとなりました。
 全国津々浦々に被害がないことを祈りつつ、
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 続々 ざんねんないきもの事典 ――



 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、2018年7月に発行されました。
 『おもしろい!進化のふしぎ みんなちがうから、いい』
 と副題が付されています。

 台風――自然の脅威に戦慄しながらも、
 ええもう、こうなったらヤケッパチです。
 自然の驚異に感心したり笑ったりしましょう。
 
 2016年刊の大ベストセラー『ざんねんないきもの事典』、
 2017年刊の続巻『続ざんねんないきもの事典』と来て、
 今年2018年にも
 新たな《ざんねんいきもの》たちがこんなに?

「きのせいィ、かなァ~…?」
「ぐるーるっるがるるる?」(←訳:パワーアップしてない?)

 ざんねんないきもの――

 それは、あくまで人間の目線からの
 “ざんねん認定”であるだけで、
 動物たち自身からしたら、
 真面目で、真剣で、ふざけてる訳じゃないんですけど。

 ごめんなさい、
 今回のヘンテコぶりも素晴らしくて、
 お腹を抱えちゃったわ♪

「ほにゅうるいィにニ、ちょうるいィにィ~」
「がるるるぐるるる!」(←訳:微生物や古生物も!)

   5億年前の世界の“最強生物”、
   その名はアノマロカリス。

   巨大だったり超獰猛だったりってことはないのに、
   なぜアノマロカリスたちは最強たり得たのか?

   答えは……目?
 
 目の性能が良いと、
 餌となる生物を捕らえやすい!

「ほほおォ~♪」
「ぐるがるぐぅるるる!」(←訳:それ残念じゃないね!)

 そうね、残念じゃない御話も掲載されているのには
 嬉しくなってしまいますね。

 ただね、
 残念であり残念でもないような、
 微妙なお話もあって……

   ダンゴムシの大好物はコンクリート!

 っていうのは、
 困ったものねぇと言えばいいのか、
 何らかの可能性がありそうと言えばいいのか……。

「こんくりーとッてェ~…」
「がるるるぐるるる~…」(←訳:美味しくなさそう~…)

 他にも、シーラカンスやらノウサギやらの
 残念情報が数ある中で、
 私ネーさが掛け値なしに驚かされたのは――

   ゾウはあんなに耳が大きいのに、
   音を聞くのは足の裏。

 って、嘘でしょおおぉ??

「ふァ??」
「ぐるぅ?」

 ゾウのコミュニケーション手段は
 低周波。

 人間の聴覚では捉えられないこの低周波を、
 ゾウたちが聞き取るのは、
 足の裏から?

 あの大きな、はためく耳は……
 身体の熱を逃がすための
 うちわ代わり?!?

「ええええェッ!」
「がるー!」

 これは……えーと、
 残念なのかそうでないのか、
 やはり混乱させられる御話ですね。
 まあ、ゾウさんたちにとってハッピーなら、
 残念とは言い切れない、ような。

「たッたぶんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:そういうことで!)

 進化の不思議と、
 いきものの形&機能の不思議。

 ページの左端には
 パラパラ漫画も描き込まれていて、
 隅から隅まで楽しくも面白おかしく
 学ぶ意欲をアツく燃え立たせる事典シリーズ、
 大人にもチビっ子にもおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋はエンタなコミック原画展で!

2018-09-29 22:08:05 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむむむゥ~! せッかくのォ、しゅうまつゥがッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!運動会が!)

 こんにちは、ネーさです。
 金木犀の香りが最高潮だった昨日29日とは打って変わって、
 全国的に荒れ模様……
 いやいや、メゲてはなりません。
 こころ晴れ晴れとお出掛けできる休日に備えて、
 本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、さあ、どうぞ~♫ 

  



          ―― 一条ゆかり 展 ――



 東京都文京区の弥生美術館にて、
 会期は2018年9月29日~12月24日
 (月曜休館、ただし10/8は開館して10/9は休館)、
 『集英社デビュー50周年記念』と副題が付されています。

「わァおッ♪ ゆうかんッくらぶゥ~なのでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:大好きなんだ!)

