テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 海原にマンボウを追って ―

2012-08-31 23:12:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ぶるーむーんッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!今日は満月!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日8月31日に上るお月さまは、ブルームーン!
 ひと月の間に2度の満月が観られるのはとても珍しいこと、なんだそうですよ♪

「テディちゃ、みましたでス!」
「ぐるぐるるー!」(←訳:ボクも観たー!)

 はいはーい、きれいなまぁるいお月さまを観賞したら、
 欠かせないのはお団子……じゃなくて、
 読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
           ―― 北 杜夫 どくとるマンボウ文学館 ――


 
 文藝別冊・KAWADE夢ムックとして、2012年7月に発行されました。
 2011年10月に亡くなられた作家・北杜夫さんを偲ぶ《追悼特集号》です。
 表紙は、煙草を手に微笑む北さんのお写真……
 背景の緑は、軽井沢の森でしょうか。

「なつかしのォ、どくとるゥ!」
「ぐるるぐるがるがるぐる!」(←訳:お会いしたいですドクトル!)

 遠くに行ってしまわれて、
 その温かさがますます恋しく、
 喪失感は深まるばかり……
 現代の日本で、

  北杜夫さんの文章をきっかけに本が好きになった!
  どくとるマンボウの筆にどれほど励まされたことか!

 そんな想いを抱く方々が
 いかに大勢おられるか、
 じわりじわりと明らかになってきています。

 先日も『ほぼ日刊イトイ新聞』にて糸井重里さんが
 北杜夫さんの著作と出逢ったときの感動を振り返っておられました。

「いといィさんもォ、どくとるのォ、だいふぁんッ!」
「がるがる!」(←訳:うんうん!)

 追悼特集と銘打たれたこの御本には、
 北杜夫さんの単行本には未収録の、
 兄・斎藤茂太さんとの対談『父 茂吉 歌がなければうつ病に』や、
 友人、それとも盟友とお呼びすべきでしょうか、
 佐藤愛子さん、
 阿川弘之さん、
 三島由紀夫さん、
 宮脇俊三さん他の方々による
 北杜夫さんへ“贈る言葉”、
 写真資料、
 年譜、
 主要作品ガイドなどが掲載されています。

「もふふゥ!
 どくとるゥ、かッこいィでスッ!」
「ぐるぐるるる!」(←訳:ハンサムだね!)

 文壇きっての美形?な北杜夫さん、
 舞台にも立ちました!
 親友・遠藤周作さんが主宰する劇団・樹座(きざ)で、
 ハムレットを演じたのです。
 もっとも、このハムレット、場面ごとに違う役者さんが演じる、という、
 ダブルキャスト風の演出だったそうで、
 つまりは《真面目なんだけど笑えるハムレット》でした。
 とんでもない演出家・遠藤さんのもとで
 演じる(演じさせられる)者の苦悩を、
 御本後半に収録の
 『狐狸庵VSマンボウ ベスト対談 なぜ月は落ちてこないか』で
 北さんは恨めし気に語っています。

「みたかッたでスゥ、どくとるのォ、はむれッとォ!」
「がっるぐるるっる!」(←訳:きっとスゴかった!)

 追悼特集号とはいえ、
 どくとるマンボウ氏の仁徳なのでしょうか、
 御本から溢れるのは
 ユーモアと、おおらかなこころ、
 あたたかさ。
 他の誰にも造り得ない、どくとるマンボウの世界。

 北杜夫さんの大ファン!と自認する方々は必読、
 これから読みます北さんの作品!という初心者ファンさんにもおすすめの、
 濃密な内容の一冊です。
 20世紀文学&文学史に興味をお持ちの活字マニアさんも、ぜひ~!

「どくとるゥ、だいすきッ!」
「ぐるぐるがるるーる!」(←訳:どくとるにラブコール!)

 軽井沢高原文庫では10月8日まで
 《北杜夫展 美しい夢とユーモア、ふたたび》が開催されています。
 軽井沢へお出掛け予定の御方は、
 足を延ばしてみてくださいな~♪
 

 
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踊れ!ミッドナイターズとともに!

2012-08-30 23:16:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おわッちゃうゥッ!」
「がるる!ぐるっるがっる!」(←訳:虎です!終わっちゃうね!)

