「こんにちわッ、テディちゃでッス!
はッぴきィ~はろうィんッ!」
「がるる!ぐっるーがるるぅる!」(←訳:虎です!ハッピーハロウィン!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、ハッピーなハロウィンをお過ごしでしょうか?
私ネーさは美味しいカボチャプリンをいただきましたので、
仮装もパレードもドンと来い!な気分ですが、
はい、今日も読書のお時間がやってまいりました♪
本日は、読み手さんによっては、
「ひええええェ~ッ!」
「ぐる~っ!」
と絶叫してしまうかもしれない
こちらの御本を、どうぞ~!
―― 蟲(むし)の饗宴 ――
著者は奥本大三郎(おくもと・だいざぶろう)さん、2017年10月に発行されました。
『僕はこうして虫屋になった』と副題が付されています。
「……むしィ、でスかッ!」
「がるぅ~…!」(←訳:虫かぁ~…!)
そう、虫です。
もしも、この世に、
虫好き、もしくは、どうにかこうにかだけど虫オッケー!
な御方と、
虫ダメ!もう絶対だめ!何が何でもダメだから!
な御方の、2種類のヒトが存在するとしたなら、
後者の《虫ダメ…》派さんにとっては鬼門でしかなく、
反対に前者の《虫オッケー!》派さんにとっては至福の、
両極端な2つの顔をあわせ持っているのが、
この御本、なのです。
「ひょうしもォ、すごいィでスねッ!」
「ぐるがるる?」(←訳:これ何の虫?)
御本の表紙を飾っている、
見慣れない虫ちゃんは、
キエリアブラゼミ――マレー半島やボルネオ、スマトラなど
東南アジアに広く分布するセミの一種です。
私たち日本人が知るセミとは
あまり似ていないキエリアブラゼミくんの図譜が描かれたのは
1800年のこと、でした。
「ふぁァ? せんはッぴゃくゥ??」
「がるるるるる?」(←訳:200年も昔?)
この御本には、こういった虫を描いた博物画と、
博物画のテーマに沿ったエッセイ24編、
そして著者・奥本さんによる『はじめに』『おわりに』の
ふたつの文章が収録されています。
フランス文学と、詩人ランボーさんのこと。
虫随筆を書いたことが、やがて、
ファーブルさんの『昆虫記』訳業に結びつくこと。
神話と虫たちのかかわり。
そうして春夏秋冬ごとに分けられたエッセイの中で、
たぶん《虫ダメ…》派さんも
こころ穏やかに読破できそうなのは、
本文56ページの
『銀蜻蛉(ギンヤンマ)』。
「ふァいッ! とんぼォならァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:かわいいもんね!)
日本では、勝ち虫とも呼ばれるトンボくん。
炎天下の9月、東京。
古本屋さんの店先で汗だくになっていた奥本さんの前方を、
何かが飛んでゆく気配がする。
顔を上げれば、
ああ、それはトンボ――
こんなところに、
ギンヤンマが。
「はやいィ!」
「がる!」(←訳:高い!)
颯爽と、空高く飛んでゆくギンヤンマくん。
ファンタジー小説のように美しい場面から始まる
トンボくんたちに捧げるこの文章、
きっと、《虫ダメ…》派さんの胸にも響くはず……!
「まずはァ、よにかくゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:読んでみてください!)
虫たちに、
虫たちが暮らすこの世界へ寄せる想いの数々。
エッセイ好きな活字マニアさんには
ことにおすすめの作品です。
皆さま、ぜひ、一読を♪
はッぴきィ~はろうィんッ!」
「がるる!ぐっるーがるるぅる!」(←訳:虎です!ハッピーハロウィン!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、ハッピーなハロウィンをお過ごしでしょうか?
私ネーさは美味しいカボチャプリンをいただきましたので、
仮装もパレードもドンと来い!な気分ですが、
はい、今日も読書のお時間がやってまいりました♪
本日は、読み手さんによっては、
「ひええええェ~ッ!」
「ぐる~っ!」
と絶叫してしまうかもしれない
こちらの御本を、どうぞ~!
―― 蟲(むし)の饗宴 ――
著者は奥本大三郎(おくもと・だいざぶろう)さん、2017年10月に発行されました。
『僕はこうして虫屋になった』と副題が付されています。
「……むしィ、でスかッ!」
「がるぅ~…!」(←訳:虫かぁ~…!)
そう、虫です。
もしも、この世に、
虫好き、もしくは、どうにかこうにかだけど虫オッケー!
な御方と、
虫ダメ!もう絶対だめ!何が何でもダメだから!
な御方の、2種類のヒトが存在するとしたなら、
後者の《虫ダメ…》派さんにとっては鬼門でしかなく、
反対に前者の《虫オッケー!》派さんにとっては至福の、
両極端な2つの顔をあわせ持っているのが、
この御本、なのです。
「ひょうしもォ、すごいィでスねッ!」
「ぐるがるる?」(←訳:これ何の虫?)
御本の表紙を飾っている、
見慣れない虫ちゃんは、
キエリアブラゼミ――マレー半島やボルネオ、スマトラなど
東南アジアに広く分布するセミの一種です。
私たち日本人が知るセミとは
あまり似ていないキエリアブラゼミくんの図譜が描かれたのは
1800年のこと、でした。
「ふぁァ? せんはッぴゃくゥ??」
「がるるるるる?」(←訳:200年も昔?)
この御本には、こういった虫を描いた博物画と、
博物画のテーマに沿ったエッセイ24編、
そして著者・奥本さんによる『はじめに』『おわりに』の
ふたつの文章が収録されています。
フランス文学と、詩人ランボーさんのこと。
虫随筆を書いたことが、やがて、
ファーブルさんの『昆虫記』訳業に結びつくこと。
神話と虫たちのかかわり。
そうして春夏秋冬ごとに分けられたエッセイの中で、
たぶん《虫ダメ…》派さんも
こころ穏やかに読破できそうなのは、
本文56ページの
『銀蜻蛉(ギンヤンマ)』。
「ふァいッ! とんぼォならァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:かわいいもんね!)
日本では、勝ち虫とも呼ばれるトンボくん。
炎天下の9月、東京。
古本屋さんの店先で汗だくになっていた奥本さんの前方を、
何かが飛んでゆく気配がする。
顔を上げれば、
ああ、それはトンボ――
こんなところに、
ギンヤンマが。
「はやいィ!」
「がる!」(←訳:高い!)
颯爽と、空高く飛んでゆくギンヤンマくん。
ファンタジー小説のように美しい場面から始まる
トンボくんたちに捧げるこの文章、
きっと、《虫ダメ…》派さんの胸にも響くはず……!
「まずはァ、よにかくゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:読んでみてください!)
虫たちに、
虫たちが暮らすこの世界へ寄せる想いの数々。
エッセイ好きな活字マニアさんには
ことにおすすめの作品です。
皆さま、ぜひ、一読を♪