テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2018!新春特別企画♪《時間泥棒を逮捕せよ》その1!

2017-12-31 22:00:16 | 2018!新春特別企画♪
  
  ここはロンドン、ベーカー街。
  大晦日の夜も更けてゆき、
  さあ、毎年恒例の新春特別企画が始まろうとしている、
  この瞬間に。

  ベーカー街221Bの下宿では、
  名探偵テディちゃムズと
  友人の虎くんが
  年越しパーティー!……の仕度をちょうど整えたところ、でございます。

  

「ろーすとォびーふゥ、おッけいィ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ベイクドポテトも!)
「あついィこうちゃもッ!」
「ぐるがーるる!」(←訳:蜂蜜ケーキも!)

 テーブルに御馳走が並んで、
 客人たちはまだだろうかと待っているそこへ。

 おお、足音が響きます。

 ドスンドスンと、階段を登ってくるあのリズムは――

  

 「はっはっはっ♪
  やあっ、しょくん! 2じかんも、はやくついちゃったよ~」

 おお、名探偵テディちゃムズの盟友、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士ではありませんか!

 ……ん?
 2時間も早く着いた、ですって?

 それに、ユキノジョン・H・ワトソン博士の後ろに
 ちょろっと姿が見えているのは?

  

「皆さん、お招きありがとう!」

 ああ、はいはい、
 テディちゃムズと虎くんは招待状を送っておいたんですよね、
 2018年の干支の、戌(いぬ)くんに。

   

「ごめんね、ボク遅刻しちゃった」

 戌くん、申し訳なさそうにしておりますが、
 あれれ?と
 テディちゃムズと虎くん、
 顔を見合わせました。

 午前零時に開始予定の年越しパーティに、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士は
 2時間も早く着いたと言い、
 片や、同時に到着した戌くんは
 遅刻してしまったと言うなんて?

「むむむゥ! これはァ!」

 名探偵テディちゃムズ、
 ハッカパイプ(駄菓子屋さんにて購入)をサッとくわえ、
 おもむろに頷きます。

「じけんのォ、においィだッ!」

 かくして、またしても幕が上がりました。
 お気楽クマ探偵と友人たちによる
 新春ミニストーリー、
 今回はどんなおバカをやらかし、いえ、
 どんな難事件を解決してくれるのでしょうか?


    ~その2!に続く~
 
 
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2017年の《 BEST BOOK 》を探せ・その5!

2017-12-30 22:00:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さいしゅうゥこーなーわまりィましたでス!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!明日は大晦日!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、2017年の《BEST BOOK》を探す旅も
 いよいよ第五回目となりました。
 本日は、日本人作家さんの作品から
 あれかこれかと悩みながら
 《BEST BOOK》を選んでみましたよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪ 
  
  
  
  
   

 
    ―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション ――



 編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、
 2016年から2017年にかけて順次刊行されたアンソロジーシリーズは、
 『恋』『夢』『獣』や
 『呪』『霊』などの主題ごとに
 古今の文豪さんたちが手がけた《怪談》をセレクトした作品ですが、
 私たちのおすすめは……

 『恋』と『夢』!

「ふりがなァ、ふッてありまス!」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:注釈文も必読です!)

 編者・東さんのお仕事ぶり、見事です!
 ジュニアさんたちも大人さんたちも
 手に取ってみてくださいね。

 さて、お次は。

  



          ―― 盤上の向日葵 ――



 著者は柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)さん、2017年8月に発行されました。
 将棋が世の注目を集めた今年、
 読書界で話題になった“将棋ミステリ”が、↑こちら!

「うむをォ、いわせぬゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:迫力でした!!)

 一方、↓こちらの作品は――
 
  


       
         ―― パーマネント神喜劇 ――



 著者は万城目学(まきめ・まなぶ)さん、2017年6月に発行されました。
 軽々と、飄々と、それでいて熱く語られる
 “新喜劇”ならぬ“神喜劇”……
 表題作品『パーマネント神喜劇』には
 万城目さんのファンの方々をハッとさせる仕掛けも!

「うるるッとォ~」
「ぐるぅるるる!」(←訳:来ちゃうのさ!)

 で、時代小説ジャンルからは、↓こちらですよ♪
  
  



         ―― この世の春 ㊤㊦ ――



 著者は宮部みゆきさん、2017年8月に発行されました。
 ええ、あらためて説明する必要はありません、
 著者・宮部さんの作家生活30年を記念する大作は、
 できるだけ先入観なしに読んでいただきたい作品でもあります。

「とうじょうゥじんぶつのォ、みりょくゥ!」
「がるるるるるぐるるるる!」(←訳:彼らとともにどこまでも!)

 そして、2017年の《BEST BOOK》オオトリを飾るのは。

  


        ―― ギリシア人の物語 ――


 著者は塩野七生(しおの・ななみ)さん、
 古代ギリシアを舞台とする歴史長編三部作は、
 ノンフィクションジャンルで御紹介しようかと迷いましたが、
 敢えて!日本人作家さんのジャンルへと持ってきました。

 Ⅰ『民主政の始まり』、
 Ⅱ『民主政の成熟と崩壊』
 そしてこの12月に刊行されたばかりの
 Ⅲ『新しき力』をもって、
 長編作品はこれが最後だと
 著者・塩野さんは宣言しておられますけれど……

「そんなのォ、さみしィ~ッ!」
「ぐっるがるるる!」(←訳:もっと読みたい!)

 そうよね、限りない感謝と、
 また新たな形で塩野さんの作品に
 本屋さんで出会えることを切望しながら、
 2017年の《BEST BOOK》探しに幕を下ろしましょう。

「らいねんもォまたッ!」
「がるぐるるがるるるるるるるる!」(←訳:良き御本と巡り会えますように!)

 活字マニアの皆さま、
 どうか、楽しくも穏やかな年越しを♪


 
 
 
 
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2017年の《 BEST BOOK 》を探せ・その4!

2017-12-29 21:56:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わほゥ! たまごをォ、わッてみたらァ~…!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!黄身がふたつ!)

 こんにちは、ネーさです。
 いやー驚きましたわ♪ 何気なく割ったタマゴひとつから、
 ふたつの黄身がポンと!
 これはきっとラッキーカムカムのしるしよね♪と感激しながらの
 2017年の《BEST BOOK》探索、
 第4回目の今日は外国の著者さんたちの作品をテーマにして、
 さあ、こちらを、どうぞ~!
 
  


 
      ―― モンティ・パイソンができるまで ――



 著者はジョン・クリーズさん、
 BBCの番組や映画を中心に活躍した、いえ、
 現在も(たまに)活動している《モンティ・パイソン》のメンバー、
 ジョン・クリーズさんの自伝作品は、
 2016年12月末の発行でしたので、
 2017年刊行の御本としてカウントいたしました。
 
「のッぽのォ、おじさんッ!」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:毒舌家の皮肉屋さん!)

 著者・クリーズさんの生い立ち、
 伝説のコント集団《モンティ・パイソン》がいかにして誕生したか、
 数々の名作を制作してゆく過程とは?

 エリート街道を快走するよりも
 《笑い》の悪路を暴走することを選んだ
 喜劇人の半生記、
 パイソンズ好きな御方におすすめです♪

「でもねッ、おなじィ~いぎりすゥなのにィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:お次は大違い!)
 
  



      ―― イートン校の2羽のフクロウ ――



 著者はジョナサン・フランクリンさん、
 原著は2016年に、日本語版は2017年3月に発行されました。
 ジャンルとしては、動物ノンフィクション、でしょうか。

「♪るるゥ~♪ふくろうゥをォ♪つれてェ~♪」
「ぐるるがるる~!」(←訳:学校へ行こう~!)

 偶然にも、フクロの仔を保護することになった
 イートン校の学生ジョナサンくん。

 保護したのが、新学期が始まる数日前だったものですから、
 どうすしよう、どうすべきかと、
 ジョナサンくん、考えに考えて……

 寄宿舎にチビっ子フクロウたちを
 連れていっちゃいました!

