ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

怒らせないように??

2013年06月17日 | カウンセリング
あなたが、もし相手を怒らせないように、
機嫌を損ねないように、
気を使っているとしたら、
相手は益々、怒ることが多くなるかもしれません。
そして、こちらは、オドオドしてしまう。
オドオドする私に、威嚇して、思い通りにしようとする相手。
そう、これは、OKーOKの関係ではありません。

負のスパイラルから抜け出しましょう。

相手が、無視したり、否定ばかりして、あなたの自尊感情が低くなってしまっているとしたら、
これは、もしかしたら、モラル‐ハラスメントに当たるかもしれません。

モラハラとまでは行かなくても、あなたは、相手の機嫌に操作されてしまっている可能性があります。

モラハラは、暴力は振るわず、言葉や態度で嫌がらせをし、いじめること。
精神的暴力のこと。精神的虐待のこと。
自分では自覚がなくても徐々にあなたの心や身体には、不調が出てきます。
心理面では、罪悪感を持ちやすくなります。
あなたは相手から、「私には、すべてわかっている」という態度をとられ、
相手は正しく、
しかもいかにもあなたを思いやっているのだという雰囲気を作り上げられます。

その場の判断の基準は相手であるという状況が巧みにできあがっていきます。
そして、相手から「おまえに責任がある」とか「あなたが悪い」と責められると、
あなたは、罪悪感を感じてしまいます。
相手の怒りの原因は、
自分のミスやいたらなさにあると
ついあなたは考え、自分を責めていくのです。
また、「あなたのためだから言うけど、あの人とつきあうのはよくない」
などと言われ、
外部の人とつきあうことを制限されることもあります。
働くことを反対されたり、
あなたが飲み会や同窓会に出席することも禁じられたりします。
用事で少し帰りが遅くなっても罪悪感を感じるようになります。

また、不安を抱きやすくなります。
精神的暴力が行われている場のルールは、相手が決めていて、
そのルールには一貫性がなく、いつ機嫌が悪くなるか、
あなたには、次に何が起こるか想像がつきません。
同じことをしても、相手の気分によって違う意味に解釈され、
時によって違う扱いを受けるのです。

しかも、自分に何か問題があるとほのめかされたとき、
その具体的なことはやりとりされないこともあるため
あなたは、相手が何を感じ、何を考えているのかわからず、それを探ろうとします。

しかし、どんなに努力をしても、
自分が間違っているとされていること以外は何もわかりません。

あなたは具体的なことがわからないために不安になり、
相手と自分自身の価値観の差や、
相手のその時、その時の基準の変化に混乱していきます。

そして、しだいにあなたは、相手の感情に振り回され、
支配され、反抗できなくなっていきます。
相手の影を感じると緊張してしまい、自分の考えや思いが正直に話せません。
子どもに
「お父さんが帰ってくるよ。早く片付けなさい。早く寝なさい。怒られるよ。」
と、家族に極度の緊張が走るようになったら、赤信号です。

恐怖におびえ、精神的暴力が自分の身に降りかかってきた悲しみを抑え込んでいることも。
イライラが増し、子どもに当たってしまうことも多いようです。

いつまでも相手につかまえられている感覚は拭えず、息苦しさを感じるようにもなります。

また自分の言動に、いつどんな理由でダメだしされるのか予想がつかないため、絶えず警戒し、緊張しています。

いったん自分の言動が問題にされたら、
それを理由に半永久的な精神的暴力、たとえば無視や否定が続くため、
相手の言動に対して何か違和感があったとしても、
話し合ったり尋ねてみることさえできない場合もあります。

言うとしたら、緊張感の中で一大決心をして、言ってみるかもしれません。

あなたは、情緒的な安定のない状況に置かれて、身体症状に現れることも多くなるでしょう。

強いストレスを感じ、胃が痛くなったり、
肩や背中、腰などが痛くなったり、
湿疹などが出てきたりすることもあります。
咳が止まらなかったり、
めまいや吐き気、夜眠れなかったり、神経過敏になることもあります。

歯を食いしばって歯医者さんで、歯がすり減ってると言われたり、
歯の痛みを訴えて、歯医者さんに行っても原因が分からないと言われることもあります。

しかし、たとえそのような体の不調が表れても、
相手の言葉や態度が原因だと自覚出来ない場合もあります。

自覚していても、身体的暴力でないと証拠がありません。

周囲からも理解してもらえず、
相手の精神的暴力が原因だと訴えることも、なかなか出来ません。

それどころかその身体症状さえも、
「また、病気して!」などと、
あなたの弱さや自己管理のなさとして
攻撃されるため、
あなたは、結局自分を責めてしまいがちです。
そうしてあなたは、自分の身を守ることで精一杯になり、
急速にエネルギーを消耗していくのです。
カウンセリングでは、精神的暴力を受けている方をエンパワーしていきます。
何をしていくかというと、過剰適応をやめるためのカウンセリングをします。
あなたは、自分の感覚や価値観ではなく、
相手がどう思うかを自分の言動の基準にし、
そのうえで考えて考えて、何かを言ったりしたりきするようになります。

自分の身を守るためには、このような過剰適応をせざるを得ないのです。

また、あなたには、ときには相手から認められるなどの些細な恩恵が
あることもあります。

そのため、相手を加害者であると認識することが難しく、ときには
その否定を、愛情として錯覚することさえあるのです。
このような状況のときには、あなた自身、自分でも精神的暴力を受けていると気づきにくいのです。

相手の機嫌を伺わずに、お互いを尊敬しあい、
お互いの良さを生かし合い、協力して行くのが夫婦。
お互いの欠点を補い合うから良い。
それが、OKーOKの関係です。

まずは、不当な扱いを受けた時に我慢せず、腹を立てられるようなるのが、大事です。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする