自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

熱量。

2022年01月22日 21時28分35秒 | おしごと日記
土曜練


ちょっと秩父で見ておきたい場所があったので
往復200kmを覚悟して出発した






最近 初めて買った「つま先カバー」
見た目が気に入らず 使ってこなかったが
なかなかどうして
めちゃめちゃ便利じゃないか(笑)





ひたすら荒川を遡る


きょうは空が青い






気分良く漕いでいたら
お腹がグウと鳴って
キリキリと痛みが走った



イヤーな予感…



数分後
痛みはより大きな波となってやってきた
これは間違いない
げりりんこの予兆だ






見渡す限り 店など何もないし
いつもの休憩地点の吉見運動公園まで
あと30分はかかる



スピードを上げた方が良いのか
スピードを抑えてお腹を刺激しないのが良いのか
いざとなったら あそこの茂みで全部出してやろうか
しかし拭くものが何もない(笑)
葉っぱで拭くしかないのか



秩父を目指していた心は すでにどこかへ行ってしまって
ひたすらトイレを夢見るばかり(笑)



もし 段差の衝撃とかで全部出てしまったら
そのまま一番近いホテルに駆け込んで
ウェアも体も全部洗うのだ



ああ もうそろそろアカンぞ
どういうメカニズムなのだろうか
波は押し寄せるごとに痛みを増してゆく
もうダメだ! あの右の茂みに飛び込むしかない!
と思った矢先
なんと目の前に 燦然と輝く公衆トイレが!







見よこのおしゃれな公衆トイレを!
このキレイさなら 手入れが行き届いていて
ペーパー切れなどという地獄のどん底に
叩き落とされることもないだろう



痛みをこらえ
這々の体で駆け込む
しかしドアを開けると 目を疑う光景が飛び込んできた



便器があり得ない汚れ方をしていた…


状況をあまり詳細には説明しないが
どこに座るのだ? という便器状態だったのだ



便器の上に靴で上るにも
ビンディングシューズでは滑りやすく 危険すぎる(笑)


仕方なく 空気イスで事を行なった



その小部屋から外に出た瞬間の開放感は
記憶に刻まれる清々しさだった



空がどこまでも青かった






さて 秩父まで行く気持ちはすっかり失せてしまったので
コーチがくれたメニューをやることにした


5分走4本


今の私の場合 280〜305Wでやってくださいというので
305Wでやりますね と返したら
280Wでやりましょうと 返事が来た


「確かに全力でやれば効果は高いですが
 そこでダメージを喰らいすぎると 回復に時間がかかってしまいます
 280Wでもしっかり効果がありますし
 継続的にトレーニングできる方が 長い目で見ると効果が上がります」


なるほど…


回復が長引くと トレーニングの効果は上がらなくなる
残るのは自己満足だけだ



4本目だけ上げるのはアリということで
5分走4本 インターバル5分(レスト170W)

1本目 286W
2本目 294W
3本目 287W
4本目 310W


キツすぎないパワーでやれたので
ヘロヘロにならずに帰れた





帰宅後 チャリダーの全日本特集を見た
自分が作るものが 他のDと何が違うのか
初めて気がついた
それは「熱量」だった
制作時間でもなく 技巧的な何かでもなく
ただ番組にかける熱量が違うと思った

2年ぶりの全日本特集!

2022年01月21日 19時53分38秒 | チャリダー★




今週のチャリダーは
「全日本選手権特集」!


コロナ禍で レースの撮影などほとんどなかったので
久々のロードレース特集ですね


舞台は広島県の森林公園
私はモトバイクの後ろに乗って
5時間のレースを全部撮らせてもらいました
体は前を向いて カメラは後ろに向けるので
上半身をねじりっぱなしなのが
モーレツにキツいんですよ


でも 決定的なシーンがたくさん撮れたので
期待してください




解説のコマ撮りも
数年ぶりに新撮しました
なぜなら…今まで紹介したことのない作戦を
解説するからです


自転車レースの説明って
ものすごく難しい
分かりやすかったと言ってもらえることを
祈ります








撮影のため 広島に長期滞在したのですが
自転車に乗る余裕はほとんどなく


1回だけ 早朝に行ったのが
吉田郡山城





戦国時代 毛利家の本拠地ですね
一度見てみたかったのですが
とても興味深かった


延々と山道を行くと
突然広い盆地が開ける
それが吉田の町であり
その吉田を見下ろすような場所に この城はある


土地の広さ おそらく田んぼの広さこそが
力だったのでしょうね






注目選手のインタビューも
しっかりさせてもらいました


実はインタビューの2日前に
カメラマンが押さえられていないことが発覚し
(アシスタントが発注を忘れていたらしい)
当然そんなタイミングでスケジュールのあるカメラマンなどいるわけなく
未だかつてなく絶望しました(笑)


インタビューは全力投球です
喋りながら 2時間後に言葉を引き出すための布石を打ち
相手の言葉を聞きながら 次の数手を考える
とても喋りながらカメラを回すことなどできないのです



でも 自分でやるしか選択肢がなかった



やるしかない時は
やるしかないのです
人間は覚悟が肝要だと
身をもって知りましたとさ(笑)




