自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ブータンだより。 その2 ゴールしたよ!!

2011年11月30日 11時05分31秒 | 世界自転車探検部


無事にゴールして、先程帰国しました!



ブータンを後にしてバンコクへ。
そこで山陽さんとはお別れ。
山陽さんは超級山岳コースからの素敵なプレゼント、
筋肉痛と腰痛をかかえて名古屋へ。
私は撮影車とカメラからもらった
筋肉痛と風邪をかかえて東京へ。


みなさんに話したいことを、たくさんもらった旅でした。
きっとそれは、ほとんど番組では紹介しきれないお話。
まず、ひと眠りさせてもらってから、
ひとつずつご紹介していきますね。

ああ、今回も燃え尽きる仕事ができたことに感謝。



ブータンだより。 その1

2011年11月27日 22時57分42秒 | 世界自転車探検部
永らくご無沙汰いたしました。
どうにか無事に、電波の届くところへたどり着きました。
(旅はまだ終わっていませんが)




道の向こうに見えるのは、標高6000mを超える山々。
壁のようです。
ちなみに今回の旅路の最高標高は3400mほど。
いやはや、空気が薄い薄い!
いっぱいに吸っても6割くらいしか空気が入らない感じ。
走るとすぐに息切れしちゃう。





今回の旅は、奇跡の連続。
まず、現地に入ってから旅のスタート地点を変更したのですが、
これを変更していなかったら、我々はロケも帰国もできなかった。
我々が通ったすぐあとに崖崩れがあって道路が寸断、
国を東西に結ぶ一本道が閉ざされてしまったそうです。
しょえ~!!






山陽さんは、すばらしい旅人でした。
地元のどんな人とも友達になっちゃう。
山陽さんのいる場所には笑顔が絶えず、
いろんな事を体験させてもらいました。
ちょっと心配なのは、今回の通訳さんがスリランカの時よりも
輪をかけて「とんちんかん」なこと。
地元の人とほとんど会話が成り立ちませんでした。
何をしゃべっているか分からないけど笑い合ってる。
そんなロケが続いております。
(帰国後の翻訳が怖い…)




他にもいろいろピンチ発生しまくりでした。
撮影4日目に再大のピンチがやって来たのですが…
それはまた電波の届く町についた時にでも☆

できた! そして出発!!

2011年11月17日 03時43分14秒 | 世界自転車探検部


自転車探検部スリランカ編・完全版、
ぬおおお~~~できあがりました!

オンジェイとも、ゆりちゃんともまったく毛色の違う
モッピーにしかできない作品になりました。
(笑いどころ満載)
思いもよらない曲を使いました。
(私が選んだのは7曲かな?)
これは絶対見逃しちゃダメ!
(放送は12月19日です)

そして明後日からブータンへ!
明日1日で準備です!
(忘れ物しそう…)


さあ、まずは体力回復のために。
おやすみなさい☆
(まだ会社だけど)

エルムンドで宮澤選手。

2011年11月15日 03時33分45秒 | おしごと日記


14日のエルムンド。
プロロードレーサー・宮澤崇史選手に
無事ご出演頂きました!
(注:写真は宮澤さんではありません…自転車だけ宮澤さんのです)

やっぱりエルムンドだと、コーナーが短くて
ほとんど話が聞けない印象。
もっと深く話が聞きたかった。


こういう時はね。
自分で道を切り開くしかないのです。
何か別の企画を考えよう…ふむふむ。

ベルサイクル。

2011年11月14日 20時33分35秒 | 世界自転車探検部



自転車なかまのベルくんのガレージで
自転車のメンテナンスをしてもらったのだ!


