テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

秋のリフレッシュ!

2015-10-31 21:40:24 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴきィ~はろうィ~んッ♪♪」
「がるる!ぐるぅるるがるる!」(←訳:虎です!出ちゃうぞオバケ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハッピーハロウィーン!
 お姫さまに魔法使い、アニメのキャラなどなど、
 仮装をして歩いているたくさんの子どもたちと行き逢った本日は、
 読書をちょちょいっとお休みして、
 展覧会情報を、どうぞ~♪

  



          ―― ベスト・セレクション ―― 



 東京都町田市の町田市立国際版画美術館にて、
 会期は2015年10月31日~11月23日(祝日を除く月曜休館)、
 『―町田市立国際版画美術館の名品』と副題が付されています。

 私ネーさもたまにお邪魔する、
 町田市立国際版画美術館が
 3月から取りかかっていた改修工事を終え、
 リフレッシュ・オープンしましたよ~♪

「ぶじのォさいかいィ、めでたやッ!」
「ぐるるる!」(←訳:祝再始動!)

  

 リフレッシュ・オープン後の一番手となるのは、
 収蔵品の中から選りすぐりの名品を紹介する、
 『ベスト・セレクション』展です。

 展示されるのは、
 室町時代の傑作『与田寺版十二天』(そのうちの八天)、
 歌川広重さん『東海道五拾三次(江戸時代)』、
 棟方志功さん『二菩薩釈迦十大弟子(1939)』、
 アルブレヒト・デューラーさん『小受難伝(1511年刊)』、
 アンセルム・キーファーさん『ブリュンヒルデ=グラーネ(1991)』他、
 見応えあり!な一流の版画作品ばかり。

「でゅーらーおじさんのォ、はんがはァ~」
「がるがるぐるるるるる!」(←訳:なかなか観られないよ!)

  

 版画を専門とする美術館は珍しいので、
 まだ行ったことないアート好きさんは、ぜひ!
 そして、11月3日の文化の日は
 入場無料で鑑賞できるんです♪
 
「おさんぽォきぶんでェ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:気楽に気軽に!)
「おでかけしましょゥ~♪♪」




   では、ここでそろそろハロウィン仕様のオマケ画像も!
   
   「おおォ!かぼちゃのォけはいィ??」
   
   「がるるぐる??」(←訳:南瓜の香り??)
   
   ↑こちらは、『和楽紅屋』さんの
   《パンプキンマフィン》♪
   トップパティシエ辻口博啓さんが創る
   和菓子屋さんの洋風お菓子には
   生あんが生地に忍ばせてあって、
   ぽわん♪と優しいお味です。
   「おいしィ~でスゥ!」
   「ぐるるるぅ!」(←訳:おかわりぃ!)
   年に一度のイベントをこころゆくまで楽しんだら、
   皆さま、穏やかな休日を。



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そこに、ただ輝く。

2015-10-30 21:46:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぼちゃァだいおうさまァ、そろそろォでばんでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぅる!」(←訳:虎です!明日はハロウィン!)

 こんにちは、ネーさです。
 聖なるカボチャ祭りを明日に控え、
 本日の読書タイムでは、
 あえて“奇をてらった”、しかし、
 素晴らしく美しい一冊を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



        ―― ハリス・バーディック年代記 ――



 著者は(いいですか、行きますよ、せーのっ!)
 クリス・ヴァン・オールズバーグさん、
 タビサ・キングさん、ジョン・シェスカさん、シャーマン・アレクシーさん、
 グレギリー・マグワイアさん、コリイ・ドクトロウさん、
 ジュールズ・ファイファーさん、リンダ・スー・パークさん、
 ウォルター・ディーン・マイヤーズさん、ロイス・ローリーさん、
 ケイト・ディカミロさん、M・T・アンダーソンさん、
 ルイス・サッカーさん、スティーブン・キングさん、
 序文はレモニー・スニケットさん
 原著は2011年に、日本語版は2015年8月に発行されました。
 英語原題は『THE CHRONICLES OF HARRIS BURDICK 14 Amazing Authors Tell The Tales』、
 『14のすごいものがたり』と日本語副題が付されています。

「さッかさんがァ、じゅうよにんッ?」
「ぐるるるるーがるる?」(←訳:アンソロジーですか?)