 こんにちは、終わってしまいますね、夏休みが……。
 そこで!
 本日は、読書タイムはちょっとお休みして、
 夏の終わりに歌え!踊れ!騒げ~!な、
 めちゃくちゃ楽しい映画を御紹介いたしますよ~♪

「えいがッ!」
「ぐるる!」(←訳:シネマ!)

 では、紳士淑女の皆さま、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― 放課後ミッドナイターズ ――


 
 監督は竹清仁さん、2012年8月に公開されました。
 上の画像の背景は、『放課後ミッドナイターズ公式サイト』のフランス語版解説ページです。

「ぎややややァ~ッ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:グロテスクぅ!)

 あら、怖くないのよ~♪
 こちらの画像も、御覧あれ~!

  

「ひいいいいいィ~ッ!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:ガイコツぅ!)

 跳ねる人体模型!
 踊る骸骨!
 なんてコワ~…くはありません!
 世にも愉しい放課後ミッドナイターズとは、彼らのこと!
 公開されたのが、つい先日、8月25日で、
 『アベンジャーズ』『スパイダーマン』『プロメテウス』といった
 大作の陰になってしまいましたが、
 『アバター』やピクサー作品とは
 一味もふた味も異なるフルCGアニメーションです!
 観たらもう絶対トリコになっちゃうことでしょう♪

「がいこつゥなのにィ~?」
「ぐるぐるがるる~?」(←訳:人体模型なのに~?)

 ええ、そう!
 物語の主役は、このふたり!(2体?)

 人体模型のKUNSTLIJK(キュンストレーキ)ことキュン様と、
 キュン様のマブダチにして助手のGOTHことゴスくん。
 ふたりが巣食う、いえ、暮らしているセント・クレア小学校に、
 或る日やって来たのは
 三人の幼稚園児ちゃんたち。
 そこから始まる突拍子もない大冒険!サスペンス!アクション!とは――

「うむむゥ!
 かつてないィ、へんてこッ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:ウルトラへんてこ!)

 こちらの『放課後ミッドナイターズ』は長編作品ですが、
 母胎となったのは2007年に制作された短編『放課後ミッドナイト』。
 現在、『放課後ミッドナイト』は
 ニコニコチャンネルの『放課後ミッドナイターズ』チャンネルで視聴可能です!
 同チャンネルでは、
 長編映画とは別作品のショートムービー作品が12編公開されており、
 どの作品もお腹の皮がよじれちゃう面白さ!
 私ネーさのおすすめは
 『ダンス』
 『ダンス続編』
 『蜘蛛』
 『弓矢』!

「ぷふッ! おおわらいッ!」
「ぐるる!」(←訳:福笑い!)

 映画館へ行くヒマがないよ~!
 我が家の近くの映画館ではやってないわ!
 という方々は、どうかせめて、
 ネット上で公開されている動画だけでも御覧になってみてくださいな♪
 この監督さんスゴイ!
 このセンスが凄い!
 と感激必至です!

 映画の予告編映像は、You tubeにもアップされています。
 また、公式サイトにも予告編映像や、
 今後公開予定されている国の言語、
 映画祭に招待が予定されているので英語、フランス語での
 解説ページもあります。
 
「せかいィがァ、ちゅうもくするゥ、きゅんさまッ!」
「がるぐる!」(←訳:ゴスくん!)

 夏の終わり、ミッドナイターズと一緒に、さあ、踊れ~!!

 
 
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闘え、チビっ子たちよ!

2012-08-29 23:04:55 | 美味
「こんにちわァ~、テディちゃでス。
 ……むむゥ~、テディちゃ、みちゃッたのでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!ボクも見ました!)
「おかァさんにィ、おこられてるゥ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:小学生くんを!)

 こんにちは、ネーさです。
 本屋さんの児童書コーナーで、或いは科学本のコーナーで、
 見かけちゃいますね~…
 お母さんに怒られている小学生の男子くんたちを。
 夏休みの宿題、終わってないんでしょうか?

「ううッ、かわいそゥッ!」
「ぐるるー!」(←訳:頑張れー!)