ベルくんは自転車屋さんを始めちゃうくらいなので、
相当マニア(オタクとも言う)なのです。
ちなみに見かけはイケメンですよ。
今日はNASAで使われるというスゴい油を差してくれた。


工業用ドライヤーでチェーンを80度まで熱してその油をさすと、
金属に浸透して、抵抗がかなり少なくなるんだって。
サラサラなので汚れず、しばらく掃除の必要もないらしい。
(確かに、ペダリングがものすごく軽くなった…おそるべし)



さらに、練習用ホイールに格下げとなっていた
もう一つのホイール(R-sys)のベアリングを、
最高級セラミックに換装してもらう。
練習用にはもったいないホイールになっちゃった。


ベルくんの作業中、手つきがあまりに美しくて
見とれてしまった。
私のメンテナンスレベルも
もっと上げないと…。


ベルくんの本業はメイクさんです。
私と同じくらい本業で忙しいのに、こんなこともやっちゃう。
すごいなあ。






ツーカー・ツーカー。

2011年11月12日 19時00分17秒 | 世界自転車探検部


スリランカ編のオフライン編集が、予定より2日早く完成しました。
もちろん徹夜はしたし、ハードさは変わりませんが、
これまでの旅よりも編集が決まるのが早かった。

理由はわかっています。
現場で、イメージ通りの映像が撮れたからです。
宗彦氏はカメラの動きを見て、私が狙っているモノを分かってくれるし、
私も宗彦氏が何を仕出かすか想像できる。
つまり、狙いがはっきりした映像が撮れる。

私は編集イメージを作りながら撮影しているので、
その通りに編集すれば完成するというわけです。







このシーン、覚えていらっしゃいますか?
スリランカの港街で、少年たちにまざってモッピーが歌ってたシーン。

あそこで、私は踊る少年たちを見て、1つのシーンを考えました。
踊り歌う少年たちを順に撮って行くと、
いつのまにか宗彦氏も中に混ざって踊っている、というイメージ。

私は何も言わず、少年たちの輪の中心に入って、
反時計回り方向に少年たちを撮って行きました。
さすが宗彦氏。ピンときたみたい。
私のカメラがぐるりと回って、宗彦氏をとらえた瞬間、
「ハーハーハーハー!」と声を出し始めました。


普通の人ならば、私が少年を撮っている段階からかけ声を出し始めるでしょう。
宗彦氏が映った瞬間から声を出すことで、
驚きの登場感を出してくれたのです。

「OKよ!」と言う代わりに、私はカメラを回しながら笑顔になり、
宗彦氏もそれを見て「やったぜ」と笑う。



そんなわけで、前回よりも
ナレーションを書く&音楽選びの時間が増えました。
でもね。今回は、こちらの作業が難易度高い。
だって……全編お笑いな感じなんだもん!

意志ゼロ。

2011年11月11日 05時47分37秒 | おしごと日記


私ほど自分の意志を持たない人はいない、と言ったら、
みなさんは信じないでしょうね。

………

私、はじめは小説家になりたかった。
たいした理由はありません。
スポーツ選手になれないことが分かっていたからです。

しかし、やめました。
そんなに文章を書くことが好きではありませんでした。

人生を懸けられるほど好きなものが何もないので、
結局サラリーマンになることに決めました。
ルーズなので、定時に勤めなくてもいい職場だけを受けました。
受かったのは、今の会社だけでした。
私、昔も今もテレビをほとんど見ないのに。
倍率はなんとまあ、200倍だったそうです。


採用した人は、後悔したようです。
仕事ができなさすぎてクビになりかけましたが、
現場の事情を知らない社長が「まあまあ」と上司をなだめてくれたので、
何とかとどまりました。
上司のウンザリ顔、今もはっきり覚えています。


一度断れば、私の仕事はなくなると思っていたので、
どんな仕事も絶対にイヤと言わなかったし、
報酬についての要望も一度も言ったことがありません。
自転車を始めたのも、自転車の番組を担当することになってからです。


結局私は風になびく布切れのようで、
私の道は、他人がすべて決めて来たような気がします。


私、今の自分を、
ずいぶん自由な立場にいると思っていましたが、
…意志がないから自由なだけかもしれません。
(意志が強い人にとっては、世の中不自由だらけでしょう?)

第二回会長試写。

2011年11月10日 07時18分32秒 | 世界自転車探検部
昨晩11時半より、スリランカ編の
自転車探検部名誉会長(=エルムンドのチーフプロデューサー)の
第二回試写が、厳かに執り行われました。
そしてただいま、いち段落。
ローソンの生パスタが腹にしみます。


結果はボチボチ、な感じ。
でも、まだ私も会長も満足できていない。
編集って、無限大の選択肢から一つを選び出す作業。
呆れるほど難しい。
これだけやってるのにさ。

まあ、会長がジョカトーレに残した落書きから察すると、
このままいけば、良い作品になると思って良いのかもね。


編集はあと一週間で終了して、
その後すぐにブータンへと飛びます。
ブータンは、寒いらしいです。
(標高3600m。ヒマラヤ丸見え)
風呂に一週間入れないみたいです。
(田舎を走るので)
電気はないようです。
(バッテリーどうやって充電しよ?)

うう~ん、楽しみです、いろいろと…







新サドルが来た…san marco Zoncolan fx carbon。

2011年11月06日 00時18分09秒 | 自転車
私、行きつけの店というものを作りません。
どんなに美味い店でも、大抵は一度しか行かないのです。
他の店で、違う味を探したくなるから。

これを良く言えば探求心。
悪く言えば……悪く言うのはよしましょう。


自転車のパーツもしかり!
今のサドルに何の不満もありませんが、
新しいサドルが、どこからともなく届きました。





向こうが新しいサドル「Zoncolan(ゾンコラン) FX carbon」(実測155g)。
そして手前が、いつ空中分解するか心配しながらも
快適な乗り心地を提供し続ける「Ergosofa(エルゴソファ)」(実測105g)。

サドルが50g重くなるというのは、
ヒルクライムではけっこうな違いに感じるはずです。
しかし私はこのゾンコランの形が、どうしても好きなんです。
好きだ好きだと思っていたら、どこからともなく届いたのでした。



取り付けました。
ものすごい存在感。
前のサドルがペラペラに見える…。
ジョカトーレ黒豹(こないだ改名した)が、より戦闘的な姿になりました。

サドルが変わって、性格がどう変わるのか!
ロング走って確かめる日は…いつのことやら。。

恩返しの企画書。

2011年11月05日 06時29分00秒 | おしごと日記



今年の私は、一からの出直しでありました。

続けて来た「自転車ふたり旅」が死刑宣告を受けて、
命がけで築いたものをすべて失った気分からのスタートでした。

でも、小さいけれど、チャンスをもらった。
「地球テレビ エル・ムンド」という番組内の1コーナー。
120分の番組から、一回6分のコーナーVTR担当へ。
予算も10分の1になりました。
しかしここで再び「面白い!」と言わせて、
特番として放送してもらえる所まで行こうと決めました。
ひそかにカメラの練習もしました。


ほとんどタダのような出演料で、一泊30ドル以下の安宿の旅。
大変なロケになるのは分かっていたので、旅人は友人にしか頼めなかった。
みんな、よくぞ文句を言わずに旅してくれたと思います。


そしてまた、次のチャンスをもらいました。
今、その企画書が書き終わったところ。
企画なんて、そう簡単に通るものではありませんが、
この2枚の企画書…形になってくれたら
友人たちに少しは恩返しが出来るかもしれない。

(恩って、いつまでたっても返しきれないなあ…)

お礼&ご報告。

2011年11月04日 02時17分41秒 | 世界自転車探検部


「ウズベキスタン編、観てくれてありがとうよ!
 オレも下北沢の飲み屋で観たぜ。
 個人的には『干しメロン』の味がどんなか気になったな。
 酒のツマミにゃあならんかね?」

…干しメロンの味は、切り干し大根とよく似てました。
ほんのりメロンかキュウリのような香りがします。

ちなみに6日(日)の夜7時から再放送が決まったようなので、
見逃した方はぜひご覧下さい。



さて、今日はいろいろご報告。
まずはスリランカ編、スロバキア編の放送日が決まりました。
(変更になったらゴメン)

12月19日:スリランカ733kmの旅(茂山宗彦)
12月20日:スロバキア522kmの旅(オンジェイ)

年末まで、2本の編集をすることになるわけですが…
その間の11月下旬には、次の探検部ロケが決まりまして。

行き先は「ブータン」!
旅人はこの人!



