テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ アトリエから、旅に出る ~

2020-01-31 22:29:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ふじさんッきれいィ~でしたでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!青空に映えるね!)

 こんにちは、ネーさです。
 青と白の妙なるコントラスト……霊峰富士のお姿を
 電車の窓から仰ぎつつ、
 もしこの画家さんが富士山を見たら?
 と想像を膨らませた本日の読書タイムは、
 こちらのアート評論を、さあ、どうぞ~♪

  



  ―― 誰も語らなかった フェルメールと日本 ――



 著者は田中英道(たなか・ひでみち)さん、
 2019年8月に発行されました。
 はい、久しぶりにフェルメールさん関連の御本に
 登場していただきましょう♫

「ことしもォ、わだいにィ~なりまスかッ?」
「ぐるがる!」(←訳:なるなる!)

 そうね、以前に展覧会情報でご紹介した
 《ロンドン・ナショナル・ギャラリー展》
 (上野の国立西洋美術館にて、3月30日~6月14日)では、
 フェルメールさん作『ヴァージナルの前に座る若い女性』
 が展示される予定です。
 たしか、日本初公開だと思うので、
 またしても大きな話題になることは間違いありませんね。

 日本人が大好きな画家ヨハネス・フェルメールさん(1632~1675)。

 では、もしも、
 フェルメールさんの方も、
 日本が大好きだった、としたら……?

「わほッ! そうしィそうあいィ?」
「がるるるぐるるるぅ?」(←訳:そんなの有り得るぅ?)

 有り得る、と
 かねてより主張してきたのが、
 著者・田中さんです。

 その論拠は、
 フェルメールさんの作品に描き込まれた
 数々の雑貨……いえ、
 “舞台装置“というべきでしょうか。

 ルーヴル美術館蔵の『天文学者』、
 仏シュテーデル美術館蔵の『地理学者』。
 両作品で、
 モデルを務めた男性が着用しているのは、
 キモノが元となっているガウン――
 その名も『ヤポンセ・ロック』。

 モデルを務めたこの男性も、
 日本に縁を持つ或る人物であると
 田中さんは推測します。

 その人物とは、
 バールーフ・デ・スピノザさん(1632~1677)。

「ふたりはァ、なかよしィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:たぶん親友!)

 フェルメールさんとまったくの同時代を生きた、
 アムステルダム生まれの哲学者スピノザさん。

 生家が富裕な貿易商であったためでしょうか、
 スピノザさんは
 日本に関する正確な知識を持っていたようです。

 ジパングとか、黄金の国とかじゃなくて、
 日本ではキリスト教が禁じられている、
 それでも彼らは幸福に生きられるのだ、と
 『神学・政治論』(1670年刊)で述べているんです。
 
 そういった情報を聞かされ、
 東方貿易でデルフトに持ち込まれたキモノを、
 また他にも、
 地球儀の向き、
 絨毯など、
 さまざまな《東洋》アイテムを、
 生涯デルフトから一歩も出ることのなかったフェルメールさんは
 どんな思いで画面に描き入れたのか……

「はるかなァ、うみのォかなたァにィ~」
「がるぐるるる……」(←訳:心は翔けゆく……)

 19世紀、ゴッホさんが夢見たように、
 静かなアトリエでひとり、
 フェルメールさんも旅をしたのでしょうか。
 地球儀をゆっくり回転させて、
 遠く日本へ。

 フェルメールさん御自身に確かめることは
 かなわぬ願いではありますが、
 空想の翼を縦横に羽ばたかせたくなる
 意欲的なアート評論は
 歴史好きな方々にもおすすめですよ。
 カラー図版も多数収録されているので、
 アート好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読を♪
 
 
 
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~ 《東京》発、《白亜紀》行き ~

2020-01-30 22:39:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いつのまにかァ~しゅうりょうゥ??」
「がるる!ぐるるる、がるるるる!」(←訳:虎です!スゴイね、おフランス!)

 こんにちは、ネーさです。
 2019年の12月初旬から始まり、
 大騒動になっていたフランスの大規模ストは、
 今週の前半、いつの間にか終了??
 現地のパリジャン&パリジェンヌさんたちも
 え?いつ終わったの?とびっくりだったそうです。
 ともあれ、卒業旅行にお出掛け予定の方々には
 朗報ですね~♫
 良い旅ができますように!と旅立ちを寿ぎながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



  ―― 恐竜博士の めまぐるしくも 愉快な日常 ――



 著者は真鍋真(まなべ・まこと)さん、
 2019年7月に発行されました。
 著者・真鍋さんの履歴&肩書は、
 米国イェール大学大学院修士課程、
 英国ブリストル大学大学院博士課程修了、
 国立科学博物館地学研究部研究官を経て、
 現在は国立科学博物館標本センター・
 分子生物多様性研究資料センター・センター長であり、
 理学博士にして古生物学者、
 そして博物館展示や展覧会の監修者さんでもあって……
 つまりは。

 《恐竜博士》!

