ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

モラ夫

2013年03月22日 | こころの子育て
最近のママたちの会話。
「うちの旦那、モラ夫で…何にも手伝わない!」
モラ夫???
聞いたこと、ありますか?
モラ夫…「もらお」と読みます。

モラルハラスメント夫の略だそう。

自己中心的な夫のことを言うそうです。
単なるわがままではなく、
妻を過剰に束縛、支配をし、
自分の思い通りならないと、怒り出し妻の人格そのものを否定するような
暴言を吐いたり、
無視したりします。

妻は、罪悪感を抱いたり、自己肯定感が低くなり、
涙もろくなったり、
鬱っぽくなることもあります。

咳が止まらない、吐き気がする、
原因不明の頭痛、腰痛など身体症状が出ることもあります。

モラルハラスメントは、
身体的暴力でなく
「無視する」「怒る」「脅す」といった言葉や態度による精神的な暴力の場合を言うそうです。

モラルハラスメントの加害者は、
その人自身の「魅力」によって、妻になる被害者をまず惹きつけます。

ですが、結婚や出産をきっかけに、急に態度が変わり
自分が気に入らないと、機嫌が悪くなったり、
嫌味や皮肉を言ったり、
口調、態度などで少しずつ、妻の心を蝕んで行きます。
ひとつひとつを取ってみればとりたてて問題にするほどのことではないと思えるようなささいなやり方なので、
妻は、気づかないで、我慢したり、
加害者の機嫌を伺うようになります。

こうしたやり方で、加害者は、被害者の考えや行動を支配・コントロールしようとします。
これを支配の段階とい言います。

この段階では、加害者は被害者に罪悪感を抱かせ
周りの人には、とても良い人として振る舞い、
また、「妻がご飯を作ってくれない」などと、
いかにも被害者が悪いと思わせようと意図的にします。

そして、被害者が自立しようとすると、
「俺と同じくらい稼いでみろ。」
「子どもが言う事を聞かないのはお前のせいだ。」
「女のクセに、生意気な!」
「片付いてない、お前は、本当にだらしない。」
などと、
中傷や罵倒などの精神的な暴力をふるい始めるのです。
これが、暴力の段階です。

モラル・ハラスメントの被害者は、以下のように考えてしまう傾向があると言われます。

○被害者は、加害者の真意をはかるのが難しい
○「悪意」を想像しない
○自分の方が悪いのではないかとためらう
○原因は自分にあると考えてしてしまう

モラル・ハラスメントの加害者の攻撃は、
誰でもやってしまう可能性があるものですが、
普通なら、ためらいや罪悪感を伴ってしまうのに、
「本物の加害者」は、
「自分自身の方が被害者」だと思っているようです。

モラル・ハラスメントでは、
耐えかねた被害者が加害者に肉体的な暴力を振るってしまうことがよく起こります。
加害者がそのように仕向けることすらあります。
しかし、精神的な暴力に対して、社会的に甘く、
身体的な暴力に対して厳しいので、
その点が問題です。

モラルハラスメントをしてしまう人には、
自己愛性パーソナリティ障害であることが多いとされています。
この自己愛性パーソナリティ障害とは、

「誇大な感覚」
「限りない理想の愛への空想」
「特別感」
「過剰な賞賛の渇求」
「特権意識」
「対人関係における相手の不当利用」
「共感の欠如」
「嫉妬」
「傲慢な態度」

のうち5つ以上が当てはまるような場合だとされています。
(アメリカ精神医学会「精神障害の診断と統計の手引き」より)

わかりやすく言うと
「極端にプライドが高い」
「自分以外を愛せない」
「他人への共感がもてない」
「自分がいつも正しいと思っている」
「他人をおとしめても、自分が1番でありたいと思う」

こんな性格を持つ人で、
訳のわからない時に怒りだすような夫は、
ひょっとしてモラ夫かも?

まず、自分が過剰に相手に合わせたり、
機嫌を伺っていないかを
自己観察してみよう。

佐賀駅のホームで、旅立ち恵比寿さま発見!

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進学、就職、結婚…
このえびす様は、それぞれの旅立ちを応援しておられます
今日の旅もご安全に
コメント (6)
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