大好きな神田山陽さんでございます。
探検といえばこの人、というくらい、探検(放浪?)大好きな講談師であります。
(現地で民族衣装を着られたら、ぜったい見分けがつかへんど…)

ご存知の通り、ブータンはヒマラヤの麓の山岳地帯の国。
つまり坂道しかないということですね。
(300kmの距離で、総獲得標高は10000m超らしい)
ぬおお、今回も走りきれるか心配だぞ☆

明日放送だよ!

2011年11月02日 18時08分44秒 | 世界自転車探検部


おばさんが言ってます。
「エルムンド自転車探検部、いけてるよ!
 第2弾のウズベキスタン編は、あした夜11時から放送だよ!
 チャンネルはどこだっけ? …まあテレビのどこかでやってるよ!」


作った身として、今回はとみに緊張いたします。
あまり自信がないからなのだと思います。
でも、合格した大学受験は、ぜんぶ自信がなかったところでした。


ウズベキスタンの旅は、毎日が感動でした。
人々があまりに親切なのです。
人と人の垣根がないのです。
それだけでも伝わると嬉しいです。
番組をご覧になれない方のために、
いかにウズベキスタンの人々が親切かをお見せしましょう。





ほら、よくご覧下さい。
道路の穴ぼこに、枝がささってます。
「ここに穴があるから気をつけろよ!」ということですね。
ほんとうに親切な国でした。


※3日夜11時から、NHK BS1で放送だよ、おばちゃん!
 下北沢のホクレイという店で上映会やるから、
 遠いけど来られたら観に来てよ!

日本代表!

2011年11月01日 17時54分40秒 | おしごと日記


もちろん私が、ではありません。
この人、日本トップのプロロードレーサー、宮澤崇史選手。
エルムンドのゲストとして呼ぶことに成功したのであります!

出演オファーした後で知ったのですが、
来年から「サクソバンク」という
世界トップの自転車チームに移籍することが決まっています。
サッカーで言えばインテルに入るようなものですな。
今日はそんな人と打合せでした。


宮澤さんと会ったのは1年前。
ずっと海外で走って来て、想像もつかないほどの苦労の連続だったはずなのに、
それを乗り越えて来た強さを持っている。
いつか仕事をご一緒したいと思っていましたが、
自転車のオフシーズンに入ってようやくお時間を頂けました。


爆笑エピソードから真剣なレースの話まで。
たっぷり2時間もお話聞いちゃった。
ご出演いただくのは今月中旬の予定☆
私はスタジオ担当ではないので、ディレクターできないのが残念ではありますが…
当日はスタジオに馳せ参じますぞ!

Rapha四列島ライド その3。

2011年11月01日 03時38分02秒 | 自転車


四列島ライドの参加者たち。
それぞれの住まいは全国各地バラバラで、
京都、東京、千葉、長野、埼玉、大阪、富山。
みんな自腹で撮影のためにやってくる。
Raphaウェアの宣伝活動のはずなのに、
実はみんな自前のウェアを着ている。

200キロ近い距離を走って、ゴールの山頂に向かう。
暗闇の中、勾配30%の超激坂(!)を登ってゆく。
相当参っていたはずなのに、最後まで笑顔が絶えない。


金ではなく、情熱と笑顔でうごく人たちがいる。
その事実が、とてもとても嬉しい。
…奥さんには白い目で見られているかもしれないけど☆