「はかせッ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:しかも恐竜の~!)

 国立科学博物館で《恐竜展》が開催される、となれば、
 ええ、真鍋博士の出番です。

 コンセプトを決める。
 出展に関して、
 標本を所蔵する研究所や公共機関と交渉する。
 交渉が成立したら、標本を運搬して、
 さて、どのように標本を並べようか。
 解説は、図録は、グッズは――

 恐竜大好き!いつか恐竜について専門的に学びたい!
 いや、恐竜の全身骨格発掘をするぞ!
 新種だって発見しちゃうぞ!
 と夢見ている少年少女さんたちには、
 これって憧れのお仕事ですね。

「はかせェはァ、みんなのォあこがれッ♪」
「がるぐるる!」(←訳:人気なんだ!)

 では、真鍋博士は、どうやって
 《恐竜博士》
 になったのでしょう?

 チビッ子の頃から恐竜マニアだった?
 恐竜の絵本や図鑑に埋もれていた?

「……じつはァ~…」
「ぐるるがる~!」(←訳:趣味は旅行~!)

 真鍋さんが育ったのは、
 東京の真ん中――都心部でした。 

 小学校は千代田区で、
 生まれてからずっとマンション暮らし。
 庭はなく、
 ちゃんと生き物を飼った経験もなく。
 
   でも、両親の故郷である愛媛によく遊びに行ったし、
   生きものは大好きだし、
   昆虫や、カエルも平気!
   ん~、ヘビはね、苦手だけど。

   それから、《初めての冒険》は、
   小学4年生頃の、一人旅!

   瀬戸内海にある真鍋島(まなべしま)、
   僕と同じ名前の島へ行ったんだ!
 
 この冒険が、
 現在の真鍋博士の素地となりました。
 
 大学受験の際、制度が変わったため、
 慌てて始めた地学の勉強。
 合格した大学では地学科に進み、
 大学院では古生物学を専攻。
 化石を研究したくて、
 米国へ、
 英国へ。

「きょうりゅうゥのォ、ほんばッ、でスねッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:最先端を学ぼう!)

 第1章『旅好き少年と恐竜の出会い』
 第2章『恐竜博士のお仕事』 
 第3章『博物館のつくり方』
 第4章『広がる《恐竜学》の輪』
 第5章『恐竜が僕たちに教えてくれること』
 そしてエピローグで語られるのは、
 《恐竜博士》真鍋さんの半生記と、
 真鍋さんが体験してきた現代《恐竜学》の変遷です。

 恐竜マニア諸氏にも
 あまり知られていない展覧会やイベントの裏側などに
 触れられていてるところも
 ワクワクさせられますね。

「ことしィはォ、どんなァてんらんかいィがッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:そこも楽しみ!)

 真鍋さんの御父上は、
 書籍の装丁やデザインなどで広く知られる
 イラストレーターの真鍋博さんです。

 御本の前半には
 父・博さんのエピソードも記されていて、
 活字マニアさんは必読ですよ。

 本文中の漢字にはルビが振られていますから、
 恐竜好きなチビッ子ちゃんたちも、
 恐竜マニアな大人さんたちも、
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいな♪

 
 
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― 父娘で、競筆! ―

2020-01-29 21:53:15 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 わほォ! こめださんにィ、ごでぃばッ!」
「がるる!ぐるるるる~♪」(←訳:虎です!美味しそう~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 『コメダ珈琲』さんが『ゴディバ』さん色に染まる?
 名物の《シロノワール》が《ショコラノワール》に!
 ソフトクリームやコーヒーも
 あの『ゴディバ』さんとのコラボメニューに変身!するのだそうです。
 2月7日からの期間限定イベントを楽しみにしながら、
 さあ、本日は、読書をサボって
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫

  



      ―― 暁斎 × 暁翠 ――
 


 群馬県高崎市の高崎市タワー美術館にて、
 会期は2020年1月25日~3月22日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)、
 『父娘で挑んだ画の真髄 河鍋暁斎・暁翠伝』
 と副題が付されています。

「あーちすとォふぁみりィ!」
「ぐるるる!」(←訳:幕末の星!)

  

 河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)さん(1831~1889)は、
 近代日本美術好きな御方にはお馴染みの、
 大人気“奇才“画家さん、ですね。

「ようかいィ!」
「ぐるる!」((←訳:美人画!)
「なんでもォ~ござれッ!」 

  

 そして、暁斎さんを父とする
 暁翠(きょうすい)さん(1868~1935)は、
 近年、著しく評価急上昇中の画家さんです。

 5歳の頃には
 既に父・暁斎さんのもとで絵を習い始めていた暁翠さん、
 のちには
 私立女子美術学校(現・女子美術大学)の
 日本画教授を務めるなど、
 女性日本画家の先駆者さんでもありました。

「どことなくゥ~…」
「がるるるるぐるるがるる?」(←訳:お父さんの画風と似てる?)

