
たくさん海外ロケに行ってると、
外国語に堪能な人だと思われがちだ。
番組にもよるとは思うが、自転車探検部などのロケでは
仕事や人生について、相当込み入った会話をするので、
とても片言の外国語では勤まらない。
ゆえに、通訳のプロの方に同道してもらう。
菅さんは、ポルトガルの旅の通訳として
旅をともにしてくれた方。
後ろ姿からわかるとおり、女性だ。
日本で普通に音楽を学んでいたら、ファドにはまり、
気がついたらポルトガルに住んでいたらしい。
テレビ番組の通訳経験はほとんどないらしく、
最初はカメラに映り込んで「菅さん、(カメラに)入ってますよ」などと
私に怒られたりしていたのだが、
その怒られ方が、ちょっと面白い。
まったく慌てないのである。
取り乱すこと無く、ニコニコしながら、
「ごめんなさーい」と言って写らない場所へ駆けていく。
ここで「すいません! すいません!」と言って
いつまでも申し訳なさそうな顔をするのと、
舌をちょっと出して「すいませーん」と言って笑うのとでは、
大きく違う。
誰の気分も壊すことがない。
その他の行動を見ても、堂々としていて、
出しゃばることなく完璧に我々の行動をサポートしていく。
私は「すごい人が現れたもんだ」と舌を巻いた。
あの落ち着き。
人を後ろからサポートする力。
決して人の意志の邪魔をしない立ち居。
このあと、菅さんの驚くべき本職が判明するのですが、
本日はお時間いっぱい(眠くなっちゃった…)。
続きはまた明日…★