テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ハガレン、ふたたび♪

2018-06-30 22:26:22 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すいぶんッ!」
「がるる!ぐる!」(←訳:虎です!塩分!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日6月30日は夏越しの祓でしたね。
 私ネーさ、神社さんへ行く時間が取れなかったんですけれど、
 暑い中、茅の輪くぐりを完遂なさった方々は
 ゆっくり休養しながら、
 さあ、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫
 
  



          ―― 鋼の錬金術師 展 ――



 新潟県新潟市の新潟市マンガ・アニメ情報館にて、
 会期は2018年7月14日~8月19日(会期中無休)、
 『FULLMETAL ALCHEMIST EXHIBITION』と英語題名が付されています。

「おおッ♪ はがれんッ!」
「ぐるるる~!」(←訳:生原稿だ~!)

  

 はい、そうです♫
 生原稿です!

 荒川弘さん著『鋼の錬金術師』――
 2001年から2010年にかけ
 月刊誌『ガンガン』に連載された大人気作ですね。

 この展覧会は、
 2017年に東京・大阪で開催された同名展覧会から
 出展作品を漫画原稿に特化して再構成したもので、
 愛知、福岡へも巡回が予定されています。

「げんこうゥ、みたいィ~でス!」
「がっるるぐるる!」(←訳:グッズもあるよ!)
 
  

 ポストカード、お菓子など
 原作イラストを用いたグッズ各種は、
 《愛されて80年、アフターサービス充実! ハボック雑貨店》にて
 お求めくださいな。

  

 また、入場券購入特典として
 荒川先生描き下ろし《ブックマーカー》も!

 入館の際に進呈されるこの《ブックマーカー》は、
 全7種類あって、
 曜日によって内容が異なるそうですよ。

「むむゥ~…とおいィけどォ~…」
「ぐっるがるるる!」(←訳:行ってみたいね!)

 夏休みを新潟で過ごす御方、
 それにもちろん新潟県にお住まいのハガレンファンの方々も、
 ぜひ、お出掛けを♪
 
 



    では、ここで真夏のオマケ画像も!
   
    『大塚製薬』さんの
    《ポカリスエット イオンウォーター》は、
    熱中症予防に効果抜群です。
    実は私、一昨日、熱中症一歩手前に……
   「だからァ、すいぶんッ!」
   「がるる!」(←訳:塩分も!)
    いろいろスポーツドリンクを飲み比べましたら、
    やはりポカリがいちばん効く!みたいです。
    全国的に気温が高めですので、
    皆さま、御自愛しつつ、
    どうか穏やかな休日を♪



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あと半日? もう1日?

2018-06-29 22:08:15 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~…
 ふァ~、とろけるゥ~…」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!梅雨明け熱波?)

 こんにちは、ネーさです。
 混沌と困惑のW杯グループリーグ最終戦の次は、
 梅雨明けという、予期せぬ衝撃……
 寝不足と酷暑でクタクタの一日でしたが、
 こんな時は《笑い》です。
 ぷふふっと笑って心身をリカバリーすべく、
 本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪ 

  



             ―― 〆切本 ――



 編者は左右社編集部の皆さん、2016年9月に発行されました。
 既に以前、『〆切本2』を御紹介しておりますので、
 順序が前後してしまいましたが、
 はい、こちらの方が“正編”ですわね。

「おおいなるゥ、くのうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:それは締め切り!)

 小説家さんを、漫画家さんを、
 挿絵画家さんを、
 そして編集者さんや印刷所さんを悩ませる源――
 締め切り。

 いえ、出版関係の方々だけじゃありません、
 社会人さんも学生さんも、憶えは多々あるはずです。 

   明日までにこれを仕上げないと!
   今夕がレポート提出の期限だ!

「ひょわわゥ、どうしようゥ~!」
「がるるるる~!」(←訳:出来てないよ~!)

 お願~い!
 あと半日、いえ、もう一日待って!

 そんな懇願が口をついて出る状況を、
 巨匠さん・大御所さんたちが
 エッセイで、
 手紙で、
 日記で、
 対談で、
 表現すると……

 言い訳も芸術の域に達します。

「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♪」

 遅筆で知られた井上ひさしさんをも上回る、
 向田邦子さんの執筆ぶり。

 気の弱さを自覚している北杜夫さんは、
 〆切りに間にあうという
 信さんのできる原稿以外、引き受けない。

 編集者さんに見守られ、いえ、見張られながら?
 徹夜で原稿を仕上げる藤子不二雄Ⓐさん。

 どうしても書けない
 おゆるしをたのむ――
 と書かれた吉川英治さんの手紙を受け取った編集者さんは、
 いったい何を思ったことか。

 滞在先のパリから
 原稿の起稿を一年延期すると
 一方的な文面のハガキを送付する島崎藤村さん。

 逆の意味で締め切りを守り過ぎる、
 つまり、期日より半月も前に
 原稿を仕上げてしまう奇特な御方は、
 三島由紀夫さん。

「ええッ? はんつきィもッ??」
「がるるぐる!」(←訳:それも凄い!)

 村上春樹さんによれば、

   英語では締め切りのことを
   『デッドライン』と言う。

 デッドラインを巡る、
 作家さんと編集者さんの火花散る攻防94篇、
 活字マニアさんも、マンガ好きな御方も、
 ぜひ、一読を♫
 
 
 
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~ 寄せては返す、《怪》の波 ~

2018-06-28 22:06:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わうゥ! きょうはァ、さぼりましょうゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!そうだサボろう!)

 こんにちは、ネーさです。
 刻々と迫るW杯グループリーグ第3戦、
 運命を決する重要な闘いの開始時刻……!
 読書タイムなんてサボっちゃいましょうか……?
 いーえ、サボりませんとも!
 サッカー好きな御方もそうではない活字マニアさんも、
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  



           ―― 怪を編む ――



 著者はアミの会(仮)の皆さん、2018年4月に発行されました。
 『ショートショート・アンソロジー』と副題にもありますように、
 書き下ろしショートショート25編が収録されています。

 ええ、ご安心ください、
 ショートショートですからね、
 サッカーや野球やバスケットボールの休憩時間にも、
 通勤通学、待ち合わせなどのスキマ時間にも
 1編、もしかしたら2編くらいは読めちゃうかもしれません。

「……でもォ、みじかくゥてもォ~!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:油断できない怖さ!)

 著者の、アミの会(仮)とは、
 各ジュンルで活躍する女性作家さんの集まりです。

 そのアミの会(仮)に属する作家さん、
 ゲスト作家さん13人の顔触れは、
 収録順に(せーの!)、

 太田忠司さん、友井羊さん、
 永嶋恵美さん、似鳥鶏さん、
 松村比呂美さん、井上雅彦さん、
 大崎梢さん、坂本司さん、
 田辺青蛙さん、矢崎存美さん、
 芦沢央さん、北野勇作さん、
 柄刀一さん、新津きよみさん、
 丸山政也さん、綾瀬まるさん、
 篠田真由美さん、柴田よしきさん、
 福田和代さん、光原百合さん、
 近藤史恵さん、鈴木輝一郎さん、
 蓮見恭子さん、林譲治さん、
 松尾由美さん。

 豪華な陣容であるだけに、
 作家さんそれぞれが描き、編み上げる《怪》もまた
 ミステリあり、ホラーあり、
 ほとんどSF?いやコメデイか?な作品もあります。
 
「ふァいッ! 
 テディちゃッ、これがァすきィでス!」
「がるる~!」(←訳:ボクも~!)

 矢崎存美さん著
 『今朝早く、私の左目は旅立った。』――

 題名から推するに、
 ジャパニーズホラームービー調の御話なのかしら、と
 警戒しつつ読み始めれば……

 おおお♪そう来ましたかぁ~♫

「こッちのはァ~…」
「ぐるっるがるる!」(←訳:ゾゾっとするね!)

 近藤史恵さん著
 『わたしのスペア』……

 スーパーリアルと、
 伝統的な幻想小説が同居しているような
 実に“絵になる”物語は、
 このまま短編映画の脚本にしたいほど!

「そしてェ、おおとりィ!」
「がっる、ぐるる……?」(←訳:えっと、これは……?)

 25編の、トリを飾っているのは、はい、↓こちら。

 松尾由美さん著
 『穴を掘りに』。

 文庫にして11ページ分の、
 ごく短い御話の中には、
 しかし、長い長い年月が折り畳まれています。

 劇場の重い緞帳が悠然と下りてゆくさまを想わせる、
 美しくも哀切な一話、
 おすすめですよ♫

「ううッ、こわいィ~けれどッ!」
「ぐるるがっるる?」(←訳:夏にはぴったり?)

 或るときは、マッハのスピードで。
 また或るときは、
 カメさんさながらの鈍足で、じわじわと
 読み手のこころをさざ波を作る《怪》の連鎖。

 夏の夜の読書タイムに、
 皆さま、ぜひ♪
 
 
   
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― パリの香りと、アマゾンの樹 ―

2018-06-27 21:48:24 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あいすくりーむゥ、おかわりィ~!」
「がるる!ぐるる^!」(←訳:虎です!ボクも~!)

 こんにちは、ネーさです。
 蒸し暑さに負けて、
 今日は朝からアイスクリームを1個、2個、夕食後も……
 いやいや、いけない、これ以上はいくらなんでも、と
 自分に言い聞かせながら、
 さあ、サッカーも気になるところですけれど、
 本日は、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫
 
  



         ―― ブラジル先住民の椅子 ――



 東京・港区白金台の東京都庭園美術館にて、
 会期は2018年6月30日~9月17日
 (7/11、7/25、8/8、8/22、9/12の第2・第4水曜日は休館)、
 『Benches of the Brazilian Indigenous Peoples』と英語題名が、
 『野生動物と想像力』と日本語副題が付されています。

「わきゃゥ! みすまッっちィ~??」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:意外な組み合わせ!)

  

 関東圏にお住まいのアート好きさんは
 よく御存知のことでしょう。

 東京都庭園美術館、といえば、
 昭和初期に竣工された朝香宮さまの邸宅――
 アールデコ様式の美しい洋館ですね。

 そこへ、南半球はブラジル、
 サンパウロに拠点を持つ出版社・ベイ社のコレクションから、
 ブラジル先住民の人びとが制作した
 《椅子》がやって来る、とは
 ステキに意表をつく企画ですねえ♪

「あまぞんッとォ、ぱりのォあーるでこッ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:地球の反対側だね!) 

  

 南米大陸、
 そのブラジル北部の
 アマゾン川やシングー川流域で暮らす先住民の人々が作る椅子は、
 動物をモチーフにしたユニークな形にも驚かされますが、
 一本造り、なのだそうです。

 一本の木材から生まれる、
 オウギワシ、サル、ジャガー、バク……
 
 存在感も強烈なこの椅子たち、
 美術館の展示室の、
 どこに、どのように展示されているんでしょう?

 建築家・伊東豊雄さんが
 手掛ける会場構成にも興味は尽きませんね♪
 
「いべんともォ、いろいろッ」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:予定されています!)

 サマーナイトミュージアム(夜間開館)、
 講演会、
 ギャラリートークなどのスケジュール詳細については
 美術館HPをご参照の上、
 皆さま、ぜひ、お出掛けを♪



 

    では、今回のオマケ画像は……やっぱりこれで!
   
    『森永』さんの
    《MOW 期間限定・クリームチーズ》!
    《抹茶》のお味も美味しいんですけど、
    こちらも良いんですよ~♪♫
    「あッ! たいへんッ! れいとうこがァ!」
    「がっるる!」(←訳:空っぽだ!)
    ……えーと、急いで補充いたします……。


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~ 野を往く、《怖さ》 ~

2018-06-26 22:15:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううゥ~むッ! けいかいィしなくちゃッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!水分水分!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日25日の暑さで早くも熱中症になりかけました……
 なので、今日は朝から積極的に水分補給しながらの、
 さあ、読書タイムを、どうぞ~♫
 
  



           ―― おいぬさま ――



 原作者は柳田国男さん、文は京極夏彦さん、絵は中野真典さん、
 2018年4月に発行されました。
 岩手県遠野出身の佐々木喜善が収集した民話を
 民俗学者・柳田国男さんが世に送り出した『遠野物語』――

 その『遠野物語』を、
 作家・京極夏彦さんが新たに語り起こし、
 現代の絵本作家さんが画を描くと……こうなりました!

「こッ、こここッ、これッ」
「ぐる~!」(←訳:怖い~!)

 まあ、そうですね、
 一応“怪談の原点”ということになっているのが、
 『遠野物語』です。

 絵本になっても、
 怖さは保証付き!とも申せましょうか。

 ただし、この作品の怖さは、
 幽霊や妖怪の怖さ、ではありません。

 ぼんやりして目に捉えにくい怪異とは正反対の、
 あまりにリアルすぎる恐怖。

 そんな怖さを運んでくるのは……

「おいぬさまッ??」
「がる!」(←訳:狼だ!)

    遠野のあたりの山野にはその昔、
    お犬様がたくさん棲んでいた。

    お犬様とは、狼のことである。

 という文章から幕を開ける物語は、
 佐々木喜善さん自身が体験したエピソードも
 下地になっているせいか、
 限りなくノンフィクションに近い……?

「だからァ、こわさもォ~…」
「ぐるるる!」(←訳:ひとしお!)

 学校から、家へ。
 帰宅途中の小学生が、
 通り道にある岩山を見やれば。

    何かがいた。

    よく見ると、
    岩山のあちこちにお犬様がうずくまっていた。

「ちッ、ちかいィ~!」
「がるるる!」(←訳:来ないで!)

 身を隠すのが上手なお犬様。

 見かけるだけならまだいいけれど、
 もしも、
 挑発などしようものなら。

「わわゥ! きけんでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:止めようそれ!)

 けれど、ある時。
 小友村(おともむら)に住む老人がやってしまいました。

 酒に酔い、
 上機嫌だった老人はふざけて、
 お犬様の遠吠えの真似をしてしまったのです。

 すると、たちまち。

「ひいいィ~!」
「がるっ!」(←訳:来たっ!)

 老人を襲った恐怖とは……?

 原作の36話~41話をベースにしていると思われる、
 京極さん版《絵本・遠野物語》シリーズ、
 この『おいぬさま』をはじめ、
 キレが良すぎて本当に怖い!
 でもオススメ!という、
 ややこしい作品が揃っています。
 ミステリ&サスペンス好きさんも、
 歴史モノがお好きな活字マニアさんも、
 どうかぜひ、一読を♪
 
 
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お好みで、《超低山》。

2018-06-25 22:10:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 あらたなァちゃんぴおんッ、たんじょうゥでス~!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 島根県益田市で開催された自転車競技の
 全日本選手権ロードレース男子エリートの部で優勝したのは、
 山本元喜さん(キナンサイクリングチーム所属)!
 チャンピオンジャージを獲得した山本さん、
 そしてもちろんロシアで闘った日本代表の皆さんにも
 精一杯の拍手を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 の~んびりと、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― 東京まちなか 超低山 ――



 絵と文は中村みつを さん、2018年3月に発行されました。
 『50メートル以下、都会の名山100を登る』
 と副題が付されています。

 ええ、昨夜の大熱戦観戦の後ですものね、
 おそらく日本にお住まいの方々の4~5割ほどは、
 寝不足でぐったりしていることでしょう。
 とてもとても、
 山登りなんて出来っこない、としても。

 超低山となれば、
 話は別?

「……あやしィ~!」
「ぐっるがる~??」(←訳:超ってなに~??)

 そうね、前回記事の《ソウルフード》同様、
 《超低山》の定義も一筋縄では
 行かなそうですが……
 
 鍵となるのは、《▲》!

「ふァ? さんかくゥ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:それもしかして!)

 国土地理院が発行している地図に、
 《▲》が記されていれば、そこは山。

 富士山も、北岳も、高尾山も、
 地図の上では、三角点――《▲》で表わされているのです。

 著者・中村さんは
 都会の真ん中でその《▲》に出会いました。

 それは、港区愛宕の、
 愛宕山でした。

「あのォゆうめいィなァ?」
「ぐるるるる?」(←訳:愛宕神社の?)

 標高26メートル。
 天然の山としては、
 東京23区内の最高峰が、愛宕山、なのだそうです。

 この愛宕山から始まる
 《超低山》漫遊記、
 なかなかヒネリが利いていて、
 混乱させられるんですけれども。

「はこねやまッ?」
「がるる?」(←訳:浅間山?)
「ふじさんッ?」

 新宿区の箱根山は、
 尾張徳川家の下屋敷の名残り。

 江戸時代に流行した富士講ゆかりの
 ○○富士と名付けられた山が、
 あちこちに。

 府中市若松町の浅間山は、
 せんげんやま、と読みますが、
 標高79.6メートル、
 都心の富士塚よりもスケールが大きく、
 現在は都立公園として
 人々の憩いの場になっているんですって。

「れきしィ、あるのでスゥ~♪」
「ぐるがるる!」(←訳:長い歴史が!)

 御殿、天神、観音、地蔵、
 紅葉、権現、弁天、金毘羅、といった山々の名称に
 時代小説好きな活字マニアさんは
 ワクワクさせられるでしょうか。
 
 スニーカーで気軽に登れる、
 東京と、神奈川、埼玉の《超低山》たち、
 その存在に、皆さま、ぜひ注目を♪

 
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故郷の…この味!

2018-06-24 22:00:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~…しんぞうゥにィ、わるいィのでス!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!ドキドキするよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 2018ロシアW杯、
 グループHに属する日本の第2戦まであと数時間……
 はなはだ心臓によろしくないこの待ち時間を、
 これはもう読書で楽しく過ごすしかありませんから、
 さあ皆さま、こちらを、どうぞ~♫
 
  



         ―― ソウルフード探訪 ――



 著者は中川明紀(なかがわ・あき)さん、2018年5月に発行されました。
 『東京で見つけた異国の味』と副題が付されています。
 《ナショナル ジオグラフィック日本版サイト》に連載された
 『世界魂食紀行 ソウルフード巡礼の旅』
 第1回~第51回をもとに加筆、修正を経て、
 この御本が出来上がったんですけど……

「こッ、これはァ~…!」
「ぐるるがるるぅぐる~!」(←訳:夜中に読んじゃダメ~!)

 ソウルフード。
 それは《母国》の味。

 著者・中川さんは御本冒頭の『はじめに』で、

 《魂が欲する故郷の料理》

 もしくは

 《国民食》

 とソウルフードを定義していて、
 読み手の私たちは、まさに!と大きく頷いてしまいます。
 そう、たとえば、日本のソウルフードは――

「ごはんッ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:御蕎麦!梅干し!)
「おみそしるゥ!」

 地域によっては、
 うどんであったり、ラーメンであったりする、
 百人百様の“故郷の味”。

 では、異国のソウルフードってどうなんだろう?
 そう思い立った中川さんは
 東京周辺の町々を訪ねては探します。

 インドはやっぱりカレー?
 
 農業国フランスの国民食は?

 ミャンマーでは……えっ?
 朝ごはんはナマズのスープ?

 ラマダンとソウルフードの関係は?

 ブルガリアは……きっとあの食材だよね?

「りょうりのォせかいのォ、わーるどォかッぷゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:どこの国も強いよ!)

 《外国人街で出会った味》
 《やっぱり主食》
 《愛すべきB級グルメ》
 《行事を彩る食べ物》
 《素材が命》
 《家庭の食卓、母の手料理》

 と、大きく5つのパートに分けて
 約60ヶ国のソウルフードが紹介されている中、
 私ネーさが、これは美味しいに違いない!と確信したのは
 《愛すべきB級グルメ》の、
 ドイツのお料理――

 『カリーヴルスト』!

「そーせーじィにィ~…」
「がるぅっるるぐるーるるるー!」(←訳:ケチャップとカレーパウダー!)

 ドイツではとても人気があり、
 お店ごとに工夫が凝らされていて、
 カリーヴルストをテーマにした歌まである!
 小説もある!
 ……って、確かにこれはソウルフードですわねえ。

「べるぎーのォおはなしもォ、おもしろいィでス!」
「ぐぅるるるがるるるるぐるがっる!」(←訳:ジャガイモ加工食品の世界トップ!)

 W杯に出場しているあの国の、
 故郷の味ってコレだったのかぁ~♫
 イメージと違うなぁ?
 いやいや、意外に親しみやすい感じじゃん♪

 そんな風に、
 おおらかな気持ちにさせられる、
 なつかしい《母国》の、
 骨と心の芯にまで浸みこんでいる《故郷の味》。

 W杯に夢中の御方も、
 サッカー観戦初心者さんも、
 食いしん坊な活字マニアさんも、
 著者・中川さんと“食”を探す旅へ、
 ぜひ出発を♫

 
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ニャンコと獅子王!

2018-06-23 22:11:59 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 おつきさまァ、きれいィでしたでス♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!雲間の光!)

 こんにちは、ネーさです。
 沖縄地方が梅雨明けした今日、
 ここ東京・多摩地域では夜になって雨が上がり、
 雲の間にきれいなお月さまがチラリ♫
 地震の被害から復旧途上の近畿地域にも
 この美しい月光はふりそそいでいるでしょうか……
 遠く関西へと思いを馳せながら、
 さあ、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



      ―― 岩合光昭 写真展 ネコライオン ――



 静岡県三島市の佐野美術館にて、
 会期は2018年7月7日~9月2日(木曜休館)、
 『Mitsuaki Iwago Photo Exhibiton Cats and Lions』と英語題名が、
 『ネコは小さなライオンダ。ライオンは小さなネコだ。』と
 日本語副題が付されています。

「にゃんこォ、でスねェ~♪」
「ぐるるがるる!」(←訳:百獣の王さま!)

  

 動物写真ならこの御方に任せておけ!な写真家、
 岩合光昭(いわごう・みつあき)さん。

 ニャンコたちを愛し、
 ニャンコたちに愛される岩合さんは
 BSのTV番組シリーズにも出演したり、と
 大忙しの人気者さんですが、
 “ニャンコとライオン”の
 対比の妙をテーマとするこの展覧会では、
 特別なイベントが用意されていますよ。

「おはなしィとォ~」
「がるるる!」(←訳:サイン会!)

  

 展覧会初日の7月7日の、
 午前11時から、
 そして午後2時から、
 《岩合光昭さんのトーク&サイン会》が開催されます。
 
 (サイン会の整理券は10:00/13:00より
  美術館1階ミュージアム・ショップにて配布されます。
  定員各回先着100名、
  岩合さんの書籍をお求めの方に限ります)

 書籍版『ネコライオン』が大好き!な御方、
 岩合さんの大ファンなんです~♪という御方は、
 ライオンのように――

「のッしィのッしィとォ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:お出掛けあれ!)