 アメリカとカナダの作家さんが集合して
 一冊の本を作り上げる……というと、
 アンソロジー作品かと思えますが、
 この御本の舞台裏はちょっと複雑?なようです。

 30年前のこと、
 編集者ピ-ター・ウェンダーズさんのもとを
 一人の男性が訪れました。

 ハリス・バーデックと名乗ったその男性が言うには――

   私は十四のお話を書き、
   そのひとつひとつの為に沢山の絵を描きました。
   今日は見本としてお目にかけようと思って、
   一冊につき、絵を一枚だけ持参しました。

「わわほううゥッ! これはァ~!」
「がるるる!」(←訳:すごいぞ!)

 編集者ウェンダーズさん、
 それらの絵にすっかり魅了されてしまいました。

 これらの絵についているお話の方を
 一刻も早く読みたいものですな、と興奮する彼に、
 画家バーディックさんは答えます。

   それでは、明日の朝に原稿を持って参りましょう。

 ところが……。

「こォ~なァ~いィ~ッ!」
「ぐるるるがっるる!」(←訳:いつまでたっても!)

 翌日、バーディックさんは現れなかったのです。
 その後もずっと。

 手元に残された14の絵を眺め、
 ウェンダーズさんは想像を巡らせました。
 絵についていたお話とは、どんなものだったのだろう……?

 時を経て、
 ウェンダーズさんの子どもたち、友人たちが
 バーディックさんの絵に触発され、
 ひとつ、ふたつ……と、お話を書き始め、
 ダンボール箱に溜まるほどになりました。

 この御本には、そうして溜まった
 バーディックさんのお話かもしれないお話14作品と、
 30年間大切に保存された14の絵が収録されています。

「なぞのォ、おはなしィ?」
「がるぐる?」(←訳:謎の画家?)

 ……という説明が、どこまで本当なのかは、
 読み手さんそれぞれの判断に委ねることにしまして、
 ええ、もう!
 余計なあれこれは考えなくていいです!

 美しさ極まる画を、ただ観る。
 不思議な物語たちを、ただ愉しむ。

 それだけで、いいんです!

 思えば、数年前、
 紀伊国屋書店新宿本店さんの洋書売り場で
 この御本の原著に出会った時から
 日本語版を読みたい!誰か訳してー!と
 溜め息しておりましたが、
 ついにこうして邦訳されたとは!!

「うれしさァ、ひゃくまんばいィ!」
「ぐるがるるぅる!」(←訳:飛び跳ねちゃう!)

 スティーブン・キングさんさんたち一流の作家陣、
 そして村上春樹さんたち一流の翻訳者さんを得て、
 いっそう美に磨きがかかった稀有なる作品、
 全活字マニアさんに激おすすめです♪
 ぜひ、ぜひ、一読を~!
 
 
 
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こころもちを、明る~く!

2015-10-29 21:49:08 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでェ~ス!
 あちゃッ、やッちまッたァ、なのでス!」
「がるる!ぐっるるがるる~?」(←訳:虎です!崖っプチだよね~?)

 こんにちは、ネーさです。
 えー、ユヴェントスが敗けてしまいましたので、
 私ネーさ、情緒不安定になっております。
 こんな時は……こんな時の読書は……
 わはははっ♪とすべてを笑い飛ばせちゃうエンタ本を、
 さあ、どうぞ~!

  



          ―― あたしはメトロガール ――



 著者はジャネット・イヴァノヴィッチさん、
 原著は2004年に、日本語版は2008年1月に発行されました。
 英語原題は『Metro Girl』、
 先日はイヴァノヴィッチさんの『気分はフルハウス』を御紹介しましたが、
 こちらの作品も、ずいぶんとヘンテコで、
 ずいぶんと笑わせてくれる異色のミステリ……
 ミステリ、だと思うんですけど……?

「とうじょうゥじんぶつゥ、へんてこりんッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:奇天烈ぅ!)

 主人公の、本名アレグザンドラさんこと
 通称バーニーさん、
 まず、育った環境がちょっと風変わりです。

 お父さんが自動車整備工場を経営していたためか、
 12歳で芝刈り機をゴーカートに改造し、
 16歳でシボレーを改造してレースに出場したほど。
 まさに、オイルまみれの青春、を過ごしてきたのです。

「ふむむゥ、くるまァまにあァ~、でスねッ」
「がるぐーるるるがる?」(←訳:今もカーオイル漬け?)

 現在は、自動車整備から少し距離を置き、
 会社勤めをしているバーニーさん。

 そこへ、一本の電話がかかって来ました。
 
 マイアミで暮らしている弟のビルさんからの、
 しばらくここを離れる、という言葉と、
 騒音を、
 女性に悲鳴と――

「わわッ、それはァ~!」
「ぐるっ!」(←訳:怖いっ!)

 悲鳴と同時に、
 ガチャリ、と切れた電話。

 姉として、どうしてこれを放っておけましょう?
 バーニーさん、
 真冬のボルティモアからマイアミ行きの飛行機に飛び乗ります。

「きゃッ! あちちィ~ッ!」
「がるるるっぐる?」(←訳:夏ですかっここ?)

 フロリダでは、防寒着は必要ないみたいね。
 ふぅふぅ汗をかきながら、
 弟ビルさんのアパートを訪ねたバーニーさんが目にしたのは。

 鍵のかかっていないアパートと、
 ひどく荒らされた部屋。

「めちゃくちゃァでス!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:家探しされたの?)

 ビルさんは、どこかに消えてしまった……?

 弟の身を案じ、探し始めるバーニーさんの前に現れるのは、
 NASCARというカーレースの有名なドライバーさんや、
 おっそろしい形相のギャングたち、
 豪華なヨットを所有する大金持ちたち。

「みィ~んなァ、あやしいィ?」
「がるるる!」(←訳:深まる謎!)

 バーニーさんの実に大っぴらな“探偵”ぶりに
 ミステリマニアさんは
 それでいいのか?
 と叫びたくなることでしょう。

 探偵ってのは、もっと秘密裡に、ひっそり行うもんじゃないのか?
 そんなに派手派手しく行動したら、
 悪いヤツらに気付かれて……ああ、やっぱり!

「きけーんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:逃げよう!)

 いわゆるドタバタ喜劇的と
 ミステリ&サスペンスの面白さも加えた楽しいエンタ作品、
 明るいお話が読みたいんだー!と
 切望する活字マニアさんにおすすめです。
 本屋さんで見つからない場合は
 図書館で探してみてくださいね~♪
 
 
 
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発見、してみれば。

2015-10-28 21:38:45 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ことしもォ、はじまりィましたでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!秋恒例の!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 始まっていますね、10月27日~11月9日の期間は、
 活字マニアさんにはお馴染みの、
 《読書週間》!
 なんですけど、本日は読書をサボって
 アート系映画の情報を、どうぞ~♪

  



      ―― ヴィヴィアン・マイヤーを探して ――



 監督はジョン・マルーフさんとチャーリー・シスケルさん、
 2013年に製作され、第87回アカデミー賞の
 長編ドキュメンタリー賞候補となった作品です。
 英語原題は『FINDING VIVIAN MAIER』、
 『[発見された]天才写真家』と日本語副題が付されています。

「どなたァ、でスかッ??」
「ぐぅるぅるるがるっる?」(←訳:ヴィヴィアンさんって?)

  

 ヴィヴィアンさんが《発見》されたのは、
 2007年のこと。

 シカゴ在住の青年ジョン・マルーフさんがオークションで落札したのは
 ……大量の古い写真のネガ、でした。

「おッ! しろくろォしゃしんッ!」
「がるるぐるぅ!」(←訳:味わいあるぅ!)

  

 写真の一部をマルーフさんがブログにアップするや、
 大きな反響がありました。
 写真集を発売すれば、全米売上げ№1!
 ニューヨーク、パリ、ロンドンで展覧会を開けば大盛況!

 でも、写真の撮影者、ヴィヴィアン・マイヤーさんって、だぁれ?
 
「しらないィでスゥ!」
「ぐるるるるがるるぅ!」(←訳:聞いたことないよぅ!)

 既に故人となっていたヴィヴィアン・マイヤーさん。
 職業はナニー(乳母)であったという彼女の生涯を
 発見者・マルーフさんは探しに出かけます――

  彼女は、何者だったのか?

 現在、この作品は
 渋谷のシアター・イメージ・フォーラムで上映中なのですが、
 上映期間は、10月30日まで。

「ええッ? もうゥおわッちゃうのッ??」
「がるるぐる?」(←訳:金曜日まで?)

 全国順次ロードショー、とのことですが、
 映画館へ行けない方々は
 ぜひ、公式HPを検索して映画の予告編だけでも御覧になってくださいな!
 マイヤーさんの素晴らしい写真が観られますよ♪
(You tubeでも視聴できます)
 写真集好きさん&映像好きさんに、おすすめです!
 
 


    では、ここらでオマケ画像も、えいやっ!と。
   
    「あッ! またァ、きたッ??」
    「ぐるるる!」(←訳:増えてる!)
   
    「ぷーさんッでスゥ!」
   
    「がるるるる!」(←訳:ドナルド君!)
    『キリン』さんのノベルティ、
    500ml飲料4本を買うと貰える
    《キリンオリジナル ディズニーキャラクターグラス》が
     なぜか、じわじわ増えてゆきますわね……
     一個、二個、三個……
     チップ&ディールのグラスも欲しいなあぁ~…。
     
    



  
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~ 決闘の荒野 ~

2015-10-27 21:52:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううむゥ! はなやかァ~でスゥ!」
「がるる!ぐるーるがるる~!」(←訳:虎です!スターと赤絨毯~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ロンドンでの007新作お披露目イベント映像を拝見しましたが、
 なんとも豪華でしたね~♪
 日本公開の日を楽しみにしながら、
 はい、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
             ―― 逆転! ――



 著者はマルコム・グラッドウェルさん、原著は2013年に、
 日本語版は2014年9月に発行されました。
 英語原題は『David and Golirth』、
 『強敵や逆境に勝てる秘密』と日本語副題が付されています。

 実はね、この御本、
 ラグビーW杯で活躍しまくった日本代表チームと
 とっても係わりがある作品なんですよ。

「ふァ? らぐびーとォ??」
「ぐるるるがる?」(←訳:どういう風に?)

 日本チームのヘッドコーチ、ディ・ジョーンズさんが読み、
 作戦の参考にした、というのが、この
 『逆転!』なのです。

 原題を一目見れば、ああ、なるほどね、と思う活字マニアさんも
 大勢いらっしゃるでしょう、

 『ダビデとゴリアテ』。

 といったら――

「あはァ! むかしむかしィのォ~」
「がるるる!」(←訳:一騎打ち!)

 紀元前1000年の、はるかな昔。
 シェフェラの谷で
 二つの国の命運を懸けた1対1の闘いが行われました。

 ペリシテ軍に属する身長2m余の大男、ゴリアテ。
 対するは、
 羊飼いの少年、ダビデ。

 言い添えておきますと、
 ダビデ少年は軍人ではありません。
 兄たちに食べ物を届けるために戦場へやって来た、
 貧しい羊飼いに過ぎません。

 巨人・ゴリアテと、少年ダビデ。

 さあ、どっちが勝つ?

「ふつうゥならァ~」
「ぐるがるる~?」(←訳:巨人だけど~?)

 確かに、普通なら、
 巨人が勝つ!と言ってしまいたい。
 けれど、この勝負、普通じゃなかった――

 ダビデくんの知恵が、
 勝負を引っくり返してしまったのですから。

「かッちゃッたッ!!」
「がるぐるるがる!」(←訳:巨人相手に完勝!)

 ジャイアントキリングの語源ともなった、
 史上最も有名な決闘。

 ジャパンチームを率いたエディーさんが
 参考にしたというお話にも
 大いに頷けますね。

 巨人・南アフリカを倒すために、
 小兵・ジャパンはどう戦うべきか。

「かちめがァ、なくともォ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:不利だろうとも!)

 盤石の優位、ゆるぎない名声。
 しかし、どんな強者にも弱点はある。
 著者・グラッドウェルさんはそう唱えます。
 
   圧倒的に不利な状況に置かれながらも、
   あえて戦う道を選ぶ姿は美しく、
   崇高である――

 あとは、敵の急所を突きさえすれば。

「かてるゥ??」
「がるっ??」(←訳:かもっ??)