 泣きたい気分の小学生くんたち、
 夏バテ気味の大人さんたちも、
 今日はちょこっと休憩のおやつタ~イム♪
 頭脳をリフレッシュさせるためにも、はいっ、こちらを、どうぞ~!

  

 『不二家』さんの
 《LOOK ロイヤルミルクティー》!

 祝!2012ロンドンパラリンピック開幕!の意味も込め、
 英国調チョコレートを、さあ、パクリと!

「わほほォいッ♪」
「がるがるぐっる!」(←訳:お茶風味チョコ!)

  

 パッケージの中身は、上の画像のように個包装されています。
 赤のチェック模様が可愛らしいわね!

「いぎりすッぽいィでス!」
「がるっ?ぐっるるる?」(←訳: あれっ?こっちのは?)

 

 上の画像は、やはり『不二家』さんの、
 《カントリーマアム 期間限定 3つのスイーツ》!
 
 『ニューヨークチーズケーキ』『メープルパンケーキ』
 そして『チョコレートブラウニー』の3種類の味のクッキーは
 限定発売のお味です♪

「おいしィおかしでェ、のうみそォ、だいかつやくゥ!」
「ぐるるがるがるぐるるっる!」(←訳:急いで宿題を片付けちゃおう!)

 健闘を祈ってますよチビっ子くんたち!
 では、ここで、
 『ブエルタ・ア・エスパーニャ』プチ情報も!

 休養日明けの第10ステージでは、
 日本人選手・土井雪広さん所属のチーム『アルゴス・シマノ』が
 またも決めてくれました!
 チームのエース、ジョン・デゲンコルブさんが
 猛烈なスプリントでステージ優勝を遂げたのです♪
 やったわね! これで4勝目よ!

「そのォちょうしィでッ!」
「がっるぐるる!」(←訳:もっと勝利を!)

 次は注目の個人タイムトライアルが予定されています。
 総合優勝候補が絞られるのか?
 誰かが脱落しちゃうのか?
 大きくレースが動きそうですよ~!

「にほんのォ、しょうがくせいィもッ!」
「ぐるがっるるぐるるーがる!」(←訳:世界トップのアスリートさんも!)
「ふぁいとォ~!」


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~ しっぽの歴史 ~

2012-08-28 23:15:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちゃりりんッ♪ちゃりりりんッ♪
 ネーさッ! きょうはァ、だれがァ、かちましたでスかッ?」
「がるる!がっるぐるるぐるがるる~?」(←訳:虎です!今日のブエルタの勝者は~?)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の『ブエルタ・ア・エスパーニャ』の勝者は……!
 なし。
 3週間の長きに渡って開催されるグランツール型のレースには
 休養日と呼ばれるお休みの日が設定されているのです。
 今日はね、選手さんも報道関係者さんも
 ちょっとだけ気を緩めてもよいリラックスの日、なのよ~♪

「えェ~? おやすみィ~?」
「ぐるるぅ~!」(←訳:いいなぁ~!)

 ですから、私たちは専念しましょう、読書タイムに!
 本日は、こちらの一冊を、どうぞ~!

  



 
                 ―― 犬の日本史 ――



 著者は谷口研語さん、2012年7月に発行されました。
 『人間とともに歩んだ一万年の歴史』と副題が付されています。
 先日は『黄金』に関する歴史本を御紹介いたしましたが、
 こちらは、犬!
 ワンコたちの日本史~!

「わんこのォ、にほんしィ??」
「ぐるがるるがる~…」(←訳:そう言われても~…)

 そうね、
 ワンコと日本の歴史!
 って……う~ん??
 ニャンコなら、けっこう歴史や文学に登場するんだけどなぁ?
 と思う御方も多いのじゃないかしら。

 『源氏物語』では、貴族さんたちに可愛がられる唐猫ちゃんのシーンが有名です。
 それにまた、
 大切な仏教の経典をネズミの害から守れ!と、
 使命を帯び、この日本にやって来た渡来猫ちゃんたちは
 いわばウルトラマン級のヒーローたち、でした。
 皆にちやほたされたのも
 無理はない役どころですね。

 それに比べて、ワンコたちは……

「なんだかァ、ちょッとォ~…」
「ぐるがるる?」(←訳:目立たない?)

