「こんにちわッ、テディちゃでス!
すちゃッとォ~きりかえたいィでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!明日から5月!)
こんにちは、ネーさです。
そうね、明日はもう5月♪
風薫る新緑の季節……を迎える前に、
歴史に残る混沌と混乱のこのひと月――4月の読書タイムは、
世界に名立たる文豪さんに
きっちり〆ていただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!
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―― ドイル傑作集 Ⅲ 恐怖編 ――
著者はアーサー・コナン・ドイルさん、
新潮文庫版の傑作集Ⅲは、1960年に初版が発行されました。
先日ご紹介しました『傑作集Ⅰミステリー編』、
『傑作集Ⅱ海洋奇談編』に続き
この『傑作集Ⅲ恐怖編』も、
“ホームズさんが登場しない”ドイルさんの短編作品集です。
「きょうゥふゥ~…??」
「ぐるーがる?」(←訳:ホラーなの?)
ドイルさんの時代の『恐怖』は、
現代のホラーとはちょっと違うようですね。
御本巻末の解説によると、
『傑作集Ⅲ』に訳出されている作品群を
ドイルさんは『The Terror』に
分類していた、とのことです。
『terror』という言葉を日本語にするなら、
恐怖……であり、また、
戦慄……でもありましょうか。
「せすじィがァ、ひんやりィ~…!」
「がるるぐるっ!」(←訳:鳥肌がゾゾッ!)
収録されているのは順に、
『大空の恐怖』
『革の漏斗』
『新しい地下墓地』
『サノクス令夫人』
『青の洞窟の怪』
『ブラジル猫』。
この6編の中で、
恐怖(戦慄)だけでなく、
《科学》の要素が感じられる作品として
注目していただきたいのが
『大空の恐怖』です。
「ひこうきィ、でてきまス!」
「ぐるるがるるるぐる!」(←訳:当時の最新技術だよ!)
物語の語り手である“私“はこう言います。
《航空術はすでに20年の歴史をもっている》。
そう、ライト兄弟が初飛行に成功して後、
20年で技術はたいそう進歩し、
未知の領域はなくなった……と思われましたが。
航空士たちの失踪が次々と起き、
大きな問題になっていました。
大空で、いったい何事が?
海に墜落して行方不明になった、のとは違うんだ。
機関と機体の破片は森で見つかったのに、
操縦していた航空士の影も形もないなんて、
おかしいだろう?
亡骸が発見されたケースもあるんだが、
それだって……いや、とにかく、
おかしいんだ!
かくして“私“は、
大空の秘密を解き明かすべく、
単葉機に乗り込んで、
いざ離陸!
「えッ? たんようきィ!?!」
「がるぐるがるる!」(←訳:それ不安だよう!)
そうよね、単葉機なんてもう、
現代ではローテクなんですけど、
まあ当時はピカピカの最新技術だった訳で。
その最新技術を駆使した挑戦が行き着くところは……?
エンタ作品を執筆する文系、と見えて、
ドクターであるだけに理系志向も強いドイルさん、
こういったSF色の強い作品を書くのは
お好きでいらしたようね。
レトロSF愛好家さんにおすすめの快作ですよ♪
「ほーむずさんがァでてこなくてもォ~」
「ぐっるるがるるぐるるる!」(←訳:やっぱり本物の文豪さん!)
新潮文庫から刊行されている傑作集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、
いずれも簡単に入手できますし、
値段もとてもお出頃です。
活字マニアの皆さま、
気楽に、気軽に、
ぜひ一読してみてくださいな♫
すちゃッとォ~きりかえたいィでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!明日から5月!)
こんにちは、ネーさです。
そうね、明日はもう5月♪
風薫る新緑の季節……を迎える前に、
歴史に残る混沌と混乱のこのひと月――4月の読書タイムは、
世界に名立たる文豪さんに
きっちり〆ていただきましょう。
さあ、こちらを、どうぞ~!

―― ドイル傑作集 Ⅲ 恐怖編 ――
著者はアーサー・コナン・ドイルさん、
新潮文庫版の傑作集Ⅲは、1960年に初版が発行されました。
先日ご紹介しました『傑作集Ⅰミステリー編』、
『傑作集Ⅱ海洋奇談編』に続き
この『傑作集Ⅲ恐怖編』も、
“ホームズさんが登場しない”ドイルさんの短編作品集です。
「きょうゥふゥ~…??」
「ぐるーがる?」(←訳:ホラーなの?)
ドイルさんの時代の『恐怖』は、
現代のホラーとはちょっと違うようですね。
御本巻末の解説によると、
『傑作集Ⅲ』に訳出されている作品群を
ドイルさんは『The Terror』に
分類していた、とのことです。
『terror』という言葉を日本語にするなら、
恐怖……であり、また、
戦慄……でもありましょうか。
「せすじィがァ、ひんやりィ~…!」
「がるるぐるっ!」(←訳:鳥肌がゾゾッ!)
収録されているのは順に、
『大空の恐怖』
『革の漏斗』
『新しい地下墓地』
『サノクス令夫人』
『青の洞窟の怪』
『ブラジル猫』。
この6編の中で、
恐怖(戦慄)だけでなく、
《科学》の要素が感じられる作品として
注目していただきたいのが
『大空の恐怖』です。
「ひこうきィ、でてきまス!」
「ぐるるがるるるぐる!」(←訳:当時の最新技術だよ!)
物語の語り手である“私“はこう言います。
《航空術はすでに20年の歴史をもっている》。
そう、ライト兄弟が初飛行に成功して後、
20年で技術はたいそう進歩し、
未知の領域はなくなった……と思われましたが。
航空士たちの失踪が次々と起き、
大きな問題になっていました。
大空で、いったい何事が?
海に墜落して行方不明になった、のとは違うんだ。
機関と機体の破片は森で見つかったのに、
操縦していた航空士の影も形もないなんて、
おかしいだろう?
亡骸が発見されたケースもあるんだが、
それだって……いや、とにかく、
おかしいんだ!
かくして“私“は、
大空の秘密を解き明かすべく、
単葉機に乗り込んで、
いざ離陸!
「えッ? たんようきィ!?!」
「がるぐるがるる!」(←訳:それ不安だよう!)
そうよね、単葉機なんてもう、
現代ではローテクなんですけど、
まあ当時はピカピカの最新技術だった訳で。
その最新技術を駆使した挑戦が行き着くところは……?
エンタ作品を執筆する文系、と見えて、
ドクターであるだけに理系志向も強いドイルさん、
こういったSF色の強い作品を書くのは
お好きでいらしたようね。
レトロSF愛好家さんにおすすめの快作ですよ♪
「ほーむずさんがァでてこなくてもォ~」
「ぐっるるがるるぐるるる!」(←訳:やっぱり本物の文豪さん!)
新潮文庫から刊行されている傑作集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、
いずれも簡単に入手できますし、
値段もとてもお出頃です。
活字マニアの皆さま、
気楽に、気軽に、
ぜひ一読してみてくださいな♫