「チャリダー」
全日本選手権特集
1月22日(土)午後6時〜
@NHK BS1



年度末に向けて。

2022年01月14日 20時43分31秒 | 自転車
みなさんの中では どれぐらい意識するものなのでしょうか
年度末というのは テレビマンにとって大事な時期で
ここでダッシュを決めるかどうかが さらに次の年にまで響いてきます


なので 正月はしっかり休みました


部屋の掃除をやり遂げて 断捨離





どうしても捨てられずにとっておいた
MIUMIUのスエードのコートを
ついに解体して





座布団にしてやった






娘の冬休みの宿題の手伝いで 水族館へ
教えたことといえば 魚のことではなく
水族館の中国語読み(シュイズーグアン)だけ(笑)






そして今年は6日から仕事始め
もうすぐ放送の回の仕上げ中なので
毎日深夜2時帰り


でも 今やらないと
今後にモロに響くので
頑張っておきたいのです

特に 早ければ3月にレースに出る可能性が出てきて
今仕事を進めておかないと 出場できなくなる(笑)





もちろんローラーも正月からスタート
やるのはコーチが考えてくれるメニュー





まだ横方向に能力を伸ばすトレーニングが中心なので
悶絶よだれ祭りにはなってませんが
90分160W ケイデンス90以上というメニューが強烈でした
とにかく90分が長くて長くて
漕ぎながら五郎さんのブログを見たり
ドラクエウォークをやって なんとか完遂
ローラーで2時間は人生初かも




しかしこのマル秘コーチ
泣けるほど素晴らしい方なのです
ちょっとコーチからのメッセージを紹介してみると

「良いですね〜
 伸び代があってワクワクしますね。
 高ケイデンスという基礎を習得されている林さんは素晴らしいです。
 高ケイデンスが苦手な人が高ケイデンスを習得するのは
 簡単ではないですから。
 逆に低ケイデンスをやって「筋疲労」の残りを感じるという事は
 別の視点でいうと「筋トレ要素」としても効果があるという意味です。
 今回感じた筋疲労を今後反復やプラスアルファでトレーニングを積む事で
 将来的には同じ条件でトレーニングした時の筋疲労の
 残り具合が変わってきます。
 それが意味する事は、低ケイデンストルク負荷による筋トレで
 筋力が向上し「パワーが上がった」という事です。
 (中略)
 林さんにとっては現状低ケイデンストルクのトレーニングは
 伸び代のかたまりかもしれません」


これでもメッセージの半分です
前にコーチングを頼んだとことは大違い(笑)
かなり真剣にコーチをしてくれます
絶対強くなって恩返ししたいですね






そしてただいま雪国
湯気でるほど脳ミソ使ってますが
やっぱり寒いです(笑)







12月の走行距離。

2022年01月02日 22時05分47秒 | おしごと日記
年末は早めに仕事を切り上げて
ひたすら家の掃除をしていた


あとは久々に荒川沿いを走りに行き
コーチから来る新しいメニューを体験




冬の荒川は青い





吉見運動公園は大盛況





自転車で走る時間は
自分だけの時間
なんて贅沢なのだろう


やっているのは
ひたすら基礎メニュー
パワーの数値を伸ばす 縦方向ではなく
距離と時間を伸ばす 横方向ばかり

10分FTPの90〜99%を何本とか
250Wをケイデンス60の重いギヤで30分とか
10分走以上のメニューが中心



中でもとても興味深かったのが
ファットバーンというメニュー





夕食後は何も食べず
次の日の朝食前にローラー
(ちなみに私は夕食終了から14時間後に開始)
パワーはFTPの55%ほどで60分


エネルギーが枯渇した状態で走ることで
体内の脂肪をエネルギーに変える効率を
上げるという


注意が必要なのは
ただハードにやってしまうと
筋肉を溶かしてエネルギーにしてしまうため
逆効果になる
弱すぎず強すぎず ギリギリの強度で走る必要がある





楽なペースとはいえ ローラーは苦痛でしかない
60分終わった時には
ガッツポーズをしてしまった(笑)


そんなこんなで 年末に少し挽回できたので
12月の走行距離は857kmでした


このままワクワクした状態で
1年後の沖縄まで続けてみたい
40代半ばの 練習時間も少ないおっさんが
果たしてどこまで戦えるようになるのか?
チャレンジの行方をお楽しみに(笑)




トレーニングして
娘の遊び相手をしたら
久々にゆっくり読書タイム


いくつか話題の本を買ってみたが
どれもゲンナリするほど駄作だった
結局 好きな詩集を再度 噛み砕いて読んでいる


そしてやはり心を打つのは
数人の詩人たち

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みち  (紘子に)


あなたの髪を梳きつつ
思うこと

わたしが死んでしまっても
なお のびつづけるであろう
この愛しい髪

なお降りつづけるであろう
今日のような細い春雨

なお つづくであろう
運命のうねった小径

この一瞬 わたしの櫛は
不気味な戦慄とともに
みしらぬ未来の国をかすめる

あなたの髪を梳きつつ
思うこと


        三井ふたばこ


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沈思して ふと
思い出したように今年の仕事のことを考えたりする


贅沢な年末年始を送っております^_^