自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

できたよ!

2015年10月26日 23時53分50秒 | 世界の街道をゆく

photo:Kei Taniguchi


「世界の街道をゆく」11月放送分の
中国・三国志の旅パート2。
さきほど完成しました!


チャリダーの乗鞍スペシャルに時間がかかり過ぎたので
キツキツのスケジュールでしたが…
なんとか素敵な番組が出来たと思います!



今回のルートは、四川省の成都から、
長江に沿って東へ1800km。
張飛、劉備、関羽が亡くなった地をたどる旅です。



photo:通訳さん


みんなで泥だらけになったり。




photo:通訳さん


ガケを見つけては登ったり。




photo:通訳さん


屋台でタニシとザリガニを食べたり。
(タニシは火が通っていてもお腹壊した)


みんなの力が合わさって、
涙あり笑いありの作品になりました。




放送は、テレビ朝日にて、
11月の毎週(月)~(金)夜8時54分からです!



さあ、これで仕事はいち段落。
11月22日は京都で狂言見られそうです☆

パワーメーター。

2015年10月23日 00時21分12秒 | 自転車



ペダルをこぐパワーを計測できる機器、
パワーメーター。
高価だし、パワーが分かったところで
そんなにレースにも出られない私にとっては
意味がないと思って買わなかった。


でも、今日、買っちゃった。



もっと速くなりたかったから。
速くならないと
イノッチを撮影できないし、
私には、時間が残されていないと感じたから。



名古屋で56さんの撮影をしたときに、
パワーメーターがないおかげで、ローラー教室を
受けられなかった。
その影響も大きいのだけれど。





はじめてのパワーメーターの発注は、
自転車仲間のアボくんが最近就職した
「りんりん自転車館 一之江店」へ。
こんなことでもしない限り、
アボくんとは滅多に会えないからね。




買ったのは、ローターの新作
「インパワー」。
決め手はメンテナンス性の高さ。
自転車はやっぱり、自分でメンテナンスできてナンボだ。
電池交換のために、クランクごと本国に送らなきゃいけないような製品は
買いたくない。







エアロギアにしちゃったけど、
見た目は自分的にアウトです。
なんかギアに絵でも描こうかな。


…さて。
気になる乗り心地と数値は?


クランクの感触は、さすがアルミ製、
シマノのデュラと似てる。
回転の渋さまで似てる。
踏み込んだ感触が楽しいのは、やっぱりカンパニョーロに軍配だ。



パワーが見えると、純粋に楽しい。
乗り方をちょっと変えると、パワーが出たり出なかったり。
風、勾配、路面、フォーム。
いろんな条件が変わると、パワーも変わるし、
それがスピードにつながってない場合があることもわかる。


これは楽しいオモチャだ。







さあ、この高価なおもちゃ。
トレーニングに活かせるかしら。

とりあえず、1時間250wで走れるように
通勤トレーニングしてみよう。

日記風。

2015年10月17日 01時16分35秒 | チャリダー★


きょうのできごと。


深夜0時。
編集を続けて40時間。
今回の「世界の街道をゆく」中国編の放送21本のうち
19本目までこぎつけたところ。
歴史の舞台って、そこで起きた出来事は大きくても、
今その場所に行ってすごいものが撮れるかといえば
そうでもなかったりする。
その難しさと格闘中。
社長の最終試写まであと10時間半。



朝6時。
日付を見て、愕然。
きょうは15日かと思ってたら、16日だった。
ロケ使用金の精算が昨日までだったことに気付き、
あわてて本館のデスクに向かい、精算作業。
編集は21本まで完成し、推敲に入ったところ。
ぜんぶ推敲を終えるまで、最低4時間。
試写まであと4時間半。
精算よ早く終われ。


9時。
寝ずの49時間が経過して、
眠気のピークが来る。
まぶたが落ちてきて、甘い誘惑にかられる。
「ちょっと目をつぶれば楽だよ」
ここで寝たら、ぜったい10時半になっちゃうからガマン。
最後の推敲が終わってない。
とりあえず顔を洗い、歯を磨く。
体操。肩甲骨が固まってる。
ドリップパックのコーヒーをいれる、
スターバックスのやつ。
あと1時間半で終わらすには、
悩んでいる暇がない。


10時半。
遅れてくれればいいのに、
番組プロデューサーの社長はオンタイムで入ってくる。
3階まで階段で上がってくると、
いつも気管支がヒューヒュー言っている。
「おはようございます」と言いながら、
視線は画面のまま。
あと3箇所、直したいところがあるのだ。