 人気漫画家・一条ゆかりさん。

 『デザイナー』『砂の城』『プライド』他、
 幾多の名作で知られる一条さんですが、
 本格的&大規模な個展となると、
 これが初、でしょうか。

「きょうからァ、はじまりまス!」
「がっるぐるるる!」(←訳:きっと大賑わい!)

  

 ジャンルとしては、少女マンガ、になるのでしょうけれども、
 少年少女、男性女性にもおすすめしたいのが、
 『有閑倶楽部』!

 リッチな名門私立学校に通う高校生6人の、
 アクションあり、
 ミステリあり、
 サスペンスあり、
 なんでもアリの一流エンタメ作品は、
 無条件に楽しいんですよねえ♪

 私ネーさ、↑上の画像のキャラさんが好きなんです~♫

「おなまえがァ、しゃれてまス!」
「ぐるるっ♫」

 登場人物の名前がすべて……おっと、
 未読の方々から“知る愉しみ”を奪ってはいけませんね。
 くすくすっと笑ってしまうネーミングの秘密は、
 皆さま、ご自分で発見してくださいな。

 なお、作品保護のため、
 カラー原画の展示替えが会期中に予定されています。

 前期:9/29~10/28、
 中期:10/30~11/25、
 後期:11/27~12/24、と
 展示内容が変わるので御注意を。

 また、担当学芸員さんによるギャラリートークも
 10/13、11/11、12/8、の
 各日14時から催行されますよ。
 
  

 そして、こちら↑は、
 姉妹館『竹久夢二美術館』の企画展、
 《明治時代に登場!麗しき絵葉書の世界》展!

「めいじィじだいッ?」
「がるるぐる~!」(←訳:レトロだね~!)

 弥生美術館、竹久夢二美術館への最寄駅は、
 東京メトロ千代田線の根津駅、
 もしくは南北線の東大前駅になります。

 マンガを愛する皆さま、
 活字マニアさんも、ぜひ!!

 
 


    では、ここで秋のおやつタイム画像も♪
   
    『グリコ』さんの新作
    《ビッテ ラムレーズン》には、
    おお、パッケージに
    可愛いチェブラーシカちゃんが。
    「こーひーにィあいそうゥ!」
    「ぐるるがるる!」(←訳:紅茶もいいよ!)
    温かな飲み物と相性が良さそうな秋お菓子、
    ティータイムにおすすめです♫
    
    台風のせいでしょうか、
    今日の正午頃から電波状況が不安定です。
    皆さま、どうか警戒を怠りなく!


  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ものいわぬ、小さきものたち。

2018-09-28 22:20:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 わァおッ! つゆくさァ、みつけたでスゥ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!レアだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 最近めっきり減ってしまったと噂のツユクサ……
 ええ、その小さなお花が、
 我が家のジャングルな庭の隅ッコに
 ひっそり咲いているのを発見しました♪
 優雅な天上の青色にうっとりしながらの本日の読書タイムは、
 さあ、こちらを、どうぞ~!
 
  



         ―― 犬像をたずね歩く ――



 著者は青柳健二(あおやぎ・けんじ)さん、2018年8月に発行されました。
 『あんな犬、こんな犬32話』と副題が付されています。

「もゥすこしィ、わんこにもォ?」
「ぐるっるるるるる!」(←訳:スポットライトを!)

 留まるところを知らないニャンコ人気の前では、
 ちょこっと分が悪いワンコたち――

 いえいえ、そんなことはありません。
 いま、ワンコも熱い!
 より正確に言い直すなら、
 日本犬が熱い!!

「なぜかァ、せかいてきにィ~」
「がるる!」(←訳:大人気!)

 外国人観光客さんの中には、
 柴犬が欲しくて、或いは秋田犬が欲しくて、
 日本にやって来る方々も多いのだとか。

 そんな日本のワンコたちの魅力に、
 著者・青柳さんは《像》をキーワードにして
 西へ東へと駆けめぐります。

「わんこのォちょうぞうゥ……ッていうとォ~」
「ぐるがる!」(←訳:あれだね!)
「あれェでスよゥ!」

 はい、皆さんのご期待に応えましょう。

 本文は、
 第1章《人を助けた犬》、
 第2章《学校犬》
 第3章《人と一緒に歩く犬》などの章から成るこの御本の、
 第5章《奇跡の犬》に収められている
 第12話『忠犬ハチ公石膏像の軌跡』は、
 まさしくあの、渋谷のハチ公像の……

 “もうひとつのうつしえ”ともいうべき、
 山形県鶴岡市の、
 JR鶴岡駅構内のハチ公像のものがたり。

「ふァ? やまがたけんにィ?」
「がるるるぐるがる??」(←訳:ハチ公がもう一匹??)

 ハチ公像の作者、
 安藤照さん&士(たけし)さん父子が手掛けた、
 “初代”ハチ公像の山あり谷ありの旅路は、
 ハチ公ファンでなくともため息させられます。

「こッちのォわんこもォ、ゆうめいィでス!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:上人さまの愛犬!)

 御本の表紙になっている石の像は、
 あらっ?見憶えがあるわ!と思った御方もおられるでしょう、
 明恵上人(みょうえしょうにん)さまが愛したという
 木彫りの子犬像を模したもので、
 和歌山県有田川町の
 明恵大橋の欄干上に、ちょこん♪と。

「かわいいィ~♪」
「がるるぐるるる~♪」(←訳:この子だい好き~♫)

 歴史好きな活字マニアさんには、
 近年話題の《代参犬》も気になるところでしょうか。

 第7話(第3章)の『代参犬――おかげ犬、こんぴら犬』には、
 “旅をする犬”の記録が収集されています。
 現代ではもう許されなくなった、
 何にもつながれることなく、
 自由に歩ける犬……
 まるで夢のような風景ですが。

「いまどきのォ、わんこはァ~」
「ぐるがるるる~!」(←訳:車で旅します~!)

 ワンコ好きさんにとっては胸躍るワンコ像巡りの一冊、
 写真集として、
 動物物ノンフィクションとしても楽しめます。
 本屋さんで見かけたら
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♫

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原著を、新たに!

2018-09-27 22:03:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんちゃんぴおんッ、たんじょうゥ~♫」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 自転車競技のロード世界選手権2018男子エリート部門の
 タイムトライアルを見事制したのは……
 オーストラリアのローハン・デニスさん!!
 やったわね!とインスブルックへ拍手を送りながら、
 さあ、お祝気分で読書タイムに突き進みますよ♫
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



       ―― エラリー・クイーンの冒険 ――



 著者はエラリー・クイーンさん、原著は1934年に、
 画像の改訂新訳版は2018年7月に発行されました。
 英語原題は『THE ADVENTURES OF ELLERY QUEEN』、
 全11編から成る短編ミステリ集です。

「いぎりすにィ、ほーむずさんッあればァ~…」
「ぐるるるるがるーるるるぐる!」(←訳:アメリカにクイーンさんあり!)

 そうですね、
 英国ミステリを代表する探偵さんといえば、
 ポアロさんやマープルさんもいるけれど、
 断然ワールドワイドなのはシャーロック・ホームズさん。

 一方、新大陸の合衆国で
 最も有名な探偵さんといえば……
 やはりこの御方でしょう、
 エラリー・クイーンさん!

「わかいィけれどォ、うではァたしかなのでス!」
「がるるぐるがるるるる!」(←訳:警察も一目おいてます!)

 この御本に登場するクイーンさんは、
 若いながらも既にニューヨーク警察の切り札的な存在です。
 お父さまがクイーン警視だから、ではなくて、
 クイーンさん自身の実力ゆえでしょうか。

 本文のいちばん始めに収録されている
 『アフリカ旅商人の冒険』では、
 警察からの信頼に応えるかのように、
 驚きの早業を見せてくれますよ。

「すぴーどォかいけつのォ、おてほんッ!」
「ぐるがっるるぅ!」(←訳:最速だったねぇ!)

 大学で《応用犯罪学》の
 講師を務めることになったクイーンさん、
 授業内容は……
 机上の空論ではありません。

 現場ですとも、もちろん!

 事件現場へ赴いて、
 実地で学ぼう、解決しよう、犯罪を!