「これはァぜッたいにィ!」
「がるるるるぅ!」(←訳:面白くなるぅ!)

 お堅い名門校のイメージが
 楽しくも崩壊してゆく痛快さと、
 チビっ子フクロウたちの愛らしさ♪
 猛禽類好きな御方はぜひ!

「そしてェ、ことしもォ~」
「ぐるるるがる……!」(←訳:この人が来た……!)
  
  



      ―― ファインダーズ・キーパーズ ――



 著者はスティーヴン・キングさん、
 原著は2015年に、日本語版は2017年9月に発行されました。

 2016年に邦訳が刊行された『ミスター・メルセデス』に続く、
 探偵ビル・ホッジズさんシリーズの第2作は、
 著者キングさんの母国・アメリカの文学と
 或る作家さんへのオマージュに満ちた大作です。
 
 ネタバレ回避のため、
 ストーリー詳細はここには記しませんけれど、
 シリーズ次作はどうなるのかしら?

「いつもォ、わくわくゥでェ、どきどきィ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:それがキングさん!)

 と、以上の3作品を御紹介いたしましたが、
 他にもた~くさんの
 外国作家さんの傑作・怪作が書店さんに並んでいます。
 ポケミスの諸作品、
 ジェフリー・ディヴァーさんの新刊、
 さらには、文庫化されたカズオ・イシグロさんの作品も
 大好評&大好調のようです。
 
 年末の本屋さんへお出掛けしたら、
 活字マニア諸氏さんは外国作家さんのコーナーも
 チェックをお忘れなく!

「でねッ、あしたはねッ」
「ぐるがる!」(←訳:いよいよ!)

 はい!
 次回は2017年の《BEST BOOK》探しもオオトリ?
 どうか皆さま、よろしくお付き合いくださいね~♪


 
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2017年の《 BEST BOOK 》を探せ・その3!

2017-12-28 22:08:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~、さむくてェ、こごえるゥ~!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!渋滞で凍える~!)

 こんにちは、ネーさです。
 年末寒波と年末道路渋滞にアタフタしながらも、
 はい、年末スペシャル企画《BEST BOOK》探しの第3回目となりました。
 本日はノンフィクションの分野から、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



  ―― 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 ――



 著者は川上和人(かわかみ・かずと)さん、
 2017年4月に発行されたこの御本は、
 本当に学者先生がお書きになったのかしら?と疑いたくなっちゃう
 愉快かつ真面目な《現代鳥類学入門書》です。

 鳥類学者のマイナーっぷりを嘆きつつ、
 冬のフィールドワークを呪い、
 南洋の孤島(しかも噴火中)への調査旅行をし、
 学会での発表や論文作成にげんなり……と
 笑いのセンス&リズミカルな文章で
 読み手の背中をぐいぐい押してくれますから、
 ノンフィクションが苦手な方々も軽々読破!

「さいしょからァ、さいごまでェ~」
「ぐるるっるるぅ!」(←訳:面白かったねぇ!)

 そして、↓こちらも面白さ折り紙つき!
 
  



        ―― 長編マンガの先駆者たち ――



 著者は小野耕世(おの・こうせい)さん、2017年5月に発行されました。
 『――田河水泡から手塚治虫まで』の副題通り、
 20世紀前半の日本でヒットした長編マンガの作者さんたちと
 彼らの作品に共通する《SF》の要素を明らかにしてゆく
 マンガの歴史書、というべきでしょうか。

「まんがァ、だァ~いすきなァおかたのォ!」
「がるるるぐる!」(←訳:マスト本です!)

 そして、お次は、上下2巻から成る大作を、はいっ!