13時。
なごやかな試写が続いてる。
13時予定の出演者との打ち合わせは1時間遅らせてもらった。


13時57分。
試写が終わる。
急いで打ち合わせに向かおうとするが、
社長の世間話がはじまる。
岳飛のはなし。
適当にあいずちを打って
強制的に話を終わらせ
本館へ走る。
これから出演者のバイクフィッティング。



15時。
出演者のために借りたバイクが、
メンテナンス不良だったので、調整が続いている。
どうも前後ディレーラーがうまく動かないと思ったら
ワイヤーのアウターケーブルのはじっこのカバーが折れて
むき出しになったワイヤーが90度曲がってた。
「ちゃんと整備ぐらいしとけ!」
とスタッフを怒鳴りたかったが、出演者がいるのでやめる。
アウターケーブルのはじっこのカバーなんて
この場にないので、
冒険野郎マクガイバーばりの工夫で直す。
出演者に心配かけたくないので、
「こんなもん大丈夫ですよ~」という空気を保ちつつ。


16時。バイクを出演者に引き渡し、
新年度に向けた番組の会議。
ざっくばらんに思いつくまま話す。
出てくるアイデアは、実現不可能なことばかり。でも楽しい。
チャリダー乗鞍特番の話になって、
オープニングのスタジオ音楽を「徹子の部屋」にしたことが話題に。
窓の外が書き割りだったので、
書き割りといえば徹子の部屋だから、あの音楽にしたのだけど、
果たしてそれを喜んだ人がいたかどうか。
ああいう演出は無駄なんじゃないかと。



17時15分。
編集室に戻ったら、腹が減った。
20時間食べてなかったので、ローソンで
野菜のラザニアを。
毎日こればかり食べてる。



21時。
編集ソフトのファイナルカットが落ちて、
細かい編集の成果がパーに。
オーマイガー、と叫んだら、
窓の外から「結婚おめでとー!」と聞こえてきた。
となりのレストランでパーティーらしい。
髭ボーボーで服も3日着たまま(しかもレーパン&ジャージ)な自分に気づく。



22時。
また眠気のピーク。
62時間ぶりに寝る。
2時間。
雨の音で起きる。
あーあー。自転車で帰りたいのに。
レーパン&ジャージのまま電車に乗りたくないし。



1時30分。
疲れたから、休憩。
オンラインゲームの「ドラクエ モンスターパレード」をやる。
おやぶんの洞窟を探検させたら、しもふりにく一個でダークドレアム(ランクSS)を連れてきた。
ガッツポーズをしたら、机に小指をぶつけた。
いまここ。

夢のベスト体重!

2015年10月16日 02時35分14秒 | おしごと日記



念願のベスト体重になりました!


ただいまモーレツに忙しくて、
朝から夜まで打ち合わせがギッシリだし、
夜は街道の編集。
ここ1ヶ月は1日平均2時間しか寝られません。
そしたら、念願のベスト体重になれた。




編集のことを申しますと、
だいたい普通のディレクターが編集できるのが
1日5分~8分。
つまり、50分の番組を編集するのに、
一回戦に6日~10日。
それを推敲する二回戦に3日。
試写後の直しに2日。
都合2週間~3週間の時間がかかるんです。


それが、昨日、今日の状況を言うと、
1日で25分つながないと間に合わない感じ。


私は編集が得意な方ですが、
それでもこれは天文学的数字。


てなわけで、ただいまベスト体重57kg。
これで走れば、アザミ1時間切れること間違い無しだ!

これぞ優良グッズ。

2015年10月14日 13時20分23秒 | 自転車



長年愛用の空気入れ「SILCAくん」。
たぶん20年以上使ってる。
ついに口金のゴムがゆるくなり、
入れた空気がスカスカ抜けるようになった。




この口金、スポッと刺せばそのまま空気が入る優れものでした。
バルブをくわえるゴムを直せば使えるんだけど、
ちょっと手に入りそうにない。

なので、こんなものを買いました。





ヒラメさんです。
注文に生産が追いつかないらしく、
発注から3ヶ月かかって届きました。
(アマゾンなどでもプレミア価格で売ってたりするので要注意!)







取り付けはいたって簡単。
ホースを止めてた針金バンドをゆるめて、
もとの口金の代わりに差し込むだけ。





評判はすこぶる良いのですが、
はたして元の口金と遜色ないものかどうか?



3000円ぐらいの空気入れは、
うまくバルブがくわえられず、よく空気がスコスコ抜けていきますが、
これは超良好!
レバーでしっかりバルブをくわえたら、気持ち良く空気が入っていく。
毎日の空気入れが楽しくなった。


お値段は4000円弱。
作りがシンプルなものって、信頼おけますね☆

イベント終了!

2015年10月13日 18時10分35秒 | チャリダー★



イベント無事終了!


困ったことに、当日は体調最悪で
(体温が上がらない)
頭がまったく機能しなかったけど、
優秀なスタッフのおかげでなんとか無事終えました。


いろいろハプニングはありつつも、
なんとか傷は最小限でとどめられました…★





いやあ、内容自体は盛り上がって良かった!
宮澤さん、56さん、森本さん、
ありがとうございました!





チャリダーで撮影バイクを運転してくれている
草場さんもご一家で来ていただき。
嬉しかった!


放送は…11月中旬だったかな?
編集がんばりますよ~!



乗鞍裏話。

2015年10月12日 14時10分58秒 | チャリダー★



乗鞍スペシャルをご覧いただいたみなさま。
ありがとうございました!


おおむね好評で、ホッとしてはいますが、
放送を終えて、私の頭の中には、
「もっといろいろ出来たのではないか」
「いや、今はこれが精一杯だったのではないか」
そんな思いがぐるぐるしています。

きょうはそんなお話です。





チャリダーのメインカメラマンの総ちゃんが、VTRを見て、
五郎さんの取材映像がダントツ良かった、と言っていた。
他の若いカメラマンが撮ったと思ったらしく、
「あいつ、こんな映像撮るのか!」と「嫉妬」したらしい。
五郎さんの映像、実は私が撮ったのよ、と言ったら
「なーんだ、安心した」と笑ってた。


実はこれ、深い問題をはらんでいると思うのです。


なぜ私の映像が「良い」と感じたのか?






思うにそれは、撮影のテクニックとかではなく、
取材相手に対する想いの深さの差ではなかろうか。



カメラマンやディレクターの「腕」には
いろいろあって、

「露出やシャッタースピードの選び方」
「画角の切り取り方」
「どこを背景にし、何を手前に写し込むか」

などのテクニック的なものから、

「相手をリラックスさせる」
「相手の本音を聞き出す」
「相手の動きとカメラの動きを同調させる」

といった心理的なものまであります。



強い画が撮れる時って、
まず取材相手に対して大きな愛情があって、
それが相手に伝わり、良い表情、ステキな言葉、
気持ち良い空気を撮ることができると思うのです。


たぶん、他のカメラマンたちに比べて、
私のそれが強かった。
だから総ちゃんが「五郎さんの映像が良い」と感じるものが
撮れたのだと思う。



これが顕著に現れたのが、
乗鞍本番のレース映像。



はっきり言って、レースの映像は良くなかった。
映像からは、カメラマンが「何を撮ったら良いかわからない」
と思っているのが、はっきりと伝わってきた。



前半から飛び出した田崎さんが、どんな思いで後ろを振り返っていたか。
それに同調して飛び出そうとした五郎さんが、どんな表情をしていたか。
その田崎さんがいったん集団に戻り、次のアタックのチャンスをどんな気持ちで伺っていたか。
後方スタートから2km地点までに徐々にポジションを上げてきた森本さんの心境。
6キロ地点の矢部さんの強烈なアタックに反応した2人の選手の心境。
イノッチが何に追いつこうとして高出力で走っていたのか。
足が無くなったイノッチがどんな思いで付き位置で走っているのか。


これらは、撮れるチャンスがありながら、撮り逃したもの。
もちろん後から言うことは易しいし、全部撮れとは言わない。
しかし、カメラマンが走る彼らの気持ちになって撮っていたら、
いくつかは撮れたはず。



我々のチームはおそらく、
選手たちの気持ちに追いつくだけの気迫で
撮ってはいなかったのです。



撮れ高の低さが分かってから、
編集室は戦場でした。
この一ヶ月、ほとんど寝なかった。
全力で編集して、なんとか放送にこぎつけた。


撮った映像に対する責任は、ディレクターにあります。
この口惜しさ、この猛反省は、
次にレースを撮る時に生かしたいと思います。



チャリダー★乗鞍スペシャル!

2015年10月07日 15時03分19秒 | チャリダー★



今朝完成したよ!
10月11日の夜8時から
NHK BS1で拡大(50分)放送の
「チャリダー★ 乗鞍スペシャル」!



アマチュア最強の坂バカ決定戦
「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」に出場する
様々な人を追いかけた力作です。




出てくるのは、全力で生きる人たち。
厳しい坂道を最速で走り抜くために、人生をかける。
勝利の先にあるのは金でも地位でもなく「名誉」。
なのになぜ、彼らは乗鞍を目指し、坂を上るのか?