「むむゥ~…むちゃでスゥ~…」
「がるるぐるぅ~…」(←訳:大丈夫かなぁ~…)

 クイーン警視の許可を得て、
 講師のクイーンさんと生徒さんたちが訪れたのは
 タイムズスクエアから200メートルほど離れた場所にある
 フェンウィックホテル。

 警官でごった返す現場で、
 クイーンさんは講師の面目躍如!……となるのかなぁ?

「がんばッてェ~!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:いいところ見せよう!)

 私ネーさの好みは、
 ニューイングランドを舞台に展開する幽霊譚ともいえる
 『双頭の犬の冒険』、
 コミカルな要素も織り交ぜた
 『七匹の黒猫の冒険』、
 ではありますが、
 11作品いずれも黄金時代の傑作と呼ぶべきでしょう♪
 
 旧版には未収録だった『いかれたお茶会の冒険』と、
 原著初刊本にのみ掲載されていた『序文』も加えて、
 よりいっそう“もともとの形”に近付け、
 訳文もとても読みやすいので、
 ミステリ初心者さんにもおすすめの御本です。
 謎解きの醍醐味、ってヤツを――

「ぞんぶんにィ~!」
「がるっるぐるる~る!」(←訳:味わってくださ~い!)



 
 さて、今週もちょっとだけTwitterを更新いたしました。
 お暇でしたら、

  こちら

 を覗いてみてくださいね。
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 金魚たち、西へ ~

2018-09-26 21:48:05 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ようやくゥ、しんうちィとうじょうゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!栄冠の行方は?)

 こんにちは、ネーさです。
 オーストリアのインスブルックで開催されている
 自転車競技のロード世界選手権2018、
 今日26日は男子エリート部門のタイムトライアルが行われますよ♪
 世界最速ライダーの称号を勝ち取るのは誰だ?
 と、年に一度のバトルにドキドキしながら、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫

  


 
        ―― 金魚絵師 深堀隆介 展 ――



 愛知県刈谷市の刈谷市美術館にて、
 会期は2018年9月15日~11月4日
 (月曜休館、ただし祝休日の場合は開館し、よく火曜日は休館)、
 『平成しんちう屋』と副題が付されています。

「きんぎょのォ、あーてぃすとォさんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:赤がステキ!)

  

 金魚たちをテーマにした数々の作品で知られ、
 日本はもちろん、
 世界的にも人気&注目度の高い金魚絵師・深堀さん。

 この展覧会は、
 つい先頃まで神奈川県平塚市の平塚市美術館で催行された
 《平成しんちう屋・平塚店》が、
 愛知県の刈谷市へ巡回しているもので、
 会期初日から大盛況だったそうです。

「どこもォかしこもォ、きんぎょォ~きらきらッ♪」
「がるるぐるるるる!」(←訳:絵画も樹脂作品も!)

 初期の立体作品、
 深堀さんの名を一気に高めた樹脂の中に金魚を描いた作品、
 絵画作品など、
 基本的な展示内容は平塚店版と同じなのですけれど、
 ライブペインティングで制作した屏風、
 エントランスに配された“金魚水墨館”他、
 刈谷店オリジナルの展示作品が
 早くも評判をよんでいます♫
 
  

 ライブペインティングとワークショップは
 既に終了してしまったものの、
 来月――10月12日には、
 深堀さんと金魚の市場見学をするバスツアー、
 10月13日には深堀さんによるスペシャルトーク、
 11月3日には《ナイト☆ミュージアム》と、
 イベントが予定されています。

 愛知県にお住まいの金魚アートマニアさん、
 今秋は名古屋方面にお出掛けするんだもん♫という
 アート好きな方々は、
 この機会を見逃さないでくださいね。

「きんぎょォたちのォ、わんだーらんどッ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:ぜひ体感を~!)
 
 



    ではここで、小腹が空いちゃいそうなオマケ画像も♪
   
    『東ハト』さんの
    《オールクランベリープラス》ですよ。
    「たべごたえェ、ありィ!」
    「がるるぐる!」(←訳:小さいけど!)
    ドライフルーツ好きな御方におすすめの
    プチサイズクッキーなのでした♫


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読めば、お腹も歌い出す?

2018-09-25 22:13:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あめェ、ふッてますけどォ~…」
「がるる!ぐるるるがるる?」(←訳:虎です!そろそろ秋本番?)

 こんにちは、ネーさです。
 そうねえ、秋物のお洋服の準備をしなくちゃね。
 それに、秋ならではの御馳走も魅力的ですよねえ。
 という次第で、本日の読書タイムは、
 お腹がグーグー歌い出しいそうな
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 映画のグルメ ――



 著者は斉田育秀(さいた・いくひで)さん、2012年4月に発行されました。
 『――映画と食のステキな関係――』と副題が付されています。
 先日は、『続・映画のグルメ』を御紹介いたしましたが、
 こちらが正編、というか、
 一作目の『映画のグルメ』ですね。

「えいがのォなかのォ、おいしィ~ものッ!」
「ぐるるるるがるるるるっ♪」(←訳:飛び出してこないかなっ♪)

 映画のストーリーとはまた別に、
 私たち観客の目を釘付けにするもの。

 その絶好の例のひとつは、
 ウィリマム・ワイラーさんの監督した
 『ローマの休日』の中の、
 スペイン階段のシーン。

 オードリー・ヘップバーンさんが演じるアン王女が、
 ジェラートを食べているのって――

「あれはァ、ほんとうゥにィ~!!」
「がーるるぐるるるるる!」(←訳:ハートを射抜かれます!)

 このシネマグルメエッセイ本の、
 輝かしい“第一皿”目として取り上げられているのが、
 アン王女のジェラートです。

 著者・斉田さんが言うには、
 王女さまが手にしているのは、
 《ヴェネツィア》タイプのジェラート、なんですって。

「ふァ? たいぷゥ?」
「ぐぅるるぅるっるがるる?」(←訳:ヴェネツィアって何なの?)

 低脂肪で固い《シチリア》タイプ、
 高脂肪でソフトな《ヴェネツィア》タイプ、と
 ジェラートには2つのタイプがあるのだそうです。
 う~ん、知りませんでした。
 勉強不足を自覚しております……。

「たしかめェようゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:食べにゆこう!)

 このように、
 『ローマの休日』から始まる映画の中の《食》のお話は、
 『太陽がいっぱい』
 『風と共に去りぬ』
 『エデンの東』
 『死刑台のエレベーター』
 『第三の男』
 『バンド・ワゴン』
 『シェルブールの雨傘』
 『十二人の怒れる男』
 『ダーティハリー』……と
 名作王道路線を駆け抜けてゆきます。

 日本映画からは、
 『七人の侍』
 『となりのトトロ』
 『幕末太陽伝』
 『丹下左膳餘話 百万両の壺』
 などが取り上げられていて、
 全63《グルメ》譚のラストを飾るのは、

 『ルパン三世 カリオストロの城』!

「おおおォ~♪」
「ぐるるっ♫」

 カリオストロ公国の森と湖に吹く風、
 爆走するフィアット500とシトロエン2CV、
 銭形警部が啜るインスタントヌードルと
 伯爵の豪華な朝食……

 汲めども尽きぬルパンと仲間たちへの、
 そして映画への愛に満ちた愉快なグルメ本は、
 活字マニアさんに、
 もちろん映像マニアさんにもおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― 《ぼく》が見るもの ―

2018-09-24 22:03:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ううゥ~! みえないィ~!!」
「がるる!ぐるがるるぐるるる~?」(←訳:虎です!このお天気だもんね~?)

 こんにちは、ネーさです。
 十五夜のお月さまは、ここ東京・多摩地域ではお留守のようです
 (え? 都心ではよく見えてるんですって? んまあ!)。
 きれいな名月が見られないなんて残念でなりませんが、
 本日の読書タイムのテーマは、
 まさにその《見る》ですよ。
 こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― みえるとかみえないとか ――



 著者……いえ、作はヨシタケシンスケさん、
 相談は伊藤亜紗(いとう・あさ)さん、2018年7月に発行されました。
 
 この御本は、
 伊藤さんの著作『目の見えない人は世界をどう見ているのか』
 をきっかけに、ヨシタケさんがストーリーを考え、
 伊藤さんに相談しながら作った絵本で、す、が……。

「もッたいィないィでス!」
「ぐぅるるがるぐるるるー!」(←訳:ジャンル分けしないでー!)

 絵本のコーナーに行かないと
 この御本に出会えないの?
 児童書の売り場にしか置いてないの?
 ああ、そんなのもったいない!

 出来るなら、すべての本屋さんの入り口に、
 お客さんのすぐ目につくところに
 ドーンと置いてほしい!

 それくらい“面白い”御本なんですから!

「おもしろいィ???」
「がるるぐるがるぅるるる?」(←訳:ためになるんじゃなくて?)

 教条的だとか、
 勉強になるとか教訓になるとか、
 そういうことは後回しでいいんです。

 作者・ヨシタケさんは、

  《ふつうに笑いながら読んでもらえたら一番嬉しい》、

 また、

  《なにか真面目に考えなきゃいけないと思ったとしたら、
   それは僕のミスです》

 とまで言っておられます。

 ですから、さあ、“面白がる”アンテナをピーンと張って、
 御本の表紙を開いてみましょう。

「わひほッ♫ うちゅうゥ~でスゥ!」
「ぐるるがっるぐるる?」(←訳:月よりもっとむこう?)

 主人公の『ぼく』は宇宙飛行士。
 いろいろな星の調査をするのがお仕事です。

 とある惑星に降り立ってみれば……?
 おお! 誰かいる!

「はじめましてェ!」
「がるるるぐる!」(←訳:よろしくです!)

 初めて出会った異星人さんたち、
 ショックを受けちゃったみたい。

 異星人さんたちは目が3つあって、
 まえも、うしろも、いちどに見える。

 それが出来ない『ぼく』を
 可哀そうだと思ってくれてる?

「えェ~とォ、それはァ~…」
「ぐるるるるるがるるるる~…」(←訳:可哀そうとも限らなくて~…)
「それぞれェ、なのでス!」

 あたりまえ、とか。
 めずらしい、とか。

 こどもにしかわからないこと、とか。
 おとなにしかわからないこと、とか。

 ひとりひとりのちがい、とか。
 ちがっているようで
 おなじところもある、とか。

「いろいろォあるのがァ~♫」
「がるるっるぐるるるるる♫」(←訳:いつだってたのしいんだ♫)

 広い宇宙をゆく『ぼく』に、
 どんな出会いがあるのか、
 どんな不安や喜びがあるのか――

 全活字マニアさんに、
 活字マニアではない方々にも激おすすめの快作です。
 どうかぜひ、一読を~!!

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの《怖い話》が、帰ってきた…!

2018-09-23 22:19:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおォ~! がんばッてまスねッ、はやぶさッ!」
「がるる!ぐぅるるるるがるぐる!」(←訳:虎です!リュウグウにロボ着陸!)

 こんにちは、ネーさです。
 《はやぶさ2》から分離した小型探査ロボットが
 小惑星リュウグウに着陸!
 国際宇宙ステーションへ物資を届けるロケットも打上げ成功!
 と、宇宙関連のニュースに沸く週末となりました。
 探査ロボくんからの新たな分析情報を待ちつつ、
 はい、秋分の日も読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



   ―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 影 ――



 編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、2018年7月に発行されました。
 《文豪の怪談ジュニア・セレクション》と題されたシリーズ名は……
 ええ、そうです、帰ってきましたよ!
 以前に私ネーさが推しに推しまくった、
 
  “古今の文豪たちが著した《怪談》を通じて日本文学に親しもう!”

 を目的として編まれた《怪談》アンソロジーの
 第二期が刊行開始!

「わうううゥ~…!」
「ぐるるがるる!」(←訳:今回も怖そう!)

 第一期の全5巻は、
 『夢』『獣』『恋』『呪』『霊』
 というラインナップでした。

 そして、こちらの第二期は
 全3巻で構成されていて、
 各巻のテーマは、
 『影』『厠』『死』……。

「……うぐゥ~……!」
「がるるる~!」(←訳:危ないよ~!)

 そうなのよね……
 私ネーさ、ワクワクしながら御本を手に取って、
 でも、横っ面を引っ叩かれたというか、
 冷水を浴びせられたというか、
 冗談じゃなく怖くなりました。

 第一期より、この第二期の方が、
 真剣に怖い……!

