テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

休日は、ワニに呼ばれて。

2012-11-30 23:19:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃーッ! じゅういちがつがァ、おわッちゃうゥのでス!」
「がるる!ぐるぐるぐる!」(←訳:虎です!もう12月だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 残り一ヶ月となった2012年……
 そわそわしたり焦ったりするよりは、愉しまなくちゃ!
 という次第で、本日の読書タイムは
 と~っても愉快な一冊を御紹介いたしますよ♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 午後からはワニ日和 ――



 
 著者は似鳥鶏(にたどり・けい)さん、2012年3月に発行されました。
 スカイエマさんによる表紙画には、
 ワニを担ぐ、いえ、ワニに抱きつかれているオニイさんがおりますけれど、
 この光景、決して誇張やデタラメではありません。

 だって、御話の舞台は動物園なんですもの~♪

「どうぶつゥえんッ?!?」
「ぐるるがる?」(←訳:ワニ専門の?)

 楓ヶ丘動物園(かえでがおかどうぶつえん)は、
 私たちが考える普通の“動物園”です。

 キリンさんがいて、
 ラクダさんがいて、
 ペンギンさんがいて、
 爬虫類館や、
 鳥類の大きなケージ、
 小型哺乳類に触ることの出来る『ふれあいひろば』があって……
 なんだか遠足に行きたくなっちゃうわね♪

「いいなァ♪ えんそくゥ~♪」
「がるるるっるぐるる!」(←訳:御弁当持ってゆこう!)

 物語の語り手は、桃本(もももと)くん――通称『桃くん』。
 キリンのメイ(メス・三歳)や
 シマウマのウララ(メス・六歳)、
 コータロー(オス・八歳)、
 ダチョウのボコ(オス・十七歳)を担当している飼育員さんです。

 まだ若く、経験の面ではルーキーといってもいい桃くん、
 他の飼育員さんが休むときなどは、
 代番(だいばん)として、
 ワニの世話を引き受けたりして、
 なかなかの忙しさ!

「……わにィッ!」
「ぐるっ!」(←訳:出たっ!)

 ええ、とうとう登場のワニくんですよ♪
 小柄だけれど、
 獰猛!なイリエワニのルディくん!
 体長は1メートル50センチくらいかしら~?

「じゅうぶんッ、おおきいィでス!」
「がるぐる!」(←訳:凶暴かも!)

 その日、
 動物園の事務局に奇妙な電話がありました……

  『おたくの爬虫類をいただきました』

 という不審な電話が。

 手すきの飼育員さんたちと桃くんは
 爬虫類館へ走ります。
 稀少で高価なリクガメが狙われたのか?
 イグアナか?
 ……いいえ、
 狼狽する桃くんが立ち止まったのは、
 ルディくんたちのいるワニのコーナー。

「むむゥッ? これはッ??」
「がるるる!」(←訳:貼り紙だ!)

 『怪盗ソロモン』
 と署名された紙片が、
 アクリル板に貼ってありました。

 そして、ルディくんは……??

「まッ、まさかァ!?!」
「がるっるぐる!」(←訳:ルディくんは!)

 桃くんによれば、
 動物園の飼育員のうち、
 『動物好き』と呼べるのは二割、
 あとの三割は『動物マニア』、
 残りの五割は『動物バカ』!

 そんな環境で起こった突拍子もない《事件》は、
 予想通り?迷走の様相!

「るでぃくゥ~んッ!」
「ぐるぐるー!」(←訳:返事してー!)
「わにはァ、しゃべれないィよゥッ!」

 動物関連ウンチクもたっぷりの
 ユニークな動物園ミステリー!
 動物好きさん&ミステリ好きさんに
 おすすめの御本です♪
 師走の忙しさの中、
 ちょっとリラックスしたい御方におすすめですよ~♪♪


 
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13年分の、チャレンジ!

2012-11-29 23:00:45 | ブックス
 ………ぐさっ!!

「こッ、こんにちわゥ、テディちゃでス!
 いッたァ~いィッ!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!痛いよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふぅ~……祝! インフルエンザ予防接種作戦完了~!!
 いまのところ副作用もないようですので、
 こころ穏やかに読書タイムと参りましょう♪
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― カラマーゾフの妹 ―― 



 
 著者は高野史緒(たかの・ふみお)さん、2012年8月に発行されました。
 この御本は、表紙カバーにもありますように、
 第58回江戸川乱歩賞受賞作品です!
 (選考会の時点では『カラマーゾフの兄妹』と題されていました)

「おめでとうゥございまスゥ! ぱちぱちぱちィ!」
「ぐるるるぐるるがるるぐるー!」(←訳:受賞おめでとうございますー!)
「でもォ~…」
「がる~…」(←訳:でも~…」
「………ろしあァッ?!?」

 えっとぉ、ええ、そうなのよね。
 ロシアです。
 ロシア文学です。
 この御本のベースになっているのは、ロシア文学――
 フョードル・ドフトエフスキーさん著『カラマーゾフの兄弟』なんです。

 ……うう~ん、どうしましょう??
 ロシア文学って……正直に申し上げますと、私ネーさ、苦手です。
 そのぅ、読んだことがないわけではないのですよ。
 ドフトエフスキーさんの『白痴』や『悪霊』……
 あっ、それにアレクサンドル・プーシキンさんは
 けっこう好きですよ~♪

 けれど、『カラマーゾフ』は……

「むずかしィッ??」
「ぐるる!」(←訳:難しい!)

 全編を熟読するのは難しい作品『カラマーゾフの兄弟』。
 そして、『カラマーゾフ』については
 或る逸話が語り継がれています――

 ドフトエフスキーさんは生前、

  《続編を書く!》

 そう明言していたのだそうです。
 13年後のカラマーゾフ家の物語を書くぞ!と。
 残念なことに、その希望は叶いませんでしたが……。

「じゃあァ、このォごほんはァッ??」
「がるぐるるっ!」(←訳:もしかしてっ!!)

 著者・高野さんは綴ります。
 ドフトエフスキーさんが語り得なかった《その後》を。

 原典作者・ドフトエフスキーさんが望んだ通り、
 それは13年後。

 カラマーゾフ兄弟の次兄イワンさんは、
 未解決事件を調査する特別捜査官になっていました。
 数々の事件捜査で敏腕ぶりを発揮したイワンさんは、
 何かに導かれるように、
 それとも必然であるかのように、
 昔日のカラマーゾフ家に起こった《事件》の
 再捜査に取り組むことになるのです。

  イワンさんの父、フョードル・カラマーゾフ氏を殺めたのは、何者か?

  当時の審判は、正しかったのか?

「こんなんなァ、そうさでス!」
「ぐるぐるるる?」(←訳:答えは出るの?)

 崩壊の予兆を見せる帝政、
 影の中で暗躍する革命組織、
 世情と同調するかのように、
 捜査官イワンさんの心も揺れ動きます。
 《カラマーゾフ家の人びと》の物語は、
 どのような結末を迎えるのか――

「ちからわざのォ~!」
「がるがるるぐる!」(←訳:大河ドラマだね!)

 原典『カラマーゾフの兄弟』を読んでいなくとも、
 充分に楽しめるエンタ作品です♪
 活字マニアの皆さまはぜひ挑戦されたし!
 そして、チャレンジャーな著者・高野さんに盛大な拍手を~!



  
 
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クリスマスベアを探せ・3!

2012-11-28 22:59:30 | くま
 こんにちは、ネーさです。
 読書タイムをちょいっとお休みして、
 今日も懲りずに探しちゃいましょう《クリスマスベア》くんたちを~♪

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 さッそくゥ、はッけーんッ♪」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!ホワホワです!)

 では参りましょう!
 クリスマスベア☆ギャラリーへ~♪

  

 おお! 一番手は白いベアちゃん!

「きんいろのォおほしさまをォだッこしてるのでス!」

  

「ぐる~がっるる~!」(←訳:わあ~小っこい~!)

 ちびちびベアちゃんは音楽隊の制服姿!ラッパを持ってます♪

  

「おほゥ~♪ さんたさんッ♪」

 連れて歩きたいサンタ服のミニベアくんですよ。

  

「ぐるがるぐるるる~!」(←訳:お菓子がついてる~!)

 お菓子付きのベアくんには、トナカイの角つき帽子も付いてます~♪

  

「……もこもこもふふッ??」

 上の画像のベアくんは……クマなのか?おサルさんか?ウサギちゃんなのか?
 それとも未確認生物なのか?……少々迷うところですが……
 たぶんクマ一族、ってことで。

  

「がるぐるる!」(←訳:目が可愛い!)

 この子はハンドマペットちゃんみたいね♪
 冬の国から来た子どもたちの友、でしょうか♪

「……あれッ??
 こッちはァ、くまじゃァないィよゥ~??」

  

 こちらはオルゴールなんですよ♪
 レトロなTV型BOXの中に造られた冬景色と、
 音楽に乗ってコトコト走る赤い機関車は、
 鉄道マニアさんへのプレゼントにいかが~♪♪

  

「がっるるるぐるーるー!」(←訳:こっちにはスヌーピー!)

 ええ、こちらのTV型BOXでは、
 スヌーピーくんたち《ピーナツ》の面々が野球をしているようね。
 そして、下の画像は……

  

 これぞサンタクロース!な赤い配送車型オルゴール!

「わッほゥ!
 ぷれぜんとォ、はいたつちゅうゥ~でスかッ♪」
「ぐるるがるるがる!」(←訳:悪路もなんのその!)

 寒波が厳しさを増してきました。
 活字マニアの皆さまもサンタさんも、
 お気を付けて~!


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~ 今日はどこまで、歩こうか ~

2012-11-27 23:11:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 きょうはァ、ふじさんがァ、びゅーてぃほォー!」
「がるる!ぐるぐるがるる!」(←訳:虎です!絶景富嶽でした!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の空気は特別にきれいだったのかしら、
 白く雪をいただいた富士の峰がここ・東京八王子からもよく見えましたよ♪

「なんだかぁ、いいことッ、ありそうゥッ!」
「ぐる!」(←訳:だね!)

 ほっこり気分にさせてくれるのは、
 この御本も同じですよ♪
 本日の読書タイムは、はい、こちらを、どうぞ~!

  



 
                ―― とにかく散歩いたしましょう ――



 
 著者は小川洋子さん、2012年7月に発行されました。
 先日は、小川さんの小説作品『最果てアーケード』を御紹介いたしましたが、
 こちらはエッセイ作品です。
 2008年6月10日~2012年3月14日の間、
 『毎日新聞』に毎月一度連載されていた
 《楽あれば苦あり》を改題して――

「さんぽのォ、ごほんがァ、できましたッ♪」
「がるぐる~がる!」(←訳:いいよね~散歩!)

 あのですね、
 散歩専門書とか散歩指南書ではないんですよ、この御本は。
 散歩について書かれた作品もありますが、
 小川さんの興味と視線は
 も~っと広く、
 ずんずんと外へ、
 時にはじっくりと内側へ向かいます。

 『本棚の模様替え』――
 活字マニアさんなら経験がおありでしょう、
 書棚の整理をしていて久しぶりに読み直した本のストーリーが
 ……なんだか違ってるんです、記憶の中のそれとは。

「ううッ、あるかもォッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:あります心当たり!)

 『ふと、どこからともなく』――
 或る日、《ふと》やってくるもの。
 何処からともなく、《ふと》。
 そんな風に、
 チェスの駒が小川さんのもとに転がり落ちてきて、
 500枚に及ぶ《少年がたたひたすらチェスをしているだけの小説》が
 誕生したのでした。

 『浮き輪クッキーが戻ってきた』――
 甘く、ちょっぴり切なく、
 けれど読み手の私たちは大いに共感しちゃう幼少時の想いと、
 小さな奇跡……。

「あッ!
 やッとォ、わんこがァ、でてきたでスゥ!」
「がるがるぐるる?!?」(←訳:いよいよお散歩?!?)

 小川さんと一緒に散歩をするのは、
 ラブラドール犬のラブ君です。

 朝夕、毎日毎日、ラブ君とお散歩。
 インフルエンザで40度近い熱があった日も、
 台風で暴風雨警報が出されていた日も、
 小川さんとラブ君はともに歩きました。

 ワンコと歩く作家さん……。
 なぜか私ネーさ、
 京都の『哲学の道』を想い起こしました。
 サクラの春も、
 冬の雪も、
 なんでもないことのように、
 作家さんとワンコは連れ立って、歩く、歩く……

 思索しながら、
 ワールドカップのサッカー選手のように
 誇らしい気持ちになりながら。

「のぼれッ、さかみちィ!」
「がるるぅ!」(←訳:よいしょ!)

 御本の題名の意味は、
 『あとがき』で明かされます。
 小川さんが《散歩》を必要とする理由も。

 表紙装画は、寺田順三さんによる可愛いラブ君♪
 好奇心いっぱい?なこのラブ君が描かれたこの御本を、
 ぜひ手に取ってみてくださいね~!

「きょうはァ、どこまでェ、あるこうかッ♪」
「ぐる!がるるるぐるがる!」(←訳:さあ!お散歩タイムです!)


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ロケットも美女も怪獣も火星人も!

2012-11-26 23:07:54 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 むッふゥ~! さむいィ~ッ!」
「がるる!ぐるぐるる!」(←訳:虎です!冬の雨だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 連休明けの関東全域は、雨だし~寒いし~…。
 ならば“晴耕雨読”で、どっぷり読書タイムです!
 本日は、活字マニア諸氏必見の、こちらを、どうぞ~♪

  


 
             ―― SF挿絵画家の時代 ――


 
 著者は大橋博之さん、2012年9月に発行されました。
 前回・前々回の二回に渡って御紹介いたアニメ映画『放課後ミッドナイターズ』は
 広義での《SF》ともいえる映像作品でしたが、
 この御本も、《SF》ジャンルで異彩を放つノンフィクション作品です。

「ろけッとォ! うちゅうひこうしィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:怪獣に美女!)
「うちゅうゥすてーしょんッ!」

 そうね、
 そういった《SF》的世界の情景を、
 挿絵という形で視覚化し、
 読み手の想像力を一段と刺激する――

 簡単そうに見えて、実際は非常に難しいお仕事ですよね。
 この世に存在しないものを
 筆一本で創出するのですから。

「ふでいッぽんッ??」
「がるがっるるるー?」(←訳:CGじゃなくてー?)

 この御本で掲載&紹介されているのは、
 主に昭和30年代~昭和60年代まで、
 日本の《SFアート》を支えてきた画家さんたち!

 昭和30年代には、もちろんありませんでした。
 Macもウィンドウズもフォトショップも。
 著者・大橋さんが『SF黎明期』としている昭和30~40年代、
 『SF興隆期』の昭和40~50年代、
 『SF浸透期』の昭和50~60年代の画家さんたちは、
 皆さんおしなべて画筆派。
 『SF新生期』とする昭和60年代に至って、
 ようやくデジタル加工の気配が生まれます。
 それまでは、
 ロケットもパワードスーツもすべて手描きよ!
 手描き~!!

「でもォ、そのあじわいィがァ、よいィのでス!」
「がるがるぐるるがる!」(←訳:手描きの怪獣もいい!)

 プラモデルのパッケージ画で有名な、
 いっそ《手描きの王》と呼んでしまいたい小松崎茂さん!
 E・R・バローズさん著《火星のプリンセス》日本版の挿絵で知られる
 武部本一郎さん!
 挿絵、またデザインの分野でも活躍された真鍋博さん!
 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』国際版ポスターといえばこの御方!な、
 生頼義範さん!
 《キャプテン・フューチャー》シリーズの水野良太郎さん!
 比類ない美女を描く松本零士さん!
 パワードスーツを日本に定着させたSF画師・加藤直之さん!

 活字マニアさんだけでなく、
 ファンタジー好きさん、
 SF系アニメ好きさん、
 アート好きさんも、きっと、

「これェ、しッてるゥ~!」
「ぐるぐるる!」(←訳:憶えてるよ!)

 と、こころ沸き立つこと間違いなしの労作です♪
 ぜひぜひ、一読を~!


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『ミッドナイターズ』がやって来た!(本編へGO!)

2012-11-25 23:04:47 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今宵は……ふっふっふっふっ♪
 さあ皆さま、準備はよろしゅうございますか~?

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はちみんれもんッ、じゅんびおッけー!」
「がるる!ぐーるるがっるがーるぐるぐる!」(←訳:虎です!チーズ味ポップコーン出来たよ!)

 お好みの飲物とお菓子を用意したなら、
 前回記事でお約束しましたように、
 参りましょう!
 いざ!本編へ~!

  



                 ―― 放課後ミッドナイターズ ――



 
 監督は竹清仁さん、脚本は小森陽一さん/竹清仁さん、2012年11月にDVD/ブルーレイ版が発行されました。
 『AFTER SCHOOL MIDNIGHTERS』と英語題名が付されています。
 パッケージのイラストからお分かりでしょうか、
 CGと、モーションピクチャーを多用したこのアニメーション作品は……

 敢えて映画のジャンルでいうなら、
 由緒正しき
 《マッドサイエンティスト》ストーリー!

「まッどォ??」
「ぐるるがる~??」(←訳:科学者さん~??)

 映画ファンさんなら解って下さるわよね。
 マッドサイエンティスト――天才だけど頭のネジぶっ飛んじゃった科学者さん!
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク(博士)や、
 最近では『フランケンウィニー』のヴィクター少年も
 その系統に属する存在でしょう。

 そして……
 歴史と伝統を誇る名門・聖クレア小学校の理科室に
 ひっそりと巣食う、いえ、暮らしている《彼》もまた、
 稀代のマッドサイエンティストであるのです。
 彼の名は……

 キュンストレーキ(KUNSTLIJK)!!

「やぽォゥッ! きゅんさまァ~ッ!」
「がっるる~っ!」(←訳:キュン様~っ!)

 もっとも、小学校の先生たち生徒さんたちは誰ひとり、
 キュンストレーキことキュン様が
 マッドサイエンティストなのだとは知りません。

 そう、
 キュン様は、《人体模型》……!!

 肺やら心臓やら胃やら肝臓やらが
 人体のどこにあるかをチビっ子たちに教えてくれる、
 あの!人体模型、なのです。

「きゃぱぱァ~ッ! こわいィ~ッ♪」
「ぐるるがるる~っ!」(←訳:怖くてステキ~っ!)

 昼間はもの言わぬ人体模型、
 しかし校内に人影絶える夜ともなれば、
 かたり……ことり……
 いえ、ずんずん、どかどか~っ!と動き出すキュン様に、
 実は、なんと!
 空前絶後の危機が迫っていました。

「ぴんちィ、でスかァ??」
「がるるがるる~?」(←訳:どんなどんな~??)

 聖クレア小学校の学校開放日、
 理科室の入口に一枚の紙が貼り出されたのです。
 ……え?

 明日にはここを取り壊す?

 老巧化のため?

「えええェ~ッ? うそォッ!」
「ぐるぐるがる~!」(←訳:そんなんヤダ~!)

 明朝までに何とか策を講じねば!

 キュン様の助手・骨格標本のゴスくんが慌てるのをよそに、
 本性はやっぱりマッドなキュン様の暴走が始まります。
 深夜の小学校に、嗚呼、絶叫がとどろく……!

「きゅんさまァ~ッ!」
「ぐるる~る!」(←訳:ゴスく~ん!)

 んなアホな~!と鼻で嗤われたっていいんです!
 楽しくってたまらない
 キュン様(声:山寺宏一さん)、
 ゴスくん(声:田口浩正さん)の怪演を、
 レンタルもいいけどダウンロードもいいけど、
 出来れば特典映像付きのブルーレイ版で、
 活字マニア諸氏も存分に御堪能くださいな~♪

「それではァ、みなさまッ!」
「がるがるぐるる~!」(←訳:上演開始ですよ~!)


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『ミッドナイターズ』がやって来た!(プロローグ編)

2012-11-24 23:02:57 | ブックス
「こんにちわッ、テエディちゃでスゥ!
 わほゥ! おきゃくさまァでスかッ♪」
「がるる!がるるぐるるー!」(←訳:虎です!レルヒさんだー!)

 こんにちは、ネーさです。
 JR八王子駅改札前で『雪国・湯沢スキー100年』記念キャンペーン中なのは、
 ゆるキャラ最のっぽ♪と噂される《レルヒさん》!
 ……2m50は超えてるわね。

   

「せいたかのッぽさんッ!」
「ぐーるるがるる!」(←訳:ブーツがいいな!)

 各地でスキー場がオープンする季節になったんですね。
 つまり、寒い!
 連休と週末が重なったけど外出はイヤよー!という
 寒がりさんのために、
 本日はDVD作品の御紹介をいたしましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


  
              ―― 放課後ミッドナイターズ ――


「ひゃぱァーッ! でたッ!」
「がるがるっ!」(←訳:出た出たっ!」

 今夏の劇場公開時に拙ブログでも記事にいたしました映画『放課後ミッドナイターズ』が、
 早くもDVD/ブルーレイ化されました!
 上の画像は、外箱パッケージ、
 そして下の画像は……

  

「みゃはははッ♪」
「がるるるるっ♪」

 パッケージ裏面は、レオナルド・ダ・ヴィンチさん作品をパロディ化!
 これよ!こういうのよ!
 こういう笑いが『ミッドナイターズ』のいいところなのよー!

「こッちもォ、へんてこッ♪」

  

 添付のリーフレット表紙では、
 主演のふたりがヤンキー座り~!

「ぐるぐるがるるるる!」(←訳:オマケもついてます!)

  

 上の画像は、初回限定特典なのかしら、
 これは……トランプ!
 絵柄やデザインのあちこちに仕掛けがい~っぱい♪
 こういうオマケも、大歓迎です!

「のみものォ、よしッ!
 ぽッぷこーんッ、よしッ!」
「がるぐっるー!ぐるがるるるー!」(←訳:準備オッケー!上映開始だよー!)

 楽しい装丁やオマケたちに囲まれた本編内容については、
 次回記事にてあらためて御紹介いたします♪
 それまでは、皆さま――

「ふぁんたすてぃッくゥ~なァ、きゅうじつをォ~!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:お過ごしくださいね!)


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― 書き続ける者の、魂 ―

2012-11-23 23:14:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちぇッ、ちぇッ! あめェなんてェ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるがるがる!」(←訳:虎です!お休みなのに残念なお天気!)

 こんにちは、ネーさです。
 勤労感謝の祝日は、
 ダウン・手袋・マフラー!が必要な寒さとなりましたね。
 本日の読書タイムは、
 気候あったかな南を目指して、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  



  
                ―― 天使のゲーム (上巻/下巻) ――



 著者はカルロス・ルイス・サフォンさん、原著は2008年に、画像の日本語版は2012年7月に発行されました。
 スペイン語原題は『EL JUEGO DEL ANGEL』、
 邦訳文庫版は上下巻の2冊に分かれての刊行となっています。

 世界的なベストセラーとなった著者・サフォンさんの作品、
 『風の影』(日本語版は2006年刊)の
 続編……というよりは、姉妹編、と申し上げるべきでしょうか。
 スペインのバルセロナを舞台にした、
 《忘れられた本の墓場》シリーズの第二作です。

「すぺいんのォ、ばるせろなッ??」
「ぐるーるるがるぐる!」(←訳:イメージは南国だね!)

 海に面し、
 ガウディさんの建築で名高い都市・バルセロナ。
 その一角に、『産業の声』新聞社があります。
 
 深夜の編集部フロア。
 煙草の煙とタイプライターの騒音に埋もれるようにして、
 ひとりの若者が机に向かっていました。
 なぜって、
 6時間のうちに、
 物語をひねりださねばならないのです。

 編集の終業間際、
 日曜版の裏面が脱落?!?という事態が発生しました。
 折悪しく、
 代打を務められるような書き手さんは出払っています。

「むむむゥ! きんきゅうじたいィ、でス!」
「がるるぐるる!」(←訳:新聞のピンチ!)

 そこで抜擢されたのが、
 雑用係のダビッド・マルティンさん、17歳。
 
 ダビッドさんは書きます。
 『自分の命でもかかっているかのように』、
 書いては直し、直しては書き。

 そうして、ダビッドさんは得ました。
 10ペセタ!

「ぺせたッ?? おかねでスかッ??」
「ぐるぐるがる~…」(←訳:ということは~…)

 原稿は採用され、
 ダビッドさんはささやかな報酬を手にしたのです!
 それだけじゃありません。
 激励の言葉と、
 部内に机も与えられました!

「すぅごいィッ!」
「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)

 けれど――

  禍福はあざなえる縄のごとし。

 書く喜び、
 読んでもらえる喜び、
 紙面に掲載してもらえる喜びを知って程なく、
 ダビッドさんに投げつけられたのは
 無情な宣告でした。

 連載は打ち切り。
 マルティン、君は……

「くッ、くびィ?!?」
「ぐるるぅ~!」(←訳:そんなぁ~!)

 居場所を失っても、
 でも、書きたい。

 書くために、
 ひたすら書き続けるために、
 ダビッドさんが択った道とは――

「どッ、どうするのッ??」
「がるるがるる??」(←訳:何が始まるの??)

 『センペーレと息子書店』、
 『塔の館』、
 『忘れられた本の墓場』……
 
 『風の影』に登場した様々なモチーフ、言葉、場所が
 この作品にも顔を覗かせます。
 混沌とした、
 けれどとてつもなく魅力的な、
 都市バルセロナの物語は、
 ミステリ好きさんにも歴史好きさんにも、
 そしてノワールドラマ好きな御方にも、おすすめです!
 今年度のベスト本ランキングに
 必ずや名を挙げられる一冊!
 活字マニアの皆さまは、どうか読み逃しなきよう!



 
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ステンドグラスの屋根のもと。

2012-11-22 23:10:37 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 やッほほゥ! れんきゅゥ~でスよッ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!明日はお休み!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日11月23日は勤労感謝の日で祝日……実際には、
 今日もお仕事よ!お休みじゃないのよう!
 という御方も大勢おられることでしょうが、
 気分だけは祝日で!
 本日は、特別な日にふさわしい特別な一冊を御紹介いたしますよ。
 こちらを、どうぞ~!

  



              ―― 最果てアーケード ――



 著者は小川洋子さん、2012年6月に発行されました。
 『BE・LOVE』連載コミック『最果てアーケード』(有永イネさん画)の
 原作として書き下ろされた作品が、この御本です。

「あーけーどォ、でスかァ~♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:お店がずらり!)

 アーケード――
 フランス語ではパッサージュ、だったかしら。
 通路は屋根に覆われていて、
 雨や風の心配をせずに、
 ずらりと並ぶお店をひやかしながら、
 お買い物ができるところ、ですね。
 京都の錦市場あたり、
 大阪では天満橋、
 東京では阿佐ヶ谷や吉祥寺のアーケードが
 よく知られていていますが……

 この御本の“主役”ともいうべきアーケードは、
 《世界で一番小さなアーケード》。
 
 といって、その小ささを売り物にしているわけではありません。
 ギネスに申請するでもなく、
 飾り立てるでもなく、
 薄暗く、ひっそりと目立たないまま、
 はたして営業しているのか、いないのか……?

「むゥ! しつれいィなッ!
 おみせはァ、ちゃんとォ、えいぎょうゥしてまスよゥ!」
「がる!ぐるるるがるがる!」(←訳:ほら!お客さんもいるよ!)

 これは失礼いたしました。
 本当ね、あまりにさりげないので見落としていましたが、
 小さなアーケードは古びてこそいれ、
 多様なお店が営業しているようです。

 物語の語り手――《私》は、
 『父が大家だった』ことから、
 この小さなアーケードで生まれ、育ちました。

「あーけーどはァ、じぶんのォ、おうちッ!」
「ぐるがるがるるぐる!」(←訳:世界にただひとつのね!)

 レース屋さん、
 義眼屋さん、
 揚げたてドーナツの輪っか屋さん、
 レターセットやカードを扱う紙屋さん、
 古今の勲章を売る勲章屋さん……。

 ここまで記せば、分かるひとにはお分かりでしょうか。
 IT? デジタル?
 そんな類のお店は、
 このアーケードに侵入することを許されていないのです。
 世界でたったひとつのものばかりが集まるこの場所には。

「ここにはァ、にあわないィのでス!」
「がるがるるる!」(←訳:必要ないもん!)

 《私》が愛犬と暮らすこのアーケードは、
 はたして本当に
 『最果て』――世界の果てなのでしょうか。
 もしかしたら、こここそが、
 世界の中心であるのかもしれません……。

「ほッきょくのようにィ?」
「ぐるがるがる!」(←訳:南極のように!)

 そう、
 人影が薄くとも、
 ここなしに宇宙は存在し得ない、
 そんな場所。

 短編10作品から成る、
 静かな子守唄のような、
 一瞬の午睡のような、
 《魔法の時》を抱えたものがたり、
 すべての活字マニアさんに、おすすめです!



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~ ヒイラギと新酒の季節 ~

2012-11-21 22:56:11 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……おおッ? そらからァ、きこえるゥ、すずのねはッ?」
「がるる!ぐるがるるるるぐるがるー!」(←訳:虎です!トナカイさんの鈴の音だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 あのね、テディちゃ、虎くんも気が早過ぎるわよ。
 トナカイくんたちが牽くサンタさんの橇がやって来るのは、まだ先のことでしょ。
 ……と、思ったら。
 あらまあっ??

  

「ひゃぽうゥッ! となかいィさんッ!」
「ぐっるるる!」(←訳:光ってるね!)

 2012年のクリスマスディスプレイの流行は、
 トナカイさん、なのでしょうか?
 ここ、JR八王子駅ビルのショッピングセンター『八王子CELEO(セレオ)』では、
 足元にウサギちゃんたちを従えたトナカイさんが、
 あっちにも―― 

  

 こっちにも!

「もふゥ! ここにもォ!」

  

 CELEO6階の『Loft』さん店頭には、
 金ぴかりん♪なサンタクロースさんとトナカイさん♪

「がる!ぐっるがるる!」(←訳:わあ!こっちもだよ!)

  

 真っ赤な鼻の、ではなくて、
 全身真っ赤なトナカイさんもいますね。
 クリスマスベアちゃんには会えませんでしたけど、
 トナカイちゃんの大群?に出会えた記念に、
 さあ、本日の後半はおやつタ~イム!

「みゃはッ♪ おやつゥ~!」
「ぐるがる!」(←訳:久しぶり!)

 は~い♪
 久々のおやつタイムは、ボジョレーヌーヴォーによく似合いそうな、
 こちらを、どうぞ~!

  

 『東ハト』さんの
 《ハーベスト ウェルメイド 4種のチーズ イタリアンピザ味》!

  

「まァるゥ~いィ、びすけッとォ♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:新酒と一緒に!)

 濃過ぎないピザ風味のお味は、
 お酒を飲めない御方も美味しくいただけますよ♪
 午後のおやつ、
 パーティーにもおすすめです!

「あしたはァ、さむそうゥでスッ!」
「がるる、ぐるるぐるがるがる~」(←訳:皆さま、お出掛けするときは~)
「ぼうかんたいさくゥ、ばんぜんにねッ!」
 
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