  

 この展覧会では、
 幕末期から維新の混乱期、
 さらには明治時代にかけて
 自在に筆を揮った稀代の画師・河鍋暁斎さんと、
 明治・大正・昭和と
 3つの時代で《日本画の美》を探し求めた暁翠さん、
 “父と娘”の作品が展示されます。

 暁斎さんと暁翠さんの作品多数を
 一度に拝見できる機会は貴重です♪
 特に、明治の日本画が好き!という御方には、
 嬉しい企画展ですよ。

「てんじィきかんにィ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ご注意下さい!)

 はい、作品保護のため、
 1月25日~2月24日、
 2月26日~3月22日、
 の期間に分けて展示替えが行われます。

 詳細については美術館HPをご参照の上、
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、お出掛けしてくださいね~♪
 


    では、美味しいオマケ画像も、ここで!
   
    『グリコ』さんの
    《ポッキー 季節限定 桜仕立て》で、
    ココロはもう、お花見気分に……
    「ちょこれいとォがァ、さくらァなのでス!」
    「がるるるぐる…?」(←訳:ほのかな塩味…?)
    サクラ、いえ、梅見物のお供におすすめです♫
 

 
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~ 《謎》を楽しむ、200年 ~

2020-01-28 22:37:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆきィ、つもッてませェ~んッ!」
「がるる!ぐる~る!」(←訳:虎です!雨で~す!)

 こんにちは、ネーさです。
 真っ白な雪景色を撮影しようと、
 ここ・八王子へ取材に来た各局TVクルーの方々には
 まことに申し訳ないことに、
 市街も野山もいっかな白くなりませんでした……
 が、雪掻きを回避できて、
 あ~良かったとホッとしながら、
 さあ、読書タイムです♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


  
    ―― 短編ミステリの二百年 1 ――



 編者は小森収(こもり・おさむ)さん、
 2019年10月に発行されました。
 『The Long History of Mystery Short Stories vol.1』
 と英語題名が付されています。

「にィ~ひゃくねんッ??」
「ぐーるるるるがるる?」(←訳:ホームズさんより前?)

 コナン・ドイルさんが『緋色の研究』が世に出たのは、
 1887年のことでした。
 
 エドガー・アラン・ポーさんが
 『モルグ街の殺人』を発表したのは、
 それより前の、1841年のこと。

 その『モルグ街の殺人』こそが、
 “世界初のミステリ小説”、あるいは
 “史上初の探偵小説”として
 広く認識されているんですけれど、
 もちろん、『モルグ街』以前にも、
 ミステリ的な要素を持つ小説が
 多々刊行されているワケです。

 およそ200年前から、現代まで。

 そんな《短編ミステリの歴史》の、
 およそ200年前から現代に至るまでの流れを
 全6巻に集成してみよう!
 と編まれたシリーズの、
 こちらは第一巻目になるんですね。

「ふむふむッ、かおぶれェはァ~…」
「がる~る!」(←訳:幅広~い!)

 『vol.1』に収録されているのは、
 
 『宝島』『ジキル博士とハイド氏』で知られる
 ロバート・ルイス・スティーヴンスンさん。

 『悪魔の辞典』で名高い
 アンブローズ・ビアスさん。

 『月と六ペンス』『人間の絆』他の人気作家
 サマセット・モームさん。

 短編の名手と呼ばれるサキさん。

 『幻の女』『黒衣の花嫁』の著者、
 また映画『裏窓』の原作者でもある
 コーネル・ウールリッチさん……

 などなど、全11作家さんによる短編ミステリ12作品。

「ものがたりィはァ、にてんッさんてんッ!」
「ぐるっるがるるるる!」(←訳:短編って展開速いね!)

 11人の作家さんの中で、
 私ネーさがおすすめしたいのは、
 デイモン・ラニアンさん(1884~1946)。

 NYを舞台にした作品で人気を得たラニアンさんの代表作は、
 ブロードウェイ・ミュージカル
 『ガイズ・アンド・ドールズ』の原作である
 『野郎どもと女たち ブロードウェイ物語』。

 2020年現在、ラニアンさんの著作は、
 悲しいことに入手が難しい状態なので、
 この御本で読めるのは嬉しいわ!
 『ガイズ・アンド・ドールズ』ファンの方々は、
 本文343ページの
 『ブッチの子守歌』を
 読み逃さないでくださいな。

「かいせつゥもォ、じゅうじつゥ!なのでス!」
「がるるぐるるがるぐる!」(←訳:解説を超えた評論だよ!)

 御本の後半部分には
 編者・小森収さんによる評論
 『短編ミステリの二百年』の
 序章と第一章が掲載されています。
 ミステリ大好き!なマニアさんには
 楽しめること請け合いな作品ですよ。

「おもしろくてェ~」
「ぐるっるがるる!」(←訳:クスっと笑える!)

 かつて、江戸川乱歩さんが編んだ傑作アンソロジー
 《世界推理短編傑作集》を補強する、
 新たな短編ミステリのアンソロジーを、
 ミステリ&サスペンス好きな活字マニアの皆さんは
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

  
 
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~ 海辺の町から ~

2020-01-27 22:44:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ことしもォ、おおにぎわいィ~でスよゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!カカオが香ります!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 《サロン・デュ・ショコラ2020》開幕しましたね♪
 新宿の会場へ行けない方々も
 (私ネーさも、今年は行けそうにありません…)、
 SNSや伊勢丹さんが主宰するHPを覗いて
 ショコラの祭典の雰囲気を味わってみてくださいな。
 では、ここからは、読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  



     ―― 夢の翳(かげり) ――



 著者は蔦谷典子(つたたに・のりこ)さん、
 2019年10月に発行されました。
 『塩谷定好の写真 1899-1988』と副題が付されています。

「これはァ……おしゃしんッ、でスかッ?」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:なんだか不思議な?)

 ↑上の画像の、
 御本の表紙になっているのは、
 『海辺村童(竹馬)』という作品です。

 この作品が撮影されたのは、
 1924年――大正13年のことでした。

 そして、撮影に使用した機材は、
 イーストマン・コダック社製の
 『ヴェスト・ポケット・コダック』。

 『ヴェス単』と通称されたそのカメラは、
 ベストのポケットに入るほど小型で軽く、
 1912年に発売されるや、
 世界中に広まった人気の機種でした。

 その『ヴェス単』の、
 絞りのフードを外して軟焦点にする
 《ヴェス単フード外し》といわれる手法が
 日本ではしばしば用いられ、
 独特の軟調(ソフトフォーカス)描写はとても愛好された、のだそうです。

「ふむむゥ! ぼんやりィしているようでェいてェ~…」
「がるるぐるがる!」(←訳:立体的でもある!)

 撮影者は、
 塩谷定好(しおたに・ていこう)さん(1899~1988)。

 1899年(明治32年)10月24日、
 鳥取県東伯郡赤碕町(現・琴浦町)に生まれた塩谷さんは、
 大正から昭和の初期にかけて
 人気を博した芸術写真の旗手として知られた写真家さんです。

 塩谷さんが『ヴェス単』を手にしたのは、
 13歳のとき。
 当時、『ヴェス単』は発売されたばかりでしたが、
 まさに、生涯を決定する出会い、だったんですね。

「ずッとォ、いッしょにィ!」
「ぐるるがるるるるる!」(←訳:世界を写してゆこう!)

 カメラを手にする前は、
 画家になることを夢見ていた塩谷さん。

 絵筆は、しかし、
 『ヴェス単』へと変わります。

「かいがァからッ!」
「がるるぐるる!」(←写真の世界へ!

 日本海を望む赤碕の町で
 塩谷さんが撮った作品は、
 遺族の方々によって大切に保管されてきました。

 この御本は、
 第一章『村の情景』
 第二章『子どもの情景』
 第三章『海の情景』
 第四章『花の情景』
 の4つの章から構成された
 写真家・塩谷定好さんの
 “ベスト・セレクション”というべき一冊です。

 どの作品も、
 デジタル写真を見慣れた方々、
 いえ、デジタル写真しか知らない方々にとっては
 驚愕をもたらすであろう名作、なんです、けど……

 ああ、言葉にするのはまどろっこしいわ!
 とにかく見て!見てください!
 貴方の目で、この作品たちを!
 塩谷さんが撮った昔日の日本を、
 海辺の、
 子どもたちの、
 空を走る雷光の、
 活けられた花たちの、
 雄弁な静謐を!

「かいせつもォ、じゅうじつゥでス!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:略伝と年譜も完備!)

 写真好きさん、そして
 アート好きさんも必見!の御本、
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね。

 

 
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― 11歳の、ロードムーヴィー ―

2020-01-26 22:43:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんしゅうゥまつもォ、がんばりィましたでス!」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!神鋼かパナか?)

