テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ハッピーハロウィン~♪♪

2012-10-31 23:10:08 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 はッぴきィ~はろうィ~ッ!」

  

「がるる!ぐるがるるがっるーぐるるっる!」(←訳:虎です!ボクからもハッピーハロウィン!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 やって来ましたね♪
 Halloween!
 万聖節前夜(All Hallow's Eve)である今日10月31日は――

「おかしィ、くだちゃいッ!」
「ぐるる~!」(←訳:お菓子~!)

 はいはい、お菓子か?悪行か?どっちがいい~?との二者択一、
 もちろんお菓子を選びましょう。
 先日はハロウィン用チョコレート菓子を御紹介いたしましたので、
 今日のお菓子は、正統派さんを、どうぞ~!

  

 『MERE POULARD』さんの、
 《Les Galettes Sablees du Mont Saint Michel》と
 《Les Galettes Caramel au Beurre Sale》~♪

 フランス『メール・プラール』さんの、
 画像上が《ガレットサブレ》、
 画像下が《塩キャラメルのサブレ》です♪

「にゃはッ♪
 おれんじいろがァ~、はろうぃんッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:おフランス物だ!)
「さッそくゥ、いただきまスゥ!」
「ぐるがるがるるるるっ!」(←訳:ボクもいただきますっ!)
「がぶりィ!」
「がるる!」(←訳:ぱくり!)

 フランスではメジャーな『プラール母さん』の《ガレット》お菓子、
 お味はいかが~?

「わぽゥ! んまいィのでス!」
「ぐるーるがるがる!」(←訳:バターが効いてる!)

 熱いココアかカフェオレ、
 或いはごくシンプルに
 ホットミルクと一緒にいただきたい焼き菓子、でしょうか。

 ハロウィンが過ぎたら、
 なんと!もう11月!
 ここ数日で急に寒くなってきましたね。
 活字マニアの皆さま方、お風邪を召さないよう、しっかり厚着を!

「おいしィ、はろうぃんおかしでェ、げんきィ、いッぱいィ!」
「ぐるがるがるるぐる~!」(←訳:ご馳走さまでした~!)

 では、ここで皆さま、御一緒に!


   HAPPY HALLOWEEN!



  
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引っ越しには、要注意!

2012-10-30 23:20:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 おおォッ! かぼちゃァーッ!」
「がるる!ぐるるがるっるぐる!」(←訳:虎です!お空にカボチャ発見!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日10月30日の月齢は14.623――満月ですね!
 午後5時頃、上ったばかりのお月さまは、
 ぷっくり丸くて、オレンジ色で、カボチャランタンそっくり~♪

「みかんにもォ、みえるでスゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:焼き立てパンだよ!)

 えへん、
 ハロウィン気分もいっそう高まったところで、
 さあ、読書タイムですよ!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
            ―― てふてふ荘へようこそ ――


 
 著者は乾ルカさん、
 2011年に刊行された単行本を加筆修正の上、2012年9月に画像の文庫版が発行されました。
 『Welcome to tefutefu』と英題名が付されています。

「てふてふゥ~??」
「ぐっるがっるぐるる?」(←訳:ちょうちょうですか?)

 『てふてふ』と書いて『ちょうちょう(蝶々)』と読むのは
 旧仮名遣いの場合ですね。
 御本の冒頭で、著者の乾さんは
 
   字面通り『てふてふ』と読みます。

 と記しておられますよ。
 なので、『てふてふ』と発音して下さいね。

「ふァいッ! てふてふゥ!」
「ぐるがるがる!」(←訳:佳い響きだね!)

 読み方の他に、冒頭に記載されているものがもうひとつありますよ。
 『てふてふ荘 見取り図』と題された図面は、
 建物内部の間取り図、ですね。

 最寄りのバス停からは徒歩10分、
 古びた木造二階建ての『てふてふ荘』には、
 一階に管理人室と、お風呂とトイレ、一号室、二号室、三号室。
 二階には四号室、五号室、六号室と、トイレ、集会室。
 各室の間取りは6畳+8畳の2Kで、
 敷金なし、礼金なし、管理費もなし。
 窓を開ければ、
 建っているのが高台ですので、
 輝く大海原が見渡せます!

「うみィがァ、みえるゥ?!?」
「がるるぅ!」(←訳:いいなぁ!)

 あ、肝心のことを書き忘れていましたわ。

 お家賃は、月あたりたったの一万三千円。
 そしてね、
 住み始めて最初の一ヶ月は
 家賃不要、つまりタダでよろしいんですって。

「……あうゥ? いちまんッ??」
「……がるるぅ……」(←訳:……それって……)
「……もしかしてェ??」

 高橋真一(たかはし・しんいち)くんは困っていました。
 大学を卒業して間もない高橋くん、
 就職が上手くいかなくて、
 現在はアルバイトで暮らしています。
 独身者の若者向けマンションの家賃は、七万円。
 
 窮状に在る身には、
 破格の家賃は魅力です。
 『てふてふ荘』に引っ越してきた高橋くんを迎えたのは――

「やぱりィ!」
「がるるぐるっるるがるるっ!」(←訳:もしかしちゃうんですかっ!)

 活字マニアさんならば、こう言うでしょうか。

 ある意味では予想通りの、
 そして、良い意味で予想を超える、
 ミステリアスな連作短編集。

 御本の性格上、これ以上のストーリーを明かすことは出来ませんが、
 明も暗も描き込まれ、
 それでいて、どこかこころはずむ物語です。
 秋の夜長の読書タイムに、おすすめですよ~!

「みなさまァ、ひッこしさきにはァ~」
「がるぐるるる!」(←訳:注意しないと!)


 
 
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《聖》なる道に、一歩を。

2012-10-29 23:25:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もふふッ♪ おいしィでスゥ~♪♪」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!美味です!)

 こんにちは、ネーさです。
 『ミスタードーナツ』の《パンプキンクリーム》をお土産にいただいて、
 さっそくパクっと頬張ったら……
 美味し~い!!
 期間限定の御品ですので、活字マニアの皆さまも、
 食べ逃しなきよう!

「くりーむがァ、いいよねッ!」
「ぐるるぐるがる!」(←訳:大満足おやつだよ!)

 もう一個!といいたいところですが、
 読書週間ですもの、
 ここで一冊!と言っちゃいましょう♪
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  


 
                ―― 鍛える聖地 ――


 
 著者は加門七海さん、2012年8月に発行されました。
 《聖地》と聞いて、多くの方が連想するのは――

「ぱわーすぽッとォ、ですかッ?」
「がるぐる!」(←訳:大混雑の!)

 そうだわね、
 雑誌の特集などで目にするパワースポットを思い浮かべてしまいますよね。
 でも、です。
 著者・加門さんの定義では、《聖地》とは
 『寺と神社と、それにまつわる土地・自然』
 そして
 『妖怪モノノケが潜んでいるらしきアヤシイ場所』。

「もッ、もののけッ?!?」
「ぐるぐうるるー!」(←訳:それ怖いよー!)

 怖い!と私ネーさもビビリましたよ。
 御本の第二章に当たる『mission2』で加門さんが訪ねるのは
 富士山の樹海、ですって??

「うきゃァ~~~ッ!」
「がるる~~っ!」

 真剣に怖い!どうしよう?このまま読み進むべきかしら???と
 躊躇いたしましたが、
 ……あらっ?
 『mission3』は
 ずいぶんトーンが違ってきましたよ?

 そこは、富士山の五合目。
 『お中道(おちゅうどう)』という、
 かつては富士講行者の修行者さんたちが辿った道を歩く。
 しかもそれは、
 富士を三回以上登頂した行者にのみ許される特別な道であった、と?

「ふァ~?? そんなァみちがッ?」
「がるぐるるる!」(←訳:あるんだねえ!)

 天上界と地上界の境い目の道、
 行者さんのための、清浄な道。

 現在は一般にも開放されているその道をゆく加門さんを、
 霊峰富士は、いったいどのように迎えたのか――

 臨場感あふれる文章は、
 ユーモアがあって、
 子どものようにまっすぐで、
 気取りや飾りはまったく無いのに、
 どうしてでしょう、
 とても感動させられます。

「こういうゥふじさんもォ、すてきィでスゥ!」
「ぐるぐるがっるるう!」(←訳:うるうるしちゃうよ!)

 なるほど、
 ミッションが進むにつれ、
 だんだん見えてきたみたいですよ。
 著者・加門さんが探し求めているのは、
 きよらかな、
 うつくしい“なにか”に
 一瞬でもいい、
 触れることのできるところ。
 尊い“なにか”の面影が
 静かに降ってくるところ。

 そういうところを、歩く。登る。

「するとォ、なにかとォ」
「がるぐるっ??」(←訳:出逢えるっ??)

 加門さんは怪談を語る作家さんではありますが、
 この御本は真摯な聖地巡りの記録です。

 富士山、高尾山、奥多摩、鹿島神宮、江の島、
 そして東京の中心にある、あの聖なる森の中へ。
 歩けば、祈れば、
 そこで何かを感じられる場所へ。

「こわいィけどォ!」
「がるるる!」(←訳:清々しい!)

 旅行記としても巡礼記としても読める、
 不思議な、
 また、深く考えさせられる御本です。
 日本史好きな活字マニアさんに、おすすめですよ~!




  
 
 
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新星さんに、拍手を!

2012-10-28 23:15:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はじまッたのでスよォ~!」
「がるる!ぐるっがる!」(←訳:虎です!始まったよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、始まりましたね、10月27日から《読書週間》が!
 ではでは、張り切って今日も読書タイムとまいりましょう♪
 こちらを、どうぞ~!

  


 
                  ―― デッドマン ――


 
 著者は河合莞爾(かわい・かんじ)さん、2012年9月に発行されました。
 『DEAD MAN』と英題名が付されています。
 御本のカヴァーにも表記されておりますように、
 『第32回横溝正史ミステリ大賞』の大賞受賞作品であり、
 著者・河合さんのデビュー作!

「わおゥ! たいしょうゥじゅしょうッ、おめでとうございまスゥ!」
「ぐるがるるぐるるがるー!」(←訳:おめでとうございまーす!)

 昭和ミステリ界の巨星・横溝正史さんの御名を冠し、
 1981年から続く『横溝正史ミステリ大賞』。
 ときには『受賞作なし』として、
 賞の授与を見送ることも辞さない、
 厳格な審査で知られている賞ですね。

 けれど、第32回目となる今年2012年は、
 河合莞爾さん著『デッドマン』、
 菅原和也さん著『さあ、地獄へ堕ちよう』と、
 2作品が大賞受賞となりました!

「どんなァ、おはなしィ、でスかッ??」
「ぐるるがるるるがるっ?」(←訳:どんな探偵さんかなっ?)

 いつものように、
 禁ネタばれ!と我が身を戒めつつ、
 出来る範囲内で説明を試みますと……

 久しぶりに優れた“警察小説”に出会えたわー!
 というのが、私ネーさの感想です。

「ふむむゥ? けいさつゥしょうせつッ!」
「がるがるぐるるっ!」(←訳:そう来たですかっ!)

 近年の警察小説は、
 警察組織内部でのパワーゲームや
 政治的な側面が強調されているものが多くて、
 それはそれで面白い代わりに、
 ミステリの色合いはやや薄まっていたように思います。

 でも、ですね、
 エラリ-・クイーンさんと父親のクイーン警視さんがタッグを組み、
 次々と難事件を解決してゆく、
 そういった物語も捨て難いじゃありませんか♪

「いいでスねェ、くいーんぱぱさんッ♪」
「ぐるるーがるがる!」(←訳:エラリーさんもね!)

 この御本で、クイーンさん父子にも似た役割をひとりで務めるのは、
 警視庁捜査一課所属の警部補、鏑木鉄生(かぶらぎ・てつお)さん。

 鏑木警部補は、
 同僚の正木正也(まさき・まさや)警部補、
 部下の姫野広海(ひめの・ひろみ)刑事、
 プロファイラーの澤田時雄(さわだ・ときお)さんとともに、
 或る凶悪な連続事件の捜査に取り組んでいます。
 目撃情報や遺留品などの証拠物が殆どない、
 動機も不明、という
 不可解な事件を――

「ふゥ~、かいけつゥ、できるでスかッ??」
「ぐるぐるがるるるぐるるっ!」(←訳:とにかく情報収集しなきゃ!)

 刑事さんたちのやりとりの中には、
 さり気なくユーモアも織り込まれ、
 私たち読み手のテンションも上がります。
 エンタ度も、終盤に向かうにつれますますアップ!
 上級ミステリマニアさんのお眼鏡にも
 きっと適うはずの一冊、
 活字マニアの皆さまに、おすすめですよ!

「もッともッとォ、よみたいィでスねッ!」
「がるぐるるがるぐるるー!」(←訳:この警部補さん好きだー!)

 シリーズ化を希望したくなる御本でもあります♪
 ぜひ一読を~!


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お花に囲まれて、新しいお店へ♪

2012-10-27 23:04:27 | 美味
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 にゅ~お~ぷんッ、でスよゥ~!」
「がるる!ぐるる~る!」(←訳:虎です!開店で~す!)

 こんにちは、ネーさです。
 週末の今日は、読書をお休みしての……ショッピングタ~イム!
 私たちの地元・東京八王子市の駅ビルに
 新たなお買い物スポットが誕生しました♪
 ……せ~のっ!

  《CELEO hachioji セレオ 八王子》へ、ようこそ~!

  

 入口には、お祝いのお花が並んでいますね。

「むゥ! あッちにもォ、おはながッ!」

  

 上の画像は、オープニングイベントのひとつ、
 『インフィオラータ』です。
 イタリア語で『花を敷き詰める』という意味で、
 カラフルな花や砂を使って絵や文字を描き、道行く人にアピール!

 
「がっるるぐるがる!」(←訳:こっちにもあるよ!)

  

 お花さんたちに祝福されて大賑わいのCELEO、
 10月25日にオープンしたのは、JR八王子駅北口に隣接した《セレオ北館》です。
 ファッションから雑貨、高級スーパーまで、200もの店舗が入店していて、
 え~と、そうね、
 私たちに身近なお店さんは、というと……

  

 7階には、『Loft』さん!

「あはッ♪ ほぼにちてちょうゥがァ、ずら~りィ♪」

  

 8階の『有隣堂』さん!

「がるるぐるがるるっるが~る!」(←訳:いつもお世話になってま~す!)

  

 1階には、デパ地下系の美味しいお店さんたち!
 そして、地下には――

  

「あッ!たいやきィッ♪」

 食品専門店やマツキヨさん、羽根つきの鯛焼きのお店があります。

「がるっ!がるがるー!」(←訳:わあっ!あれ見てー!)

 

 は~い♪
 上の画像は、1階『ゴディバ』さんのカウンターです。
 むくむくの可愛いチビくまさんたちは、
 オープン記念のスペシャル限定『シェフベア』くんたち♪♪

「おおおッ! テディちゃのォ、しんせきィ~ッ!」
「ぐるる~!」(←訳:欲しい~!)

 バーチョコレート付きの『シェフベア』くんたち、
 う~ん、どうしよう~…とネーさが迷っているうち、
 めでたく完売となりました、とさ。

「えええェ~ッ!」
「ぐるる~!」

 他に、ユニコロさん、スポーツ用品のヴィクトリアさん、
 ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシングさん、
 アフタヌーンティー・リビングさんなど多くのお店で
 オープニングセールが開催されています。
 東京・多摩地域にお住まいの方々は、
 ぜひお買い物&遊びに来てくださいね~♪♪

「うェるかむゥ、でスよゥ!」
「がるっるっぐるる!ぐるる!」(←訳:ショッピングの秋!なのだっ!)



 
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遠き地を、取材隊はゆく……?

2012-10-26 23:25:32 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 フランス現地時間の10月24日、
 ツール・ド・フランス第100回記念大会のコースプレゼンテーションが
 パリにて開催されました~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むぽほゥ! ひゃッかいィ!」
「がるる!ぐるるぐるがるがる!」(←訳:虎です!おめでとう100回!)

 100回目を数える2013年のツール・ド・フランスは、
 選手さんも観客さんも大興奮の大舞台になりそうよ!
 最終日のゴールは、特別にライトアップされた夜のシャンゼリゼ!
 フランス中がお祭りになりそうだわね~♪

「ゆうしょうするのはァ~!」
「ぐるっ!」(←訳:誰だっ!)

 フランスの夏をうっとり想い描きながら、
 ここ・秋の日本の片隅で、さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
        ―― 『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしブック ――


 

 『KONOMYS AWARD』と英題が付されたこの御本は、2012年8月に発行されました。
 題名の通り、『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家さんによる
 書き下ろし作品が収録されています。

「ほほォッ? 
 みすてりィづくしィ、でスかッ??」
「ぐるぐるがるる?」(←訳:探偵さんだらけ?)

 『このミス』大賞から生まれた人気作家さんの最新作が
 一冊(一誌?)にみっちり……
 であるような、ないような。

「ふァ~??」
「ぐるぐるがる!」(←訳:また意味不明!)

 御本の冒頭に掲載されているのは、
 中山七里さん著の新作長編『いつまでもショパン』の
 連載第一回作品です。
 ショパン・コンクールを舞台にした
 音楽ミステリシリーズ第三弾の開幕編!ですね。

 また、
 佐藤青南さん、
 乾緑郎さん、
 七尾与史さん、
 高橋由太さん、
 深町秋生さん、
 柚月裕子さん、と
 ミステリ色の濃い作家さんの作品が並びます、が……

 この御本の中で際立ってへんちくりんで、めちゃくちゃで、
 吹き出しちゃうくらい面白いのは
 ミステリのジャンルとはちょこっと別の……

 海堂尊さんの、南米放浪旅行記なんです~!

「ほうろうゥでスかッ??」
「がっるぐるっるがるるー!」(←訳:じゃあドキュメンタリー!)

 『チーム・バチスタの栄光』で一躍売れっ子作家さんとなった
 海堂尊さん。
 TV番組で、チェ・ゲバラさんの足跡を追ってキューバへ!という経験をしました。
 そこで思ったのです――
 もっと旅を!
 ゲバラさんの生まれたアルゼンチンと、
 彼の人生終焉の地ボリビアへも行ってみたい!

「ふむふむむッ!
 みなみィあめりかッ、でスねッ!」
「ぐるがる~…」(←訳:遠いなあ~…)

 遠い地ではありますけれど、
 幸い、スポンサーさんが現れました♪
 宝島社の社長さんによる『取材で行ってみたらどうです?』という提案に乗り、
 よぉーしっ!
 飛ぼう南米へ!

 いや、でも、やっぱり遠いわ、南米って……。

 多忙なスケジュールをやりくりして、
 ひねり出した2週間。
 何度も飛行機を乗り換えて、入国手続きも終えて、
 やっと辿り着いたボリビアは、
 なにやら、日本ではありえないような事柄が目白押しな、
 海堂さんを呆然とさせる国なのでした……。

「ふあんッ、でスねェ~…」
「がるるるるる~…」(←訳:大丈夫かなあ~…)

 海堂さんと同行の編集者Sさんの無事を全力で祈りたくなる
 異色のボリビア~アルゼンチン取材旅行記の連載第一回、
 ミステリマニア以外の活字マニアさんも、
 ぜひ読んでみてくださいね!
 第二回以降が楽しみであり、怖くもなってくる
 それはもう絶妙なヘンテコ度です♪

「もどッてこられるかなァ~??」
「がっるるがるぐる!」(←訳:やっぱり不安です!)


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続・世田谷の、ちいさな虫たち――齋藤茂吉と『楡家の人びと』展!

2012-10-25 23:15:03 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日は前回記事に続いて
 世田谷文学館で開催中の企画展訪問記・追補編ですよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どくとるとォ、いだいなるゥぱぱどくとるのォ、ものがたりィ!」
「がるる!ぐるるぐるがる~!がる!」(←訳:虎です!こちらをどうぞ~!です!)

  


 
          ―― 齋藤茂吉と『楡家の人びと』展 ――


 
 齋藤茂吉さんの生誕130周年記念の企画展は、12月2日まで!
 上の画像はkazuaki akizawaさんデザイン&zTomoyuki Tamakiさんイラストによる、
 企画展のチラシ(フライヤー)です。

「わはァ! きゃわいいィッ♪」
「ぐるぐるるがるがるぐるるぐる!」(←訳:茂吉さんのカンカン帽がいいね!)

 そして、こちらの画像は、展覧会の図録(カタログ)!

  

「……じみィ、でスゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:中身で勝負なんだよう!)

 ええ、そうなんです!
 飾り立てず、外面よりも中身が大事!なんですよ。
 展示内容もまた、驚かされ、考えさせられ、しんみり、じんわり……と、
 想像をはるかに上回るものでした。

 とにかくビックリさせられちゃったのが、
 齋藤茂吉さんの“天才性”!

「てんさいィッ?」
「ぐるるっるがる?」(←訳:すごいってこと?)

 私たちは既に、茂吉さんが偉大な歌人である、と知っています。
 ですから、茂吉さんがすごいんだよ!そんなの当然だよ!と思い、
 疑いを抱きませんが……

 茂吉さんの人生、ものすごい!

 生家は裕福な農家さんであったとはいえ、
 雪深い山形の村から東京に連れてこられ、
 開成中学→第一高等学校→東京帝国大学医学部と
 超エリートコースを進んで、
 医師の修行を積んだのちは
 当時の東京で最も大規模な私医院といわれた青山脳病院を背負う――

 医師なんですから理系はもちろん得意分野で、
 国語や漢詩はいうまでもなく、
 絵画も上手で(展示品のスケッチが素晴らしい!)、
 留学なさったくらいですものドイツ語だって喋れます!

「うむゥ! すんごいィッ!」
「がるっ!」(←訳:だねっ!)

 これに歌の才能も加わると……
 茂吉さん、間違いなくルネッサンス型万能の天才だわ!

「れおなるどォ、みたいィなッ!」
「がるるる!」(←訳:真の才人!)

 展示室では、
 《理》だけではなく、茂吉さんの《情》をうかがわせるものもありました。

 芥川龍之介さんとの間に交わされた書簡の数々は
 熱く胸をうちます。

 年下の友人・龍之介さんの病状を気遣う茂吉さん。
 主治医でもある茂吉さんに、
 どうか御薬代は請求してくださいと書き送る龍之介さん。
 こころは確かに通じていた筈なのに、
 茂吉さん処方のお薬を秘かに溜め込み、
 嚥下してしまった龍之介さんの絶望、
 それを知った茂吉さんの驚愕……。

 なんともいえぬ心地にさせられる、肉筆の書状たち――

 おっと!
 重苦しくなっちゃいけませんね!
 展示品には、アハハと笑い出したくなるものもあるんですよ♪
 2階、企画展示室出口近くのコーナーには、
 こ~んなユーモアたっぷりの御品も!

  

「ふみゃッ??」
「がるるるぐる?」(←訳:何ですかコレ?)

 これはね、
 『マブゼ共和国』のヴィザ(査証)なのよ!
 
 北杜夫さん、1981年に日本より独立を宣言、
 『マンボウ・リューベック・セタガヤ・マブゼ共和国』主席となりました♪
 マルク紙幣をモデルにした通貨も製作&発行!
 共和国の国旗は……

  

 
 上の画像右側が、
 『マブゼ共和国』発行の旅券で、
 国旗にはこのフクロウくんがデザインされています♪♪
 北さんの奥さま・喜美子さんお手製の国旗の実物が
 ほーらね、展示されていますよ。

「りょけんッてェ、ぱすぽーとッ??」
「ぐるるがるるるぐるがるる!」(←訳:これでボクらも共和国の一員!」

 画像の左側は
 1階『マンボウ昆虫展』会場に置かれていたメモ(スケッチ?)用紙!
 ちなみに、裏面はこんな感じに仕上がってま~す♪

  

「あはァ! ありんこォ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:北さんらしいね!)

 笑いも涙も嘆息も時代の嵐も、
 すべてを取り込み、
 やがて詩歌と文学へ浄化させてゆく或る父と子の軌跡――

 すべての活字マニアさんに、おすすめの展覧会です!


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世田谷の、ちいさな虫たち――齋藤茂吉と『楡家の人びと』展!

2012-10-24 23:00:11 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日は……テディちゃ、虎くん、歩くのよー!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥーはァー、がんばッてェあるきまスゥ!」
「がるる!ぐるぐるぐるるる!」(←訳:虎です!ボクも歩いてます!)

 てくてくてく、と私たちが歩いて向かっているのは……
 はい、こちらです!

  

 閑静な住宅地と、
 緑に囲まれたここは……

  

 東京都世田谷区の『世田谷文学館』!

「おおッ!ぶんがくゥ~!?!」
「ぐるがるるる~…」(←訳:ということは~…)

 はい! 現在開催されておりますのは、

  


 
     ―― 齋藤茂吉と『楡家の人びと』展 ――


 齋藤茂吉さんの生誕130周年を記念する企画展は、
 2012年10月6日~12月2日まで。
 そして、館内には北杜夫さんを追悼する特別展示も設けられています。

 奇しくも、今日10月24日は、北杜夫さんの一周忌……
 どくとるマンボウへの思いをあらためて噛みしめながら、
 京王線・芦花公園駅から世田谷文学館への道を
 歩き、辿った次第なのでした。

「どくとるゥ~!」
「がるるぐるぐるる~!」(←訳:会いに来ましたよ~!)

 展覧会の内容は、
 2階展示室で茂吉さんの生涯と業績、遺品、書簡などの資料と、
 北杜夫さん著『楡家の人びと』関連の図表や
 青山脳病院ゆかりの品々が公開されています。

 また、文学館一階ロビーでは、
 『どくとるマンボウ昆虫展』も併催されていますよ♪

「こんちゅうゥッ??」
「虫ですかっ??」
「きゃわッ! できゃッ!」

 『どくとるマンボウ昆虫記』の記述に基づく昆虫標本と、
 北さんが少年時代に採集した虫についても
 紹介されているんです。
 ムシは苦手なのよ~!という御方には、
 えー、そのぅ、冷や汗ものの展示かもしれませんが……。

「いろんなァ、むしがァ、いまスゥ!」
「ぐるるがるがるるぐっるぐっるるがるる!」(←訳:ノミにカナブンにチョウチョにトンボ!)

 本当は医学よりも動物学の道を進みたかったという北さんの、
 “夢”を結晶させたような、
 若々しく愛らしいこの展示コーナーは、無料で見学できます♪
 2階の企画展は有料なのですが、
 11月3日は全館無料で見学できるそうですよ!
 文学ファン&活字マニアさん、
 世田谷までお出掛けの準備を!

 皆さまのお越しをお堀(池?)の鯉さんたちも待ってます!

  

「おォッ! すばやいィ!」
「ぐるるがるぅ!」(←訳:元気な鯉だぁ!)

 齋藤茂吉さんと北杜夫さんの特別展、
 次回記事で追報をお伝えいたします。
 しばしお待ちくださ~い!

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翼を発掘せよ!

2012-10-23 23:28:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 おッ?!? はッけんッ!」
「がるる!ぐるるがるるるがるー!」(←訳:虎ですー!リンゴが山盛りだあー!)

 こんにちは、ネーさです。
 知人さんから、小ぶりだけれど真っ赤なリンゴをいただきました♪
 信州産の『秋映』という品種だそうですよ。
 赤よりも深紅に近い表皮と、
 バランス良い酸味&甘味が特徴です!
 美味しいリンゴをかじりながら、
 さあ、行きましょう読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― 第九軍団のワシ ――



 著者はローズマリ・サットクリフさん、原著は1954年に、日本語版は2007年に発行されました。
 英原題は『THE EAGLE OF THE NINTH』、
 児童文学の傑作として名高い作品ですよ!

「じどうゥぶんがくゥ!……あれッ??」
「ぐるるがるる~…?」(←訳:それにしては~…?)

 そうね、まず初めに申し上げておかなくては。
 
 目利きの活字マニアさんは装幀を見ただけでお分かりでしょう、
 これは、岩波少年文庫より刊行されている御本です。
 対象は中学生以上、とカバーに記載されていますが。

 いやー、とんでもない!

 この作品の面白さ、機微、人物描写、物語の背景などが解るのは……

 中学生さんではまだまだ、
 世界史をちょこまか学んだ高校生さんでやっとこさっとこ、
 西洋史にいくらか手をつけた大学生さんでどうにかこうにか、
 そして、
 ギボンさん著『ローマ帝国衰亡史』や
 塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読み終えた社会人さんになって

 ああ、なるほど!
 そうだよね!

 と、ようやく膝を打つ、
 それほどのレベルの小説だと言い切っちゃうのは……大げさに過ぎるかしら。

「うむむッ? ろーまァ??」
「ぐるぐるがるっ??」(←訳:古代史ですかっ??)

 時代は、紀元129年。
 場所はブリトン人の国――現在は英国となっているグレートブリテン島。
 そこに、ひとりの青年がやって来ます。

 彼の名は、マーカス・フラビウス・アクイラ。
 職業はローマ軍の百人隊長――つまり、軍人さんです。

「ひゃわわッ! そんなにィむかしィ??」
「ぐるがるぐる!」(←訳:千九百年も昔!)

 そうです、そんなに昔!の出来事ですけれど、
 当時はちょうど古代ローマ帝国の最盛期にあたる時代でした。
 イタリア半島を遠く離れたここ・ブリテン島の北域にまで
 ローマ帝国の支配は及び、
 街道をローマ人たちが往き来していたんです。

 百人隊長マーカスが向かうのは、
 ブリテン島の西南近くにある砦。
 ローマ軍の最前線を守るべく、
 その砦の司令官として赴任したのですが……

 マーカスさんとブリテン島には
 或る因縁がありました。

 12年前、彼の父が指揮をしていた第九ヒスパナ軍団は
 北方のブリトン人氏族の反乱を平定するために出陣したのですが、
 そのまま行方不明になってしまったのでした。

「うわわァんッ!
 ほんもののォ、せんそうゥッ!」
「ぐるるがるっるるー!」(←訳:怖くなってきたー!)

 第九軍団は、どこへ?
 いったい父の身に何が起こったのか?
 軍団の象徴、
 旗印ともいうべきワシはどこへ行ったのか?

 実在したローマ軍の軍団、
 実際にあった事件をもとに、
 著者サットクリフさんは大胆な歴史ミステリを構築します。
 千九百年もの時を超えて――

「だいたんふてきィ!」
「がっるるぐるるーる!」(←訳:チャレンジャーだね!)

 『ローマ史』を知っているオトナの活字マニアさんに読んでほしい、
 折り紙つきの名品クラシック!
 腰を据えて、じっくりゆっくり、愉しんでくださいな♪
 
 
 
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本、また本、そして本…。

2012-10-22 23:16:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……くんくんッ!
 うむッ! ことしもォ、あのかおりィがァ、やッてきたのでス!」
「がるる!ぐるるがっるぐるぅ!」(←訳:虎です!強烈に香ってますぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 関東では今年もそろそろ、銀杏の実が香る季節が訪れたようですね。
 踏んづけちゃうとエラいことになりますから、
 上手に避けて、迂回して……はい、無事に我が家へ帰り着いたら、
 ホッとひと安心の読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 作家の本棚 ――



 編者はヒヨコ舎の皆さん、2012年5月に発行されました。
 表紙を捲ると、こんな言葉が待っていますよ。

   《作家の本棚をのぞいてみよう》

「ぬきあしィ、さしあしィ~♪」
「ぐるる!」(←訳:忍び足!)

 ちょっとちょっと、
 誤解してませんか、テディちゃ、虎くんも?
 なにもね、作家さんのお家に忍びこもうってことじゃないのよ。
 作家さんの許可を得て、
 本棚を見せていただいているんですから、
 そのヘンテコな歩き方は止めてくださいな。

「てへへッ♪」
「がるるっ♪」

 本棚を見ればその人(持ち主)のひととなりが分かる――
 よくそんな風に言いますね。
 では、《本》を職業にしている方々の本棚って、
 どこか“普通と違う”特別なものだったりするのかしら?
 これはプロフェッショナルだわ!と
 一目瞭然なんでしょうか?

 この御本では、まさにその、一目瞭然!が追及されています。
 写真という手段によって、
 作家さんがどのようなデザイン&色合いの本棚を
 仕事場あるいは自宅に設え、
 どんな具合にどんな書物を並べているのか、
 すっぱり明らかにされちゃいました♪

 あ、これはお仕事の資料に使う御本だわね。
 こっちの御本は年季が入ってるから
 プライヴェートな所蔵品なんでしょうね。
 写真集、サブカル系、
 あらっ、ここのコーナーを占めているのは――

「まんがッ、でスゥ!」
「がるるぐるぐるがるっ!」(←訳:皆さん漫画好きだねっ!)

 そんな風に関心させられる『本棚の持ち主』さんは、
 角田光代さんに始まり、
 桜庭一樹さん、
 石田衣良さん……と、総勢17人の作家さんたち。

「おッきなァ、ほんだなッ!」
「ぐるぐるぐ~る!」(←訳:書庫が広~い!)
「やぱりィ、ぷろふぇッしょなるゥ!」

 個人的にグッと来てしまったのは、
 御本のラスト、
 故・中島らもさんの書棚です。

 らもさんの本棚について語ってくださるのは、
 奥さまの中島美代子さん。
 そのお話と、一枚の写真――
 らもさん宛の、優秀な広告を制作したことを讃える表彰状と、
 表彰状の前に置かれた絵本『ちいさいおうち』に
 思わず息を呑みます。
 そして、らもさんの手垢がくっきり刻まれた、
 たくさんの本たち……。

「なんだかァ、まぶしいィッ!」
「がるがるるぅ!」(←訳:ステキだなぁ!)

 活字マニアさんにとっては
 見過ごせない《本》の本です。
 本大好き!な皆さま、
 文庫のコーナーで、ぜひ手に取ってくださいね!


 
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