自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

タボー。

2021年01月22日 00時43分43秒 | おしごと日記
ご無沙汰しております(笑)


あまりに忙しすぎて 更新できませんでした



同時に6本並行してやっているので
頭がパンクしそうだ
昨日も 会議で一生懸命説明していたら
別の回の会議だった(笑)






緊急事態宣言が出たことで
予定していたロケが全て飛んでしまい
とはいえ 放送枠はあるので
何か作らなくてはいけない


急ごしらえで作るにしても
面白くないものは出したくないのだが
番組を作るには ハードルが高すぎる


人と会ってはダメ
密になってはダメ
一都三県から出てはダメ


ハードルは多く高い方が 越え甲斐があるとはいえ
多すぎやしないか(笑)



何か新しい遊びを考え出すしかないようだ…
チーフ・ディレクターとしての真価が問われる瞬間がやってきたわけである

これで何にも考え出せなかったら
自ら格下げしてやる(笑)







しかしこうなってくると
逆にのんびりしたことをやりたくなるもので
近所の表具屋に行ってきた






表具屋とは 襖(ふすま)の張り替えや
掛け軸の表装などをしてくれる職人さんのこと
つまり「紙貼り」のプロだ


数年前の中国ロケの時
五丈原で買ってきた 出師表(すいしひょう)の拓本を
いつか裏打ちしたいと思っていた
ずっと後回しにしてきたが
ついに実行に移したのである





五丈原にある 岳飛が書いた出師表





この岳飛の書を見たとき
「自在」という言葉が思い浮かんだ
自分もこんな風に 縦横無尽に頭を使えたら
どんなに面白いことになるだろうかと思った


この 年に30部しか刷られない 貴重な拓本を
裏打ちして 部屋に飾るのだ



表具屋さんは 80歳ぐらいの老夫婦が営んでいた


シャキシャキとした身振りと喋りで応対してくれた



さて 果たして無事に
受け取りに行けるだろうか(笑)

もっちゃんからのプレゼント。

2021年01月11日 00時57分22秒 | 茂山家
めったに会わないが
私の親友に京都の狂言師・茂山宗彦(以下もっちゃん)という男がいる


そう 今やってる朝ドラ「おちょやん」で
派手に登場したと思ったら たった2日で死んでしまった(笑)
「天海天海」役の男である


そのもっちゃんから
「一つは売ってないものと
 もう一つはどうでも良いものを送ったで」
と連絡があった







なんのことか分からず 頭の中は「?」だったが
届いた箱を開けて マジ驚いた






おしゃれな風呂敷でしょ?
しかしこれ ただの風呂敷ではない
茂山家で何かの記念にあつらえた
特別な逸品なのだ




今から10年以上前 茂山家に入り浸っているころ
茂山家の狂言師たちが この風呂敷を使っているのを見て
「あれめっちゃオシャレな風呂敷だな…」
と 私にしては珍しく(笑) 欲しそうな顔をしてしまった



私の気持ちを察したもっちゃんは
「あれは特注品で もう残ってないんや ごめんな」と
申し訳なさそうに言った
そう言われて 物欲しそうにしてしまった自分に
ちょっと恥ずかしい気持ちになった


この風呂敷は 茂山家の記念品であり
外部の人間が軽々しく欲しがって良いものではない
あんなこと言わなきゃよかったと
幾度となく思い出しては後悔した





あれから10年以上が経ち
きっと何かの記念で 再びこの風呂敷をあつらえたのだろう
その数少ない貴重な一つを
めったに会いもしない私に 送ってくれたのだ






あの 何気ないやりとりを覚えてくれていたのだ
驚きのあまり 私は
永遠の時間の中に放り出されてしまったような感覚になった


「欲しかったら 欲しいと言えばええねん」
もっちゃんの そんな声が聞こえた気がした
そして あのちょっと恥ずかしい気持ちが
許してもらえたようで
救われた気分になった


ろくでなしで アホだけど
奥の深い男なのです あの男は





ちなみに もう一つの
「どうでも良いもの」とは
4月に大津で行われる狂言会
「MOPPYリサイタル」のチラシだった(笑)



親友の晴れ舞台
行かないわけがないだろう
…仕事の予定2件 動かさなきゃ☆

仕事用シューズ変更。

2021年01月08日 21時47分57秒 | おしごと日記
仕事用シューズを変えた


普通は 仕事用シューズというと
革靴なのだが
私の場合はビンディングシューズである






SHIMANOのRX8というモデル
グラベルライド用に開発されたSPDシューズだ



SHIMANO製品は デザインが気に入らないので
まったく使っていないのだが
これは見つけて即購入
そこには決め手となる幾つかの条件があった






まずは歩きやすさがズバ抜けていること


ソールはレース用シューズばりに硬いのだが
この靴底の形のおかげか めちゃめちゃ歩きやすい

自転車でかっ飛ばして 降りると撮影
これを繰り返す仕事にとって
まさに神シューズ


それは あまりの歩きやすさに
唖然として立ち止まってしまうほど




そしてもう一つの決め手は 超軽量であること
重さは片足260gほど
これは軽量ロードシューズと変わらない重さで
私の愛用しているラファ・プロチームシューズと同じ重さだ


今まで5年ぐらい ラファのシクロクロスシューズを使っていたのだが
頑丈なのは良いけど あまりに重く(片足400g以上)
ロケのたびにしんどかった


この軽さは まさに天国だ




デザインは…嫌いではないのだが
大好きで添い寝したくなるほどかと言ったら
そうではない




SHIMANOの製品は ディティールのデザインが甘い
このシューズも 直線が多いのが野暮ったい雰囲気を作っている
アッパーのカッティングの仕方ひとつで個性を作れるし
足のくびれの部分を 足に沿うようにカーブに仕上げたら
シューズ全体が引き締まってエレガントになるのになあ…
もちろん それをやったシューズは
値段が1万円高くなるんですけどね




ちなみに 限定カラーは好きなのだが
ソックスの色が かなり絞られる
とりあえず黄色は合わなかった(笑)





↑ロケの時は ペダルもSPDに変更します
 4面でキャッチできるクランクブラザーズはオススメです☆




しかし
今までにないシューズであることは間違いない
とにかく速く走れて ストレスフリーなほど歩きやすい
これを開発したSHIMANOはすごいと思う
きっと開発者は こんなシューズが欲しかったに違いない


この歩きやすさと この軽さ
これで仕事が一層楽しくなりそうです★

12月の走行距離。

2021年01月03日 21時47分48秒 | 自転車
12月の走行距離は808kmでした



2020年は テンションが上がらず
さっぱり走らなかったが
考え方によっては
1年間のんびり楽しい自転車生活だった
とも言えるかもしれない


12月は トレーニングはまったくせず
ただひたすら 内転筋を使って走ることと
ケツ筋・ハムを使うこと
腸腰筋が弱い左脚をしっかり上げること
だけを意識して
あとはのんびり走っていた



体重を増やそうキャンペーンは
ようやく実り始めて
ただいま61.6kg(ベスト+5kg)
あと2kgは増やしたかったけど
なかなか増えないものです






仕事でちょいちょい地方に行くが
やはり国道や県道を外れると どの道も素敵だ
目的地には一向に着かなくなるけど
延々と迷っていても楽しい





九州のとある山でヒルクライム
4km 平均6%ほどの良い感じの山
13分44秒 291W
全然まともに走ってないけど 数字はほどほどに出るものなのね





農作業している爺さまに
「何をしているのか」と声かけたら
「こんな爺さんに話しかけてくる人なんて 今はいないよ」
と たいそう喜んでくれた


その土地のこと
幼い頃の思い出
都会で仕事していた頃の話
たくさん話をして 楽しいひと時だった


目的地さえなければ 自転車ライフは楽しい(笑)


まあ今年もぼちぼち
楽しさと使命感の狭間で
アホでアカデミックな番組を作って行きたいと思います







※娘が小学生になるのですが
 送り迎えは必須だそうで
 今年から会社と家を 1日2往復することになりそうです…