自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

自分の人生は他人が決める。

2024年10月28日 07時04分17秒 | おしごと日記
四国から帰ったあと
2週間ひたすら眠かった






会社の役員に取り囲まれ
何を言われるのかと思ったら
結構な大役を仰せつかった



自分は経営とか 政治的なこととか
まったく向かないと思っているが
やれと言われたのでやることにした





自己評価には「希望値」が入り込むものだ
例えば自分は「短距離が得意だ」と思いがちだが
それはただカール・ルイスに憧れた気持ちを 捨てられないだけだったりする



他人の評価は「利用価値」によってできている
実はそっちの方が信頼できたりする






先日見つけた 信楽焼の茶碗が届いた







この作家の作品がとても好きだ
いつか何かの番組で取材させてもらえないかなあ




残念なことに 私はお茶を立てないので





ご飯茶碗にすることにした



作家さんは 思い描いた使われ方をしないことを
嘆くだろうか?




ちなみにお値段は エントリーグレードのロードバイク1台分
まさかご飯茶碗がそんな値段だとは 家族の誰も思うまい(笑)








トレーニングを再開することにした



娘を習い事に送り迎えする待ち時間に
30分SST を2本
ラスト2分を全力で340W
脚がガクガクになった



レースはもう卒業しようと思っていたし
年明けぐらいまでに 新しい目標を見つけて
ぼちぼちやっていこうと思っていたが
五郎さんから「2026年のグランフォンド世界選手権に出ましょうよ」と連絡があった


2026年の舞台は 北海道のニセコである
よりによって 良い思い出がゼロのニセコかよ…
5分ぐらい返事ができなかった(笑)


が やることにした



やらない理由を探すのは簡単だ
3月〜5月は 番組制作の繁忙期のため
6月の予選までにコンディションを上げるのは難しいし
あのコースは自分向きではない


だが 林には無理だと思っていたら
五郎さんは誘ってこないだろうから
自分が思っているよりも 可能性はあるのだと思う






「自分の人生は他人が決める」
ふわふわと ぼうふらのように生きております(笑)


四国一周1000km。

2024年10月18日 17時56分19秒 | 自転車
まだまだ先だと思っていても
いつかは必ずやってくるのが未来だ


出場すると決めてから10ヶ月
ついにその日はやってきた


四国を一周する1000kmのブルベだ





いろんなことに対応するため バッグ3つ付けの最大装備
撮影もできるように
パッと取り外しできるカメラマウントもエアロバーに装着した





サドルバッグの中身も最大だ

レイン上下
レインキャップ
ウェロトーゼ
小型ポンプ
ゴム手袋
防寒防水手袋
部屋着
マッサージボール
インナー(スリーブレス)
インナー(ロングスリーブ)
靴下
アームカバー
レッグカバー

タイヤはチューブレスだが
いざという時のためにチューブ(TPU)も入れた





さすが1000km
チェックポイントは12箇所と多い


これまでは 写真撮り忘れとか
必ず何かをやらかして来たが
今回はどうぞミスしませんように(笑)





スタート/ゴールは徳島市
五郎さんと旅した時は雨だったなあ





港の倉庫街を改装したおしゃれなポイント





参加者は100人ほど
全員がSR(200〜600km全クリア)取得者だけあって
デキる雰囲気が漂っている


でも中にはサンダルばきにミニベロの人や
たぬき(のちに熊と判明)の着ぐるみがいたり
お祭り感もありまくり


ホントにあれで走る気だろうか…?




順番に車検を受け(今回は無事に通過)
13時07分にスタートした






距離 1005.8km
獲得標高 9518m
坂道の数 81
制限時間 75時間
徳島(四国の右側)から反時計回りに1周する
途中 左端の佐田岬と南側の四万十川沿いに
内陸部への往復区間があるのが特徴だ



どんな出来事が待っているのか…
楽しみ7割 不安3割で走り出した






天気はゴールまで晴れ予報だが油断は禁物だ
女心と秋の空だ



トレインに加わり参加者についていくが
ペースがとんでもなく速すぎる



自分はこのまま行くと 明日以降使い物にならなくなる
千切れるべきか ついていくべきか
迷い続けるが
そこまでアウトなパワーではないので 着いていくことを選んだ






52km地点のチェックポイントを2時間で通過






小山がぽっこり散らばる讃岐の風景が好きだ
殿(筒井道隆さん)と旅したベトナム北部のハジャンと
とても似ている




速いと言ってもパワーにすると平均180Wほど
トレーニングにあてはめると L2の上限ぐらいな感じ
普段の自分なら ホテルをとっている今治(200km地点)までは大丈夫のはずだが
100kmを過ぎると 脚のあちこちが痛くなり始めた


これはおかしい こんなこと初めてだ
トレインから千切れ ペースを落とすことにした


出発直前に 娘からもらった風邪のためか?
それとも別に理由があるのか…






ちょっとブルーになりつつ 200km地点の今治に到着
予想より2時間早い 21時だった



1000kmを3日間で走るとなると
本当は松山(250km)か伊方(300km)に宿を取りたかったが
夜中にチェックインできるホテルがなかった






今治のホテルに泊まるのは 実は初めて
ロビーには自転車の整備スペースはあるし
当たり前のように 自転車ごと部屋に入れてビックリ


部屋着まで置いてある!


さすがしまなみ海道の拠点だ




膝の痛みが何かの間違いでありますように
そう願いながら コンビニのパスタを食べ
3時間の睡眠をとった






2日目
深夜2時に今治を出発
今日は600km地点の高知県 四万十市をめざす





愛媛県 伊予市(290km地点)で夜が開ける
交通量の多い松山市街地を 夜のうちに通過できた
ここまでは順調だった






しかし


300km地点
佐田岬に向かって西へ走り始めたころ
マズい事態が起こった


膝がキョーレツに痛み始めたのだ



痛みはみるみる強くなり
強く踏むと「ズキューン!」と突き刺すように痛む
これはたまらん





膝が痛いとどうなるかというと
スタンディングができない
ずっとサドルに座り続けることになり
お尻の破壊が始まる


坐骨のところがズンズンと痛むので
なんとか立ちあがろうとするが
今度は膝が「ズキューン」と痛む


座ってズンズン
立ち上がってズキューン
逃げ道ゼロ(笑)
漕ぐパワーは130Wまで落ちた



まだあと700kmあるのに(泣)






ほうほうの体で357km地点
四国最西端の佐田岬にたどり着いた


ここで大休憩を取ることにした





しらす丼を食べながら
この先のことを考える


平坦と下りをエアロフォームで走るのは なぜか大丈夫だ
問題は上り坂で
エアロフォームだと腰が痛くなるし
トルクをかけると膝は悲鳴をあげる


何か良い手はないものか……






しかし佐田岬半島は 坂道だらけなのだ





痛みに耐えられなくなり 休憩が増えていく








あ!
ふとあることを思い出した私は
西予市で薬局に駆け込んだ





そう ご存じ「バンテリン」だ(笑)



昔 ブルベでたまたまご一緒した人に質問したことがある

「カラダ痛くならないんですか?」
「なるよ」
「痛くなったらどうしてます?」
「バンテリンだよ」

単純明快で 聞いていて爽快だった(笑)
ふだん薬を全く使わない私には 想像できない答えだった



どんな痛みもスッと消える インドメタシン配合の「バンテリン」
痛みが消えると 悪化していることに気付かず運動してしまうので
さらに症状を悪化させてしまう 恐ろしい薬だ


だが 背に腹は変えられねえ
バンテリンを膝に塗りたくった


すると
塗った途端に 鋭い痛みは消え
鈍痛だけになった




どうにかゆっくりだが走り続けられそうだ
再びバイクにまたがり 先へ進む








2日目の夜は
月明かりが綺麗だった


そして高知の星空は 宇宙の果てしなさを肌で感じるほど
美しく そして恐ろしかった



走っている間 時間はいっぱいあるので
つい色々と考えてしまう



自分は結局 苦手だったロングライドを克服できなかった気がする
きっとそれは 自分のDNAに設計されたことなのだろう
おそらく人はDNAには逆らえないようになっていて
設計図に描かれた能力を超えられないし
描かれた通りの性格になる

ひょっとしたら 自分の意思でやっているように見えて
すべて設計図に描かれた通りのことを選ばされているだけなのではないか?



…いや
結局どこにも届かなかったけれど
自分の限界を見るのはとても楽しかった
自分の設計図の外郭を知れたのだ
それだけで良しとしようじゃないか




そしてこれが終わったら
自分は何を目標に自転車を続けようか……






470km地点 愛南市
もう限界だった
痛めた部分を庇ってきたためだろう
全身が耐えられないほど痛かった


心が折れる音がした


この先の宿毛市でホテルをとろう
たっぷり休んで回復したら リタイア連絡をして
徳島へ戻ろう






自販機の明かりの下 ホテルを検索する



しかし 藁にもすがる思いで探したが
この辺りには 一部屋の空きもなかった



120km先の ホテルを予約した四万十市まで行けということか……




しばらく呆然としていたが
嘆いても何にもならない
覚悟を決め マッサージボールで20分ほど脚と腰を必死でほぐす


「足掻く」というのは 楽しいものだ
どうせ絶体絶命なら 何かをやってみる方がいい




すると…
あることを思いついた


300km地点で現れた膝の痛みは
最近まで無かったものだ
そして最近変えたセッティングといえば…



「クリートの位置」しかない





ロード用シューズのクリート位置に合わせて
このSPDシューズのクリートもいじっていた
2週間ほどテスト走行して 良い感じだと思っていたが
長距離テストまではしていなかった



こうなったら 一かバチかだ
クリートを2ミリ 後方に戻してみよう




すると
走り出してすぐ 変化が起こった
膝の痛みが気にならなくなったではないか!



悪の元凶はこれだったのか



バンテリンには申し訳ないが
こっちの方が100倍の効果があった
80Wまで下がっていたパワーが
120Wまで復活した





スタートから33時間
560km地点の足摺岬へ到着


膝の痛みの元となっていた筋肉を使わなくなったためか
走りながら脚が回復して スタンディングも少しできるようになってきた






激痛から解放されて
景色を楽しむ余裕が出た


こんな道を夜中に走るなんて
ブルベじゃなければあり得ないな



月明かりを頼りに
絶対辿り着かないと思っていた四万十市に到着
予定より5時間遅れの 深夜1時だった








3日目
五郎さんと旅した四万十川沿いを走る



残りは400km
この時点でTSSは700を超えていた
膝の痛みはなんとか誤魔化せているが
スタンディングを封じられた時に痛めたお尻が
限界を迎えていた






四万十川近くにあった謎の自転車店
立ち寄りたかったが 寄ると絶対に1時間以上かかるのでパスした




お尻の痛みをどうにかするには
何かクッションを考えれば良い


すると
忘却の彼方から あるパイセンの言葉を思い出した



「お尻とか痛くならないんですか?」
「ならないですね」
「どうしてですか?」
「お尻に絆創膏を貼るんですよ」






ゲットした(笑)


しかし改めて見ると 絆創膏とはペラペラなものだ
こんなので本当に効果あるのだろうか?


店のトイレで お尻の左右に貼って
走り出してみるが
「言われてみれば効果があるような気がする」ぐらいのものだぞ


こんな具合なら貼らない方がマシかもしれないと
お尻をまさぐってみたら
サドルに当たっていなかった(笑)



コンビニのトイレで 再度貼ってみる
買ったのは5枚入りなので これがラストチャンスだ



シッティングに近いポーズをして 慎重に骨の位置を確認
思ったよりはるかに内側だった
あまりに2枚が近くて これは穴を塞いでしまったのではないか


走ってみると かなり良い感じ
だが穴を塞いでいるので お腹を壊したら大変だ


「お腹!壊れるなよ」と言い聞かせながら走るが
気にすると逆にグルグル言い出すものである


一瞬油断した
おならが出てしまったのだ
だが心配をよそに おならは抵抗なく出ていった
塞がれていなかったようだ(笑)



ちなみに
街でオナラをしたとき 多くの人が後ろを確認するが
あれは絶対にやってはいけない
「私がオナラをしました」と言っているようなものだ
徹底的に知らん顔をするのがベターである






雨雲が現れたので





お遍路さん用の休憩所で
マッサージボールしながらやり過ごす






パワーは出ないが
お尻も膝も腰も 耐えられないほどの痛みはない





食欲は落ちなかった
前回の失敗を分析して 補給の間隔を長くした
具体的には1時間に1回から2〜3時間に1回に変更
胃を休ませる時間を長くした






スタートから62時間
880km地点の室戸岬を通過


ここで次なる敵が現れた



睡魔である
眠くて眠くて 目を開けていられない
これはキツい



すると…
道路の真ん中に 犬が座っている
近づくと 犬がこちらを振り向いて
首を伸ばした

なんとその首が どんどんどんどん伸びていくではないか


なんだあれは? 犬じゃないぞ
イタチか? カワウソか?


あまりに首が伸びていくのでギョッとしたが
よく見るとそれは 道路の中央線だった(笑)






美しく大好きな高知県と別れを告げ
徳島へと戻ってきた



眠気が襲ってくるたびに 自販機で「阿波ライズ」を飲んでやり過ごす
そして素敵な参加者をたくさん撮影した





980km地点
ついに最後の難所がやってきた


距離2.5km
平均勾配12%の激坂「鶴峠」である


ここに来て この激坂は
主催者の愛を感じる(笑)

今のパワーだと 乗って上れる気がしない
だが降りて歩くと1時間近くかかる
そんなのはまっぴらゴメンだ



私はこの坂の攻略のために
ある計画を進行させてきていた


これだ





題して「バンテリン効果最大化作戦」


バンテリンの効き目を最大にするために
24時間前から使用を控えてきたのだ


このために
塗りたい気持ちを何度ガマンしたことか




この坂で バンテリンを思い切り塗りたくって
一気に坂を攻略するのだ



坂の手前の細道で
念じるようにバンテリンを塗る
どうか痛みよ引いてくれ
そして自転車に乗って上れるだけのパワーを出させてくれ…


しかし
塗った瞬間 信じられないことが起きた





塗った場所が モーレツに痛くなったのである(笑)




なんだそりゃ!
なぜ痛くなる?
お前はパルプンテか!



塗った場所は 動かさなくても痛むようになってしまった(笑)
バンテリンとは ただの麻酔ではなく
神経に作用する何かなのだろう

そんなことはどうでもいい
坂は目の前に迫ってきた
もはや覚悟を決めるしかない
痛かろうがぶっ壊れようが 全力で上るしかない



「20分頑張る」
そう決めて 激坂に突っ込んだ


体感的には 20分300Wで走ったつもりだが
あとでデータを見たら 184Wだった(笑)

でも 今の自分には奇跡的な数値だった
歩いて上る参加者を6人抜いた


驚くことに アドレナリンのせいか
痛みはゼロだった


人間とは不思議なものだ
設計図で決められているとしても
まだまだ不思議に満ちている




そしてついにゴールに辿り着いた






72時間34分
距離1020km
TSS 1134



スタート地点で見かけた サンダルばきの人は
私よりも先にゴールしていた
聞けば このスタイルはウケ狙いではなく
さんざん走った末に辿り着いた 究極の装備なのだという


長距離ライドは奥が深い…




こうして 2年間の長距離チャレンジが終わった
これから先 なにを目指して走るのか
それはゆっくりと考えようと思う




そして実はこのあと 一番辛いものが待っていた
お尻に貼った絆創膏を 絶叫しながら
毛と一緒に剥がしたのだった(笑)








今年最初で最後のレース。

2024年10月02日 12時38分19秒 | 自転車
レース3日前にバイクの整備





チェーンを超音波洗浄器にかけ
ワックス(AB)を塗る





プーリーに草が絡まっていたので分解


バラした後 よく見ると
プーリーの歯に前後があるっぽいではないか
しまった どう組まれていたのか覚えてない(笑)



慌ててネットで調べると
「文字が書いてある方が左」
「文字が書いてある方が右」
両方の主張が出てきやがった(笑)


SRAMは整備情報がまったく検索に引っかからなくて困ったが
海外通販「BIKEINN」のSRAMスペアパーツのページに
組み立て図があって なんとか助かった
刃先の出っ張りが進行方向(上の写真だと左)だった






土曜日
現地は雨予報なので 朝ローラーをしてから高山村へ





参加者の誰もが絶賛する前夜祭
食べ物がたくさん並んでいて
舞台ではゲスト(宮澤さん 五郎さん 才田さん)がレース攻略について話している

宮澤さんは話がうまい
個人差の大きいパワーやケイデンスなどの具体的な数字ではなく
感性に訴える例え話をする


蕎麦をいただき 五郎さんとおしゃべりして退散





参加費6000円で 公道でレースができて
これだけのお土産がもらえるのは
並大抵ではない
きっと誰かが情熱を燃料にして 猛烈にタダ働きしているのだと思う



昨日からどうもクラクラして 体調が良くないので
20時には寝た


あまりの寝汗で 気持ち悪くて起きたら
2時だった
なぜか小便が大量に出続けて
30分おきにトイレに通った


知らぬ間に悪い薬でも飲んだのだろうか…









スタート3時間前に会場入り






バイクは通勤で使っている状態から
前後ライトを外すだけ(笑)
ホイールはZIPP353にコンチネンタルGP5000S(TL)
空気圧は3.8
これもいつも通り


ボトルは空力の良さを狙って2本差し
自分の経験上 平均勾配8%以下の坂なら
ボトルの重量よりも空力を考えた方が速い
ちなみに中身はアミノバイタルのドリンク
レース前にはほぼ飲み切り 空のボトルを差して走る


まあ気休めですよ(笑)





五郎さん発見
「4倍出るかなあ」と心配そうにしていたので
この先の仕事の話をしたら
やる気出してくれた(笑)





坂バカのパイセン・田中さんと久々の再会
この方は本当に優しい
決して他人の悪口を言わない
そして榛名山を走ると必ず男根岩の写真をアップするオチャメさんである





アップはいつも通り20分ほど
軽めのギヤで 心拍を150程度まで上げたらおしまい
重いギヤを踏むのは30秒程だけ





久しぶりのレースに 緊張していたので
「緊張しない…緊張しない…」と気持ちをオフにしたら
眠くなってしまった


これはいかん ハッと起きたら誰もいなくなってるパターンだ





周りにいる人全員 強そうに見える…





↑撮影:宮澤さん


40代クラス 9時50分スタート


距離20km
平均勾配6.5%
途中 2ヶ所の下り坂を挟んで
20分強の上り坂を3回走るようなコース



今回の目標は 体重の4倍以上のパワーで走って
腰痛を出さないこと
もし腰痛が出なかったら 泣いてしまいそうだ



スタート直後 1kmほどで先頭は10人
パワーは270W(4.6倍)ほど
坂バカあるあるで 急勾配でパワーが上がり
緩斜面で休む
同じパワーで踏んでいると 緩斜面で先頭に躍り出てしまう



「4倍で踏めるかなあ」と心配そうにしていた五郎さんもいる



心のスイッチが入ると この人は猛烈に強くなる






しかも 私の写真を撮ってくれていた(笑)



衝撃的だったのは
自分があまりに太っていて
ボンレスハムみたいだった
これはレースに出る体ではない



レースが終わっても 今年は体を絞り続けてみようと決心した




3km地点の激坂入り口で集団からドロップ
五郎さん含む9人は激坂をモリモリ上って行ったが
4km地点でドロップした五郎さんに追いついた


なんとここでは五郎さんが動画を撮ってくれた
この人はサービス精神のかたまりだ
動画を見ると やっぱり自分はボンレスハムだった(笑)



第一の坂 24分 260W(4.5倍)



2分ほどの下り坂は 路面ツルツルでテクニカルなので
完全に休養タイム
リフレッシュして次の坂に向かいスイッチを入れようとしたら
スイッチが入らないではないか


体がフニャフニャして踏めない
ハンガーノックにでもなったかのようだ



第二の坂 27分 243W(4.2倍)



気を取り直して 第3の坂は必死に踏み直そうとしたが
結局ゴールまで体に力が戻って来ることはなかった


1時間14分18秒 246W(4.2倍)
年代別9位/67人



ゴールで配ってくれたコーラが美味い
本当に隅々まで心が行き届いた大会だと思う






下山すると 地元の方々が蕎麦を準備してくれていた







腰痛は出なかった
久しぶりに1時間を超えるレースを走れた
木村さんのフィッティングのおかげだ
感謝しかない



しかし


腰痛が出なければOKと思ってはいたが
ここまでパワーが出ないと悔しいもので
来年もどこかのレースに全力で立ち向かってみようと思ってしまうのだった


順位にも成績にも興味ないのだけれど
レースは良いものだと思った
なぜなら 今の自分の立ち位置が分かる
体がどんな具合で 自分がどんな生活をしているかが分かるから





お楽しみ抽選会を仲良く見ている宮澤さんと才田さん
師匠と弟子は同じポーズをとるんだなあ(笑)




さあいよいよ2週間後には
1000kmチャレンジだ
いざという時には出演者を助けられるように
参加者として走る
(参加者以外からの助けを受けたら失格)



自分は撮影係なので 出演者に貼り付いて四国一周を走るのだが…


不安しかない(笑)