「てーまもォ、こわいィしィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:内容も怖い!)

 『影』をテーマとするこの巻に収録されているのは、

 梶井基次郎さん、岡本綺堂さん、
 柳田國男さん、水野葉舟さん、
 泉鏡花さん、北原白秋さん、
 山川方夫さん、渡辺温さん、
 稲垣足穂さん、城昌幸さん、
 澁澤龍彦さん、只野真葛さん、
 12人の作家さんの、12作品。

 えーと、ちょっとだけストーリー紹介をいたしますと……

「あッ、あんまりィこわくないィのにィしようゥッ!」
「がっるるるるるぅる!」(←訳:そっそうしましょう!)

 では……
 
 岡本綺堂さん著『影を踏まれた女』から。

 嘉永元年(1848年)9月12日、
 明日は十三夜、という日の宵のこと。

 お江戸の町――芝の柴井町にある近江屋の娘おせきさんが、
 外出からの帰り、
 子どもたちの影踏み遊びに巻き込まれました。

 イマドキはもう見かけない、
 通りがかりの人の影を踏んで
 ワッと囃し立てて逃げる、という
 他愛ない遊び、ではありますけれど、
 影を踏まれた方は、やはり、良い気持ちはしませんよね。

「しッしませんッ!」
「ぐるがるるぅ!」(←訳:気味悪いよぅ!)

 おせきさん、
 家へと走って逃げかえりました。
 ケガひとつ負った訳ではありません、が……
 胸一杯の不安と恐怖は消しようもなく。

 以来、夕刻の外出を
 彼女はピタリと止めてしまいます。

 影が背後に長~く伸びる、
 そんな時刻に出掛けるなんて、
 とてももう出来はしない――

「むりもォないィでス!」
「がるる~!」(←訳:怖すぎ~!)

 やがて、おせきさんの身に起きるのは……?

 はい、この続きは御本で!

「ふァ~…」(←ぐったり)
「ぐる~…」(←同じくぐったり)

 物語と同じくらい注目していただきたいのは、
 編者・東さんによる
 注釈の素晴らしさ!

 特に、柳田國男さん、泉鏡花さん、
 稲垣足穂さんの作品に付されている注釈各項は
 怖さを忘れさせる楽しさがあります♫

「じゃあァ、いッそのことォ~!」
「がるぐるがるる?」(←訳:注釈だけ読もう?)

 次巻にますます期待してしまう
 《文豪ノ怪談》シリーズ、
 全活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ マニアの心くすぐる《うつわ展》 ~

2018-09-22 19:31:52 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 またしてもォ~れんきゅうゥ~♪」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!紅葉じわり?)

 こんにちは、ネーさです。
 関東の紅葉はまだまだですけれど、
 北海道はもう寒いんだろうなぁ、
 樹々の紅葉も進んでいるのかなぁ、
 などと思い巡らせながら、
 さあ、週末の今日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 欲しいが みつかる うつわ展 ――



 茨城県笠間市の茨城県陶芸美術館にて、
 会期は2018年9月22日~12月9日
 (月曜休館、ただし9/24、10/8、11/5は開館、9/25と10/9は休館)。
 『笠間と益子』と副題が付されています。

「おちゃわんッ?」
「ぐる?」(←訳:お皿?)

 お茶碗もお皿もドンと来~い!

 と、笠間や益子にお住まいの方々ならば、
 胸を張って言い切っちゃうことでしょう。

  

 明治の時代、
 “やきものの町”笠間&益子で作られていたのは、
 柿釉(かきゆう)、
 糠白釉(ぬかじろゆう)、といった昔ながらのやきもの。

 それが現代になると、
 作家さんによって素材・成形・施釉などが異なる
 さまざまなスタイルが生まれました。

 この展覧会では、
 笠間と益子を活動の拠点とする
 約60名の作家さんの作品が紹介されます。

「もだんッでざいんッ♫」
「がるるる~♪」(←訳:可愛いね~♪)

  

 展覧会期間中には、
 講演会、
 お茶のセミナー、
 マリメッコ茶室にてお茶会、
 出品作家さんによるアーティストトーク等も
 予定されています。

 特に、マリメッコ茶室って面白そうだわ♫

「どんなァおしゃしつゥ??」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:見当もつきません!)

