子どもが反抗期、不登校、家庭内暴力など
親側から見ると問題行動が出てきた時は
育児を見直すチャンスです。
もし、内に篭るようなら、無条件の愛情ー親の期待に応えなくても、
「何が出来ようが、出来まいが大好き」という母性的な関わりの不足かも。
家庭内暴力や反社会行動をするなら、
「ダメなことはダメ」
と叱ってあげる父性的な関わりが足りてないのかもしれません。
生きてくれさえいれば、必ず前に進めると信じて、無条件で愛してあげてください。
逆に信号を出さずに親の期待に応えるイイ子の方を心配してあげてください。
子どもを取り巻く環境は、急速に悪化しています。
地域、近所の人、親戚など大人との関わり、
ネット社会、機械化で友だちや他人との関わりが薄っぺらく、
人との関わりが激減してしまっています。
叱ってくれる大人、相談できる親友がいないという問題。
相談するのは、もっぱら母親だという青年~成人が圧倒的に多くなってきました。
その分、子育ての責任は、過剰に両親に
もし、父親が子どもにかかわらない場合は、
母親にのしかかっています。
父親が積極的に関わり、母親の育児などにまつわる身体的、精神的負担を減らし
父親が子どもを守り、安心感を与えることが重要です。
たった一人の言動ー
機嫌が悪くなって無視する、
感情的に怒鳴る、
家から追い出すなど
が子どもの性格形成、生き方に多大な影響を与えているということです。
昔は、お父さんが暴れたら、
必ず長屋の叔父さんが止めに入って守ってくれていたとか、
お母さんがいないと
血縁もない近所のおばちゃんがご飯を食べさせてくれていたとか聞きます。
そんな他人の育児支援がなくなった現代だからこそ、
私たち親は、子育てを学ぶ必要があります。
子育てで注意すべき点は、こんなことだと私は、思っています。
両親が仲良く、子どもが両親に不満も持ちつつも、それを言うことができる。
両親に機嫌を伺わないで、期待に応えるイイ子でなく
両親に守られ、無条件で愛されていると感じ、
同性の親を尊敬し、両親が大好きなこと。
片親しかいなければ、もう片方の親のイメージが、良いこと。
オススメの本です。
父親とは何のために何をするべき存在なのかを医学的な観点から
バソプレシンとオキシトシンという親になると体内に発生するホルモンの機能について
また、父親の不存により起こる子どもの精神的障害の研究により明快に解き明かす。
男女平等思想による父性の独自性の喪失などによる父親の権威失墜の影響を歴史的にも分析していて、面白いです。
この本は、ベストセラー「母という病」についで 出版された本です。
カウンセリングのご相談を受けていて、
母親たちがこんなに一生懸命なのに
、父親の顔が見えないことが良くあります。
逆に、父親が出てきてくれて、協力的だと、
子どもさんの問題の解決に近道だと感じます。
育児には、母親が大事と言われ、育児に失敗すると母親が責められる。
毎日、ご飯を作り、食事や部屋の片付け、宿題に付き合い、子守唄歌い、絵本を読み、子どものゼッケンを夜なべして縫い、
子どもの反抗期に「クソババア」呼ばわりされても、翌日早5時からは弁当作り。
お父さんは、忙しく、子どもはオヤジには、緊張して言いたいことも言えず、
お母さんには、お父さんに言えないで我慢しているうっぷんまで言ってしまう。
お父さんが「ダメなことはダメ」と言わなければ、
子どもは、わがまま放題。
肥大化した自己像。
社会の規範、ルールが守れない。
家庭内暴力など、など。
これまで、講演会で、父性の大切さも訴えてきましたが、
私がカウンセリングの現場で痛感していることが
分かりやすく書いてある本を発見しました。
「父という病」岡田尊司著 ポプラ社 1.400円+税