 佐野美術館の最寄駅は
 伊豆箱根鉄道の三島田町駅になります。

 アクセス方法やイベントの詳細については
 美術館HPをご参照の上、
 皆さま、ぜひ♫

 


    では、次なる《決戦》が迫る週末のオマケ画像も!
   
    『亀田製菓』さんの
    《夏のつまみ種 期間限定》は、
    お家でのサッカー観戦のおともにおすすめです。
   「けッせんはァ、あしたァでスねッ!」
   「がるぐるるる!」(←訳:ボク祈ります!)
    どうか、ああどうか、
    穏やかな休日と、
    嬉し涙の週明けがやって来ますように……!

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《音》が、つなぐ。

2018-06-22 22:31:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くろあちあァ、おそるゥべしィ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!アルゼンチン窮地!)

 こんにちは、ネーさです。
 毎日のように意外な勝敗結果が報じられているロシアW杯、
 メッシさんの暗過ぎる表情が気に懸かりますが、
 先ずはクロアチアの選手さんたちに拍手を贈りたいわ!
 グループリーグ突破おめでとう!
 どうか日本も……と祈りながら、
 さあ、ここからは読書タ~イム!
 本日は、こちらのご本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 夏目漱石とクラシック音楽 ――



 著者は瀧井敬子(たきい・けいこ)さん、2018年3月に発行されました。
 前回記事では絵画界の巨匠・ベラスケスさんについての
 評伝作品を御紹介いたしましたが、
 今回は日本近代文学史上の巨匠・漱石さんの
 《音楽人生》を探るノンフィクション作品に登場いただきましょう。

「ふむッ? そうせきィさんてばァ~…」
「ぐるるるがっるる?」(←訳:音楽好きだったの?)

 漱石さんが何を好んでいたのかといえば、
 いちばんに思い浮かぶのは
 《絵画》でしょうか。

 漱石さんの作品のあちこちに、
 ロンドン留学中に鑑賞した絵画の感想、
 どの画家、どの絵画が印象に残ったかが
 詳しく綴られていますし、
 日本に帰国後も
 絵画鑑賞に並々ならぬ熱意を抱いていたのは
 よく知られています。

 その漱石さん、
 実は《絵画》だけではなく
 《音楽》にも深く魅せられていたのでした。

「それもォ、やぱりィ~」
「がるるるる?」(←訳:ロンドンで?)

 いえ、それがね、
 漱石さんが《音楽》に興味を持ったきっかけは
 留学前の、日本でのことだったんです。

 漱石さんの教え子、
 のちに物理学者・随筆家・俳人としても名をなす
 寺田寅彦さんは、
 大の音楽好き♪

 大学入学のため、
 熊本から東京に出てきたばかりのピヨっ子・寅彦さんが
 たぶん嬉しくって堪らなかったのは――

「こんさーとォ!」
「ぐるがるるーるるぐるる!」(←訳:洋楽コンサートに行ける!)

 明治の東京の、それはひとつの恩恵だったでしょうか。

 西洋から入ってきた音楽、
 聴いたこともない西洋の音楽というものに
 コンサートという形で
 初めて出会える喜び!

 そして虎彦さんの歓喜に引っ張られるようにして、
 漱石さんも西洋の音楽に耳を傾け、
 やがて、ロンドンへ行ってみれば……

「ほんもののォ、えんそうゥ!」
「がーるるぐるがぅるるるる!」(←訳:ホールに響くヴァイオリン!)

 この御本の、影の主役は
 寺田寅彦さんかもしれません。

 漱石さんと寅彦さんが《音楽》を介して織り成す
 絶妙のハーモニーは、
 漱石さんの創作の奥底に根を張り、
 さらには漱石さんの家族も
 《音楽》の世界へ――

「げきどうのォじだいィ、でスからッ」
「ぐるるるるがるるるるぐるるるる!」(←訳:良いことも悪いこともテンコ盛り!)

 《音楽》への密かな、
 しかし、削がれることのない、
 強い想い。

 明治の東京とロンドン、
 《音》の扉を静かに開ける著者・瀧井さんの労作を、
 歴史好きな方々、
 漱石さんファンの皆さまも、
 ぜひ、一読してみてくださいね♫
 
 
 
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画家たちの画家、ここに。

2018-06-21 22:43:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いッぺいィくゥ~んッ、おかえりなさいィ~!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!無事帰国だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 W杯関連ニュースに大きく取り上げられ、
 世界的なビッグスター?になってしまった愛媛FCの準マスコット、
 《一平くん》。
 怪しい人物、いえ、怪しいカエルとして
 イミグレで捕まっちゃうのかと……おっと失礼、
 ロシアから日本に帰着したと聞いてひと安心しました。
 さあ、出場国が熱戦を繰り広げる中、
 本日の読書タイムには
 アート界のビッグスターさんに登場いただきましょう~♫
 
  



           ―― ベラスケス ――



 著者は大髙保二郎(おおたか・やすじろう)さん、2018年5月に発行されました。
 『宮廷のなかの革命者』と副題が付されています。

「すぺいんッ、でスねッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:黄金時代の画家さん!)

 ディエゴ・ベラスケスさん(1599~1660)。

 画家マネさんが《画家たちの画家》と賞賛した、
 17世紀を代表する偉大なる巨匠――
 そしてまた、スペイン・ハプスブルク宮廷の宮廷画家、
 王宮配室長の職もその双肩に担う“王の相談役”でもある、
 たいへんなVIPさんであり。

 美術評論家さんにも大人気!

「おおぜいのォ、けんきゅうかさんがァ~」
「がるるぐるるるる!」(←訳:解読に挑んでます!)

 レオナルド・ダ・ヴィンチさん、
 カラヴァッジョさん、
 ヨハネス・フェルメールさん、
 ミケランジェロさんと並んで、
 世界各国の評論家さんから引っ張りダコなのが、
 ベラスケスさんです。

 《フェリペ4世の家族》(1656年)――

 《ラス・メニーナス(女官たち)》という通称で知られる
 一枚の絵画のために、
 いったい今まで何冊の評論書や研究書が
 出版されたことでしょうか。

「いまもォ、まだまだァ、けんきゅうちゅゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:新解釈を探せ!)

 《ラス・メニーナス》をはじめ、
 マルガリータ王女を描いたいくつもの肖像、
 フェリペ4世や教皇の肖像画など、
 評論家さんを魅了するテーマは数多ありますが、
 著者・大髙さんがこの御本で試みたのは
 シンプルなアプローチです。

 画家・ベラスケスさんの生涯。

 セビーリャに生まれ、
 フェリペ4世に仕え、
 宮廷画家兼重臣として
 王のかたわらに生きる――

 それは黄金時代のスペイン、
 ただし、
 翳りがはっきり見え始めた時代の王廷でした。

 もしもそれが、他の時代だったら、
 ベラスケスさんの運命は、画業は、
 どんな形をとっていただろうかと想像せざるを得ない、
 数奇な背景を持つ“巨匠”。

「ふしぎなァ、てんさいィ!」
「がるぐるる!」(←訳:魂は近代人!)

 欧州での最新の研究報告なども踏まえつつ、
 著者・大髙さんが狩集する
 ベラスケスさんの旅の日々。

 新書ですから
 サイズは小さいのですが、
 御本の冒頭にはカラー画も収録され、
 ベラスケスさんファンの方々もきっと満足!の評伝作品、
 歴史好きさん、
 もちろんアート好きな御方にもおすすめです。

 展覧会で、
 あるいは画集で、
 ベラスケスさんの作品に触れた後は、
 こちらの御本も、ぜひ♪
 
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