 いやでも、実は!
 日本史のあちらこちらに、
 犬たちがちょこまかと顔を出していたのだと、
 この御本は教えてくれます。

 『源氏物語』の対抗馬?である『枕草子』には
 『翁丸(おきなまる)』という犬が登場します。
 『古事記』『今昔物語』にも
 犬への言及はあります。
 
 ただそれが、
 猫に注がれるような、
 温かく愛情あふれる眼差しであったか、といえば……うう~ん?

「うむむゥ?
 でもォ、いまはッ!」
「がるるるぐるるがるぐるー!」(←訳:犬好きさんは大勢いるよー!)

 日本に於いて、
 ヒトとイヌの関係はどんな経緯を辿って好転していったのか?
 日本伝統の犬たちの特徴や特色は?
 戦国時代に輸入された犬たち、
 政治に利用された犬たち、
 愛玩犬、使役犬、
 そして、
 ヒトがイヌを食べた?
 イヌもヒトを食べた?
 といったダークな側面までも、
 著者の谷口さんは追いかけます。

 日本人の祖先は
 いつごろから犬を飼い始めたのでしょう?
 縄文時代には縄文人に飼われていた、と
 谷口さんは記しています。
 以降の長~い年月、
 イヌのいる生活とは
 どんなものだったのか――

「きょうぞんッきょうえいィ??」
「ぐるがるるっ♪」(←訳:だといいなっ♪)

 ワンコ好きな活字マニアさん、
 歴史好きな御方に、
 また、
 ワンコについてもっと知りたい!知識を得たい!と願う御方は、
 ぜひお読みくださいね♪

「だいじィなのはァ、ただひとつゥ!」
「ぐるるぐるがっるがるるー!」(←訳:犬を捨てちゃダメだよー!)
「ぜッたいにねッ!」
 
 
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南の島の、ゆめのうた。

2012-08-27 23:25:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 おりんぴッくもォ、こうこうやきゅうもォ、おわッてェ~…」
「がるる!ぐるぐるるるがるっるぐる!」(←訳:虎です!そろそろパラリンピック!)

 こんにちは、ネーさです。
 2012ロンドンパラリンピック、観たいですね!
 TVでたくさん中継してくれるといいなあ~♪と期待しつつ、
 その前にちょこっと読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― カオス・シチリア物語 ――


 
 著者はルイジ・ピランデッロさん、画像の日本語版は2012年7月に発行されました。
 『ピランデッロ短編集』と副題が付されたこの御本の原著は、
 イタリアの作家にして戯曲家ルイジ・ピランデッロさん(1867~1936)の
 『一年間の物語』という短編集です。

 ピランデッロさん――といっても、
 演劇に詳しい方々は御存知かもしれませんが……

「ふむむッ?? どんなひとォでスかッ??」
「ぐるるがるぐるるー?」(←訳:聞いたことないよー?)

 一般的な反応は、こうなっちゃうことでしょうね。
 日本では、ピランデッロさん、あまりメジャーとは申せません。

 ですが、もしかしたら、映画マニアさんの中には――

   知ってる!
   あの映画の原作者さんね!

 と言って下さる御方も在る筈です!

「ふァ? えいがァ??」
「ぐるぐるるぅ~?」(←訳:映画の原作ぅ~?)

 1984年に制作された映画『カオス・シチリア物語』。
 日本では1985年に公開され、
 映画マニア諸氏を感嘆させました!
 難解かもしれないけれど、
 抽象的かもしれないけれど、
 なんと美しい!と。

 そして、
 この美しい映像作品の原作は?
 どんな文章、どんな小説なんだろう?
 そう考えて原作本を探した人も多かったのですが。

 ない。

 当時、ピランデッロさんの御本は入手できませんでした。

「むむゥ? なぜェでスかッ??」
「がるるるぐるる~?」(←訳:どうしてだろう~?)

 理由のひとつは、ピランデッロさんの経歴にあります。
 ピランデッロさん、ファシズム擁護派と見做されていたため、
 第二次世界大戦後は、その作品への風当たりが厳しかったのです。
 現在では、だいぶ見方が変わってきていて、
 ピランデッロさんの作品は復刊されつつあるようです。

 そして、こうして!
 ようやく日本語でも『カオス・シチリア物語』の原作が
 読めることとなりました!

   あの映画の原作は、こういう御本だったのね!

 やっと胸のつかえがとれた!――映画ファンの方々には
 そんな思いがあるのではないでしょうか。

「えいがをォ、みてからァ、よむッ?」
「ぐるるがるぐるがるるる?」(←訳:読んでから映画を観る?)

 日本ではあまり馴染みのないイタリア南部・シチリア島の
 観光とは無縁の風物が描かれているので、
 映画を先に観る方が分かりやすいかな?と思われますが、
 もちろん、御本を先に読んでもいいんです!

 この御本には、
 映画の原作となった6つの短編を中心に
 プロローグ、エピローグを含め、
 16作品が収められています。
 巻末の、ピランデッロさんの略歴、
 訳者あとがきもどうぞしっかりお読み下さいね!
 地味な、万人受けする御本ではないかもしれませんが、
 長く《記憶に残る》一冊となる短編集です!

「かつじまにあさんはァ!」
「がる!」(←訳:ぜひ!)
 
 
 
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凱旋、成るや?

2012-08-26 23:16:31 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ッて、きゃーッ!
 はちィッ!」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!足長蜂だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 これも季節のせいでしょうか、蜂をよく見かけます。
 熊蜂や雀蜂ではないのですけれど、大きな足長蜂……!
 皆さま、気を付けてくださいね!

「もしもォ、さされたらァ!」
「ぐるがるるるがる!」(←訳:すぐお医者さんへ!)

 では、右を確認!左を確認!足元や頭上にも
 凶暴な蜂たちはいないぞ!と確認済みの安全な屋内で、
 今日もゆっくり読書タ~イム!
 本日ご紹介いたしますのは、こちらですよ~!

  


 
            ―― モンスター・シークレット ――


 
 著者は藤本ひとみさん、2012年7月に発行されました。
 『MONSTER SECRET』と英題名が付されています。
 でも、物語の舞台は……フランス!

「おふらんすゥ、でスかッ♪」
「がーるぐるぐるがるー!」(←訳:エールフランスでゴー!)

 主人公の眉村梓(まゆむら・あずさ)さんも、ええ、
 日本からエールフランス機を利用しての出発しました。
 目的地は、もちろん、パリ。

「ぱりィでェ、おかいものォしまくりッ♪」
「ぐるるがるぐるがるる!」(←訳:美味しいもの食べまくり!)

 いいえ、違います。
 お買い物も美食も、梓さんの渡航目的ではありません。

 梓さんの職業は新聞記者――
 彼女はジャーナリストさん、なんですね。
 ちょうどフランスは選挙戦の只中で、
 その取材と、
 また、離婚したばかりの彼女の落ち込みをなんとかしようと、
 職場の記者仲間さんたちの温情もあり、
 彼女のフランス出張が決定したのでした。

 機内では、何の不安も感じなかった梓さん、
 ですが……

 シャルル・ドゴール空港に到着後、
 違和感に包まれました。

 友人の夏緒(なつお)が迎えに来てくれるといっていたのに、
 彼女はどこ?
 待ち合わせ時間から一時間待ってみましたが、
 彼女は現われません。

「なんだかァ、おかしいィッ!」
「がっるるぐるがる!」(←訳:すっごい嫌な予感!)

 ええ、その通り。
 楽しみにしていた出張旅行は、
 瞬く間に悪夢へと変化してゆきます。

 友人の身に何が起こったのか?
 そして、友人の紹介でここフランスに留学中の、
 梓さんの息子さんは、無事なのでしょうか?
 選挙に沸くフランスで、
 何が始まろうとしているのか――

「さすぺんすゥ、ですかッ?」
「ぐるぐるがる!」(←訳:ミステリかも!)

 著者の藤本さんは
 『皇帝ナポレオン』『マリー・アントワネットの生涯』他、
 フランスを題材にした著作で知られる御方です。
 パリとその周辺を舞台に据えたサスペンスフルな物語は
 迫力に満ちていますよ!
 ミステリ好きさん、
 フランス史好きさんに、
 おすすめの一冊です♪

「どきどきさせられるゥ、ひみつゥをォ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:発見されたし!)

 
  
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西班牙(スペイン)も、暑っ!

2012-08-25 23:07:25 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はふゥ! こんしゅうもォ、あちあちィ、でしたでスッ!」
「がるる!ぐるぐるぐるがる!」(←訳:虎です!汗だくでしたね!)

 こんにちは、ネーさです。
 この週末はちょっと遅め?の夏祭りが行われている地域が多いようですね。
 東京では、麻布や六本木、
 多摩のあちこちでも、

「わッしょォ~いッ!」
「がっるっる!」(←訳:わっしょい!)

 と掛け声が聞こえてきますよ。
 なので、週末のおやつタイムもお祭り気分なお菓子を、どうぞ~!

  

 『明治』さんの
 《カール お好み焼き味》!

「みィ~んなァ、だいすきィ♪」
「が~る!」(←訳:か~る!)

  

 パッケージのスミっこでは、
 カールおじさんも屋台で営業中!

「おじさんッ、ひとつゥ、くださいなッ!」
「ぐるぐるがるる~!」(←訳:ボクにもひとつ~!)

 では、こちらも、いかが~?

  

 『森永』さんの
 《ダースプレミアム ミルク》と《ダースプレミアム ビター》!

 やわらかめのチョコレートなので、
 夏季には冷蔵庫で冷やしてからいただくと
 美味しゅうございますのよ♪

「わァほいッ♪ いただきまァす!」
「ぐるぐるるがるる!」(←訳:ボクもいただきます!)

 実食はテディちゃと虎くんに任せて、
 えへん、ここらで、参りましょう!
 『ブエルタ・ア・エスパーニャ』プチ情報~!

 総合優勝が決定するのはまだ先のことですが、
 予想外の強さを発揮しているのは
 《アルゴス・シマノ》チーム!
 既にエースのデゲンコルブさん(ドイツ)は
 ステージ3勝をあげています!
 そして、デゲンコルブさんをアシストする土井雪広さんにも注目を!
 全日本チャンピオンの土井さん、
 ナショナルジャージ(チャンプの証である国旗を取り入れたデザインのジャージ)を着用し、
 スペインの大地を疾走しているんですよ♪
 かっこいいわ~!!

「すてきでス!もぐもぐッ」
「ぐるる!がるがるっ」(←訳:強いぞ!ぱくぱくっ)

 今後も《アルゴス・シマノ》は勝利を積み上げてゆくのでしょうか?
 期待大!の展開になりそうです♪♪

「ぱふゥ! おいしかッたァ! ごちそうさまでしたでスゥ!」
「ぐるぐるる、がるがるるるぐる~!」(←訳:美味お菓子、ご馳走さまでした~!)

 スペインも日本も
 まだまだ残暑が続きそうです。
 皆さま、体調に留意して穏やかな休日を!


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“珠玉”って、つまりはコレです。

2012-08-24 23:14:27 | ブックス
「こんにちわァ~、テディちゃでスゥ~…
 あうゥ~…なつやすみィがァ~…」
「がるる!ぐるっがっるるる~!」(←訳:虎です!終わっちゃうよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 8月最後の週末がやって来ちゃいましたね。
 暑さのあまり、いまひとつ実感が湧きませんが、
 本日の読書タイムでは、
 夏休みと同じように、

  終わってほしくない!!

 と叫びたくなる一冊を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― サラダ好きのライオン ――


 
 文は村上春樹さん、画は大橋歩さん、2012年7月に発行されました。
 『村上ラヂオ3』と副題が付されたこの御本は、
 雑誌an anに掲載されていたエッセイと画がなんとも心地良くて、
 2012年のベストエッセイ賞は決定的ですね!
 
「だいにんきィ、れんさいィ、でしたでス!」
「がるがる!」(←訳:うんうん!)
「でもォ……さらだァ? らいおんッ??」
「ぐるがるー?」(←訳:何のことー??)

 題名『サラダ好きのライオン』が登場するのは、
 冒頭に収録された作品《忘れられない、覚えられない》。
 こんな風に記されているのです。

  ―― 眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンくらい珍しい ――

「ふむっふむッ!
 らいおんくんはァ、にくしょくゥでスからッ!」
「がるるぐるるっるぐるがるー」(←訳:サラダは好きじゃないかもねー)

 どうやら寝付きが良い体質らしい?村上さんの筆は、
 就寝の間際に限って浮かぶグッドアイディアの話題から
 作曲家ベルリオーズさんの悲劇に飛びます。

 ベルリオーズさん、
 夢の中で交響曲を作曲!
 目が覚めたときも、
 第一楽章を丸ごと思い出すことができました!
 ああ、でも、
 彼には作曲に専念できない理由があったのです。
 それは……

「べるりーおじさんッ、かわいそうゥッ!」
「ぐるぐるがるる……」(←訳:ホントに悲劇だ……)

 他にも、ライオンくんが出てくる作品がありますよ。

 『シェーンブルン動物園のライオン』と題された一編では、
 村上さん、
 なんと極至近距離で雌ライオンと対峙する事態となります。
 場所はウィーン、
 季節は寒波襲来の晩秋、
 殆ど観客のいない動物園で
 何が起こったのかといえば――

「ちょッとォ、しゅーるゥ、でス!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:不思議な光景!)

 音楽のおはなし。
 鞄のおはなし。
 ホノルルのトライアスロンのおはなし。
 テレビには出ない、というおはなし。
 なぜ人は走るのか?というおはなし。

 投げ上げられたボールが
 ゆっくり、ゆっくり、弧をえがいて青空を横切ってゆくのを見るような、
 うつくしいおはなしたち。

 そして、大橋さんの画もうつくしさも、格別です!
 エッセイ好きな活字マニアさんも
 村上さん大好き!な御方も
 ぜひぜひ、読み逃しなく~!

「やッぱりィ、ことしのォ、いちばんッ!」
「ぐるる!」(←訳:だよね!)

 どうか、またいつか、anan誌上で連載が再開されますように!
 
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ニャンコたちは、にやり。

2012-08-23 23:14:37 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 せーのッ! 
 にゃおォ~んッ!」
「がるる!がるる……がっるぐる、ぐっるー!」(←訳:虎です!がるる……じゃなくて、にゃぁー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ニャーニャーと冒頭から毛玉たちが騒々しいのは、
 この御本に影響されてのことでしょうか?
 ニャーといえば、ええ、アレしかございません。
 世の中の半数の御方がマニアになっちゃうという、驚異の生きもの!
 ではマニア諸氏さま、こちらを、どうぞ~!

  


 
           ―― おやじネコは縞模様 ――


 
 著者は群ようこさん、2012年6月に発行されました。
 表紙画&本文イラストは杉田比呂美さん、
 本文デザインと装丁は大久保明子さん、
 ……そうです! アレです!
 この御本はネコが(ほぼ)主役の楽しいエッセイ作品集ですよ~♪

「にゃごにゃごッ♪」
「ぐるがっる♪」(←訳:ごろにゃん♪)

 『しいちゃん日記』『パンとスープとネコ日和』他、
 愛すべきニャンコたちを描いたエッセイ集で知られる著者・群さんの、
 最新の御本が、こちらの……ん? おやじ? おやじネコ??

「ふァいッ!
 にゃんこにもォ、おやじなァ、にゃんこがァ、いるのでスゥ!」
「がるる~」(←訳:それが~」
「しまちゃんッ!」

 しまちゃん。

 申し上げるまでもありませんが、ニャンコ、ネコ、です。
 これもまた申し上げるまでもありませんでしょうけれど、
 しまちゃんは……半ノラなニャンコ、なのです。

 群さんによれば――

 『外ネコというよりは、野良ネコといったほうがぴったりの風貌』で、
 『体はずんぐりと大きく』、
 『こげ茶と黒の縞柄』、
 『顔がでかいわりに目がとってもちっこい』。

 群さん家のニャンコ『しい』ちゃんの散歩帰りに
 一緒にくっついてきてしまった縞柄のしまちゃんは、
 そのワイルドな魅力?で、
 群さんと、お隣りに住む群さんの友人さんのニャンコマニア心をくすぐり、
 しばしば御飯の面倒をみてもらうようになりました。

「しまちゃんッ、ぐるめッ、なのでス!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:大食漢でもあるよ!)

 ほとんど野良、だけれど、
 貫禄あるボスキャラ、ではない縞柄しまちゃん。
 群さん宅を訪れる度、
 しまちゃんは小さな余韻を残してゆきます。

 ニャンコのしまちゃんに始まり、
 この御本に登場するのは、
 ワンコではチワワ、
 ハタネズミくんたち他ネズミちゃんたち、
 タイのモンキーセンターのお猿さんたち、
 老若大勢のニャンコちゃんたち……

「にぎやかァでス~!」
「がるるーぐる!」(←訳:ユニークです!)

 わがままを言ったり、
 食欲を暴走させたり、
 ケンカで怪我をしてきたり、
 群さんを心配させる縞柄しまちゃん。

 そして、しまちゃんや動物たちの
 なんともいえない“愛くるしさ”に
 つい翻弄されてしまう人間さんたちが織りなす寸景。

「ふッ!
 しまちゃんのォ、しょうりッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:不戦勝だね!)

 動物ものエッセイ大好き!な御方は、ぜひ!
 ニャンコマニアの皆さまも、もちろん、一読を!
 すばらしいニャンコイラストも必見です♪

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今日の冷え冷え♪

2012-08-22 23:09:33 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふふッ♪おやつゥ!」
「がるる!ぐるぐるがるるるる!」(←訳:虎です!冷え冷えおやつの日!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええもう! 週の半ばのおやつタイムは、
 体感温度&体温を下げろ!作戦の日となりましたよ。
 本日の食いしん坊メニューは、こちらです!

  

  『ロッテアイス』さんの
  《ザクリッチ ZACRICH》2種!

「きゃぽゥ♪」
「がるるっ♪」

  

 ↑上の画像は、スタンダードなバニラ味!

「みんなァ、だいすきィ、ばにらッ♪」
「ぐるがるる!」(←訳:王道だよね!)

  

 ↑そしてこちらの画像は、《爽やかチョコミント》!

「みんとォ、でスかァ~♪」
「がるっるぐるる!」(←訳:ヒヤっとしそう!)
「いただいちゃいまスゥ!」
「がるぐるるがるる!」(←訳:ボクもいただきます!)

 は~い、どうぞ召し上がれ♪
 その間に、私ネーさは《ブエルタ・ア・エスパーニャ》の中間報告!
 2012年のブエルタは、ジロ・ディ・イタリアやツール・ド・フランスと異なり、
 早々に優勝候補の実力者さんたちが
 個人総合成績の上位を占める事態となりました!
 ですが……現地時間8月21日に行われた第4ステージではトラブルが!

 本来、
 《紳士の競技》とされるのが、自転車のロードレース競技。
 アンフェアな振舞いを、紳士は決してしないのです。

「もぐもぐゥ!
 じぇんとるまんッ、でスねッ!」
「がるがる!ぐるるるがるる!」(←訳:ぱくぱく!紳士協定だね!)

 その紳士協定を破るような行為があったので、さあ大変!
 なんて恥知らずな!
 恨み晴らすべし!と
 今後のレース展開にひびくかもしれないわ!

「おとこのォ~うらみィはァ~」
「がっるるがるがる~」(←訳:すっごく怖いかも~)

 何はともあれ、
 一段と目が離せない内容になってきました!
 このまま本命の選手さんたちの誰かが王座へ駆け上るのか?
 それともダークホースが現れるのかしら?

「ぷはァ! ごちそうさまァ!」
「ぐるぐるがるるぐるる!」(←訳:冷え冷えは美味しいねえ!)
「みんとあじッ、んまんま♪でしたでス!」
「がっるるぐるっる!」(←訳:チョコもザクっと!)
「おすすめあいすゥ、でスよゥ!」

 片目でブエルタの進展を、
 もう片方の目で次の新作アイスは?と探す私ネーさ、
 けっこう夏バテはいってます!
 皆さまも、どうか本当に体調厳重注意で!

「あいすをォたべてッ!」
「ぐるがるるがるる!」(←訳:追い払おう夏バテ!)
 

  
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