 と、以上のように説明しては、
 この御本が戦術&戦略本であるかのような印象を
 与えてしまいそうですが。

 本文の後半へ進むにつれ、
 読み手さんは気付くことでしょう。

 敵とは、そも何であるのか。

 この世には、目に見えない敵もある。
 形など持っていない敵もいる。

 存在するけれど、
 手では触れることも出来ない敵に、
 どう相対すればよいのか。

「むむむゥ、それはァむずかしィでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:超難題だよ!)

 著者・グラッドウェルさんの解答を、
 ここで記すことはいたしません。

 決闘の荒野に何が残ったのか、
 皆さま、ぜひ、一読を。

 
 
 
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勝者は、どこに?

2015-10-26 21:45:03 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 けッしょうゥかーどォ、けッていィ~!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!NZと豪が来た~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ラグビーW杯の決勝進出チームが出揃ってワクワク♪
 ユヴェントスも勝利してホッ♪とした本日の読書タイムは、
 スポーツからいきなりの方向転換?
 いえいえ、こちらも命懸けの“闘い”を描いた作品です。
 さあ、400年前のジパングへ、いざ~!

  



            ―― 利休の闇 ――



 著者は加藤廣(かとう・ひろし)さん、2015年3月に発行されました。
 『信長の棺』で知られる著者・加藤さんが
 この御本で主役の座に据えたのは……

「ふァいッ! りきゅうゥさんッ、でスねッ!」
「ぐるぅるるるるる!」(←訳:レジェンドさんだ!)

 室町文化の、というより
 日本文化の巨人――
 千利休(せんのりきゅう)さん。

 しかし、この物語が始まった時点では、
 千宗易(せんのそうえき)と名乗り、
 信長公に仕える茶人のひとりに過ぎない存在でした。

「ここからがァ、しょうぶゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:大転機だよ!)

 宗易さんの生涯を変えることになる、
 ひとつの出逢い。

 それとも、
 或る武将の生き方を決定することになる
 人生の交錯。

「たいこうゥさんッ、なのでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:関白秀吉公!)

 織田家の武将・木下藤吉郎に
 茶の何たるかを、手取り足取り教えたのを皮切りに
 深まってゆく二人の縁。

 茶を喫する、
 ただそれだけのことが、
 どうしてここまでねじれてしまったのか――

 と、嘆息する日が来ようとは、思いもよらず。
 
 二人が辿り着いた場所を既に識っている私たち読み手は、
 それでもなお、
 ねじれてゆく過程を
 固唾を飲んで見守らずにはおれません。

 まるで、世紀の名勝負を観戦するかのように。

「はらはらァしまスゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:手に汗握る!)

 攻めどころは。
 退きどころは。
 ふたりのどちらが、
 勝敗の潮の流れを読みきっていたのでしょう?

 そう、つまりこれは、長大な心理戦。

 茶室の中に刀を持ち込むことはなく、
 敵意や底意を表面に出すことはなくとも、
 こころのうちで秘かに、
 または公然と眼の色に現わして
 繰り広げられた《意地》の闘い――

「しょうりのォ、ゆくえはァ~…」
「ぐるるがるる!」(←訳:歴史が決める!)

 時代小説でありながら、
 サスペンス度の高い“駆け引き”のドラマ、
 歴史好きさんにおすすめの一冊です。
 戦国時代を舞台にした小説が好きだ~!
 という活字マニアさんも、ぜひ♪




 
 
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十万人の味方が。

2015-10-25 21:51:20 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ようやくゥ~、かくほォしましたでス!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!これだね!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 昨日(24日)あたりから
 実店舗&ネット書店さんに入荷しましたのが、↓こちら!
 本日の読書タイムも、もちろん、
 この一冊、いや、一誌を、さあ、どうぞ~♪

  



   ―― Number SPECIAL ISSUE エディー・ジャパンW杯戦記 桜の凱歌 ――



 週間文春10/23臨時増刊号、2015年10月16日に発行されました。
 『Great Blossoms RUGBY WORLD CUP 2015 ENGLAND』と英語題名が付されています。
 あらためて説明する必要もありませんでしょう、
 2015ラグビーW杯での、
 日本代表チーム全4戦の記録!

「くうぜんぜつごォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:死闘でした!)

 まだ記憶に新しい、というか、
 当分、色褪せることはなさそうな
 対南アフリカ戦での勝利。

 ラグビー愛好家さんが歓喜に震えて涙し、
 また、一夜にして、にわかラグビーファンが多数誕生した
 日本スポーツ史の
 ターニングポイントとなったビッグマッチでもありました。

 私ネーさも、ええ、ニワカです!
 ファンになっちゃいましたよ、あの日から!

「ていうかァ、みィ~んなァ~」
「がぅるぐるぅ!」(←訳:ファンでしょ!)

 そうよね、あんな闘いっぷりを見せられて
 心が1ミリも動かない人がいたかしら?
 
 引き分け狙いのPG?
 ノーサンキューだ。
 勝つ!
 そのために、スクラム選択!

「げんちのォ、こうふんがァ、すごいィでス!」
「ぐるるがるるっる!」(←訳:応援もスゴかった!)

 その選択が、結果が、
 日本の人々だけでなく
 現地イングランドで観戦している人たち、
 パブリックビューイングやTV中継を通じて
 さらに多くの人たちの大興奮させた事実は
 動画サイトの映像からもよく分かります。

 両手を突き上げ、絶叫しているその人たちの様子がまた、
 私たちの涙を誘う……

「きゃッぽうゥ~ッ!」
「がっるるぅ!」(←訳:やったぞぉ!)

 このNumber臨時増刊号には、
 日本チームの戦いを追うドキュメントと、
 選手さんへのインタビュー、
 エディさんたちコーチ陣の記事、
 スタッフさんの苦労話、
 そして南アフリカ側からの視点で綴る
 『…その時、南アでは。』が収録されています。

 南ア――ボクスというチームが何を背負っているのか、
 さらりと、しかし、きっちりと記しているところに
 筆者さんの“ラグビー眼の深さ”を見る思いがします。

「えいがにもォ、なッたのでスゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:国の誇り!)

 読み終えた後に、
 ニワカさんも筋金入りさんもラグビー好きさんはしみじみすることでしょう。

 ここには掲載されていませんが、
 五郎丸さんがインタビューで答えていたこと――

   ラグビーの聖地トゥイッケナムで行われる
   準々決勝は10万人が入る。
   その中でプレーしたいって
   純粋に思ってました。

「じゅうまんにんッ!!」
「がるぐるるがる!」(←訳:その声援を背に!)

 その日はきっと来る、と
 信じる活字マニアさん、
 スポーツ好きさん、
 ぜひ、一読を。 
 
 
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週末は、パリつながり?

2015-10-24 21:42:43 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わほほゥ! はなやかァ!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!大観衆だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日開催されたツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2015にて
 第3代王者となったのは、
 ジョン・デゲンコルブさん!(ジャイアント・アルペシン所属、国籍はドイツ)!
 2位には、なんと!先週のジャパンカップクリテリウムを制した
 別府史之さん(トレックファクトリーレーシング所属)!
 そして、ツール覇者クリス・フルームさん(チームスカイ所属、国籍は英国)が3位に!
 
「おめでとうゥございまスゥ!」
「ぐる!がっるるる!」(←訳:速い!カッコいい!)

 と、マイヨジョーヌの走りにうっとり♪させられた本日は、
 はい、読書をサボって、展覧会情報を、どうぞ~!
 
  



           ―― 青児とパリの美術 ――



 東京・新宿区の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて、
 会期は2015年11月21日~12月23日(月曜休館、ただし11/23は開館、翌24日も開館)、
 『東郷青児のコレクションより』と副題が付されています。

「あはァ! ぱりィ!」
「がるるるぐるるる~!」(←訳:フランスつながり~!)

 ええ、画家・東郷青児(とうごう・せいじ)さんは
 1921年(大正10年)から1928年(昭和3年)にかけて
 フランスに滞在しています。

 その頃にはもう、ツール・ド・フランスは開催されていたんですよ
 (第一回は1903年、第一次世界大戦のため1915年~1918年の間は中断)。
 パリで、それとも郊外の町で、
 東郷さんもツールを御覧になったのかしら?

