思いをきちんと伝え合う伝える技術の先にあるその心とは…
アサーションを導入して普及させた平木典子先生の著書
アサーションという生き方について書かれた
「アサーションの心」
自分も相手も大切にするコミニケーション
この著書は、平木先生の研修を受けた編集者が、
今までの先生の本ではアサーションの真髄が伝わっていないと、感じ
「アサーションの心」
について書いてほしいというリクエストに応えて実現した著書だそうです。
この著書の中から1部分をご紹介します。
P99ページから抜粋
「物事はうまく解決されるべきで、それができないのは良くない」のか?
この考え方を持っている人は、
物事うまく解決できないのは能力がないということであり、
そう見られる事は耐えられないと考えている可能性がある。
まして失敗などあってはならならず、
叱られ、報い、責任を取るような事態を招いてては
おしまいだとも思っている。
人は常に最大限の能力を発揮し、
適切に行動し、成果を収めなければならず、
それができないと責められ、認められないという錯覚に陥っているのかもしれない。
この考え方が他者に向けられると
子どもの永遠の間違いやスポーツ競技での失敗を厳しく、
仕事を首尾よくこなせない部下を軽蔑する上司になる。
能力を発揮する上で評価は必要だが、
課題達成の成果のみで評価することは、
相手を萎縮させ、持てる能力や特徴を伸ばす助けにはならない。
これが世間一般の常識となると、
自分や相手の業績や成果に必要以上にこだわり、
業績=人の価値と言う見方をすることになりかねない。
極端になると言うので成果を上げるもの以外は価値がない、
非難されても仕方がないことになっていく。
このような考え方をする人の多い集団や社会では、
失敗を避けて従来のやり方を踏襲する人が増え、
権力者の評価に依存して斬新なアイディアや方法が生まれないだろう。
品質的な人と失敗した人を責めたてる厳しい親や上司が増え、
パワハラや人権侵害を起こしているだろう。
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私たちはまず、このような考え方を持ってしまっていることに気づき、
解放されていく必要があると思っています。
自分にも相手にも優しい社会を作るために…。