朝から北九州市黒崎に移動しています。
今日は、高見市民センターで講演です。
大気汚染が気になり、マスクをし出かけます。
が、顔がムズムズして、すぐに外してしまいます。
移動中に読む本は、今日は、この本。
「看取り先生の遺言」奥野修司著 文藝春秋
治らないがん患者さんのために在宅緩和ケアを立ち上げた岡部医師は、仙台で在宅医療に執念を燃やしつつ、自らがんを患った。
がん患者が在宅で人生の最期を迎えるためにホスピスを広めた鹿児島の堂園医師から、
「岡部先生の遺書を書きませんか」
と言われた著者が
看取り先生が、これまで看取ってきた方々の話、
自らががんだと分かってから、
彼はどう治療し、どう残りの命を生きたか、
どう亡くなって行ったかが書かれている。
闘病中に東日本大震災の体験も書かれている。
一部引用
これまで私は、まず、個人があり、
それが寄り集まって家族を作り、
さらに集まって街となり、
国家となり、(中略)だから、がんがわかった時も、私という個人が死ぬことばかり考えていたのだ。
ところがあの瞬間、これは逆ではないか、
まず自然があり、その中に人の群れがあり、
そして私という個人がいる。
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