  

 この展覧会では、
 東郷さんが日本の地にもたらした
 華やかな時代のパリの息吹き、
 第二次世界大戦後に再訪したパリなど、
 東郷さんと“パリの美術”をテーマにした
 作品が展示されます。

「おしゃれなァ、ぱりィ!」
「ぐるるがるるぅるる!」(←訳:小粋なパリジェンヌ!)

  

 リアルなパリ、現実そのもののパリ……ではなく、
 東郷さんの眼に映ったパリ、
 こころの内で熟成した
 “憧れのパリ”のイメージと結びつく作品たち――

 油彩、鉛筆やコンテと水彩、と
 描法もさまざまなコレクション展は
 一般¥600、大学高校生¥400、中学生以下無料という
 お手頃価格で鑑賞できます。
 
 損保ジャパン日本興亜本社さんのビル近くに行く機会がある御方は……

「ぜひォ、おでかけェしましょッ♪」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:42階が美術館です!)




   さて、週末のオマケ画像は、こちらで~す♪
   
   『ブルボン』さんの
   《ミルファス》!
   「あきィのォ、しんさくゥ、でスねッ!」
   「ぐぅるるるる!」(←訳:ショコラの秋!)
   運動会や体育祭の秋から、
   そろそろ文化祭の秋へ。
   学生さんも社会人さんも、
   どうか、のびのび&穏やかな休日を。



   
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コトバのひととき。

2015-10-23 21:53:03 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ことしもォ、やッてきましたでス!」
「がるる!ぐーるるがるる!」(←訳:虎です!ツールが埼玉に!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2015開催!
 今年のツール・ド・フランス覇者クリス・フルームさん(英国)、
 ツールで活躍したジョン・デゲンコルブさん(ドイツ)、
 ホアキン・ロドリゲスさん(スペイン)たちが来日し、
 明日24日にさいたまスーパーアリーナを中心とするコースで
 クリテリウムレースが行われます。
 近隣地区にお住まいの方々は観戦にお出掛けしてくださいね♪
 では、さいたま市民の皆さまを羨みながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



            ―― にほんご歳時記 ――



 著者は山口謠司(やまぐち・ようじ)さん、2015年7月に発行されました。
 『歳時記』……っていうと、
 俳句とかに必要な――

「ふァいッ! きせつごとのォ、ことばァ、でス!」
「ぐるるがるぐるぐる!」(←訳:四季に季語それぞれ!)

 季節の移ろいを
 情緒豊かに表現する『歳時記』の言の葉たち。

 著者・山口さんは、
 教科書に載っているような四角張った『歳時記』ではなく、
 日本という国に普通に暮らすわたしたちが
 ごく普通に接している日常の中に息づく
 《季節のことば》、
 その由来や出典、
 ことばにまつわるエピソードなどを
 この御本で紹介してくださっています。

「はじまりィはァ、はるッ♪」
「がるるぐるるる!」(←訳:旧暦の新春です!)

 元旦、七草粥、小豆粥……といった春の部には、
 バレンタイン、宮沢賢治、などの言葉(単語)も登場します。
 
 夏の部では、
 荻原朔太郎さんとタケノコのお話、
 浴衣は季語ではなかった!というお話も。

「えッ? そうなのォでスかッ?」
「ぐっるるがるぐる?」(←訳:てっきり季語だと?)

 現在、浴衣は盛夏の季語、ということになっていますが、
 それは明治37年(1904年)に発行された
 寒川鼠骨(さむかわ・そこつ)さん著『俳句新歳時記』以後のこと。

 江戸時代、滝沢馬琴さんは
 浴衣は六月(現在の7月)の季語だー!とアピールしたのですけど、
 なかなか定着しなかったんですって。

 もともとは、浴衣って下着に近い衣服でしたから、
 通年性のモノと捉えられていて、
 夏ならではのモノ、という意識がなかった、のでしょうね。

「なつのォつぎはァ、あきィ!」
「がるるるるがるる……るっ??」(←訳:秋の季語といえば……虹っ??)

 虹は7月(旧暦8月)の、すなわち秋の季語である、
 と歳時記に掲載されたのは
 昭和9年(1934年)。
 それ以前は、無季、とされていました。
 
 なんだか論争が起きそうな分類だわねー?
 虹がいちばん出るのは初夏か?晩夏か?
 台風シーズンの秋か?

「ふゆもォ、はてなッ?」
「ぐるるるがっるる!』(←訳:不思議がいっぱい!)

 柘榴(ザクロ)は冬の果実?
 海鼠(なまこ)も、冬の季語?

「なッなまこッ??」
「がるぅっ!」(←訳:うぎゃっ!)

 春夏秋冬、25ずつ、
 計100の、季節の言葉。

 通勤通学の電車で、バスで、
 ちょこっと読書にひたりたい活字マニアさんに
 おすすめの一冊です。
 ひとつずつ、1ページずつ、
 “ことば”の雑学を味わって
 朝夕のひとときをお過ごしくださいな~♪



 
 
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変わりダネ《安楽椅子》?

2015-10-22 21:47:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いぜんとしてェ、うりきれェでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!人気は本物だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 スポーツ誌『Number』特別増刊・桜の凱歌エディー・ジャパンW杯戦記号が
 たいへんなことになってるらしいわ!
 増刷に次ぐ増刷で計20万部発行予定、
 それでもまだ足りないかも?という驚きの事態です。
 書店さんで手に入れる日を待ちわびつつ、
 本日の読書タイムは、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  



             ―― 赤い博物館 ――



 著者は大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)さん、2015年9月に発行されました。
 ……皆さま、ようこそ、
 (ギギギ~ッとドアが軋みながら開く音)
 犯罪の博物館へ……。

「ひいいいいィ~ッ!」
「ぐるーがるるっ!」(←訳:ホラーですかっ!)

 あらら、いいえ、この御本はホラー作品じゃありませんよ。
 まあその、物語の舞台となる場所が
 ちょっと古い建物ですので、
 ドアがギィギィしたり、
 廊下がミシミシしたりするのは御愛嬌ってもので。

 ここは、東京の都下、三鷹市にある、
 赤煉瓦の外観が特徴な
 警視庁付属犯罪資料館――
 通称《赤い博物館》。

 ロンドン警視庁の犯罪博物館を真似て造られた施設ですが、
 うーん、その実態は……

「そうこォ?」
「がるる!」(←訳:保管庫?)

 そうねえ、どう見ても、捜査資料類の大型保管庫だわね。
 館員は、館長さんとその助手の二人だけ、ですし、
 これってやっぱり。

   ――ありていに言って閑職――

 と肩を落としたのは、
 先週の金曜日まで警視庁捜査一課に勤務していた
 寺田聡(てらだ・さとし)さん。

「ううッ、もしやッ?」
「ぐっるぅっる?」(←訳:やっちゃった?)

 お仕事で大失態をして、
 犯罪資料館に異動となった寺田さんを迎えたのは、
 館長・緋色冴子(ひいろ・さえこ)さんの冷たい眼。

 緋色館長は寺田さんに命じます。

 ここでの仕事はラベル貼りだ、と。

「らべるはりィ??」
「がるぐるる~!」(←訳:それキツイ~!)

 ラベル貼りなんて嫌がらせか?
 ため息する寺田さんですが、
 それはただのラベル貼りではありませんでした。

 所轄署から資料室へ移管される証拠品を
 一点ずつ取り出し、
 証拠品を入れた袋には
 QRコードのラベルを貼って、
 プラスチック製のケースに収め、
 温度22度、湿度55%の保管庫へ。

 証拠品を所轄署から受領するときには、
 捜査資料も同時に受け取る――

「むッ? それはァ、まるでッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:密かな再捜査?)

 ささやかな、しかし、決意に満ちた、
 事件解決への一歩。
 その一歩をうけて、また新たな一歩が。

 煉瓦でできた博物館を主な舞台とする連作短編集は
 安楽椅子探偵ものの変型、といえるでしょうか。

 事件発生当時の現場に行くことは出来ないけれど、
 迷宮の出口へは、
 資料が導いてくれる。

「しょうぶはァ~…」
「がるるるる!」(←訳:これからだ!)

 いぶし銀のロジックがじんわりと光ります。
 本格ミステリ好きさんに、
 警察小説すきな活字マニアさんにもおすすめの御本ですよ。
 探してみてくださいね~♪ 
 

 
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