 こんにちは、ネーさです。
 冷え切ったスタジアムの座席にもビクともせず、
 トップリーグ観戦にお出掛けした皆さま、
 トライ目指して奮闘した選手さんたち、
 お疲れさまでした♫
 お家に帰りついてホッと一息入れたら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

       ―― 拳銃使いの娘 ――



 著者はジョーダン・ハーパーさん、
 原著は2017年に、日本語版は2019年1月に発行されました。
 英語原題は『SHE RIDES SHOTGUN』、
 アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の
 最優秀新人賞を受賞した作品は日本でも評判を呼び、
 2019年のミステリランキングでも上位にランクイン!

「わふゥ! わくわくわくゥ!」
「ぐるがるぅる~!」(←訳:期待しちゃう~!)

 いったいどんなにスゴいミステリなのかしら?
 と期待しながら、
 いえ、期待しすぎではいけないと自分を戒めながら、
 読み始めてみれば……

 これは、期待に違わぬ面白さ!

「てんかいィ、はやいィ!」
「がるるーるぐる!」(←訳:猛スピードだよ!)

 主人公は、11歳の少女ポリーさん。

 背を丸め、
 日本語で言うなら、
 “とぼとぼ“というような足取りで
 学校の正面玄関を出てきたポリーさんは
 その場に凍りつきました。

   父が、いる。

「むッ? おとうさんッ??」
「ぐるるるるがるぅぐるるる?」(←訳:お父さんがいちゃダメなの?)

 もう何年も、
 ポリーさんは父親に会っていません。

 何故なら、
 父親は刑務所の中にいると
 聞かされていたから。
 強盗を働いた罪で服役している、
 少なくともあと4年は仮釈放にさえならないと
 教えられていたから。

 いるはずのない父親が、
 なぜ、ここに?

 などと、考える時間も
 ポリーさんにはありません。

  《一緒に来るんだ》

 父親のその言葉に、
 おとなしく従い、
 車の助手席へ……。

「ふあんッ、なのでスよゥ!」
「がるるるっるぐるる?」(←訳:ついていっていいの?)

 ポリーさんも、それは分かっているんです。
 ついてゆくな、と彼女の脳は命じています。
 学校に戻って先生に助けを求めろ、という声も
 心の内側に響いています。

 けれど、見えない何かに押されるように、
 足は止まらない。

 車の窓から振り返れば、学校は遠くなってゆく……。

「どどッ、どうしようゥ!」
「ぐるる!」(←訳:怖いよ!)

 怖い――
 そう思っているのは、
 父親の方だったかもしれません。

 ポリーさんの父親、
 ネイト・マクラスキーさんは
 刑務所での服役中に
 或る男の怒りを買ってしまったのです。

 警備厳重な監獄内にいながら
 強大なギャング組織のボスとして君臨する男は、
 ネイトさん、
 そしてネイトさんの家族をも抹殺しろと
 命令を出したのでした。

 そうと気付いた父親――ネイトさんは、
 かつて恋人だったポリーさんの母親と、
 ポリーさんを守るべく、
 こうして迎えに来たのですけれども……

「もうゥ、おそいィ??」
「がるぐる!」(←訳:敵の手が!)

 父・ネイトさんと、
 娘・ポリーさんの逃避行が始まります。
 
 刻々と迫りくる敵組織の鋭い爪を、
 かいくぐり、
 振り払い、
 蹴飛ばして、
 自由の天地へ――

 たどり着けるのでしょうか、
 ふたりは?

「なッ、なんだかァわかんないィけどッ!」
「ぐるがるぅるる!」(←訳:応援しちゃうぞ!)

 応援し、
 声援を送らずにはいられなくなる
 魅力的なキャラクターと
 疾風のごとく転がってゆく物語は、
 すぐにも映像化してほしい素晴らしさ!

 ミステリ好きさんに
 サスペンス好きさんに、
 いえ、全活字マニアさんにおすすめしたい力作です。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
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~ 箱根のお山と、《シュルレアリスム》 ~

2020-01-25 22:43:34 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうからァ~こうべッ、なのでスゥ♪」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!巡回してます!)

 こんにちは、ネーさです。
 東京・上野の森美術館で開催されていた《ゴッホ展》は、
 今日1月25日から神戸市の兵庫県立美術館へと
 開催の場所を移しました。
 3月29日の楽日まで、
 大勢の人々で賑わいますように、と願いつつ、
 さあ、週末の本日は読書をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫
 
  



    ―― シュルレアリスムと絵画 ――



 神奈川県足柄下郡箱根町のポーラ美術館にて、
 会期は2019年12月15日~2020年4月5日(会期中無休)、
 『Surrealist Painting ―Influences and Iterations in Japan』
 と英語題名が、
 『ーダリ、エルンストと日本の《シュール》』と
 日本語副題が付されています。

「♪るるゥ~♪はこねのォやまはァ~♪」
「♫ぐるるる~♫」(←訳:♫天下の険~♫)

 はい、東京でも神戸でもなく、
 ここ箱根――金太郎さんの伝説で知られる足柄山から
 程遠からぬ仙石原の、
 ポーラ美術館(POLA MUSEUM OF ART)には
 シュールレアリスムの名作がうち揃いましたよ。
 
  

 ゴッホさん(1853~1890)から数十年……

 20世紀アートを象徴する
 ムーヴメントが耳目を集めます。

 詩人のアンドレ・ブルトンさん(1896~1966)が
 中心となって推し進めた
 《シュルレアリスム》。

 精神分析学の影響を受けて
 無意識の世界を探求する
 《超現実》の世界を、
 ゴッホさんが目にしたら、
 いったいどう思ったでしょう?

「びッくりィ?」
「がるーる?」(←訳:ポカーン?)

  

 1930年代、
 《シュルレアリスム》は
 《超現実主義》と和訳されて、
 日本のアーティストさんたちに大きな影響を与えました。

 この展覧会では、
 サルバドール・ダリさんや
 マックス・エルンストさん、
 マン・レイさん、ポール・デルヴォーさんたち
 欧州の作家さんによる作品と、
 日本の作家さんの作品が展示されます。

 フランスに留学した経験を持つ岡本太郎さん、
 また、古賀春江さんや
 三岸好太郎さんたちの作品にみる
 日本独自の《シュール》な絵画作品も、
 多数出展されます。

「あッ! ちょうちょッ!」
「ぐるるるるがるぐるるるる!」(←訳:三岸さんの蝶々ステキです!)
 
  

 なお、特集展示の
 『春を待つ――モネ、ガレ、ボナールと日本の絵画』も
 同時開催されていますので、
 早春の箱根旅行を予定しているアート好きさんは、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね~♪
 


 
   では、ここでオマケ画像も、じゃじゃん!
   
    『不二家』さんの
    《カントリーマアム 発酵バター》は、
    トースターなどで温めると……
   「ひゃァ!よいィ~かおりィ!」
   「がるーる!」(←訳:バターだ!)
    甘い香りに包まれて、
    どうか皆さま、穏やかな休日を。



    
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 何冊積めるか、試してみよう? 

2020-01-24 22:31:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むかしィむかしィ、ぎんがのォかなたァでェ~…」
「がるる!ぐるるるがるるるるる!」(←訳:虎です!Macが生まれました!)

 こんにちは、ネーさです。
 昔むかし……ではなくて、
 1984年の1月24日のこと。
 米国アップル社よりMacintoshという名の
 パーソナルコンピュータが発売されたのでした。
 月日は流れ、現在のPCの在り方は、
 そして未来のPCは?などと思い巡らしつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



   ―― 文庫本は何冊積んだら倒れるか ――



 著者は堀井憲一郎(ほりい・けんいちろう)さん、
 2019年9月に発行されました。
 『ホリイのゆるーく調査』と副題が付されています。

 月刊誌『本の雑誌』2015年2月号から
 2019年4月にかけて連載された『ホリイのゆるーく調査』を
 書籍化したこの御本には、
 題名にもありますように

 《文庫本は何冊積んだら倒れるか》

 に始まって、

 《『坊っちゃん』のしおりは何ページに挟まっているか》

 《文庫の解説はいつ読むのか》

 《名作をどこまで間違えずに音読できるか》

 などなど、
 ゆるーい、けれども、
 活字マニア諸氏にとっては
 他人事ではない事象がわらわら~と並んでいます。

「なんさつゥ、つんだらァ~…??」
「ぐるぅ~??」(←訳:音読ぅ~??)

 文庫本をどんどん積み上げてゆくと、
 何冊くらい積みあがるのか。

 ええ、私ネーさには聞こえます、
 四方八方からのツッコミが。
 文庫本っていっても、
 出版社ごとに数ミリ程度の差があるし、
 紙質だって違うし、
 製本方法だって異なってるでしょ?
 そこらへん、分かってる?と。

 はい、ホリイさんは分かっています。
 岩波文庫、講談社文庫、集英社文庫、
 光文社文庫に新潮文庫、
 出版社別に積み上げて、数えてみましたよ。

「わううゥ! ゆれるゥ!」
「がるっ!ぐるる!」(←訳:ああっ!崩れた!)

 ふふん、
 そんなの大差がつくわけないじゃん?
 文庫本なんてどれも同じさ!
 と鼻で笑った方々は、
 結果に驚かれるかもしれませんね。

 1社だけ、
 抜きんでた数字を出した社がある……?
 その出版社さんとは……!

「ほんぶんッ、じゅうよんぺーじィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:見てみてね!)

 読みたい読みたいと思って買った小説、文庫。
 けれど、ちょっと忙しかったりして、
 明日読もうか、と
 机の脇に積んだが最後、
 “積んどく本”になってしまう。
 さながら、見えない何かが取り憑いて
 その本を開く力を阻止するように……という謎に挑む
 《未読の悪魔はどれくらいで取り憑くか》。

 名文は書き写したほうがいい。
 はい、では書き写してみます、
 パソコンで。
 ええ、手で写した方がいいんでしょうけど、
 そこを敢えて。
 ……すると、ホリイさんのPCの中で、
 『走れメロス』が日本を舞台にした珍妙な物語と化す
 《名文をパソコンで書き写してみる》。

「ぷふふふッ♫」
「がるるるっ♪」

 ホリイさんの調査テーマ、
 どれもこれもアハハと笑ってしまいます。
 ただ、笑いの裏側には真摯な思いも隠れているんです。

 小説作品と、
 解説者の世界観の間に起きる摩擦に戸惑う
 《『細雪』を副音声解説付きで読む》。

 かつて、京都の河原町通りには
 書店さんが軒を連ねていたものだった……
 いまは失われてしまった書店街MAPを作成する
 《70年代京都の書店を懐かしむ》。

「きょうとにィ、ほんやさんのォまちィ??」
「ぐっるがるるっるー!」(←訳:行ってみたかったー!)

 本にまつわる、
 本から跳び出す、
 疑問と解答。

 一見、お遊び。
 その実は、ほのぼのとあじわい深い
 愛書家・ホリイさんの書物界探訪記を、
 活字マニアの皆さま、ぜひ♪



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~ 歩く歩く、万葉の風景を ~

2020-01-23 22:39:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむッ? おまんじゅうゥにもォ、ちょこれいとォ?」
「がるる!ぐーるるがるるる!」(←訳:虎です!シーズンだもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 コンビニでハート型の『フォンダンショコラまん』を
 見つけちゃったりして、つい笑ってしまいましたよ♪
 2月にかけて、まだまだ増えてゆく
 ショコラ物件に大いなる期待を寄せながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



      ―― 万葉集を歩く ――



 編著者は、富田敏子(とみた・さとこ)さん、
 山内英正(やまうち・ひでまさ)さん、 
 2019年9月に発行されました。
 『犬養孝がたずねた風景』と副題が付されています。

 今日1月23日、
 《サラリーマン川柳2020》が発表されました。
 ひとつの句の中に、世相と笑いを反映させる川柳も、
 いえ、すべての日本の詩歌の、
 その源流は何処だろうかと振り返ってみれば、
 やはり、行き着くのは――

「ここッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ここしかないです!)

 奈良時代に成立したとされる、
 日本に現存する最古の和歌集《万葉集》。

 この御本では、
 万葉集の研究に生涯を捧げた
 犬養孝(いぬかい・たかし)さん(1907~1998)が歩いた
 “万葉の歌と風景”が紹介されています。

「あるきィにィ~あるいたのでス!」
「がるぐるる!」(←訳:歌の土地を!)

 《万葉集は時代を千三百年の昔に戻し、
  歌の生まれたその土地に立って
  味わはなくてはわからない》

 と提唱し、
 日本の東へ西へと旅をした犬養さん。

 まず巻頭に、
 令和の由来となった
 《梅花の宴》の歌と口語訳文を配し、
 次いで本文では、
 犬養さんの取材ノートをもとに、

 第一章『大和 うるはしまほろば』
 第二章『近畿 海の白波へのあこがれ』
 第三章『東海・東国 あづまうたの民謡的世界』
 第四章『北陸・山陰 荒波につのる望郷』
 第五章『山陽・四国・九州 はるか海の廊下の旅路』
 
 という5つの章で構成し、
 歌とその風景の写真、
 解説が収録されています。

「ふわァ~…これがァ、まんようしゅうのォふうけいィ?」
「ぐるるるがるっる!」(←訳:見たことなかった!)

 奈良県の、飛鳥川(あすかがわ)……

 《明日香川 瀬々に玉藻は 生(お)ひたれど
  しがらみあれば 靡(なび)くあはなくに》

 と、歌(作者不詳)に詠まれてはいても、
 いったいどんな様子の川なのか、
 奈良の地理に詳しくない東国育ちの私たちには『?』です。

 その一方で、

 《田児の浦ゆ うち出でて見れば ま白にそ
  富士の高嶺に 雪は降りける》

 と、山辺赤人さんの歌を口遊めば、
 自然と、
 多くの方々の脳裏に
 富士山と海の風景が浮かんでくることでしょう。
 
 思い浮かぶ画像・映像があるかないかで、
 歌への共鳴、印象って、
 大きく違ってくるものですね。

「なのでッ、しらなくちゃッ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:歌の風景たちを!)

 ロングセラーとなった犬養さんの著書『万葉の旅』全3巻は、
 昭和39年(1964年)に出版されました。
 
 それ以前も、以降も、
 犬養さんは《万葉散歩》を続けます。
 歌の生まれた土地へ、
 歌を育てた天地へ。

「いにしえのォ、あめつちィ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:遠くて近い!)

 この御本の87ページには、
 大伴家持さんは
 万葉集の最後をこの歌で締めくくった、として、
 大伴家持さんの歌と、
 鳥取県鳥取市国府町の
 因幡国庁跡(いなばこくちょうあと)のお写真が
 掲載されています。

 国守に任ぜられ、
 因幡国へ赴いた大伴家持さんが詠んだ歌とは――

 《新しき 年の始の 初春の
  今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)》

 (新しい年の初めの初春の、
  きょう降る雪のように
  良いことが重なりますように)

 もうすぐ立春。
 良い年になりますようにと
 あらためて願い、
 犬養孝さんの愛した万葉の世界に思いを馳せつつ、
 皆さま、ぜひ、一読を♪
 
 
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― 名刀たちに、歴史あり ―

2020-01-22 23:14:45 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かんちゅうゥおみまいィ~もうしあげまスゥ!」
「がるる!ぐるぅ~るる!」(←訳:虎です!寒いぃ~です!)

 こんにちは、ネーさです。
 寒中お見舞い申し上げます。
 ううっ寒い!顔が寒くて眠れないよ!という方々に
 私ネーさがおすすめしたいのは、
 アイマスク!
 大きめの、柔らかな素材のアイマスクを着けると、
 顔の上半分は温かくて保湿も出来るし、
 呼吸はちゃんと出来るし、と
 いいことづくめですよ♪
 試してみてくださいね。
 では、ここからは読書……をサボって、
 本日はこちらの展覧会情報を、さあ、どうぞ~!

  


 
      ―― 名刀への道 ――



 静岡県三島市の佐野美術館にて、
 会期は2020年1月7日~2月16日(木曜休館)、
 『THE GLORY OF JAPANESE SWORD』と
 英語題名が付されています。

「ふわわァ~…これはァ、おみごとッ!」
「ぐっるるがる!」(←訳:光ってるねえ!)

 ↑上の画像の、
 チラシ(フライヤー)表面を飾る名刀は、
 『太刀 銘 安綱』(平安時代・12世紀)。

 12世紀って、つまり、
 制作されてから
 ゆうに800年は経っている訳ですけれど、
 暁光のようなこの白い輝き……
 溜め息しちゃいますね。

  

「こッちもォ、こッちもォ!」
「がっるるぐるる!」(←訳:ずっしり存在感!)

 はい、↑上の画像は、
 上段から順に、

 重要美術品『太刀 銘 豊後国僧定秀作』(平安時代・12世紀)

 重要文化財『太刀 銘 宝寿』(鎌倉時代・13世紀)

 重要文化財『短刀 銘 吉光《名物 信濃藤四郎》』(鎌倉時代・13世紀)

「おおッ? こッちのもォ、ずしんッ!」
「ぐるがる……!」(←訳:胸に来る……!)

 はい、↓下の画像は、

 『蕨手刀』(奈良時代・8世紀)

 『毛抜形透蕨手刀』(平安時代・8世紀)

 ですよ。

  

 『蕨手(わらびて)刀』とは、
 12世紀以前に日本で造られていた刀剣の一種です。

 現在、私たちが知る《日本刀》が完成したのは、
 平安時代後期、と考えられています。
 この時代は、刀剣はもとより、
 かな文字で編まれた物語など、
 さまざまな日本独自の表現が生まれ、
 国内各地に広まっていった――とされています。

 この展覧会では、
 日本刀が完成する以前の刀剣、
 完成へと向かう時代の名刀も
 併せて展示されます。

 また、現在発売中の雑誌『和楽』には、
 この『名刀への道』関連記事も
 掲載されているので、
 ご覧になってくださいね。

「おしゃしんッ、びゅうてィふるゥ!なのでス!」
「がるるるるるぐる!」(←訳:マニアさんは必読!)

 古い時代の刀剣を間近に拝見できる
 貴重な企画展へ、
 アート好きさん&刀剣ファンの方々は、
 ぜひ、お出掛けを♪



    では、ここでオマケ画像も、ひょいっと!
   
    『無印良品』さんの
    《チョコレート餅》は、
    お店に並ぶとすぐ売り切れてしまう人気商品!
   「やわらかァ~いィ!」
   「ぐぅるるがる!」(←訳:チョコも美味!)
    名古屋を皮切りに、
    全国の百貨店で続々と
    バレンタインのフェアが始まりました。
    今年はどんな新ショコラと出会えるのか、
    楽しみです~♫♪


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