何をやってもダメだった人生を輝かせてくれた坂道。
あきらめない自分に出会うために走る坂道。
優しく重い彼らの言葉と壮絶な走りを、ぜひごらんください!



【出演者】
うじきつよし
朝比奈彩
猪野 学
堤下 敦
竹谷賢二

宮澤崇史(サイクルロードチーム監督)
福田昌弘(トレーナー)
村山利男(乗鞍優勝8回)
森本 誠(乗鞍優勝6回)
筧 五郎(2005乗鞍王者)
宮崎新一(2007乗鞍王者)
田崎友康(2012乗鞍準優勝)
ほか乗鞍出場のみなさん
(敬称略)


10月11日(日)夜8時は
NHK BS1でお会いしましょう☆

あの番組が!

2015年10月05日 00時31分52秒 | 自転車



もう二度と放送されないと思ってましたが!



「男自転車ふたり旅」
イタリア完全版と、チェコ完全版(ともに120分)が
たぶん今世紀最後の(?)再放送をやってくれるようです。


「チャリダー」「自転車探検部」の原点となった番組です。
ふたつとも、今見ても良くできてると思える番組。
実は昨日見返して、ゲラゲラ笑っちゃった。







イタリアの旅は、蟹江一平くんと坂バカイノッチ。
1200キロのめちゃくちゃ長い旅路では
ふたりはずっと相部屋で、
実はこれが一番大変だったらしい(笑)。

もちろんこれには演出意図があって、
ずっと一緒にいることによって深まったり、こじれたりする
ふたりの関係を撮りたかったのです。

ちなみに旅が進むにつれて深まっていったのは、
ふたりの「アホ度」だけだったような…





チェコの旅は、茂山宗彦くんと黄川田将也くん。
こっちの旅も、基本的にはアホ路線ではありますが、
社会主義国家の「高い壁」を実感したり、
社会派な旅に仕上がっています。

ちなみに、こちらの旅では、
ふたりは別部屋でした。
このふたりの場合、相部屋にする効果があまりないと
踏んだからです。


チェコの狂言劇団ともっぴーが共演した「日本語×チェコ語」二ヶ国語狂言は
「すごい!」のひと言。
見ものです。
ていうか、こんなの2度と見られない、ぐらいすごいものです。




放送は、NHK BSプレミアムにて!
最高画質でブルーレイに保存しちゃってください!
(…再放送の話がふわっと消えたらすみません…)


【チェコ完全版】
10月20日(火)午前9:00~
10月28日(水)午前0:45~(リピート放送)

【イタリア完全版】
10月21日(水)午前9:00~
10月29日(木)午前1:00~(リピート放送)

事故~!

2015年10月02日 12時47分22秒 | 自転車



喫茶店で打ち合わせ中、
停めてたバイクが大変なことになっちゃった。


私のロードと打ち合わせ相手のロードを
2台重ねてダブルロックし、
窓から見える駐輪場の壁に立てかけておいた。
誰かが持って行こうとしても、すぐに見えるから安心だと思った。


そこへ、ワゴンタクシーがバックで入ってきた。


運転手さんは後ろをまったく見ていなかった。
2台のロードは車にメリメリ押しつぶされた。
窓から見てた打ち合わせ中のスタッフ全員が悲鳴をあげた。
ペダルがバンパーにめり込んでるのに、それでもさらにバックしてきたから。



難しいのは、駐輪場と駐車場がとなりあわせで、
そのタクシーは「普通に」駐車場に入れたら、我々のバイクがそこにあった。
我々は駐輪場に停めただけ。
相手は普通に駐車しただけ。
とにかくすぐに警察を呼んだ。



肩幅の広いダブルのスーツを着た運転手さんが出てきて、
「おめえら小学校も出てないクソガキだ」
と、ずっと悪態をついていた。
「あれれ! バンパーに穴あいちゃってるよ! これ直すのに13万とかかかるんだぞ。お前らバカのオモチャとは違うんだ」

2人の自転車の値段を知らないのだ。
2台あわせて300万円以上になる。



警察が来て、現場検証が終わり、
あとはお互いにやりとりすることに。
「うちは専門の先生がいるから、あとはその先生とやりとりしてくれよ」
と吐き捨てて、運転手さんは去っていった。
あとで聞いたのだが、タクシー会社には
コワモテの弁護士がついていて、
会うと戦意喪失するようになっているらしい。
ああ~、めんどくさいなあ。




とりあえず、RDとハンガーが曲がって
シフトがダメになってるので、
エフェクトさんで応急処置をしてもらった。
フレームは外傷は擦り傷だけだが、
なんか柔らかくなった気がするので、検査に出します。



みなさま、駐輪場所には
くれぐれもお気をつけください…。