 陶磁器コレクターさん、
 マリメッコファンの方々におすすめの企画展へは、
 美術館HPを詳細ご参照の上、
 皆さま、ぜひ♪
 
 


    では、ここで恒例のオマケ画像なんですけど……
   
    『グリコ』さんの
    《プッチンプリン 期間限定 抹茶みるく》?
    えーと、ちょっと味の想像がつかなくて?
   「うぇるかむゥでス!」
   「がるるーるぐるる!」(←訳:ミルキーな抹茶味!)
    プリン好きな食いしん坊さんは探してみてくださいね。
    では、まぁるい綺麗なお月さまに見守られ、
    どうか穏やかな休日を。
    
    
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

77の驚き?

2018-09-21 22:17:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 こんどはァ、せかいィせんしゅけんッ!」
「がるる!ぐるるがるー!」(←訳:虎です!王者は誰だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ、ツール、ブエルタ、のグランツール終了後は、
 ロード世界選手権2018!
 自転車競技ロードレース部門の王座を争う世界選手権が
 今年はオーストリア西部のインスブルックで23日から開催されます。
 がんばれニッポン!と声援を送りながら、
 さあ、本日も読書タイムですよ。
 こちらのご本を、どうぞ~♫
 
  



    ―― ベスト・エッセイ THE BEST ESSAY 2018 ――



 編者は日本文藝協会の皆さん、
 編纂委員は角田光代さん、林真理子さん、藤沢周さん、
 町田康さん、三浦しをんさん、2018年6月に発行されました。
 2017年に新聞や雑誌などに発表された多くのエッセイ作品の中から
 選ばれたのは……77編!

「ないようゥ、いろいろォ~♪」
「ぐるるるるるがるるる~♪」(←訳:書き手さんもいろいろ~♪)

 エッセイが77編。
 つまり、書き手さんも、77人。

 小説家さんがいて、
 作曲家さんがいて、
 大学の先生がいて――

「あッ! みうらさんッ!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:いとうせいこうさん!)

 ええ、本文50ページには
 みうらじゅんさん著『ナナフシ・マップ』、
 続いて53ページには
 いとうせいこうさん著『違いという近さ』と、
 《見仏記》コンビのおふたりの作品が載っています。

 いとうさんの作品には仏像が登場しますので、
 《見仏》ファンの方々は必読ですよ♪

「どうぶつゥがくしゃさんはァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:ゴリラのお話!)

 本文115ページ、
 京都大学総長・霊長類学者の山際寿一さん著
 『ハミングで楽しい気分満喫』は、
 不思議なノンフィクションです。

 昔、アフリカの山の上で
 ゴリラの群れを観察していたときのこと。

 どこからか聞こえてきたのは、
 ヨーロッパ民謡のようなハミング……?

 これはいけない、
 観光客が迷い込んできたのか、と
 急いで山道を駆け上がった山際さんが
 そこに見い出したものは。

「こんなことォ、あるのでスねェ~!」
「がるぐるる!」(←訳:意外でした!)

 意外、いえ、大いにビックリ、
 という点で同様なのは、
 本文250ページの
 角幡唯介さん著
 『日高山脈地図無し登山』。

 闇の世界を踏破する
 異色のノンフィクション『極夜行』の著者・角幡さん。
 北海道日高山脈でも、
 角幡さんは歩きます。

 険しい谷や、河原の光景は夢のようだけれど、
 えーと、この場所は、どこだろう?
 地図を持ってないので、
 地名が全然分からないなぁ。

「えええッ? ちずゥなしィ??」
「ぐるるー!」(←訳:そんなー!)

 地図なしで山歩き……!
 なんでまたそんなことを?と
 読んでいるこちらが慌ててしまう1編は
 この御本でいちばん無茶な作品かもしれません。

 いや、しかし、
 他にも密かに、呆れちゃったり、感心したり、
 ひどく考えさせられたりする作品が
 ムギュギュっと詰まっている一冊ですから、
 エッセイ好きな御方、
 通勤通学の途中で読める短いお話を探している方々には
 ぜひのおすすめです。
 手に取ってみてくださいね~♫

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする