テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 虫たちよ、鈴々と歌へ ~

2017-10-31 22:12:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 はッぴきィ~はろうィんッ!」
「がるる!ぐっるーがるるぅる!」(←訳:虎です!ハッピーハロウィン!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、ハッピーなハロウィンをお過ごしでしょうか?
 私ネーさは美味しいカボチャプリンをいただきましたので、
 仮装もパレードもドンと来い!な気分ですが、
 はい、今日も読書のお時間がやってまいりました♪
 本日は、読み手さんによっては、

「ひええええェ~ッ!」
「ぐる~っ!」

 と絶叫してしまうかもしれない
 こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



          ―― 蟲(むし)の饗宴 ――



 著者は奥本大三郎(おくもと・だいざぶろう)さん、2017年10月に発行されました。
 『僕はこうして虫屋になった』と副題が付されています。

「……むしィ、でスかッ!」
「がるぅ~…!」(←訳:虫かぁ~…!)

 そう、虫です。
 もしも、この世に、

   虫好き、もしくは、どうにかこうにかだけど虫オッケー!

 な御方と、

   虫ダメ!もう絶対だめ!何が何でもダメだから!

 な御方の、2種類のヒトが存在するとしたなら、
 後者の《虫ダメ…》派さんにとっては鬼門でしかなく、
 反対に前者の《虫オッケー!》派さんにとっては至福の、
 両極端な2つの顔をあわせ持っているのが、
 この御本、なのです。

「ひょうしもォ、すごいィでスねッ!」
「ぐるがるる?」(←訳:これ何の虫?)

 御本の表紙を飾っている、
 見慣れない虫ちゃんは、
 キエリアブラゼミ――マレー半島やボルネオ、スマトラなど
 東南アジアに広く分布するセミの一種です。

 私たち日本人が知るセミとは
 あまり似ていないキエリアブラゼミくんの図譜が描かれたのは
 1800年のこと、でした。

「ふぁァ? せんはッぴゃくゥ??」
「がるるるるる?」(←訳:200年も昔?)

 この御本には、こういった虫を描いた博物画と、
 博物画のテーマに沿ったエッセイ24編、
 そして著者・奥本さんによる『はじめに』『おわりに』の
 ふたつの文章が収録されています。

  フランス文学と、詩人ランボーさんのこと。
  虫随筆を書いたことが、やがて、
  ファーブルさんの『昆虫記』訳業に結びつくこと。
  神話と虫たちのかかわり。

 そうして春夏秋冬ごとに分けられたエッセイの中で、
 たぶん《虫ダメ…》派さんも
 こころ穏やかに読破できそうなのは、
 本文56ページの
 『銀蜻蛉(ギンヤンマ)』。

「ふァいッ! とんぼォならァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:かわいいもんね!)

 日本では、勝ち虫とも呼ばれるトンボくん。

 炎天下の9月、東京。
 古本屋さんの店先で汗だくになっていた奥本さんの前方を、
 何かが飛んでゆく気配がする。

 顔を上げれば、
 ああ、それはトンボ――

 こんなところに、
 ギンヤンマが。

「はやいィ!」
「がる!」(←訳:高い!)

 颯爽と、空高く飛んでゆくギンヤンマくん。

 ファンタジー小説のように美しい場面から始まる
 トンボくんたちに捧げるこの文章、
 きっと、《虫ダメ…》派さんの胸にも響くはず……!

「まずはァ、よにかくゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:読んでみてください!)

 虫たちに、
 虫たちが暮らすこの世界へ寄せる想いの数々。

 エッセイ好きな活字マニアさんには
 ことにおすすめの作品です。
 皆さま、ぜひ、一読を♪



  
 
 
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― 或る出会い、或るニャンコ ―

2017-10-30 22:11:48 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 やきいもォのォ、しーずんッなのでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるぅ!」(←訳:虎です!いや焼き栗でしょ!)

 こんにちは、ネーさです。
 いややいや、お鍋の季節よ!といいたくなるほど
 木枯らしが身に沁みる一日でしたね。
 あったかなお部屋でしっかり防寒したら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらの絵本作品を、どうぞ~!
 
  



          ―― いらないねこ ――



 著者はヒグチユウコさん、2017年9月に発行されました。
 この作品が特集された雑誌『MOE(2107年10月号)』を
 以前に御紹介いたしましたが、
 今日は、あらためてお喋りいたしましょう~♪

「にゃんこォしりーずゥ、さいしんかんッ!」
「ぐるがぅるるる!」(←訳:あのニャンコが!)
「おとうさんにィ?!?」

 御本の主役は、
 或るお家に暮らすニャンコ――

 あ、ニャンコくんはね、
 猫ではないんです。

 ヌイグルミのネコちゃんで、名前がニャンコ。
 
 そのお家の坊っちゃんに、たいそう大事にされ、
 愛されていて、
 ヌイグルミとしては幸福この上ない毎日を過ごしております。

 なのに、
 出会ってしまったのでした。

「あれはァ、なんだろうゥ?」
「がるるぐるるる?」(←訳:茶色いかたまり?)

 ある日、ある場所で。
 ニャンコくんは草の間に茶色いかたまりを見つけます。
 嫌な予感をおぼえつつ、
 近付いてゆくと……

 ああ、やはり。

 茶色いかたまりは、生まれたばかりの仔猫でした。
 
 3つの、かたまり。
 温かく、やわらかいはずのかたまりは、
 すでに、冷たい……。

「うむッ? ちょッとまッてェ!」
「ぐるるる!」(←訳:この子は!)

 ひとつのかたまりが、すこし動いた?
 まだ息がある!

 動かない2匹の仔猫に
 置いて行かざるを得ないことを心から謝りながら
 ニャンコは走ります。

 急いで、家へ。
 仔猫の生命を救ってくれる誰かを求めて。

 誰か、誰か――

「きんきゅうゥじたいィ、でスからッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ためらうなかれ!)

 小さなひとつのいのちをまもるために、
 ニャンコくんと、
 周囲のヌイグルミたち猫たちは、
 知恵を絞り、チカラを尽くします。

 猫よりも小さなヌイグルミのニャンコくん、
 そのニャンコくんよりもさらに小さな、
 赤ちゃん猫の命は、どうなるのか。

「たすかりィまスかッ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:大きくなれる?)

 『ふたりのねこ』『せかいいちのねこ』に続く
 ニャンコくんのものがたり第3作は、
 もちろんこの『いらないねこ』から読み始めても、
 ニャンコくんの愛らしさ、健気さに
 胸を打たれますが、
 『ふたりのねこ』から読み進めてゆくと
 特別な感慨が味わえます。

 書店さんでは、
 児童書・絵本のコーナーに配されているこの作品を、
 大人さんもチビっ子ちゃんたちも、
 男性も女性も、
 どうか、手に取ってみてくださいな♪

「おすすめェでスよゥ~!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:犬派の皆さまもぜひ!!)
 
 
 
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想いは、五年越し?

2017-10-29 22:09:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きたさんぶらッくゥ、やりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるぐる~!」(←訳:虎です!秋の天皇賞勝利~!)

 こんにちは、ネーさです。
 馬券を買ったこともないのですが、
 キタサンブラックくんの春秋連覇に拍手いたしましたよ♪
 本日の読書タイムは、その勢いをありがたくいただいて、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



         ―― 竜宮城と七夕さま ――



 著者は浅田次郎(あさだ・じろう)さん、2017年6月に発行されました。
 時代小説も現代小説も、
 キタサンブラックくんを乗りこなす武豊さんのように
 鮮やかに書き綴る著者・浅田さん――
 昨年からはTVドラマ化された『一路』が好評、
 文庫版『一路』もまた大好評となっていますけれど、
 こちらの御本は、全40編から成るエッセイ集です。

「わらえまスゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:大笑いです!)

 小説作品の端々に、いえ、そこここに
 くすり、うふふ、と
 つい笑ってしまう要素を織り込んでいる浅田さん。

 どうやらエッセイになると、
 堂々と胸を張って
 読み手を笑わせようと企んでいるようです。

 たとえば、こちら――本文46ページの
 『続・しろくま綺譚』
 なんていかがでしょうか。

「むゥ? しろくまッてェ?」
「がるぅるるぐるがる!」(←訳:熊じゃないクマだよ!)

 そう、浅田さんの思考を占領しているのは、
 鹿児島名物のかき氷《しろくま》です。

 5年前のこと、
 夏の鹿児島市を訪れた浅田さんは
 食べたくて食べたくてたまらなかった《しろくま》を、
 悲しいかな、食べそびれてしまいました……

「くやしィ!」
「ぐるるる!」(←訳:恨めしい!)

 あの日の恨みつらみを、今こそ晴らそうではないか。

 5年の歳月は浅田さんの《しろくま》への想いを減ずるどころか、
 むしろ熱く掻き立てていたのでした。

 食べる! 今回こそ食べる!と
 隣県を訪問した後、
 《しろくま》を食べるためだけに、 
 ただそれだけのために、
 鹿児島市へと足を延ばします。

 ふんわり白いかき氷に、
 フルーツが盛られ、
 お店オリジナルの練乳で有名な《しろくま》の本家
 『天文館むじゃき』。

 駅からのアクセス、確認。
 営業時間も、しっかり確認しました!

「よォしッ! ゆきィましょうゥ!」
「がるぐるるぅる!」(←訳:注文しましょう!)

 ターゲット、ロックオン!

 はたして、浅田さんは五年越しの願いを叶え、
 《しろくま》を食すことが出来るのか――

「えッせいィなのにィ?」
「ぐるるるる?」(←訳:サスペンス?)

 一方、表題作品『竜宮城と七夕さま』で
 浅田さんが深く深~く考察するのは、

  《浦島太郎は竜宮城で何を食ったのか》。

「あれッ? そういえばァ~」
「がるぐるるるるがるる?」(←訳:それ聞いたことないね?)

 ここでも、読み手を笑わせながら
 こっそり、ひっそり、浅田さんは提示します。

 浦島太郎の説話・伝説の、本質。
 “ものがたり”とは、どういうものなのかを。

「たのしみかたァ、いろいろッ♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:面白さも色々!)

 浅田さんの小説は読んだことあるけど
 エッセイは読んだことないわ、という御方も
 どうか、ぜひぜひ一読を。
 激おすすめの逸品ですよ~♪ 
 
 
 
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あの美術館で、あの監督さん!

2017-10-28 22:13:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~? ぱれーどォはァ?」
「がるる!ぐるるるる?」(←訳:虎です!マラソンは?)

 こんにちは、ネーさです。
 またまたしても日曜日に台風?
 ハロウィンのパレードや横浜のマラソンは催行されるの?と
 気持ちも凹む10月最後の週末となりましたが、
 読書タイムをサボって本日お送りする展覧会情報は、
 アニメ好きさんには嬉しい企画展ですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



           ―― 新海誠 展 ――



 東京・六本木の新国立美術館企画展示室2Eにて、
 会期は2017年11月11日~12月18日(火曜休館)、
 『Exhibition of Shinkai Makoto』と英語題名が付されています。

「わァおゥ! こくりつゥびじゅつかんッでェ?」
「ぐっるるっるー!」(←訳:すっごいねー!)

 ええ、漫画やアニメのジャンルのクリエイターさんが
 国立の美術館で堂々と個展開催!っていうのは、
 なかなかレアな現象だわね。
 
 そんな“稀少”で“貴重”な展覧会の見どころは――
 
「それはァ、たぶんッ!」
「がるる!」(←訳:アレだ!)
 
  

 はい、申すまでもありません、
 新海さん監督による、
 『君の名は。』
 『秒速5センチメートル』
 『星を追う子ども』
 『雲のむこう』
 『ほしのこえ』
 『言の葉の庭』
 各作品の原画、レイアウト図、
 コンセプトボートなどの資料や――

  

 『君の名は。』で背景に使われたカラー画など
 映像制作の舞台裏が一挙公開!

「このォ、しきさいィ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:青がいいんだ!)
 
 キーワードで読み解く作品世界、
 新海誠さんと時代背景、
 世界に広がる新海誠作品
 といったパートでも、
 ファンの皆さんは
 こころ躍らせることでしょう、が。

 いま、いちばん新海さんに訊ねてみたいのは――
 
  

「あのうッ! かんとくゥさんッ!」
「がるるぐるるる?」(←訳:新作のご予定は?)

 遠からず、その答えが得られますように、と
 小さくつぶやきたくなるこの展覧会は
 新海さんのデビュー15周年と
 新国立美術館開館10周年を記念する特別展でもあります。

 また、発売中の
 前売りセット券詳細については
 特設HPを参照してくださいね。

「おとくなァ、まえうりィちけッとォ!」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:開幕前に入手しよう!)




    さて、本日の〆は、やはり美味しいオマケ画像で!
   
    『東ハト』さんの秋の新作
    《オールレーズンサンド ホワイトチョコ》♪
   「うむッ♪ぶどうゥがァ~♪」
   「がっるる!」(←訳:秋っぽい!)
    台風にもメゲず、日々の寒暖差にもマケず、
    どうか皆さま、穏やかな休日を。



   
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~ ものがたりの原野をゆけ ~

2017-10-27 21:59:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゅうまつはァ、ぱれーどォでスかァ?」
「がるる!ぐるるぅるがるるる!」(←訳:虎です!ハロウィンだもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハロウィン直近の週末となりましたね♪
 お天気良好ならパレードへ、
 お外に出られないなら自宅でパーティ、という方々も、
 さあ、仮装の準備をしながら、
 こちらの御本で、読書タイムを、どうぞ~♪

  



  ―― 荒俣宏妖怪探偵団 ニッポン見聞録 東北編 ――



 著者は荒俣宏さん、荻野慎諧さん、峰守ひろかずさん、
 2017年9月に発行されました。
 おほほ♪ いかがです? 
 ハロウィンらし~い《妖怪》ノンフィクション作品ですよ。

「のッ、のんふぃくしょんッ??」
「ぐるるるるるっがるる!」(←訳:出たんですかっ妖怪が!)

 出るんでしょうか。
 それともまさか、捕まえちゃうんでしょうか。

 そんな期待さえ抱いてしまう
 妖怪大好き人間の一団が向かうのは
 御本の題名にもありますように、
 東北、です。

 そして、東北といえば、
 活字マニアさんならば
 あの作品を思い浮かべることでしょう。

「ふァいッ! それはァ、たぶんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:不朽の名作!)

 柳田國男さんの『遠野物語』。

 佐々木喜善(ささき・きぜん)さんが収集した
 岩手の遠野地方に伝わる話を聞き、
 柳田さんが著したこの御本は、
 日本民俗学史上で特別な意味を持っています。

 当然、東北へ向かう妖怪探偵団の団員さんたちも、
 『遠野物語』を念頭に置いて 
 行動するもの、と思いきや。

 妖怪博士・荒俣さんは言うのです。

  柳田國男さんと遠野物語?
  それはどうかな。
  まずは佐々木喜善さんと、
  あとは宮沢賢治だよね。

「ほへッ?」
「ぐるっ?」

 著者のひとり・峰守さん、
 そう聞かされて戸惑います。

 佐々木喜善さんと、宮沢賢治さん?
 童話作家の宮沢さんが、妖怪につながる……?

「ぎんがァてつどうゥがァ?」
「がるるぐる?」(←訳:妖しの国へ?)

 『遠野物語』を読まずに、
 遠野の不思議を探る――

 荒俣さんの狙いはそこにありました。
 柳田さんの目線&見方ではなく、
 物語の“原野”へ。

 岩手を巡り、
 河童を訪ね、
 恐竜の化石に関心し、
 ザシキワラシを考察し、
 ゲストの専門家さんたちとともに
 妖しの声に耳を傾ける。

「きこえェましたでスかっ?」
「ぐるるるるる?」(←訳:視えましたか?)

 妖怪探偵団の皆さんが
 旅の折々で何者に出会うのかは、
 はい、読んでのお楽しみですよ。

 民俗誌や妖怪画好きな方々、
 歴史好きな方々にはおすすめの
 博物学ノンフィクション、
 ハロウィン前の休日に、
 皆さま、ぜひ♪
 

 
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イノチの色。

2017-10-26 22:13:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、きれいなァゆうやけェ~だッたでのスゥ!」
「がるる!ぐるっるがるる!」(←訳:虎です!晴天っていいね!)

 こんにちは、ネーさです。
 薄紫の夕空に浮かぶほんわり細いお月さまを仰いだ今日は、
 読書タイムもパステルカラー……じゃなくて!
 ショッキングピンク!
 ウルトラマリン!
 レモンイエロー!
 と原色尽くしの図鑑を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



        ―― 世界の原色の鳥図鑑 ――



 監修は川上和人(かわかみ・かずと)さん、
 解説は柴田佳秀(しばた・よしひで)さん、2017年9月に発行されました。

 縦27㎝×横22㎝、厚みもどっしり3㎝!
 大判サイズのこの御本には
 有り得ないような色調の鳥さんたち
 約220種のお写真がドーンと!

「こッ、これェ、ほんものォでスかァ??」
「ぐるがぅるるるる?」(←訳:加工じゃないんだ?)

 私ネーさも、ええ、そう思っちゃっいました。
 表紙の赤い鳥くんは
 ベニフウキンチョウ――
 主にブラジルの森や草地、農地、住宅地などに住む、
 全長18㎝ほどの小鳥くんなのですが、
 ……鮮烈すぎる赤い色は、本物!

 加工でも何でもなく、ホントに赤い!んですって。

 あ、ちなみにメスのベニフウキンチョウは
 茶色で地味、なのだそうです。

「うむむゥ、そこらへんはァ~」
「がるるる……」(←訳:リアルだ……)

 赤がいれば、ピンクもいる。
 ピンクがいれば、ブルーも、
 それにイエローの鳥たちもいる。

 この御本では、鳥たちを生息地ではなく、
 大きく四つの《色》に分けて紹介しています。

 分布地域の点からは、やはり
 温帯よりも熱帯に棲息する鳥ちゃんが多いかしらね。
 
「たしかにィ、にほんッではァ~」
「ぐるるがるぐるるがる!」(←訳:派手な鳥は少数派です!)

 少数派ということに関しては、
 ブルーよりもイエローよりも、
 ピンクの鳥たちがレア度で目立ちまくってます。

 セグロサンショクビタキ……お人形みたいだわ!
 ヒマラヤに住むマミジロマシコ……漫画『ワンピース』に出てきそう!
 アンデスフラミンゴの群れ……もう殆どCG?

「いッたいィ、なにをォどうしたらァ?」
「がるるぐるがるる~?」(←訳:こんな色になるの~?)

 なぜ、この鳥たちはこんな色をしているんでしょう?

 野生の世界で、
 このように派手ハデな色に生まれつくことは
 マイナスなのではないか?

 すぐ捕食者に見つけられて、食べられちゃうのでは?

 その疑問に答えてくれるのは、
 御本巻末に収録されている
 川上和人さんの
 『秒速30万キロのラブレター』と
 『黒の魅惑と、黒の魔力』。

 今年の読書界を席巻する川上さんの著書
 『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』
 を彷彿させる楽しい語り口で、
 鳥たちの痛切なる想いというか悲願というか、
 “派手であること”の存在理由を
 解き明かしてくださいます。

「ふむむゥ! こういうゥりゆうゥがァ~」
「ぐるるる!!」(←訳:あるんだ!!)

 楽しく面白いだけではなく、
 鳥たちの《生命》を思い遣る
 言の葉の美しさ。
 
 川上さんの文章を読み、
 そしてまた巻頭から鳥たちの写真を見直してゆけば、
 そこからまた、
 新たな《生命》の羽根がはばたいてゆく――

「どんなァいろでもォ~」
「がるるぐるる!」(←訳:みんな可愛い!)

 動物写真好きな御方に、
 川上さんのファンの方々にもおすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 皆さま、ぜひ♪
 
 
 
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― 必見の金字塔 ―

2017-10-25 22:13:56 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 りんごにィ、かきィ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!梨は終わり?)

 こんにちは、ネーさです。
 葡萄と梨は少数派に、
 林檎と柿がフルーツ売り場で増えてゆく食欲の、
 いえ、えへん、アートの秋ですから、
 さあ、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 魅惑のドールハウス展 ――



 愛知県岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館にて、
 会期は2017年9月30日~11月26日(毎週月曜と11/24は休館)、
 『世界二大コレクションを中心に』と副題が付されています。

「ふァ~? あいちィけんッ??」
「ぐるる~!」(←訳:遠いよ~!)

 そうね、関東圏にお住まいの方々、
 多摩っ子の私たちには
 ちょっと遠いんですけれど、
 それを承知の上で!

 ドールハウス愛好家さんは見逃せない展覧会が
 愛知県岡崎市で開催中です!
 
  

 ドールハウス――人形の家。

 日本では、あまり馴染みがないかもしれませんが、
 欧米では割とメジャーな、
 “大人”の趣味であり、道楽なんです。

 そもそも、精巧なミニチュア家具や、
 小指の爪サイズのお皿、グラスなんていうモノは、
 お子ちゃまには到底作れない美術工芸品なのよ。

「ふむゥ? そうゥいわれればァ~」
「がるぐるる~」(←訳:そうだけど~)

  

 この展覧会に出品されるのは、
 英国のヴィヴィアン・グリーンコレクションと
 米国のモッツ・ミニチュアコレクション。

 愛好家諸氏から
 世界二大コレクションと呼ばれ、リスペクトされている
 最高のドールハウスコレクションです。

「どれもォ、きちょうひんッ、でスねッ♪」
「ぐる&がるるー!」(←訳:ワン&オンリー!)

  

 私ネーさが特に注目しているのは、↑こちらの作品です。

 『モッツ雑貨店(MOTT'S GENERAL STORE)』(1900年代初期作)
 という題名のこのドールハウス、
 米国アイオワ州に実在した
 一軒の雑貨屋さんを再現したものです。
 たしかNHK《美の壺》でも紹介された
 ドールハウス界の金字塔なのよね。

 100年以上前の、
 小さな雑貨屋さんが丸ごと保存されている……
 棚に並ぶ商品も、ディスプレイの方法も、
 壁のポスターも、
 みんな昔のまま……

「よくぞォ、にほんまでッ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:来てくれました!)

 東京に巡回してきてくれないかな~と
 私ネーさ、切望しておりますが、
 岡崎市近隣にお住まいのドールハウス愛好家さんは、
 ぜひぜひ、展覧会へお出掛けしてみてくださいね♪

 

 
 
    では、美味しいオマケ画像も、ここで!
   
    『メリーチョコレートカムパニー』さんの
    《ミルフィーユ》をいただいちゃいましたよ♪♪
   
    「おおォ~♪」
    「ぐる~♪」
    チョコレート盛り盛りのパイ菓子3種類入り、
    どれも美味しくて
    おやつに、お土産に、おすすめです!
    
    
    
    
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長編、初見参!

2017-10-24 22:12:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふうぎりィはァ、もうすぐゥでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!期待と心配と!)

 こんにちは、ネーさです。
 大々々好きな映画の続編『ブレードランナー2049』が
 10月27日に公開されます、が……
 ええ、ファンとしては非常に不安です。
 心配でハラハラしております。
 なので、せめて本日の読書タイムでは、
 “保証付きの続編”を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― 化学探偵Mr.キュリー 6 ――



 著者は喜多喜久(きた・よしひさ)さん、2017年6月に発行されました。
 科学ならぬ化学ミステリを謳う《Mr.キュリー》シリーズ、
 その第六作品目となるこの御本は
 初の長編作品です!

「ほわわッ! ちょうへんッ?!?」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:あの先生が長編!)

 四宮(しのみや)大学の理学部の准教授、
 沖野春彦(おきの・はるひこ)さんは
 『キュリー』という名字のフランス人を祖父に持つことから、
 Mr.キュリーと呼ばれています。

 沖野さん自身は、あんまりね、
 そのニックネームが好きじゃないんですけれど、
 お祖父ちゃんの遺伝なのでしょう、
 彫の深い顔立ち、
 高い鼻梁は――

「おにあいィでスよゥ!」
「がぅるーっるぐるるる!」(←訳:キュリーって呼び名は!)

 もちろん、沖野さんの頭脳も
 ニックネームに相応しい切れ味を度々発揮し、
 四宮大学の庶務課の
 七瀬舞衣(ななせ・まい)さんが持ち込む
 珍現象やら、
 厄介事やらを
 解決してくれたりもします。

「たへんッなんでスよねェ~」
「ぐるるがるるぐる~」(←訳:いつもご苦労さま~)

 では、今回は、どんな面倒事が
 沖野准教授の研究室に持ち込まれ、
 いえ、歩いてきたかというと。

「あるいてェ?」
「がるるぐるる?」(←訳:歩いて来たの?)

 ええ、歩いてきたんですよ、彼女は。

 もっと正確に言うなら、
 飛行機に乗って、
 アメリカの大学から四宮大学へやって来たのでした。

 お名前はエリー・マイヤーズさん。

 飛び級で大学に進学したので、
 年齢はまだ16歳、という
 優秀な学生さんです。

「……それにィしてはァ??」
「ぐるるがる?」(←訳:様子がヘン?)

 エリーさん、
 超がつきそうな人嫌い?
 七瀬さんと、沖野先生とも
 目を合わそうとしません。

 しかも、すぐ迷子になっちゃう?

「それはァ、まさしくゥ~」
「がるるぐる!」(←訳:事件の予感!)

 なぜ、優秀な学生さんが、
 留学先に、他でもない四宮大学を選んだのか。

 そこには何か、深遠な理由があるのか。

 七瀬さんの好奇心が動き出します――

「つきとめないィとねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ホントのことを!)

 ネタをばらしてしまうことになるので
 これ以上は記せませんが、
 科学&化学好きな理系さんにも
 ミステリ好きな文系さんにも
 楽しく読めるミステリ作品です。

 長編初挑戦となる沖野先生の活躍を、
 秋の読書タイムに、
 皆さま、ぜひ、一読を~♪

  
 
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迷子の途上で。

2017-10-23 22:11:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~…ぴんちィ、だッしゅつゥ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!泣きそうでした!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、御無事でしょうか。
 台風による豪雨で我が家のすぐ裏手の川は氾濫寸前……
 不安と心配の一夜を切り抜け、ぐったりしております。
 今後は秋らしいお天気が続いてくれることを願いながら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらのエンタな動物フィクション作品を、どうぞ~!

  



        ―― モモンガの件はおまかせを ――



 著者は似鳥鶏(にたとり・けい)さん、2017年5月に発行されました。
 『午後からはワニ日和』『ダチョウは軽車両に該当します』
 『迷いアルパカ拾いました』に続く
 人気の《楓ヶ丘動物園》シリーズの第四作となるこの御本は、
 やっぱりね~出るのよね~♪

「えェッ? おばけがッ?」
「ぐぅるるるー!」(←訳:じゃなくてー!)

 前回記事では、国立西洋美術館や東京文化会館など、
 上野のモダン建築についてお喋りしましたけど、
 もうひとつ、上野にある有名な場所といえば、
 はい、そうです、上野動物園!

 私ネーさ、最近は上野動物園のSNSを拝読していて、
 その面白さにお腹を抱えて笑うこともあります。
 おチビパンダちゃんをはじめ、
 ツチブタくん、ハシビロコウくん、
 サンショウウオちゃん、木曽馬くん、ゴリラの一家、
 アルマジロくん……
 
 同じように、楓ヶ丘動物園にも
 たくさんの種類の動物たちがるのですが、
 その中でも、最も珍しいのは。

「ふァいッ!(←スチャっと挙手!)
 テディちゃ、わかりィまスゥ!」
「がるる~」(←訳:答えは~)
「しいくいんッさんッ!」

 はい、正解~!
 
 楓ヶ丘動物園で最も珍奇な、
 他に類例を見ないものは――飼育員さん。

 この物語の語り手・桃本(もももと)くんこと通称『桃くん』、
 桃くんの同僚の服部(はっとり)くんや七森(ななもり)さん、
 獣医さんの鴇(とき)先生、
 といった顔触れが集まると……何かが起こる!

「きょうもォ、じけんがッ?」
「ぐるるっ?」(←訳:マジでっ?)

 それはなんということもない、
 河川敷の緑地での
 バーベキュー、のはずでした。

 お肉は足りてる、
 でもお野菜が少ないかな?
 じゃあ買い出しに行こうか、と
 桃くんと服部くんは近所のスーパーマーケットへ出かけ、
 道を間違えたりしながらの、
 緑地への帰り道で。

 ふと見かけた、
 柴犬のしぐさに桃くんと服部くんは足を止めます。

「あやしィ!」
「がるる!」(←訳:変です!)

 飼い主さんと散歩する、一匹の柴犬くん。

 そのシッポの下げ方。
 小さな鳴き声。
 引っ張られ方。

 妙だ。
 断然、妙だ!

「ふつーじゃないィのでス!」
「ぐるがるぐるるがる!」(←訳:事件いや大事件だよ!)

 ワンコのわずかな反応から
 大事件の発生を読み取った桃くんたちは、
 猛然と行動に写ります。

 はたして、柴犬くんのしぐさの意味とは?
 桃くんたちが見出した事件とは?

 緊迫の第一話『いつもと違うお散歩コース』、
 『密室のニャー』
 『証人ただいま滑空中』
 『愛玩動物』
 の全4話から成る連作短編“動物”ミステリ、
 動物&動物園好きな活字マニアさんは
 必読ですよ~♪

「がんばれェ、しいくいんさんッ!」
「がるるぐるるがるるー!」(←訳:動物とともに闘おうー!)

 ぷふふっと笑える物語をお探しの御方も、ぜひ♪ 
 
  
 
 
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東京、あっちにも&こっちにも。

2017-10-22 21:47:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス! 
 またもォ、あめのなかァ、がんばりィましたでスゥ!」
「がるるぐるぐるー!」(←訳:虎です!走れ走れー!)

 こんにちは、ネーさです。
 雨天決行の《ジャパンカップ サイクルロードレース》は
 マルコ・カノラさん(NIPPOヴィーニファンティーニ所属)!
 大会史上初となるクリテリウムとロードレースの連続優勝達成です!
 カノラさん、おめでとうございます!
 そして選手の皆さん、スタッフさん、観客さん、お疲れさまでしたー!
 私たちも雨にも負けず奮闘したカノラさんを見習って、
 台風に負けない本日の読書タイムを、さあ、どうぞ~♪

  



         ―― 東京モダン建築さんぽ ――



 著者は倉方俊輔(くらかた・しゅんすけ)さん、写真は下村しのぶさん、
 2017年9月に発行されました。
 『Modern Building TOKYO』と英語題名が付されています。

「えェ~とォ、もだんッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:現代の建築?)

 御本の冒頭に掲げた
 『モダン建築への誘い』という文章で、
 著者・倉方さんはこう述べておられます。

   『モダン』とは『ちょうど今』の意。

   近代主義の意味を持つモダニズム建築ではなく、
   もっとシンプルに、モダン。

   第二次大戦後に花開いた、
   “最小で最大効果”、
   “見たこともない形”
   “組み立て感を表現”
   “人の動きを感じさせる”建築たち――

「ふゥむッ? たとえばァ?」
「がるるぐるる!」(←訳:昭和の名ビル!)

 本文は、建築の存在する場所ごと、
 五つのパートに分れています。

 エリア1は、丸の内・日比谷・新橋。
 エリア2は、渋谷・目黒エリア。
 エリア3は、上野・皇居周辺。
 エリア4は、新宿・四谷。
 エリア5は、世田谷。

 各エリアから、モダン建築の見本、ともいうべき建物を
 挙げてみますと。

 1からは、新橋駅前ビル1・2号館、帝国劇場、日生劇場。
 2からは、乃木会館、東京山手教会。
 3からは、パレスサイドビルディング、東京文化会館。
 4からは、安与ビル、紀伊國屋ビルディング、珈琲ロン。
 5からは、駒沢オリンピック公園体育館・管制塔。

「あはァ! げきじょうゥ、でスかッ♪」
「ぐるるるるがる!」(←訳:見えてきたかも!)

 帝国劇場、日生劇場、東京文化会館、といった建物の
 ホール、階段、内装や照明。

 お写真を眺めていると、
 劇場って美しいものなのだなぁ、と思い、
 モダン建築とはどういうものなのかが
 自然と飲み込めてきますね。

 レトロと呼ぶほど、古びていない。
 実用的で、私たちの身近にあって、
 現在進行形で“使われている”場所。

 私ネーさが特に、なんてきれいなんだ!と感じたのは、
 上野の東京文化会館です。
 エントランスを入ってすぐのホワイエというスペース、
 ホールの壁、螺旋階段、天井の照明……
 設計者はル・コルビュジエさんの弟子・前川國男さん!

「おししょうゥさまのォさくひんもォ~」
「がるぐるる!」(←訳:すぐそばに!)

 東京文化会館から歩いてすぐ、なのは
 前川さんのお師匠さまであるル・コルビュジエさん設計の
 国立西洋美術館。
 ここも見事ですよね!

「きのうゥ、ごしょうかいィしたのでス!」
「ぐるるがぅるるるるるぐるる!」(←訳:北斎とジャポニズム展開催中!)

 昭和史マニアさんにおすすめしたい
 コラム『建築家ものがたり』も収録されていて、
 多数の写真、
 解説の文章と併せながら読んでゆくと
 よりはっきりとモダン建築の輪郭が見えてきます。

 東京に通勤・通学する方々、
 東京に住み、暮らしている方々に、
 とても親しい、
 それでいて新鮮さも隠し持つ
 モダン建築の《空間》をガイドしてくれるこの御本、
 アート好きさん、
 建築好きな活字マニアさんは、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪

「おさんぽのォ、おともにもォ~」
「がるるるぐる!」(←訳:おすすめです!)


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