ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

テクノロジーは、人の愛には置き換えられない。

2019年03月02日 | スマホ依存

今日2019/03/02は、福岡市国際会議場に

日本助産学会学術集会の市民講座に来ています。                         

 

公開講座①は、スマホに子守をさせないで!

〜赤ちゃんが健やかに育つために〜

九州医療センター 小児科医長 佐藤 和夫先生

啓発リーフレットを見てください。          

 

 

アメリカ小児学会と日本小児科医会などは、

2歳までは、スマホを使わせてないでと提言しています。

 

2011年のニュースで、赤ちゃんが雑誌をスワイプする姿が報じられました。

その当時は、珍しいから報道されました。

今では、赤ちゃんが積み木をスワイプする姿も珍しくありません。

メディアの暴力シーンや「バーチャルバイオレンス」と呼ばれる人をシューティングするゲームは、

攻撃性、衝動性に影響します。

 

現に、シューティングゲームをしている子どものゲームやスマホを取り上げようとすると

キレて、暴れるという話をよく耳にします。

 

テレビの視聴時間が長くなると、以下の様な問題が見られるそうです。

 

・運動不足と肥満。

・体力低下。

・性行動の低年齢化(メディアが性行動を教えてしまう)。

・喫煙、酒、薬物。

・学業成績の低下。

 

ケータイ、スマホの使用時間が増えると

テストの平均正答率が下がるというデータもあります。

 

中学三年生の8割は、勉強中にスマホを使っているそうです。

 スマホを止めるだけで、偏差値が10上がるというデータもあるそうです。

 

テレビやゲームの視聴時間が増えると

注意欠陥問題が増えるそうです。

 

 

                         

 

公開講座②は、子どものこころよ発達:児童虐待と傷ついていく脳

福井大学子どものこころの発達研究センター

発達支援研究部門 友田 明美教授

 一人で留守番させるのも、虐待(放置虐待)で、昔は「鍵っ子」と言って

子どもを留守番させていたが、

それは、脳にもダメージがあるとのことです。

 

親としては、無自覚にしてしまっていることも沢山あり、反省することばかりです。

 

今日の講演を聴いて、また昨日の先生たちの勉強会をして思いました。

 

子育て中のママ、パパのテルビ視聴、スマホ使用時間を見直すことから始めませんか?

特に、仕事で疲れて帰ってきたお父さんのテレビ視聴、スマホ使用時間を減らすことが難しいそうです。

世界保健機構WHOは、ゲーム依存を病名にすることを決めたそうです。

 また、デジタル・デメンチアという言葉もあります。

長時間、電子メディアに触れていると子どもの思考力を奪います。

神経細胞は筋肉と似ているので、電子メディアに触れて 思考しないと、

若くても、認知症になると言われます。

実際、若年性認知症が増えています。

長時間のスマホ使用は、近い所ばかり見るので、

急性の内斜視が急増していて眼科医の間でも問題視しているそうです。  

 

先日、知り合いから

高校の学生さんが、スマホのし過ぎで、内斜視になり、手術をしたと聴きました。

 

メディア漬けによって、乳幼児の発語が遅れ

4時間以上テレビやスマホを視聴していると言語発達の遅れ

情緒発達の遅れ、社会性の発達の遅れも指摘されています。

赤ちゃんは、テレビや音声だけでは言葉を覚えませんが、

人と共同注視することで、言語を獲得することがわかっています。

 

幼児のテレビの視聴時間が長いと

就寝時間がおそく、

睡眠時間が短い

排泄リズムもよくない

などのデータがあるそうです。

 

昭和の時代の幼児は、一日平均 1万二千歩歩いていましたが

 

平成の幼児は、一日平均 5千歩しか歩いていないそうです。

運動しないことは、体力低下だけでなく

立体視覚の発達にも影響を与えるとのこと。

 

2歳児の調査でも、自制心への影響が指摘されています。

 

もちろん、養育者(主にママ)基本的信頼、愛着に影響を与えます。

 

テレビ、スマホは、「電子ベビーシッター」「電子おしゃぶり」と言われているんだそうです。

 

一歳半健診では、スマホ使用時間が長いほど、スマホを取り上げると嫌がる傾向があります。

 

やはり、赤ちゃんの最高のおもちゃは、ママやパパの声と顔と手。

 "テクノロジーは、人の愛には置き換えられない。"

子どもも大人も、直に触れ合うこと、触れ合い遊びが最も大切です。            

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