  
  



      ―― 王妃たちの最期の日々 ㊤㊦ ――



 著者はジャン=クリストフ・ビュイッソンさん、ジャン・セヴィリアさん、
 原著は2015年に、日本語版は2017年4月に発行されました。

 古代エジプトから20世紀までに散らばる
 王妃・皇妃・女王さまたちのエピソード集を
 読みやすくアレンジした
 エンタ系歴史書……と見えて、
 読後は胸に深く沁みわたる傑作、
 ノンフィクション好きな方々のみならず、
 歴史小説すきなカツジマニアさんにも
 おすすめしたい逸品ですよ♪

「これもォ、ふゆやすみィにィ~もういちどォ!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:読み返したいよね!)

 さて、《BEST BOOK》探しも、
 第1回はアート、
 第2回はコミック、
 第3回のノンフィクションまで参りましたが、
 次回は……?

「まだまだッ、つづけまスでス!」
「がるるるぐるるるるるがる!」(←訳:よろしくお付き合いの程を!)
 

 
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2017年の《 BEST BOOK 》を探せ・その2!

2017-12-27 21:43:59 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 きょうもォ、ゆきまスよゥ~!」
「がるる!ぐぅるぅるっ!」(←訳:虎です!じゃじゃんっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、今年も始めました冷し中華……じゃなくて、
 2017年の《BEST BOOK》探しを始めていますよ。
 前回記事ではアートジャンルの《BEST BOOK》を、
 そして今回はコミックのジャンルから
 《BEST BOOK》を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



         ―― ポーの一族 春の夢 ――



 著者は萩尾望都(はぎお・もと)さん、2017年7月に発行されました。
 ええもう、ヘタな説明なんて要りませんよね。
 ↑画像にもありますように、
 《ポーの一族》シリーズの、
 40年ぶりに発表された最新作『春の夢』!

「あのふたりィがァ、かえッてきたのでス!」
「ぐるるるるがるるぐるっるる!」(←訳:少しくらい画風が変わっても!)
「やぱりィ、けッさくゥ、でスよゥ!!」

 夜の一族による夜の物語に続いては、
 ええ、↓こちらも夜、いえ、夜なべ?の物語!
 
  



            ―― 夜廻り猫 ――



 著者は深谷かほるさん、
 画像は2017年11月に発行された第3巻のものですが、
 既刊の第1巻、第2巻、
 そして、↓こちらの――

  



         ―― 夜廻り猫のレストラン ――



 も、コミックの良さを活かした御料理フォトブック、です。
 注意していただきたいのは、
 ふっふっふっ、夜中に読むのはねぇ~ちょっとねぇ~♪

「おなかがァ、すいちゃうゥのでスゥ~!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:どれも美味しそうで!)

 SNSから生まれて大きく育ったニャンコたちの物語は、
 Twitterでも拝見することが出来ますよ。
 年末年始、忙しくて本屋さんへ行く暇はないかも……という方々は、
 スマホやPCで《夜廻り猫》を検索してみてくださいね。

 また、
 シリーズを再開した『銀の匙』、
 第5作目を迎えた『ダンジョン飯』、
 質屋さんを舞台にしたコミカルな『七つ屋志のぶの宝石匣』シリーズ、
 そして、
 特に《BEST BOOK》に推したい一冊として
 まだ拙ブログでは御紹介できていないんですけれども、

   
   矢部太郎さん著『大家さんと僕』


 こちらも、ぜひのおすすめです!
 
「いまァ、だいひょうばんッ!!」
「がるるるぐるるるー!」(←訳:矢部さんスゴイよー!)

 ふぅー、コミック編はここまでにして、
 まだまだ!
 次回も敢行いたしますよ、《BEST BOOK》探し!
 皆さま、よろしくお付き合いくださいな♪

 

 
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2017年の《 BEST BOOK 》を探せ・その1!

2017-12-26 22:06:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あわわゥ! ねんまつゥ、なのでス!」
「がるる!ぐるるるがるぅっる!」(←訳:虎です!年の瀬が来ちゃった!)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマスが過ぎ、お正月モードに入ってしまった本日からは、
 さあ、毎年恒例の、
 《BEST BOOK を探せ!》祭りを開催いたしますよ。
 第一回目の、今日は――

「あーとォ、でスよゥ!」
「ぐーるがぅるるる!」(←訳:アートジャンルで!)

 はい!
 では、独断と偏見と個人的嗜好による
 2017年《BEST BOOK》アート部門編は、こちらを、どうぞ~♪

  



         ―― あるかしら書店 ――



 著者はヨシタケシンスケさん、2017年6月に発行されました。
 書店さんでは児童書のコーナーに配架されておりますけれど、
 大人の活字マニアさんの心をも、
 ぎゅぅ!と掴む“じっくり読む絵本”ですね。

「よしたけさんッ、いッきにィ~ぶれいくゥ!」
「がるるぐるるるるがっるるー!」(←訳:大人気作家さんになったよー!)

 そして、↓こちらも!
 
  

  



         ヒグチユウコさんの著作全部!



 敢えて、これ!という一冊は決めません。
 ヒグチさん、2017年も大活躍でした!
 雑誌に連載した作品をはじめ、
 ブリューゲル作品へのオマージュが色濃い画集『BABEL』、
 『いらないねこ』、
 『型抜きPOSTCARDBOOK《A to Z》』や、
 今井昌代さんとの共著『カカオカー・レーシング』などなどの――

「すべてのォ、あーとわーくがァ♪」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:ワンダフルすぎる!)

 2018年もヒグチさんの御仕事から目が離せませんね。
 そして、そう!
 アートワークの点では、こちらも!
 
  



       海野弘さん監修による、
       PIE社さんのビジュアルブックシリーズ!



「もうゥ、まいとしィ~すごいんでスからッ!」
「がるるぐる!」(←訳:今年も炸裂!)

 『ヨーロッパの幻想美術』
 『ヨーロッパの図像 花の美術と物語』
 『ファンタジーとSF・スチームパンクの世界』

 という今年刊行された3作品のうち、
 超絶アートディレクションに度肝を抜かれたのは
 『ヨーロッパの幻想美術』……!

「びッくりィしたのでスよゥ!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:衝撃だったよう!)

 未読の御方は書店さんのアート本コーナーで
 私ネーさと同じように
 お口をあんぐりしてくださいな。

 では、お次は――
 
  



         ―― 心に響く 樹々の物語 ――



 写真・文はダイアン・クックさんとレン・ジェンシェルさん、
 ノンフィクショナルな樹木たちの物語と、
 樹々たちの美しい写真を融合させたこの御本は、
 読後しばらく経ってからの方が、
 “響く”ものがありますね。

「ずしんッ!とォ~」
「がるるるぐる!」(←訳:来るんだもん!)

 と、先ずはアートな《BEST BOOK》から始まって、
 次回も続けちゃいましょう、
 色々なジャンルの2017年《BEST BOOK》探し!

 どうか皆さま、よろしくお付き合いくださいませ♪
 
 
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― 続・いずこぞ、春 ―

2017-12-25 22:07:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 めりーくりすますゥなのでス!」
「がるる!ぐっるーがるるる!」(←訳:虎です!ハッピーホリデイ!)

 こんにちは、ネーさです。
 サンタのおじさんはそろそろ世界一周贈物配送旅行を終え、
 北極のご自宅でホッとひと休みしている頃でしょうか。
 お疲れさまー!と心の声を送ったら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、お約束通り、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



         ―― この世の春 下 ――



 著者は宮部みゆきさん、2017年8月に発行されました。
 前回記事では上巻についてお喋りいたしましたが、
 はい、今回は下巻の登場です!

「おぶけさまのォ、あらそいィ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:藩主の座を奪取!)

 下野(しもつけ)北見藩、2万石。

 その第六代・北見重興(きたみ・しげおき)さんは
 押込(おしこめ)という、
 “非常の手段”をもって
 家督を奪われ、藩主の位から追い落とされました。

 押込を画策したのは、
 北見家の重臣たち。

 つまり重興さんは、身近な家臣さんたちの裏切りに遭い、
 外出もままならない
 軟禁の身となったのです。

「むむゥ! おとのさまッてェ~」
「がるるるぐぅるるるる!」(←訳:一生安泰じゃないんだ!)

 歌舞伎好きな方々は、よく御存知のことでしょう。

 お家騒動。
 家督争い。
 歌舞伎や人形浄瑠璃の演目には、
 そういった“家内部の紛争”をテーマにした作品が
 けっこう少なくない、ということを。

 けれど……?

 北見藩の下級武士、
 各務数右衛門(かがみ・かずえもん)さんの娘、
 多紀(たき)さんは
 不審をおぼえずにいられません。

 父・数右衛門さんとともに
 城下からは離れた村で暮らしている多紀さんに、
 そして数右衛門さんにも
 藩の上部でお家騒動があったなど
 聞いたこともないというのに。

「とつぜんッ、おしこめェ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:おかしいよね!)

 その理由を、
 数右衛門さんに囁く者がありました。

   乱心――

   六代藩主・重興さまには
   乱心の気がおありだそうだ――

「えッ? それはッ!」
「がるる?」(←訳:本当に?)

 乱心なんて、まったくの初耳。
 本当なのだろうか?
 
 年貢を上げて民びとを苦しめたことも、
 不条理な禁令を出したことも、
 財政が傾くほどの浪費をしたこともない、
 ごく真面目なお殿さまが……乱心、とは?

「なぞがァ、ありまスねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:面妖なり!)

 その後、はからずも多紀さんは
 重興さんの“乱心”の謎に直面することになります。

 真面目なお殿さまを
 押込に追いこんだもの。
 それは何なのか?

「おそろしいィけはいィ!」
「がるるぐる!」(←訳:空気が重い!)

 上巻の後半から
 下巻の半ばにかけてのサスペンスフルな展開、
 手に汗握る心理戦、
 ひとの《こころ》をめぐる深々とした問いの数々は、
 著者・宮部さんの真骨頂と申せましょうか。

 冬休みの、お正月の読書タイムには、
 う~ん何を読もうかなぁとお考えの方々に
 特におすすめしたい大作ミステリ、
 皆さま、ぜひぜひ、一読を~♪



 
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― いずこぞ、春 ―

2017-12-24 22:13:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 きたさんぶらッくゥ、やりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!花道でしたー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスがローマに勝利し、
 キタサンブラックくんが見事に花道を飾ったクリスマス・イヴは、
 例年でしたら聖夜っぽいお写真をUPしているんですけど、
 本日はスペシャルな読書タイムとお送りいたしましょう。
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
          ―― この世の春 上 ――



 著者は宮部みゆきさん、2017年8月に発行されました。
 宮部さんの作家生活30周年を記念する大作ミステリの、
 こちらは上巻になりますね。

「みすてりィ、でスかァ?」
「ぐるるがるるるぐる?」(←訳:表紙は時代モノだよ?)

 そうね、表紙の装画と本文中の挿絵は、
 こよりさんによる美しい和調の作品で、
 人物像の衣服から、
 ああ江戸時代のお話なのだなぁと
 ページを捲る前から分かりますが。

 時代小説の体裁を採りながら、
 これはやはり、
 宮部さんらし~い重厚なミステリ作品!

「ふむふむゥ、それでェ~?」
「がるるるぐる?」(←訳:お江戸のいつ?)

 ええ、江戸時代って長いんですものね、
 初期と中期と末期では
 政治も文化も人の暮らしの在り様も
 大きく違ってきます。

 御本の冒頭で、
 はっきり記されているのは、
 この物語は宝永七年(1710年)の
 皐月(5月)夜半の出来事――

 この時、江戸のお城で将軍の座に就いているのは、
 第六代の家宣(いえのぶ)さんです。

「いえのぶさんッでスかァ~…」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:綱吉さんの次代だね!)

 戦国時代はもはや遠く、記憶も薄れ、
 平和が行き渡っている時代です。

 しかし、行き渡っている平和に、
 裏も表もないのかというと、
 そうとも限らないのでした。

 表立って戦争が無くなったとしても、
 生活の裏側で争いが、
 笑顔の陰で暗闘が、
 なくなったとは、限らない――

「いくさァ、でスかッ?」
「がるるぐるるっ?」(←訳:どこでどこでっ?)

 下野(しもつけ)の
 北見(きたみ)藩、
 禄高は2万石。

 この北見家で、
 或る日、藩主が替わります。

 六代藩主・重興(しげおき)さんから、
 七代藩主・尚正(なおまさ)さんへ。

「だいがわりィ?」
「ぐるるるるがる?」(←訳:珍しくないよね?)

 そう、大名家では様々な事情で
 代替わりが行われます。

 藩主さんの急逝や、
 老齢のため子や孫に大名位を譲る、など
 まさに“家それぞれ”ですが。

 病気を理由にしての、
 藩主押込(おしこめ)というのは、
 非常に稀なことです。

 押込を、現代風に言うなら
 軟禁……なんですから。

「ええッ? そんなのォ、いいのッ?」
「がるるるぐぅっるる?」(←訳:閉じ込めちゃったの?)

 家臣によって
 君主が強制的に隠居させられ、軟禁される。

 それはもちろん、
 家臣さんたちが事前に幕府上部に根回しした上で
 一気呵成に為された
 “英断”であり
 “暴挙”でもあったのでしょうけれど。

 なぜ?
 
「ううゥ~むゥ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何故だろう?)

 その疑問を、謎を、
 ふりほどきにかかる上下2巻、
 今回はさわりをちょこっとだけ御紹介いたしました。

 次回は、もうちょっと踏み込んで
 粗筋をお喋りしたしますので、
 待っててくださいね~♪



 
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~ 新春に、磁器の夢 ~

2017-12-23 22:00:59 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 きたさんぶらッくくんッ、かもーんッ!」
「がるる!ぐっるるるー!」(←訳:虎です!ブッちぎれー!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、馬券という物を買ったことも買う予定もない私ネーさですが、
 明日の有馬記念でキタサンブラックくんが優勝できますように、と
 心の底から願う祝日は、
 さあ、読書をサボって、
 ゆったり気分な展覧会情報を、どうぞ~♪

  



           ―― ヘレンド 展 ――



 東京・港区東新橋のパナソニック汐留ミュージアムにて、
 会期は2018年1月13日~3月21日(水曜休館、ただし3/21は開館)、
 『Porcelain from Hungary  HEREND 』と英語題名が、
 『皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯』
 と日本語副題が付されています。

「ふァ~…これはァ、とうきィではなくてェ~」
「ぐるがるる!」(←訳:磁器なんだ!)

  

 『ヘレンド』とは、
 ハンガリーの首都ブタペストから南西に約110㎞、
 静かな村にある磁器製作所です。

 創設は1826年、
 ハプスブルク家の保護のもと発展し、
 王侯貴族に愛された磁器製品は
 いまなお高い人気を誇っていますね。

「せいみつなァ、えつけッ!」
「がるぐるる~!」(←訳:色がきれい~!)

  

 この展覧会では、
 開窯初期の貴重な品をはじめ、
 バロックやロココの時代に製作されたもの、
 東洋の陶磁器に学んだシノワズリーな品々、
 そして現代の職人さんたちの手になるモダンなデザインのもの等、
 約250点のヘレンド磁器が展示されます。

「わふゥ~♪ こういうゥおちゃわんでッ」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:午後のお茶したい!)

 はいは~い、皆さま、そう思っちゃいますよね。

 会期中には、
 記念の講演会、学芸員さんによるギャラリートークや、
 会期中の「0(ゼロ)」のつく日
 (1/20、1/30、2/10、2/20、3/10、3/20)を
 《お皿の日》として
 展覧会オリジナルの『ぬりえ』をプレゼントする企画があり、
 そして、
 パナソニック汐留ビル1階の
 パナソニックリビングショールーム東京リフォーム内で
 ヘレンドのティーポットで淹れるティー・テイスティングなど
 イベントも予定されていますよ。

 展示品は会期中一部入替えが行われるそうなので、
 詳細を美術館HPでご確認の上、
 皆さま、新春の美術館へ
 楽しいお出掛けを♪
 



   さて、祝日で聖夜前日の今日の、オマケ画像は。
   
   敢えて行列必至のケーキ物件をハズし、
   『バールセン』さんの
   《ワッフルミニーズダーク》で!
   「くるくるわッふるゥ~♪」
   「がるるぐるるるがる!」(←訳:クセになるんだこれ!)
   お天気がやや不安な日曜日になりそうですが、
   どうか皆さま、
   美味しいもの&温かな飲み物とともに
   穏やかな休日をお過ごしくださいな♪
   (キタサンくんも頑張れ~!)


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SFも妖精も、まるごと!

2017-12-22 21:52:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 かぼちゃはァ、ばたーでッ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!こんがりと!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、冬至の夜のカボチャ料理は、
 煮物……ではなくて、スライスしてバターで焼いてみましたよ。
 皆さまも、グラタン?天ぷら?それともプリンで?と
 それぞれにカボチャ料理でお腹が温まった後は、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのアートブックを、どうぞ~♪
 
  



   ―― ファンタジーとSF・スチームパンクの世界 ――



 監修は海野弘4(うんの・ひろし)さん、2017年8月に発行されました。
 『THE ART OF FANTSY,SCI-FI AND STEAMPUNK』と
 英語題名が付されています。

「おおッ! こんどはァ、えすえふゥでスかッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:新機軸だねえ)

 海野弘さん監修による《読むビジュアル・ブック》シリーズの、
 前作は『ヨーロッパの図像 花の美術と物語』、
 前々作は『ヨーロッパの幻想美術』でしたから、
 さて最新作はどこへ向かうのかしら?と思ったものですが、
 スチームパンクで斬り込んでくるとは、
 予想外でした……!

 サブカル好きな御方、
 アニメ好きな方々には
 もうお馴染みのスチームパンク――

 ですけれど、アート評論で取り上げられ、
 きちんと分析されることって
 あまり無いんですよね。

「たとえばァ、らぴゅたッ!」
「がぅるるるるる!」(←訳:ヴェルヌさんも!)

 ええ、スタジオジブリ作品の
 『天空の城ラピュタ』、
 それに犬のホームズさんが活躍する宮崎駿さんのアニメも、
 スチームパンク系列の作品でしょう。

 蒸気機関が交通や動力の主役を担った、
 19世紀半ばから20世紀始めにかけての時代を背景とする
 恋や冒険の物語は、
 フランスではヴェルヌさんの著作、
 英国ではコナン・ドイル鄕の『失われた世界』等の作品が
 なんといっても代表例です。

 この御本には
 そういったスチームパンク作品の扉絵や挿絵、
 SFテイストを感じさせる1851年のロンドン万博の版画とともに、
 まったく正反対の香りがする作品も
 収録されています。

「ようせいィとかッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:御伽噺とか!)

 SFとスチームパンクの世界が
 “科学の精神”を内包していたのに対し、
 ファンタジーの世界では、
 妖精たちが夕空に舞い、
 波は白馬に変身し、
 魔女や人魚が主役を張ります。

 一見、敵対するような二つの世界。

 でも、それが実は
 とても“ちかしい”ものであったことを証明してゆくのは、
 監修者・海野さんの偉大な手腕です。

「とけこんでェまスねッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:蒸気機関も妖精も!)

 19世紀末には、
 こんな風に科学とフェアリーテールが同居していたのでしょうか。

 そっぽを向きながら、
 こっそり手をつないでいたのでしょうか。

「にぎやかでェ、げんきィ!」
「ぐるるがるるぐるぅるる!」(←訳:希望も絶望もゴチャ混ぜ!)

 世紀末の混沌を封じ込めたようなこの御本、
 後半部分には
 『不思議の国のアリス』や
 『ケンジントン公園のピーター・パン』、
 『夢の国のリトル・ニモ』など
 名作の図版も掲載されています。

 挿絵本大好き!という活字マニアさん、
 現代のアニメは好きだけど昔の挿絵本は知らないという御方は、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 おすすめです♪
 
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